JPH0644183Y2 - 複同調回路 - Google Patents

複同調回路

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JPH0644183Y2
JPH0644183Y2 JP1988064143U JP6414388U JPH0644183Y2 JP H0644183 Y2 JPH0644183 Y2 JP H0644183Y2 JP 1988064143 U JP1988064143 U JP 1988064143U JP 6414388 U JP6414388 U JP 6414388U JP H0644183 Y2 JPH0644183 Y2 JP H0644183Y2
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JP
Japan
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tuning circuit
circuit
pass band
substrate
shield plate
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JP1988064143U
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JPH01167725U (ja
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正喜 山本
豊 吉田
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、通過帯域幅の設定、変更を容易、迅速に行
うことができる複同調回路に関する。
「従来の技術」 第8図は、UHF帯において用いられる従来の複同調回路
の構成を示す回路図である。この図において、UHF帯用
のアンテナ1から導かれた高周波信号は、RFアンプ2に
よって増幅され、可変容量3とライン板4とによって構
成される1次タンク回路T1に入力される。ここで、ライ
ン板4は、第9図に示すように、基板12の上にコ字状に
形成されており、可変容量3は基板12の裏面に設けられ
ている。この1次タンク回路T1は、ライン板6と可変容
量7とで構成される2次タンク回路T2と、結合窓15を介
して誘導(M)結合している。ライン板6は、第9図に
示すように、基板12上にコ字状に設けられており、可変
容量7は基板12の裏面に設けられている。また、結合窓
15は、基板12上に設けられたコ字状のシールド板5と、
基板12の裏面にエッチングされている段間アースパター
ン13とで構成されている。シールド板5は、脚部5a,5b
のそれぞれの一部が、基板12の脚部5a,5bに対応して形
成された図示せぬ2つの孔に、基板12の裏面から突出す
るように挿入され、基板12の上面および裏面との接触部
が半田付けされて、基板12に固定されている。2次タン
ク回路T2に誘起された高周波信号は、入力ループ8から
ミキサ9に入力され、ここで、局部発振器10の発振出力
と混合されて中間周波数信号IFとして出力される。11は
通過帯域幅偏差補正用コイルである。また、可変容量
3、7は、バラクタダイオードおよびその補正容量によ
って構成され、外部から同じ電圧が供給されるようにな
っている。
上記複同調回路における通過帯域幅は、1次および2次
タンク回路T1、T2間に設けられた結合窓15の面積によっ
て設定することができる。すなわち、1次タンク回路T1
のライン板4に生じた磁界は、結合窓15を通って2次タ
ンク回路T2のライン板6に至り、ここに高周波電流を生
じさせるが、それと同時にシールド板5にも高周波電流
を生じさせる。このため、ライン板4に生じた磁界が弱
まり、2次タンク回路T2のライン6に誘起される高周波
電流が減少する。これは誘導結合が減少したのと等化で
ある。そして、結合窓15の面積が小さくなると、シール
ド板5に誘起される高周波電流が増大し、誘導結合はさ
らに減少する。つまり、結合窓15の面積によってタンク
回路T1,T2相互間の結合状態が変化し、通過帯域幅が変
化する。
「考案が解決しようとする課題」 ところで、チューナが必要とする通過帯域幅は、機種に
よってことなるのが一般的であり、例えば、妨害電波排
除を重視した場合は、通過帯域幅は狭く設定する必要が
あり、通常の機種ではさほど狭く設定する必要がない。
この場合において、従来の複同調回路においては、結合
窓15の面積によって通過帯域幅の設定を行っていたの
で、機種毎に異なる面積を有する結合窓15を設けなけれ
ばならず、コスト高となる欠点を有していた。
また、チューナが使用される地域等の違いにより、多種
の面積を有する結合窓を必要とする場合などにあって
は、それぞれの地域に合致したものを用意する必要があ
る。しかし、生産の都合等により用意し得る結合窓の種
類に限度があるため、若干の性能を犠牲にして近似的に
適合する結合窓を用いているのが現状である。このた
め、相反する性能である妨害性能と雑音指数との調和が
とれる通過帯域幅の設定が極めて困難となる欠点があっ
た。
さらに、通過帯域幅の設計段階にあっては、幾つかの異
なる面積の結合窓を入れ換えて検討を行うことによりそ
の面積を決めているため、手間および時間がかかった。
すなわち、回路定数設定のための工数を多く要するとい
う欠点があった。
この考案は、上述した事情に鑑みてなされたもので、通
過帯域幅の設定、変更を容易かつ迅速に行うことができ
る複同調回路を提供することを目的としている。
「課題を解決するための手段」 この考案は、上記課題を解決するために、1次同調回路
と2次同調回路とが配設された基板上の1次同調回路と
2次同調回路との間に、コ字状シールド板を、その両脚
部により基板に立設するとともに、基板面のコ字状シー
ルド板の脚部間に、容量を接続している。
「作用」 1次同調回路から発生した磁界により、コ字状シールド
板に高周波電流が流れる。そして、この高周波電流の値
は容量の値を変えることにより変化する。したがって、
1次同調回路と2次同調回路の結合度が変化し、通過帯
域幅が調整される。
「実施例」 以下、図面を参照してこの考案の実施例について説明す
る。
第1図および第2図は、各々この考案の第1の実施例の
構成を示す回路図および斜視図である。なお、これらの
図において、前述した第8図および第9図の各部と対応
する部分には同一の符号を付しその説明を省略する。
この実施例が、前述した第8図、第9図に示す複同調回
路と異なる点は、結合窓15を構成する段間アースパター
ン13の途中に抵抗14が介挿されている点である。すなわ
ち、第2図に示すように、基板12の裏面にある段間アー
スパターン13の一部を切断し、ここに抵抗14が介挿され
ている。
上記のように抵抗14を介挿すると、シールド板5に誘起
される高周波電流は、抵抗14のない場合に比べ減少す
る。このため、結合窓15を通過して2次タンク回路T2の
ライン板6に誘起される高周波電流は、あまり減少され
ず通過帯域幅は広くなる。したがって、結合窓15の面積
が同じであるなら、抵抗14の値が大きいほど通過帯域幅
が広くなる。また逆に、抵抗14の値が小さくなると、通
過帯域幅は狭くなっていく。このように、抵抗14の値を
変えることにより、通過帯域幅を任意に設定することが
できる。
ここで、第3図(イ)〜(ヘ)に抵抗14の値を0Ωから
無限大(オープン)までの間で段階的に変化させた場合
の通過帯域幅(図ではBWで示す)の変化を示す。
上述のように、この実施例においては、通過帯域幅を連
続的に変化させることができるので、所望の特性を容易
に得ることができる。したがって、妨害性能と雑音指数
とのバランスを考慮した通過帯域幅を設定することがで
きる。
次に、第4図および第5図は、各々この考案の第2の実
施例の構成を示す回路図および斜視図である。
この実施例が上記実施例と異なる点は、抵抗14の代わり
に容量16を介挿した点である。
上記のように構成すると、1次タンク回路T1のライン板
4から生じた磁界は、結合窓15に高周波電流を生じさせ
るが、段間アースパターン13に容量16が介挿されている
ため、そのインピーダンスにより抵抗14(第1図)を介
挿した場合と同様の効果が得られる。ただし、容量性の
インピーダンクスであるため、受信周波数が高くなるに
したがって、結合窓15を流れる高周波電流が増える。こ
のため、受信帯域内の高域においては通過帯域が抑制さ
れるように機能する。
ここで、本実施例の特性と前述の第1実施例の特性を比
較する。第6図(イ)、(ロ)は、各々第1実施例にお
いて抵抗14の値を100Ωとした場合の特性であり、同図
(イ)は受信帯域内の低域(ロウチャンネル側)におけ
る通過帯域特性を示し、同図(ロ)は高域(ハイチャン
ネル側)における通過帯域特性を示している。図示のよ
うに、低域側においては、19.0MHzの通過帯域幅である
が、高域側においては20.9MHzの通過帯域幅となってお
り、偏差が生じている。これは、偏差補正用コイル11に
よる補正が十分でないためである。
一方、第7図(イ)、(ロ)は、第2実施例において容
量16の値を75pFとした場合の受信帯域内の低域と高域の
通過帯域特性を示す図である。この図に示すように第2
の実施例においては、低域と高域における通過帯域幅に
偏差がなく、共に、15.9MHzである。これは上述のよう
に容量16の周波数特性により、高域側において通過帯域
幅が抑制されるからである。
このように第2実施例においては、通過帯域幅の偏差を
無くすことができる。したがって、第2の実施例におい
ては、妨害性能と雑音指数とのバランスを考慮した通過
帯域幅を受信帯域の全域に亙って設定することができ
る。
「考案の効果」 以上説明したように、この考案によれば、容量の値を変
えることにより、1次同調回路と2次同調回路との結合
度が変化するため、以下に示す効果が得られる。
1次同調回路および2次同調回路の同調周波数に関係
なく、通過帯域幅の設定、変更を容易かつ迅速に行うこ
とができる。したがって、コ字状シールド板の形状を変
えずに種々の通過帯域幅に適合することができ、コスト
ダウンが図れる。
回路定数の設定が短時間で容易にできる。
部品点数が少ないので、組立が簡単である。
容量が基板に固定されるので、振動に強く、振動によ
って通過帯域特性等の変化が起こらない。
通過帯域幅の微調整が容易であるから、相反する性能
である妨害性能と雑音指数とのバランスを考慮した通過
帯域幅とすることが容易にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の第1の実施例の構成を示す回路図、
第2図は同実施例の機械的構成を示す斜視図、第3図は
同実施例の特性を示す特性図、第斜4図はこの考案の第
2の実施例の電気的構成を示す回路図、第5図は同実施
例の機械的構成を示す斜視図、第6図は第1の実施例に
おける通過帯域幅の偏差を示すための特性図、第7図は
第2の実施例における通過帯域幅の偏差を示すための特
性図、第8図は従来の複同調回路の電気的構成を示すブ
ロック図、第9図は従来の複同調回路の機械的構成を示
す斜視図である。 T1……1次タンク回路(1次同調回路)、T2……2次タ
ンク回路(2次同調回路)、5……シールド板(コ字状
シールド板)、12……基板、16……容量。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】1次同調回路と2次同調回路とが配設され
    た基板上の前記1次同調回路と前記2次同調回路との間
    に、コ字状シールド板を、その両脚部により前記基板に
    立設するとともに、 前記基板面の前記コ字状シールド板の前記脚部間に、容
    量を接続した ことを特徴とする複同調回路。
JP1988064143U 1988-05-16 1988-05-16 複同調回路 Expired - Lifetime JPH0644183Y2 (ja)

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JPH01167725U JPH01167725U (ja) 1989-11-27
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59119635U (ja) * 1983-01-31 1984-08-13 ミツミ電機株式会社 Uhfチユ−ナの複同調回路
JPS6326124U (ja) * 1986-07-31 1988-02-20

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