JPH0644060Y2 - ヒーター支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は例えば乾燥機の発熱源として用いられる面状ヒ
ーターの支持装置に関する。

（従来の技術） 従来、この種のヒーター支持装置として、第２図に示す
ように、面状ヒーターａをナットでボルトに締結し、該
ボルトを金属製台板ｃに碍子ｂを介して取付けて絶縁性
を保ち、該ボルトから図示しない他のボルトの間に電圧
を印加して面状ヒーターａに電流を流して発熱させるも
のは知られる。

（考案が解決しようとする課題） 碍子ｂと金属製台板ｃとはゆるく止めてあるを一般とす
るもので、上記従来のものによれば、面状ヒーターａの
作動による金属製台板ｃの熱膨張により、碍子ｂと金属
製台板ｃとが擦れ合い、碍子ｂにより金属製台板ｃから
金属粉が擦りとられ、これが外部の被加熱物等に悪影響
を与える不都合がある。また、上記従来のものによれ
ば、外部からの振動によっても、同様に、金属粉が擦り
とられ、これが外部の被加熱物等に悪影響を与える不都
合がある。

本考案はヒーター支持装置から金属粉が発生しないよう
にすることを目的とする。

（課題を解決するための手段） 上記課題を解決するために本考案は、面状ヒーターを碍
子を介して金属製台板に取付けるものにおいて、該碍子
と該金属製台板の接触面の少なくとも一方を樹脂で被覆
したことを特徴とする。

（作用） 本考案は上記構成によるもので、本考案のヒーター支持
装置によれば、金属製台板の熱膨張時や外部からの振動
時、碍子と金属製台板が直接接触して擦れ合うことがな
く、樹脂被覆を介して擦れ合うことになるので、碍子に
より金属製台板から金属粉が擦りとられるようなことが
ない。

（実施例） 次に本考案の実施例にを図面に基づいて説明する。

第１図において、１は例えばコージュライトからなるセ
ラミック基板上に酸化スズ、一酸化アンチモン系の抵抗
発熱体を設けて成るセラミック面状ヒーターを示す。

該面状ヒーター１は碍子２を介して金属製台板３に取付
けるもので、具体的には、該金属製台板３を、これの隅
部の透孔４に貫通させた環状碍子2₁を中間にして、その
上側に位置させた環状碍子2₂とその下側に位置させた環
状碍子2₃とで挟み、これら部材3,2₁，2₂，2₃に、下端に
ナット5,5を螺合させたボルト６を下方から貫通させ、
その上端側に上方からナット５を螺合させた後、該面状
ヒーター１に貫通させ、その上端に上方からナット５を
螺合させることにより、該面状ヒーター１を該金属製台
板３に取付けた。

この場合、碍子2₁，2₂，2₃と金属製台板３の接触面を耐
熱姓及び耐摩耗性に優れたポリイミドで被覆した。ま
た、３個の碍子2₁，2₂，2₃と４個のナット5,5,5,5の間
の適宜位置に平座金７とばね座金８を介在させた。

かくするときは、面状ヒーター１を発熱させると、換言
すれば前記抵抗発熱体を通電させて発熱させ、これによ
り前記セラミック基板を発熱させると、この熱により金
属製台板３が熱膨張して延びる。このとき碍子2₁，2₂，
2₃と金属製台板３の接触面はポリイミドで被覆してある
ので、碍子2₁，2₂，2₃と金属製台板３が直接接触して擦
れ合うことがなく、ポリイミド被覆Ｐを介して擦れ合う
ことになるので、金属製台板３の熱膨張時、碍子2₁，
2₂，2₃により金属製台板３から金属粉が擦りとられるよ
うなことがない。また外部からの振動時にも同様に碍子
2₁，2₂，2₃により金属製台板３から金属粉が擦りとられ
るようなことがない。

尚、本実施例では、碍子2₁，2₂，2₃と金属製台板３の接
触面の両方をポリイミドで被覆したが、いずれか一方の
みをポリイミドで被覆しても良い。

尚、上記した実施例では、ポリイミドを用いたが、これ
に限るものではない。

（考案の効果） このように本考案のヒーター支持装置によるときは、碍
子により金属製台板から金属粉が擦りとられるようなこ
とがなくなり、金属粉が外部の被加熱物等に悪影響を与
える不都合を無くし得られる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施の１例を示す截断側面図、第２図
は従来例を示す截断側面図である。 １…セラミック面状ヒーター 2,2₁，2₂，2₃…碍子 ３…金属製台板 Ｐ…ポリイミド被覆

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】面状ヒーターを碍子を介して金属製台板に
   取付けるものにおいて、該碍子と該金属製台板の接触面
   の少なくとも一方を樹脂で被覆したことを特徴とするヒ
   ーター支持装置。