JPH0643256B2 - 高明度アルミほうろう製品 - Google Patents

高明度アルミほうろう製品

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JPH0643256B2
JPH0643256B2 JP30475587A JP30475587A JPH0643256B2 JP H0643256 B2 JPH0643256 B2 JP H0643256B2 JP 30475587 A JP30475587 A JP 30475587A JP 30475587 A JP30475587 A JP 30475587A JP H0643256 B2 JPH0643256 B2 JP H0643256B2
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NGK Insulators Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は高明度のほうろう層を有するアルミほうろう
製品に関する。
〔従来の技術〕 一般にアルミほうろうのほうろう層の明度は、白色顔料
の添加量によつて変化するが、明度を上げるため顔料を
増量しすぎるとほうろうが溶け不足を生じ、外観不良や
密着性低下をひきおこす。このためほうろう層の従来は
明度指数(L)が85%程度のものが最高明度のものであ
り、たとえばトンネル内装板などとしては明度不足のも
のしか得られなかつた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
この発明は上記従来の問題点を解決するもので、ほうろ
う層の明度が高く、外観および密着性もすぐれた高明度
ほうろう製品を提供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
しかしてこの発明のほうろう製品は、SiO2とTiO2
とZrO2の合計を3〜10重量%、Na2OとK2Oと
Li2Oの合計を15〜25重量%、BaOとZnOの
合計を5〜20重量%、P25とAl23とSb23
23の合計を50〜80重量%含有するフリツト10
0重量部に対して、チタン顔料を50重量部以上添加し
たほうろう釉薬の焼成体から成るほうろう層を、少なく
とも表面部がアルミ層から成る金属板の表面に設けたこ
とを特徴とする高明度アルミほうろう製品である。
この発明において、発明者が研究の結果得た知見に基づ
き、ほうろう層形成用のフリツトの各構成成分を限定し
ているが、以下その限定理由を説明する。
まずSiO2,TiO2,ZrO2(以下RO2群と総称す
る)は、結晶化およびほうろうの耐久性向上のための必
須成分であり、RO2群の総量がフリツト中に占める割
合が3%(重量%。以下同じ)未満であるとほうろう層
の耐酸性が低下し、また10%を越えるとアルミ層への
ほうろうの密着性が悪くなる。
次にNa2O,K2O,Li2O(以下R2O群と総称す
る)の総量が15%未満だとほうろうの融点が上りアル
ミ層への密着性が低下する。またR2O群が25%を越
えると熱膨張率が上昇し、ほうろう層焼成時にクラツク
を生じやすくなるので好ましくない。
またBaO,ZnO(以下RO群と総称する)の総量が
5%未満だと耐酸性が低下し、20%を越えるとガラス
構造が軟弱になり耐酸性とともに密着性も低下する。
次にP25,Al23,Sb23,B23(以下R23
群と総称する)の総量が50%未満だとほうろうの密着
性が低下し、また80%を越えると熱膨張率が上昇し、
焼成時にクラツクを生じやすくなるので好ましくない。
またこの発明においては前記構成のフリツト100重量
部に対してチタン顔料を50重量部以上添加したほうろ
う釉薬を用いてほうろう層を形成するが、チタン顔料が
50重量部未満だと明度指数が90%未満(白色の場
合)となり、従来のアルミほうろうと同程度の明度のも
のしか得られない。なおチタン顔料が100重量部を越
えると明度は90%以上で問題ないが、ほうろうの溶け
不足を生じ品質が劣るので好ましくない。このチタン顔
料としては、釉薬焼成時にガラスネツトワーク中にとり
込まれにくく、鮮明な白色を呈色する点で、アナターゼ
系よりもルチル系チタンを用いるのが好ましい。
これらのフリツトおよびチタン顔料を主成分とするほう
ろう釉薬は、400メツシユふるい残渣が釉薬50cc当
り0.1〜0.01gとなるよう粒度調整するのが好ましく、
上記範囲より大粒度だとほうろうの溶け不足により密着
性が低下し、また上記範囲より微細粒度だと焼成時に微
細な割れがほうろう層全面に入り、外観上好ましくな
い。
この発明において少なくとも表面部がアルミ層から成る
金属板としては、アルミニウム板またはアルミメツキ鋼
板を用いることができる。このアルミ層のアルミニウム
純度は、ほうろう層との強固な密着力を得るために、8
0%以上とするのが好ましい。またアルミメツキ鋼板の
場合のメツキ層は、耐食性の点から10μm以上の厚さ
とするのが好ましい。
〔作用〕
この発明の高明度ほうろう製品においては、ほうろう層
を構成するほうろう釉薬中、フリツトはその各成分比率
の組合せにより、500〜540℃という低温の焼成温
度で溶け不足なく溶融して大量のチタン顔料を均一に分
散含有する形で固化し、また上記低温度のためチタン顔
料の熱分解量が少ないので、ほうろう層の明度指数が9
0%以上に達する高明度のほうろう製品が得られる。
〔実施例〕
以下この発明の実施例および比較例を説明する。
先ず、第1表に示す構成比率の各化合物から成るRO2
群〜R23群を、第2表に示す5種類の組成比で含有す
るフリツト100重量部に対し、チタン顔料としてルチ
ル系チタンを50および60重量部の2種類の割合で配
合し、実施例1〜10の釉薬主成分とした。
また上記実施例と同組成の5種類のフリツト100重量
部に対し、ルチル系チタンを45重量部の割合で配合し
たものを比較例1〜5の釉薬主成分とし、さらにRO2
群〜R23群の組成比が本発明の限定範囲を越える7種
類のフリツト100重量に対して、ルチル系チタンを5
0重量部の割合で配合したものを比較例6〜12の釉薬
主成分として用いた。
上記組合せのフリツトおよびチタン顔料から成る各釉薬
主成分に、さらに分散剤を5重量部加えて、ミルに投入
し、400メツシユふるい上の残渣が釉薬50ccに対し
て0.1〜0.01gとなるまで粉砕したものを釉薬として用
いた。
そして金属板としては、アルミ純度が85%のアルミメ
ツキを厚さ20μm配した板厚0.5mmのアルミメツキ鋼
板を用い、この上に上記各釉薬を施釉し540℃で焼成
して、厚さ70μmの白色ほうろう層を有するほうろう
製品試料を得た。
得られた試料についは、ほうろう層の外観を目視観察
し、密着性判定試験および表面の明度測定をおこなつ
た。これらの観察あるいは試験結果は第2表および第3
表に示す通りであり、また試験等の内容は下記の通りで
ある。
(a)外観 目視によりほうろう層の状態を観察した。表中の各符号
の内容は次の通りである。
○=ほうろう層正常 △=ほうろう層半溶融状態、または微細な割れ状態 ×=ほうろう層クラツク有り (b)密着性 JISZ−2247「エリクセン試験」により試験をお
こなつた。(ほうろう面を3mm凹形状にした後ほうろう
の剥離観察)○印はほうろう剥離なしを、×印はほうろ
う剥離有りを示す。
(c)明度指数 JISZ−8729「物体色の表示方法」により測色計
を用いて明度指数(L値)を測定した。
また表への記載は省略したが、各ほうろう製品試料につ
いて、JISR−4301「ほうろう製品の品質基準」
による耐酸性試験をおこなつたところ、比較例6および
10は耐酸性の点で劣るという結果が得られた。
第2表および第3表から明らかなように、比較例のもの
は明度が90%未満と低いものか、あるいは明度が高く
てもほうろう層の外観あるいは密着性あるいは前述の耐
酸性(比較例6および10)の点で劣り、実用に供し得
ないものであるが、実施例によれば明度指数が90%以
上と高明度であり、ほうろう層の外観および密着性の点
でもすぐれた高明度のほうろう製品が得られることが判
る。
この発明は上記実施例に限定されるものではなく、たと
えば釉薬の組成数値は上記以外のものとしてもよく、ま
た顔料としてチタン顔料に加えてカラー顔料を添加すれ
ば、高明度な有彩色を呈するほうろう製品を得ることも
できる。
〔発明の効果〕
以上説明したようにこの発明によれば、ほうろう層の明
度が高く、外観および密着性もすぐれた高明度ほうろう
製品が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】SiO2とTiO2とZrO2の合計を3〜
    10重量%、Na2OとK2OとLi2Oの合計を15〜
    25重量%、BaOとZnOの合計を5〜20重量%、
    25とAl23とSb23とB23の合計を50〜8
    0重量%含有するフリツト100重量部に対して、チタ
    ン顔料を50重量部以上添加したほうろう釉薬の焼成体
    から成るほうろう層を、少なくとも表面部がアルミ層か
    ら成る金属板の表面に設けたことを特徴とする高明度ア
    ルミほうろう製品。
JP30475587A 1987-12-02 1987-12-02 高明度アルミほうろう製品 Expired - Fee Related JPH0643256B2 (ja)

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