JPH0642401Y2 - 耕作用犂 - Google Patents

耕作用犂

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JPH0642401Y2
JPH0642401Y2 JP11415589U JP11415589U JPH0642401Y2 JP H0642401 Y2 JPH0642401 Y2 JP H0642401Y2 JP 11415589 U JP11415589 U JP 11415589U JP 11415589 U JP11415589 U JP 11415589U JP H0642401 Y2 JPH0642401 Y2 JP H0642401Y2
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JP
Japan
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plow
shaft
spatula
conversion
conversion shaft
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JP11415589U
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JPH0354101U (ja
Inventor
秀一 遠橋
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猿橋 秀一
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は耕作用の犂に関するものである。
(従来技術) 近年では田畑を耕す場合にトラクターを用い、犂によっ
て掘り起こすことは少なくなっているが、上記トラクタ
ー後方に装着されるロータリは深掘りすることは出来
ず、深耕するには犂を用いる方が適している。したがっ
て、稲の刈り取りをした後、荒ら起こしする場合、耕耘
機のロータリを取り外し、犂を装着して深耕することが
多い。犂を用いて田を掘り起こす場合には土が該犂によ
ってうまく反転しなければならず、そのために色々の工
夫がなされ、そのような構造となっている。しかし現実
的には犂のへらに土がくっついてしまったり、稲株が十
分に切断されなくて上記土の反転作用が十分になされ
ず、荒ら起こし作業に支障をきたすことが多い。犂は土
の切断部と反転部とで構成される訳で、従来の犂では上
記切断部となる犂先の幅が十分でないために稲株を完全
に切断することが出来ず、又上記反転部となる犂のへら
はそのへら面が凹状に湾曲していることが反転不良の主
な原因であると判明した。第5図は従来の犂先から犂へ
らにかけての断面を示しており、同図のように湾曲して
いるために犂へら面から作用する面圧は垂直に働いて、
一点に収束し、その結果反転がしにくい。
(本考案の目的) このように、従来の犂には上記のごとき問題があって、
荒ら起こし作業に大きな支障をきたしている。そこで本
考案はこれら問題点の解決を図る目的をもって考案され
た技術であり、スムーズに反転がなされるとともに、無
理な力を作用もなく、疲れを感じることなしに楽な荒ら
起こし作業が出来る犂を提供する。
(本考案の構成) 本考案に係る犂は上記問題点の解決を図るために次の特
徴をもって構成されている。すなわち、1つには切断部
となる犂先の幅を拡大して稲株が十分に切断可能とし、
切断された土を反転させ易くするために犂へらを湾曲面
でなく平坦面とし、該犂へらの後方は複数枚のへら片で
構成し、各へら片の傾斜度をそれぞれ異ならしめること
が出来るようになっている。そして犂先も平坦面で形成
されているが、該犂先の先端部は僅かに上面側へ屈曲し
た形状となっている。
ところで、犂は土を反転させるために転換軸を中心に左
右に傾斜可能となるように犂身の下端に軸支されている
が、本考案では上記転換軸の傾斜角を多少大きくとって
犂との間隔を縮少している。犂の左右方向への傾斜角は
転換軸の回転角に左右されるが、該転換軸から犂が大き
く離れるにしたがって、傾斜した場合に中立軸(犂身)
からの移動距離が大きくなってしまう。したがって、犂
の移動量、すなわち中立軸(犂身)からの突出は掘り起
こし抵抗によって犂身にモーメントを発生させ、該犂身
を捩り、この捩り力は必然的に耕耘機のハンドルに作用
する。したがって、転換軸を傾斜させて犂との間隔を縮
めることで、このモーメント及び捩り力は小さくなる。
さらに、本考案は傾斜させた転換軸の下方に水平な底金
が形成され、該底金には回転軸が水平に設けられてい
て、回転軸には底カッターが取着される。この底カッタ
ーは犂先で切断されなかった部分をカットするもので、
特に犂の傾斜によって発生する上記モーメントを打ち消
すために作用する。そして底カッターを取着する上記回
転軸は犂の転換軸の回転と連動していて、底カッターは
犂の傾斜方向とは逆方向に傾斜することが出来る構造と
なっている。
以下本考案に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
(実施例) 第1図は本考案の耕作用犂を表わした実施例であって、
同図において1は犂、2は犂身、3は転換軸、4は回転
軸、5は底カッターをそれぞれ示している。犂身2は図
に示すように湾曲したフレームであり、その下端には一
定傾斜をもって転換軸3が回動自在に軸支され、該転換
軸3に上記犂1が装着される。転換軸3はレバー6によ
って一定角度分の回動が許容され、該転換軸3の回動に
追従して犂1は左右に傾斜する。犂1は犂先7と犂へら
8及びへら片9の各部で形成され、上記犂先7は略三角
形を成し、先端は尖り、土や稲株を切断し、犂へら8は
犂先7から連続した平坦面を成し、該犂へら8には複数
枚の幅の狭いへら片9が継手10を介して連結している。
これらへら片9a、9b…は各々がガイド板11と連結してお
り、ガイド板11にはガイド溝12が形成されていて、犂1
が所定の方向へ傾斜するならば湾曲したガイド板11によ
って、へら片9a、9b…はそれぞれが独立した傾斜をもっ
て倒れる。勿論、犂1のこのような動作は従来装置と同
じであるため詳細な説明は省略するが、本考案の犂1は
犂先7及び犂へら8は湾曲しておらず、犂先7の先端の
みが僅かに上面側へ屈曲している。
第2図は犂1の平面図であるが、先端部13のみ屈曲して
いて、犂先7から犂へら8にかけて連続した平面で形成
され、犂先7の幅は従来に比べ多少広くなっている。す
なわち、サイドカッター14によって、稲株が十分に切断
可能な幅をもっている。そして、各へら片9a、9b…は犂
へら8に継手10a、10b…を介して屈曲可能な状態で連結
されているため、背面側に取着されたガイド板11にそれ
ぞれが独立して連がれていて、該ガイド板11が傾斜すれ
ば、各へら片9a、9b…は各々適当な傾斜をもって傾く。
第3図は犂1及び犂身2下端部の断面を示しているが、
犂身2の下端には転換軸3が軸支され、該転換軸3に上
記犂1が装着されている。そして転換軸3の先端に連結
したレバー6を左右に揺動すれば、転換軸3は回動し、
ひいては犂1は上記レバー6の揺動方向に傾斜する。同
図に示すごとく、転換軸3は水平ではなく、所定の角度
をもって傾斜していて、その分だけ上記犂1との間隔は
従来のものに比べ狭くなっている。そして転換軸3の下
方には底金15が形成され、該底金15には回転軸4が軸支
されていて、該回転軸4の左右に底カッター5、5が伸
びている。底カッター5は犂先7で切断されなかった部
分を切断するとともに、犂先7に作用する切断抵抗との
バランスを図る為でもある。そして底カッター5は犂1
の傾斜動と連動しており、そのため転換軸3と回転軸4
は連結棒17によって連結され、該転換軸3と回転軸4は
互いに反対方向に回動する。転換軸3の後端に止着ネジ
18により固定されたケーシング19からブロック片20を突
出し、一方、回転軸4の後端に止着ネジ21にて固定され
たケーシング22から棒片23を突出し、該棒片23にはパイ
プ24が摺動自在に遊嵌されている。そしてパイプ24端か
ら突出した突片25をブロック片20に形成した孔に係止し
ている。ここで、突片25とブロック片20の孔とは多少の
ガタ付きをもった公差にて係合しているが、レバー6を
右方向へ傾けるならば転換軸3も右回転し、その結果ブ
ロック片20の回動によって連結棒17のパイプ24を揺動さ
せ、該パイプ24内に遊嵌されている棒片23を同じく揺動
させて回転軸4が左方向に回転し、底カッター5は上記
レバー6と反対方向へ傾斜する。
勿論、転換軸3と回転軸4の連動手段としての第3図は
単なる1例であって、他の機構を用いることは自由であ
る。第4図は転換軸3及び回転軸4を中心として傾斜す
る犂1と底カッター5の後方からの概略図を示したもの
であるが、犂1が角度(θ)だけ傾斜するならば、底カ
ッター5の傾斜度はAリンク26とBリンク27の長さ比に
左右され、Aリンク26を短くすれば傾斜角(α)はより
小さくなる。
以上述べたように、本考案に係る犂は、先端部のみ屈曲
させてより幅広の犂先から犂へらにかけて平坦面で形成
し、犂を傾斜させる転換軸の傾斜角を大きくして犂との
間隔を縮少し、しかも転換軸の下方にほぼ水平に回転軸
を軸支し、該回転軸と転換軸とを回転方向が逆になるよ
うに連動し、回転軸には底カッターを設けたもので、次
のような効果を得ることが出来る。
(効果) (1)本考案の犂はより幅広の犂先から犂へらにかけて
平坦面にて形成しているため、稲株の切り残しはなく、
犂へら部での土の食い付き現象もなく、スムーズな反転
がなされ、荒ら起こし作業が能率よく行ない得る。
(2)又犂を傾斜動させる転換軸を傾斜させて、該犂と
の間隔を小さくしているために、傾斜に伴う犂身からの
張り出し量が小さくなり、その結果、掘り起こし抵抗に
よって生じる犂身の捩れが減少する。
(3)さらに本考案では底カッターが転換軸の下方に配
置した回転軸に取着されているため、該底カッターによ
って犂先にて切断されなかった部分、すなわち犂が傾斜
する反対側の土を切断することで、犂に作用する抵抗と
バランスして、上記犂身の捩れ防止効果を一層助長し、
耕耘機の運転操作も楽となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の耕作用犂を表わした全体図であり、第
2図は犂の平面図を、第3図は犂及び犂身下端部の詳細
図を、第4図は犂と底カッター及び転換軸と回転軸の関
係を、第5図は従来の犂断面に作用する反力を示してい
る。 1……犂、2……犂身、 3……転換軸、4……回転軸、 5……底カッター、6……レバー、 7……犂先、8……犂へら、 9……へら片、10……継手、 11……ガイド板、12……ガイド溝、 13……先端部、14……サイドカッター、 15……底金、17……連結棒、 18、21……止着ネジ、19、22……ケーシング、 20……ブロック片、23……棒片、 24……パイプ、25……突片、 26……Aリンク、27……Bリンク。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】犂身の下端に軸支した転換軸に犂を取着
    し、レバー操作によって犂を左右方向に傾斜可能とした
    耕作用犂において、先端部を上面側へ僅かに屈曲させた
    犂先から犂へらにかけて平坦面で形成し、後方が高くな
    るように、上記転換軸を傾斜させて犂との間隔を小さく
    し、また、転換軸の下方にほぼ水平に回転軸を配置し、
    該回転軸と上記転換軸との回転方向を互いに反対になる
    ように連動させ、回転軸にはその左右方向に底カッター
    を形成したことを特徴とする耕作用犂。
JP11415589U 1989-09-28 1989-09-28 耕作用犂 Expired - Lifetime JPH0642401Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11415589U JPH0642401Y2 (ja) 1989-09-28 1989-09-28 耕作用犂

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JP11415589U JPH0642401Y2 (ja) 1989-09-28 1989-09-28 耕作用犂

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Publication Number Publication Date
JPH0354101U JPH0354101U (ja) 1991-05-24
JPH0642401Y2 true JPH0642401Y2 (ja) 1994-11-09

Family

ID=31662539

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11415589U Expired - Lifetime JPH0642401Y2 (ja) 1989-09-28 1989-09-28 耕作用犂

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4632940B2 (ja) * 2005-12-06 2011-02-16 株式会社三菱地所設計 複合敷石およびその敷設法

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JPH0354101U (ja) 1991-05-24

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