JPH0643989B2 - 接続良否判定方法 - Google Patents

接続良否判定方法

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JPH0643989B2
JPH0643989B2 JP59042382A JP4238284A JPH0643989B2 JP H0643989 B2 JPH0643989 B2 JP H0643989B2 JP 59042382 A JP59042382 A JP 59042382A JP 4238284 A JP4238284 A JP 4238284A JP H0643989 B2 JPH0643989 B2 JP H0643989B2
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adhesion
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connection
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千秋 百瀬
昌吾 丹野
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Dainichi Nippon Cables Ltd
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Dainichi Nippon Cables Ltd
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/04Analysing solids
    • G01N29/07Analysing solids by measuring propagation velocity or propagation time of acoustic waves
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
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  • Pathology (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリオレフイン系被着体同士の接着による接続
の良否を判定する方法に関する。
一般にポリオレフイン(以下POと略記する)はその構
造により化学的に安定であり各種の用途に応用されてい
るが、無極性であるため非常に接着性に乏しいという欠
点を有している。
そこでPOの接着性を向上させるためにPOの表面をコ
ロナ放電処理、火炎処理、放射線処理する方法、PO樹
脂に多量の無機硫酸塩、アルミナ、硫化亜鉛などを配合
する方法、PO素被着体同士の接触面に過酸化物を存在
せしめて加熱する方法、放射線を照射する方法が行なわ
れている。また接着剤を用いるものとして、ポリ酢酸ビ
ニル、エチレン−酢酸ビニルコポリマー等の酢酸ビニル
系接着剤を用いる方法、あるいは本発明者が開発したP
Oに不飽和有機シラン化合物をラジカル反応させるか、
又はオレフインに不飽和有機シラン化合物を共重合させ
た水架橋型PO系接着剤等を用いる方法などが提案され
ている。更には熱融着による接続も最近試みられてい
る。
上記のように無極性で接着性に乏しいPO同士の接着方
法については各種の方法が研究されているが、接着施工
したものの個々の接着部の接続が十分使用に耐え得る程
に完全か否かをチエツクする方法は知られていない。
本発明の目的は例えば現場等において接着施工したPO
系被着体同士の接着による接続が完全か否かを判定する
方法を提供することにある。
即ち本発明は架橋POよりなるPO系被着体同士の接着
部の複数の点において超音波を印加して、該超音波のそ
れぞれの反射時間を比較することにより接着が完全か否
かを検査することを特徴とする接着良否判定方法に係
る。
本発明においては上記接着部の複数の点における超音波
の反射時間が、接着が完全な場合とそうでない場合に、
互いに相異することを見い出し、接着が不完全な部位の
分布を調べることにより、全体として接着部の接続が完
全か否かを検査することができる。尚、未架橋のPO系
接着体の場合、接着界面が常に溶融して反射波が少な
く、従つて接着不良界面の検出ができない。これに対し
て架橋PO系接着体の場合は溶融が生じないので正常接
着部でも明瞭な界面が存在し、検出が可能である。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の架橋PO系被着体を構成するポリオレフインと
しては例えば炭素数1〜8のオレフインのホモポリマー
又はコポリマー、炭素数1〜8のオレフインと他の共重
合可能なモノマーとの共重合体、あるいはこれらのハロ
ゲン化変性物などを挙げることができる。炭素数1〜8
のオレフインとしてはエチレン、プロピレン、ブテン−
1、ペンテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン
−1などを例示できる。他の共重合可能なモノマーとし
ては酢酸ビニル、アクリル酸、イタコン酸、ハイミツク
酸、マレイン酸、それらの酸無水物、メチレンノルボル
ネン、エチリデンノルボンネンのようなノルボルネン
類、1,11−トリデカジエン、11−エチル−1,11−ト
リデカジエン、6−メチル−1,6−ヘプタジエン、メ
チルテトラヒドロインデンのような非共役ジエン類など
を例示できる。
上記ポリオレフインの好ましいものは例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブデン−1、ポリ−4−メチ
ルペンテン−1、エチレン−プロピレン共重合体、エチ
レン−プロピレン−ジエン共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合
体、塩素化ポリエチレンなどである。
尚、本発明の架橋POとしては各種の公知のものを使用
することができるが、通常ゲル分率が20ωt%以上のも
のが好ましく、40ωt%以上のものが特に好ましい。
本発明においてPO系接着体同士の接着方法としては前
述の各種の方法を使用することができる。即ち熱融着
法、種々の表面処理法、放射線照射法、接着剤を用いる
方法など全ゆる方法を採用することができる。これらの
うち好ましい方法は最近開発された水架橋型PO系接着
剤を使用する方法で以下に説明する。
水架橋型PO系接着体を構成する水架橋性POは主鎖又
は側鎖中に一般式 (式中Yは炭素数1〜20の加水分解可能な有機基であ
り、R及びRは基Y又は炭素数1〜20の1価の有機
基である)で示される加水分解性のシラン基を有するポ
リオレフインである。ここでYの好ましい例はメトキ
シ、エトキシ、ブトキシのようなアルコキシ基、ホルミ
ルオキシ、アセトキシ、プロピオニルオキシのようなア
シロキシ基、 −ON=C(CH3),−ON=C(CH3)(C2H5), −ON=C(C6H5)のようなオキシモ基、−NHCH3,−NHC2
H5,−NHC6H5のような置換アミノ基などである。R
の好ましい例はメチル、エチル、プロピル、デシ
ル、テトラデシル、オクタデシル、フエニル、ベンジ
ル、トリルなどであり、また基Yであつても良い。上記
加水分解性のシラン基の含有量は約0.001〜20%(重量
%、以下同様)が好ましく、約0.05〜5%が好ましい。
この範囲においては接着作業中の加熱の間に水架橋が進
行しすぎて取扱いが困難になることが少なく、また接着
力も充分であり好ましい。
また上記接着剤を構成するPOとしては、前記PO系接
着体を構成するPOと同様のポリオレフインを使用する
ことができる。好ましい接着剤を構成するPOはASTM D
−1238で測定したメルトインデツクス(MIと略す)
が、0.1〜20のものであり、特にMIが0.5〜5のものが
好ましい。MIがこの範囲では溶融粘度が適当なため接
合面への塗布が容易であり、また接着剤自身の機械的強
度も充分なため好ましい。
上記水架橋性POは例えばPOとラジカル開始剤と一般
(式中、Yは炭素数1〜20の1価の不飽和有機基であ
り、Y,R,Rは前記と同じである)で示される不
飽和有機シラン化合物の混合物を、上記ラジカル開始剤
の分解温度以上に加熱することにより得られる。
また、上記水架橋性POは各種オレフインと上記一般式
の不飽和有機シラン化合物との共重合体であつても良
い。この際、他の共重合可能なモノマーを同時に共重合
することもできる。
不飽和有機シラン化合物のRの好ましい例はビニル、ア
リル、ブテニル、シクロヘキセニル、シクロペンタジエ
ニル、シクロヘキサジエニル、下記一般式で示されるア
クリル酸基などである。
−CH2=C(A)COO(CH2)a−B− 〔式中Aは水素又はメチル、Bは−CH2−、−O(CH2)b
−,、−OCH2CH(OH)CH2O(CH2)c−,a,b,cは1〜3
である。
特に好ましい不飽和有機シラン化合物はビニルトリメト
キシシラン及びビニルトリエトキシシランである。不飽
和有機シラン化合物はPO100部(重量部、以下同様)
に対して約0.001〜20部、より好ましくは約0.1〜5部使
用する。
ラジカル開始剤の好適な例はジクミルパーオキサイド、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキシン−3、1,3−ビス(t−ブチルパーオキ
シイソプロピル)ベンゼン、1,1−ジ−t−ブチルパ
ーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、t
−ブチルクミルパーオキサイド、ジ−t−、ブチルパー
オキサイド、4,4−ジ−t−ブチルパーオキシバレリ
ツクアシツド−n−ブチルエステルのようなジアルキル
系パーオキサイド類、2,5−ジメチルヘキサン−2,
5−ジヒドロパーオキサイドのようなヒドロパーオキサ
イド類、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジーt−
ブチル−ジパーオキシフタレート、2,5−ジ(ベンゾ
イルパーオキシ)ヘキサンのようなパーオキシ酸又はそ
のエステル類である。上記のうちジアルキル系パーオキ
サイド類が好ましく、特にジクミルパーオキサイドが好
ましい。ラジカル開始剤はPO100部に対して好ましく
は約0.05〜10部、より好ましくは約0.1〜2部使用す
る。
尚、上記PO,不飽和有機シラン化合物及びラジカル開
始剤の3成分の混合物はラジカル開始剤の分解温度以上
に加熱すると一般に極めて短時間でシラン化合物はPO
と反応して水架橋性POとなる。従つてPOと不飽和有
機シラン化合物とラジカル開始剤の混合物を接着剤とし
て用いることもできる。上記POと不飽和有機シラン化
合物の反応物、混合物並びにオレフインと該シラン化合
物の共重合体はいずれも接着剤として使用でき、これら
を総称して水架橋性PO系接着剤という。即ち、このよ
うな接着剤は接着に使用の後は、大気中の水分や接合さ
れた被着体から移行してくる水分の作用により常温下に
おいても徐々に架橋が進行して接着剤自身の機械的強度
を向上させると共に、被着体表面層の分子と接着剤中の
分子との架橋も生ずる。
尚、上記水架橋性POは本発明のPO系被着体として使
用することができ、その場合にはゲル分率が10%以上の
架橋度を有するものが好ましい。
本発明のPO系被着体の形状は任意のものであつて良
く、例えば棒状、板状、組立物品、パイプ状など、あら
ゆる形状のものを例示できる。本発明では各種の形状の
PO系被着体同士を任意の接着方法により接着させた後
に、その接着部の複数(2以上)の点において超音波を
印加して、該超音波のそれぞれの反射時間をグラフ紙、
記録紙等にマニユアルにより或いは自動記録計等により
プロツトし、そのプロツトの分布を調べることにより接
着による接続が完全か否かを判定する。
即ち例えば同一の厚さLの2枚のPO系被着体を接着し
た場合、その接着部の接着が完全な場合には超音波の反
射時間は2Lに相当する時間となるが、もし接着が不完
全な場合には超音波の反射時間はLに相当する時間とな
る。このような反射時間の測定を接着部の全体又は全周
に亘つて適当な間隔で複数の点で行い、その結果をプロ
ツトすると接着が完全な点と不完全な点がグラフ上に一
目瞭然となる。この際、接着が不完全な点がランダムに
部分的にある場合は被着体の全体としての接続は十分で
ある場合が多い。しかし接着が不完全な点を結ぶと連続
様の一本又は複数の線を構成するときは被着体の接続は
不完全である。このようにして接着による接続の良否を
判定することができる。尚、超音波を印加して検査する
点は全体又は全周に亘るが、各点同士の間隔(縦及び
横)は狭い程、正確なデータが得られるが、実用上は約
0.1〜2cm、好ましくは約0.5〜1cm程度の間隔で良い。
本発明の超音波を印加して接続部の接着の信頼性を確か
める方法は、実施例で示されるように耐水性試験の結果
と良く対応しており、極めて短時間に試験できる方法で
ある。
本発明の超音波によるPO接続部の接着の良否の判定方
法は、接続個所が非常に多いPOパイプ配管では時間が
かかるという一面はあるものの、流体を流すことなく接
続の良否を確認することができ安全性が高く、また接続
部の少ない長尺配管系では特に有用であり、更にまた流
体耐圧が不可能な場合での試験に採用し得る等、経済的
にも安全性の点でも極めて優れた方法である。
以下に実施例及び比較例を挙げる。
実施例 外径87mm、肉厚6.5mmの架橋ポリエチレンパイプの先端
部外面と、入口内径87mm、外径99mm、長さ150mmの架橋
ポリエチレンソケツト継手内面に、水架橋型ポリエチレ
ン接着剤を各々全周に塗布し、電熱により240℃に保持
した加熱体内へ、上記接着剤を塗布したパイプ及び継手
をそれぞれ挿入して約60秒間保持し両者を加熱した。そ
の後パイプと継手を加熱体から離し、パイプ先端約6cm
をソケツト継手に挿入して接続した。
また上記と同様にしてソケツト継手の他端に上記と同じ
パイプを接続した。
これをA試験体として超音波印加試験を実施した後に、
耐水圧試験を実施した。
比較例 実施例で用いた接着剤を各々半周だけ塗布したパイプと
ソケツト継手を用いて、接着剤塗布面が一致するように
して実施例と同様の方法でソケツト継手両端にパイプを
接続し、これをB試験体として、同様の試験を行つた。
尚、超音波印加試験は試験機としてパナメトリツク社製
のモデル5221を用い、10φの端子より10MHz超音波のを
継手外面から印加し、パイプと継手接続部の肉厚をパイ
プ差込部分全周、全長にわたつて縦横に10mm間隔で測定
することにより行つた。
耐水圧試験は80℃で毎分5kg/cm2の昇圧速度で加圧す
ることにより行つた。
試験結果 試験体A(長さ1m)を超音波印加(15分)して、その
接続部分の肉厚を測定し、肉厚が8mm以下の個所を×印
としてブロツトしたが、×印が連続した個所はなかつ
た。また耐水圧試験では13kg/cm2でパイプ部分が破裂
した。しかしパイプと継手の接続部は両端とも異常が無
かつた。
試験体Bも同様にして肉厚を測定したところ、両接続部
においてパイプの長さ方向に×が連続した個所が約半周
見られた。また耐水圧試験では1kg/cm2に昇圧中、片
端の接続部より漏水した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−144352(JP,A) 特開 昭58−116127(JP,A) 特開 昭58−209524(JP,A) 日本学術振興会製鋼第19委員会編「超音 波深傷法(改訂新版)」日刊工業新聞社, 昭和49年7月30日発行,618頁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】架橋ポリエチレンパイプを架橋ポリエチレ
    ン継手に挿入し、両者の界面を水架橋性ポリエチレン接
    着剤にて接着した接合部において、該架橋ポリエチレン
    パイプが挿入された部分の全周につき超音波を印加して
    接着が完全な部分と不完全な部分とをグラフ上にプロッ
    トし、不完全プロットが架橋ポリエチレンパイプ挿入部
    の両端間を連続する場合、接続不良と判定することを特
    徴とする接続良否判定方法。
JP59042382A 1984-03-06 1984-03-06 接続良否判定方法 Expired - Lifetime JPH0643989B2 (ja)

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JP59042382A JPH0643989B2 (ja) 1984-03-06 1984-03-06 接続良否判定方法

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JP59042382A JPH0643989B2 (ja) 1984-03-06 1984-03-06 接続良否判定方法

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JPS60186755A JPS60186755A (ja) 1985-09-24
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日本学術振興会製鋼第19委員会編「超音波深傷法(改訂新版)」日刊工業新聞社,昭和49年7月30日発行,618頁

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