JPH0441886Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、遊技盤面上を流下してくる打球を受
け入れて、この打球を検出器で検出する特定入賞
装置と、該特定入賞装置により打球が検出される
と一対の可動部材が打球を受け入れないか若しく
は受け入れ難い第１状態と打球を受け入れ易い第
２状態とに変換可能な変動入賞装置とを有するパ
チンコ機に関するものである。

〈従来の技術〉 近時のパチンコ機にあつては、遊技盤表面に設
けられる予め設定された複数の入賞具（特定入賞
装置）に対し、該入賞具に入賞した打球を検出し
て、この検出信号に基づき変動入賞装置の一対の
可動部材を打球が入り易い状態に変換作動させる
ようにしたパチンコ機が遊技者に親しまれるよう
になつてきた。

そして、上記した入賞具は、遊技盤表面に対し
個々に独立して配設されると共に、該入賞具に入
賞した打球をただ単に検出するだけの構造のもの
であつた。

〈考案が解決しようとする問題点〉 従つて、従来のパチンコ機にあつては、遊技盤
表面に複数の入賞具（特定入賞装置）を個々に取
り付けていたので、遊技盤のルーター加工、及び
組み付け作業が煩雑となり作業効率向上の妨げと
なつていた。

また、従来の入賞具は、該入賞具への打球の入
賞によつて遊技者に与えられる得点、つまり入賞
具への入賞に伴ない、変動入賞装置の可動部材の
状態変換回数に対する遊技者への可視表示が十分
でなかつたため、遊技に不慣れな初心者や女性客
にとつて、遊技内容が理解し難い等の不都合があ
つたばかりか、遊技上の作戦も立て難く、また入
賞具への入賞等に伴なう装飾効果も無かつたた
め、パチンコ遊技の興趣を視覚を通じて高めるこ
とができなつた。

〈問題点を解決するための手段〉 本考案は上記に鑑み提案されたもので、遊技盤
の表面のガイドレールで囲まれた遊技部内に、電
気的駆動源の作動により一対の可動部材が往復動
作して打球を全く受け入れないか若しくは受け入
れ難い第１状態と打球を受け入れ易い第２状態と
に変換し、この可動部材が受け入れた打球が流入
可能な一般入賞口及び受け入れた打球が検出され
ると継続条件が達成される継続入賞口を有する変
動入賞装置を配設すると共に、弾発された打球を
球検出器により検出して、この検出信号に基づい
て上記変動入賞装置を第１状態から第２状態に変
換させる特定入賞装置を配設し、上記特定入賞装
置は、３個の球通過口を開設した基板の表面に、
左右の突設する側壁部に球検出器の検出部分が臨
み、上方が入賞口として開口した受枠部材を上記
各球通過口毎に設けて、各受枠部材の前面には可
動部材の第２状態変換回数を表記した表示手段を
各々設け、上記基板の側壁間には開口部を各々開
設して、該各開口部に透光性着色部材を各々装着
し、この透光性着色部材の後方から発光源が臨む
照明部材を配設してなり、上記変動入賞装置の電
気的駆動源と、上記特定入賞装置の球検出器及び
発光源とを電気的制御装置に電気的に接続したも
のである。

〈作用〉 本考案は上記した構成により、３個の特定入賞
口を基板表面側に一体形成することにより、遊技
盤への取付作業の簡略化を図りながら、この特定
入賞装置自身の意匠の多様化と照明部材による遊
技部内の装飾効果とを高め、打球が特定入賞口へ
入賞した場合の変動入賞装置における可動部材の
状態変換回数をも遊技者に分り易く表示すること
ができる。

〈実施例〉 以下本考案を図面の実施例にもとづいて説明す
る。

パチンコ機１は、遊技盤２の表面にガイドレー
ル３で囲まれた遊技部４を有し、該遊技部４内の
ほぼ中央に変動入賞装置５を配設すると共に、該
変動入賞装置５の下方に特定入賞装置６を配設し
てある。また、遊技部４の最下位置にはアウトロ
７を設けて変動入賞装置５等の入賞具に入賞しな
かつた球を回収する。

変動入賞装置５は、一対の可動部材８，８を有
し、これらの可動部材８，８はマイクロコンピユ
ータ等から成る電気的制御装置（図示せず）の制
御下に、ソレノイド等の電気的駆動源（図示せ
ず）の作動により往復動作して打球を全く受け入
れないか若しくは受け入れ難い第１状態と打球を
受け入れ易い第２状態とに変換する。尚、変動入
賞装置５は、上記可動部材８，８が受け入れた打
球が流入可能な一般入賞口９及び受け入れた打球
が検出されると継続条件が達成される継続入賞口
１０を有している。

また、特定入賞装置６には、左右に位置する第
１特定入賞口１１ａと、その中央に位置する第２
特定入賞口１１ｂとが夫々配設してあり、第１特
定入賞口１１ａに入つた球が流下する流路には第
１特定入賞球検出器１２ａを、第２特定入賞口１
１ｂに入つた球が流下する流路には第２特定入賞
球検出器１２ｂを各々臨ませてある。

そして、マイクロコンピユータ等から成る電気
的制御装置は、打球が左右いずれかの第１特定入
賞口１１ａに入つたときには変動入賞装置５の可
動部材８，８を所定時間宛１回だけ開いて打球が
入賞し易い状態に変換すると共に、打球が中央の
第２特定入賞口１１ｂに入つたときには変動入賞
装置５の可動部材８，８を所定時間宛２回開いて
打球が入賞し易い状態に変換するようにプログラ
ム設定してある。

上記した特定入賞装置６の具体的な構造は次の
ようになつている。即ち、遊技盤２の表面に取付
ける基板１３は、プラスチツク製の横長な板状部
材であり、ほぼ中央及びその左右に球通過口１４
ａ，１４ｂ，１４ｃを開設し、各球通過口１４…
…の上方には左右に耳片状の球検出器保持手段１
５，１５を有する切欠部１６……を形成し、左球
通過口１４ａと中央球通過口１４ｂとの間、及び
中央球通過口１４ｂと右球通過口１４ｃとの間に
開設した開口部としての窓孔には適宜な着色を施
した透光性着色部材１７，１７を各々嵌合し、各
透光性着色部材１７の裏側付近に柱状の照明部材
取付部１８……を突設すると共に、基板１３の裏
面には保持枠取付部１９……を突設し、基板１３
の上下端縁及び左右端縁には止着手段として小孔
２０……を開設してある。そして、この基板１３
の表面には、左右の側壁部２１，２１と両側壁部
２１，２１の下端を接続する底面部２２とからな
り、上方が第１又は第２特定入賞口１１ａ，１１
ｂとして開放すると共に前面が開放した縦断面Ｕ
字状の受枠部材２３を基板１３と一体成形して球
通過口１４毎に設け、各受枠部材２３の前端縁の
左右には位置決め孔を開設してある。

上記した各受枠部材２３の開放前面には可動部
材８，８の第２状態変換回数を表記した表示手段
を各々設ける。この表示手段は例えば装飾部材２
４を受枠部材２３の開放前面に添設してなり、装
飾部材２４は表面に数字を表記した装飾シールや
装飾塗料を収める窪状の装飾区画部２５を形成し
たプラスチツク製板材である。また装飾部材２４
の裏側には受枠部材２３の各位置決め孔に嵌合可
能な突起状位置決め手段２６，２６を設けてあ
る。従つて、装飾部材２４を受枠部材２３に取付
けるには、各位置決め手段２６を各位置決め孔２
７内に嵌合して受枠部材２３と装飾部材２４との
位置関係を決定し、当接面に塗布した接着剤によ
り固定すればよい。このようにして各受枠部材２
３に装飾部材２４を取付けると、第５図で示すよ
うに、特定入賞口１１から垂直に下降して底面部
２２で後方に屈曲する球流下路２８が形成され
る。そして、装飾部材２４の裏側と底面部２２と
により構成される隅角部分には、当該受枠部材２
３で囲んだ球通過口１４に向つて下り傾斜する球
案内面２９を有するリブ状の球流下方向変換機能
部３０を設けてある。従つて、上記した球流下路
２８は、垂直部分から後方に屈曲する部分におい
ては実質的には滑らかな円弧状に曲つた状態で形
成されている。尚、第２図に示す実施例では、球
流下方向変換機能部３０を受枠部材２３の底面部
２２に当該底面部２２と一体成形したが、装飾部
材２４の裏面に突設してもよいし、或は別途成型
したものを取り付けてもよい。

上記した基板１３に装着する特定入賞球検出器
１２は、第３図で示すように、先端部に上下貫通
孔状の球検出部３１を設け、左右側面には上下方
向の溝３２，３２を形成し、打球が球検出部３１
内を通過したときに後端に突設した端子３３，３
３から検出信号を発生するようにしたものであ
る。

このような構成からなる各特定入賞球検出器１
２を基板１３に装着するには、球検出部３１を各
特定入賞口１１の上方に臨ませた状態で特定入賞
球検出器１２を下降して耳片状の球検出器保持手
段１５，１５を溝３２，３２内に嵌合する。そし
て、各球通過口１４毎に特定入賞球検出器１２を
嵌めたら各特定入賞球検出器１２の後端部を保持
枠３４の収納部３５内に夫々嵌合し、該保持枠３
４の平面部に開設してある各取付孔３６内にビス
３７を挿通して該ビス３７の先端を前記した保持
枠取付部１９に螺合する。このようにして各特定
入賞球検出器１２を装着すると、先端の球検出部
３１が各特定入賞口１１の下方、即ち球流下路２
８内に連通可能に臨む。

基板１３の裏側に取付ける照明部材３８，３８
は、第３図で示すように、各照明基板３９の表面
に発光ダイオードやランプ等の発光源４０，４０
を設けたもので、照明基板３９の上下端部を基板
１３の照明部材取付部１８の溝内に係合すること
により透光性着色部材１７の裏側に発光源４０を
各々位置させる。尚、図面の実施例では中央の球
通過口１４ｂの左右に照明部材３８，３８を別個
独立した状態で設けてあるので、一方の照明基板
３９に電気的制御装置からのリード線を接続し、
該照明基板３９と他方の照明基板３９との間を連
絡線４１で接続し、該連絡線４１を基板１３の裏
面に設けてある連絡線載置棚４２の上に載置す
る。そして、前記発光源４０と電気的制御装置と
を電気的に接続する。

上記した構成から成る特定入賞装置６を遊技盤
２に取付けるには、第５図で示すように、遊技盤
２に開設した通孔２′内に特定入賞球検出器１２
の後部を挿通した状態で基板１３の裏面を遊技盤
２の表面に当接し、基板１３の表側から各小孔２
０内に通したネジ等の止着部材の先端を遊技盤２
に螺合する。このようにして遊技盤２の表面に特
定入賞装置６を取付けると、第５図で示すよう
に、特定入賞口１１が遊技盤２の表面から突出し
て上向きに開口する。従つて、遊技盤２の表面に
弾発された打球が流下すると、運の良い打球が特
定入賞口１１内に入る。そして、特定入賞口１１
内に入つた打球は、球検出部３１内を通つて特定
入賞球検出器１２により検出されたのち、真直ぐ
に落下して球流下方向変換機能部３０に当接す
る。球流下方向変換機能部３０に打球が当接する
と、この打球は球通過口１４に向つて下り傾斜し
た球案内面２９上を流下することにより流下方向
を垂直方向から水平方向に滑らかに変換され、球
通過口１４から基板１３の裏側に流出する。従つ
て、特定入賞装置６においては、瞬間的に多数の
打球が連続して入賞しても、球流下方向変換機能
部３０により円滑、且つ速やかに流下方向を変換
して球通過口１４から流出させることができる。
このため、入賞球の検出を正確に行なうことがで
きるばかりでなく、球詰まりの虞れがない。

そして、遊技盤２の表面を流下する打球が左右
いずれかの特定入賞口１１に入ると、当該特定入
賞口１１の特定入賞球検出器１２が打球を検出し
て電気的制御装置に信号を送る。この信号を受け
た電気的制御装置は、変動入賞装置５の駆動源で
あるソレノイドを所定時間励磁して可動部材８，
８を１回開いて打球を受け入れ易い第２状態に１
回変換すると共に、各照明部材３８に給電して各
発光源４０を発光させる。発光源４０が発光する
と、光が透光性着色部材１７を裏側から照射する
ので、透光性着色部材１７が輝いて遊技者に変動
入賞装置５の可動部材８，８による打球の入賞可
能状態を報知することができる。透光性着色部材
１７は、光を拡散したり、或は集中させたりする
レンズ効果を有するものや、発光源４０自体では
出せない色彩を施したものなどを適宜選択できる
ので、裏側の発光源４０の光に照らされて輝く
と、極めて高い装飾効果を発揮することができ
る。しかも、特定入賞口１１の受枠部材２３には
当該特定入賞口１１に入賞した場合の可動部材
８，８の第２状態変換回数を表示してあるので、
遊技の作戦を立て易い。

また、打球が中央の第２特定入賞口１１ｂに入
ると、当該特定入賞口１１ｂの特定入賞球検出器
１２ｂが電気的制御装置に信号を送り、上記と同
様に変動入賞装置５の可動部材８，８を表示手段
に示すように２回回動して打球が入り易い状態に
変換すると共に、各照明部材３８を作動して各透
光性着色部材１７を２回輝かせる。このため、遊
技者は、変動入賞装置５を注視していなくても、
特定入賞装置６の透光性着色部材１７の輝きによ
り変動入賞装置５の作動状態を把握することがで
きる。このように特定入賞装置６の特定入賞球検
出器１２……と照明部材３８……を電気的制御装
置に接続すると、パチンコ遊技自体に変化を与え
ることができるばかりでなく、遊技の進行状態に
適合させて透光性着色部材１７を輝かせることが
できるので、パチンコ遊技の興趣を著しく高揚す
ることができる。

第６図ないし第８図に示す特定入賞装置６′の
他の実施例は、ビスを使用しないで組み立てられ
るようにしたもので、基板１３′に球検出器貫通
孔を兼ねた縦長な球通過口１４′，１４′，１４′
を左右方向に並べて開設すると共に、各球通過口
１４′の下方に発光源貫通孔４３と受枠部材係止
孔４４とを各々開設し、球通過口１４′の上端側
縁から前方に向けて矩形の球検出器保持枠４５を
突設し、該球検出器保持枠４５の基端から基板１
３後方には先端に係止爪４６，４６を有する球検
出器保持腕４７，４７を延設して特定入賞球検出
器１２′の保持手段を各々構成し、左右の球検出
器保持腕４７，４７の基端の間には球検出器保持
棚４８を後向きに各々形成し、また各球通過口１
４′の開口下縁からは上面が僅かに下り傾斜する
球流下板４９を各々形成し、上記球検出器保持枠
４５の基端の下方には受枠部材係止段部５０，５
０を形成してある。そして受枠部材係止段部５０
の前面部には後述する受枠部材２３′の装飾部材
２４′に形成した位置決め突起５１……に係合す
る位置決め孔５２を開設し、前面部の内側上縁及
び左右の隅部には特定入賞球検出器１２′の前端
位置を定める位置決め係止部５３……を形成して
ある。また、球検出器保持腕４７，４７の長さの
途中には特定入賞球検出器１２′の後方部分の高
さを規制する係止片５４，５４を形成してある。
従つて、第６図で示すように、特定入賞球検出器
１２′の前端部を球検出器保持腕４７，４７の係
止爪４６，４６に臨ませ、この状態で特定入賞球
検出器１２′を前進させると、特定入賞球検出器
１２′の前端隅角部分が係止爪４６，４６の傾斜
面に当接して球検出器保持腕４７，４７を左右に
押し開くことができ、球検出器保持棚４８上に位
置する特定入賞球検出器１２′を更に前進させる
と、特定入賞球検出器１２′の前端が受枠部材係
止段部５０の前面部の裏面に当接すると共に、前
記した位置決め係止部５３……に係合し特定入賞
球検出器１２′の前部の位置が規制される。また、
特定入賞球検出器１２′が受枠部材係止段部５０
の前面部に当接すると、該前面部から係止爪４
６，４６までの長さを特定入賞球検出器１２′の
長さに合わせてあるので、係止爪４６，４６が特
定入賞球検出器１２′の後端に係止して特定入賞
球検出器１２′の後端位置を規制する。このよう
に本実施例ではビスを使用することなく、特定入
賞球検出器１２′を基板１３′に向けてワンプツシ
ユするだけで簡単に取り付けることができる。

一方、上記した基板１３′の各球通過口１４′ご
とに取付ける受枠部材２３′は、第６図で示すよ
うに、左右の側壁部２１′，２１′と底面部２２′
と底面部２２′の下方に形成したランプ収納室５
５を有し、側壁部２１′，２１′の上端にはフツク
状の止着爪５６，５６を、ランプ収納室５５の下
端縁には係合片５７を夫々突設してある。また、
第６図で示すように、受枠部材２３′の前面を塞
ぐようにして受枠部材２３′と一体成形した装飾
部材２４′は、裏面の上部に位置決め突起５１…
…を形成し、底面部２２′から下の部分には例え
ばダイヤカツトした透光性着色部材１７′を設け
てある。そして、この実施例においても受枠部材
の前面に可動部材８，８の第２状態変換回数を表
記するように、装飾部材２４′には表示手段を
各々設ける。

尚、本実施例では、第７図で示すように、底面
部２２′を装飾部材２４側から滑らかに下り傾斜
させることにより、この傾斜底面部２２′が球流
下方向変換機能部３０の球案内面２９として機能
するようにしてある。

上記した構成から成る受枠部材２３′を基板１
３′に取付けるには、ランプ収納室５５の係合片
５７を基板１３′の受枠部材係止孔４４内に嵌合
した状態で側壁部２１′の止着爪５６，５６を基
板１３′の受枠部材係止段部５０，５０に押圧す
る。このようにして受枠部材２３′を基板１３′に
押し付けると、位置決め突起５１……が受枠部材
係止段部５０の位置決め孔５２内に係合して受枠
部材２３′を所定位置に規制し、止着爪５６，５
６が受枠部材係止段部５０，５０に係止して受枠
部材２３′が外れないように保持する。また、受
枠部材２３′を基板１３′の表面に各球通過口１
４′ごとに止着すると、基板１３′の裏側に球通過
口１４′ごとに設けた照明部材３８′の発光源４
０′，４０′が夫々発光源貫通孔４３から突出して
当該球通過口１４′に対応するランプ収納室５５
内に臨む。

上記したようにして特定入賞装置６を組み立て
ると、受枠部材２３′が複数であつてもビス等を
使用しないので極めて簡単に組立作業を行うこと
ができる。そして、組み立てられた特定入賞装置
６は、各受枠部材２３′の特定入賞口１１の下流
側に形成される球流下路２８に特定入賞球検出器
１２′の球検出器３１が連通可能に各々臨む。従
つて、いずれかの特定入賞口１１に打球が入る
と、当該特定入賞口１１に対応した特定入賞球検
出器１２′が打球を確実に検出する。また、特定
入賞口１１に入つた打球は、球流下方向変換機能
部３０として機能する傾斜底面部２２′により流
下方向が垂直方向から球通過口１４′に向う水平
方向に変換され、球通過口１４′から遊技盤２の
裏側に排出されて入賞球となる。また、特定入賞
球検出器１２′が特定入賞口１１に入つた打球を
検出したときに特定入賞球検出器１２′からの信
号にもとづいて電気的制御装置が発光源４０′を
発光させるようにすると、発光源４０′の光が透
光性着色部材１７′から放射されて輝くので、高
い装飾効果を発揮する。

また、可動部材８，８の状態変換回数を遊技者
に開始表示することにより、遊技に不慣れな初心
者や女性客に対する遊技内容の理解を容易にする
ことができる。

尚、球流下方向変換機能部３０は、打球の流下
方向を速やか且つ円滑に変換することができれば
どのような構成でもよい。また、保持手段は、特
定入賞球検出器１２′を保持することができれば
どのような構成でもよい。更に、上記実施例で
は、透光性着色部材１７′を基板１３′や受枠部材
２３′等とは別部材で構成したが、基板１３′、受
枠部材２３′、装飾部材２４′自体を透光性のある
素材で成形し、特定入賞装置６′全体が輝くよう
にしてもよい。

〈考案の効果〉 本考案は上記したように、３個の特定入賞口を
同一の基板上に配設したものであるから、特定入
賞装置の一体化に伴なう特定入賞装置自身の意匠
の多様化が図れると共に、パチンコ機の製造工程
にあつては、遊技盤への取付工程の削減を図り作
業を簡略化することができる。また、遊技部内に
あつては、上記特定入賞装置への打球の入賞にも
とづき遊技者に与えられる特典、つまり変動入賞
装置の可動部材の状態変換回数を、受枠部材の前
面に設けた表示手段によつて遊技者に分り易く表
示できることにより、遊技に不慣れな初心者や女
性客に対する遊技内容の理解を容易とし、遊技上
の作戦が立て易くなる。更には、基板上に設けた
照明部材によつて遊技中における特定入賞装置へ
の打球の入賞等を瞬時に視認できるばかりでな
く、照明部材の発光に伴なう装飾効果によりパチ
ンコ遊技の興趣を視覚を通じて一層高めることが
できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
パチンコ機の概略正面図、第２図は装飾部材を外
した状態における特定入賞装置の斜視図、第３図
は分解した状態における裏側からの斜視図、第４
図は組み立てた状態における裏側から見た一部欠
截斜視図、第５図は遊技盤に取付けた状態におけ
る断面図、第６図は特定入賞装置の他の実施例の
分解斜視図、第７図は遊技盤に取付けた状態にお
ける第６図に示す実施例の縦断面図、第８図は第
６図に示す実施例の横断面図である。 １……パチンコ機、２……遊技盤、３……ガイ
ドレール、４……遊技部、５……変動入賞装置、
６，６′……特定入賞装置、８……可動部材、９
……一般入賞口、１０……継続入賞口、１１……
特定入賞口、１２，１２′……球検出器、１３，
１３′……基板、１４，１４′……球通過口、１
７，１７′……透光性着色部材、２１，２１′……
側壁部、２３，２３′……受枠部材、２４，２
４′……装飾部材、３８，３８′……照明部材、４
０，４０′……発光源。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 遊技盤の表面のガイドレールで囲まれた遊技部
   内に、電気的駆動源の作動により一対の可動部材
   が往復動作して打球を全く受け入れないか若しく
   は受け入れ難い第１状態と打球を受け入れ易い第
   ２状態とに変換し、この可動部材が受け入れた打
   球が流入可能な一般入賞口及び受け入れた打球が
   検出されると継続条件が達成される継続入賞口を
   有する変動入賞装置を配設すると共に、弾発され
   た打球を球検出器により検出して、この検出信号
   に基づいて上記変動入賞装置を第１状態から第２
   状態に変換させる特定入賞装置を配設し、 上記特定入賞装置は、３個の球通過口を開設し
   た基板の表面に、左右の突設する側壁部に球検出
   器の検出部分が臨み、上方が入賞口として開口し
   た受枠部材を上記各球通過口毎に設けて、各受枠
   部材の前面には可動部材の第２状態変換回数を表
   記した表示手段を各々設け、上記基板の側壁間に
   は開口部を各々開設して、該各開口部に透光性着
   色部材を各々装着し、この透光性着色部材の後方
   から発光源が臨む照明部材を配設してなり、 上記変動入賞装置の電気的駆動源と、上記特定
   入賞装置の球検出器及び発光源とを電気的制御装
   置に電気的に接続したことを特徴とするパチンコ
   機。