JPH0643574U - 角速度検出回路 - Google Patents
角速度検出回路Info
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- JPH0643574U JPH0643574U JP7871892U JP7871892U JPH0643574U JP H0643574 U JPH0643574 U JP H0643574U JP 7871892 U JP7871892 U JP 7871892U JP 7871892 U JP7871892 U JP 7871892U JP H0643574 U JPH0643574 U JP H0643574U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本考案は角速度検出回路に関し、特に、一対
の基準抵抗を有するブリッジ回路を用いることなく角速
度出力を得ることを特徴とする。 【構成】 本考案による角速度検出回路は、直列接続さ
れた一対のホットワイヤ(2,3)の零点調整を差動増幅器
(23,32)に接続された可変抵抗器(23,40)を介して行い、
各ホットワイヤ(2,3)の抵抗変化を差動増幅器(22,32)を
介して検出することにより角速度出力(14)を得る構成で
ある。
の基準抵抗を有するブリッジ回路を用いることなく角速
度出力を得ることを特徴とする。 【構成】 本考案による角速度検出回路は、直列接続さ
れた一対のホットワイヤ(2,3)の零点調整を差動増幅器
(23,32)に接続された可変抵抗器(23,40)を介して行い、
各ホットワイヤ(2,3)の抵抗変化を差動増幅器(22,32)を
介して検出することにより角速度出力(14)を得る構成で
ある。
Description
【0001】
本考案は、角速度検出回路に関し、特に、一対の基準抵抗を有するブリッジ回 路を用いることなく角速度出力を得るための新規な改良に関する。
【0002】
従来、用いられていたこの種の角速度検出回路としては、例えば、図3に示す 特開平1−167671号公報に開示されたガスレートセンサを挙げることができる。 すなわち、図3において符号1で示されるものは第1ホットワイヤ2及び第2 ホットワイヤ3が互いに直列接続された構成よりなるホットワイヤ回路であり、 このホットワイヤ回路1の両端間には、一対の基準抵抗4,5が直列に接続され ている。
【0003】 前記各ホットワイヤ2,3及び各基準抵抗4,5によりブリッジ回路6を構成 し、このブリッジ回路6の第1接続部7には定電圧又は定電流信号を印加するた めの電源回路部8が接続されており、第2接続部9はアース10に接地されてい る。
【0004】 前記各ホットワイヤ2,3間の第1接続点11及び各基準抵抗4,5間の第2 接続点12から得られる第1電圧V1及び第2電圧V2は、ゲインGを有する差動 増幅器13に入力されており、この差動増幅器13からは角速度出力14が出力 される構成である。
【0005】 従って、前述の各ホットワイヤ2,3に均等にガス流が供給されている時は、 各ホットワイヤ2,3の抵抗値が同一であるため、ブリッジ回路6を経て差動増 幅器13から得られる角速度出力の変化量は零であるが、角速度入力が発生する と、ガス流に偏向が発生し、各ホットワイヤ2,3の抵抗値にバラツキが生じる 。
【0006】 その結果、各ホットワイヤ2,3間の第1接続点11から得られる中点電圧V1 が変化し、その変化量を△V1とすると、角速度出力14は〔V2−(V1+△V1 )〕×Gとなり、各電圧V1とV2はV1=V2となるように予め零点調整してい るので、角速度出力=△V1×Gとなる。
【0007】
従来の角速度検出回路は、以上のように構成されていたため、次のような課題 が存在していた。 すなわち、ブリッジ回路を構成するための各基準抵抗は、温度特性の良好な高 価な抵抗を必要とすると共に、差動増幅器のゲインGが高い場合、角速度が印加 されていない時の零点調整において各電圧V1,V2を等しくすることが極めて困 難であり、この種のガスレートセンサを製作する上での最大の障害となっていた 。
【0008】 本考案は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、一対の 基準抵抗を有するブリッジ回路を用いることなく角速度出力を得るようにした角 速度検出回路を提供することを目的とする。
【0009】
本考案による請求項1記載の角速度検出回路は、直列接続された第1ホットワ イヤ及び第2ホットワイヤと、前記第1ホットワイヤに接続された電源回路部と 、前記各ホットワイヤよりなるホットワイヤ回路の両端間に接続されかつ前記電 源回路部に接続された信号反転器と、前記各ホットワイヤの接続点に接続された 差動増幅器とを備えた構成である。
【0010】 さらに詳細には、前記信号反転器には可変抵抗器が並列接続されている構成で ある。
【0011】 本考案による請求項3に記載の角速度検出回路は、直列接続された第1ホット ワイヤ及び第2ホットワイヤと、前記第1ホットワイヤに接続された電源回路部 と、前記第1ホットワイヤの両端間に接続された第1差動増幅器と、前記第2ホ ットワイヤの両端間に接続され前記第1差動増幅器とは逆極性の第2差動増幅器 と、前記各差動増幅器の出力端子に接続された加算増幅器とを備えた構成である 。
【0012】 さらに詳細には、前記第2差動増幅器の出力と前記加算増幅器間には可変抵抗 器が接続されている構成である。
【0013】
本考案による請求項1記載の角速度検出回路においては、各ホットワイヤにガ スを均等に供給した状態で、角速度印加によりこのガスに偏りが生じると、各ホ ットワイヤの抵抗値が変化し、差動増幅器に印加される電圧V1がわずかに変化 し、この変化分を差動増幅器で増幅して角速度出力を得ることができる。なお、 この場合の角速度出力は△V1×Gとなる。
【0014】 また、本考案による請求項3記載の角速度検出回路においては、各ホットワイ ヤ間の検出電圧を互いに逆極性に接続された一対の差動増幅器で逆極性に増幅し 、各差動増幅器からの出力を加算しているため、角速度が印加されると、各差動 増幅器の出力に△Vの電圧差が表れ、角速度出力は△V×G(加算増幅器のゲイ ン)となる。
【0015】
以下、図面と共に本考案による角速度検出回路の好適な実施例について詳細に 説明する。 なお、従来例と同一又は同等部分には同一符号を用いて説明する。 図1及び図2は本考案による角速度検出回路を示すもので、図1は回路図、図 2は他の実施例を示す回路図である。
【0016】 実施例1 図1において符号1で示されるものは、第1ホットワイヤ2及び第2ホットワ イヤ3を互いに直列接続した構成よりなるホットワイヤ回路であり、このホット ワイヤ回路1の一端には定電圧又は定電圧流信号Vrefを供給するための定電圧 回路又は定電流回路からなる電源回路部8が接続されている。
【0017】 前記ホットワイヤ回路1の両端には、負端子20aと出力端子20bが接続さ れた信号反転器20が設けられており、この信号反転器20の正端子20cは接 地されている。
【0018】 前記各ホットワイヤ2,3の接続点21には、ゲインGを有する差動増幅器2 2が接続されており、この差動増幅器22の正端子22aは接地されていると共 に、出力端子22bから角速度出力14が出力されるように構成されている。
【0019】 また、角速度印加時の前記各ホットワイヤ2,3の変化は、各ホットワイヤ2 ,3の抵抗値をRとすると、前記接続点21からの電圧V1はV1=Vref/2と なり、ガスの流れを利用して角速度を検出する角速度検出では、角速度が印加さ れ第1ホットワイヤ2の抵抗値が△R変化すると、第2ホットワイヤ3の抵抗値 は−△R変化する。従って、角速度印加時の電圧V1の変化量△V1は、△V1= (R−△R)×Vref/(R+△R)+(R−△R)−Vref/2=−△R/R× Vref/2となる。
【0020】 次に、前述の図1の構成において、各ホットワイヤ2,3の抵抗値が等しけれ ば、信号反転器20はゲイン−1で用が、各ホットワイヤ2,3は多少抵抗値が 異なるので、前記信号反転器20に並列接続した可変抵抗器23によって信号反 転器20のゲイン調整を行い、角速度が印加されない時の電圧V1が零となるよ うに零点調整を行う。
【0021】 前述の零点調整後、角速度が印加されると、各ホットワイヤ2,3へのガス流 の偏位が発生し、各抵抗値が変化して電圧V1が△V1へと変化し、この電圧△V1 が差動増幅器22にて△V1×G(ゲイン)として角速度出力14が得られる。
【0022】 実施例2 また、図2で示す他の実施例の場合、各ホットワイヤ2,3の両端間に互いに 逆極性となるように第1差動増幅器30及び第2差動増幅器31が接続されてお り、各差動増幅器30,31の出力電圧V1,V2を出力する各出力端子30a, 31aはゲインGを有する加算増幅器32に接続され、この加算増幅器32の正 端子32aと第2差動増幅器31の出力端子31a間にはゲインG調整のための 可変抵抗器40が直列に接続されている。
【0023】 前述の構成において、各ホットワイヤ2,3の端子間における検出電圧は、各 差動増幅器30,31によって逆極性に増幅され、角速度非印加時の零点を可変 抵抗器40の調整により求める。
【0024】 次に、角速度が印加され、各ホットワイヤ2,3の抵抗値が変化して各差動増 幅器30,31の出力電圧V1,V2に△Vの電圧差が表れ、角速度出力は△V× Gとなる。
【0025】
本考案による角速度検出回路は、以上のように構成されているため、次のよう な効果を得ることができる。 すなわち、従来のブリッジ回路を用いていないため、高精度が要求される基準 抵抗を必要とせず、1個の可変抵抗のみで零点調整を行うことができ、低コスト 化を容易に達成することができる。
【図1】本考案による角速度検出回路を示す回路図であ
る。
る。
【図2】他の実施例を示す回路図である。
【図3】従来の角速度検出回路を示す回路図である。
1 ホットワイヤ回路 2 第1ホットワイヤ 3 第2ホットワイヤ 8 電源回路部 14 角速度出力 20 信号反転器 21 接続点 22 差動増幅器 30,31 差動増幅器 30a,31a 出力端子 32 加算増幅器 23,40 可変抵抗器
Claims (4)
- 【請求項1】 直列接続された第1ホットワイヤ(2)及
び第2ホットワイヤ(3)と、前記第1ホットワイヤ(2)に
接続された電源回路部(8)と、前記各ホットワイヤ(2,3)
よりなるホットワイヤ回路(1)の両端間に接続されかつ
前記電源回路部(8)に接続された信号反転器(20)と、前
記各ホットワイヤ(2,3)の接続点(21)に接続された差動
増幅器(22)とを備え、角速度印加時に前記各ホットワイ
ヤ(2,3)の抵抗値が変化した場合、前記差動増幅器(22)
から角速度出力(14)を得るように構成したことを特徴と
する角速度検出回路。 - 【請求項2】 前記信号反転器(20)には可変抵抗器(23)
が並列接続されていることを特徴とする請求項1記載の
角検出回路。 - 【請求項3】 直列接続された第1ホットワイヤ(2)及
び第2ホットワイヤ(3)と、前記第1ホットワイヤ(2)に
接続された電源回路部(8)と、前記第1ホットワイヤ(2)
の両端間に接続された第1差動増幅器(30)と、前記第2
ホットワイヤ(3)の両端間に接続され前記第1差動増幅
器(30)とは逆極性の第2差動増幅器(31)と、前記各差動
増幅器(30,31)の出力端子(30a,31a)に接続された加算増
幅器(32)とを備え、前記加算増幅器(32)から角速度出力
(14)を得るように構成したことを特徴とする角速度検出
回路。 - 【請求項4】 前記第2差動増幅器(31)の出力端子(31
a)と前記加算増幅器(32)間には可変抵抗器(40)が接続さ
れていることを特徴とする請求項3記載の角速度検出回
路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992078718U JP2589974Y2 (ja) | 1992-11-16 | 1992-11-16 | 角速度検出回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992078718U JP2589974Y2 (ja) | 1992-11-16 | 1992-11-16 | 角速度検出回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0643574U true JPH0643574U (ja) | 1994-06-10 |
JP2589974Y2 JP2589974Y2 (ja) | 1999-02-03 |
Family
ID=13669664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992078718U Expired - Lifetime JP2589974Y2 (ja) | 1992-11-16 | 1992-11-16 | 角速度検出回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2589974Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-11-16 JP JP1992078718U patent/JP2589974Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2589974Y2 (ja) | 1999-02-03 |
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