JPH0562337B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、レーザービーム・LED素子アレ
イ・光源と液晶シヤツタを組合せたもの等の光情
報を、電子写真技術を利用して記録するに当り、
２色の画像記録を簡単容易に得る方法を提供する
ことを目的とする。

第１図はその一例としてレーザービームプリン
タを例示する。感光体１は帯電器２で一様に帯電
される。次にレーザー光源３より発せられる光ビ
ーム３′が、スキヤナー４、レンズ５にて感光体
上に走査露光されて、逐次印字信号に対応して変
化する像の静電潜像が形成される。

続いて現像器６にて静電潜像に着色トナーが付
着して現像され、そのトナー像は記録紙７に転写
器８にて転写され、最後に定着されて、記録画像
が得られる。感光体１は、クリーナー９にて清掃
され再び画像形成に供せられる。

このような方法で記録される像は、データとフ
オーム（書式用紙の罫線等）をソフト的に感光体
上にオーバーレイすることが可能であるが、同一
色でしか記録されない。

しかし、一般に広く用いられるプリントでは、
フオームとデータとは異なる色で印刷されている
ことが多く、この方が事務処理上好ましい。従つ
てこのような異色のプリントの可能なプリンタが
望まれていた。

本発明は、上記の要望により、簡単な装置を用
いて安定な２色の印刷ができるノンインパクトプ
リント方法を提供することを目的とするものであ
る。上記目的を達成する本発明は、光導電層の裏
面に導電層を積層した感光体を用い、情報光の露
光に対応して第１と第２の色トナーによる画像を
記録する２色電子写真記録方法であつて、第１の
色トナーによる画像を形成するときは、導電層に
第１極性の直流電圧を印加した状態で、感光体の
光導電層の電荷を除電手段で除電し、そして、情
報光の露光により感光体表面に露光部と非露光部
とで電位差を生じさせ、更に、第１極性の直流電
圧と同極性の現像バイアスを印加した第１の色ト
ナーによる現像器で上記感光体表面を現像し、一
方、第２の色トナーによる画像を記録するとき
は、この導電層に印加する電圧を、上記第１極性
とは逆極性の直流電圧に切り替えた状態で、第１
の色トナーによる画像を形成時と同様に感光体の
光導電層の電荷を除電手段で除電し、そして、情
報光の露光により感光体表面に露光部と非露光部
とで電位差を生じさせ、更に、第２極性の直流電
圧と同極性の現像バイアスを印加した第２の色ト
ナーによる現像器で上記感光体表面を現像するも
のである。

第２図は本発明方法を実施する装置の一例を示
すもので、感光体１は表面の光導電層１ａと裏面
の両極性の導電層１ｂとからなつている。３′は
第１図の変調されたレーザー光線、６ａは第１の
色トナー（例えば黒色）を保持する現像器、６ｂ
は第２の色トナー（例えば赤色）を保持する現像
器、７は記録紙、９はクリーニング器、１０は転
写定着器である。

１１は感光体１の表面電位を一定電位にする除
帯電部材で図示例は導電性ローラを示すが導電性
液体を用いたもの等でもよい。１２は３レベルを
有する直流電源でその１２ａは正、１２ｂは負、
１３，１４は電源１２ａ，１２ｂの切換スイツチ
で、１３が１２ａを選択すれば、１４も１２ａを
選択し、１３が１２ｂを選択すれば、１４も１２
ｂを選択するような構成になつている。

また正極直流電源１２ａに於て、電位の高い順
に導電層１ｂに対する第１極性の印加電位（＋
EV）、は黒色トナー現像器６ａに対する第１極
性のバイアス電位（＋ev）、はその＋evよりも
低い除電部材１１の電位（例えばOV）の順に設
定される。負極直流電源１２ｂの電位の低い順
は、導電層１ｂに対する第２極性の印加電圧
（−EV）、赤色トナー現像器６ｂに対する第２
極性のバイアス電位（−ev）、はその−evより
も高い除電部材１１の電位（例えばOV）の順に
設定されている。

上記の構成において、下記のプロセスで画像を
形成するものである。

第１の画像としての文字等のデータの記録 (1) 切換スイツチ１３，１４を＋直流電源１２ａ
にセツトすると、除電部材１１はアース電位
（OV）、導電層１ｂは＋Ｅ、光導電層１ａは＋
Ｅで充電されるが表面電位はアース電位であ
る。

第３図感光体１の表面電位の変化曲線（縦軸
に電位Ｖ−横軸に時間ｔを表わす）の、ドラム
１回転期間ア中で且印字信号停止期間ウ中の１
工程）、（第４図潜像形成プロセスの等価回路
（）、Ｂは感光体の表面電位）。

(2) 感光体に遂次印字信号に対応して変化するレ
ーザー光３′を照射し、像（データ）の潜像を
形成する。光の当つた部分VL（第３図の実線）
の光導電層１ａは導電体になるため、導電層１
ｂと同極性同電位＋EVとなる。（第３図レーザ
ー光照射期間イ中の２工程）（第４図＜VL
＜）。

レーザーが照射されない部分VD（第３図の
破線）の表面電位はOV（第４図＜VD＞）で
あるから、VDとVLのコントラストで潜像が
できる。

(3) ＋evのバイアスを印加された現像器６ａの
黒のネガトナーがVLの部分に付着して現像さ
れる（第３図イ期間の３工程）。

この場合現像器６ｂには−evのバイアスが
印加され、赤トナーはポジであるから現像に関
与しない。

(4) 引続く感光体１の回転で、転写・圧力定着・
（第３図イ期間４工程）、定着後クリーニングの
経路を経て除電部材１１（除電ローラ）に至る
までの第３図イ期間の５工程を経て１回転して
データ記録プロセスを完了する。

第２画像としてのフオーム記録 記録紙７は感光体１と同期して再び転写定着器
１０の位置に送られる。

(1) 上記の１回転完了の第３図Ａ点で除電部材１
１による除電開始と同時に、切換スイツチ１
３，１４が負直流電源１２ｂ側に切換セツトさ
れる。

この瞬間感光体１の表面電位は除電部材１１
でアース電位、導電層１ｂは−Ｅ（第３図ア期
間で且印字信号停止期間ウ中の１工程）（第４
図等価回路） (2) 感光体にレーザー光３′により原稿のフオー
ムを照射する。光の当つた部分VLの光導電層
１ａは−EV（第３図レーザー光照射期間イ中の
２工程）。

レーザー光の当らない部分VDの表面電位
OVであるから上記光の当つた部分VLの−EV
とのコントラストで潜像ができる。

(3) −evのバイアスを印加された現像器６ｂの
赤のポジトナーでVLの部分が現像される（第
３図イの３工程）。

(4) 以下第３図イ期間中の４工程で転写・圧力定
着、クリーニングを経て除電部材１１に至るま
での第３図ア′期間中の５工程を経てA′点に至
り、フオームが赤トナーで記録される。即ち２
色の記録画像が形成される。

上記実施例のトナーの色の黒・赤の組合せは一
例であつて、その他のブルー・セピアその他各種
の色のトナーに適用される。また画像形成順序も
任意である。

また上記例は光導電層としてCdS等のＮ型のも
のを用いた例を示したが、セレン等のＰ型のもの
を用いる場合は、帯電・トナー・潜像電位の極性
は前記と逆になる。

本発明によれば、光導電層１ａと導電層１ｂを
重ね合せた感光体１の導電層１ｂおよび第１の色
トナー現像器６ａ・第２の色トナー現像器６ｂに
印加する直流電圧電源の極性を切り換えるだけの
操作で、２色の記録画像が得られるから、装置が
簡単である。またその際、コロナ放電に用いるよ
うな高圧電源を必要としない為電源が安価であ
る。さらに情報光源も１つで良い為、感光体回り
のスペースに余裕ができる等の構成上種々の利点
がある。

さらにまた、光導電層１ａは高電位にならない
のでその疲労がない。またトラブル発生時感光体
１が急停止した場合でも、高圧コロナがメモリと
して感光体に残るおそれもない。コロナ帯電のよ
うに印加されたコロナの放電による電位の減衰も
ないので、環境依存性が少なく、その上潜像の電
位は２色共、直流電源の電位で決定されるので常
に安定である等の機能的特徴も顕著である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のレーザービームプリンタの略
図、第２図は本発明方法を実施する装置の例を示
す略図、第３図は本発明において、感光体１の表
面電位の変化を示す曲線図、第４図は潜像形成プ
ロセスの等価回路。 １ａは感光体１の光導電層、１ｂはその導電
層、３はレーザー光、６ａ，６ｂは現像器、７は
記録紙、１０は転写・定着器、１１は除電部材、
１２ａは正直流電圧電源、１２ｂは負直流電圧電
源、１３，１４は電源切換スイツチ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 光導電層の裏面に導電層を積層した感光体を
   用い、情報光の露光に対応して第１と第２の色ト
   ナーによる画像を記録する２色電子写真記録方法
   であつて、 第１の色トナーによる画像を形成するときは、
   導電層に第１極性の直流電圧を印加した状態で、 感光体の光導電層の電荷を除電手段で除電し、 そして、情報光の露光により感光体表面に露光
   部と非露光部とで電位差を生じさせ、 更に、第１極性の直流電圧と同極性の現像バイ
   アスを印加した第１の色トナーによる現像器で上
   記感光体表面を現像し、 一方、第２の色トナーによる画像を記録すると
   きは、この導電層に印加する電圧を、上記第１極
   性とは逆極性の直流電圧に切り替えた状態で、 第１の色トナーによる画像を形成時と同様に感
   光体の光導電層の電荷を除電手段で除電し、 そして、情報光の露光により感光体表面に露光
   部と非露光部とで電位差を生じさせ、 更に、第２極性の直流電圧と同極性の現像バイ
   アスを印加した第２の色トナーによる現像器で上
   記感光体表面を現像する ことを特徴とする２色電子写真記録方法。