JPH0643736A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
- Publication number
- JPH0643736A JPH0643736A JP5092592A JP5092592A JPH0643736A JP H0643736 A JPH0643736 A JP H0643736A JP 5092592 A JP5092592 A JP 5092592A JP 5092592 A JP5092592 A JP 5092592A JP H0643736 A JPH0643736 A JP H0643736A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- photoreceptor
- photoconductor
- transfer
- potential
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
- Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高画質で信頼性の高い画像形成装置の提供。
【構成】 X型無金属フタロシアニンとバインダー樹脂
からなる単層感光体1を使用し、この感光体1の表面に
対し、帯電手段2により一様に帯電し、像露光手段3に
よりレーザビームを使用して像露光を行ない、現像手段
4からトナーを供給して現像し、光除電手段5により光
除電し、転写手段6によりトナー像を転写紙8に転写
し、クリーニング手段7により残留トナーを除去する。
転写前の光除電により繰り返し使用時の電位が安定する
とともにクリーニング効果が顕著になる。像露光および
光除電の波長は550〜800nmが良い。
からなる単層感光体1を使用し、この感光体1の表面に
対し、帯電手段2により一様に帯電し、像露光手段3に
よりレーザビームを使用して像露光を行ない、現像手段
4からトナーを供給して現像し、光除電手段5により光
除電し、転写手段6によりトナー像を転写紙8に転写
し、クリーニング手段7により残留トナーを除去する。
転写前の光除電により繰り返し使用時の電位が安定する
とともにクリーニング効果が顕著になる。像露光および
光除電の波長は550〜800nmが良い。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X型無金属フタロシア
ニンを含む単層型電子写真用感光体を使用する画像形成
装置に関するものである。
ニンを含む単層型電子写真用感光体を使用する画像形成
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、OA端末の1つとして半導体レー
ザーを光源とするレーザープリンタが急速に普及してい
る。半導体レーザーは、赤外に発光領域をもつ単色の光
源で、発光がデジタル的に制御できるため、画像信号を
デジタル符号化して光信号に変換し、この光信号を用い
て感光体を像露光することが可能となる。
ザーを光源とするレーザープリンタが急速に普及してい
る。半導体レーザーは、赤外に発光領域をもつ単色の光
源で、発光がデジタル的に制御できるため、画像信号を
デジタル符号化して光信号に変換し、この光信号を用い
て感光体を像露光することが可能となる。
【0003】レーザープリンタは、半導体レーザーのス
ポット形状を擬似に二値的(光強度分布がガウス分布
的)に絞りこむことができるため、感光体上に鮮鋭な静
電潜像を得ることができる。また画像情報をデジタル信
号で処理するため、情報の訂正、加工が容易である側面
をもつ。さらに、オフィスシステムの省力化のために、
システムの運用は遠隔的操作に依存する傾向が拡大して
おり、電子写真方式を基調とする高速印字と普通紙複写
の利点を損なわずに、高画質、高信頼性を実現するレー
ザープリンタシステムは、オフィスビジネスの花形とな
っている。
ポット形状を擬似に二値的(光強度分布がガウス分布
的)に絞りこむことができるため、感光体上に鮮鋭な静
電潜像を得ることができる。また画像情報をデジタル信
号で処理するため、情報の訂正、加工が容易である側面
をもつ。さらに、オフィスシステムの省力化のために、
システムの運用は遠隔的操作に依存する傾向が拡大して
おり、電子写真方式を基調とする高速印字と普通紙複写
の利点を損なわずに、高画質、高信頼性を実現するレー
ザープリンタシステムは、オフィスビジネスの花形とな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電子写真技術を基調と
するレーザープリンタシステムは、電子写真特性に立脚
したシステムとプロセス構築が前提にあることは論を待
たないものの、従来技術の浸透過程に基づいて考察する
と、解決すべき課題は以下の二点に集約される。 (1)高画質化のためのシステムの構成とデバイスの選
定 (2)高信頼性の観点からの材料、デバイスの特性把握
とシステムの構築
するレーザープリンタシステムは、電子写真特性に立脚
したシステムとプロセス構築が前提にあることは論を待
たないものの、従来技術の浸透過程に基づいて考察する
と、解決すべき課題は以下の二点に集約される。 (1)高画質化のためのシステムの構成とデバイスの選
定 (2)高信頼性の観点からの材料、デバイスの特性把握
とシステムの構築
【0005】前者の課題は現状技術に対する相対的達成
水準の議論であり、後者の主張はより積極的な課題意識
を内在するものであり、そこには広い総体的技術均衡を
必要とする。
水準の議論であり、後者の主張はより積極的な課題意識
を内在するものであり、そこには広い総体的技術均衡を
必要とする。
【0006】本発明は、主として後者の立場に立脚しつ
つ、高画質で信頼性の高い画像形成装置を提供すること
を目的とする。
つ、高画質で信頼性の高い画像形成装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、X型無金属フタロシアニンとバインダー
樹脂からなる単層有機感光体を使用して、像露光に波長
領域が550〜800nmの光を用いたものである。
成するために、X型無金属フタロシアニンとバインダー
樹脂からなる単層有機感光体を使用して、像露光に波長
領域が550〜800nmの光を用いたものである。
【0008】本発明はまた、現像後の感光体表面を転写
前に光除電するべく配置されるようにしたものである。
前に光除電するべく配置されるようにしたものである。
【0009】
【作用】本発明は上記構成によって、感光体の繰り返し
使用時の電位が安定するとともに、クリーニング効果が
顕著になり、高画質で信頼性の高いレーザープリンタシ
ステムを実現することができる。
使用時の電位が安定するとともに、クリーニング効果が
顕著になり、高画質で信頼性の高いレーザープリンタシ
ステムを実現することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の一実施例を示す画像形成装置の概
略構成図である。図1において、1は単層の有機感光体
であり、X型無金属フタロシアニンをバインダー樹脂に
所定の配合で分散処理を施したものを円筒状の導電性の
基材上に塗布して形成したものである。この感光体1
は、図示されない手段により矢印A方向に一定速度で回
転され、その周辺には、矢印A方向に沿って、帯電手段
2、像露光手段3、現像手段4、光除電手段5、転写手
段6およびクリーニング手段7が配置されている。
する。図1は本発明の一実施例を示す画像形成装置の概
略構成図である。図1において、1は単層の有機感光体
であり、X型無金属フタロシアニンをバインダー樹脂に
所定の配合で分散処理を施したものを円筒状の導電性の
基材上に塗布して形成したものである。この感光体1
は、図示されない手段により矢印A方向に一定速度で回
転され、その周辺には、矢印A方向に沿って、帯電手段
2、像露光手段3、現像手段4、光除電手段5、転写手
段6およびクリーニング手段7が配置されている。
【0011】次に上記実施例の動作について説明する。
まず感光体1は帯電手段2によってその表面に正極性の
所定の電荷密度を与えられる。この帯電手段2は、コロ
ナ帯電装置、望ましくは一定電圧を印加したスクリーン
グリッドを有するスコロトロン装置であるが、導電性の
ローラーまたはファーブラシなどに一定電圧ないしこれ
に任意の交流電圧の重畳波形を印加して感光体1に接触
させるタイプのものでもよい。
まず感光体1は帯電手段2によってその表面に正極性の
所定の電荷密度を与えられる。この帯電手段2は、コロ
ナ帯電装置、望ましくは一定電圧を印加したスクリーン
グリッドを有するスコロトロン装置であるが、導電性の
ローラーまたはファーブラシなどに一定電圧ないしこれ
に任意の交流電圧の重畳波形を印加して感光体1に接触
させるタイプのものでもよい。
【0012】帯電手段2により一様に帯電された感光体
1の表面は、像露光手段3によって画像情報に対応する
レーザー露光を受ける。図示しないが像露光光学系は、
波長領域600〜800nmの半導体レーザーから発振
されたパルス光の光軸を規定する光学結像素子を通じ、
回転多面鏡によってレーザー光を走査し、焦点補正用の
光学レンズ系により感光体1表面にスポット露光するも
のである。またこの光学系は、半導体レーザーに限ら
ず、600〜800nmの波長領域にあるLEDを用い
てもよい。
1の表面は、像露光手段3によって画像情報に対応する
レーザー露光を受ける。図示しないが像露光光学系は、
波長領域600〜800nmの半導体レーザーから発振
されたパルス光の光軸を規定する光学結像素子を通じ、
回転多面鏡によってレーザー光を走査し、焦点補正用の
光学レンズ系により感光体1表面にスポット露光するも
のである。またこの光学系は、半導体レーザーに限ら
ず、600〜800nmの波長領域にあるLEDを用い
てもよい。
【0013】このようにして像露光を受けた感光体1表
面は、その光の当たった部分の表面電荷が消失し、像露
光に対応した表面電荷のパターン(以下、これを静電潜
像または潜像と称する。)を形成する。この潜像は、次
の現像手段4によって、トナーと呼ばれる帯電した着色
粉体粒子を供給されて可視化される。レーザープリンタ
では、一般的に感光体帯電極性と同極性、本実施例では
正極性に帯電したトナーを使用する。これによって、感
光体上のレーザー露光されて電荷が消失した部分に選択
的にトナーが付着して現像がなされる。
面は、その光の当たった部分の表面電荷が消失し、像露
光に対応した表面電荷のパターン(以下、これを静電潜
像または潜像と称する。)を形成する。この潜像は、次
の現像手段4によって、トナーと呼ばれる帯電した着色
粉体粒子を供給されて可視化される。レーザープリンタ
では、一般的に感光体帯電極性と同極性、本実施例では
正極性に帯電したトナーを使用する。これによって、感
光体上のレーザー露光されて電荷が消失した部分に選択
的にトナーが付着して現像がなされる。
【0014】次に、このようにして現像された感光体1
表面は、波長領域600〜800nmの光を出射するL
EDを備えた光除電手段5により全面露光を受ける。こ
れにより、トナーが付着してない非現像部分の感光体表
面電荷が除電される。トナーが付着している現像部分の
表面電荷は、像露光の際に既に消失しているので、この
感光体1表面の表面電位はほぼゼロである。次いで感光
体1の表面にその回転と同期して搬送されてきた転写
材、例えば転写紙8が重ねられ、この転写紙8に転写手
段6によって感光体1上のトナー像が転写される。この
転写手段6は、転写紙8の背面からコロナ放電を起こす
形態が一般的であるが、別の方法として、一定電圧を印
加したバイアスローラーを感光体1に押圧してこの間に
転写紙8を通過させるようにしてもよい。トナー像を転
写された転写紙8は、感光体1から分離された後、図示
されない定着手段によりトナー像が転写紙8上に固定さ
れる。
表面は、波長領域600〜800nmの光を出射するL
EDを備えた光除電手段5により全面露光を受ける。こ
れにより、トナーが付着してない非現像部分の感光体表
面電荷が除電される。トナーが付着している現像部分の
表面電荷は、像露光の際に既に消失しているので、この
感光体1表面の表面電位はほぼゼロである。次いで感光
体1の表面にその回転と同期して搬送されてきた転写
材、例えば転写紙8が重ねられ、この転写紙8に転写手
段6によって感光体1上のトナー像が転写される。この
転写手段6は、転写紙8の背面からコロナ放電を起こす
形態が一般的であるが、別の方法として、一定電圧を印
加したバイアスローラーを感光体1に押圧してこの間に
転写紙8を通過させるようにしてもよい。トナー像を転
写された転写紙8は、感光体1から分離された後、図示
されない定着手段によりトナー像が転写紙8上に固定さ
れる。
【0015】一方、転写後の感光体1表面は、転写残り
の残留トナーがブレードを備えたクリーニング手段7に
より除去され、清浄表面を回復して一周期の作像工程を
完了する。
の残留トナーがブレードを備えたクリーニング手段7に
より除去され、清浄表面を回復して一周期の作像工程を
完了する。
【0016】図2は本実施例に使用する感光体の代表的
な感度特性を示している。縦軸に感光体表面電位、横軸
に感光体表面への露光量をとり、露光光量に対する感光
体表面電位の減衰状態を表わしたものである。Tは露光
時の感光体表面電位が減衰を始める時間すなわち緩和時
間を示している。この図から明らかなように、本実施例
に使用する感光体は、露光光量に対して非常に二値的な
電位応答を示しており、これにより鮮鋭な静電潜像がえ
られることが分かる。またレーザープリンタは、ビーム
スポットを絞り込むためにレーザー光量の一部をカット
したり、非常に精巧な光学レンズを用いてスポット露光
を行なうため、高画質の像が得られる。
な感度特性を示している。縦軸に感光体表面電位、横軸
に感光体表面への露光量をとり、露光光量に対する感光
体表面電位の減衰状態を表わしたものである。Tは露光
時の感光体表面電位が減衰を始める時間すなわち緩和時
間を示している。この図から明らかなように、本実施例
に使用する感光体は、露光光量に対して非常に二値的な
電位応答を示しており、これにより鮮鋭な静電潜像がえ
られることが分かる。またレーザープリンタは、ビーム
スポットを絞り込むためにレーザー光量の一部をカット
したり、非常に精巧な光学レンズを用いてスポット露光
を行なうため、高画質の像が得られる。
【0017】図3は本実施例における感光体の感度特性
と孤立スポット状態の静電潜像との関係を示す特性図で
ある。図3において、第1象限は、本実施例の感光体の
感度特性を示しており、横軸X1は感光体表面への露光
量であり、縦軸Y1は感光体表面電位である。第4象限
にはレーザービームの孤立スポットの形状を図示してい
る。これは位置Y2(=X2)に対する感光体への露光
量X1の関係である。実線はレーザーが絞り込まれた状
態の光量プロフィールであり、破線はぼけたスポット状
態を示す。第3象限は座標変換のため位置Y2から位置
X2への転換を意味している。第1、第4、第3象限を
通して第2象限により露光後の位置X2に対する感光体
表面電位が作図により求められる。第2象限で明らかな
ように、破線で示すレーザーのビームがぼけた状態でも
鮮鋭な潜像が得られ、現像の解像性の向上への寄与が著
しいことが分かる。
と孤立スポット状態の静電潜像との関係を示す特性図で
ある。図3において、第1象限は、本実施例の感光体の
感度特性を示しており、横軸X1は感光体表面への露光
量であり、縦軸Y1は感光体表面電位である。第4象限
にはレーザービームの孤立スポットの形状を図示してい
る。これは位置Y2(=X2)に対する感光体への露光
量X1の関係である。実線はレーザーが絞り込まれた状
態の光量プロフィールであり、破線はぼけたスポット状
態を示す。第3象限は座標変換のため位置Y2から位置
X2への転換を意味している。第1、第4、第3象限を
通して第2象限により露光後の位置X2に対する感光体
表面電位が作図により求められる。第2象限で明らかな
ように、破線で示すレーザーのビームがぼけた状態でも
鮮鋭な潜像が得られ、現像の解像性の向上への寄与が著
しいことが分かる。
【0018】このような感度特性は、酸化亜鉛を樹脂分
散させた単層感光体や、フタロシアニンを樹脂分散させ
た有機感光体でも報告されているが、露光時の感光体表
面電位が減衰を始める緩和時間(図2のT)が長いこと
や、帯電に必要な電荷が多く必要であったり、繰り返し
使用時の電位保持性や感度の変化が大きく、実用には適
さないものであった。本実施例では、X型無金属フタロ
シアニンを樹脂に分散させた単層有機感光体を使用する
ことによって、これらの諸問題を克服した実用レベルで
の感度特性を保持している。
散させた単層感光体や、フタロシアニンを樹脂分散させ
た有機感光体でも報告されているが、露光時の感光体表
面電位が減衰を始める緩和時間(図2のT)が長いこと
や、帯電に必要な電荷が多く必要であったり、繰り返し
使用時の電位保持性や感度の変化が大きく、実用には適
さないものであった。本実施例では、X型無金属フタロ
シアニンを樹脂に分散させた単層有機感光体を使用する
ことによって、これらの諸問題を克服した実用レベルで
の感度特性を保持している。
【0019】また、単層有機感光体では、電荷移動の主
体はホール移動なので、表面を正帯電して使用するが、
正電荷の表面保持性が悪化した場合には、電荷が感光体
層中を容易に走行してしまうので、表面特性の維持およ
び管理が非常に重要な技術となってくる。また感光体層
中に電荷が蓄積されてトラップキャリアが増加してくる
場合には、感度特性と電位保持性双方に悪影響を及ぼす
ので、単層有機感光体の繰り返し使用時の特性維持に
は、感光体表面をリフレッシュすることおよび感光体層
内にトラップキャリアを発生させないことが大切であ
る。
体はホール移動なので、表面を正帯電して使用するが、
正電荷の表面保持性が悪化した場合には、電荷が感光体
層中を容易に走行してしまうので、表面特性の維持およ
び管理が非常に重要な技術となってくる。また感光体層
中に電荷が蓄積されてトラップキャリアが増加してくる
場合には、感度特性と電位保持性双方に悪影響を及ぼす
ので、単層有機感光体の繰り返し使用時の特性維持に
は、感光体表面をリフレッシュすることおよび感光体層
内にトラップキャリアを発生させないことが大切であ
る。
【0020】ところで、レーザープリンタの場合、感光
体の帯電電位の低下は、非画像部へのトナー付着、いわ
ゆるかぶりとなって画像品質を著しく劣化させる。また
感度の変動は画像再現性に不具合を発生させるため、高
画質で再現性の良い画像を得るためには、感光体繰り返
し使用時の電位安定化が必要である。
体の帯電電位の低下は、非画像部へのトナー付着、いわ
ゆるかぶりとなって画像品質を著しく劣化させる。また
感度の変動は画像再現性に不具合を発生させるため、高
画質で再現性の良い画像を得るためには、感光体繰り返
し使用時の電位安定化が必要である。
【0021】図4は本実施例で使用した単層有機感光体
の繰り返し使用時の電位変動を示しており、使用する光
の波長によって繰り返し安定性が大きく異なり、像露光
および除電する光の波長として、500nm以下および
850nm以上を除いた550〜800nm程度の領域
が好適なことが分かる。
の繰り返し使用時の電位変動を示しており、使用する光
の波長によって繰り返し安定性が大きく異なり、像露光
および除電する光の波長として、500nm以下および
850nm以上を除いた550〜800nm程度の領域
が好適なことが分かる。
【0022】また実際の使用状況では、感光体に付着し
たトナーや紙粉が感光体表面に付着することによっても
画像品質に悪影響を及ぼす。感光体に付着したこれらの
フィルミング層が吸湿することにより、表面電荷のブロ
ック性を阻害して感光体電位特性を悪化させるからであ
る。通常はこれらの付着物をクリーニングブレードでか
き落とす手段を講じているが、本実施例の感光体はフタ
ロシアニン顔料比率が高く(20重量部程度)表面硬度
が高いため、クリーニングブレードによる研削効果はあ
まり発揮されない。このため、従来のような転写後に光
除電を行なった場合は、多数枚のプリントを行なったの
ち、高湿環境下で長時間放置すると、画像がにじんだり
表面電荷の保持性が阻害されてかぶりが発生していた
が、本実施例のように、光除電を転写前に行なうことに
より、表面付着物によって引き起こされる問題は一切発
生しなかった。
たトナーや紙粉が感光体表面に付着することによっても
画像品質に悪影響を及ぼす。感光体に付着したこれらの
フィルミング層が吸湿することにより、表面電荷のブロ
ック性を阻害して感光体電位特性を悪化させるからであ
る。通常はこれらの付着物をクリーニングブレードでか
き落とす手段を講じているが、本実施例の感光体はフタ
ロシアニン顔料比率が高く(20重量部程度)表面硬度
が高いため、クリーニングブレードによる研削効果はあ
まり発揮されない。このため、従来のような転写後に光
除電を行なった場合は、多数枚のプリントを行なったの
ち、高湿環境下で長時間放置すると、画像がにじんだり
表面電荷の保持性が阻害されてかぶりが発生していた
が、本実施例のように、光除電を転写前に行なうことに
より、表面付着物によって引き起こされる問題は一切発
生しなかった。
【0023】これは転写前に光除電を施すことによっ
て、転写性が向上しクリーニングの負担を軽減したため
と考えられる。すなわち、図5に示すように、転写前に
光除電を行なわない場合は、感光体1表面の像露光を行
なってプラス電荷が消失した露光部分1aにトナー9が
付着し、トナー9が付着していない未露光部分1bには
帯電時のプラス電荷がそのまま残った状態なので、これ
に転写紙8を重ねてその上から転写手段6によりマイナ
スの電荷を付与して転写を行なうと、プラス帯電された
トナー9は転写紙8に転写されるものの、転写紙8と未
露光部分1bとの間には強い電界が発生しているため、
この電界に影響されてトナー9の転写紙8への移行が不
完全になる。これに対し、本実施例では、未露光部分1
bの電荷を転写前の光除電によって消去してしまうの
で、未露光部分1bの電界による影響はなく、ほとんど
すべてのトナー9が転写紙8に転写されることになり、
転写効率が高くなってクリーニング工程における負担が
少なくなるからである。
て、転写性が向上しクリーニングの負担を軽減したため
と考えられる。すなわち、図5に示すように、転写前に
光除電を行なわない場合は、感光体1表面の像露光を行
なってプラス電荷が消失した露光部分1aにトナー9が
付着し、トナー9が付着していない未露光部分1bには
帯電時のプラス電荷がそのまま残った状態なので、これ
に転写紙8を重ねてその上から転写手段6によりマイナ
スの電荷を付与して転写を行なうと、プラス帯電された
トナー9は転写紙8に転写されるものの、転写紙8と未
露光部分1bとの間には強い電界が発生しているため、
この電界に影響されてトナー9の転写紙8への移行が不
完全になる。これに対し、本実施例では、未露光部分1
bの電荷を転写前の光除電によって消去してしまうの
で、未露光部分1bの電界による影響はなく、ほとんど
すべてのトナー9が転写紙8に転写されることになり、
転写効率が高くなってクリーニング工程における負担が
少なくなるからである。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、X型無
金属フタロシアニンを樹脂に分散させた単層有機感光体
を使用して、像露光する光の波長を550〜800nm
とし、また現像後の感光体表面を転写前に光除電するよ
うにしたので、従来の単層有機感光体の欠点とされた感
光体の繰り返し使用時の電位特性が安定するとともに、
正帯電感光体使用のレーザプリンタの欠点でもあったク
リーニング性能が向上し、高画質で信頼性の高い、かつ
製造が容易で安価な寿命の長い単層有機感光体を使用し
たレーザープリンタを実現することができる。
金属フタロシアニンを樹脂に分散させた単層有機感光体
を使用して、像露光する光の波長を550〜800nm
とし、また現像後の感光体表面を転写前に光除電するよ
うにしたので、従来の単層有機感光体の欠点とされた感
光体の繰り返し使用時の電位特性が安定するとともに、
正帯電感光体使用のレーザプリンタの欠点でもあったク
リーニング性能が向上し、高画質で信頼性の高い、かつ
製造が容易で安価な寿命の長い単層有機感光体を使用し
たレーザープリンタを実現することができる。
【図1】本発明の一実施例を示す画像形成装置の概略構
成図
成図
【図2】本発明の一実施例における感光体の感度特性を
示す特性図
示す特性図
【図3】本発明の一実施例における感光体の感度特性と
潜像との関係を示す特性図
潜像との関係を示す特性図
【図4】本発明の一実施例における感光体の繰り返し特
性を示す特性図
性を示す特性図
【図5】本発明に関連して転写前に光除電を行なわない
場合の転写時の動作を示す模式図
場合の転写時の動作を示す模式図
1 感光体 2 帯電手段 3 像露光手段 4 現像手段 5 光除電手段 6 転写手段 7 クリーニング手段 8 転写紙 9 トナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 表 篤 志 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 (72)発明者 草 柳 弘 樹 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 (72)発明者 加 藤 哲 也 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 導電性の支持基板上にX型無金属フタロ
シアニンとバインダー樹脂からなる単層の感光層を設け
た感光体と、前記感光体を一定方向一定速度で回転する
手段と、前記感光体表面を一定電位に帯電する手段と、
前記帯電された感光体表面に波長領域550〜800n
mの光で像露光する手段と、前記像露光した感光体表面
に帯電極性が感光体表面電位と同極性の着色微粒子を供
給して現像する手段と、前記現像された感光体表面に転
写材を供給して現像画像を転写材に転写する手段と、前
記転写後の感光体表面をクリーニングする手段とを備え
た画像形成装置。 - 【請求項2】 導電性の支持基板上にX型無金属フタロ
シアニンとバインダー樹脂からなる単層の感光層を設け
た感光体と、前記感光体を一定方向一定速度で回転する
手段と、前記感光体表面を一定電位に帯電する手段と、
前記帯電された感光体表面に像露光する手段と、前記像
露光した感光体表面に帯電極性が感光体表面電位と同極
性の着色微粒子を供給して現像する手段と、前記現像さ
れた感光体表面を光除電する手段と、前記光除電された
感光体表面に転写材を供給して現像画像を転写材に転写
する手段と、前記転写後の感光体表面をクリーニングす
る手段とを備えた画像形成装置。 - 【請求項3】 像露光する手段と感光体を光除電する手
段が550〜800nmの波長領域内の光を使用する請
求項2記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5092592A JPH0643736A (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5092592A JPH0643736A (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0643736A true JPH0643736A (ja) | 1994-02-18 |
Family
ID=12872388
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5092592A Pending JPH0643736A (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0643736A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001296684A (ja) * | 2000-04-11 | 2001-10-26 | Mitsubishi Chemicals Corp | トナー及び画像形成方法 |
JP2002040704A (ja) * | 2000-05-19 | 2002-02-06 | Mitsubishi Chemicals Corp | 画像形成方法及び画像形成装置 |
JP2002040681A (ja) * | 2000-05-19 | 2002-02-06 | Mitsubishi Chemicals Corp | 画像形成方法及び画像形成装置 |
JP2002040680A (ja) * | 2000-05-17 | 2002-02-06 | Mitsubishi Chemicals Corp | 画像形成方法及び画像形成装置 |
JP2002049164A (ja) * | 2000-05-22 | 2002-02-15 | Mitsubishi Chemicals Corp | 画像形成方法及び画像形成装置 |
JP2009109810A (ja) * | 2007-10-31 | 2009-05-21 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置及び画像形成方法 |
JP2009109811A (ja) * | 2007-10-31 | 2009-05-21 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置及び画像形成方法 |
US20190212670A1 (en) * | 2018-01-10 | 2019-07-11 | Konica Minolta, Inc. | Image forming apparatus |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61184584A (ja) * | 1985-02-12 | 1986-08-18 | Minolta Camera Co Ltd | 複写方法 |
JPH01163749A (ja) * | 1987-09-02 | 1989-06-28 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 半導体材料,その製造方法および電子写真感光体 |
JPH02207260A (ja) * | 1989-02-07 | 1990-08-16 | Konica Corp | 負帯電性感光体および画像形成方法 |
-
1992
- 1992-03-09 JP JP5092592A patent/JPH0643736A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61184584A (ja) * | 1985-02-12 | 1986-08-18 | Minolta Camera Co Ltd | 複写方法 |
JPH01163749A (ja) * | 1987-09-02 | 1989-06-28 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 半導体材料,その製造方法および電子写真感光体 |
JPH02207260A (ja) * | 1989-02-07 | 1990-08-16 | Konica Corp | 負帯電性感光体および画像形成方法 |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001296684A (ja) * | 2000-04-11 | 2001-10-26 | Mitsubishi Chemicals Corp | トナー及び画像形成方法 |
JP2002040680A (ja) * | 2000-05-17 | 2002-02-06 | Mitsubishi Chemicals Corp | 画像形成方法及び画像形成装置 |
JP2002040704A (ja) * | 2000-05-19 | 2002-02-06 | Mitsubishi Chemicals Corp | 画像形成方法及び画像形成装置 |
JP2002040681A (ja) * | 2000-05-19 | 2002-02-06 | Mitsubishi Chemicals Corp | 画像形成方法及び画像形成装置 |
JP2002049164A (ja) * | 2000-05-22 | 2002-02-15 | Mitsubishi Chemicals Corp | 画像形成方法及び画像形成装置 |
JP2009109810A (ja) * | 2007-10-31 | 2009-05-21 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置及び画像形成方法 |
JP2009109811A (ja) * | 2007-10-31 | 2009-05-21 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置及び画像形成方法 |
US20190212670A1 (en) * | 2018-01-10 | 2019-07-11 | Konica Minolta, Inc. | Image forming apparatus |
US10488808B2 (en) * | 2018-01-10 | 2019-11-26 | Konica Minolta, Inc. | Image forming apparatus having an irradiator irradiating a photoconductor |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS63172180A (ja) | 印刷装置 | |
JP2568713B2 (ja) | 電子写真形成方法 | |
US4778740A (en) | Color electrophotographic method and apparatus | |
US5394230A (en) | Method and apparatus for forming a composite dry toner image | |
JPH0643736A (ja) | 画像形成装置 | |
WO1990004810A1 (en) | Color electrophotographic method and apparatus | |
EP0216374A2 (en) | Color Electrophotographic apparatus | |
US4286032A (en) | Electrophotographic process and apparatus therefor | |
JP3949965B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JPS6064364A (ja) | 画像形成方法および装置 | |
JP3125192B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JPH0473658A (ja) | 電子写真複写装置 | |
JP2537796B2 (ja) | カラ−電子写真方法 | |
JPH01191174A (ja) | 画像形成装置 | |
JP3047005B2 (ja) | 電子写真記録装置 | |
JPH01191168A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH09179386A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH0728291A (ja) | カラー画像形成装置 | |
JPH09211945A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH0420920A (ja) | 走査光学系及びこれを備える画像形成装置 | |
JPH09212062A (ja) | 画像形成装置及び画像形成方法 | |
JPH0326393B2 (ja) | ||
JPS6363061A (ja) | カラ−電子写真方法 | |
JPH01191177A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH0562337B2 (ja) |