JPH0642371B2 - 燃料電池複合電極の製造方法 - Google Patents

燃料電池複合電極の製造方法

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JPH0642371B2
JPH0642371B2 JP61118586A JP11858686A JPH0642371B2 JP H0642371 B2 JPH0642371 B2 JP H0642371B2 JP 61118586 A JP61118586 A JP 61118586A JP 11858686 A JP11858686 A JP 11858686A JP H0642371 B2 JPH0642371 B2 JP H0642371B2
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thermosetting
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、燃料電池複合電極の製造方法に係り、詳細に
は新規な耐熱性、導電性、不浸透性、耐薬品性に優れた
熱硬化性樹脂組成物を用いた、炭素化工程を含まない燃
料電池複合電極の製造方法に関するものである。
(従来の技術) 従来、複合電極の製造方法としては、多孔質炭素、黒鉛
電極と、不浸透性を有するセパレーターとを接着し、こ
れを炭素化し一体化する方法が知られている。このう
ち、一度炭素化した多孔質電極と、不浸透性炭素質セパ
レーターとを、熱硬化性樹脂等を接着剤として接着後、
再び炭素化して一体化する方法が特開昭59−9661
号及び特開昭61−19069号公報に開示されてい
る。また、セパレーターと電極をグリーン状態若しくは
炭素前駆体状態で接着後、炭素化する方法が特開昭60
−20471号公報に開示されている。
(発明が解決しようとする問題点) まず、従来の接着剤においては熱硬化性のフェノール、
フラン系のものが一般的であった。これらの接着剤にあ
っては、硬化状態において耐薬品性、特に耐熱リン酸性
に問題があり、更に硬化状態においては電気的絶縁体で
ある。
このため接着後、炭素化して使用するのであるが、この
炭素化に際し炭素化収率が低く著しい収縮を示すという
欠点を有していた。
前記特開昭59−9661号及び特開昭61−1906
9号公報においては、既に炭素化された多孔質電極とセ
パレーターとを接着した後、再び炭素化するため接着剤
層のみが著しく収縮を示す。そのため、炭素化後の接着
部が強度的に弱くなり、又不浸透性も低下するという欠
点、並びに炭素化を二度行わねばならないというコスト
上の欠点などを有していた。
一方、特開昭60−20471号公報においては、これ
らの欠点を解決するためセパレーターと多孔質電極を焼
成前のグリーン状態で接着し一体化して炭素化する方法
を採用しているが、この方法においては全体が著しく大
きな収縮を示すため、炭素化過程においてクラック、変
形の発生率が高くサイズの大きなものができないという
欠点を有していた。
(問題点を解決するための手段及び作用) 本発明は、硬化時において高い耐薬品性を有し更に、高
い不浸透性のみならず導電性を有する熱硬化性樹脂組成
物の硬化体をセパレーターとし、これを同じ熱硬化性樹
脂組成物を接着剤として、多孔質炭素、黒鉛電極に接着
し硬化状態で使用することを特徴とする燃料電池複合電
極の製造方法を提供することを目的とする。
すなわち,本発明の燃料電池複合電橋の製造方法は, 導電性を有する熱硬化性樹脂組成物硬化体から成るセパ
レーターの両面に,多孔体電極を前記熱硬化性樹脂組成
物を接着剤として接着し,前記接着剤を熱硬化させて一
体化する燃料電池複合電極の製造方法であって, 前記熱硬化性樹脂組成物は,石炭系若しくは石油系の重
質油,タール,ピッチ若しくはこれらのハロゲン化物に
主成分として含まれる化合物と同様な化合物であって,
二環以上の分子内に酸素若しくは硫黄若しくはハロゲン
のいずれか少なくとも一種の元素を有する縮合多環芳香
族化合物と,p−キシレンジクロライド,p−キシレン
グリコール,9,10−アントラセンジメタノールと同
様な環状態であって,ヒドロキシメチル基,ハロメチル
基のいずれか少なくとも一種の基を二個以上有する一環
又は二環以上の芳香族から成る芳香族架橋剤と,酸触媒
とを組合わせて成り, 前記硬化体は,前記熱硬化性樹脂組成物を軟化後に熱硬
化させて成り, 前記接着剤の熱硬化は,接着剤が充分可塑化した後に熱
硬化し,さらに100〜400℃で10〜30時間の後
硬化温度条件とから成る, ことを構成の特徴とする。
次ぎに本発明を詳細に説明する。
即ち、本発明は二環以上の分子内に酸素若しくは硫黄若
しくはハロゲンのいずれか少なくとも一種の元素を有す
る縮合多環芳香族化合物と、ヒドロキシメチル基、ハロ
メチル基のいずれか少なくとも一種の基を二個以上有す
る一環又は二環以上の芳香環から成る芳香族架橋剤と酸
触媒とを組み合わせて成る熱硬化性組成物(以下変性C
OPNA樹脂組成物と略記)と骨材とを複合し成形、硬
化させた変性COPNA樹脂組成物硬化体である不浸透
性セパレーターの両面に、多孔体電極を同じ変性COP
NA樹脂組成物で接着し、炭素化せずに使用することを
特徴とする燃料電池複合電極の製造方法に関するもので
あり、変性COPNA樹脂組成物は基本的に無溶媒系で
反応する。このため変性COPNA樹脂組成物が硬化す
る過程では収縮が小さく、寸法安定性の優れた硬化体が
得られる。また、本発明の変性COPNA樹脂組成物は
芳香族骨格から成り、分子内の酸素若しくは硫黄若しく
はハロゲンが架橋密度を上げる働きをするため、不浸透
性の他、耐熱性、強度、弾性率、靱性、耐薬品性等の性
質の優れた硬化体が得られる。
また、本発明の変性COPNA樹脂組成物接着剤は硬化
状態において、導電性骨材を含まなくとも芳香族共役系
に基づく導電性を有するものである。この導電性のため
セパレーター及び接着剤層を炭素化することなく使用し
うる。更に、本発明の変性COPNA樹脂組成物は硬化
状態において高い耐薬品性を示し、特に熱リン酸に対し
て優れた耐久性を有するのみならず、耐熱性にも優れた
ものである。これらの作用により耐熱性、寸法安定性、
強度、弾性率、靱性、耐水性、耐薬品性、導電性を有
し、炭素化を必要とせず、かつサイズ、形状を自由に制
御しうる燃料電池複合電極の製造方法を提供することが
できる。
以下、この本発明の変性COPNA樹脂組成物を構成す
る縮合多環芳香族化合物、芳香族架橋剤,酸触媒及び骨
材について説明する。
本発明の熱硬化性樹脂組成物は,二環以上の分子内に酸
素若しくは硫黄のいずれか少なくとも一種の元素を一般
に有するとされる石炭系若しくは石油系の重質油,ター
ル,ピッチ若しくはこれらのハロゲン化物に含まれる縮
合多環芳香族化合物を使用できる。すなわち,上記各種
混合物に主成分として含まれる化合物と同様な化合物で
あって,二環以上の分子内に酸素若しくは硫黄若しくは
ハロゲンのいずれか少なくとも一種の元素を有する縮合
多環芳香族化合物が本発明の必須な化合物の一つであ
る。
また,この分子内に含まれる酸素若しくは硫黄若しくは
ハロゲンは官能基として存在していても,或は環内に存
在していても良く,その数も限定されるものではないと
考えられるが,少なくとも上記重質油,タール,ピッチ
若しくはこれらのハロゲン化物と同様な構造であればよ
いことは確かである。
次ぎに,本発明の芳香族架橋剤には,ヒドロキシメチル
基、ハロメチル基のいずれか少なくとも一種の基を二個
以上有する一環又は二環以上の芳香環から成る芳香族化
合物、例えばp−キシリレンジクロライド、p−キシリ
レングリコール、9,10−アントラセンジメタノール
等を使用することができる。
また、本発明の酸触媒には塩化アルミニウム、弗化ホウ
素等のルイス酸あるいは、硫酸、リン酸、有機スルホン
酸、カルボン酸等のプロトン酸、及びこれらの誘導体の
中から選ばれる一種又は二種以上の混合物を使用でき
る。
前記縮合多環芳香族化合物、芳香族架橋剤、酸触媒を変
性COPNA樹脂組成物とするための混合比率について
は、芳香族架橋剤/縮合多環芳香族化合物=0.5〜
4.0(モル比)の範囲;酸触媒添加量については、芳
香族架橋剤/縮合多環芳香族化合物の混合物に対して
0.5〜10wt%が好適な範囲である。
また、変性COPNA樹脂組成物を加熱反応させてなる
実質的に熱可塑性を有する熱硬化性中間反応生成物(B
ステージ樹脂)を得るための反応温度範囲については、
60〜300℃が好適な範囲である。以上のようにし
て、変成COPNA樹脂組成物を加熱反応させることに
より所謂Bステージ樹脂が得られる。
本発明では骨材として炭素、黒鉛、膨張黒鉛、カーボン
ブラック等を使用することができる。また、骨材の表面
官能基については水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カ
ルボニル基、カルボキシル基、アルデヒド基、エポキシ
構造、ラクトン構造、エーテル構造、酸無水物構造等が
挙げられ、これらは変性COPNA樹脂と骨材との結合
を強固にする効果がある。
本発明のセパレーターの製造方法としては、変性COP
NAにおける樹脂組成物を、(1)未反応の粉末混合物
として;(2)未反応の粉末混合物を加熱溶融させ液状
として;(3)所謂Bステージ樹脂を加熱溶融させ液状
として;或いは(4)所謂Bステージ樹脂を溶剤に溶解
させ液状として;そのまま熱硬化成形するか、或いは骨
材に対して、バインダー、マトリックス、含浸剤、コー
ティング剤等として使用することができる。しかしなが
ら、骨材を使用する際に骨材の形態が;連続繊維状、織
布状、不織布状、或いは多孔体状等の場合には(2)ま
たは(3)または(4)の方法により、含浸法、プレプ
リグ法等を採用して;単繊維状、粒状、平板状、塊状等
の場合には(1)または(3)の方法により、混練法、
造粒法、コーティング法等を採用して;それぞれ複合す
ることが好適である。
成形は、ホットプレス、型込、射出、トランスファー、
吹きつけ、張り合わせ等の内から選択し所定の形状に熱
硬化成形する。この際、成形温度範囲は100〜400
℃が好適で、複合物が軟化後に熱硬化するように成形温
度及び時間を設定することが肝要である。
また、後硬化温度は100〜400℃が好適な範囲であ
り、後硬化時間は10〜30時間が好適な範囲である。
後硬化した状態で本発明のセパレーターは400℃程度
の耐熱性を示す。
次ぎに、本発明のセパレーターと多孔体電極を接着する
方法については、所謂Bステージの変性COPNA樹脂
接着剤を使用するのが好適であるが、この際に導電性化
促進触媒を併用すると、接着層の導電性はより優れたも
のとなる。導電性化促進触媒としては空気、酸素、オゾ
ン、硫黄、過酸化水素、二酸化マンガン、亜硝酸、硝
酸、過マンガン酸、クロム酸、塩素酸、次亜塩素酸の中
から選ばれる一種又は二種以上の混合物から成る酸化剤
だけ、或いはこれらの酸化剤と塩化アルミニウム、弗化
ホウ素、硫酸、リン酸、有機スルホン酸、カルボン酸、
及びこれらの誘導体の中から選ばれる一種又は二種以上
の混合物との組み合わせが有利であり、前記導電性化促
進触媒が常温で気体の場合はその存在下で、液体又は固
体の場合は添加して使用することができる。
導電性化促進触媒の添加量は特に限定されるものではな
いが、酸化剤のうち気体のものについてはその雰囲気中
で接着操作を行うだけで効果があり、液体、固体の場合
は0.01〜3%程度添加するのが好適である。また、
酸の場合には変性COPNA樹脂組成物中に含まれてい
るため、これを必要量より過剰に加えるか、または別途
0.01〜1%程度添加することが好適である。酸の場
合は強酸ほど効果は大きくなり、酸化剤との併用により
更にその効果は増大する。
また、接着強度を向上させるためには表面処理剤若しく
は添加剤を併用することが好ましい。これらの表面処理
剤及び添加剤についてはヒドロキシメチル基、ハロメチ
ル基のいずれか少なくとも一種の基を二個以上有する一
環又は二環以上の芳香環から成る芳香族架橋剤、若しく
は前記芳香族架橋剤と酸触媒との混合物が有利である。
接着の方法としては、予め被着材表面を表面処理剤によ
って処理しておく方法及び、表面処理剤を添加剤として
変性COPNA樹脂組成物接着剤に添加しておく方法を
使用することができる。また、表面処理剤若しくは添加
剤をそれらの融点以上の温度に加熱溶融させ液状とし、
若しくは溶剤に溶解させ溶液として使用することができ
るが、これらのうち、溶剤に溶解させ溶液として被着材
表面を表面処理剤によって予め処理しておく方法を用い
ることが有利である。
接着剤の形態としては、変性COPNA樹脂組成物を;
(1)未反応の粉末混合物として、(2)所謂Bステー
ジ樹脂の粉末として、(3)所謂Bステージ樹脂を加熱
溶融させ液状として、或いは(4)所謂Bステージ樹脂
を溶剤に溶解させ溶液として;使用することができる。
また、接着方法としてはホットプレス、治具による固
定、ねじ等による固定等の各種任意の方法が使用でき
る。この際、接着温度範囲は100〜400℃が好適
で、接着後接着剤が充分可塑化した後に熱硬化するよう
に接着、硬化温度及び時間を設定することが肝要であ
る。
次ぎに、後硬化温度は100〜400℃が好適な範囲で
あり、後硬化時間は10〜30時間の範囲が好適であ
る。この後硬化により共役系の発達が促進され接着部の
導電性は向上する。
以上の様にして耐熱性、耐薬品性、寸法安定性、強度、
熱伝導性、導電性等に富んだ燃料電池複合電極を得るこ
とができる。
また、本発明においては導電性骨材を使用せずに導電性
接着剤構造物が得られる。そこで本発明の変性COPN
A樹脂組成物接着剤に導電性骨材として炭素、黒鉛等を
混合することにより、より一層高い導電性が得られる共
に、従来の熱硬化性樹脂に比べ著しく導電性骨材の添加
量が少なくとも同様の効果が得られる。
(実施例) 次ぎに、本発明を実施例について更に詳細に説明する。
実施例1 市販のカーボンファイバークロス(朱子織り)を骨材と
した。変成COPNA樹脂組成物としては、軟化点85
℃のエアブローした石炭系ピッチ(平均分子量約40
0)とp−キシリレングリコールをモル比で1:2の割
合で混合し、ここにP−トルエンスルホン酸を8wt%添
加した混合物を、120℃で180分間反応させたBス
テージ樹脂を用いた。このマトリックスを150℃で溶
解させ、減圧下で骨材のカーボンファイバークロスに含
浸した後、200℃でホットプレスした。成形体は25
0℃で10時間後硬化処理をした。得られたセパレータ
ーの硬化体は600×700×0.6mmの大きさで、1
気圧の差圧下でヘリウムに対し10−7cm2/sec以下の
気体透過率を示した。寸法安定性を調べる目的で、この
成形体を窒素中で10℃/minの昇温速度で加熱した
所、450℃まで重量減少を示さず、また400℃の熱
処理品は熱処理前と比較して全く寸法変化がなかった。
実施例2 実施例1で得られたセパレーターの後硬化処理を空気中
300℃10時間として、後硬化後の電気比抵抗及び曲
げ強度を測定したところ比抵抗は、1.8mΩcm、曲げ
強度は、900Kg/cm2の値を得た。
実施例3 市販の高密度高強度等方性黒鉛材(商品名T−6イビデ
ン(株)製:曲げ強度1000Kg/cm2)を、20×20
×20mmのブロックに加工し、被着面をプラズマエッチ
ング装置BP−1(サムコ(株)製)を用い、圧力0.
3mbar、出力50W、1時間の条件で酸素プラズマ処理
し、表面に酸素を含む官能基を導入した後、p−キシリ
レングリコール:5wt%、p−トルエンスルホン酸:1w
t%のエタノール溶液から成る表面処理剤を被着面に塗布
し、空気中150℃で30分間熱処理しこれを被着材と
した。変成COPNA樹脂組成物接着剤としては、軟化
点90℃の石炭系エアブローピッチ(平均分子量約60
0)とp−キシリレングリコールをモル比で1:2の割
合で混合し、そこに1wt%のp−トルエンスルホン酸を
加えた混合物を120℃で40分間反応させたBステー
ジ樹脂を用いた。このBステージ樹脂を空気中130℃
で溶融させ、被着材の被着面に塗布し被着材同志を接着
後、治具で固定し、空気中180℃1時間熱処理し硬化
させた。後硬化は空気中200℃で20時間行った。比
較のため市販のフェノール樹脂系接着剤(商品名レヂト
ップPL−2390:群栄化学工業(株)製)で同様の
処理をした被着材を接着後、治具で固定し、空気中15
0℃1時間熱処理し硬化させた。この両者について、接
着部の比抵抗(四端子法)、電気抵抗(テスター)、接
着剤層の厚み(光学顕微鏡)を測定した。この結果を第
1表に示した。
また、実施例1の接着物の接着部について曲げ強度を測
定したところ、母材被断を起こし接着面には変化がなか
った。
実施例4 多孔質黒鉛材(気孔率60%)を600×700×2mm
のリブ付に加工し、空気中400℃で30分間熱処理
し、表面に酸素を含む官能基を導入した後、p−キシリ
レングリコール:5wt%、p−トルエンスルホン酸:1w
t%のエタノール溶液から成る表面処理剤に浸した後、空
気中150℃で30分間熱処理し、これを実施例1で得
られたセパレーターの両面にリブの部分をセパレーター
側に向けて接着した。接着剤としては、硫黄を0.5%
含む軟化点83℃の石油系ピッチ(平均分子量約80
0)とp−キシリレングリコールをモル比で1:2の割
合で混合し、そこに1wt%のp−トルエンスルホン酸を
加えた混合物に350メッシュ以下に粉砕した黒鉛粉末
を5wt%添加した後、130℃で40分間反応させたB
ステージ樹脂を用いた。このBステージ樹脂に導電性化
促進触媒として無水塩化アルミニウムを0.5wt%添加
した混合物を空気中130℃で溶融させ、被着面に塗布
し、180℃1時間ホットプレスし硬化させた。後硬化
は空気中200℃で20時間行った。接着部の電気抵抗
をテスターで測定したところ、接着剤層の厚み20μm
で0.1Ωを示した。
実施例5 実施例1で得られたセパレーターを20mm角に切断し、
200℃の98%リン酸中に浸した。1400時間後、
寸法変化は認められず、重量変化は±0.1%以内であ
った。
(発明の効果) 以上説明した如く、本発明は硬化時において高い耐薬品
性を有し、更に高い不浸透性のみならず導電性を有する
変成COPNA樹脂組成物の硬化体をセパレーターと
し、これを同じ変成COPNA樹脂組成物を接着剤とし
て、多孔質炭素、黒鉛電極に接着し硬化状態で使用する
ことを特徴とする燃料電池複合電極の製造方法であり、
本発明の変性COPNA樹脂組成物接着剤は硬化状態に
おいて、導電性骨材を含まなくても芳香族共役系に基づ
く導電性を有する。この導電性のためセパレーター及び
接着剤層を炭素化することなく使用しうる。更に、本発
明の変性COPNA樹脂組成物は硬化状態において高い
耐薬品性を示し、特に熱リン酸に対して優れた耐久性を
有するのみならず、耐熱性にも優れたものである。これ
らの利点により耐熱性、寸法安定性、強度、弾性率、靱
性、耐水性、耐薬品性など数々の優れた特性を有し、硬
化状態で導電性を有し、炭素化を必要とせず、かつサイ
ズ、形状を自由に制御しうる燃料電池複合電極の製造方
法を提供するものである。
これらの利点により大幅なコスト削減が可能となり、産
業上大きく寄与するものと考えられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01M 8/02 B 8821−4K

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性を有する熱硬化性樹脂組成物硬化体
    から成るセパレーターの両面に,多孔体電極を前記熱硬
    化性樹脂組成物を接着剤として接着し,前記接着剤を熱
    硬化させて一体化する燃料電池複合電極の製造方法であ
    って, 前記熱硬化性樹脂組成物は,石炭系若しくは石油系の重
    質油,タール,ピッチ若しくはこれらのハロゲン化物に
    主成分として含まれる化合物と同様な化合物であって,
    二環以上の分子内に酸素若しくは硫黄若しくはハロゲン
    のいずれか少なくとも一種の元素を有する縮合多環芳香
    族化合物と,p−キシレンジクロライド,p−キシレン
    グリコール,9,10−アントラセンジメタノールと同
    様な環状態であって,ヒドロキシメチル基,ハロメチル
    基のいずれか少なくとも一種の基を二個以上有する一環
    又は二環以上の芳香族から成る芳香族架橋剤と,酸触媒
    とを組合わせて成り, 前記硬化体は,前記熱硬化性樹脂組成物を軟化後に熱硬
    化させて成り, 前記接着剤の熱硬化は,接着剤が充分可塑化した後に熱
    硬化し,さらに100〜400℃で10〜30時間の後
    硬化温度条件とから成る, ことを特徴とする燃料電池複合電極の製造方法。
JP61118586A 1986-02-25 1986-05-22 燃料電池複合電極の製造方法 Expired - Lifetime JPH0642371B2 (ja)

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