JPH0642485A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

密閉型圧縮機

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Publication number
JPH0642485A
JPH0642485A JP19863992A JP19863992A JPH0642485A JP H0642485 A JPH0642485 A JP H0642485A JP 19863992 A JP19863992 A JP 19863992A JP 19863992 A JP19863992 A JP 19863992A JP H0642485 A JPH0642485 A JP H0642485A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor shaft
oil supply
pump blade
pump
lower portion
Prior art date
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Pending
Application number
JP19863992A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Omura
正 大村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH0642485A publication Critical patent/JPH0642485A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】潤滑油の給油量の増大と最適位置への給油とを
同時に実現する。 【構成】モータシャフトの下部に、下端15a開口の中
空部15と、給油孔16a,16b,17a,17bを
穿設する。中空部15の内部に、螺旋状に捻ったポンプ
用羽根18を挿着する。このポンプ用羽根18の下部1
8bの捻り角αを、その上部18aの捻り角βよりも大
きい角度に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は潤滑油を内蔵する密閉容
器内に、モータ部とこのモータシャフトにより駆動され
る圧縮機構とを内蔵する密閉型圧縮機に係り、特に、モ
ータシャフトの中空状下部に設けた給油装置を改良した
密閉型圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の密閉型圧縮機の一例とし
ては、潤滑油を内蔵する密閉容器内に、モータ部とこの
モータシャフトにより駆動される例えばロータリ式2気
筒圧縮機構とを内蔵して、モータシャフトの下部に、図
4で示す給油装置101を設けているものがある。
【0003】この給油装置101は、モータシャフトの
中空状の下部102の外周に、例えば上下2段のクラン
ク部103a,103bを形成すると共に、下部102
を潤滑油中に浸漬させている。
【0004】各クランク部103a,103bは、その
外周に図示しないローラを外嵌させて図示しない各シリ
ンダ内で偏心回転させるものであり、各クランク部10
3a,103bの軸方向中間部にはその半径方向で貫通
する上下一対の半径方向給油孔104a,104bをそ
れぞれ穿設すると共に、各クランク部103a,103
bの近傍において直径方向で貫通する給油孔104c,
104dをそれぞれ穿設している。
【0005】そして、モータシャフトの中空状下部10
2の内部に、螺旋状のポンプ用羽根105を挿入して固
着し、モータシャフトの回転によりポンプ用羽根105
で潤滑油を図中上部へ汲み上げ、各給油孔104a〜1
04dより各摺動部に給油するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の給油装置101では、ポンプ用羽根105の
捻り角がほぼ全長に亘って一定であるために、給油量の
増大と摺動部等の最適位置への給油とを同時に実現する
ことができないという課題がある。
【0007】つまり、モータ部の低回転領域において
も、給油量を増加させるためにはポンプ用羽根105の
捻り角を大きくしてピッチを小さくする必要があるが、
そうすると、ポンプ用羽根105と各給油孔104a〜
104dとの最適位置がずれてしまうという課題があ
る。
【0008】そこで本発明はこのような事情を考慮して
なされたもので、その目的は簡単な構成により給油量の
増大と最適位置への給油とを同時に実現することができ
る密閉型圧縮機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポンプ用羽根
105の捻り角を、その下部で大きくすることにより、
潤滑油の汲上げ量を増加させて給油量を増大させる一
方、ポンプ用羽根105の上部の捻り角を、変更せずに
最適給油位置を確保するものであり、次のように構成さ
れる。
【0010】本願の請求項1に記載の発明(以下、第1
の発明という)は、潤滑油を内蔵する密閉容器内に、モ
ータ部とこのモータ部のモータシャフトにより回転駆動
される圧縮機構とを内蔵し、前記潤滑油中に浸漬される
前記モータシャフトの中空下部の内部に、螺旋状のポン
プ用羽根を同心状に挿着し、このポンプ用羽根の上部に
対応する箇所にて前記モータシャフトの下部に穿設した
給油孔を通して摺動部に給油する給油装置を設けた密閉
型圧縮機において、前記ポンプ用羽根は、その捻り角
を、その上部よりも下部の方で大きく設定したことを特
徴とする。
【0011】また、本願の請求項2に記載の発明(以
下、第2の発明という)は、潤滑油を内蔵する密閉容器
内に、モータ部とこのモータ部のモータシャフトにより
回転駆動される圧縮機構とを内蔵し、前記潤滑油中に浸
漬される前記モータシャフトの中空下部の内部に、螺旋
状のポンプ用羽根を同心状に挿着し、このポンプ用羽根
の上部に対応する箇所にて前記モータシャフトの下部に
穿設した給油孔を通して摺動部に給油する給油装置を設
けた密閉型圧縮機において、前記モータシャフトの下端
部に、これより小径の円筒体を同心状に接続し、前記円
筒体内に挿着するよう下部を小径にしたポンプ用羽根
を、前記円筒体とモータシャフトの中空下部の両内部に
亘って挿着し、前記円筒体内に位置する前記ポンプ用羽
根の下部の捻り角を、その上部のものよりも大きい角度
に設定したことを特徴とする。
【0012】
【作用】
〈第1の発明〉ポンプ用羽根の捻り角を下部で大きく設
定しているので、その分、潤滑油の汲上げ量を増大させ
て給油量を増加させることができる。
【0013】また、ポンプ用羽根の捻り角を上部では変
更せずに給油孔に給油する最適位置に給油する角度に設
定しているので、最適給油位置を確保することができ
る。
【0014】したがって本発明によれば、ポンプ用羽根
の下部の捻り角を大きく設定するという簡単な構成によ
り、給油量の増大と摺動部の最適位置への給油とを同時
に実現することができる。
【0015】〈第2の発明〉モータシャフトの中空状下
部に接続された円筒体は、このモータシャフトの下部よ
りも小径であり、したがって、この円筒体の内部に挿着
されるポンプ用羽根もモータシャフト内に挿着される部
分よりも小径となっているので、ポンプ用羽根の下部の
捻り角は、モータシャフトの中空状下部内部に挿着され
るポンプ用羽根の上部よりも容易に大きく設定すること
ができる。
【0016】このために、ポンプ用羽根の下部で汲み上
げる潤滑油の汲上げ量を増大させて給油量を増加させる
ことができる。
【0017】また、モータシャフトの中空状下部内のポ
ンプ用羽根の上部は最適給油位置を確保する角度に設定
されているので、最適給油位置を確保することができ
る。
【0018】つまり本発明によれば、給油量の増大と摺
動部等の最適位置への給油とを同時に実現することがで
きる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0020】図2は本願第1の発明の一実施例の全体構
成を示す縦断面図であり、図において、密閉型圧縮機1
は密閉容器2内に、モータ部3とこれにより駆動される
ロータリ式2気筒圧縮機構4とを潤滑油5と共に内蔵し
ている。
【0021】モータ部3は図示しないインバータにより
回転数を制御されるものであり、ステータ3aとロータ
3bとを有し、ロータ3bの軸心部に、縦方向に同軸状
に固着されたモータシャフト3cの下部3dを、ロータ
リ式2気筒圧縮機構4の回転シャフトに一体に連成する
と共に、給油装置6を設け、モータシャフト3cの下部
3dをメインベアリング7aとサブベアリング7bとに
より回転自在に支持している。
【0022】ロータリ式圧縮機構4は上下一対のシリン
ダ8,9間に、中間仕切板10を介在させ、これらシリ
ンダ8,9内を図中縦方向に挿通するモータシャフト3
cの下部3dの挿通部外周には、外方に凸のクランク部
4a1,4a2を、その突出方向の位相を互いにずらして突
設している。
【0023】これらの各クランク部4a1,4a2は、その
外周にローラ11,12をそれぞれ嵌合させ、各シリン
ダ8,9内で偏心回転させることにより、アキュムレー
タ13からの冷媒等の気体をそれぞれ単独で吸い込み、
圧縮して、一旦密閉容器2内に吐出させ、この後、吐出
管14から外部へ吐出するようになっている。
【0024】そして、給油装置6は図1に示すように、
モータシャフト3cの下部3dの軸心部に、下端15a
開口の中空部15を軸方向に同心状に穿設している。
【0025】また、上下2段のクランク部4a1,4a2の
軸方向中間部には、半径方向に貫通通して中空部15に
連通する半径方向給油孔16a,16bを穿設すると共
に、これらクランク部4a1,4a2の直上と直下部とに、
モータシャフト3cを直径方向に貫通して中空部15に
連通する直径方向給油孔17a,17bをそれぞれ穿設
している。
【0026】そして、中空部15の内部には、同心状に
捻って螺旋状に形成したポンプ用羽根18を突設してい
る。
【0027】これらのポンプ用羽根18はその下部18
bの捻り角αを、その上部18の捻り角βよりも大きい
角度に設定している。
【0028】つまり、ポンプ用羽根18の下部18bの
捻り角αを潤滑油5の汲上げ量を増大させる捻り角に設
定する一方、その上部18aの捻り角βを、摺動部等に
給油するための最適位置に給油する角度に設定してい
る。
【0029】したがって、モータ部3の通電により、ロ
ータ3bとモータシャフト3cとが一体に回転すること
により、給油装置6のポンプ用羽根18が回転し、主
に、その下部18bにより、モータシャフト3cの下端
開口15aより中空部15内に流入している潤滑油5が
上方へ汲み上げられる。
【0030】また、この潤滑油5はポンプ用羽根18の
上部18aの回転により、さらに図中上方へ汲み上げら
れて、各給油孔16a,16b,17a,17bから摺
動部等の給油部に案内されて給油される。
【0031】したがって本実施例によれば、ポンプ用羽
根18の下部18bで潤滑油5の汲上げ量を増大させる
と共に、その上部18aにて摺動部の最適給油位置に案
内するので、給油量の増大と共に最適給油位置への給油
とを同時に実現することができる。
【0032】図3は本願第2の発明の一実施例の要部縦
断面図であり、この給油装置20は、まず、例えば図1
で示す実施例において、ポンプ用羽根23をモータシャ
フト3cの中空部15から突出するような長さとし、そ
の下部の径寸法を中空部内の内径より小径とし、段付部
22を形成する。そして、そのように形成されたポンプ
用羽根23をモータシャフト3Cの中空部15に挿着
し、開口下端15aから突出した部分に中空部15の内
径より小径で上下端開口の円筒状のポンプケース21を
ポンプ用羽根23の段付部22まで嵌入して固定してい
る。 この螺旋状のポンプ用羽根23の下部23bの捻
り角α0 は、段付部22を境にして、上部23aの捻り
角β0 よりも大きい角度に設定している。
【0033】つまり、ポンプ用羽根23の下部23bは
上部23aよりも小径であるので、捻り角α0 を大きく
設定し易く、給油量を増加させ易い。
【0034】一方、ポンプ用羽根23の上部23aの捻
り角β0 は最適の給油位置に給油する角度に設定してい
る。
【0035】したがって本実施例においても、前記実施
例と同様に、給油量の増大と最適給油位置の確保とを共
に実現することができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本願第1、第2の発
明は、給油装置のポンプ用羽根の下部の捻り角を上部の
ものよりも大きい角度に設定したので、ポンプ用羽根の
下部で潤滑油の汲上げ量を増加させて給油量を増大させ
る一方、この給油を、ポンプ用羽根の上部で最適位置に
給油するので、給油量の増大と最適位置への給油とを同
時に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1で示す要部の縦断面図。
【図2】本願第1の発明に係る密閉型圧縮機の縦断面
図。
【図3】本願第2の発明の一実施例の要部縦断面図。
【図4】従来の給油装置の縦断面図。
【符号の説明】
1 密閉型圧縮機 2 密閉容器 3 モータ部 3a ステータ 3b ロータ 3c モータシャフト 3d モータシャフトの下部 4 圧縮機構 4a1,4a2 クランク部 5 潤滑油 6 給油装置 7a メインベアリング 7b サブベアリング 8,9 シリンダ 11,12 ローラ 15 中空部 16a,16b 半径方向給油装置 17a,17b 直径方向給油孔 18 ポンプ用羽根 18b ポンプ用羽根の下部 18a ポンプ用羽根の上部 21 ポンプケース 22 段付部 23 ポンプ用羽根 23b ポンプ用羽根の下部 23a ポンプ用羽根の上部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潤滑油を内蔵する密閉容器内に、モータ
    部とこのモータ部のモータシャフトにより回転駆動され
    る圧縮機構とを内蔵し、前記潤滑油中に浸漬される前記
    モータシャフトの中空下部の内部に、螺旋状のポンプ用
    羽根を同心状に挿着し、このポンプ用羽根の上部に対応
    する箇所にて前記モータシャフトの下部に穿設した給油
    孔を通して摺動部に給油する給油装置を設けた密閉型圧
    縮機において、前記ポンプ用羽根は、その捻り角を、そ
    の上部よりも下部の方で大きく設定したことを特徴とす
    る密閉型圧縮機。
  2. 【請求項2】 潤滑油を内蔵する密閉容器内に、モータ
    部とこのモータ部のモータシャフトにより回転駆動され
    る圧縮機構とを内蔵し、前記潤滑油中に浸漬される前記
    モータシャフトの中空下部の内部に、螺旋状のポンプ用
    羽根を同心状に挿着し、このポンプ用羽根の上部に対応
    する箇所にて前記モータシャフトの下部に穿設した給油
    孔を通して摺動部に給油する給油装置を設けた密閉型圧
    縮機において、前記モータシャフトの下端部に、これよ
    り小径の円筒体を同心状に接続し、前記円筒体内に挿着
    するよう下部を小径にしたポンプ用羽根を、前記円筒体
    とモータシャフトの中空下部の両内部に亘って挿着し、
    前記円筒体内に位置する前記ポンプ用羽根の下部の捻り
    角を、その上部のものよりも大きい角度に設定したこと
    を特徴とする密閉型圧縮機。
JP19863992A 1992-07-24 1992-07-24 密閉型圧縮機 Pending JPH0642485A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011032933A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Fujitsu General Ltd ロータリ圧縮機
JP2011032934A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Fujitsu General Ltd ロータリ圧縮機
JP2012202237A (ja) * 2011-03-23 2012-10-22 Fujitsu General Ltd ロータリ圧縮機
CN103727040A (zh) * 2012-10-11 2014-04-16 三菱电机株式会社 密闭型旋转压缩机和冷冻循环装置
US20230407877A1 (en) * 2022-06-17 2023-12-21 Samsung Electronics Co., Ltd. Rotary compressor and home appliance including the same

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