JPH0643289Y2 - パネル取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、左右に並ぶ支柱の前面に、パネルを着脱容易
に取付ける装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、左右に並ぶ支柱の前面の係合孔に、前方よりパネ
ル裏面の両側部より後向きに突設した下向き鉤状の係合
片を嵌合し、パネルを降下させて係合して取付けてい
る。

しかし、この取付手段では、パネルを持ち上げた状態
で、係合孔と係合片との位置合わせを行い、前方より係
合孔に係合片を嵌合した後、パネルを降下させて係合す
るので、特に大型で重量の大きいパネルでは、組立て作
業者に大きな負担となる。

そこで、例えば実公昭63-28753号公報に記載のように、
支柱とパネルの各対向面に設けた弾性係止具と、これに
弾発的に係止されるべき係合片をもって着脱自在に取付
けた装置が知られている。

しかし、この改良技術であっても、パネルと支柱のそれ
ぞれに弾性係止具と係合片を嵌着せねばならず、一旦嵌
着すると取り外しが困難であり、また、弾性係合具への
係合片の弾発的な係止が弱いと、パネルが脱落し易く、
強過ぎると、パネルの取外しが困難となる。

〔考案が解決しようとする課題〕

本考案は、パネルをきわめて容易にしっかりと取付けら
れるとともに、取外しも簡易なパネル取付装置を得るこ
とである。

〔課題を解決するための手段〕

パネルを取付具を介して支柱に固定するパネル取付装置
において、前面適所に係合孔を穿設した支柱と、上下方
向に開切した取付孔の内部に弾性係止片を切り起した縁
辺部を有するパネルと、支柱の係合孔に係合する係合片
と、パネルの取付孔に係合して弾性係止片と嵌合する切
欠部を有する取付片とからなる取付具とを備えてなるパ
ネル取付装置。

〔作用〕

支柱の係合孔に、前方より取付具の係合片を嵌合して降
下させて係合した後、取付具とパネル裏面の両側部に開
切した取付孔とを位置合わせして、前方よりパネルを支
柱前面に押し付ける。

取付孔に取付具の取付片が挿入されると、取付片にて弾
性係止片は押し拡げられ、続いて、弾性係止片の先端が
切欠部に嵌合され、パネルはきわめて簡単、かつしっか
りと取付けられる。

取外し時は、パネルを持ち上げて、係合孔から係合片を
取外すだけで済む。

〔実施例〕

第１図ないし第５図は、本考案の実施例を示すものであ
り、第１図、第２図に示すパネル（１）には、その表面
板（２）を折り曲げるようにして縁辺部（３）が形成さ
れ、表面板（２）の縁辺部（３）でボード（４）が包み
込まれている。

裏側に折り曲げられた縁辺部（３）には、上下方向に取
付孔（５）が開設され、実施例ではそのほぼ中央に内側
に切り起こされた弾性係止片（６）が、上下にずれて向
い合うように突設されている。

第３図、第４図は、パネル（１）を、支柱（７）に取付
けた状態の断面図がそれぞれ示されており、支柱（７）
には、パネル（１）と支柱（７）とを組合せた時に、パ
ネル（１）の取付孔（５）に対応する位置に係合孔
（８）が穿設されている。

取付具（９）は、支柱（７）の係合孔（８）に係合され
る鉤状の係合片（10）と、パネル（１）の取付孔（５）
に挿入される取付片（11）とからなっている。

取付片（11）は、パネル（１）に開設された取付孔
（５）よりも短く、その下部に鍔片（12）を残すよう
に、切欠部（13）が切設されている。

第４図に示されるように、取付片（11）の右端には、テ
ーパー部（14）が形成され、対応する弾性係止片（６）
を押し開き易いようになっている。

第５図には、支柱（７）の下部分が示されており、両支
柱（７）（７）間の下方部分に、支柱（７）（７）を結
ぶようにパネル受け杆（15）が装設されており、パネル
（１）の取付けに際して、パネル重量を支えるようにな
っている。

本実施例によれば、支柱前面の係合孔（８）に前方より
取付具（９）の係合片（10）を嵌合し降下させて係合し
た後、パネル（１）をパネル受け杆（15）上に載置した
ままで、取付具（９）とパネル裏面の両側部に開切した
取付孔（５）とを位置合わせし、前方より第５図に示す
ようにパネル（１）を支柱（７）前面に押し付ける。

そのため、取付孔（５）に取付片（11）が嵌合され、取
付片（11）に弾性係止片（６）を外側に押し拡げた後、
乗り越すような状態になる。

そのため、弾性係止片（６）の先端は、取付片（11）の
切欠部（13）の後縁に係止され、パネルは、きわめて簡
単に、かつしっかりと取付けられる。

また、パネル（１）を持ち上げ、支柱（７）の係合孔
（８）より取付具（９）の係合片（10）を抜き外して、
パネル（１）を取り外してから、取付具（９）の上部
を、弾性係止片（６）が横軸となるように取付孔（５）
の前外方に回転させれば、取付具（９）を取付孔（５）
より簡単に取外すことができる。

なお、本実施例では、パネル（１）をパネル受け杆（1
5）で支持しているが、取付具（９）の顎片（12）上端
で、弾性係止片（６）を支持するようにして、パネル
（１）を支持してもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の実施例に係るパネルの一部切欠正面
図、 第２図は、第１図のII-II線断面図、 第３図は、第１図のパネル組立部分の断面図、 第４図は、第３図のIV-IV線断面図、 第５図は、パネル組立時の説明図である。 （１）パネル、（２）表面板 （３）縁辺部、（４）ボード （５）取付孔、（６）弾性係止片 （７）支柱、（８）係合孔 （９）取付具、（10）係合片 （11）取付片、（12）顎片 （13）切欠部、（14）テーパー部 （15）パネル受け杆

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】パネルを取付具を介して支柱に固定するパ
   ネル取付装置において、 前面適所に係合孔を穿設した支柱と、 上下方向に開切した取付孔の内部に弾性係止片を切り起
   した縁辺部を有するパネルと、 支柱の係合孔に係合する係合片と、パネルの取付孔に係
   合して弾性係止片と嵌合する切欠部を有する取付片とか
   らなる取付具 とを備えてなるパネル取付装置。
2. 【請求項２】切欠部下方に顎部を設けた請求項（１）記
   載のパネル取付装置。
3. 【請求項３】両支柱間の下部に、パネルを載置するパネ
   ル受け杆を備えた請求項（１）または（２）記載のパネ
   ル取付装置。
4. 【請求項４】取付片の一端に、テーパー部を設けた請求
   項（１）〜（３）のいずれか１つに記載のパネル取付装
   置。