JPH0643295A - X線分光装置 - Google Patents

X線分光装置

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JPH0643295A
JPH0643295A JP21974792A JP21974792A JPH0643295A JP H0643295 A JPH0643295 A JP H0643295A JP 21974792 A JP21974792 A JP 21974792A JP 21974792 A JP21974792 A JP 21974792A JP H0643295 A JPH0643295 A JP H0643295A
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JP
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parallel
ray
housing
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JP21974792A
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English (en)
Inventor
敦徳 ▲禧▼久
Atsunori Kiku
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Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
Original Assignee
Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
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  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 平行四辺形リンク機構と2等辺スライド機構
を組合わせた構成より成るX線分光装置において、各リ
ンクを安定して支持し、且つ各リンクの動作性を向上す
る。 【構成】 3つの等長なリンク11,12,13で構成
される平行四辺形リンク機構10と、この平行四辺形リ
ンク機構10の自由端で常に平行移動するリンク13に
対して、その両側に等しい角度θを形成するように構成
される2等辺スライド機構20を備えたX線分光装置1
において、平行四辺形リンク機構10の平行移動するリ
ンク13に、パルスモータ33を具備する駆動及び支持
機構30を装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湾曲結晶モノクロメー
タを用いてEXAFS測定等に使用されるX線分光装置
に関し、特に分光用リンクを駆動及び支持する機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】この種のX線分光装置は、一般にX線
源、湾曲結晶モノクロメータ及び受光スリットを備えた
X線検出器を有している。そして基本的機能は、モノク
ロメータの中心の法線上に中心を有する一定半径のロー
ランド円上に上述のX線源、モノクロメータ及び受光ス
リットの3者を配置し、X線源からのX線ビームをモノ
クロメータに入射し、その反射ビームを受光スリットに
集光する。またローランド円上に3者を常に位置させた
状態でその配置関係を変更し、モノクロメータに対する
入射角と反射角を等しく変化して、反射ビームの波長を
変化させるものである。
【0003】このような機能を具体的に実現するため、
主としてリンク機構とスライダ機構を組合わせ、この機
構の各所にX線管、モノクロメータ、X線検出器の受光
スリットを装着する。またリンク機構には、その形状を
変形して反射ビームの波長を変化させるための駆動手段
が設けられる。
【0004】EXAFS測定に使用するX線分光装置と
して、例えば特願平3−173400号に示されるよう
に、既に本件出願人により図5に示すものが、未だ公知
ではないが、提案されている。これは平行四辺形リンク
機構10と、2等辺スライド機構20とを組合わせて構
成したものである。平行四変形リンク機構10は、固定
点Aに回転自在に接続された回転リンク11と、固定点
Bに回転自在に接続された他の回転リンク12と、両回
転リンク11及び12に接続された平行移動リンク13
とを有している。そして、固定点AにX線管3が装着さ
れ、平行移動リンク13の一端Cに湾曲結晶モノクロメ
ータ4が装着される。リンク13はモノクロメータ4の
法線に一致することになり、且つそのリンク13の他端
がローランド円Eの中心点Oになる。
【0005】2等辺スライド機構20は、上記の回転リ
ンク11と、上記の平行移動リンク13と、X線管3と
モノクロメータ4を結ぶ対角線に沿って延びるリンク2
1と、平行移動リンク13に関してリンク21と対称の
位置に設けられた他のリンク22と、回転リンク11と
対称の位置に設けられた他のリンク23とによって構成
されている。2つのリンク22,23の端部はスライダ
25の所で互いに連結されており、これにより、常に2
等辺を形成するように2等辺スライド機構20が構成さ
れている。
【0006】対角線リンク21は、モノクロメータ4に
対して常にX線ビームFが入射する方向に一致してい
る。また、リンク22は、モノクロメータ4からの反射
ビームGの方向に一致している。リンク22とリンク2
3との接続点Dに、受光スリット5が設けられている。
また、平行四辺形リンク機構10を駆動するための駆動
手段として、回転リンク11の回転中心に回転台40が
装着されている。この回転台40によりリンク11の角
度を変化させて2種類の機構10,20を作動し、モノ
クロメータ4のビームの入射角θと反射角θを等しく変
化するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のX線分
光装置においては、平行四辺形リンク機構10の回転リ
ンク11と一体である回転台40を、パルスモータ及び
ウオームギヤを備えた駆動系によって駆動するという駆
動方法が用いられていた。この方法では、モータ動力の
伝達効率が悪く、高い精度で角度変化させることが難し
い。また、2種類の機構10及び20のための支持手段
が施されていないので、各要素の姿勢が不安定になり、
特に湾曲結晶モノクロメータ4が傾きを生じ易い等の不
具合がある。
【0008】本発明は、この点に鑑みてなされたもの
で、平行四辺形リンク機構と2等辺スライド機構を組合
わせた構成において、各リンクの動作性を向上し、且つ
各光学要素を安定的に支持できるようにすることを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、3つの等長なリンクで構成される平行四辺形
リンク機構と、この平行四辺形リンク機構の自由端で常
に平行移動する平行移動リンクに対して、その両側に等
しい角度を形成するように構成される2等辺スライド機
構との両機構を備えたX線分光装置において、平行四辺
形リンク機構を構成する平行移動リンクに、その平行移
動リンクを直接駆動するリンク駆動手段及びその平行移
動リンクの平行移動をガイドするリンク支持手段を装着
するものである。
【0010】
【作用】平行四辺形リンク機構の自由端で、2等辺スラ
イド機構の中心に位置して平行移動する平行移動リンク
が、リンク駆動手段及びリンク支持手段により直接的に
駆動され、これにより2種類の機構が高い精度で確実且
つ効率良く作動してX線分光作用が得られる。また上記
の平行移動リンクが、リンク支持手段によって支持され
るため、各要素及びこの要素に取付けられる部品が常に
安定した状態で支持されるようになる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1において、X線分光装置の構成について説明
する。X線分光装置1は平行四辺形リンク機構10、2
等辺スライド機構20、そして駆動及び支持機構30に
より構成されている。
【0012】平行四辺形リンク機構10は、長さが互い
に等しくて個々に円運動する2つのリンク11及び12
と、上下方向に延びていて平行移動する1つの平行移動
リンク13とをコ字形に連結して構成される。そして、
2つの回転リンク11,12の端部の点A,Bが、フレ
ーム2のXーY座標のY軸上にリンク13の長さと等し
い間隔でそれぞれ回転可能に取付けられている。駆動及
び支持機構30は、平行移動リンク13をY方向、すな
わち上下方向に直線往復移動させるようになっており、
平行移動リンク13のこの移動により、平行四辺形リン
ク機構10が平行四辺形の状態を維持しながら変形す
る。このとき、平行移動リンク13は、X方向にも平行
移動する。
【0013】2等辺スライド機構20は、下側の回転リ
ンク11の固定点Aと2つのリンク12,13の接続点
Cとを結ぶ対角線方向に延びるリンク21と、平行移動
リンク13に対してリンク21と対称的に配置されるリ
ンク22と、リンク13の端部の点Oでリンク11に連
結されていてそのリンク11と等しい長さで対称的に配
置されるリンク23とを有している。ここでリンク2
1,22は、接続点Cで伸縮移動可能に取付けられる。
また、X軸上にはガイド24によりスライダ25が移動
可能に設けられ、このスライダ25において両リンク2
2及び23の端部の点Dが接続されている。
【0014】これにより、平行四辺形リンク機構10が
変形する場合、スライダ25がガイド24に沿って移動
し、3つの点A,C,Dが平行移動リンク13の下端部
の点Oを中心とする一定半径のローランド円E上に常に
位置することになる。このとき、2等辺スライド機構2
0を構成する2つの傾斜リンク21及び22の平行移動
リンク13に対する角度θが、等しい大きさで変化す
る。
【0015】図2及び図3において、駆動及び支持機構
30について詳細に説明する。平行四辺形リンク機構1
0(図1)を構成する平行移動リンク13の左側にガイ
ドロッド31が配設されている。このガイド31は、フ
レーム2に固定されていてY方向、すなわち上下方向に
延びている。このガイドロッド31にハウジング32が
ボス部32aを嵌合してY方向移動可能に取付けられ
る。また、フレーム2には駆動用のパルスモータ33が
固定され、このモータ33の出力軸と一体な棒状の送り
ネジ34がハウジング32に螺合する。
【0016】一方、平行移動リンク13の途中には水平
スライドテーブル35がX方向、特に左側に突設され、
このテーブル35がハウジング32に対して係合部35
aを溝32bに移動可能に嵌合して取付けられている。
これにより、モータ駆動により平行四辺形リンク機構1
0と2等辺スライド機構20の中心の平行移動リンク1
3を作動することが可能になっている。ここで係合部3
5aは、例えば台形断面に形成され、同一形状の溝32
bに嵌合することで、Y方向と直角な方向への平行移動
リンク13の移動、すなわち平行移動リンク13の図3
におけるZ方向へのガタツキを制限するようになってい
る。
【0017】図4において、上記X線分光装置1をEX
AFS測定に用いる場合の各種部品の取付け状態につい
て説明する。先ずX線分光装置1において、平行移動リ
ンク13がその下端点Oをローランド円Eの中心として
平行移動することから、このリンク13の他端の点Cに
湾曲結晶モノクロメータ4が取付けられ、これによりリ
ンク13はモノクロメータ4の法線となる。また傾斜リ
ンク21はモノクロメータ4に対してX線ビームFが入
射する方向になることから、このリンク21の端部の点
AにX線管3が固定される。リンク21と対称的に配置
される他の傾斜リンク22は必然的に反射ビームGの方
向になることから、このリンク22の端部の点Dに受光
スリット5、試料6、X線検出器7が取付けられる。
【0018】次に、この実施例の動作について説明す
る。先ずX線分光装置1においてパルスモータ33(図
1)を駆動すると、送りネジ34が軸回転してハウジン
グ32及びそれに載置された水平スライドテーブル35
がY方向に移動し、これに伴い平行移動リンク13もY
方向に移動する。すると、このリンク13の両端に接続
された回転リンク11及び12は円運動し、この結果、
リンク13とテーブル35はハウジング32に対してX
方向にもスライドして平行移動する。こうして平行四辺
形リンク機構10は、自由端に位置する平行移動リンク
13がパルスモータ33により直接的に駆動されて、高
い精度で確実に変形する。
【0019】このとき2等辺スライド機構20では、中
心位置の平行移動リンク13が平行移動するように駆動
されるため、このリンク13の動作が直接的に各要素に
伝達し、スライダ25をX方向に移動させると共にリン
ク21,22を伸縮移動するように効率良く作動する。
そしてこの作動により、常に3つの点A,C,Dが点O
を中心とする一定半径のローランド円E上に位置し、リ
ンク13に対してその両側のリンク21,22の角度θ
が等しい状態で変化する。ここで、パルスモータ33か
ら延びる送りネジ34の回転によって駆動されるハウジ
ング32がY方向、特に上方向に移動する程、平行四辺
形リンク機構10が細長く変形して、2等辺スライド機
構20でのリンク角度θが小さく変化する。
【0020】一方、上述のX線分光動作の際に、フレー
ム2に固定されたガイドロッド31によりハウジング3
2が支持され、このハウジング32に対して水平スライ
ドテーブル35(図2)と共に平行移動リンク13が、
台形断面の係合部35aと溝32bにより左右方向を規
制して支持される。このためリンク13は勿論のこと、
リンク13の一方の自由端で4つのリンク12,13,
21,22が接続する点C、この点Cに取付けられる湾
曲結晶モノクロメータ4、更にリンク13の他方の自由
端で3つのリンク11,13,23が接続する点Oは、
横方向のガタ等を生じることなく、常にフレーム2と平
行な状態に安定して保持される。
【0021】続いてEXAFS測定の動作について説明
する。図4において、X線管3から発したX線ビームF
は湾曲結晶モノクロメータ4に所定の入射角θで入射
し、この入射角θに応じた所定の波長の反射ビームGだ
けが等しい反射角θで反射し、受光スリット5に集光す
る。そこで試料6を透過する前と、透過した後の反射ビ
ームGをX線検出器7により検出して、両者の比を算出
することにより、その波長における試料6のX線吸収強
度が求められる。そしてX線分光装置1のパルスモータ
33(図1)を駆動して、上述のようにモノクロメータ
4に対するX線入射角度を変化させると、反射ビームG
の波長が変化して試料6のEXAFSパターンが得られ
るようになる。
【0022】上記の実施例では、平行移動リンク13を
直接的に駆動するリンク駆動装置及び平行移動リンク1
3の図3におけるZ方向への移動を制限するリンク支持
装置が、パルスモータ33、送りネジ34、ハウジング
33、ガイドロッド31、そして水平スライドテーブル
35によって1つのユニットとして一体に形成されてい
る。従って、構造が簡単で設置スペースが小さくて済
む。
【0023】以上、一つの実施例をあげて本発明を説明
したが、本発明はこれのみに限定されない。例えば、平
行移動リンク13を直接的に駆動するためのリンク駆動
手段は、パルスモータ33及び送りネジ34等から成る
上述の構成以外に任意の構成を採用できる。また、平行
移動リンク13が自らの平行移動方向に対して直角の方
向へ移動することのないようにガイドするリンク支持手
段も、平行移動リンク13を支持するハウジング32を
ガイドロッド31に嵌合させるという構造以外の任意の
構造を採用できる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、平行四辺形リンク機構
と2等辺スライド機構を組合わせたX線分光装置におい
て、平行四辺形リンク機構の自由端で、2等辺スライド
機構の中心に位置して平行移動するリンクに駆動及び支
持機構を直接に装着したので、平行四辺形リンク機構と
2等辺スライド機構を確実且つ効率良く作動することが
できる。
【0025】平行移動するリンクを直接駆動するように
したので、各リンク間の角度を高い精度で変化すること
ができる。
【0026】平行四辺形リンク機構の自由端で、2等辺
スライド機構の中心に位置して平行移動するリンクを支
持する構成であるから、各要素及びこの要素に取付けら
れる部品を常に安定して支持することができ、特に湾曲
結晶モノクロメータの傾き等が防止される。
【0027】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るX線分光装置の実施例を示す正面
図である。
【図2】リンクのための駆動及び支持機構の拡大正面図
である。
【図3】図2のIII−III線に従った断面図であ
る。
【図4】X線分光装置をEXAFS測定に使用した場合
の実施例を示す正面図である。
【図5】従来のX線分光装置の正面図である。
【符号の説明】
1 X線分光装置 10 平行四辺形リンク機構 11,12,13 リンク 20 2等辺スライド機構 30 駆動及び支持機構 33 パルスモータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3つの等長なリンクを有する平行四辺形
    リンク機構と、この平行四辺形リンク機構の自由端で常
    に平行移動する平行移動リンクに対して、その両側に等
    しい角度を形成するように構成される2等辺スライド機
    構とを備えたX線分光装置において、 上記平行移動リンクを直接駆動してそれを平行移動させ
    るリンク駆動手段をその平行移動リンクに設け、さらに
    平行移動リンクが自らの平行移動方向に対して直角の方
    向へ移動することのないようにその平行移動リンクを支
    持するリンク支持手段を設けたことを特徴とするX線分
    光装置。
  2. 【請求項2】 上記リンク駆動手段及びリンク支持手段
    は、電動モータによって回転駆動される送りネジと、そ
    の送りネジに螺合して直線的に移動するハウジングと、
    このハウジングを平行移動リンクの移動方向に対して平
    行の方向に案内するガイド手段と、平行移動リンクと一
    体であって上記ハウジングに滑り移動可能に連結された
    水平スライドテーブルとを有することを特徴とする請求
    項1記載のX線分光装置。
JP21974792A 1992-07-27 1992-07-27 X線分光装置 Pending JPH0643295A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101475693B1 (ko) * 2013-10-16 2014-12-23 주식회사 벡트론 고해상도 x-선 영상 획득을 위한 분광기
CN115308152A (zh) * 2022-10-11 2022-11-08 安徽创谱仪器科技有限公司 一种用于光谱仪信号接收的多模式集成切换平台及其方法

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