JPH0642289A - シールド掘進機の発進方法 - Google Patents
シールド掘進機の発進方法Info
- Publication number
- JPH0642289A JPH0642289A JP21578292A JP21578292A JPH0642289A JP H0642289 A JPH0642289 A JP H0642289A JP 21578292 A JP21578292 A JP 21578292A JP 21578292 A JP21578292 A JP 21578292A JP H0642289 A JPH0642289 A JP H0642289A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shield machine
- starting
- wall surface
- anchor
- section
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 大深度、大断面であっても安全かつ経済的
にシールド掘進機を発進すること。 【構成】 発進壁面１２はシールド掘進機Ａの断面よ
り若干大きな無筋部１３を形成すると共に、アンカーを
配置してプレストレスを付与しておき、シールド掘進機
Ａの発進の直前に発進壁面１２に付与していたプレスト
レスを開放し、シールド掘進機Ａで直接発進壁面１２の
無筋部１３を切削しながら発進する。
にシールド掘進機を発進すること。 【構成】 発進壁面１２はシールド掘進機Ａの断面よ
り若干大きな無筋部１３を形成すると共に、アンカーを
配置してプレストレスを付与しておき、シールド掘進機
Ａの発進の直前に発進壁面１２に付与していたプレスト
レスを開放し、シールド掘進機Ａで直接発進壁面１２の
無筋部１３を切削しながら発進する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、シールド掘進機の発進
方法に関するものである。
方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】シールド掘進機の発進に際しては、竪坑
を構築し、この竪坑の壁面の一部を破壊した後、シール
ド掘進機を前進させて行っている。
を構築し、この竪坑の壁面の一部を破壊した後、シール
ド掘進機を前進させて行っている。
【０００３】
【発明が解決しようとする問題点】従来のシールド掘進
機の発進方法にあっては、竪坑外部の水位が高い場合、
あるいは竪坑が深い場合には、壁面の一部を破壊すると
地下水や土砂が一度に竪坑内に流入してくる危険性があ
る。そうした危険性を防止するために、竪坑の外部地盤
を対象にして、薬液注入工法や凍結工法或いは土砂との
置換工法、或いは竪坑内に圧気をかける工法等を併用し
ているが、これらの工法の併用は工費を増加する要因に
なっている。また発進位置が深く、シールド断面が大き
くなるほど、作業員の安全性確保が難しくなるといった
点も指摘されている。
機の発進方法にあっては、竪坑外部の水位が高い場合、
あるいは竪坑が深い場合には、壁面の一部を破壊すると
地下水や土砂が一度に竪坑内に流入してくる危険性があ
る。そうした危険性を防止するために、竪坑の外部地盤
を対象にして、薬液注入工法や凍結工法或いは土砂との
置換工法、或いは竪坑内に圧気をかける工法等を併用し
ているが、これらの工法の併用は工費を増加する要因に
なっている。また発進位置が深く、シールド断面が大き
くなるほど、作業員の安全性確保が難しくなるといった
点も指摘されている。
【０００４】
【本発明の目的】本発明は上記のような問題を改善する
ためになされたもので、その目的とするところは、大深
度、大断面であっても安全かつ経済的に発進できる、シ
ールド掘進機の発進方法を提供することにある。
ためになされたもので、その目的とするところは、大深
度、大断面であっても安全かつ経済的に発進できる、シ
ールド掘進機の発進方法を提供することにある。
【０００５】
【問題点を解決するための手段】すなわち本発明は、鉄
筋コンクリート製の発進立坑内から発進壁面を貫通して
シールド掘進機を発進する方法において、前記発進壁面
はシールド掘進機の断面より若干大きな無筋部を形成す
ると共に、アンカーを配置してプレストレスを付与して
おき、シールド掘進機の発進の直前に発進壁面に付与し
ていたプレストレスを開放し、シールド掘進機で直接発
進壁面の無筋部を切削しながら発進することを特徴とす
る、シールド掘進機の発進方法である。
筋コンクリート製の発進立坑内から発進壁面を貫通して
シールド掘進機を発進する方法において、前記発進壁面
はシールド掘進機の断面より若干大きな無筋部を形成す
ると共に、アンカーを配置してプレストレスを付与して
おき、シールド掘進機の発進の直前に発進壁面に付与し
ていたプレストレスを開放し、シールド掘進機で直接発
進壁面の無筋部を切削しながら発進することを特徴とす
る、シールド掘進機の発進方法である。
【０００６】
【本発明の構成】以下図面を参照しながら本発明につい
て説明する。
て説明する。
【０００７】＜イ＞竪坑 図１にシールド掘進機Ａの発進竪坑１の縦断面図を示
し、図２にその斜視図を示す。発進立坑１は連続地中壁
工法等により、四方を鉄筋コンクリート製の側壁で包囲
して形成した函体で、その函体の底面には底版１１が一
体に設けてある。
し、図２にその斜視図を示す。発進立坑１は連続地中壁
工法等により、四方を鉄筋コンクリート製の側壁で包囲
して形成した函体で、その函体の底面には底版１１が一
体に設けてある。
【０００８】＜ロ＞無筋部 本発明では、突進立坑１を構成する一部の壁面、すなわ
ちシールド掘進機Ａが貫通する発進側の発進壁面１２に
シールド掘進機Ａの断面より若干大きな無筋部１３を形
成すると共に、この発進壁面１２に開放可能な状態でプ
レストレスを導入してある。この無筋部１３はシールド
掘進機Ａの切削性を配慮したもので、シールド掘進機Ａ
の断面形に応じた大きさに形成する。無筋部１３を形成
した発進壁面１２にプレストレスを導入するアンカー２
は、使用目的の達成後に除去可能な公知の各種の除去ア
ンカーを使用できる他、アンカーの引張材に熱やマイク
ロ波により破壊する新素材（例えばアラミド繊維、ビニ
ロン繊維）等を用いることも可能である。またプレスト
レスを導入する範囲は、無筋部１３に跨がって導入でき
ればよい。 このアンカー２の定着方法は発進壁面１２
を施工する際に、発進壁面１２内にアンカー２の定着部
２１を形成しておき、施工後にアンカー２を挿入、緊張
して発進壁面１２に軸方向のプレストレスを導入する。
ちシールド掘進機Ａが貫通する発進側の発進壁面１２に
シールド掘進機Ａの断面より若干大きな無筋部１３を形
成すると共に、この発進壁面１２に開放可能な状態でプ
レストレスを導入してある。この無筋部１３はシールド
掘進機Ａの切削性を配慮したもので、シールド掘進機Ａ
の断面形に応じた大きさに形成する。無筋部１３を形成
した発進壁面１２にプレストレスを導入するアンカー２
は、使用目的の達成後に除去可能な公知の各種の除去ア
ンカーを使用できる他、アンカーの引張材に熱やマイク
ロ波により破壊する新素材（例えばアラミド繊維、ビニ
ロン繊維）等を用いることも可能である。またプレスト
レスを導入する範囲は、無筋部１３に跨がって導入でき
ればよい。 このアンカー２の定着方法は発進壁面１２
を施工する際に、発進壁面１２内にアンカー２の定着部
２１を形成しておき、施工後にアンカー２を挿入、緊張
して発進壁面１２に軸方向のプレストレスを導入する。
【０００９】
【作用】次にシールド掘進機Ａの発進方法について説明
する。
する。
【００１０】＜イ＞発進準備 前記の要領で発進竪坑１を構築する。発進壁面１２には
アンカー２を緊張してプレストレスが付与してある。つ
ぎに発進壁面２の内側で無筋部１３の周囲にエントラン
スパッキン付きのエントランス３を設置する。次に発進
竪坑１内にシールド掘進機Ａを吊り下ろして組み立て
る。シールド掘進機Ａの先端のカッタ部を発進壁面１２
の無筋部１３に向けて設置する。そして発進壁面２と反
対側の壁面側に反力受け４を設置し、シールド掘進機Ａ
との間に仮セグメント５を設置する。
アンカー２を緊張してプレストレスが付与してある。つ
ぎに発進壁面２の内側で無筋部１３の周囲にエントラン
スパッキン付きのエントランス３を設置する。次に発進
竪坑１内にシールド掘進機Ａを吊り下ろして組み立て
る。シールド掘進機Ａの先端のカッタ部を発進壁面１２
の無筋部１３に向けて設置する。そして発進壁面２と反
対側の壁面側に反力受け４を設置し、シールド掘進機Ａ
との間に仮セグメント５を設置する。
【００１１】＜ロ＞切羽の加圧 シールド掘進機Ａの内部に泥水、泥土を満たして、発進
竪坑１の外部の土圧、水圧にバランスさせる。
竪坑１の外部の土圧、水圧にバランスさせる。
【００１２】＜ハ＞プレストレスの解除 こうしてシールド掘進機Ａの発進準備が整い、シールド
掘進機Ａの発進直前に発進壁面１２内のアンカー２を除
去して、プレストレスを開放する。アンカー２の除去方
法は、各種の除去式アンカーの方法に従い、また引張材
に特殊素材を用いてある場合は熱やマイクロ波等を作用
させながらアンカー２を破壊する。
掘進機Ａの発進直前に発進壁面１２内のアンカー２を除
去して、プレストレスを開放する。アンカー２の除去方
法は、各種の除去式アンカーの方法に従い、また引張材
に特殊素材を用いてある場合は熱やマイクロ波等を作用
させながらアンカー２を破壊する。
【００１３】＜ニ＞発進 シールド掘進機Ａに組み込まれているシールドジャッキ
を伸長し、仮セグメント５、反力受け４に反力を取って
シールド掘進機Ａを前進させる。シールド掘進機Ａは鉄
筋やアンカー２の存在しない無筋部１３を切削しながら
貫入し、安全な発進を行うことができる。
を伸長し、仮セグメント５、反力受け４に反力を取って
シールド掘進機Ａを前進させる。シールド掘進機Ａは鉄
筋やアンカー２の存在しない無筋部１３を切削しながら
貫入し、安全な発進を行うことができる。
【００１４】
【その他の実施例】図３に示すように無筋部１３の近傍
にアンボンドタイプのアンカー２を設置する場合もあ
る。本実施例にあってはシールド掘進機Ａの発進直前に
アンカー２を抜き取って撤去する。
にアンボンドタイプのアンカー２を設置する場合もあ
る。本実施例にあってはシールド掘進機Ａの発進直前に
アンカー２を抜き取って撤去する。
【００１５】
【発明の効果】本発明のシールド掘進機の発進方法は以
上説明したようになるから次のような効果を得ることが
できる。
上説明したようになるから次のような効果を得ることが
できる。
【００１６】＜イ＞ シールド掘進機の発進に際して、
鏡切り作業を人力に頼らずに簡易に行える。
鏡切り作業を人力に頼らずに簡易に行える。
【００１７】＜ロ＞ シールド掘進機の発進直前までは
無筋部の強度で土圧に対抗でき、また切羽の開放時にお
いてはシールド掘進機の周囲が保護されているために切
羽の開放時にいて、切羽が崩壊する危険性がなくなる。
そのため、大深度、大断面でも安全に発進できる。
無筋部の強度で土圧に対抗でき、また切羽の開放時にお
いてはシールド掘進機の周囲が保護されているために切
羽の開放時にいて、切羽が崩壊する危険性がなくなる。
そのため、大深度、大断面でも安全に発進できる。
【００１８】＜ハ＞ 従来のような発進立坑の切羽周囲
の地盤を対象とする地盤改良や凍結作業が不要であるか
ら、きわめて経済的に発進を行うことができる。
の地盤を対象とする地盤改良や凍結作業が不要であるか
ら、きわめて経済的に発進を行うことができる。
【００１９】＜ニ＞ シールド掘進機が仮の壁面である
無筋部を撤去することから、他の補助工法を使用する場
合に比較して工期を大幅に短縮できる。
無筋部を撤去することから、他の補助工法を使用する場
合に比較して工期を大幅に短縮できる。
【図１】 発進方法を説明するための発進立坑の縦断面
図
図
【図２】 発進立坑の一部を切り欠いた斜視図
【図３】 他の実施例の説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜本 健一 東京都新宿区西新宿一丁目25番１号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 萩原 隆司 東京都新宿区西新宿一丁目25番１号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 門田 耕二 東京都新宿区西新宿一丁目25番１号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 計良 徳征 東京都新宿区西新宿一丁目25番１号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 阿部 誠司 東京都新宿区西新宿一丁目25番１号 大成 建設株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 鉄筋コンクリート製の発進立坑内から
発進壁面を貫通してシールド掘進機を発進する方法にお
いて、 前記発進壁面はシールド掘進機の断面より若干大きな無
筋部を形成すると共に、 アンカーを配置してプレスト
レスを付与しておき、 シールド掘進機の発進の直前に発進壁面に付与していた
プレストレスを開放し、 シールド掘進機で直接発進壁
面の無筋部を切削しながら発進することを特徴とする、 シールド掘進機の発進方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21578292A JPH0642289A (ja) | 1992-07-22 | 1992-07-22 | シールド掘進機の発進方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21578292A JPH0642289A (ja) | 1992-07-22 | 1992-07-22 | シールド掘進機の発進方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0642289A true JPH0642289A (ja) | 1994-02-15 |
Family
ID=16678144
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21578292A Pending JPH0642289A (ja) | 1992-07-22 | 1992-07-22 | シールド掘進機の発進方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0642289A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105822312A (zh) * | 2016-04-15 | 2016-08-03 | 西安建筑科技大学 | 一种地铁隧道工程中土压平衡盾构建压始发的施工方法 |
-
1992
- 1992-07-22 JP JP21578292A patent/JPH0642289A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105822312A (zh) * | 2016-04-15 | 2016-08-03 | 西安建筑科技大学 | 一种地铁隧道工程中土压平衡盾构建压始发的施工方法 |
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