JPH0643929Y2 - 照明カバー取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案はミラーキャビネットに設置された灯具を覆うよ
うに設置される照明カバー取付構造に関するものであ
る。

［従来の技術］ 従来、ミラーキャビネットに設置１された灯具に照明カ
バー３を取付ける場合の照明カバー取付構造としては、
第９図に示されるようにミラーキャビネット１の表面側
の端部に灯具２を設置するための設置部12を形成してあ
り、この設置部12内に灯具２を設置してあり、照明カバ
ー３は一端を設置部12の一端に設けられたＬ字状の支持
具４にて支持してあると共に他端を設置部12の他端に設
けられた固定具５に化粧ビス６を介して固定されたもの
であった。つまり、照明カバー３は一端を支持具４にて
支持してあると共に他端に形成されたＬ型の係合片3aを
略Ｌ型に形成された固定具５とミラーキャビネット１の
内面との間に挿入し、この状態で照明カバー３を一方の
手で保持して、照明カバー３の内面に当接された固定具
５の固着片5bに照明カバー３の外面より他方の手で化粧
ビス６を螺入させて照明カバー３を取付けるというもの
であった。

［考案が解決しようとする課題］ しかし上述のような従来例にあっては、照明カバー３は
一方の手で持った状態のまま、他方の手で化粧ビス６に
よって連結するというものであるため、化粧ビス６によ
る取付けは片手での作業となり、照明カバー３が位置ず
れしたりして作業を行いにくく手間取るものであり、ま
た、照明カバー３の断面形状が図示された実施例のもの
のように手で持ちにくい形状である場合には特に位置ず
れが起こりやすく化粧ビス６の取付けを行いにくいとい
う問題があった。

本考案は上記問題点を解決しようとするものであり、そ
の目的とするところは、取付けを手間取ることなく容易
に行うことができる照明カバー取付構造を提供するにあ
る。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、本考案における照明カバー
取付構造は、ミラーキャビネット１の表面側に設置され
た灯具２を覆うように照明カバー３を配設し、照明カバ
ー３の一端をミラーキャビネット１に設けた支持具４に
て支持し、照明カバー３の他端にＬ型の係合片3aを形成
し、この係合片3aをミラーキャビネット１に設けた弾性
を有する固定具５とミラーキャビネット１との間に位置
させて固定具５を係合片3aの内面に弾接し、固定具５と
照明カバー３とを化粧ビス６にて固定したものである。

［作用］ 照明カバー３はミラーキャビネット１の表面側に設置さ
れた灯具２を覆うように配置される。そして係合片3aを
ミラーキャビネット１に設けた弾性を有する固定具５と
ミラーキャビネット１との間に位置させて固定具５を係
合片3aの内面に弾接してあることで、係合片3aは固定具
５によって仮保存され、照明カバー３の取付時に照明カ
バー３は位置決めされた状態で仮止めされることとな
り、化粧ビス６による照明カバー３の取付けを手間取る
ことなく容易に行うことができる。

［実施例］ 第２図はミラーキャビネット１の正面図であり、例え
ば、トイレユニットや壁パネルの一構成部材として使用
されるものである。このミラーキャビネット１は両側に
ミラーキャビネット１の近傍で使用する櫛や化粧品等の
小物を載置するための載置棚1aを上下多段に形成してあ
り、両載置棚1a間には上下方向に亘ってミラー７を設置
してある。このミラー７は第７図、第８図に示されるよ
うに上端及び下端をミラーキャビネット１の内面に取着
された係止具８にて固定することで両載置棚1a間に設置
してある。９はミラー７の裏面側に設置された曇り止め
ヒーターであり、載置棚1aの側部にスイッチプレート10
を介して設けられたスイッチ10aによって、作動させる
ことができるようにしてある。そして下部には突起11を
設けてあり、この突起11を介して洗面ボウル等が設置さ
れたキャビネット本体（図示せず）が設置されるもので
ある。両載置棚1aの上方には第１図に示されるように前
面側が開口した設置部12を形成してあり、設置部12に設
置された灯具２は照明カバー３にて覆ってある。この照
明カバー３は設置部12の両側に設置された支持具４と固
着具５とによって着脱自在にミラーキャビネット１に取
着してあり、ミラーキャビネット１の前方及びミラー７
の上部を照明することができるようにしてある。上記支
持具４は支持片4aと固着片4bとによりＬ型に形成してあ
り、固着片4bをビス等の固着具13を介して固定すること
でミラーキャビネット１に取着してある。固定具５は弾
性を有する弾性材を曲成して形成してあり、ミラーキャ
ビネット１の内面に固着具13を介して取着される取着片
5aと照明カバー３を化粧ビス６にて固定するための固着
片5bとにより構成してある。つまり、固着片5bと設置部
12の内面との間に隙間14を設けるようにして取着片5bを
固着具13にてミラーキャビネット１の内面に取着してあ
る。そして支持具４と固定具５との間に亘るように灯具
２を覆った状態で照明カバー３を配置してあり、照明カ
バー３の一端を支持具４の支持片4aに内方より係止する
と共に他端に設けたＬ型の係合片3aを固定具５とミラー
キャビネット１の間に位置させて固定具５を弾性力によ
って係合片3aの内面に弾接し、化粧ビス６によって照明
カバー３と固定具５の固定片5bとを連結することで取付
けてある。このとき、照明カバー３の係合片3aの取付け
は、係合片3aを固定具５とミラーキャビネット１の間に
形成された隙間14に挿入すると共に弾性を有する固定具
５の固定片5bを係合片3aの内面に弾接してあることで、
係合片3aは固定具５によって仮保持されることとなり、
つまり、照明カバー３のねじ孔と固定具５の固定片5bの
ねじ孔とを合わせた状態で位置決めして仮保持させるこ
とができ、片手で照明カバー３を持ちながら化粧ビス６
の取付けを行うということがなく、化粧ビス６での係合
片3aと固定具５の固定片5bとの連結を手間取ることなく
容易に行うことができるようにしてあり、特に照明カバ
ー３の形状が持ちにくい形状である場合には位置決めし
た状態で仮保持させることで取付けを容易に行うことが
できるようにしてある。

しかして、照明カバー３の取付けを行うにあたっては照
明カバー３の一端を支持具４の支持片4aに当接した状態
で支持させると共に他端の係合片3aを固定具５の固定片
5bとミラーキャビネット１との間に形成された隙間14に
挿入して位置決めした状態で仮保持させ、しかる後、照
明カバー３の外面より固定具５の固定片5bに向けて化粧
ビス６を螺入させることによって取付けを行うものであ
る。

［考案の効果］ 本考案は叙述のように照明カバーの他端にＬ型の係合片
を形成し、この係合片をミラーキャビネットに設けた弾
性を有する固定具とミラーキャビネットとの間に位置さ
せて固定具を係合片の内面に弾接し、固定具と照明カバ
ーとを化粧ビスにて固定してあるので、照明カバーが持
ちにくい形状に形成されているとしても、照明カバーに
設けた係合片をミラーキャビネットに設けた弾性を有す
る固定具とミラーキャビネットとの間に位置させて固定
具を係合片の内面に弾接することで、取付時に固定具に
て照明カバーを仮保持することができ、このように仮保
持させた状態で化粧ビスによって固定具と係合片とを連
結することができ、照明カバーの取付けを手間取ること
なく容易に行うことができ、照明カバーの内方に配設さ
れた灯具の取り替え等も容易に行うことができるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の部分拡大断面図、第２図は
同上のミラーキャビネットの正面図、第３図は第２図に
おけるＣ−Ｃ′線断面図、第４図は第２図におけるＤ−
Ｄ′線断面図、第５図は第２図におけるＢ−Ｂ′線断面
図、第６図は第２図におけるＡ−Ａ′線断面図、第７図
は第６図におけるＦ部の部分拡大断面図、第８図は第６
図におけるＧ部の部分拡大断面図、第９図は従来例の部
分拡大断面図であって、１はミラーキャビネット、２は
灯具、３は照明カバー、3aは係合片、４は支持具、５は
固定具、６は化粧ビスである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ミラーキャビネットの表面側に設置された
   灯具を覆うように照明カバーを配設し、照明カバーの一
   端をミラーキャビネットに設けた支持具にて支持し、照
   明カバーの他端にＬ型の係合片を形成し、この係合片を
   ミラーキャビネットに設けた弾性を有する固定具とミラ
   ーキャビネットとの間に位置させて固定具を係合片の内
   面に弾接し、固定具と照明カバーとを化粧ビスにて固定
   して成る照明カバー取付構造。