JPH0643689B2 - 排水弁 - Google Patents

排水弁

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JPH0643689B2
JPH0643689B2 JP1312018A JP31201889A JPH0643689B2 JP H0643689 B2 JPH0643689 B2 JP H0643689B2 JP 1312018 A JP1312018 A JP 1312018A JP 31201889 A JP31201889 A JP 31201889A JP H0643689 B2 JPH0643689 B2 JP H0643689B2
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water
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克文 笹野
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CHUBU BIKA KIGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】 イ産業上の利用分野 本発明は、堤防の遮水工事等に利用される遮水シートに
取り付ける排水弁に関するものである。
ロ従来技術 堤防は、河川又は海岸或は貯水池と反対側にある人家や
人命を保護する必要上、水が流出しないように仕切るも
のであるから、水の浸み出し防止処理をする必要があ
る。
そこで従来は、堤防の長手方向に沿ってその中央部に遮
水壁を埋め込んだり、河川又は海岸或は池に面した内側
法面を遮水シートで覆うことが行なわれている。
しかしながら、堤防の中央部に遮水壁を埋め込んだ場合
には、堤防内側の水が外側へ浸み出すことはないが、雨
水ばかりか堤防内側法面側の水や地下水も堤防内に浸み
込み、地盤が軟弱になって堤防の崩壊を招いた多くの実
例が報告されている。又堤防の内側法面を遮水シートで
覆ったものは、水が堤防内へ進入することを完全にシャ
ットアウトするが、水位が下がった場合でも堤防内に浸
み込んだ雨水や地下水が河川又は海岸側へ排けることが
無く、シートの内側に溜ってそこに空洞部を形成した
り、堤防の盛り土が流動性を持つようになったりする危
険があって、最悪の場合はそれが堤防の崩壊にまで展開
する。
このため、シートの裏側に溜った水を排水することが不
可欠であり、例えば実開平1−124829号公報に
は、シート裏側の水を排水するための排水部が設けられ
たシートが開示されている。
ハ発明が解決しようとする課題 しかしながら、実開平1−124829号公報に開示さ
れたシートは、排水部に設けられたシート裏側に溜った
水を排水するための弁体が、外部に露出していたり、或
は金網のみで被覆されていたりするため、外部からの衝
撃に弱く、水面上の浮遊物が衝突したりすると、弁体が
直ちに破損してしまって、シート裏側の水を排水できな
くなるばかりか、シートの遮水効果をも阻害してしま
う。
また弁体は、謂わばむき出しの状態であるため、排水弁
と水面の位置が丁度一致しているときには、弁体と本体
との間に浮遊物が挟まり易く、やはりシートの遮水効果
を台無しにしてしまう虞れがあった。
ニ課題を解決するための手段 本発明は、上記課題を解決し、遮水シートの遮水効果を
確実に維持すると共に、シートの内側に溜った水を効果
的に排水することが可能な排水弁を提供するものであっ
て、その構成は、片端にフランジ部を有した円筒状の本
体と、その本体外周へ嵌め付け可能で前記フランジ部と
対になるリング体と、前記本体のフランジ部面に当接す
る蓋体と、通水孔を有し前記本体筒内に垂設される仕切
り板と、その仕切り板のフランジ部側の面へ密接し前記
通水孔を遮蔽し且つ他面側からの水圧で仕切り板との間
に隙間を形成する可撓性弁体とから成り、前記フランジ
部の蓋体当接面の少なくとも上下方向に、内周面と外周
面間を貫く連通路を刻設すると共に、前記可撓性弁体を
前記仕切り板と本体及び蓋体とで囲むように設けて成る
ことにある。
ホ作用 堤防の水位が高い場合には、可撓性弁体が水圧により通
水孔を塞ぐため、フランジ側(シートの表側)の水の反
対側(シートの裏側)への流出が阻止される。
また堤防の水位が下がり、シートの表側からの水圧が取
り除かれると、可撓性弁体が通水孔と離れる方向に容易
に折れ曲がることができるようになるため、シートの裏
側に溜った水は効率的に排水される。
一方、可撓性弁体はフランジ部と蓋体によって囲まれた
空間に設けられているため、排水弁自体が外からの大き
な衝撃を受けても、簡単に破損したりしないし、この可
撓性弁体の存在する空間は、凹溝部分によってのみ外部
と繋っているので、水位が排水弁の位置と一致しても浮
遊物が簡単に侵入できないため、可撓性弁体に浮遊物が
挟まって遮水シートの効果が阻害されることはない。
ヘ実施例 本発明に係る排水弁及びその排水弁を取り付けた遮水シ
ート、並びにその遮水ソートを使用した堤防の遮水工法
を図面に基いて説明する。
第1図は排水弁を示したもので、この排水弁Aは、円筒
状の本体1とその本体1外周にねじ付けるリング体2、
及び本体1の端縁に密着する蓋体3とで構成され、本体
1は、片端にフランジ部4を有し、外周にはねじ5が刻
設されており、内周面の中央にリブ6が周設されてい
る。そしてそのリブ6には、通水孔である多数の小透孔
7、7・・を穿設した仕切り板8が、周縁部を係止させ
た状態で固着されており、その仕切り板8には、フラン
ジ側面に可撓性弁体であるゴム板9が、その中心を小ね
じ9aによって支持され、仕切り板面へ密着させた状態
で取り付けられている。又本体片端のフランジ面には、
十字方向に凹溝10、10・・が掘設されていて、その
面を閉塞するように蓋体3を当てがって締付け用の小ね
じ3a、3aで締着固定すると、十字方向に通水孔が形
成される。尚蓋体3の固定は、図示の如くフランジ側に
ねじ穴を形成しておき、そのねじ穴へ蓋体に穿設された
ねじ挿通孔に挿通した小ねじ3aをねじ込む以外に、先
端が尖った木ねじタイプのビスで締着したり、接着剤で
接合してもかまわない。前記リング体2は、前記フラン
ジ部4と同じ形状で、内周には本体外周のねじに合致す
るねじ11が刻設されている。又リング体2とフランジ
部4の外周には滑り止めの溝が設けられている。尚1
2、12はゴム製のパッキンを示したものである。
このように形成された排水弁Aは、小透孔7をゴム板9
で塞いでフランジ側の水が反対側に流出することを阻止
するが、逆方向へは、水の圧力でゴム板9が押し除けら
れて通水可能となるといった逆止め機能を有する。そし
て前記排水弁Aは、本体1をフランジ部4と反対の側か
ら遮水シートBに穿設した取り付け穴である透孔13へ
外面側から挿入し、反対側へ突出した部分にリング体2
をねじ付けて締め付ければ、リング体2と前記フランジ
部4とで取り付け孔周りの遮水シートを挟持することに
より透孔13に固定できる。尚この取り付け操作におい
て、遮水シートBの両面にはパッキン12、12を介在
させるものとし、リング体は、ねじ付け以外に嵌め込み
接着させるようにしても差し支えなく、遮水シートB
は、シート本体14のみで構成されたものと、シート本
体14の裏面に不織布15が一体的に貼着されているも
のとがあって、透孔13は数メートル間隔で穿設するも
のとする。
次に上記のようにして排水弁Aが取り付けられた遮水シ
ートB′を使用した堤防の遮水工法を説明する。
16は、河川17の両脇に、その河川17に沿って断面
台形に土を盛り上げて形成した堤防であり、河川側の内
側法面は、地均し後、前面を遮水シートB′で覆い、そ
の上に砕石18、18・・を数センチの厚さに敷き詰
め、更にその上へ護岸ブロック19、19・・を敷設し
ている。尚その際、排水弁Aの蓋体3で閉塞された側に
不織布を当てがい、排水孔が砕石で塞がれないようにし
ておくことが望ましい。そして護岸ブロック間の目地
は、必要に応じてモルタルを埋め込む。
それによって排水弁の河川17側は、凹溝10による通
水孔で本体内に連通し、河川17の水が排水弁Aの高さ
以上であれば、河川の水圧によって排水弁Aは閉塞の状
態を維持して河川側から堤防内に対する遮水性を発揮す
るが、水位が排水弁Aより下がった場合には、堤防内の
水圧によりゴム板9と仕切り板8との間に隙間が生じ、
堤防内の水が前記凹溝10を経てその隙間から河川側へ
排出されるのである。
尚本実施例は、河川に面した堤防についてを説明した
が、海岸に構築する堤防、池の周りの堤防においても同
様である。
又実施例に示す排水弁は、そのフランジ部及びリング体
の周囲に滑り止め溝を設けてあるが、滑り止め溝に代え
てローレット加工を施したり、第5図に示す如く、ねじ
込み操作しやすいように花形形状のリング体2′、フラ
ンジ部4′とすることもできる。更に逆止弁構造は実施
例に限定するものでなく、例えば第6図に示す如く、仕
切り板8′の中央に一つの通水孔7を設け、ゴム板9の
一側部位を支持するなど変更可能である。そして第7図
示の如く、リング体2に凹溝10、10・・を形成する
と共に、弁構造を反対にして遮水シートBへ逆姿勢に取
り付け、蓋体3をフランジ側と反対側に当てがうように
もできるし、第8図示の如く、蓋体3を本体1と一体的
に形成し、閉塞端部に放射方向へ通水孔20を設けるこ
ともできる。要は、凹溝であれ透孔であれ、弁本体の内
周と外周間を貫通する通水路が形成されれば足りる。
本発明による工法で施工された堤防の法面へは、第9図
示の如く、護岸ブロック19を敷設した上へ更に土21
を盛り、芝22を植え付けるなどもできる。
ト発明の効果 本発明の排水弁は、遮水シートに穿設された取り付け孔
へ本体を挿通してフランジ部とリング体とで挟持させる
だけで簡単に装着することができるし、遮水シートの遮
水効果を確実に維持すると共に、シートの内側に溜った
水を効果的に排水することができる。
従って、本考案の排水弁を遮水シートと共に用いること
により、河川や海或は池からの透水を完全に遮断でき、
且つ堤防内部の水を河川や海或は池側へ効率的に排出す
ることのできる、強度、信頼性に優れた堤防を構築する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る実施例を示したもので、第1図は排
水弁の分解斜視図、第2図はその排水弁を遮水シートへ
取り付けた装着部断面図、第3図は遮水処理された堤防
の構造を示す説明図、第4図は遮水工法を実施した排水
弁の作用説明図、第5図、第6図、第7図及び第8図は
排水弁の変更例を示す説明図、第9図は堤防の変更例説
明図である。 A……排水弁、B、B′……遮水シート、1……本体、
2、2′……リング体、3……蓋体、3a……小ねじ、
4、4′……フランジ部、5……ねじ、6……リブ、7
……透孔、8、8′……仕切り板、9……ゴム板、9a
……小ねじ、10……凹溝、11……ねじ、12……パ
ッキン、13……通水孔、14……シート本体、、15
……不織布、16……堤防、17……河川、18……砕
石、19……護岸ブロック、20……通水孔、21……
土、22……芝。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】片端にフランジ部を有した円筒状の本体
    と、その本体外周へ嵌め付け可能で前記フランジ部と対
    になるリング体と、前記本体のフランジ部面に当接する
    蓋体と、通水孔を有し前記本体筒内に垂設される仕切り
    板と、その仕切り板のフランジ部側の面へ密接し前記通
    水孔を遮蔽し且つ他面側からの水圧で仕切り板との間に
    隙間を形成する可撓性弁体とから成り、前記フランジ部
    の蓋体当接面の少なくとも上下方向に、内周面と外周面
    間を貫く連通路を刻設すると共に、前記可撓性弁体を前
    記仕切り板と本体及び蓋体とで囲むように設けて成る排
    水弁。
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JP6107022B2 (ja) * 2012-09-24 2017-04-05 株式会社大林組 排水装置

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