JPS5911148A - 蔗糖グリセリドの新規な流動性調剤、それらの製造方法およびそれらの応用 - Google Patents

蔗糖グリセリドの新規な流動性調剤、それらの製造方法およびそれらの応用

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JPS5911148A
JPS5911148A JP58039295A JP3929583A JPS5911148A JP S5911148 A JPS5911148 A JP S5911148A JP 58039295 A JP58039295 A JP 58039295A JP 3929583 A JP3929583 A JP 3929583A JP S5911148 A JPS5911148 A JP S5911148A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 新規な調剤、その製造方法および化粧品、香料、医薬品
のような種々の分野とくに食品工業における種々の応用
に関する。
「蔗糖グリセリドコ ( sucroglycerid
es )という用語は周知のようにサッカロース(蔗糖
)と天然または合成トリグリセリドとの反応により得ら
れる生成物の混合物を指称し、これには使用したトリグ
リセリドの性質と蔗糖に対する割合いに従い異なった比
率で蔗糖のモノグリセリド、ジグリセリド、修飾されな
いトリグリセリド(僅少量)、モノエステルおよびジエ
ステルが含まれている。
蔗糖は活性化状態でトリエステルないしオクタエステと
結合していてもよい。結合性蔗糖はエステル化された蔗
糖をいう。
蔗糖グリセリドはとくに蔗糖のモノエステルおよびジエ
ステルならびにモノグリセリドの存在により有利な乳化
剤としての性質を持っている。これらの非イオン性乳化
剤は完全に生物的に分解し得、毒性が無く、無味無臭で
あり、生物に受は入れられ易い。従って、これらの乳化
剤は化粧品、香料、医薬そしてとくに動物飼料士業およ
び人間用食品工業のように製品が確実に無害であること
が必要な分野、とりわけビスケット類、ラスク類、ケー
キ類、パン類、菓子類、チョコレート類、脂肪類、ソー
ス類、香味料類、ラヴイオリ、太いマカロニ、ゼラチン
、フラン、アントルメ、無アルコール飲料などの分野で
使用される。
蔗糖グリセリドの使用はそれらの示す物理的形態のため
に使用者に対して問題を生じる。純粋な形では蔗糖グリ
セリドはロウ状で非常に堅いため、多くの場合にこれを
液状に変えたり、次いで使用する形が分散物であれは分
散物にしたりすることが必要である。
蔗糖グリセリドの別のもつと取扱い易い形態が研究され
、粉末状にすることが提案されている。
また、仏国特許出M第8006463号(公開筒2、 
4 7 8, 4 31号)にはカゼインの食用に適し
た塩とマルトデキストリンとかあ成る担体上に蔗糖グリ
セリドを担持して得た粉末状の蔗糖グリセリドを主体と
する新規な調剤が記載されている。この調剤の形は穀類
を焼〈産業のような一定の応用例とくに粉末形を必要と
する複合(混合)穀粉の製造に適している。
しかしながら、製造の便利さの点から蔗糖グリセリドを
液体の形で取扱う方が望ましいことは明らかである。現
在市場では砂糖入り担体と乳化して得た十分に流動性の
ある練粉状の蔗糖グリセリドが流通している。しかしな
がら、この形態は完全に満足がゆくものではない。この
形の蔗糖グリセリドは水への分散が悪い以外に、粘性が
高く取扱いが容易でなく、とくに周囲温度で重力または
ポンプ圧により他の容器に移し変えることができない不
便がある。
これらの蔗糖グリセリドはへらを使わないと貯蔵樽から
取り出すことができず、ポンプでは少しも移動きない。
実際に、蔗糖グリセリドが定積形ポンプや歯車ポンプの
ような標準型ポンプを使用して15−20℃程度の温度
で注いだり汲み上げたりできるためには、設備の高速運
転を考慮すれば、ポンプで汲み上げる哀き蔗糖グリセリ
ドの粘度は一般に2(+000cps(2000()m
Pa.s)でなければならない。その上、遠心ポンプの
ような一定のポンプを使用するには1 0 0 0 0
 cps(10000mPa.S)程度よりずっと低い
粘度の闇値が必要とされる(与えられた粘度は20℃に
おいてBROOKFIELD粘度計RVTモデルを使用
して5回転/分の速度で6番針で測定された粘度に相当
する。)。
従って、本発明の課題は以下の条件を満足するような蔗
糖グリセリドの新規な処方を見出すことである。すなわ
ち、 1 5−20℃程度の温度で再加熱または予備加熱する
必要なしに注いだりポンプで汲み上げたりできる流動性
製品の形をしていること。従って、約20℃の温度で2
0000 cps (20000mPa、s )より低
い粘度をもっこと。
−活性成分の濃度が高く、30−50重量%、より一般
的には35−45重量%の範囲であること。
一機械的に安定していること。すなわち、5−50℃の
温度域で温度が変動するときに相分離が起きないこと。
一化学的に安定していること。
一細閑に対して安定しており、最適温度条件下で細菌の
成長に有利な活動場所とならないこと。
−強力な攪拌手段を使用することなく水に良く分散する
こと。
一予期した適用法に従って使用したときに嫌な臭いをも
たないこと。
一食品に使用する場合に器官感覚受容性の要求に応じる
こと。すなわち、器官感覚受容性ができるだけ中性に近
いこと。
−考えられる適用分野の規制に合致していること。
一最後に、製造し易く、費用が安いこと。
今、上記諸要求に応えた蔗糖グリセリドの新規な調剤が
見出された。
本発明の目的は蔗糖グリセリドと周囲温度で流動性の油
とから成る流動性蔗糖グリセリド調剤を提供することに
ある。
本発明に使用されるM糖グリセリドはトリグリセリドと
蔗糖とのエステル交換反応によって得られる。
トリグリセリドとは炭素数12以上、好ましくは炭素数
14−20の飽和または不飽和脂肪酸のトリグリセリド
の一種または二種以上をいう。グリセリンと脂肪酸の反
応により得られた合成トリグリセリドを原料に使用でき
ることは明らかであるが、経済的理由がら、混合物であ
る天然トリグリセリドを利用するのがもっと有利である
本発明に適したトリグリセリドの例としてはラード、獣
脂、落花生油、バタ油、綿実油、亜麻仁油、ココナツツ
油、オリーブ油、パーム油、ブドウ実油、魚油、大豆油
、ヒマ油、コプラ油などが挙げられる。
二重結合の含有量の多くないトリグリセリドを使用する
のが好ましく、必要ならば不飽和結合の数を減らすため
にトリグリセリドを水素添加する。
従って、例えば水素化獣脂のような水素化天然物を使用
゛することができる。
従って、本発明では、どんなエステル交換反応法により
得られた蔗糖グリセリドも使用できる。
蔗糖と北記グリセリドの一つとの反応は反応溶媒中で行
なうことができる。最も普通に使用される溶媒のうちの
一つはジメチルホルムアミドであり、炉間特許第650
!189号に記載されている。
同特許は上記反応をこの溶媒中で無水炭酸カリウムの存
在下約95℃の温度で行なうことを提案している。ピリ
ジン(米国特許第2,831,855号)、モルホリン
またはピペリジンの誘導体(米国特許第2,861,8
56号)、ジメチルスルホキシド(米国特許第2.81
2.324号)のような他の溶媒の使用が推奨されてい
るが、ジメチルホルムアミドを含むこれら種々の有機溶
媒は、予期される適用法に適合した蔗糖グリセリドが得
られる範囲内でしか使用することができない点、および
食品に使用される場合には生理学的に阻害する不純物を
含んでいてはならず、最終的に精剣操作が必要になるこ
とがあるという点は見落せない。例えば、ジメチルホル
ムアミドを使用する方法の場合は、溶媒の残存含有量は
5ppm未満でなければならない。
蔗糖の微細な分散物(仏画追加特許第2,029,50
8−69/15,314号)を利用したり、190°C
のような高温(仏間特許第2047603−70717
075号)を利用したり、約10−20時間の長い反応
時間(仏画特許第2221436−74708639号
)を利用する無溶媒法により得られた蔗糖グリセリドも
同様に使用できる。
どんな場合でも、これらの方法は本発明に適した蔗糖グ
リセリドを得るために適合されていなければならない。
さらに詳しくは、食品に使用する目的に完全に適してお
り仏国特許出願第79/20758号(公開番号第2.
1163512号)に記載されている方法により得られ
た蔗糖グリセリドが使用される。蔗糖とトリグリセリド
のエステル交換による蔗糖グリセリドの上記調製方法の
特徴は蔗糖との反応に先立ってトリグリセリドの限定的
なアルコール分解を行なうことにある。本発明の好まし
い一つの実施態様によれば、トリグリセリドとエタノー
ルを炭酸カリウムの存在下還流温度において大気圧下で
2時間ないし2時間50分反応させ、次いで既にカリウ
ム石けんを含む反応媒体中に120−130℃の温度で
攪拌下に蔗糖と炭酸カリウムを約30分間かけて加え、
混合物を不活性ガス雰囲気下に保持して、水銀柱約15
0鰭の減圧下に130−150℃に昇温し、反応時間が
4−5時間になるまで加熱を続ける。
得られた混合物は冷却してそのまま使用するか、例えば
酢酸、リン酸、クエン酸または乳酸のような酸で多かれ
少なかれ中和する。混合物は常用の方法に従って精製す
ることができる。
使用する蔗糖グリセリドを得る方法がどんな方法であっ
ても精製工程に取りかがる必要がたいていの場合に生じ
る。この点に関しては従来公知の方法(仏国特許第1.
358.709号−pv第ス567号および仏国特許第
1.350.654号−pv第7.515号)を利用で
きる。
本発明の目的にはパーム油、ラード、コプラ油、獣脂の
蔗糖グリセリドを使用するのが好ましい。
それらは多少とも堅い捏粉(ペースト)の形をしており
、融点により商業的に分類されている。
−2−ドの蔗糖グリセリド    47−50℃−獣脂
の蔗糖グリセリド     50−55℃−パーム油の
蔗糖グリセリド   55−58℃−コプラ油の蔗糖グ
リセリド   60−62℃パーム油または獣脂のM1
mグリセリドを使用するのがさらに好ましい。
本発明に従がい、蔗糖グリセリドは後述の方法により流
動性油と組み合わされる。
本発明で使用できる油は周囲温度で液状でなけれになら
ない。すなわち、その凝固温度が周囲温度より低くなけ
ればならない。周囲温度とは1゜−25℃を変動する温
度域をいうが、しばしば、16−22℃である。−上記
温度範囲の上限には何ら臨界的な特徴はない。
本発明の調剤に適した油としては落下生油、綿実油、ナ
ツツ油、オリーブ油、菜種油、ブドウ種油、芥子油、大
豆油、けし油、ヒマ油、せ扁桃油、苦扁桃油、魚油、ひ
まわり油、種油、トウモロコシ油、ミンク油、ゴマ油、
クローバ−油おjびこれらの混合物が挙げられる。
好ましくは、種油、落下生油、トウモロコシ油、ひまわ
り油、けし油、綿実油、大豆油が使用される。
本発明の調剤に含まれる油の選択は企図している適用法
に基いてなされる。最終的に食品に使用する場合には食
べられる油が選ばれるのは自明である。
本発明の蔗糖グリセリドを主体とする新規な調剤は上記
二つの成分を広い範囲で変動し得る割合で組み合わせた
ものである。
好ましくは、各成分の重量パーセントは次の範囲から選
けれる。
一蔗糖30−50% 一流動性油50−70チ 本発明の調剤の好適な組成を以下に示す。
−蔗糖グリセリド35−45% 一流動性油55−65係 研究を続けた結果、本出願人は、若干の蔗糖グリセリド
、とくに獣脂の蔗糖グリセリドの場合には油を添加する
と粘度を顕著に減少させることができるが、15−20
℃程度の使用温度に対して好ましい粘度域にするには十
分ではないことを見出した。
得られた結果がレシチンのような第三の添加剤を加える
とよくなることがほとんどであることがわかった。
本発明の目的は同様に、蔗糖グリセリド、レシチンおよ
び周囲温度で液体の油から成る流動性の改良された調剤
を提供することである。
この改良された調剤に導入されるレシチンは公知の複雑
な製品であり、オレイン酸、ステアリン酸、1パルミチ
ン酸とグリセロリン酸とのエステルとコリンとを化合さ
せた結果得られるリン脂質またはホスファチドである。
本発明では、動物起原または植物起原のものであり得る
市販のレシチンを利用することができる。
動物性レシチンはとくに卵黄から抽出されるが、植物性
レシチンは一般に大豆から抽出される。後者がもつとも
普通に使用されており、本発明において好ましい例とし
て選ばれる。
本発明の蔗糖グリセリドを主体とする改良された調剤は
前記三成分を同時に広範囲に変動し得る割合いで組み合
わせたものである。
レシチンの割合は蔗糖とレシチンとから成る混合物の2
−30重量%、好ましくは20−50重t%である。
好ましくは、各成分の重量パーセントは以下の範囲から
選ばれる。すなわち、 一蔗糖グリセリドとレシチンとから成る混合物50−7
0% 一流動性油70−30%。
本発明の改良された調剤の好ましい組成は以下の通りで
ある。すなわち、 −xg 1i4グリセリドとレシチンとから成る混合物
40−60  % 一液状油60−40%。
本発明の蔗糖グリセリドを主体とする流動性調剤を得る
態様および改良された調剤を得る態様はレシチンを補充
導入する差を除けば同じである。
本発明の別の目的は、蔗糖グリセリドを溶解し、溶解さ
れた蔗糖グリセリドと流動性油と場合によってはレシチ
ンとから成る混合物を作り、この混合物を穏やかに短時
間攪拌して均質化した後攪拌を止め、得られた混合物を
22℃より高い温度で冷却し、冷却された混合物を状態
調節する前に穏やかに攪拌することから成る前記調剤を
製造する方法を提供することである。
調剤の成分を導入する順序は重要ではなく多数の変形例
を考えることができる。
すべての場合に、本発明の方法は60−80℃、好まし
くは70−75℃の温度で蔗糖グリセリドを溶解する工
程を含んでいる。この操作の際に、再加熱すべき塊を穏
やかに攪拌して良好な温度分布が保証されるようにする
のが望ましい。
溶解された蔗糖グリセリドに場合によってレシチンを加
え、得られた混合物に10−25℃、より一般的には1
6−22℃の範囲を変動し得る周囲温度で油を加える。
この添加順序は逆にすることもでき、不都合なく油に、
溶解された蔗糖グリセリドとレシチンの混合物を導入し
てもよい。
同様に、場合によってレシチンを、溶解された蔗糖グリ
セリドの中の油にまたは逆に同時に添加してもよい。
本発明の詳細な説明において、他の変数に対して有効な
一次変数を使用する条件が詳細に説明されよう。
60−80℃に保った蔗糖グリセリドに場合によってシ
ロップ状のレシチンを攪拌下に徐々に加える。次いで、
この混合物に油を一部ずつまたは連続的に攪拌下に徐々
に加える。
この作業の時間は設備の生産能力によって決まり、例え
ば15−30分の範囲を変動し得る。
この添加の際に均質な混合物を得るために混合物を攪拌
することが必要である。泡の形成を惹き起こす危険のあ
る空気が混合物に含まれることを避けるために混合物の
攪拌は最低限にするのが好適である。従って、場合によ
ってレシチンと組み合わせられた溶解された蔗糖グリセ
リドに油を添加する際の攪拌は泡が現われるや否や攪拌
を中断するような仕方で行なわれる。攪拌の条件は穏や
かな条件でなければならない。攪拌速度は攪拌装置の型
と攪拌装置の直径と槽の直径の比とによって決まる。例
えば、山径1mの槽に対して、隔壁の非常に近くを通過
する枠型攪拌装置に対して10−20回転/分に速度が
固定される。
油を添加するために混合物を1−15分間、好ましくは
2−5分間攪拌することによって均質にする。
攪拌速度は遅くなければならない。従って、攪拌速度は
前記と同程度の大きさである。混合物の温度は約45−
55℃に低下する。
得られた混合物がひとたび物質相を示せば冷却工程を2
2℃未満の温度、好ましくは15−20℃で行なう。温
度範囲の下限は臨界的意味を持たず、5℃より低い値に
することもできる。反対に、意外にも冷却温度の上限に
は臨界的意味があ勾、22℃未満でなければならない。
もつと高い温度、例えば25℃を選ぶと、使用時の温度
低下の場合に流動性について要求される性質を持たない
調剤が得られない。
混合物の冷却は、団塊を生じさせないように、急激に行
なってはならない。冷却は周囲温度まで放冷するか、混
合物槽の二重エンベロブ内に冷却液体、もつとも普通に
は3−15℃の冷却水を循環させることによって促進さ
れる。
この冷却工程の時間は明らかに冷却すべきものの質量に
よって決まり、従って設備の生産能力によって決まる。
一般に、冷却すべき質−11,000ゆ当り2−4時間
である。
冷却時に、混合物の全体の温度が等しくなるように、攪
拌を間欠的に行なうことは当然であろう。
例えば、)0分間に30秒間または1時間に1分間が望
ましい。
冷却された混合物の温度が所望の値になったときに混合
物を流動的にするために新たに攪拌する。
この最終的攪拌の長さは臨界的意味をもたず、たいてい
の場合に2−15分間で十分である。経済的理由から、
約5分間を超える時間の間撹拌を続けるはずはない。好
適な攪拌時間は2−5分間である。
意外にも、この攪拌により本発明の調剤に流動性が与え
られ、かつこの流動状態は不可逆的であり、この攪拌を
止めると緻密な塊りが得られる。
従って、混合物を攪拌すると可逆的現象を伴なわずに結
晶構造が破壊され、流動性調剤になる。
このようにして得られた調剤は次いで、通常例えば全開
の樽の中で状態調節する。長期貯蔵する場合は、窒素の
ような不活性ガスで被覆して空気から調剤を保護するの
が好適である。
本発明の調剤の製造は格別の特徴のない従来設備で行な
われる。
蔗糖の溶解操作は水浴上または送給蒸気を注入する二重
エンベロブ付槽内で行なうことができる。
再加熱すべき塊り内の優れた熱分布を保証するとともに
過熱点の発生を防止し、蔗糖グリセリドの性質により大
ていの場合困難である清掃および保存を容易にする利、
壱があるため、蔗糖グリセリドの溶解を実現するために
完全に適合された獣脂溶解装置を使用することも同様に
可能である。錨型または枠型攪拌装置のような機械的攪
拌手段を設けるのが好ましい。
蔗糖グリセリドと油との混合は調製槽内または油導入手
段、攪拌手段および冷却液体の循環により冷却を保証す
ることを可能にした二重エンベロブを備えている限り先
行工程と同じ設備内で行なうことができる。この場合、
油または蔗糖グリセリドの添加装置はどんな性質のもの
でもよく、例えば遠心ポンプ、定積型ポンプを使用でき
る。攪拌装置の型としては枠型攪拌装置、錨型攪拌装置
、単純矩形翼材攪拌装置、垂直な非穿孔板または穿孔板
付攪拌装置のような低速回転攪拌装置が挙げもれる。
レシチンを添加する場合、このものは添加装置を使用し
て獣脂溶解装置の液面なり調製槽の液面なりにおいて溶
解された蔗糖グリセリドに油と同時に添加される。
本発明に従えば、使用した蔗糖グリセリドの性質とレシ
チンの有無とによって性状が決まる蔗糖グリセリド調剤
が得られる。
本出願人はパーム油の蔗糖グリセリド調剤は下記の良好
な性状を示すためにレシチンを含有している必要がない
ことを見出した。すなわち、−蔗糖グリセリドの濃度、
油の性質および調剤の性質によって決まる溶液に至るま
での蔗糖グリセリドの油性分散物の形をしていること。
−15−20℃の使用温度域で流動性があるため重力ま
たはポンプによる汲み上げより移し変えが容易であるこ
と。
一活性成分の濃度が高<30−50重量%、たいていの
場合55−45重量%であること。
−機械的安定性が良好であること。すなわち、5−50
℃の温度変化に耐える。状態変化はあるが相分離はない
。不都合なくペースト状態から液体状態に移り、また逆
方向にも変化すること。
−化学的に安定であること。すなわち、成分間の相互作
用がないこと。
一無水物であるため細菌成長のおそれがまったくないこ
と。
一一水への分散性が非常によいこと。
−透明な黄色をしており、実際上無臭であること。
−考えられる適用分野の規制に容易に合致できること。
これに対して、獣脂の蔗糖グリセリドに関しては、本出
願人は、油の添加により粘度を顕著に低下させ得るが、
周囲温度で作業すると得られた結果は未だ十分ではない
ことを確認している。
従って、パーム油の蔗糖グリセリド調剤と同等な性状を
得るためには調剤中にレシチンを添加することが必要で
あると思われる。
蔗糖グリセリドのこの改良された調剤はレンチン無添加
の調剤と」2ノ、下の点で異なる。すなわち、−色が黄
褐色であること。
一油の含量が同じでも流動性が改善されていること。
一蔗糖グリセリドとレシチンとから成る活性成分の濃度
が高く、70i#lli%まで連し得るが、たいていの
場合40−60重量%であること。
従って、どんな性質の蔗糖グリセリドが存在していても
、本発明によりそれらを流動的にするために、まず流動
性油だけを添加することが提案される。結果が不十分で
ある場合レシチンの添加が奨められる。
蔗糖グリセリドは界面活性をもつため食品、化粧品、香
料および助剤として使用される。その理由は疎水性組成
物の水への分散を容易にし得られた乳剤を安定化するか
らである。
疎水性組成物としては、例えは、食品分野の揮発油、食
品脂肪質、マーガリン、バタ、低カロリーバタ、幼動物
とくに仔牛の飼養のための合成乳組成物、医薬品および
化粧品に使用される揮発油ならびに種々の美容および衛
生製品に入っている脂肪質が挙げられる。
さらに、蔗糖グリセリドは脂肪質の乳剤の安定性を改善
する性質に加えてペーストに別の性雀も付与するので穀
類を焼く工業において使用される。
本発明の調剤は蔗糖グリセリドの従来の適用分野におい
て使用できる。
食品工業では、一般に、パーム油の蔗糖グリセリドは人
間用食品に、獣脂の蔗糖グリセリドは動物用飼料に向け
られている。
食品分野では本発明の蔗糖グリセリドを、濃縮液または
担体上に噴霧しこれを食品とくに無アルコール飲料に香
気をつけるために導入するように1−だ調剤を得る目的
で、揮発油の乳化物または分散物を調製するために使用
できる。
[揮発油」という用語は、水蒸気蒸留、冷浸法、マセレ
ーション、溶媒抽出および搾汁などの適当な物理的方法
により植物から取り出された多少とも揮発性を有する種
々の製品の混合物をいう。これらはまた[精油」とも呼
ばれる。
揮発油の例としては、にがよもぎ油、アンゼリカ根油、
アニス油、桂皮油、シトロネラ油、こえんどろ油、苦扁
桃油、社松油、ショウガ油、レモン、ミカン、オレンジ
、グレープフルーツなどのような柑橘類の精油のすべて
を挙げることができる。
揮発油の命名の下に、月桂樹、ニクヅク、パプリカ、た
ちじゃこうそう、バニラなどのような植物のマセレーシ
ョンを行なった溶媒(とくにアルコール)の蒸発により
得られる芳香性抽出物の濃縮により生じた芳香性油状残
渣である「樹脂状物質」が同様に相称される。
上記の揮発油のリストは制限的のものではなく、完全を
期するためENCYCLQPEDIA CHEMICA
LTECHNOLOGY″−KIRK QTHMER−
Vol 、 14”0ILS”、およびVol、9″F
LAVOR8ANDSPICI ”  を参照してもよ
い。
本発明の蔗糖グリセリドを使用すると精油の乳化が容易
になる。
本発明の調剤によって安定化された精油の水性乳化物の
?A製は次の二つの態様に従って行なうことができる。
一水への蔗糖グリセリドの分散物を作り、次いでこれに
精油を導入する。あるいは、 −水への精油の分散物を作り、次いでこれに蔗糖グリセ
リドを添加する。
追求すべき道は精油の起原によって決まり、実験した後
でなければ決定できない。例えば、柑橘類の精油とアニ
ス油で安定化された乳化物は二番目の操作技術に従って
得られたものである。
本発明の調剤は乳化物全体の15−20重量%までの濃
度の精油の水性乳化物を安定化できる。
下限には臨界的童味はない。
蔗糖グリセリドの重量で表わされた本発明の蔗糖グリセ
リド調剤の使用量は分散すべき精油の40−60重量%
である。100%まで量を増加できるが、そのようにし
ても乳化物の安定性の点から゛は何の利益もない。
分散媒として使用される水は水道水またはイオン交換水
でもよい。水の量は乳化物を100重量%にするのに十
分な量である。
乳化物の製造は60−80℃の温度に維持され、かつ従
来の攪拌手段(タービン式攪拌装置など)によりよく攪
拌された水性媒体に蔗糖グリセリドまたは揮発油を単に
添加することによって達成される。ひとたび蔗糖グリセ
リドまたは揮発油の分散物が得られたら、徐々にそして
この場合は攪拌下に揮発油または蔗糖グリセリドを添加
する。添加された製品の同時分散が起きる。この添加時
間は乳化物の最終体積によって決まる。
これらの揮発油の乳化物は本発明の蔗糖グリセリド調剤
により非常によく安定化される。
同様の方法で本発明の蔗糖グリセリド調剤を用いて食品
用脂肪乳化物二食用脂肪質、バタ、マーガリン、低カロ
リーバタなどを同様に安定化できる。
この範囲内での上記調剤のとくに重要な応用は幼若動物
とくに仔牛の飼養のための合成乳組成物のような安定乳
化物の製造である。
仔牛のための脂肪再添加孔は獣脂で代替するために貴重
な脂肪質を除去した牛乳である。この製品は粉乳と牛乳
の15−35重t%の獣脂の形で使用者に引渡される。
獣脂は一部魚脂で代替することもできる。
使用時、使用者は水を加えて牛乳を再構成する。
このように、本発明の調剤とくに獣脂の蔗糖グリセリド
を使用すると、獣脂を含有する粉乳が容易に溶液となり
、脂肪質の乳化物が微細かつ均質になる。このため、泡
が非常に少なく、脂肪質の団塊形成に相当する授乳現象
が観察されるのは希である。
本発明の調剤に入っている脂肪再添加粉乳は当該分野の
通常の方法に従って得られる。従来技術の一例は、脱脂
乳と溶融状態にした獣脂とを、40−60℃程度の温度
で同時噴霧して乾燥し、これに本発明の調剤を導入する
方法である。
この種の適用に好適な調剤には獣脂の蔗糖グリセリド、
大豆レシチンおよび大豆油または種油が含まれる。
蔗糖グリセリドの重量で表わした本発明の調剤の使用量
は獣脂の重量の1−5チである。
獣脂の量は脱脂乳の重量の15−35%である。
牛乳の再構成は攪拌下、4o−6o℃の温度の熱水を得
られる乳の脂肪質含量が2.0−25%となるような量
添加することによって行なわれる。
この哺乳栄養物は研究されたすべての性質を備えている
注意すべきことに、動物飼料での蔗糖グリセリドの開発
には、使用時に蔗糖グリセリドを75−80℃で再溶解
する必要があるのとこれを熱絶縁した給水バケツ中で溶
解状態に変える必要があるため、しはしげ限界があった
。本発明に従い流動性調剤の形に蔗糖グリセリドをする
と、溶融した獣脂に容易に導入できる。
本発明の蔗糖グリセリド調剤は右奥成分を含む揮発油の
分散および種々の乳、クリーム、香油、太陽製品と(に
太陽池などに含まれる脂肪質の安定化のために乳化剤と
して働くため香料、化粧品に同様に使用できる。
香料や化粧品の分野でとくに適した揮発油としてはベル
ガモツト油、ラベンダー油、ネロリ油、バラ油、白檀油
、ベチベル油などが挙げられる。
同様に、文献記載の公知の精油のすべてを挙げらねる(
”ENCYCLOPEDIA CHEMICAI、 T
ECHNOLOGY”−KIR,K OTHMER−V
ol 、14 ” OII、S、 B55ENTIAL
″参照)。
種々の美容衛生製品に使われている脂肪質の性質に関し
ては非常に変動が大きく、単にいくつかの例を挙げるに
とどめるが、完全にするには” ENC’YCLOPE
DIA CHEMICAL TECHNOLOGY ”
 −KIRKOT牒R−Vow、 19盲’ CO8M
ETIC8韮が参照される。これらの例としては、せ扁
桃油、苦扁桃油、密ろう、ラノリン、鉱油、ノ(ラフイ
ン、鯨脳、ヒマ油、セレシン、カカオバタ、オリーブ油
、オレイン酸、落下牛油、ゴマ油、ステアリン酸などが
挙げられる。
揮発油と種々の脂肪質の安定化された乳化物は食品工業
用の技術と同じ技術により調製される。
本発明の流動性蔗糖グリセリド調剤は穀類を焼く工業に
おいて使用できる。
粉と水の混合物という非常に広義のペーストの製造の際
に蔗糖グリセリドを使用するとペーストの調製の面での
改良、すなわちペーストのつなぎの時間が減ること、練
り時間が短縮すること、脂肪の導入が容易になること、
およびペーストの作業が容易になることなどの改良がで
き、一方ペーストの性質の面での改良、すなわち得られ
た製品の肌理がより細かくなるなどの改良ができる(仏
間特許第1.483.716号−P■第65.152号
)。
本発明の調剤の独壇上的適用分野はビスケット類、ラス
ク類、ケーキ類製造の分野である。詳しくいうと、 一乾燥ビスケット類;伝統的な型の砂糖入りビスケット
、ブチベール、パンケーキ、カスクルト、サブレ、アペ
リチフ用の塩入りビスケット、クラッカー。
一商業用ケーキ;ブトワール、シャンパン、長細いビス
ケット(ラングシャ)、料理用ビスケット、型パン、ジ
エノワ菓子、マドレーヌ、カトレ・カール、ケーキ、ア
ーモンド入りケーキ、ブチフール。
一うスク。
−ふくらせた薄いペースト(クロワサン)およびふくら
せない薄いペースト(肉パイ)。
−ハイ底周ヘースト(サブレ・ペースト、砂糖入または
砂糖抜き折りたたみペースト、飲食店タイプ)。
上記商業用混合物中に存在する基礎成分は小麦粉にたい
ていの場合に含まれているタンパク(グルテン)とアミ
トンである。種々のタイプのビスケットと菓子を調製す
るために粉に蔗糖、塩、卵、牛乳、脂肪質、場合によっ
て化学的ベーキングノくウダー(重炭酸カリウムその他
のベーキングノくウダー)または生物学的ベーキングパ
ウダーおよび種々の穀類粉などのような成分を加える。
本発明の蔗糖グリセリド調剤の導入は所望の製品の製造
の際に行なわれ、当該分野の従来技術に従って導入され
る( J、L、 KiGERおよびJ、G。
KIGER−” i’echniques Moder
nes de Ia B15cui−terie Pa
tisserie −Boulangerie 1nd
ustrielleset artisanales 
et des produits de regime
  ″。
DUNOD、Paris’、  1 9 6 8 Vo
l、2、 page  2 31st seq、 (「
ビスケット類、ケーキ類−パン類〕商業的職人的製造の
現代的技術および国内製品」))。上記調剤はペースト
調製の最終相に導入するのが好ましい。
本発明の調剤の使用量は蔗糖グリセリドの重量で表わし
て使用した粉の重量の0.5−2%である。
実施例によって本発明の調剤の使用の可能性を具体的に
説明する前に、本発明の調剤およびその製造法を説明す
る非制限的な実施例を示す(実施例1−8)。
比較のため、それらの製造方法の臨界的意味をもつパラ
メータを証明する若干数の試験を行なう。
すなわち、 一蔗糖グリセリドと油の混合工程における攪拌の影響(
試験A)、さらに冷却相における攪拌の影響(試験B)
一混合物の冷却温度の影響(試験C)。
一本発明の調剤の最終攪拌の影響(試験D)。
各実施例および試験においてはパーセントはすべて重量
%である。
実施例1 下記の性質の蔗糖グリセリドと種油から出発して流動性
の蔗糖グリセリド調剤を得る方法を説明する。
原料として使用される蔗糖グリセリドはローヌ=ブーラ
ンク社によりCELYNOL M8PO11という商品
名で市販されているパーム油の蔗糖グリセリドであり、
CHLYNOL M8P011の仕様は次の通りである
一結合性蔗糖          19±2チー遊離蔗
糖           り1,5%−酸価(■KOH
#)        (8−ケン化価(ダKOH/、V
)     150±10−密度(66℃)     
    0.97−動粘度(7FL2/S 、 98.
9°に)   (210±80)X10−’−融点域 
           50−60℃種油はアブラナの
油であり、次の特徴をもっている。すなわち、 一脂肪酸の全重量のパーセントで表わされた脂肪酸の平
均組成 ・パルミチン酸 −−−−一−−−−−−−−−−−−
−−−〜 2.9−3.8・ステアリン酸−−−−−−
−一−−−−−−−−−−−−−−−1,2−5,7・
オレイン酸−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−59,4・リルイン酸 、−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−11,9−17,9・
リルン酸 、−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−5,9−9,4・アラキト酸−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−0,7−
1,2・エルシン酸−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−0,50−平均密度 −一一一−
−−−−−〜−−−−−−−−0,910−0,91(
S (20℃)−凝固点、−一−−−−−−−−−−−
−−−〜−−−−−−−−−−−−−−−6℃−融点一
一〜−−−−−−−−−−〜−−−−−−−一−−−−
−−−−−−−・18℃−22℃−屈折率一−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1,4745−アルコール溶解度(15℃)−−−−2
0g/ 100 (H’−ケン化価(lvKOH/11
) −−−−−−−一−−175−179−ヨウ素価(
gI2/10ng) −−−−−−−−−−97,7−
10660回転/分回転転する軸上に載置された攪拌翼
と二重エンベロブとを備えたIoooz容の獣脂溶解装
置に800kgの蔗糖グリセリドを導入する。
二重エンベロブに送給蒸気を注入して昇温しつつ蔗糖グ
リセリドを溶解させる。溶解した蔗糖グリセリドの温度
は75℃を超えないようにするのが好ましい。
20回転/分で回転する軸上、良装置された攪拌枠と二
重エンベロブとを備えた30007容の調製槽に70−
7−5℃の温度で溶解された蔗糖グリセリドを800ゆ
導入する。
これに、連続攪拌下30分間で遠心ポンプ系を使用して
周囲温度(16−22℃)の種油1200ゆを添加する
。混合物の温度は油の添加の終了時に50−55℃に低
下する。
5分間攪拌を20回転/分の速度で続け、次いで攪拌を
止める。
二重エンベロブに12−15℃の冷却水を循環させて混
合物の温度を低下させることによって混合物の冷却を行
なう。
混合物塊の温度を均等にするために混合物を間欠的に数
度攪拌する=60分間毎に30秒間。
冷却は混合物の温度が18−20℃に達する進行なわれ
る。その時間は約5時間である。
18−20℃で混合物を冷却下20回転/分で10分間
攪拌する。濃密な油の様相を呈し下記の性質を有する調
剤が得られる。
一粘度: 粘度はBRQQKFIELD粘度計RVTモ
デルを使用し5回転/分の速度で6番針により種々の温
度で測定した。
得られた結果は次の通りである(表■)。
表I 従って、6℃と18℃の間で粘度が大きく低下すること
および本発明の調剤は10℃から容易に移注できること
が注目される。
一密度: 20℃で測定した密度は0.95である。
一活性成分の濃度= 40% 一機械的安定性:  5−SO℃の範囲で相分離なしに
ペースト状態から液体状態におよびその逆方向に変化。
一化学的安定性: 良好 一細菌安定性: おそれなし 一水への分散性二 以下の試験により本発明の蔗糖グ、
リセリドの水に対する分散性は蔗糖単独および砂糖入り
担体に担持した蔗糖グリセリドに比べて良いことが証明
された。
比較した製品の特徴は次の通りである。
、CELYNOL MSPO11という商標で市販され
ているパーム油の蔗糖グリセリド ・CELYNOL Flという商品名で市販されている
砂糖入り担体に担持された蔗糖グリセリド二下記の組成
の黄色の濃密なペーストの形をしている。
−パームの蔗糖グリセリドー−−−−−−−−−−40
%−砂糖入り担体−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−30チー水−−−一−−−−−〜−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−50%(砂糖入り担体は蔗糖の加水分解によ
り得られる還元糖であり非常にぬるぬるした白いペース
トの様相を呈し、次の分析値をもつ。
一屈折計 −−一−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−79,90、−乾燥材料一
−−一−−−−−−〜−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−81,66係内訳:デキストロース59
48%、レブロース3948%、残留力ツカロース2.
70%)−密度一−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−1,411
、−p H−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−一−−−−−−−−−−−−−−−−5,5)。
分散性試験は試験すべきサンプル20.j9を20℃の
蒸留水500crn5 に高さ17鰭の2枚の長方形の
翼から成り、直径7611210円弧を描き、200回
/分の定速回転をする軸に垂直に取付けられた攪拌装置
を使用して分散する。
得られた結果は次の通りである。
・本発明の蔗糖グリセリドのサンプルの水への分配は3
0秒間で行なわれた。均質な分散物が得られた。
・砂糖入り相体へ蔗糖グリセリド12gを分散させるに
は1時間必要である。サンプルの最初の量の40%が分
散されなかった。
・蔗糖グリセリド単独ではまったく分散性がない。
一色: 黄色透明 一臭: 非常に弱い油臭 一味二 弱い苦さ。
一食品の規制に合致。
攪拌条件以外は実施例1と同様にしてパーム油の蔗糖グ
リセリドと種油の蔗糖グリセリドから得られた調剤を製
造した。
種油を溶解された蔗糖グリセリドに導入するや否や連続
的に混合物が均質になるまで約50回転/分で強く攪拌
する。このとき温度は50−55℃である。
これらの条件下では攪拌は激し過ぎ、表面に急速に泡が
生じ、これにより実施例1に従って冷却を行なった際に
媒体の種々の外観の結節が生じ、それ以上調剤の残部と
混合しない。
強力な攪拌を冷却期に同様に維持すると、調剤中に多量
の空気が混入し泡に変形する。
これらの試験により調剤の調製時の攪拌は穏やかにかつ
制限的に行なわなけれはならなことが示された。
試験に の試験においては、冷却の最低温度の流動性調剤製造に
対する影響を証明する。
冷却期を以下の試験によりシミュレートした。
すなわち、 −50−Oa’  のビーカーに実施例1に記載したの
と同じ条件下で得られた50℃の温度の蔗糖グリセリド
と種油の混合物300gを導入する。
−BRQQKFIELD粘度計RVTモデルの針と温度
計を漬け、温度低下に対する粘度上昇を追跡する。
得られた粘度は以下の通りである(表■)。
表TI 不可逆的に流動性を付与した調剤を得るためには、22
℃未満の温度好ましくは15−20’Cで冷却した後、
結晶構造を破壊することが必要である。
22℃を超える温度で冷却を止めるとともに混合物を攪
拌すると、温度低下につれて固くなり易い調剤が得られ
るおそれがある。
試験り この試験においては、15℃になる迄は冷却期の間中攪
拌を全く抑制した以外は実施例1を繰り返した。
150.000−200.OO[1mPa、sの粘度を
もちポンプで扱えないゼリー化した塊が得られた。
次いでこの混合物を攪拌すると混合物は流動性になり、
温度が10℃に低下するまで同じ状態であった。
実施例2−5 種油を以下の油に変えた以外は実施例1を繰り返して新
規な調剤を製造した。
一実施例2:ヒマワリ油 (凝固点ニー17℃) 一実施例3:大豆油 (凝固点−一16℃) 一実施例4:落下牛油 (凝固点=+3℃) 一実施例5:トウモロコシ油 (凝固点−一20℃) 種油を使用した調剤に類似し、前記と同じ条件下で20
℃において測定した粘度が以下に示すように相違してい
るだけの調剤が得られた(表■t )。
表■ 従って、使用した油がどんなものであっても重力または
ポンプによる汲み上げにより調剤を移注し得る粘度域に
入っていることがわかる。
実施例6 実施例1に定義されている蔗糖グリセリドと以下の性質
をもつ大豆油とから出発して流動状態の蔗糖グリセリド
の調剤を得る方法を以下に記載する。
一詣肪酸の全重置に対するパーセントで表わさ ゛れた
主な脂肪酸の平均組成: ・バルミチン酸 −−−−−−−−−−−−−−−−9
,9−1,2トステアリン酸−−−−−−−−−−−−
−−−−−t3− 4.8・オレイン酸−−−−−−−
−−−−−−−−−−22,5−512・リルイン酸〜
、−−−−−−−−−−−−48,9−54,7・リル
ン酸−−−−−−−−−−−−−−−−−−−5,2−
8,5−密度−−−−−−−−−0,922(20°C
)−凝固点 −−−−−−−−−−8ないし一18℃−
屈折率(40℃)−−−−−−−1465−1,469
−ケア化価(ηKOH/I ) −一−−−−−−−−
1q 2.5−ヨウ素価(gI /I Dog) −−
−−−−−−1213060回転/分で回転する軸上に
載置された攪拌翼と二重エンベロブとを備えた1000
A!容の獣脂溶解装置に蔗糖グリセリド560ゆを導入
する。
二重エンベロブに送給蒸気を注入して昇温して蔗糖グリ
セリドを80℃で溶解する。
60回転/分で回転する軸上に載置された攪拌枠と二重
エンベロブとを備えた50007容の調製槽に24℃の
大豆油840kgを導入する。
これに連続的に攪拌下15分間で遠心ポンプ系を使用し
て75℃の温度で溶解された蔗糖グリセリド560kg
を添加する。蔗糖グリセリドの添加終了時の調製槽の平
衡温度は45℃である。
5分間20回転/分の速度で攪拌を続け、次いで攪拌を
止める。
二重エンペロブに3℃に冷却した水を循環させて混合物
の温度を低下させることによって混合物の冷却を行なう
混合物塊の温度を均等にするために混合物を間欠的に数
度攪拌する=30分間毎に30秒間。
冷却は混合物の温度が8℃に達するまで行なわれる。そ
の時間は6時間である。
操作終了後、混合物を冷却下20回回転外で5分間攪拌
する。
状態調節は樽の中で重力により行なわれる。
活性成分の濃度が40チで粘度が5.0 ”OD mP
a、sの濃密な油の様相を呈した調剤が得られた。
実施例7 パーム油の蔗糖グリセリド、レシチンおよび大豆油から
成り流動状態AM糖グリセリドの改良された調剤を得る
方法を以下に説明する。
蔗糖グリセリドは実施例1に定義された通りである。
使用されたレシチンは褐色透明で半流動性のLECIT
HO8社から市販されている製品である大豆レシチンで
あり、ホスファチジルコリンが優勢な複数のホスファチ
ドの混合物から成る。
大豆油は実施例6に特徴が記載されている。
60回転/分で回転する軸上に載置された攪拌翼と二重
エンペロブとを備えた1000A!容の獣脂溶解装置に
蔗糖グリセリド640に9を導入する。
二重エンペロブに送給蒸気を注入して昇温しっつ蔗糖グ
リセリドを溶解させる。溶解した蔗糖グリセリドの温度
は75℃を超えないようにするのが好ましい。
溶解した蔗糖グリセリドに、攪拌下に遠心ポンプを使用
して大豆レシチンISokgを導入する。
20回転/分で回転する軸上に載置された攪拌枠と二重
エンベロブとを備えた3000/容の調製槽に70−7
5℃の温度で溶解された蔗糖グリセリドと大豆レシチン
とから成る混合物800kgを導入する。
これに、連続攪拌下30分間で遠心ポンプ系を使用して
周囲温度(16−22℃)の大豆油1200kgを添加
する。混合物の温度は油の添加の終了時に50−55℃
に低下する。
5分間攪拌を20回転/分の速度で続け、次いで攪拌を
止める。
二重エンベロブに12−15℃の冷却水を循環させて混
合物の温度を低下させることによって混合物の冷却を行
なう。
混合物塊の温度を均等にするために混合物を間欠的に数
度攪拌する230分間毎に60秒間。
冷却は混合物の温度が18−20℃に達する進行なわれ
る。その時間は約5時間である。
18−20℃で混合物を冷却下20回回転外で10分間
攪拌する。濃密な油の様相を呈し下記の性質を有する調
剤が得られる。
一組成: ・パーム油の蔗糖グリセリド−−−−−32%・大豆レ
シチンーー〜−−−−−−−−−−一−〜−−−−−〜
−−− 8%・大豆油−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−60%−粘度: 粘度ハ
BROOKFIBLD粘度計RVTモデルを使用し5回
転/分の速度で種々の温度(6番針では10℃および2
0℃、5番針では30℃および4o℃、4番針では50
℃)で測定した。
得られた結果は次の通りである(表■)。
表■ 10℃と20℃の間で粘度が大巾に低下しているのがわ
かる。
得られた結果を蔗糖グリセリド単独の結果(表■)とパ
ーム油の蔗糖グリセリド40%と大豆油60%を含有す
る流動状態の蔗糖グリセリド調剤の結果(表■)と比較
する。
粘度は、40℃および50℃で使用した針が6番針であ
る蔗糖グリセリド単独の場合以外は前記と同じ条件で測
定された。
表V 表■ 表■および表■を比較分析すると同じ油の含有量に対し
てレシチンを含有する調剤の流動性が改善されているこ
とがわかる。
一機械的安定性: 良好 一化学的安定性: 良好 一細菌安定性: おそれなし 一水への分散性: 蔗糖グリセリド単独またはレシチン
を含有しない調剤と比較して調剤の分散性が太いに改善
されていることが認められる。
−色: 黄褐色 一臭: 非常に弱い油臭 一味二 弱い苦さ 一食品の規制に合致している。
実施例8 この実施例は獣脂の蔗糖グリセリド、大豆レシチンおよ
び種油を含む流動状態の蔗糖グリセリド調剤を説明する
ものである。
原料として使用される獣脂の蔗糖グリセリドはローヌ=
ブーランク社によりCELY’NOL M、8T 11
という商品名で市販されており、その仕様は次の通りで
ある。
一結合性蔗糖 −−m−−−−−〜−〜−−−−−−−
−−−−−19±2%−遊離蔗糖−−一一一一−−−−
〜−−−−−−−−−−−−−−−(1,5%−酸価(
In9KOH/7) −−−−−−−−−−−−−(8
−ケン化価(ダKOH/7)−−−−−−−−−−1s
o±10−動粘度(m2/s、 1oo℃) −−−−
−−−−−(220士so) 1o−’−融点 −−一
一一−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−一
−−−−50−60℃種油は実施例1に定義されている
ものである。
実施例7の操作方法に従って作られた調剤は以下の組成
をもつ。
一獣脂の蔗糖グリセリドー−−−−−−−−−−−42
%−大豆レシチン−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−18%一種油 −−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−40係結度
の測定は、BROOKFIELD粘度計RVTモデルを
使用し5回転/分の速度で10℃および20℃において
は6番針で、′50℃においては5番針で、40℃にお
いては4番針で、50℃においては3番針で測定を行な
い、結果は次の通りである(表■)。
表■ 得られた結果を蔗糖グリセリド単独の結果(表vm)と
獣脂の蔗糖グリセリド60チと種油40%を含有する調
剤の結果(表IX )と比較する。
粘度は獣脂の蔗糖グリセリドの場合40℃および50℃
において6番針で、レシチンを含有しない調剤の場合は
30℃および40℃において6番針で、さらに50℃に
おいて5番針で、それぞれ測定した。
表■ 表■ 表)lと表■を比較検討すると、獣脂の蔗糖グリセリド
に油を添加すると粘度を顕著に低下させ得るが、周囲温
度で作業すると得られた結果は未だ十分でないことがわ
かる。
レシチンを添加すると重力またはポンプにより調剤の移
注が可能な範囲に粘度を低下させる。
続いて本発明の調剤を揮発油の安定な乳化物の製造、仔
牛用の脂肪再添加孔組成物の製造および穀類の商業的調
理における適用の実施例を説明する。
実施例9および10は揮発油の安定な乳化物を得るため
に本発明の蔗糖グリセリドの調剤を使用する例を説明す
るものである。
実施例9 この実施例では以下の組成のオレンジ油の乳化物を調製
する。
一アフリカ産せオレンジ油 ・・・・・・・ 10I−
調製例1により得られた本発明の蔗糖 ・・・  10
Iグリセリド 一水   ・・・・・・・・・・・・・soy乳化物の
調製方法は下記の通りである。
−5ooo回転/分で回転する攪拌タービン糸全載置し
、温度相と加熱装置とを備えた200QI’のビーカー
に水道水80gを導入する。
−この水の温度を70−75℃にする。
−この温度でオレンジ油1oIを徐々に添加する。
−1分経過後オレンジ油が完全に分散したときに徐々に
つねに攪拌しながら本発明メ蔗糖グリセリドを添加する
微細かつ安定な、青味を帯びた牛乳の外観をしたオレン
ジ油乳化物が得られる。
実施例10 続いて、下記の組成をもつアニス油乳化物の調製例を説
明する〇 一アニス油   ・・・・・・・・・・・・・・ 3g
−調製例1により得られた本発明の ・・・・ 5g蔗
糖グリセリド −水     ・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
M+乳化物のSaWは実施例9で使用した技術に従って
行なわれる。
小球の直径が鏡検により0.1−0.5μと測定される
アニス油の安定な乳化物が得られる。この乳化物をMA
NTON −GAULINの加圧ホモジナイザに通して
完全な乳化物にすることができる。この操作は、小球の
寸法を[Lo 5−0.01μに減らすためにネジの歩
により200バールの圧力をかけて乳化物をダイス板に
通すものである。
得られた乳化物は貯蔵安定性が高く、1年経過後でも変
化していない。
続〈実施例11において、仔牛用の脂肪再添加孔に本発
明の調剤を使用した例を説明する。
比較のために本発明の調剤を油を含まない対照組成と替
えて試験を行なう(試験E)。
実施例11 試験E: この試験を行なうために下記のものを準備する。
−獣脂40%を含有する脂肪再添加孔粉末−脱脂粉乳 一試験すべき製品 実験で必要のために、試験すべき製品を粉乳担体に担持
する。このようにするため、粉乳70.fに実施例8に
記載の蔗糖グリセリド507/を噴霧する。
比較実験の場合は75℃で獣脂の蔗糖グリセリド70J
を溶解し、これに大豆レシチン50j9を添加し、次い
で溶解された混合物を脱脂粉乳70gに噴Uする。
次いで、6翼スクリユミキサ(RAYNERIのフロッ
ク除去板型9内で脱脂粉乳3&5Ii、獣脂40%を含
有する粉乳57.5 Fおよび実施例11の担体に担持
した本発明の蔗糖グリセリド1pまたは同様に試験Eの
担体に相持した前記対照組成物11を混合して脂肪再添
加粉乳を調製する。
次いで、試験により温度の変わる熱水45 Q ex”
を添加して牛乳を再構成する。゛ 再構成牛乳の適当性について油の存在が邪摩になってい
るか否かを見るために、得られた牛乳を一連の試験にか
ける。
検討したパラメータは次の通りである。
−泡の形成 −乳化物の品質: 脂肪質の乳化が悪いときは、攪拌の
効果で授乳現象を起こす団塊を形成する傾向がある。
一乳化物の安定性; 脂肪質の牛乳表開への浮上により
評価される。
A−泡の形成の試験− この試験は形成された泡の量の数蓋化、泡の外観の認定
(微細な、密集した、または非常に空気の多い)、形成
された泡の経時安定性の認識が可能になる。
1)試験原理 再構成牛乳の所定量を一定時間強<m拌する。
形成された泡の高ざとこの高さの経時変化2測定する。
2)設 備 −Ultra −Turrax TP 18−2 K攪
拌装置、最i%i6速度に調整(ロータ速度 約20.
000回転/分)・円筒ビーカー、直径751111.
高さlB5mm。
または、その代わりに高調8QQQl” ビーカー。
、5002” lスジ’)ンダ− ・天秤 ・り胃ノメータ ・ビーカーの外側に固定てきる四で目盛った小定規 3、)操作方法 ビーカーに45℃の水道水450α3を注入する。試験
すべき粉乳75Nを加え、カラス棒で数秒間攪拌して非
常に急速に湿らせる。ただちに20000回転/分で2
分間攪拌する。
目盛付小定規で5分、5分、10分、15分、20分、
25分、30分および60分後に形成された泡の高さを
測定する。
4)結果の表現 結果は泡の高さを1で表わし、値を相互に比較する。
5)結 果 得られた結果は表Xに示す。
表  X 泡の形成の点については、本発明の調剤で泡の減少が認
められ、有利であるO 液凹およびそのすぐ上のビーカー壁間に多少大きな脂肪
質の凝塊が現われることによって表現される授乳現象を
証明することができる。
す試験の原理 所定量の牛乳を剪断効果の強い攪拌により再構成する。
泡が消えた後、攪乳された脂肪質が表向に現われる。
2)設 備 ・翼(RAYNERI・のフロック除去板型)を備えた
軸を駆動する1500回転/分で回転するモータ・2を
容ビーカー ・紙型600ON”  ビーカー 、500σ3メスシリンダー ・天秤 、クロノメータ 3)操作方法 2を容ビーカーに60℃の水道水450α3を注入する
。試験すべき粉乳755Iを加え、これを湿らせるため
にガラス棒で数秒間攪拌する。ただちに1500回転/
分で15分間攪拌する0脂肪質の塊が表面または泡の中
に現われないか観察しながら牛乳をl、QQCM”のビ
ーカーに穏やかに注入する。
泡が消えたら液1mとその直上の壁面を観察する。
もしも授乳があれば多少とも大きな粒子の形で現われる
4)結果の表現 結果は定量的に表現され種々の製品の間で分類できる。
5)結 果 本発明の調剤を含む再構成牛乳または対照組成物は授乳
がない。
基準NF−VO4−210に記載の牛乳の脂肪質の含有
量の決定方法を牛乳の全脂肪質の決定に採用し、静置さ
れた再構成牛乳中の脂肪質の浮上量の測定に適合させた
1)原 理 酸−乳脂計分析は硫酸で加水分解して牛乳のタンパクを
分解することから成る。脂肪質の分離は少量のイソアミ
ルアルコールの添加と遠心分離番こより容易である。
乳脂計の目盛を直接読むことによって牛乳100c!I
L3に対するgでまたは牛乳100gに対するIで脂肪
質の含有量が分析用に採取した牛乳の体積により得られ
る。
牛乳中の浮上脂肪質の量の経時変化を決定するために、
静置後時刻tにおいて下相(全体積の3/4で表わされ
る)中に残存する脂肪質の量を定量し、全脂肪質量を知
って時刻tに上相に含まれる脂肪質量とこの相の豊富化
%を計算できる。
2)v備 ・直径45簡の1600±50回転/分で回転するモー
タで、軸端が6Eスクリユ(RAYNERIの扇型板)
の軸を駆動 ・250CIILsの臭素のアンプル。上部を一部鋸で
切りそこに攪拌装置を導入している ・すりガラス栓のある100cN1試験管、11律の牛
乳用ピベツ)、1本線(NF−855523)(この体
積の牛乳で乳脂計の目盛は直接に牛乳jQQc++<”
に対する脂肪質の1数で結果が与えられる。) ・1本線の1crn8および1Qcm’  ピヘット・
牛乳の乳脂計、目盛0/6%、適当な栓付・乳脂計用遠
心分離機(回転速度:モデルにより1100−1300
回転/分) ・45℃に保温した水浴と適当な温度計、約75℃に保
温した水浴と適当な温度Nl・65℃±2℃に保温した
水浴と適当な温度計・分析用天秤 3)反応試薬 ・牛乳ノ分析用硫酸 d=1.820十CLOO5・牛
乳の分析用純粋イソアミルアルコール4)操作方法 a−牛乳の再構成 ・臭素アンプルの底に攪拌洲を調整し、52±1℃の水
道水92儂3を注入し、試験すべき粉乳11Fを精密天
秤で正確に秤量し加える。
・1300回転/分で1分間攪拌する。必要ならば容器
の壁面または攪拌装置の棒に密着した粉末を溶解する。
・ただちに再構成牛!%11α3を時刻ゼロにおける全
脂肪質の定置のために採取する。種々の時間静置後の定
量のためにそれぞれの時間(5分間、15分間および3
0分間)用に牛乳を再構成し、アンプA/を静置時間の
間45℃の水浴に置く。
・牛乳75cIILsをつめ替え、均質にするために攪
拌し、次いでたたちに11CIK”を脂肪質の定量のた
めに採取する。
b−脂肪質の定量 ・硫酸10cm”を測りこれを乳脂計に導入する。
その際酸が頚部を湿らせず、空気を引き込まないように
操作する。
・分析すべき牛乳の両分を均質にするために攪拌し、た
だちに牛乳用ピペットで1111”′fi:採取し、こ
れを乳脂計に頚部をぬらさないようにして酸の上に一層
を形成するように注入する0・イソアミルアルコール1
ctL” を測り、頚部をぬらさないように、かつ液体
どうしが混合しないように乳脂計に導入する。
・牛乳中のタンパクが完全に分解されるまで、すなわち
それ以上白い粒子が生じなくなるまでゆっくり攪拌する
・欽いで、乳脂計を口を下にして75℃の水浴に10分
間置く。
・栓上で攪拌し、脂肪質柱を目盛部域までもってくる。
・乳脂計を口を下にして65℃の水浴に数分装置いて読
み取り前に温度平衡に達するようにする05)結果の表
現 直接読み取りにより、考えている相の脂肪質の含有量を
牛乳1QQcm”当りのI数で得る。
nが時刻ゼロにおける乳脂計の読みであり、n゛が時刻
tにおける乳脂計の読みであるとすれば、上相の脂肪質
の豊富化のパーセントを下式に従って差によって計算す
ることができる。
6)結果 本発明の調剤と対照組成物を用いて得られた結果を表■
に示す。
表  M 従って、得られた牛乳の安定性は比較し得ることがわか
る。
油の存在は蔗糖グリセリドの乳化剤の性質に影響しない
結論として、本発明により蔗糖グリセリドを上記の形に
するとまったく不都合なく使用できる点、さらに適用の
点でもとくに泡の形成に関してより良い性質が得られる
本発明の調剤をペースト製造時に導入するとペーストの
流動学的性質が変わり、一連の製造の際のペーストの挙
動ならびに最終的に得られる製品の性質に影響を与える
次の実施例(実施例12)は調剤のもたらす効果を粉ま
たはペーストの性質を決定する従来の試測定されたグル
テンの挙動である。
比較として、無添加物(試験F)の対照試験および本発
明の調剤の成分を別個に含有する比較試験(試験Gおよ
び試験H)を行なう。
最後に、本発明の蔗糖グリセリドの効果を砂糖入り担体
に担持した蔗糖グリセリドにより得られた効果(試験I
)と比較する。
実施例12 試験の実施条件を詳しく説明する前に、使用する製品の
性質を説明する。
1)使用する製品 一粉: 単一のロフトの粉を使用した。55型の小麦粉
を使用した。
一乾燥材料の灰分・・・・・・・・・・・  Q、53
%−W C力)  ・・・・・・・・・・・・・・11
0・1C4−タンパク・・・・・・・・・・・・・・・
 115%湿度(14%)が試験期間中上昇しないよう
にコントロールする。
−CELYNOL MSPO11という商品名で市販さ
れているパーム油の蔗糖グリセリド 一前記の性質をもつ種油 −CELYNOb Fl という商標で市販されている
砂糖入り担体に担持した蔗糖グリセリド −調製例1で得られた本発明の蔗糖グリセリド実施例 このシリーズの実施例と試験例において、粒度測定機B
RABENDERで行なった測定により種々の形の蔗糖
グリセリドのグルテンに対する挙動を証明する。
これらの試験のためにカスクルード型ビスケットの処方
である次の処方を用いる。
−粉 ・・・・・・・・・・・・・・・・・200I−
炭酸アンモニラA  ・・・・・・・・・・  4y−
塩 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2g−50
重量%蔗糖シ四ツブ ・・・・・・ 1069−食用脂
肪質(マーガリン)・・・・ 15g−試験すべき製品
  ・・・・・・・・・ X下記の試験すべき製品を下
記に定給される量(X)添加する。
一試験F : 無添加 一試験G : 蔗糖グリセリド 1.6g−試験H: 
種油 2.41 一試験12: 本発明の蔗糖グリセリド40.9−試験
工 : 砂糖入り担体に担持した蔗糖グリセリド4.0
g 蔗糖グリセリドを使用する実施例12ならびに試験例G
および工は活性成分が同じ量、すなわち粉に対して18
%で行なわれる。この量は現在穀類を焼く工業の平均使
用量である。
測定は一定周囲温度22℃で行なわれる。設備と成分は
この温度に維持される。
プラベンダー粒度測定機の製造者の指示した操作法2細
心に遵守する。
粒度測定機での測定は簡単に、周知であり文献に記載さ
れている( In5titut Technique 
descer@ales+、、 @t dsv fou
rragss 編の実用案内書″Contr81e d
o Ia qualite da tale’″(「小
麦粉の品質管理」ンパリ、1972年第145−第14
8頁。)としかいえない方法に従って測定が行なわれる
粒度測定機BRABENDKRは強い練りの際にペース
トのフンシスチンシーの変化全測定および記録する。
この装置は2本の腕が反対方向に(WERNER粉練り
装置型)動力モータによって作動される粉練り装置から
成り、該モータは腕の駆動連動でペーストにより対向さ
れる抵抗偶力をつねに示している。フライス盤の半回転
毎にペーストは、平均値の周りを周規的に変動する抵抗
偶力と対抗して交互に伸縮する。同期記録ドラムは、と
くに粒度分布測定図と呼ばれ、分で表わされる練り時間
に対するブラベンダ一単位で表わされるペーストのフン
シスチンシーの変化を示す曲線である図を与える。
次の操作方法が使用される。練り槽に粉末状成分:粉、
炭酸アンモニウム、塩を導入し次いで蔗糖のシロップを
添加し、次いで2分間30回転/分で練る。脂肪質と試
験すべき製品を添加し、5分間60回転/分で練りを再
び行なう。
結果は以下のように表わされる0 一ペーストのコンシスチンシー:後の練’+ 5分経過
時に記録されるコンシスチンシーに関係する。
−ペーストの弱化: 対照サンプルと当該サンプルとの
間のコンシスチンシーの差である。
−ペーストの凝集カニ 練り終了時のペーストの粘度の
記録曲線の厚さによって表わされる。大きい線図はペー
ストの結合が悪く、均質性と凝集力に欠けていることを
示す。
実施例12と諸試験の結果を表■に示す。
表  XII この表の分析の結果、本発明の蔗糖グリセリドと担体に
担持した蔗糖グリセリドはペーストのフンシスチンシー
を弱める。
これはペーストの凝集力によるため、二つの場合に改善
される。
ペーストの凝集力は乾燥ビスケットやバイ成用ペースト
のような工業において非常に重要な点である。凝集力の
不足はベーキングの間および後に内部張力を与え、これ
によりひび割れのような製造時の事故が起きる。他の利
点は、ペーストがより均質であれば練りの時間が短縮で
き、このためR−ストは粘性が低いことによりさらにエ
ネルギー利得が大きい。
本発明の蔗糖グリセリドは穀類のベーキングの分野にお
いて砂糖入り相体に担持した蔗糖グリセリドに不都合な
く置き換えられることがわかる。
前者は後者に比べて作業性の血(取扱いが容易で水への
分散性がよい)で非常に有利である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 +11  蔗糖グリセリドと周囲温度において流動性の
    油とから成る蔗糖グリセリドの新規な流動性調剤。 (2)使用する蔗糖グリセリドがパーム油、獣脂、ラー
    ドまたはコプラ油の蔗糖グリセリドである特許請求の範
    囲第1項記載の新規な調剤。 (3)流動性油が種油、落下牛油、トウモロコシ油、ヒ
    マワリ油、けし油、綿実油または大豆油である特許請求
    の範囲第1項または第2項記載の新規な調剤。 (4)  該調剤は、蔗糖グリセリド30−50重量%
    および流動性油50−70重量%を含有して成る特許請
    求の範囲第1項ないし第6項の一つに記載の新規な調剤
    。 (5)該調剤は、蔗糖グリセリド35−45重量%およ
    び流動性油55−65重量係を含有して成る特許請求の
    範囲第4項記載の新規な調剤。 (6)  レシチンを含有して成る特許請求の範囲第1
    項記載の新規な調剤。 (7)使用するレシチンは、大豆レシチンまたは卵レシ
    チンである特許請求の範囲第6項記載の新規な調剤。 (8) レシチンの割合が蔗糖グリセリドとレシチンか
    ら成る混合物の2−30重IL%である特許請求の範囲
    第6項または第7項に記載の新規な調剤。 (9)  レシチンの割合が蔗糖グリセリドとレシチン
    から成る混合物の20−30重量%である特許請求の範
    囲第8項記載の新規な調剤。 αω 該調剤は、蔗糖グリセリドとレシチンの混合物3
    0−70重量%、および流動性油7〇−30重t%を含
    有して成る特許請求の範囲第6項ないし第9項の一つに
    記載の新規な調剤。 (11)該調剤は蔗糖グリセリドとレシチンの混合物4
    0−60重量係、および流動性油60−40重t%を含
    有して成る特許請求の範囲第10項記載の新規な調剤。 (121該調剤は獣脂の蔗糖グリセリド、大豆レシチン
    、および大豆油または種油を含有して成る特許請求の範
    囲第11項記載の新規な調剤。 TI:’II  蔗糖グリセリドを溶解し、溶解された
    蔗糖グリセリドと流動性油と場合によってはレシチンと
    から成る混合物を作り、この混合物を穏やかに短かく攪
    拌して均質化した後攪拌を止め、得られた混合物を22
    ℃より高い温度で冷却し、冷却された混合物を穏やかに
    攪拌することから成る特許請求の範囲第1項ないし第1
    2項の一つに記載のよりな扉棚グリセリドの新規な調剤
    の製造方法。 (141該蔗糖グリセリドを60−80℃の温度で溶解
    して成る特許請求の範囲第13項記載の方法。 (15)  該蔗糖グリセリドを70−75℃の温度で
    溶解して成る特許請求の範囲第14項記載の方法。 (1,61核油を10−25℃の周囲温度および穏やか
    な攪拌下に溶解された該蔗糖グリセリドに徐々に導入し
    、あるいはその逆の順序で導入して成る特許請求の範囲
    第13項ないし第195項の一つに記載の方法。 (171核油を16−22℃の周囲温度および穏やかな
    攪拌下に溶解された該蔗糖グリセリドに徐々に導入し、
    あるいはその逆の順序で導入して成る特許請求の範囲第
    16項記載の方法。 (+s+  Bレシチンを溶解された該蔗糖グリセリド
    に導入して成る特許請求の範囲第16項または第17項
    に記載の方法。 (19該レシチンを核油と同時に導入して成る特許請求
    の範囲第16項または第17項記載の方法。 (21+1  該混合物を1−15分分間中かに攪拌す
    ることにより均質化して成る特許請求の範囲第13項な
    いし第19項の一つに記載の方法。 (21)  該混合物を2−5分間穏やかに攪拌するこ
    とにより均質化して成る特許請求の範囲第20項記載の
    方法。 (22)  #混合物を15−20℃の温度で冷却して
    成る特許請求の範囲第13項ないし第21項記載の方法
    。 (231該混合物を2−15分間攪拌して成る特許請求
    の範囲第13項ないし第22項記載の方法。 (24)該混合物を2−5分間攪拌して成る特許請求の
    範囲第23項記載の方法。 頓 食品分野の揮発油、食品脂肪質、マーガリン、バタ
    、低カロリーバタ、幼若動物の飼養のための合成乳組成
    物、医薬品および化粧品に使用される揮発油ならびに種
    々の美容および衛生製品に入っている脂肪質のような、
    疎水性組成物の安定な水性乳化物の調製に対しての特許
    請求の範囲第1項ないし第12項の一つに記載の流動性
    蔗糖グリセリドの新規な調剤の適用。 &6)  揮発油を15−20重量%まで含有し、本発
    明の蔗糖グリセリド調剤を蔗糖グリセリドで表わして揮
    発油の40−60重fi%、および水を乳化物が100
    重量%となる景含む安定乳化物を調製して成る特許請求
    の範囲第25項記載の適用。 (27)  本発明の蔗糖グリセリド調剤の水性分散物
    を作り、次いでこれに揮発油を導入するか、あるいは揮
    発油の水性分散物を作り、次いでこれと本発明の蔗糖グ
    リセリド調剤を添加して揮発油の安定乳化物を調整して
    成る特許請求の範囲第26項記載の適用。 (磨 該揮発油はオレンジ油またはアニス油である特許
    請求の範囲第26項または第27項記載の適用。 (2ω 脱脂粉乳と獣脂とから形成される仔牛用脂肪再
    添加粉乳に特許請求の範囲第12項記載のごとき本発明
    の蔗糖グリセリド調剤を導入して成る特許請求の範囲第
    25項記載の適用。 (30)本発明の蔗糖グリセリド調剤の量が蔗糖グリセ
    リドで表わして獣脂の1−3重量%であり、かつ獣脂の
    量が粉乳の15−25重量%である特許請求の範囲第2
    9項記載の適用。 311  本発明の蔗糖グリセリド調剤を溶解した獣脂
    に導入し、得られた混合物と脱脂粉乳とを噴絹により同
    時に乾燥して成る特許請求の範囲第29項または第30
    項記載の適用。 02  ビスケット類、ラスク類およびケーキ類製造分
    野におけるペースト製造の際に、本発明の蔗糖グリセリ
    ド調剤を蔗糖グリセリドで表わして、使用した粉の03
    −2重量%の範囲で導入して成る特許請求の範囲第25
    項記載の適用。
JP58039295A 1982-03-11 1983-03-11 蔗糖グリセリドの新規な流動性調剤、それらの製造方法およびそれらの応用 Pending JPS5911148A (ja)

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