JPH0643315B2 - 胆汁酸組成物 - Google Patents
胆汁酸組成物Info
- Publication number
- JPH0643315B2 JPH0643315B2 JP63008554A JP855488A JPH0643315B2 JP H0643315 B2 JPH0643315 B2 JP H0643315B2 JP 63008554 A JP63008554 A JP 63008554A JP 855488 A JP855488 A JP 855488A JP H0643315 B2 JPH0643315 B2 JP H0643315B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bile acid
- composition
- parts
- bile
- acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Steroid Compounds (AREA)
- Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
- Fodder In General (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はオイル状物質に胆汁酸を均一に分散させること
を目的とする胆汁酸とポリグリセリン脂肪酸エステルよ
りなる親油性液状胆汁酸組成物に関する。
を目的とする胆汁酸とポリグリセリン脂肪酸エステルよ
りなる親油性液状胆汁酸組成物に関する。
従来の技術 親油性液状胆汁酸組成物は従来知られていない。
発明が解決しようとする問題点 胆汁酸は利胆剤、肝機能改善剤として広く使用されてい
る医薬品であり、その効能効果は高く評価されている。
また、胆汁酸には動物の食欲を増加させる効果があるの
に加え、近年、魚油、動物油、植物油および油状ビタミ
ン等のオイル状物質の吸収を促進させる効果のあること
が知られてきたため、動物用および水産用としても広く
使用されるようになった。
る医薬品であり、その効能効果は高く評価されている。
また、胆汁酸には動物の食欲を増加させる効果があるの
に加え、近年、魚油、動物油、植物油および油状ビタミ
ン等のオイル状物質の吸収を促進させる効果のあること
が知られてきたため、動物用および水産用としても広く
使用されるようになった。
一方、動物用および水産用飼料中に上記のオイル状物質
を添加するのは、主として、その高カロリー性を利用し
て発育を促進させることを目的とするものであるが、オ
イル状物質の乳化を促進し吸収を良くする効果のある胆
汁酸がオイル状物質中に溶解していればより効果的であ
る。
を添加するのは、主として、その高カロリー性を利用し
て発育を促進させることを目的とするものであるが、オ
イル状物質の乳化を促進し吸収を良くする効果のある胆
汁酸がオイル状物質中に溶解していればより効果的であ
る。
しかしながら、胆汁酸は粉状であって、水および前記の
オイル状物質に溶解せず、嵩高で飛散性が強く非常に取
り扱いにくい性質を有している。従来、胆汁酸を飼料に
添加する場合はそのままもしくは乳糖または澱粉等で希
釈して、粉状で使用しているため、オイル状物質に均一
に分散させることは困難であった。
オイル状物質に溶解せず、嵩高で飛散性が強く非常に取
り扱いにくい性質を有している。従来、胆汁酸を飼料に
添加する場合はそのままもしくは乳糖または澱粉等で希
釈して、粉状で使用しているため、オイル状物質に均一
に分散させることは困難であった。
飼料中のオイル状物質をより効果的に利用するため、オ
イル状物質中に胆汁酸を均一に分散させる技術が望まれ
ている。
イル状物質中に胆汁酸を均一に分散させる技術が望まれ
ている。
問題点を解決するための手段 オイル状物質に粉体を分散させる場合、分散効果のある
界面活性剤は種々あるが、安全性の面で食品、飼料およ
び医薬品等に使用できる界面活性剤は限られている。
界面活性剤は種々あるが、安全性の面で食品、飼料およ
び医薬品等に使用できる界面活性剤は限られている。
本発明者は食品、医薬品に一般的に使用されている界面
活性剤であるポリエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ステアリン酸ポリオキシル40、ポリエチレン
硬化ヒマシ油60、グリセリンおよびエタノールを用い
て胆汁酸のオイル状物質への分散効果を調べたがいずれ
も満足できるものではなかった。
活性剤であるポリエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ステアリン酸ポリオキシル40、ポリエチレン
硬化ヒマシ油60、グリセリンおよびエタノールを用い
て胆汁酸のオイル状物質への分散効果を調べたがいずれ
も満足できるものではなかった。
ところが、本発明者は食品用乳化剤として使用されてい
るポリグリセリン脂肪酸エステルに胆汁酸を添加して得
られた組成物が安定であり、流動性も良好で、胆汁酸を
均一に分散した状態で含有しており、この組成物をオイ
ル状物質に添加したところ、速やかに均一に分散し長時
間にわたって安定であることを見い出し本発明を完成し
た。
るポリグリセリン脂肪酸エステルに胆汁酸を添加して得
られた組成物が安定であり、流動性も良好で、胆汁酸を
均一に分散した状態で含有しており、この組成物をオイ
ル状物質に添加したところ、速やかに均一に分散し長時
間にわたって安定であることを見い出し本発明を完成し
た。
本発明で使用できる胆汁酸としてはコール酸、ウルソデ
オキシコール酸、ケノデオキシコール酸、胆汁末等が挙
げられる。ポリグリセリン脂肪酸エステルとしてはテト
ラグリセリンペンタオレエート、ヘキサグリセリンペン
タオレエート、テトラグリセリンポリリシノレエート、
ヘキサグリセリンポリリシノレエートもしくはデカグリ
セリンデカオレエートまたはこれらの二種以上からなる
混合物が用いられる。胆汁酸の種類、配合割合により、
ポリグリセリン脂肪酸エステルの種類、配合割合を変え
ることができる。
オキシコール酸、ケノデオキシコール酸、胆汁末等が挙
げられる。ポリグリセリン脂肪酸エステルとしてはテト
ラグリセリンペンタオレエート、ヘキサグリセリンペン
タオレエート、テトラグリセリンポリリシノレエート、
ヘキサグリセリンポリリシノレエートもしくはデカグリ
セリンデカオレエートまたはこれらの二種以上からなる
混合物が用いられる。胆汁酸の種類、配合割合により、
ポリグリセリン脂肪酸エステルの種類、配合割合を変え
ることができる。
本発明組成物中の胆汁酸の含有量は使用目的により任意
に設定することができるが、ポリグリセリン脂肪酸エス
テル100重量部に対する胆汁酸の配合重量比は70重
量部以下である。配合重量比が70重量部を越えると組
成物がゲル状から固形状となり流動性が悪くなりオイル
状物質への分散が困難となる。
に設定することができるが、ポリグリセリン脂肪酸エス
テル100重量部に対する胆汁酸の配合重量比は70重
量部以下である。配合重量比が70重量部を越えると組
成物がゲル状から固形状となり流動性が悪くなりオイル
状物質への分散が困難となる。
本発明組成物は胆汁酸とポリグリセリン脂肪酸エステル
を必須成分とするものであるが、これら以外の成分、例
えば安息香酸ブチル、安息香酸エチル等の保存剤、デカ
グリセリン混合物脂肪酸エステル等の増粘剤、結晶セル
ロース、二酸化ケイ素、合成ケイ酸アルミニウム、ワッ
クス、澱粉、乳糖等の賦形剤を加えることもできる。ま
た、必要に応じて芳香剤、甘味剤または着色剤等を含有
させてもよい。
を必須成分とするものであるが、これら以外の成分、例
えば安息香酸ブチル、安息香酸エチル等の保存剤、デカ
グリセリン混合物脂肪酸エステル等の増粘剤、結晶セル
ロース、二酸化ケイ素、合成ケイ酸アルミニウム、ワッ
クス、澱粉、乳糖等の賦形剤を加えることもできる。ま
た、必要に応じて芳香剤、甘味剤または着色剤等を含有
させてもよい。
本発明組成物は、ポリグリセリン脂肪酸エステル100
重量部と70重量部以下の胆汁酸とを、例えばニーダ
ー、攪拌混合機またはホモミキサー中で室温から80℃
の範囲の温度で攪拌混和して製造することができる。
重量部と70重量部以下の胆汁酸とを、例えばニーダ
ー、攪拌混合機またはホモミキサー中で室温から80℃
の範囲の温度で攪拌混和して製造することができる。
本発明組成物を魚油、動物油、植物油および油状ビタミ
ン等のオイル状物質の一種または二種以上に単に攪拌混
合しながら添加するのみで均一で安定な胆汁酸含有オイ
ル状物質を得ることができる。
ン等のオイル状物質の一種または二種以上に単に攪拌混
合しながら添加するのみで均一で安定な胆汁酸含有オイ
ル状物質を得ることができる。
実施例1 テトラグリセリンポリリシノレエート80gとコール酸
30gとを容器にとり、温浴中で加温しながら60℃で
10分間攪拌した。ついで40℃に冷却しテトラグリセ
リンペンタオレエート190gを徐々に加えながらT・
Kホモミキサー(特殊機化HVM−B)を用い8000
r.p.m.で15分間混合してコール酸組成物288gを得
た。
30gとを容器にとり、温浴中で加温しながら60℃で
10分間攪拌した。ついで40℃に冷却しテトラグリセ
リンペンタオレエート190gを徐々に加えながらT・
Kホモミキサー(特殊機化HVM−B)を用い8000
r.p.m.で15分間混合してコール酸組成物288gを得
た。
この組成物はタラ油に速やかに均一に混合し、長時間安
定であった。
定であった。
実施例2 ポリグリセリン脂肪酸エステル350g(ヘキサグリセ
リンポリリシノレエート15部、ヘキサグリセリンペン
タオレエート15部、テトラグリセリンペンタオレエー
ト70部)を容器にとり、温浴中で60℃に加温し、T
・Kホモミキサーで5分間混合した。ついで30℃に冷
却し、ウルソデオキシコール酸150gを加えて700
0r.p.m.で10分間混合してウルソデオキシコール酸組
成物486gを得た。
リンポリリシノレエート15部、ヘキサグリセリンペン
タオレエート15部、テトラグリセリンペンタオレエー
ト70部)を容器にとり、温浴中で60℃に加温し、T
・Kホモミキサーで5分間混合した。ついで30℃に冷
却し、ウルソデオキシコール酸150gを加えて700
0r.p.m.で10分間混合してウルソデオキシコール酸組
成物486gを得た。
この組成物は綿実油と速やかに均一に混合し、長時間安
定であった。
定であった。
発明の効果 (試料の調製) 全量が300gとなるようにした所定量のコール酸、ウ
ルソデオキシコール酸またはケノデオキシコール酸とポ
リグリセリン脂肪酸エステル(テトラグリセリンペンタ
オレエート90部、ヘキサグリセリンポリリシノエート
10部含有)とを容量500mの容器にとり、40℃
に加温し、T・Kホモミキサーで20分間混合し胆汁酸
組成物を調製して試料とした。
ルソデオキシコール酸またはケノデオキシコール酸とポ
リグリセリン脂肪酸エステル(テトラグリセリンペンタ
オレエート90部、ヘキサグリセリンポリリシノエート
10部含有)とを容量500mの容器にとり、40℃
に加温し、T・Kホモミキサーで20分間混合し胆汁酸
組成物を調製して試料とした。
試料の流動性は容器を30度傾けた時に自然流動により
流出する状態を観察して判定した。
流出する状態を観察して判定した。
オイル状物質に対する分散効果(親油性)は試料50g
を酢酸トコフェロール50gまたはタラ油100gに攪
拌混和し、5日間放置して観察して判定した。
を酢酸トコフェロール50gまたはタラ油100gに攪
拌混和し、5日間放置して観察して判定した。
結果を表1、表2、表3に示す。
各表中の試料番号1〜3は本発明の実施例に相当する。
各表中の配合比はポリグリセリン脂肪酸エステル100
重量部に対する各胆汁酸の重量部で表示した。
重量部に対する各胆汁酸の重量部で表示した。
各表中の流動性の欄の記号は下記の状態を示す。
○:速やかに自然流出する。
△:やや遅いが自然流出する。
×:自然流出しない。
各表中の分散効果の欄の記号は下記を意味する。
○:速やかに分散し5日間安定。
△:分散にやや時間がかかるが5日間安定。
×:分散に時間がかかるが5日間安定。
表1、2、3から明らかなように、本発明組成物はポリ
グリセリン脂肪酸エステルに対する胆汁酸の配合重量比
が70重量部以下であれば均一で流動性の良い状態を呈
し、しかもオイル状物質に対しても速やかに均一に分散
し、長時間安定である。
グリセリン脂肪酸エステルに対する胆汁酸の配合重量比
が70重量部以下であれば均一で流動性の良い状態を呈
し、しかもオイル状物質に対しても速やかに均一に分散
し、長時間安定である。
Claims (1)
- 【請求項1】胆汁酸とポリグリセリン脂肪酸エステルと
からなる液状胆汁酸組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63008554A JPH0643315B2 (ja) | 1988-01-20 | 1988-01-20 | 胆汁酸組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63008554A JPH0643315B2 (ja) | 1988-01-20 | 1988-01-20 | 胆汁酸組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01186817A JPH01186817A (ja) | 1989-07-26 |
JPH0643315B2 true JPH0643315B2 (ja) | 1994-06-08 |
Family
ID=11696335
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63008554A Expired - Lifetime JPH0643315B2 (ja) | 1988-01-20 | 1988-01-20 | 胆汁酸組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0643315B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH078203B2 (ja) * | 1990-07-12 | 1995-02-01 | デンカ製薬株式会社 | 牛用飼料配合物 |
CN114376082B (zh) * | 2022-01-25 | 2024-02-06 | 中国农业大学 | 一种饲料添加剂及其制备方法和应用 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ZA876930B (en) * | 1986-10-07 | 1988-05-25 | Hoffmann La Roche | Pharmaceutical compositions |
-
1988
- 1988-01-20 JP JP63008554A patent/JPH0643315B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01186817A (ja) | 1989-07-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4379755A (en) | Gelatinizing agent composition, and gel and aqueous emulsion prepared therefrom | |
JP4947750B2 (ja) | スキンケア配合剤用の乳化剤組成物 | |
JPS6345182B2 (ja) | ||
JPH0643315B2 (ja) | 胆汁酸組成物 | |
JP3561571B2 (ja) | 酸化防止剤製剤 | |
JP3497780B2 (ja) | 油脂の増粘剤および増粘油脂組成物 | |
JPH0476729B2 (ja) | ||
JPS5911148A (ja) | 蔗糖グリセリドの新規な流動性調剤、それらの製造方法およびそれらの応用 | |
WO2007046333A1 (ja) | 乳化剤およびそれを用いて調製される乳化組成物 | |
JPH07274842A (ja) | 酸化安定性の良い飼料 | |
JP6867915B2 (ja) | 水中油型乳化組成物用乳化安定剤 | |
JPH0140806B2 (ja) | ||
JP2896185B2 (ja) | 胆汁酸内用液剤およびその製造方法 | |
JP2889891B2 (ja) | 塩類、温度によりリリースコントロールされるw/o/w型複合エマルション | |
JPS61234920A (ja) | 油溶性物質の可溶化組成物 | |
JPS61289835A (ja) | 酸化防止製剤 | |
JP2004189749A (ja) | 化粧料組成物 | |
JP3757313B2 (ja) | 界面活性剤 | |
JPH0570793A (ja) | 脂質の粒状組成物 | |
JPH0371092B2 (ja) | ||
TW201010616A (en) | Foamable water-in-oil emulsion | |
JPH09275905A (ja) | ココアの水濡れ性改良剤組成物及び油脂組成物並びに改良剤で処理したココア | |
JP2000300191A (ja) | 植物ステロール含有組成物 | |
JP3234341B2 (ja) | 水中油型乳化油脂組成物及びその製造方法 | |
JP3557579B2 (ja) | ソフトカプセル剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080608 Year of fee payment: 14 |