JP2753633B2 - 人賞装置における発光表示装置 - Google Patents

人賞装置における発光表示装置

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JP2753633B2 JP1222341A JP22234189A JP2753633B2 JP 2753633 B2 JP2753633 B2 JP 2753633B2 JP 1222341 A JP1222341 A JP 1222341A JP 22234189 A JP22234189 A JP 22234189A JP 2753633 B2 JP2753633 B2 JP 2753633B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】 本発明は、打球を受入れることができる入賞装置に設
けられる発光表示装置に関するものである。
【従来の技術】
従来、パチンコ機の入賞装置には、装飾効果を高める
ためにランプやLED等の発光源が設けられている。これ
らの発光源のうちランプは、一般的に装飾すべき装飾板
の後方に配置されて、その装飾板全体を発光させ、LED
は、装飾板に近接させて、あるいは装飾板に穿設される
挿入穴に挿入されて部分的に発光させるようになってい
る。そして、いずれの種類の発光源であっても、それら
の発光源は、プリント配線基板にハンダ付けして設けら
れ、そのプリント配線基板を入賞装置に固定するように
なっていた。
【発明が解決しようとする課題】
このため、入賞装置に発光源を設けるためには、プリ
ント配線基板を設ける空間が必要となり、しかもそのプ
リント配線基板が遊技者に見えないようにしなければな
らないため、必然的に入賞装置の取付基板の後方、ある
いは入賞装置の入賞空間を構成する側壁の外側に取り付
けなければならない。そして、プリント配線基板を上記
した位置に取り付けるため、プリント配線基板に設けら
れる発光源の位置も必然的に取付基板や側壁に近接した
位置に配置されることとなって、取付基板から離れた位
置や入賞空間の内部に配置することができず、発光源の
取付位置の自由度がないという問題があった。このた
め、入賞装置に光ファイバーを設けて発光源と実際に発
光する位置を異ならせることが考えられるが、フレキシ
ブルな光ファイバーを入賞装置に取り付ける作業が面倒
であり、且つその形状が限定(一般的に円形)され、高
価であるという問題がある。 本発明は、上記した問題点に鑑みなされたもので、プ
リント配線基板から離れた位置にあたかも発光源が有る
かのように遊技者に視認させることができることによっ
て発光源の取付位置の自由度が増し、且つ安価で取付作
業が簡単であり、形状が限定されない入賞装置における
発光表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明に係る入賞装
置における発光表示装置は、 入賞装置に取り付けられる発光源と、該発光源から発
せられた光を一端部から取入れて他端部から放出し、且
つ屈曲させながら離隔した位置に誘導透過する透明の材
質からなる誘導透過部材とから成り、 前記誘導透過部材に、その屈曲部に前記発光源から発
せられる光を全反射させる傾斜面を形成し、内部を透過
する光が屈曲部前の光の進路と屈曲部後の光の進路とが
平行状となって他端部から放出されることを特徴とする
ものである。
【作用】
発光源から発せられた光は、透明な材質からなる誘導
透過部材の一端部から侵入して内部を直進するが、この
際、誘導透過部材の屈曲部には、光を全反射させる傾斜
面が形成されているため、誘導透過部材を直進してきた
光は、傾斜面によって屈曲部前の光の進路と屈曲部後の
光の進路とが平行状となるように効率的に反射されて屈
曲した誘導透過部材の内部を透過し、遂には、誘導透過
部材の他端部から放出され、遊技者に視認される。した
がって、誘導透過部材の他端部があたかも発光源のよう
に光って見える。つまり、本発明にあっては、誘導透過
部材を屈曲させて、その両端部が全く異なる位置となる
ようにし、しかも、誘導透過部材の内部に光を透過させ
て実際の発光源の位置と遊技者が視認できる光の位置と
を異ならせることができるように構成されている。この
ため、発光源が設けられるプリント配線基板が入賞装置
の取付基板の後面側や入賞空間の外側に配置されていて
も、実際に光る位置を誘導透過部材を任意に設計するこ
とにより、どのような位置にも配置することができる。
また、誘導透過部材が透明な材質で傾斜面が形成される
屈曲部を有して形成されているため、その取付作業も簡
単であるとともに、安価であり、誘導透過部材の端部の
形状をいろいろに形成することにより透過してきた光が
光る形状を多様化することができると共に、侵入した光
量をロスすることなく端部から放出することができ、視
認性を劣化させることがない。
【実施例】
以下、図面を参照して、本発明に係る実施例について
説明する。まず、第3図を参照して実施例に係る入賞装
置が適用されるパチンコ機の遊技盤の構成について説明
する。第3図は、遊技盤の正面図である。図において、
遊技盤1は、ほぼ正方形状に形成され、その周囲に打球
を誘導する誘導レール2がほぼ円状に植立されている。
誘導レール2の内部は、打球が落下する遊技領域3を構
成しているが、その遊技領域3のほぼ中央には、この実
施例の要部を構成する大型の入賞装置10が配置されてい
る。後に詳述するように入賞装置10は、一対の開閉部材
16a,16bを有し、その開閉部材16a,16bによって受入れら
れた入賞球を下部に形成された複数の入賞口に誘導する
ようになっている。この複数の入賞口の中には、V入賞
口19を含み、誘導された入賞球がV入賞口19に入賞する
と、大当り状態となって開閉部材16a,16bを所定の態様
(例えば、開閉部材16a,16bを18回開閉動作させるか、
あるいはその18回の開閉動作中に10個の入賞球が発生す
るまで;以下、開閉サイクルという)で駆動し、その開
閉サイクル中に受入れられた入賞球が再度V入賞口19に
入賞したときには、直ちに開閉サイクルを中断して、次
の開閉サイクルを繰返すようになっている。そして、上
記したような開閉サイクルの繰返し回数は、入賞球がV
入賞口に入賞することを条件として最高8回繰返すこと
ができるように設定されている。なお、入賞装置10の詳
細な構成については、後に詳述する。 入賞装置10の下方には、複数(3つ)の始動入賞口4a
〜4cが配置されている。この始動入賞口4a〜4cに打球が
入賞すると、前記開閉部材16a,16bを微小時間(例え
ば、0.9秒)開閉させ、その開閉動作によって受入れら
れた入賞球が前記V入賞口19に誘導されると、前記した
大当り状態となる。しかして、中央の始動入賞口4aに打
球が入賞すると、開閉翼片16a,16bが2回開閉動作を行
い、左右の始動入賞口4b,4cに打球が入賞すると、開閉
翼片16a,16bが1回開閉動作を行うように設定されてい
る。 また、遊技領域3には、始動入賞口4a〜4cの左右上部
にチューリップ式入賞口5a,5bが配置され、左右中央両
端部には、前記大当り状態となったときに点滅してその
旨を報知する大当りランプ6a,6bが配置されている。更
に、遊技領域3には、多数の障害釘(図示しない)や風
車7a,7b、8a,8bが配置され、遊技領域3を落下する打球
の流路を変化させるようになっている。なお、風車のう
ち上部左右に配置される風車7a,7bは、いわゆるランプ
付き風車と言われるもので、大当り状態となったとき
に、前記大当りランプ6a,6bと同様に点滅してその旨を
報知するものである。 また、遊技領域3の最下方には、上記したいずれの入
賞口にも入賞しなかった打球が取込まれるアウト口9が
設けられている。 次に、第1図および第2図を参照して、この実施例の
要部を構成する入賞装置10について説明する。第1図
は、第3図に示すA−A′線で切断した部分断面概略図
であり、第2図は、入賞装置10の斜視図である。図にお
いて、入賞装置10は、前記遊技盤1の表面に取り付ける
取付基板11を有し、その取付基板11の中央に縦形の長方
形状の開口12が開設されている。そして、その開口12の
後方に直方体形状の入賞空間13が形成されるものであ
る。 前記開口12の上縁に沿って、障害部14が突設され、そ
の障害部14の上部に入賞口15が設けられている。この入
賞口15に入賞した入賞球は、前記入賞空間13に誘導され
ることはない。 また、開口12のほぼ中央左右には、一対の開閉翼片16
a,16bが開閉自在に設けられている。すなわち、開閉翼
片16a,16bが起立した状態では、その先端部が前記障害
部14の端部と対峙して打球を受入れない状態となってお
り、開閉翼片16a,16bが開いてほぼ水平方向となった状
態では、遊技領域3を落下する打球を受け止めて入賞空
間13に誘導するようになっている。 また、開口12のほぼ中央の両側縁から下縁に沿ってほ
ぼ「U」字状に受枠17が突設され、その受枠17に複数の
入賞口19、20a,20bが形成されている。この複数の入賞
口19、20a,20bのうち中央の入賞口がV入賞口19を構成
し、左右の入賞口は、通常の入賞口20a,20bを構成して
いる。V入賞口19には、通過する入賞球を検出するため
のV検出器19a(第1図参照)が設けられるが、このV
検出器19aの検出出力により、前記大当り状態の判定、
及び大当り状態中における繰返し動作の成立を判定する
ようになっている。なお、V入賞口19及び通常入賞口20
a,20bに入賞した入賞球は、図示しないカウントスイッ
チで検出されて、1回の開閉サイクルにおける入賞球数
を規制するようになっている。また、受枠17の前面に
は、「U」字状の前面装飾板18が固着されている。この
前面装飾板18の両側に立設する部分には、後述する通過
穴31a,31bが穿設されている。 ところで、前記入賞空間13は、その周囲を側壁21(第
1図参照)で囲まれて構成されるが、その内部には、入
賞空間13を上下に分割する上部玉誘導板22が横臥されて
いる。この上部玉誘導板22は、前記開閉翼片16a,16bで
受入れた入賞球を後方に誘導するように傾斜して設けら
れ、その後端に下方に向けて落下する落下口が形成され
ている。落下口から落下した入賞球は、最終的に入賞空
間13の底面を構成し、且つ下り傾斜して設けられる下部
玉誘導板23上を流下して前記V入賞口19、通常入賞口20
a,20bのいずれかに誘導されるようになっている。 また、取付基板11の中央左右は、横方向に延設されて
おり、その延設した両端には、通常の入賞口24a,24bが
形成されている。そして、入賞口24a,24bと前記受枠17
との間は、取付基板11の一部が切り抜かれており、その
切抜部に装飾板25a,25bが被覆されている。この装飾板2
5a,25bは、透過性のある材料で構成され、その後方に
は、図示しない発光源としてのランプが配置されてい
る。 一方、取付基板11の後面であって前記側壁21の外側に
は、第1図に示すように取付基板11の後面に突設された
取付ボス26a,26bにプリント配線基板27a,27bが螺着さ
れ、そのプリント配線基板27a,27bに複数のLED素子28a,
28b(この実施例では、それぞれ5個づつ)がハンダ付
けされている。このLED素子28a,28bは、1回の開閉サイ
クル中に入賞装置10に入賞した入賞球数を表示するもの
であり、入賞球が1個づつ検出される毎に順次1個づつ
点灯されるようになっている。また、LED素子28a,28bの
前方には、クランク状に形成された誘導透過部材29a,29
bが配置され、その誘導透過部材29a,29bの先端が前記前
面装飾板18の裏面に到達している。 誘導透過部材29a,29bは、透明の材質、具体的には、
透明な合成樹脂で棒状に形成され、それぞれのLED素子2
8a,28bに対応する数(5つ)だけ設けられている。第1
図に示す誘導透過部材29a,29bは、断面図であるため、
1つの誘導透過部材しか示していないが、実際には、5
つの誘導通過部材29a,29bがその一部を連結して一体的
に成型されている。また、誘導透過部材29a,29bのクラ
ンク状の屈曲部には、光を全反射する傾斜面30が形成さ
れ、誘導透過部材29a,29bの一端(後端)部に臨むLED素
子28a,28bから発せられた光が第1図の一点鎖線で示す
ようにクランク状に形成された誘導透過部材29a,29b内
を屈曲部前の光の進路と屈曲部後の光の進路とが平行状
となるように効率的に直進するように反射し、誘導透過
部材29a,29bの他端(先端)から放出されるようになっ
ている。 また、誘導透過部材29a,29bの他端(先端)は、前記
したように前面装飾板18の裏面に到達しているが、その
他端に対応する部分には、通過穴31a,31bが所定個数
(5個づつ)形成されている。このため、前方から見た
場合には、誘導透過部材29a,29bの先端が通過穴31a,31b
を介して遊技者に視認することができる。 以上、入賞装置10の構成について説明してきたが、こ
の実施例に係る入賞装置10は、発光源としてのLED素子2
8a,28bから発せられた光が、透明な材質からなる誘導透
過部材29a,29bの一端部から侵入して内部を直進する
が、この際、誘導透過部材29a,29bの屈曲部には、光を
全反射する傾斜面30が形成されているため、誘導透過部
材29a,29bを直進してきた光は、傾斜面30によって屈曲
部前の光の進路と屈曲部後の光の進路とが平行状となる
ように効率的に反射されて屈曲した誘導透過部材29a,29
bの内部を透過し、遂には、誘導透過部材29a,29bの他端
部から放出され、遊技者に視認される。したがって、誘
導透過部材29a,29bの他端部があたかも発光源のように
光って見える。つまり、本実施例にあっては、誘導透過
部材29a,29bを屈曲させて、その両端部が全く異なる位
置となるようにし、しかも、誘導透過部材29a,29bの内
部に光を透過させて実際の位置と遊技者が視認できる光
の位置とを異ならせることができるように構成されてい
るため、発光源が設けられるプリント配線基板27a,27b
が入賞装置10の取付基板11の後面側や入賞空間13の外側
に配置されていても、実際に光る位置を誘導透過部材29
a,29bを任意に設計することにより、どのような位置に
も配置することができる。また、誘導透過部材29a,29b
が合成樹脂製の透明な材質で形成されているため、誘導
透過部材29a,29bを取付基板11に取り付ける作業が簡単
であり、誘導透過部材29a,29bの製造コストも安価に製
造することができる。更に、誘導透過部材29a,29bの他
端部の形状をいろいろに形成することにより、透過して
きた光が光る形状を多様化することができる。 なお、上記した実施例では、発光源としてLED素子28
a,28bを示したが、ランプであってもよい。この場合に
は、ランプの光に指向性を持たせるために、ランプの周
囲にカバーを設けることが望ましい。また、発光源とし
ても実施例のような点光源だけでなく、線光源、あるい
は面光源としてもよく、それらの光源の形状に対応して
誘導透過部材を構成すればよい。更に、誘導透過部材も
透明であればよく、例えば、半透明、着色透明であって
もよい。
【発明の効果】
以上、説明したところか明らかなように、本発明に係
る入賞装置における発光表示装置は、透明な材質で構成
された誘導透過部材を屈曲させて、その両端部が全く異
なる位置となるようにし、しかも、誘導透過部材の内部
に光を透過させて実際の発光源の位置と遊技者が視認で
きる光の位置とを異ならせることができるように構成し
たので、発光源が設けられるプリント配線基板が入賞装
置の取付基板の後面側や入賞空間の外側に配置されてい
ても、実際に光る位置を誘導透過部材を任意に設計する
ことにより、どのような位置にも配置することができ
る。また、誘導透過部材が透明な材質で傾斜面が形成さ
れる屈曲部を有して形成されているため、その取付作業
も簡単であるとともに、安価であり、誘導透過部材の端
部の形状をいろいろに形成することにより透過してきた
光が光る形状を多様化することができると共に、侵入し
た光量をロスすることなく端部から放出することがで
き、視認性を劣化させることがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例に係る入賞装置の横断面部分概略図、
第2図は、入賞装置の斜視図、第3図は、入賞装置が適
用される遊技盤の正面図である。 10……入賞装置 28a,28b……LED素子(発光源) 29a,29b……誘導透過部材 30……傾斜面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】打球を受入れることができる入賞装置に設
    けられる発光表示装置であって、 該発光表示装置は、前記入賞装置に取り付けられる発光
    源と、該発光源から発せられた光を一端部から取入れて
    他端部から放出し、且つ屈曲させながら離隔した位置に
    誘導透過する透明の材質からなる誘導透過部材と、から
    成り、 前記誘導透過部材に、その屈曲部に前記発光源から発せ
    られる光を全反射させる傾斜面を形成し、内部を透過す
    る光が屈曲部前の光の進路と屈曲部後の光の進路とが平
    行状となって他端部から放出されることを特徴とする入
    賞装置における発光表示装置。
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