JPH0644221B2 - ラベル等のプログラムプリント処理方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、たとえば多様な書式情報をもつラベルある
いはタグ等のデザインレイアウトに際して、短い時間
で、極めて容易にプリンタの仕様変更を行い得るように
なしたラベル等のプログラムプリント処理方法に関する
ものである。

［従来の技術］ 周知のように、ラベルあるいはタグ等を対象とするプリ
ント処理に際しては、多様な顧客の要望に応えるために
多様な書式をメーカまたはディーラが用意しておかなけ
ればならなかった。このような性質のラベル類をプリン
ト処理するにあたって、客先毎に異なる専用の使用状態
をさせるために、従来は、ROMの内容を全て技術者がプ
ログラム作成している。このプログラム作成は、熟練し
た技術者にあっても長時間を要し、作業性、経済性等あ
らゆる面で重大な問題であった。

上記する従来の技術は、多様の表示情報をもつラベル等
をプリント処理するプリンタを対象としたものではな
く、プリンタに対して書式及びその書式に従ってプリン
トを実行するためのプログラムを持たせるという目的に
は使用することができなかった。加えて、書式に従って
プリントを実行するためのプログラムとしてデータの入
力からプリントに至るまでの過程のプログラムを付加し
て持たせることに関しては、そのような考え方自体が従
来技術では行われていなかった。

［発明が解決しようとする課題］ 従来、このような問題を解決するにあたって、以下に示
すような幾つかの方法が採用されてきたが、いずれも欠
点あるいは難点があった。従来、上記する問題を解決す
るための一手段として、予めROM又はROMカードあるいは
フロッピーディスク等の形で需要の多い何種類かのソフ
トウエアを準備しておく方法がある。この方法は、末端
の営業上のメリットは大きいが、技術面では本質的に何
ら進歩しているわけではないので、準備には技術者の多
くの手間を必要とする上に、準備された特定のもの以外
については、たとえ僅かな変更でも技術者の手を煩わす
等の点において難点を有していた。また、上記する問題
を解決する別の手段として、例えば、思い切ってソフト
ウエアの内容を顧客に対して大幅に公開することによっ
て、顧客側における技術者の手で、ソフトウエアの作成
ないしは修正を期待することも行われてきたが、技術を
要する作業を実行する人を代えたに過ぎず根本的な解決
には至っていなかった。

そこで、この発明は、プリンタに対して、電気的に消去
可能なプログラム記憶装置（以下、これを例えばEEPROM
として説明する）を具備させ、当該プリンタを画像表示
装置を備えたコンピュータに接続して、例えば、多様な
書式を含むラベル等のプログラムプリント処理に際し
て、書式と共に書式を構成すべきデータ（文字・数字・
図形・バーコード等）を、順次入手あるいはコンピュー
タ等から入力し、コンピュータの画像表示装置を見なが
らラベルのレイアウトを作成し、プリントを実行するた
めに必要なプログラムを書式に付加して、EEPROMに一度
記憶させ、その後にあっては、プリンタ単独で使用する
ことが可能なように、客先毎の仕様に対して短時間で且
つ極めて容易に仕様変更し得るようになしたラベル等の
プログラムプリント処理方法を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ この発明は、上記する目的を達成するにあたって、具体
的には、画像表示装置を備えたコンピュータに対して、
電気的に消去可能なプログラム記憶装置を備えたプリン
タを接続し、前記コンピュータにおける画像表示装置の
画面上において、プリントしようとする書式を、そのレ
イアウトの図形及びその図形を構成している各要素を規
定する各種のデータの双方により表示し、この表示を見
ながら逐次修正を加えることによって所望の書式に作成
した後、その書式に従って所望のプリントを実行するた
めに必要なプログラムを書式に付加して前記プリンタに
おける電気的に消去可能なプログラム記憶装置に記憶さ
せ、プリンタに対して書式及びその書式に従ってプリン
トを実行するためのプログラムを持たせたラベル等のプ
ログラムプリント処理方法である。

［本発明の実施例］ 以下、この発明になるラベル等のプログラムプリント処
理方法について、図面に示す具体的な実施例システムに
基づいて詳細に説明する。

第１図は、この発明を実行するための装置例を示すもの
である。この発明では、コンピュータ本体部（３）に対
して画像表示装置（４）及びキー操作部（５）を備えた
コンピュータ装置部（１）と、これに対して接続される
プリンタ装置部（２）とが準備される。この発明におい
て、前記プリンタ装置部（２）は、入出力装置（６）、
CPU（７）、RAM（８）、ROM（９）、EEPROM（10）及び
プリント機構（11）とを備えている。このように、プリ
ンタとして、EEPROM（10）を具備したものを導入し、当
該プリンタを画像表示装置（４）を備えたコンピュータ
装置部（１）に接続することにより、処理する書式の作
成にあたって、前記画像表示装置（４）の画像をみなが
ら、書式の作成と、これをプリントするまでの全過程の
プログラムの作成とをまとめて、プリントを実行するた
めに必要なプログラムを書式に付加して、前記EEPROM
（10）に一旦記憶させる。そのようにすることによっ
て、プリンタ単独で使用することが可能なように、各先
毎の仕様にすることができる。

さらに、この発明に関して、その一例に挙げられるラベ
ルに対するプログラムプリンタ処理について説明する。
このラベルに対するプリント情報としては、文字・数
字、バーコード、グラフィックス及びラベルの形状寸法
及び下地印刷等がある。文字・数字については、行数、
各行の向き、その配置、文字・数字の種類、文字の向
き、大きさ（縦横の倍率）、文字間ギャップ、文字数
（桁数）、固定部分と可変部分の指定等がプリント情報
として挙げられる。この点は、バーコードについていて
も同様である。この発明において、これらのプリント情
報の入力方法としては、インターフェース経由に一括入
力及びキーボードからの入力が可能である。インターフ
ェース経由の一括入力の場合は、入力受入手順のプログ
ラム化及び入力手順のプログラム化がなされ、キーボー
ドからの入力の場合は、入力手順を誘導するための逐次
表示の内容に従って入力受入手順のプログラム化がなさ
れる。

さらに、この発明によれば、当該プリンタ装置部と書式
作成のための装置とが遠隔の地に離れて設置されている
場合にでも、通信手段を利用して実行することができ
る。この場合には、遠隔の地にカードに記憶させるため
の設備を必要とせず、カードを送り届けることによる時
間の遅れや手間を必要としない。

［本発明の効果］ 以上の構成になるこの発明によれば、たとえば、多様な
表示情報をもったラベル類のプログラムプリント処理に
関して、当該ラベル表示情報を変更してプリント処理し
たい場合に、コンピュータの画像を見ながらラベルのレ
イアウトを作成し、その手順をEEPROMに一旦記憶させて
おけば、その後は、プリンタ単独で客先毎の仕様に応じ
て短時間で且つ極めて容易にプリント処理することがで
き、ソフトウエア作成の効率化、サービスの向上、原価
の逓減、技術者不足の解消、プリンタの高度活用等の点
において極めて実効の高いものといえる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明を実行するに適した具体的装置例を
示すブロック線図、 第２図は、従来のプログラムプリント装置例のブロック
線図である。 （１）……コンピュータ装置部 （２）……プリンタ装置部 （３）……コンピュータ本体部 （４）……画像表示装置 （５）……キー操作部 （７）……CPU （８）……RAM （９）……ROM （10）……EEPROM

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】画像表示装置を備えたコンピュータに対し
   て、電気的に消去可能なプログラム記憶装置を備えたプ
   リンタを接続し、前記コンピュータにおける画像表示装
   置の画面上において、プリントしようとする書式を、そ
   のレイアウトの図形及びその図形を構成している各要素
   を規定する各種のデータの双方により表示し、この表示
   を見ながら逐次修正を加えることによって所望のプリン
   トを実行するために必要なプログラムを書式に付加して
   前記プリンタにおける電気的に消去可能なプログラム記
   憶装置に記憶させ、プリンタに対して書式及びその書式
   に従ってプリントを実行するためのプログラムを持たせ
   たことを特徴とするラベル等のプログラムプリント処理
   方法。
2. 【請求項２】書式に従って所望のプリントを実行するた
   めに必要なプログラムが、書式に従ってプリントされる
   べき情報データの一部または全部の入力を受け入れるた
   めに必要なプログラムをも備えていることを特徴とする
   請求項(1)に記載のラベル等のプログラムプリント処理
   方法。
3. 【請求項３】書式に従ってプリントされるべき情報デー
   タの一部または全部の入力が、書式に従って所望のプリ
   ントを実行するために必要なプログラムを付加する過程
   で同時に行われることを特徴とする請求項(2)に記載の
   ラベル等のプログラムプリント処理方法。