JPH0642704Y2 - パチンコ機等の表示具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） パチンコ機の遊技中に或る条件が満たされるとまたたく
間に数多くの景品球がでることをフィバーと呼んでいる
が，本考案はそのフィバー発生時に使用するパチンコ機
等の表示具に関するものである。

（従来の技術） 従来，遊技者がフィバーするとそのパチンコ機前方に位
置する表示ランプが点灯しそれを見た案内係は遊技者に
玉箱を渡すと同時にパチンコ機前面に設けた支持台にス
タート，大当たり,777等と表した表示板を保持させ，他
の遊技者の注意を惹くようにしている。しかし，このよ
うな表示板は，単にパチンコ機から突出しているだけな
ので店内の多彩な照明機具やパチンコ機に装着した色と
りどりのランプ類が華やかに点滅する中であまり目立た
ない。そのため周囲の遊技者にフィバー発生を知らせ，
フィバー発生を競うようにアピールするための効果が劣
っていた。また，常時，パチンコ機から突出していると
邪魔でもある。

（考案の解決課題） 本考案の目的はこのような欠点を除去するようにしたも
ので，パチンコ機の前面に必要なとき表示板を設けた表
示具を提供することである。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために，本考案における表示具は，
支持体に本体を回動可能に枢着し該本体に表示板を設け
ると共に回動した際発光するように発光体を設けたもの
である。

（実施例） 以下本考案の実施例とともに詳細に説明する。

表示具１の本体２は発光体３を具備し，表示板４を支持
するように形成されている。図示するのは，本体２を透
明な合成樹脂材料等でほぼ長方形に作りその先端部分を
丸く形成し，基端側に開口部５を設け，該開口部内に先
端方向に延出する仕切板６を設け，該仕切板６の下部を
表示板４の収納部７とし，上部を発光体３の収納部８と
している。

上記収納部８に収納する発光体３は電球，発光ダイオー
ド，キセノン管等を１個または複数個列設して支持ケー
ス９に取付け，これらを点滅するように形成している。
点滅させる機構としては種々の構成にすることができる
が，図示のものは電源部12を操作する切替スイッチ10が
入ったとき自動的に点滅するようバイメタル等を内装し
た発光ダイオード11を用い，該発光ダイオード11を支持
ケース９に複数個列設させリード線14・・・・を該支持
ケース９内に納めながら上記切替スイッチ10に接続して
ある。その際，赤，緑，青等その他の色の豆球を組合わ
せ列設して設けると，発光したとき色どりが華やかにな
って美しい。又，電球，発光ダイオード，ストロボイル
ミネーションのキセノン管やそれらの点滅駆動回路等を
適宜組合せて使用することもでき，点滅しない発光ダイ
オードと点滅する発光ダイオードを適宜組合せて使用す
ることもできる。

上記本体をパチンコ機前面に突出するよう該本体を回転
自在に枢着する支持体13は本体を挾着するよう側壁14,1
4を設け，その側壁上部15に本体２を軸支16し，後部に
電池17を収納する電池ボックス18を設けている。上記切
替スイッチ10は両側壁の下部に設けられ，本体開口部５
の一部が当接したとき上記発光体の回路を閉成するよう
に設けられている。図示のものは切換スイッチをリミッ
トスイッチで形成しているがその他の種々の切換手段で
作ることもできる。軸支16の上部に形成した止金具19
を，本体に設けたピン20に係合させると本体は上方に回
動した状態で保持される。

上記支持体13を挿入保持する取付台21はパチンコ機前面
の幕板部分22に両面テープ23等で固着されて形成されて
いる。その取付台は種々の構成にでき，図示するものは
支持体の電池ボックス18がすっぽりと入り込むように断
面略四角形の枠体に形成され，正面に支持体の側壁と係
合する略Ｕ字状の溝24が設けられている。このようにし
て支持体は電池交換するとき取付台から取り外すことが
できるようにしてある。なお，電池等を使用せずパチン
コ機の電源等を利用して直接発光体を点滅発光させるこ
ともできる。

上記収納部７に差替え可能に差し込まれる表示板４は合
成樹脂材料等で作られ，その一端に上記収納部内７の壁
面に係合するよう係合部25設けてある。該係合部は本体
を回動して開口部が下側に位置したとき収納部７から表
示板がずれ落ちないように形成されている。なお，取出
す際は切欠部26に指先をあてれば収納部７から表示板４
は簡単に取り出せる。

上記表示板４は合成樹脂材料等で作られ表裏にスター
ト，大当たり,2回目,777等の文字27をカットシート，印
刷等して表したものである。また表示板の地色をフィバ
ー発生回数に見立て，たとえば地色の赤色にしたらフィ
バー発生回数が２回目である，黄色なら３回目という具
合にしておけば，周囲の遊技者がフィバー発生回数をわ
かるようにすることができる。また透明な本体収納部７
の表裏面に上記同様な文字27をカットシート，印刷等し
て表し，その印刷文字と表示板４の地色を同じ色彩にし
ておき，フィバー発生時に印刷文字と異なる色彩の表示
板を差替えることにより文字が表われるようにすること
もできる（第４図）。上記表示板には宣伝広告，絵柄等
を表してもよく，表面と裏面の模様等をかえることもあ
る。

第５図は，本体を左右方向に回動するようにした実施例
を示し，このようにすると表示ランプ等の邪魔にならな
い方向に回動させて使用することができるので便利であ
る。

第６図に示す実施例は，取付台と支持体を一体的に形成
し，球軸受のような自在軸28を介して本体を支持体に枢
着し，表示板４を本体２の先端部29に形成した開口部５
から差替えるよう形成したもので，本体を左右方向に回
動してからさらに上下方向に回動させて使用することが
できる。このようにするとさらにコンパクトで体裁のよ
いものが作ることができる。

次に上記構成を有する表示具の使用を説明すると，パチ
ンコ機のフィバー発生表示ランプ27が点灯したとき案内
係はフィバー発生回数に適合した表示板を本体２の収納
部７に挿入し，止金具19をピン20から外す。すると本体
が下方に回動しそのとき開口部５が切替スイッチに当接
し，複数の上記発光体が不規則に点滅する。

（考案の効果） 本考案は上記のように構成されフィバー発生回数に応じ
て表示板を簡単に本体の収納部７から差替えることがで
き，しかも本体内に設けた複数の発光体が不規則に点滅
して刺激あふれるイルミネーションを発するので表示板
が目立ち，一層アピール効果を上げることができ，こう
したことにより周囲の遊技者にフィバー発生の刺激をあ
たえ店内を活気付けることができ，また，設置場所をと
らず，取扱いも容易である。

【図面の簡単な説明】 図面は本考案の実施例を示し，第１図は支持体を取付台
に挿入保持した状態を示す斜面図，第２図は本体を上方
に回動した状態を示す側面図，第３図は第１図のIII−I
II線断面図，第４図は収納部７に文字を表した正面図，
第５図は本体を左右方向に回動するようにした実施例の
平面図，第６図は他の変形例の斜視図，第７図はフィバ
ー発生時の使用状態を示す斜面図である。 １……表示具、11……発光ダイオード ２……本体、12……電源部 ３……発光体、13……支持体 ４……表示板、16……軸受部 ５……開口部、21……取付台 ７……収納部 ８……収納部 10……切換スイッチ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】パチンコ機前面に支持体を有し，上記パチ
   ンコ機前面に突出するよう該支持体に表示体を有する本
   体を回動可能に枢着し，該本体を突出位置に回動した際
   点滅するよう本体に発光体を設けたパチンコ機等の表示
   具。
2. 【請求項２】表示体を本体に差替え可能に形成した請求
   項１に記載のパチンコ機等の表示具。