JPH0644058Y2 - 導電膜接続端子 - Google Patents
導電膜接続端子Info
- Publication number
- JPH0644058Y2 JPH0644058Y2 JP1989110136U JP11013689U JPH0644058Y2 JP H0644058 Y2 JPH0644058 Y2 JP H0644058Y2 JP 1989110136 U JP1989110136 U JP 1989110136U JP 11013689 U JP11013689 U JP 11013689U JP H0644058 Y2 JPH0644058 Y2 JP H0644058Y2
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- JP
- Japan
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- electrode
- cut
- conductive film
- tongue
- slit
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- Multi-Conductor Connections (AREA)
- Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
- Resistance Heating (AREA)
- Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、電気毛布、電熱内蔵カーペット即ち通常のカ
ーペットの下面に電熱式アンダーカーペットを貼り合わ
せたもの、フィルムヒーター、フレキシブルコード、そ
の他フラットケーブル等に用いられている導電膜、即
ち、通電によりジュール熱を発生する導電膜の電極部を
電源側の電線に接続するための接続端子に関するもので
ある。
ーペットの下面に電熱式アンダーカーペットを貼り合わ
せたもの、フィルムヒーター、フレキシブルコード、そ
の他フラットケーブル等に用いられている導電膜、即
ち、通電によりジュール熱を発生する導電膜の電極部を
電源側の電線に接続するための接続端子に関するもので
ある。
<従来の技術> 従来から、一般にこの種の導電膜に互いに隔離して設け
られる1対の電極は、銅箔、アルミニウム箔等の金属箔
からなる。そして、これら電極は電源側の電線端部へ相
当に厚肉の接続部材を介して接続されている。一例とし
て、導電膜の厚さが0.2mm前後で、電極としての箔の厚
さが0.5mm程度であるにも拘わらず、前記接続部材は数m
mもの厚さに達することがある。
られる1対の電極は、銅箔、アルミニウム箔等の金属箔
からなる。そして、これら電極は電源側の電線端部へ相
当に厚肉の接続部材を介して接続されている。一例とし
て、導電膜の厚さが0.2mm前後で、電極としての箔の厚
さが0.5mm程度であるにも拘わらず、前記接続部材は数m
mもの厚さに達することがある。
上記電気毛布、電気カーペット等の中央の主要部分は非
常に薄手に構成されているにも拘わらず、その周縁の上
記接続部では分厚い接続部材のため不自然に盛り上がっ
て厚くなっており、使用者に不快感を与えることがあっ
た。
常に薄手に構成されているにも拘わらず、その周縁の上
記接続部では分厚い接続部材のため不自然に盛り上がっ
て厚くなっており、使用者に不快感を与えることがあっ
た。
その対策として、上記の銅箔などからなる電極の薄さに
対応して十分に薄くされた接続部材(端子)へ該電極を
ハンダ付けする試みも一部ではなされているが、これら
電極および接続部材の薄さのため必ずしも確実な接合状
態は得られず、むしろハンダ付けの際の局部的高温によ
り該電極等の著しい変形、あるいは該電極のほか、これ
に接合されている薄い導電膜自体の破損すら生じる恐れ
があった。
対応して十分に薄くされた接続部材(端子)へ該電極を
ハンダ付けする試みも一部ではなされているが、これら
電極および接続部材の薄さのため必ずしも確実な接合状
態は得られず、むしろハンダ付けの際の局部的高温によ
り該電極等の著しい変形、あるいは該電極のほか、これ
に接合されている薄い導電膜自体の破損すら生じる恐れ
があった。
<考案が解決しようとする課題> 本考案は上記の実情を考慮してなされたものであり、そ
の目的は、十分に薄い導電材シートからなるにも拘わら
ず、上記箔状電極の取り付け(圧着)が強固・確実かつ
容易であると共に、その製作も容易であるような導電膜
接続端子を提供することにある。
の目的は、十分に薄い導電材シートからなるにも拘わら
ず、上記箔状電極の取り付け(圧着)が強固・確実かつ
容易であると共に、その製作も容易であるような導電膜
接続端子を提供することにある。
<課題を解決するための手段> この目的を達成するべく本考案者らは種々検討を重ねた
結果、本考案に係る新規な導電膜接続端子を創作するに
至ったものである。
結果、本考案に係る新規な導電膜接続端子を創作するに
至ったものである。
即ち、本考案の導電膜接続端子は、通電により発熱する
導電膜に取り付けられた導電材の箔からなる電極を電源
側の電線に接続するための端子であって、電線接続スリ
ーブと、このスリーブから延設され、薄い導電性金属シ
ートで形成されている電極接続舌状部とを備えていて、
前記の電線接続スリーブは、被覆を除去された前記電線
の端部を受け入れた状態で押圧されて変形し該端部を離
脱不能に保持しうる構成であり、前記の電極接続舌状部
は3方を狭いスリットで囲まれた切起し片を1つ以上有
し、前記電極が該舌状部の本体部分と該切起し片との間
に挿入された状態で該切起し片は押圧されて変形し、前
記本体部分と同一面をなすよう復元しうる構成であっ
て、コ字形の前記舌状部の3方を包囲する前記スリット
の幅が電極の厚さよりも僅かに大であることを特徴とす
るものである。
導電膜に取り付けられた導電材の箔からなる電極を電源
側の電線に接続するための端子であって、電線接続スリ
ーブと、このスリーブから延設され、薄い導電性金属シ
ートで形成されている電極接続舌状部とを備えていて、
前記の電線接続スリーブは、被覆を除去された前記電線
の端部を受け入れた状態で押圧されて変形し該端部を離
脱不能に保持しうる構成であり、前記の電極接続舌状部
は3方を狭いスリットで囲まれた切起し片を1つ以上有
し、前記電極が該舌状部の本体部分と該切起し片との間
に挿入された状態で該切起し片は押圧されて変形し、前
記本体部分と同一面をなすよう復元しうる構成であっ
て、コ字形の前記舌状部の3方を包囲する前記スリット
の幅が電極の厚さよりも僅かに大であることを特徴とす
るものである。
ここに、上記スリットは、接続対象の電極の厚さや可撓
性の度合、或は導電膜自体の厚さを考慮し、これら電極
或は導電膜が破損することのないよう、少なくとも電極
の厚さよりも大なる幅に設計選択される。尚、後記実施
例に示す如ようなスリット端部における丸み付け(プロ
テクターの形成)は、箔状電極或は導電膜自体の破損を
防止する上で好ましい形状である。しかし、これは本考
案においては必ずしも必須の構成要件ではない。
性の度合、或は導電膜自体の厚さを考慮し、これら電極
或は導電膜が破損することのないよう、少なくとも電極
の厚さよりも大なる幅に設計選択される。尚、後記実施
例に示す如ようなスリット端部における丸み付け(プロ
テクターの形成)は、箔状電極或は導電膜自体の破損を
防止する上で好ましい形状である。しかし、これは本考
案においては必ずしも必須の構成要件ではない。
更に、後記のような補強リブを上記の舌状部本体部分と
切起し片とに、或はその何れか一方に、設ける例にあっ
ては、他法によれば形成の困難な細いスリットを当該リ
ブ形成に伴い自然に生成させることができ極めて好都合
である。しかし、やはり、これも本考案の必須要件では
ない。
切起し片とに、或はその何れか一方に、設ける例にあっ
ては、他法によれば形成の困難な細いスリットを当該リ
ブ形成に伴い自然に生成させることができ極めて好都合
である。しかし、やはり、これも本考案の必須要件では
ない。
上記導電性金属シートは、加工性、耐久性、導電性など
を総合的に考慮し、銅シート、アルミニウムシート等の
なかから選択される。そしてその厚さも、0.8mm前後が
好ましい一例ではあるが、何らこれのみには限らず、上
記電気毛布等における所要条件に応じ適宜決定されるべ
き事項である。
を総合的に考慮し、銅シート、アルミニウムシート等の
なかから選択される。そしてその厚さも、0.8mm前後が
好ましい一例ではあるが、何らこれのみには限らず、上
記電気毛布等における所要条件に応じ適宜決定されるべ
き事項である。
更に、本考案の接続端子1個あたりの上記切起し片の個
数、具体的形状、配置等々も自由に適宜設計できる。
数、具体的形状、配置等々も自由に適宜設計できる。
尚、このような電極接続舌状部は電線接続スリーブと一
体に1枚の金属シートで製作してあることが好ましい
が、やはりこれには限らず、別々の素材で製作したのち
分離不可能に強固に接合したものであってもよい。
体に1枚の金属シートで製作してあることが好ましい
が、やはりこれには限らず、別々の素材で製作したのち
分離不可能に強固に接合したものであってもよい。
<作用> 本考案に係る導電膜接続端子は以上に記した通りの構成
であるから、使用に際しては導電膜に固着された電極の
部分を、上記電極接続舌状部の本体部分と切起し片との
間の隙間に挿入し、その後、ペンチ等の適宜の挟圧ない
しプレス手段により当該切起し片が舌状部本体部分と実
質上同一面になるよう切起し前の形状に復元させるとい
う簡単な操作を行うのみでよい。
であるから、使用に際しては導電膜に固着された電極の
部分を、上記電極接続舌状部の本体部分と切起し片との
間の隙間に挿入し、その後、ペンチ等の適宜の挟圧ない
しプレス手段により当該切起し片が舌状部本体部分と実
質上同一面になるよう切起し前の形状に復元させるとい
う簡単な操作を行うのみでよい。
これにより、被圧着電極部分は、上記舌状部の本体部分
の下方から上方へ向い1つのスリットを通り、次いで該
本体部分の上面に沿って隣在のスリットに達し、そこで
は逆に上方から下方へ当該隣在スリットを通り抜けて再
び上記本体部分の下面に沿わせられてジグザグ状態を呈
することになる。
の下方から上方へ向い1つのスリットを通り、次いで該
本体部分の上面に沿って隣在のスリットに達し、そこで
は逆に上方から下方へ当該隣在スリットを通り抜けて再
び上記本体部分の下面に沿わせられてジグザグ状態を呈
することになる。
しかもスリットの幅は当該電極部分の厚さより僅かに大
とされているに過ぎないから、狭いスリットの縁に挟ま
れ、そのエッジでの摩擦抵抗のため、上記圧着後は当該
電極部分を上記の電極接続舌状部から引き抜くことは殆
ど不可能に近く、しかも、導電膜に連なった電極あるい
は該膜自体が舌状部へ圧着される際に損傷を被る恐れも
ない。
とされているに過ぎないから、狭いスリットの縁に挟ま
れ、そのエッジでの摩擦抵抗のため、上記圧着後は当該
電極部分を上記の電極接続舌状部から引き抜くことは殆
ど不可能に近く、しかも、導電膜に連なった電極あるい
は該膜自体が舌状部へ圧着される際に損傷を被る恐れも
ない。
上記の電極部分挿入の際には、該電極の端縁がスリット
の絶端に擦過させられるから、上記のような丸み(プロ
テクター)が当該絶端に形成されていれば、電極或はこ
れに接合した導電膜の破損が防止されるので好都合であ
る。
の絶端に擦過させられるから、上記のような丸み(プロ
テクター)が当該絶端に形成されていれば、電極或はこ
れに接合した導電膜の破損が防止されるので好都合であ
る。
以上の圧着操作の前または後に、電線接続スリーブへ、
電源側電線の被覆除去ずみ端部の圧着が常法に従って行
われる。これは、従来の各種圧着端子の場合と同じであ
るから詳述は割愛する。
電源側電線の被覆除去ずみ端部の圧着が常法に従って行
われる。これは、従来の各種圧着端子の場合と同じであ
るから詳述は割愛する。
<実施例> 以下、図に示した実施例について本考案を更に詳しく説
明する。
明する。
第1図の実施例は、厚さ約0.8mmの1枚の銅シートを以
って電線接続スリーブ(16)と電極接続舌状部(18)と
を形成した導電膜接続端子であり、当該舌状部(18)
は、「コ」状形の約0.4mm幅のスリット(20)で囲まれ
た切起し片(22)が、その下面と当該舌状部(18)の本
体部分(18a)の上面との間のクリアランスを約0.8mmと
した状態に切り起こされている(第2図)。
って電線接続スリーブ(16)と電極接続舌状部(18)と
を形成した導電膜接続端子であり、当該舌状部(18)
は、「コ」状形の約0.4mm幅のスリット(20)で囲まれ
た切起し片(22)が、その下面と当該舌状部(18)の本
体部分(18a)の上面との間のクリアランスを約0.8mmと
した状態に切り起こされている(第2図)。
上記スリット(20)の絶端とコーナー部とには、直径約
2mmの丸み(24)が設けてある。これの作用は既述の通
りである。
2mmの丸み(24)が設けてある。これの作用は既述の通
りである。
電源からの電線(14)は、その端部(14a)の被覆を除
去後、上記スリーブ(16)(第3図)へ挿入されたの
ち、該スリーブがその中程の部位で陥没するようプレス
され(第4,5図)、抜去不可能に接続固定される。
去後、上記スリーブ(16)(第3図)へ挿入されたの
ち、該スリーブがその中程の部位で陥没するようプレス
され(第4,5図)、抜去不可能に接続固定される。
一方、導電膜(10)に取り付けた銅箔電極(12)は上記
切起し片(22)の下面と舌状部の本体部分(18a)の上
面との間に挿通され(第4図)たのち、該切起し片(2
2)を該本体部分(18a)へ向い押し下げ該部分と同一平
面をなすよう、切り起こし前の状態に復元させる(第5,
6図)。
切起し片(22)の下面と舌状部の本体部分(18a)の上
面との間に挿通され(第4図)たのち、該切起し片(2
2)を該本体部分(18a)へ向い押し下げ該部分と同一平
面をなすよう、切り起こし前の状態に復元させる(第5,
6図)。
これにより、第5図および第6図(ロ)に明らかなよう
に上記電極(12)は、上記の狭いスリット(20)を繰り
返し「くぐり抜け」つつ上記本体部分(18a)の上面と
切起し片(22)の下面とに交互に添わせられ、これら各
面に密着させられることになる。
に上記電極(12)は、上記の狭いスリット(20)を繰り
返し「くぐり抜け」つつ上記本体部分(18a)の上面と
切起し片(22)の下面とに交互に添わせられ、これら各
面に密着させられることになる。
その結果、第6図(ロ)に示されている如く、電極(1
2)と本考案の端子との接続域での不自然な盛り上がり
は殆ど見られないのである。
2)と本考案の端子との接続域での不自然な盛り上がり
は殆ど見られないのである。
この第1実施例では、以上の如く短冊形(長方形)の切
起し片(22)を1個形成してあるが、第7図乃至第13図
の実施例では1個の接続端子当たり複数個の切起し片
(22)が設けられている。
起し片(22)を1個形成してあるが、第7図乃至第13図
の実施例では1個の接続端子当たり複数個の切起し片
(22)が設けられている。
第7〜8図の第2実施例では、同じ向きの2個の切起し
片(22)が設けてあるから、電極(12)は一層強固に該
接続端子へ止着されることになる。その他の点では第1
実施例と全て同様であるから説明は省略する。
片(22)が設けてあるから、電極(12)は一層強固に該
接続端子へ止着されることになる。その他の点では第1
実施例と全て同様であるから説明は省略する。
第9図の第3実施例は、電極接続舌状部(18)の長手方
向に2個の切起し片(22)を並設した点においては第2
実施例と同じであるが、これら切起し片(22)の起こし
方向が互いに逆向き(同図ロ)とされている点において
第2実施例と相違している。従って、この第3実施例の
接続端子は同図(ハ)に示すように帯状の電極を止着す
るに適しており、該電極は該切起し片の基部により両側
から挟持された状態となり、縦横2方向において複数の
該切起し片(22)により固定されることになる。
向に2個の切起し片(22)を並設した点においては第2
実施例と同じであるが、これら切起し片(22)の起こし
方向が互いに逆向き(同図ロ)とされている点において
第2実施例と相違している。従って、この第3実施例の
接続端子は同図(ハ)に示すように帯状の電極を止着す
るに適しており、該電極は該切起し片の基部により両側
から挟持された状態となり、縦横2方向において複数の
該切起し片(22)により固定されることになる。
第10図の第4実施例では、上記舌状部(18)の延長方向
に交差する方向の2つの切起し片(22)が互いに同じ向
きに配設されている。その作用等は第2実施例と同様で
ある。
に交差する方向の2つの切起し片(22)が互いに同じ向
きに配設されている。その作用等は第2実施例と同様で
ある。
第11図の第5実施例では、2つの切起し片の向きが互い
に逆である点以外は全て第4実施例と同じであり、その
作用等は第9図の第3実施例と同じであるから再記しな
い。
に逆である点以外は全て第4実施例と同じであり、その
作用等は第9図の第3実施例と同じであるから再記しな
い。
第12図の第6実施例では、「コ」字形の2条のスリット
(20)のうち大きい方のスリットが小さい方のスリット
を包囲する状態に開設され、該2条のスリットで挟まれ
た「コ」字形の切起し片(22)が1つ形成されている。
従って、上記各実施例における短冊形の切起し片が2個
並設されたものと同じ作用をなし、電極保持作用が大で
ある。
(20)のうち大きい方のスリットが小さい方のスリット
を包囲する状態に開設され、該2条のスリットで挟まれ
た「コ」字形の切起し片(22)が1つ形成されている。
従って、上記各実施例における短冊形の切起し片が2個
並設されたものと同じ作用をなし、電極保持作用が大で
ある。
第13図の第7実施例では、第6実施例における小さい方
の内側のスリット(20)の更に内側に最小のスリット
(20)が付加形成されたものであり、この場合には、
「コ」字形の切起し片(22)の内側に小さな短冊形切起
し片(22)が配置された構成とされている。従って、本
例にあっては合計3条の長方形切起し片が設けられたか
の如き様相(同図ハ)を呈するので一層強固な電極保持
作用が得られる。
の内側のスリット(20)の更に内側に最小のスリット
(20)が付加形成されたものであり、この場合には、
「コ」字形の切起し片(22)の内側に小さな短冊形切起
し片(22)が配置された構成とされている。従って、本
例にあっては合計3条の長方形切起し片が設けられたか
の如き様相(同図ハ)を呈するので一層強固な電極保持
作用が得られる。
第14図の第8実施例では、1条の「コ」字形切起し片
(22)の中と、その外側の舌状部(18)の本体部分(18
a)とに、やはり「コ」字かつ断面「U」字状の補強リ
ブ(26)が設けてある。該リブ(26)は、本考案の接続
端子の製作を容易にする作用がある。即ち、本考案にお
けるスリットの幅は電極(12)の厚さに対応して非常に
細いものであり、これを2枚の刃で穿設(切り抜き)す
ることは決して容易ではないが、上記リブ(26)を設け
る本例の場合にあっては、単なる切刻線をシャーリング
装置で形成しておき、その後のU字形リブの形成におい
て材料が該リブに交差する方向に平面視寸法を縮小する
ので、この現象を利用すれば所定幅のスリットを自然に
生じさせることができる。尚、同図(ハ)は舌状部本体
部分(18a)のリブ(26)と切起し片(22)のリブ(2
6)とを、その突出の向きを逆にした改変例である。こ
の改変例によれば、電極は該リブの存在にも拘わらず図
の場合には、舌状部本体部分(18a)の上面と切起し片
(22)の下面とにそれぞれ密着させることができ、同図
(イ)の場合よりも外観上および電極保持作用の両面か
ら好ましい。
(22)の中と、その外側の舌状部(18)の本体部分(18
a)とに、やはり「コ」字かつ断面「U」字状の補強リ
ブ(26)が設けてある。該リブ(26)は、本考案の接続
端子の製作を容易にする作用がある。即ち、本考案にお
けるスリットの幅は電極(12)の厚さに対応して非常に
細いものであり、これを2枚の刃で穿設(切り抜き)す
ることは決して容易ではないが、上記リブ(26)を設け
る本例の場合にあっては、単なる切刻線をシャーリング
装置で形成しておき、その後のU字形リブの形成におい
て材料が該リブに交差する方向に平面視寸法を縮小する
ので、この現象を利用すれば所定幅のスリットを自然に
生じさせることができる。尚、同図(ハ)は舌状部本体
部分(18a)のリブ(26)と切起し片(22)のリブ(2
6)とを、その突出の向きを逆にした改変例である。こ
の改変例によれば、電極は該リブの存在にも拘わらず図
の場合には、舌状部本体部分(18a)の上面と切起し片
(22)の下面とにそれぞれ密着させることができ、同図
(イ)の場合よりも外観上および電極保持作用の両面か
ら好ましい。
第15図は導電膜(10)にS字状に取り付けられた電極
(12)に対し本考案の接続端子を用いた使用例を示すも
のであり、電極の形状において既述の各例とは異なる
が、接続端子自体の作用効果等は全く同様であるから再
記しない。
(12)に対し本考案の接続端子を用いた使用例を示すも
のであり、電極の形状において既述の各例とは異なる
が、接続端子自体の作用効果等は全く同様であるから再
記しない。
<考案の効果> 本考案は上述の通りの導電膜接続端子を提供するもので
あり、その効果も既に述べたところから明らかである
が、簡潔に要約すればつぎの通りである。
あり、その効果も既に述べたところから明らかである
が、簡潔に要約すればつぎの通りである。
(i)所要厚さの導電性金属シートの一半部を折り曲げ
て電線接続スリーブとなし、他半部には細いスリットを
刻設するのみで電極接続舌状部となし得るので、その製
作は容易であること、特に上記の如き補強リブを設ける
場合にはスリットの形成が容易であること、 (ii)使用に際しては、電源側の電線を上記スリーブへ
挿入して圧着、即ち該スリーブ長さ方向中程の部位また
は全長を偏平化させるのみで取付でき、電極は上記舌状
部本体部分と切起し片との間に挿入して圧着、即ち該切
起し片を押圧して該本体部分と同一面にするのみで取付
できるから、使用も容易であること、しかもスリットの
幅が電極の厚さより僅かに大であるから圧着の際に電極
もしくは導電膜に損傷をきたす恐れがないこと、特に上
記のようなプロテクターが上記スリットの絶端およびコ
ーナー部分に設けてあれば薄い電極の挿入の際に該電極
を破損する恐れがないこと、 (iii)更に、薄い電極を薄い電極接続舌状部へ平坦な
姿勢で止着できるから、該止着部位が従来のように不自
然に盛り上がる恐れはなく、従って外観上のみならず、
当該電気器具を使用中に他物に衝当する恐れが少なく、
仮に衝当してもその衝撃は従来の場合のように大きくは
ないこと、 等々といった種々の利点が得られるのである。
て電線接続スリーブとなし、他半部には細いスリットを
刻設するのみで電極接続舌状部となし得るので、その製
作は容易であること、特に上記の如き補強リブを設ける
場合にはスリットの形成が容易であること、 (ii)使用に際しては、電源側の電線を上記スリーブへ
挿入して圧着、即ち該スリーブ長さ方向中程の部位また
は全長を偏平化させるのみで取付でき、電極は上記舌状
部本体部分と切起し片との間に挿入して圧着、即ち該切
起し片を押圧して該本体部分と同一面にするのみで取付
できるから、使用も容易であること、しかもスリットの
幅が電極の厚さより僅かに大であるから圧着の際に電極
もしくは導電膜に損傷をきたす恐れがないこと、特に上
記のようなプロテクターが上記スリットの絶端およびコ
ーナー部分に設けてあれば薄い電極の挿入の際に該電極
を破損する恐れがないこと、 (iii)更に、薄い電極を薄い電極接続舌状部へ平坦な
姿勢で止着できるから、該止着部位が従来のように不自
然に盛り上がる恐れはなく、従って外観上のみならず、
当該電気器具を使用中に他物に衝当する恐れが少なく、
仮に衝当してもその衝撃は従来の場合のように大きくは
ないこと、 等々といった種々の利点が得られるのである。
第1図乃至第6図は本考案の第1実施例を示し、第1図
は導電膜接続端子の平面図、第2図は正面図、第3図は
第2図中のIII−III線に沿った断面図、第4〜5図は使
用状態を示した断面図、第6図(イ)は斜視図、同図
(ロ)は同図(イ)中のVI−VI線に沿った断面図、第7
図及び第8図は第2実施例を示し、第7図は平面図、第
8図(イ)は使用状態の平面図であり、同図(ロ)は同
図(イ)中のVIII−VIII線に沿った断面図、第9図
(イ)は第3実施例の平面図、同図(ロ)は正面図、同
図(ハ)は使用状態の平面図、第10図は第4実施例の平
面図、第11図は第5実施例の平面図であり、第12図
(イ)は第6実施例の平面図、同図(ロ)は同図(イ)
中のXII−XII線に沿った断面図であり、第13図(イ)は
第7実施例の平面図、同図(ロ)は使用状態の平面図、
同図(ハ)は同図(ロ)中のXIII−XIII線に沿った断面
図、第14図(イ)は第8実施例の平面図、同図(ロ)は
同図(イ)中のXIV−XIV線に沿った断面図であり、同図
(ハ)は同じく改変例の断面図、第15図は別の使用例を
示した平面図である。 図中(10)は導電膜、(12)は電極、(14)は電線、
(14a)はその端部、(16)は電線接続スリーブ、(1
8)は電極接続舌状部、(18a)はその本体部分、(20)
はスリット、(22)は切起し片、(24)はプロテクタ
ー、(26)は補強リブである。
は導電膜接続端子の平面図、第2図は正面図、第3図は
第2図中のIII−III線に沿った断面図、第4〜5図は使
用状態を示した断面図、第6図(イ)は斜視図、同図
(ロ)は同図(イ)中のVI−VI線に沿った断面図、第7
図及び第8図は第2実施例を示し、第7図は平面図、第
8図(イ)は使用状態の平面図であり、同図(ロ)は同
図(イ)中のVIII−VIII線に沿った断面図、第9図
(イ)は第3実施例の平面図、同図(ロ)は正面図、同
図(ハ)は使用状態の平面図、第10図は第4実施例の平
面図、第11図は第5実施例の平面図であり、第12図
(イ)は第6実施例の平面図、同図(ロ)は同図(イ)
中のXII−XII線に沿った断面図であり、第13図(イ)は
第7実施例の平面図、同図(ロ)は使用状態の平面図、
同図(ハ)は同図(ロ)中のXIII−XIII線に沿った断面
図、第14図(イ)は第8実施例の平面図、同図(ロ)は
同図(イ)中のXIV−XIV線に沿った断面図であり、同図
(ハ)は同じく改変例の断面図、第15図は別の使用例を
示した平面図である。 図中(10)は導電膜、(12)は電極、(14)は電線、
(14a)はその端部、(16)は電線接続スリーブ、(1
8)は電極接続舌状部、(18a)はその本体部分、(20)
はスリット、(22)は切起し片、(24)はプロテクタ
ー、(26)は補強リブである。
Claims (1)
- 【請求項1】通電により発熱する導電膜(10)に取り付
けられた導電材の箔からなる電極(12)を電源側の電線
(14)に接続するための端子であって、電線接続スリー
ブ(16)と、このスリーブから延設され、薄い導電性金
属シートで形成されている電極接続舌状部(18)とを備
えたものにおいて、前記の電線接続スリーブ(16)は、
被覆を除去された前記電線(14)の端部(14a)を受け
入れた状態で押圧されて変形し該端部を離脱不能に圧着
する構成であるとともに、前記の電極接続舌状部(18)
は、幅が電極(12)の厚さよりも僅かに大であるスリッ
ト(20)により3方を囲まれたコ字形の切起し片(22)
を1つ以上有し、前記電極(12)が該舌状部の本体部分
(18a)と該切起し片(22)との間に挿入された状態で
該切起し片(22)は押圧されて変形し、前記本体部分
(18a)と同一面をなすよう復元することにより該電極
へ圧着される構成であることを特徴とする導電膜接続端
子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989110136U JPH0644058Y2 (ja) | 1989-09-19 | 1989-09-19 | 導電膜接続端子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989110136U JPH0644058Y2 (ja) | 1989-09-19 | 1989-09-19 | 導電膜接続端子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0348891U JPH0348891U (ja) | 1991-05-10 |
JPH0644058Y2 true JPH0644058Y2 (ja) | 1994-11-14 |
Family
ID=31658688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989110136U Expired - Lifetime JPH0644058Y2 (ja) | 1989-09-19 | 1989-09-19 | 導電膜接続端子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0644058Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3848988B2 (ja) * | 2003-01-16 | 2006-11-22 | ジェイ・ビー・エイチ株式会社 | 発熱フイルムユニット |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0230073A (ja) * | 1988-04-07 | 1990-01-31 | Yazaki Corp | 平型導体ケーブル用電気接続子 |
-
1989
- 1989-09-19 JP JP1989110136U patent/JPH0644058Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0348891U (ja) | 1991-05-10 |
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