JPH0643968Y2 - 鍵付き押釦スイッチのロック機構 - Google Patents

鍵付き押釦スイッチのロック機構

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JPH0643968Y2
JPH0643968Y2 JP523688U JP523688U JPH0643968Y2 JP H0643968 Y2 JPH0643968 Y2 JP H0643968Y2 JP 523688 U JP523688 U JP 523688U JP 523688 U JP523688 U JP 523688U JP H0643968 Y2 JPH0643968 Y2 JP H0643968Y2
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JP
Japan
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key
rotor
lock
rotor case
locking step
Prior art date
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JP523688U
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Inventor
武彦 桶谷
春夫 木村
Original Assignee
和泉電気株式会社
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Publication date
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【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、キーの挿入によってのみスイッチング操作が
可能な鍵付き押釦スイッチのロック機構に関するもので
ある。
〈従来の技術〉 例えば、キーを所持した特定の人にのみスイッチング操
作を可能にする為に、キーの挿入によってのみ回動し得
るキーロータを介してオン・オフするようになった鍵付
き押釦スイッチが常用されている。この種の鍵付き押釦
スイッチのロック機構は、第7図および第8図に示すよ
うな構成になっている。即ち、これらの図は鍵付き押釦
スイッチのロック機構部分を水平に切断して見た底面図
であって、操作部本体1は、下部が箱形で上部が円筒形
となって中央に貫通孔が形成されたものの上部の円筒形
部分を示しており、内面の適所に係止段部2が形成され
ている。この操作部本体1には、ローターケース3が上
下方向(図の前後方向)に摺動自在に内嵌され、さら
に、ローターケース3の内面には衆知のキー孔が形成さ
れ且つディスクタンブラーを有し、キー(図示せず)の
挿入によってローターケース3に対して回動し得るキー
ロータ4が嵌挿され、このローターケース3とキーロー
タ4とにより押釦部が構成されている。
前記キーロータ4の下端面には一本の作動ピン5が下方
に突設されており、また、ロータケース3の下端面にこ
れから突出した一対の連結片6によって保持部(図示せ
ず)が連結され、このローターケース3と保持部との間
隙に介在されローターケース3のガイド面3A,3Bに沿っ
て図の上下方向に摺動自在となったロック板7の切欠き
部7Aに前記作動ピン5が係合した構成になっている。
そして、通常時には、第7図に示すように作動ピン5に
よってロック板7がローターケース3上に移動されてい
ることによって係止段部2に係合しておらず、この状態
でキーロータ4とローターケース3とが一体に上下動自
在となってスイッチング操作できるようになっている。
次に、キーロータ4にキーを挿入して押し下げると、ス
イッチがオン状態になるとともにロック板7が係止段部
2に対向状態となり、この状態でキーによりキーロータ
4を第7図の矢印方向に回すと、このキーロータ4と一
体に回る作動ピン5が切欠き部7Aの他方の面に当接して
ロック板7を図の下方に押圧するので、第8図に示すよ
うに、ロック板7が下方に移動されて一部がローターケ
ース3の外方に突出して係止段部2に係合し、この状態
でキーを抜けば、オン状態にロックされ、次に再びキー
を挿入しない限りキーロータを回動させてロックを解除
することが出来ない。
〈考案が解決しようとする問題点〉 然し乍ら、前記のロック機構では、ロック板7の一端部
が係止段部2に係合しているとともに、復帰用スプリン
グ(図示せず)により保持部を介してローターケース3
が上方(図の後方向)に押圧されているので、ロック板
7に、これの係止段部2との係合部分を支点として回動
力が作用し、ロック板7に傾きが生じる。その為、ロッ
ク板7の突出長さのばらつき及び係止段部2とローター
ケース3との間隙のばらつきによっては、ロック板7の
係止段部2に対する係合が外れる危惧があり、安定性に
欠ける欠点がある。このような欠点は、第8図に仮想線
で示すように、ロック用スプリング8を備え、キーロー
タ4を押圧すると同時に前記スプリング8の付勢力によ
ってキーロータ4を回動させてロックをかけるプッシュ
ロック鍵リセット形の押釦スィッチにおいても同様であ
る。このような欠点は、安全性を目的とするこの種の鍵
付き押釦スィッチにとって重大な問題である。
〈考案の目的〉 本考案は、このような従来の問題点に鑑みなされたもの
で、確実にロック状態を保持することができる高い安定
性を有する鍵付き押釦スィッチのロック機構を提供する
ことを技術的課題とするものである。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案は、前記した課題を達成するための技術的手段を
次のように構成した。即ち、キーの挿入によって回動し
得るキーロータを中央部に備え、このキーロータと一体
に回動する作動ピンにより作動されるロック板が、前記
キーロータを回動自在に内装した円筒状のローターケー
スの外方に突出移動され、かつ前記ロータケースを筒心
方向に摺動自在に内嵌した操作部本体の内面の係止段部
に係合し、或いは前記ロック板が、前記ロータケース内
に収納されて前記係止段部との係合が解除されるように
なった鍵付き押釦スイッチのロック機構において、前記
キーロータの端面における対称位置に設けた一対の前記
作動ピンと、この各作動ピンによりそれぞれ互いに逆方
向に移動される同一形状の一対の前記ロック板とを具備
したことにより特徴づけられる。
〈作用〉 キーロータをこれにキーを挿入して回動させると、この
キーロータと一体に回動する一対の作動ピンがそれぞれ
対応するロック板を押圧し、それにより各ロック板が互
いに逆方向に移動されてロータケースの係止段部におけ
る対向する両側部分に係合する。従って、両ロック板に
は復帰用スプ2ングの付勢力が均等に作用して各ロック
板が傾斜することがなく、また、何らかの原因で万一傾
斜しても、少くとも何れか一方のロック板が確実に係止
段部に係合しており、キーの挿入による故意の回動操作
を行わない限り、キーロックが解除されることは絶無と
なる。
〈実施例〉 以下、本考案の好適な実施例について図面を参照しなが
ら詳述する。
第1図乃至第4図は、本考案の一実施例を示し、第1図
および第2図はそれぞれロック解除状態およびロック状
態における第1図のA−A線での断面図で、第3図はロ
ック状態における一部切断正面図、第4図はガイド体の
斜視図であり、これらの図において第7図および第8図
と同一若しくは同等のものには同一の符号を付してあ
る。尚、第3図において、本考案の要旨としない構成に
ついては仮想線で示してあり、更に、実用上はパネル等
に横向きに取付けられる場合が多いのであるが、前記各
図においては、便宜上、縦方向に位置させた状態につい
て説明する。
これらの図において、操作部本体1は、上部が円筒形で
下部が箱形状となっており、中央に貫通孔が形成されて
いる。この操作部本体1の貫通孔の内面には、上部にプ
ラスチック製のケース体9を外嵌したローターケース3
が上下方向に摺動自在に嵌挿され、さらに、ローターケ
ース3の内面にキーロータ4が所定角度だけ回転するよ
う嵌合されている。キーロータ4の内面には、キー10を
挿入するキー孔4Aが形成され、かつディスクタンブラー
4Bを有しており、このキーロータ4はキー10の挿入によ
ってローターケース3に対して回動し得るようになって
いる。このキーロータ4の下端面には、第4図に詳細に
示すようなガイド体11が固着されている。ガイド体11
は、キーロータ4に固着される上部のリング状のスペー
サ部材12と下部の受け部13とが、スペーサ部材12の連結
片と受け部13の凹部との嵌合により一体に連結され、キ
ーロータ4の下端面と受け部13の上面との間に空間が形
設されているとともに、スペーサ部材12の180°の角度
位置に形成された一対の切欠き12Aと受け部13の上面と
によりガイド孔16が形設されている。前記空間に、キー
ロータ4の下端面の中心に対し対称位置に突設された一
対の作動ピン14A,14Bが臨入されているとともに、この
各作動ピン14A,14Bにそれぞれ係合する同一形状のロッ
ク板15A,15Bがそれぞれ各ガイド孔16に対向して設けら
れている。この各ロック板15A,15Bは、ロータケース3
の外周に沿った弧状の係合部17と、各作動ピン14A,14B
をこれの回動範囲の両端位置でそれぞれ受ける受け凹部
18,19がそれぞれ形成され、スペーサ部材12の対称位置
にそれぞれ形設されたガイド面20,21によって各ガイド
孔16への対向方向にのみ移動されるようになっている。
また、ガイド体11のガイド部13の下端面には、有頭円筒
状のスィッチ操作体22が固定ねじ23により固定されてお
り、さらに、操作部本体1の箱形部のボスに24に固定さ
れた止め杆25とスィッチ操作体23の天面との間に介在さ
れた復帰用の圧縮スプリング26の付勢力によりガイド体
11を介してキーロータ4とローターケース3とからなる
押釦部が第3図の上方向に付勢されているとともに、ス
ィッチ操作体の外鍔27の操作部本体1への当接により上
限位置に停止し、かつ押釦部の押し下げ時には、第3図
に示すようにローターケース3の係止段部28の操作部本
体1への当接により下限位置に停止するようになってい
る。尚、操作部本体1の下部にはスィッチ操作体23によ
りオン・オフされる既存のスィッチ体が取り付けられる
のは言うまでもない。
次に、前記実施例の作用について説明すると、以下の通
りである。即ち、通常時には第1図に示すように両作動
ピン14A,14Bにより両ロック板15A,15Bがそれぞれロータ
ーケース3の端面内に位置されていることにより、押釦
部が上方に静止されてスィッチ体がオフ状態を保持して
いる。この状態で押釦部を押し下げ操作してスイッチ体
をオン状態にすることができるが、手をはなせばスプリ
ング26の復元力により即時にオフ状態に復帰し、オン状
態にロックすることは出来ない。
そして、前記状態において、キー10を挿入してキーロー
タ4を押釦部の下限位置まで押圧操作すると、ガイド体
11のガイド孔16つまり各ロック板15A,15Bが操作部本体
1の係止段部2に対向する。ここで、キー10を介してキ
ーロータ4を第1図の矢印方向に回すと、各作動ピン14
A,14Bが同図に一点鎖線で示す位置まで移動する。この
とき、各作動ピン14A,14Bがそれぞれ対応する各ロック
板15A,15Bを外方向に押し出すよう作用するので、各ロ
ック板15A,15Bは、それぞれガイド面20,21に沿ってガイ
ド体11の各ガイド孔16を挿通してガイド体11の外部に突
出し、且つ係止段部2に係合し、キーロック状態とな
る。従って、この状態でキー10を抜けば、次に再びキー
10を挿入してキーロータ4を回さない限り、キーロック
状態を保持し続ける。このキーロック状態において、一
対のロック板が係止段部2の対称位置に係合するので、
スプリングの付勢力が均等に作用するので傾くことがな
く、また、ローターケース3と操作部本体1との間隙が
ばらつき等に起因して大きくなった場合でも、少くとも
何れか一方のロック板15A,15Bが係止段部2に確実に係
合し、故意なくロック解除されることはない。
第5図および第6図はプッシュロック鍵リセット型のも
のに適用した場合の本考案の他の実施例を示し、第5図
はロック解除時で、第6図はロック状態時である。これ
らの図において第1図乃至第4図と同一若しくは実質的
に同等のものには同一の符号を付してあり、前記実施例
と異なる点は、両ロック板15A,15Bを互いに離反方向に
付勢するスプリング29を設けた構成のみである。そし
て、第5図の通常時から前記キー10を挿入することなく
押釦部を押し下げると、両ロック板15A,15Bが係止段部
2に対向した時点でスプリング29の付勢力によって両ロ
ック板15A,15Bがガイド体11の外方に押し出され、且つ
キーロータ4が回動され、自動的にキーロック状態とな
るとともに、スプリング29によりキーロック状態に保持
される。
〈考案の効果〉 以上詳述したように本考案の鍵付き押釦スィッチのロッ
ク機構によると、キーロータの端面の対称位置に一対の
作動ピンを設けるとともに、この両作動ピンにより同一
形状の一対のロック板を互いに逆方向に移動させて操作
部本体の係止段部における対称位置に係合させる構成と
したので、復帰用スプリングの付勢力によって各ロック
板が傾くことがなく、各ロック板の外方への突出長さに
ばらつきが生じることがない。また、係止段部とロータ
ーケースとの間隙にばらつきがあっても、対称な二点位
置で係合しているので少くとも一方のロック板は確実に
係止段部に係合し、故意なくキーロックが解除されるト
ラブルを確実に防止することができ、極めて高い安定性
を得る。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本考案の一実施例を示し、 第1図および第2図はそれぞれロック解除状態およびロ
ック状態における第3図のA−A線断面図、 第3図は一部切断正面図、 第4図はガイド体の斜視図、 第5図および第6図はそれぞれ本考案の他の実施例のロ
ック解除状態およびロック状態の切断底面図、 第7図および第8図はそれぞれ従来のロック機構のロッ
ク解除状態およびロック状態の切断底面図である。 1…操作部本体 2…係止段部 3…ローターケース 4…キーロータ 10…キー 14A,14B…作動ピン 15A,15B…ロック板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】キーの挿入によって回動し得るキーロータ
    を中央部に備え、このキーロータと一体に回動する作動
    ピンにより作動されるロック板が、前記キーロータを回
    動自在に内装した円筒状のローターケースの外方に突出
    移動され、かつ前記ロータケースを筒心方向に摺動自在
    に内嵌した操作部本体の内面の係止段部に係合し、或い
    は前記ロック板が、前記ロータケース内に収納されて前
    記係止段部との係合が解除されるようになった鍵付き押
    釦スイッチのロック機構において、前記キーロータの端
    面における対称位置に設けた一対の前記作動ピンと、こ
    の各作動ピンによりそれぞれ互いに逆方向に移動される
    同一形状の一対の前記ロック板とを具備したことを特徴
    とする鍵付き押釦スイッチのロック機構。
JP523688U 1988-01-18 1988-01-18 鍵付き押釦スイッチのロック機構 Expired - Lifetime JPH0643968Y2 (ja)

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JPH01109135U JPH01109135U (ja) 1989-07-24
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