JPH0642246A - 自動車のボンネットロック装置 - Google Patents

自動車のボンネットロック装置

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Publication number
JPH0642246A
JPH0642246A JP19444692A JP19444692A JPH0642246A JP H0642246 A JPH0642246 A JP H0642246A JP 19444692 A JP19444692 A JP 19444692A JP 19444692 A JP19444692 A JP 19444692A JP H0642246 A JPH0642246 A JP H0642246A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bonnet
lock
fixed base
lock control
engine room
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19444692A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Hasuike
敏夫 蓮池
Fumiyuki Otani
文幸 大谷
Rie Miyamoto
理恵 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP19444692A priority Critical patent/JPH0642246A/ja
Publication of JPH0642246A publication Critical patent/JPH0642246A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】開放端を若干上方に移動させてエンジンルーム
を半開状態にする位置に拘束されたボンネットを、その
拘束状態から解放すべく操作される操作レバーを、自動
車の外観を損なうことなく操作性に優れたものとなす。 【構成】ロック部材(23)によりエンジンルームを閉
状態となす第1の位置に拘束された状態から解放された
ボンネット(6)を、エンジンルームを半開状態となす
第2の位置に拘束するフック部材(40)と、ボンネッ
ト(6)を第2の位置に拘束された状態から解放すべく
操作される操作レバー(41d)を有したロック制御部
材(41)と、ロック制御部材(41)に操作レバー
(41d)の移動を伴う回動を行わせるレバー移動用カ
ム部材(47)と、フック部材(40)とロック制御部
材(41)とを一体的に回動させて、ボンネット(6)
を第2の位置から解放する係合用カム部材(51)とを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車におけるエンジ
ンルームを開閉するボンネットを、エンジンルームを閉
状態となす位置を維持させるべく拘束する(ロックを行
う)自動車のボンネットロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車においては、エンジンルームを開
閉するボンネットに対してボンネットロック装置が設け
られ、通常、そのボンネットロック装置により、エンジ
ンルームを閉状態とする第1の位置をとるボンネットが
その第1の位置に拘束され、また、エンジンルームを開
状態とする位置に移行せしめられようとするボンネット
が、その開放端部を若干上方に移動させてエンジンルー
ムを半開状態とする第2の位置に拘束されるようになさ
れる。
【0003】斯かるボンネットのうち、車体前方側部分
を構成するエンジンルーム形成部の後端部に設けられた
ヒンジ部を支軸として回動せしめられるものを、上述の
第1の位置もしくは第2の位置に拘束するボンネットロ
ック装置として、例えば、実公平4-8209号公報において
は、内面部に取り付けられたストライカにラッチ機構が
係合せしめられて第1の位置に拘束されたボンネット
が、その拘束状態から解放されたとき、ストライカに係
合してボンネットを第2の位置に拘束するフック部材
と、ストライカとフック部材との係合を解除させるべく
操作される操作レバーと、フック部材及び操作レバーに
連結されてそれらを支持するロックベースとが備えら
れ、ロックベースが、エンジンルーム内に配されたラジ
エータの上方から車体後方側に向けて固定配置されると
ともに、フック部材がラジエータより車体後方側に配さ
れ、また、操作レバーが、ラジエータより車体前方側に
位置してロックベースにより支持された操作部材から車
体前端部側に伸び、全体がエンジンルームにおける上方
部分に配されたものが提案されている。
【0004】このような構成を有するボンネットロック
装置にあっては、操作レバーがボンネットにより覆われ
る位置に配されて、自動車の外観を損なわないものとさ
れる。また、このようなボンネットロック装置が用いら
れることにより、エンジンルームにおけるラジエータよ
り前方側部分の設計の自由度が増すことにより、車体の
エンジンルーム形成部の前端部側を低くすることが可能
となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如くに、エンジンルームにおけるラジエータより車体前
方側においてエンジンルームの上方部分に配された操作
レバーを有するボンネットロック装置にあっては、フッ
ク部材により第2の位置に拘束されたボンネットをその
拘束状態から解放すべく操作レバーが操作されるとき、
その操作レバーが、ボンネットにより覆われていること
により、操作され難いものとなるという問題がある。そ
れゆえ、操作レバーが、操作性を改善すべくその配置位
置が下げられた場合には、車体前方側から見えるものと
なって、自動車の外観を損なうものとなってしまうとい
う不都合がある。
【0006】斯かる点に鑑み、本発明は、エンジンルー
ムを開状態とする位置に移行せしめられるにあたり、そ
の開放端部を若干上方に移動させてエンジンルームを半
開状態とする位置に拘束されたボンネットを、その拘束
状態から解放すべく操作される操作レバーが、自動車の
外観を損なう虞がない位置に配され、しかも、操作性に
優れたものとして備えられる自動車のボンネットロック
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る自動車のボンネットロック装置は、自
動車におけるエンジンルーム内に配設された固定ベース
部材と、固定ベース部材により回動可能に支持されて配
され、エンジンルームを開閉するボンネットをエンジン
ルームを閉状態となす第1の位置に拘束する状態をとる
ロック部材と、固定ベース部材により回動可能に支持さ
れて配され、ボンネットがロック部材により第1の位置
に拘束された状態から解放されたとき、ボンネットをそ
の開放端が若干上方に移動せしめられることになる第2
の位置に拘束する状態をとるフック部材と、固定ベース
部材により回動可能に支持されて配され、固定ベース部
材側から自動車における外方側に伸びる操作レバーを有
し、ボンネットが第1の位置にあるとき、操作レバーが
ボンネットに近接した待機位置をとるものとなるロック
制御部材と、ロック制御部材に対して設けられた回動機
構部と、フック部材に対して設けられたロック解除機構
部とが備えられ、回動機構部が、フック部材がボンネッ
トを第2の位置に拘束する状態をとるとき、操作レバー
を待機位置より下方側となる操作位置に移動させるべ
く、ロック制御部材を回動させるものとされるととも
に、ロック解除機構部が、操作レバーの操作位置から上
方への移動に伴ってロック制御部材が回動せしめられる
とき、フック部材をロック制御部材と一体的に回動させ
て、ボンネットを第2の位置に拘束された状態から解放
するものとされて、構成される。
【0008】
【作用】上述の如くの構成とされる本発明に係る自動車
のボンネットロック装置にあっては、エンジンルームを
閉状態となす第1の位置からその開放端を若干上方に移
動させてエンジンルームを半開状態となす第2の位置に
移行し、その第2の位置に拘束されたボンネットを、第
2の位置における拘束状態から解放すべく操作される操
作レバーが、ボンネットが第1の位置に拘束されたもと
では、ボンネットに近接した待機位置におかれ、また、
ボンネットが第2の位置に拘束されたもとでは、待機位
置より下方側となる操作位置におかれる。それにより、
操作レバーは、ボンネットが第1の位置に拘束されたも
とでは、ボンネットにより覆われて、自動車の外観を損
なう事態が回避されるものとされ、また、ボンネットが
第2位置に拘束されたもとでは、車外からの操作を容易
に行うことができるものとされる。
【0009】
【実施例】図2は、本発明に係る自動車のボンネットロ
ック装置の一例をそれが適用された自動車の前方側部分
と共に示す。
【0010】図2に示される自動車における車体1の前
方側部分は、エンジンルーム形成部3により構成されて
いる。エンジンルーム形成部3における図示が省略され
た後端部には、エンジンルーム形成部3により形成され
たエンジンルーム4を開閉するボンネット6を回動可能
に支持するヒンジ部が配されている。エンジンルーム4
内における前方側部分には、ラジエータ7が車幅方向に
沿って配され、また、エンジンルーム4内における上方
側部分には、ラジエータシュラウド8が配されている。
そして、ラジエータシュラウド8により、ラジエータ7
の上端部、及び、車体1の前端部を形成してエンジンル
ーム形成部3を構成するラジエータグリル9が連結され
ている。さらに、エンジンルーム4内には、ボンネット
ロック装置20が配されている。ボンネットロック装置
20は、ラジエータシュラウド8におけるラジエータ7
より後方側に位置する部分に取り付けられて、上方中央
部分に上下方向に沿って伸びる溝部21aが設けられた
固定ベース部材21を有している。固定ベース部材21
における溝部21aは、ボンネット6の内面部に取り付
けられたストライカ10が選択的に挿入されるものとさ
れている。
【0011】固定ベース部材21における車体後方側の
面部には、図3に示される如く、ロック部材23,スト
ッパレバー24及びワイヤ移動用カム部材25が配され
ている。ロック部材23及びストッパレバー24は、固
定ベース部材21における溝部21aを挟む両側部に配
された軸26及び27に夫々回動可能に取り付けられ
て、固定ベース部材21により支持されている。また、
ワイヤ移動用カム部材25は、固定ベース部材21にお
ける下方側部分に配された軸29に回動可能に取り付け
られて、固定ベース部材21により支持されている
【0012】ロック部材23は、係合凹部23a及び切
欠部23bが設けられ、コイルバネ30により、図3に
おいて矢印aにより示される方向(a方向)に軸26を
支軸として回動するように付勢されている。ストッパレ
バー24は、突起部24a及び突出係止片24bが設け
られ、コイルバネ31により、図3において矢印bによ
り示される方向(b方向)に軸27を支軸として回動す
るように付勢されている。また、ストッパレバー24に
おける突出係止片24bが設けられた先端部24cは、
レリーズワイヤ33を介して、車体1における図示が省
略された車室内の乗員により操作される操作レバーに連
結されている。ワイヤ移動用カム部材25は、それに設
けられた係合凹部25aがストッパレバー24の突出係
止片24bに係合せしめられて、ストッパレバー24の
回動に伴って回動するものとされており、2本のワイヤ
34及び35の夫々における一端部が取り付けられてい
る。
【0013】ロック部材23は、固定ベース部材21に
おける溝部21a内にボンネット6のストライカ10が
挿入されると、そのストライカ10に係合凹部23aが
係合せしめられるものとされる。斯かる際、ロック部材
23及びトスッパレバー24は、図3において実線によ
り示される如くに、夫々に設けられた切欠部23b及び
突起部24aが相互係合状態とされ、ロック部材23が
a方向への回動が規制されるとともに、ストッパレバー
がb方向への回動が規制される。それにより、ストライ
カ10が、ロック部材23によって固定ベース部材21
の溝部21aにおける下方部分に拘束された状態とさ
れ、その結果、ボンネット6が、図2において実線によ
り示される如くの、エンジンルーム4を閉状態となす第
1の位置に拘束される。また、ストッパレバー24が、
図3において実線により示される如くの位置をとるもと
では、ワイヤ移動用カム部材25が、軸29に対して全
体がロック部材23側に偏倚した位置におかれる。
【0014】このようにロック部材23がボンネット6
を第1の位置に拘束する状態にあるもとで、ストッパレ
バー24がレリーズワイヤ33によりb方向とは逆の方
向に所定量回動せしめられて、ロック部材23における
切欠部23bとストッパレバー24における突起部24
aとの相互係合状態が解除されると、ロック部材23
は、その係合凹部23aをストライカ10から離脱させ
つつa方向に回動せしめられる。それにより、図3にお
いて一点鎖線により示される如くに、ロック部材23及
びストッパレバー24が、夫々における縁部及び突起部
24aとが相互当接状態とされて、ロック部材23のa
方向への回動が規制される。斯かるロック部材23のa
方向への回動によって、ストライカ10が、固定ベース
部材21の溝部21aにおける下方部分に拘束された状
態から解放される。その結果、ボンネット6が第1の位
置に拘束された状態から解放されて、エンジンルーム3
を開状態となす方向に回動せしめられ、それにより、ス
トライカ10が、固定ベース部材21の溝部21aにお
ける下方部分からその上方部分に向けて上昇移動せしめ
られる。また、ストッパレバー24のb方向とは逆の方
向への回動によって、ワイヤ移動用カム部材25は、図
3において一点鎖線により示される如くに、軸29に対
して全体がロック部材23から離隔する方向に偏倚した
位置におかれ、ワイヤ34及び35が、図3において矢
印cにより示される方向(c方向)に移動せしめられ
る。
【0015】一方、固定ベース部材21における車体前
方側の面部には、図1に示される如く、フック部材40
及びロック制御部材41が配されている。フック部材4
0及びロック制御部材41は、夫々における円板状本体
部40a及び41aが固定ベース部材21における中央
部分に配された軸42に回動可能に取り付けられて、固
定ベース21に支持されている。円板状本体部40a及
び41aの夫々には、係合凹部40b及び41bが設け
られている。フック部材40は、円板状本体部40aか
ら固定ベース部材21に沿って伸びるアーム部40c及
びアーム部40cの先端部に設けられたフック部40d
を有しており、フック部40dは、その上端部が傾斜部
とされている。ロック制御部材41は、フック部材40
のアーム部40cから離隔した位置をとって円板状本体
部41aから固定ベース部材21に沿って伸び、エンジ
ンルーム4における上方側に位置する先端部を有したア
ーム部41c、及び、アーム部41cの先端部に設けら
れ、ラジエータ7の上方を通じて車体前端部側に伸びる
操作レバー41dを有している。そして、フック部材4
0及びロック制御部材41は、軸42に配されたトグル
バネ43によって、アーム部40c及び41cが相互近
接せしめられることになる方向に付勢されており、フッ
ク部材40は、さらに、コイルバネル44によっても、
図1において矢印dに示される方向(d方向)に軸42
を支軸として回動するように付勢されている。さらに、
固定ベース部材21には、フック部材40のd方向への
回動を規制するストッパピン45、及び、ロック制御部
材41のd方向とは逆の方向への回動を規制するストッ
パピン46が配されている。
【0016】また、図4及び図5に示される如く、ロッ
ク制御部材41のアーム部41cにおける円板状本体部
41aに近接した部分には、固定ベース部材21側に突
出する可動ピン41eが配されている。そして、固定ベ
ース部材21とロック制御部材41との間には、固定ベ
ース部材21に回動可能に支持されて、可動ピン41e
を選択的に押圧するレバー移動用カム部材47が配され
ている。レバー移動用カム部材47は、内部に、固定ベ
ース部材21に配された固定ピン48から伸びる軸49
が貫通せしめられるとともにワイヤ取付部47aが設け
られ、そのワイヤ取付部47aに外部から通じる切欠部
47bが形成されたものとされている。斯かるレバー移
動用カム部材47は、そのワイヤ取付部47aに、一端
部がワイヤ移動用カム部材25に取り付けられたワイヤ
34の他端部が切欠部47bを通じて取り付けられると
ともに、コイルバネ50によって、図4において矢印e
により示される方向(e方向)に軸49を支軸として回
動するように付勢されている。そして、これらワイヤ3
4,可動ピン41e,レバー移動用カム部材47、及
び、コイルバネ50等を含んで、ロック制御部材41に
軸42を支軸とする回動を行わせる回動機構部が構成さ
れている。
【0017】一方、フック部材40の円板状本体部40
aに設けられた係合凹部40bには、係合用カム部材5
1が取り付けられている。係合用カム部材51は、図6
に示される如く、部分51a及び51bを有して、円板
状本体部40aにおける係合凹部40bに配された軸5
3に回動可能に支持されたものとされ、コイルバネ54
によって、図6において矢印fにより示される方向(f
方向)に軸53を支軸として回動するように付勢されて
いる。
【0018】係合用カム部材51と固定ベース部材21
との間には、軸56に回動可能に支持されたロック解除
用カム部材55が配されている。軸56は、固定ベース
部材21における溝部21aを挟む両側部に配された一
対の支持部21bにより支持されたものとされている。
ロック解除用カム部材55は、部分55a及び55bを
有し、コイルバネ57によって、図6において矢印gに
より示される方向(g方向)に軸56を支軸として回動
するように付勢されており、軸56に沿う長さが比較的
大とされている。また、ロック解除用カム部材55にお
ける板状部55bには、一端部がワイヤ移動用カム部材
25に取り付けられたワイヤ35の他端部が取り付けら
れている。そして、これらワイヤ35,係合用カム部材
51,ロック解除用カム部材55、及び、コイルバネ5
4及び57等を含んで、フック部材40を選択的にロッ
ク制御部材41と一体的に回動させるロック解除機構部
が構成されている。
【0019】上述の如くに、ボンネットロック装置20
は、それを構成する固定ベース部材21,ロック部材2
3,ストッパレバー24,フック部材40,ロック制御
部材41,回動機構部、及び、ロック解除機構部等のう
ち、ロック制御部材41における操作レバー41dのみ
がラジエータ7を越えてエンジンルーム4の前方側に伸
びるものとされることによって、エンジンルーム4内に
おけるラジエータ7の前方側に配される部品点数が低減
される。それにより、車体1のエンジンルーム形成部3
を車室内からの前方視界が改善されたものとなすべく、
エンジンルーム形成部3における前端部側を低くするこ
とが可能となる。
【0020】フック部材40及びロック制御部材41
は、ボンネット6が第1の位置に拘束された状態にある
もとでは、夫々、図1において実線により示される如く
に、ストッパピン45によりd方向への回動が規制され
た待機位置、及び、ストッパピン46によりd方向とは
逆の方向への回動が規制された待機位置をとる。待機位
置をとるフック部材40は、その係合凹部40b及びフ
ック部40dが、固定ベース部材21の溝部21aにお
ける下端部及び上端部に夫々近接した位置におかれたも
のとなる。一方、待機位置をとるロック制御部材41
は、係合凹部41bが、フック部材40における係合凹
部40bから離隔した位置におかれるとともに、操作レ
バー41dが、図2において実線により示される如く
に、ボンネット6に近接した位置におかれたものとな
る。
【0021】このように、ボンネット6が第1の位置に
拘束された状態にあるもとでは、ロック制御部材41が
待機位置をとって、その操作レバー41dがボンネット
6に近接した位置におかれることにより、操作レバー4
1dがボンネット6により覆われて、車体1の外観を損
なうことがないものとなる。
【0022】さらに、ボンネット6が第1の位置に拘束
された状態にあるもとでは、レバー移動用カム部材47
が、図4において実線により示される如くに、待機位置
をとるロック制御部材41の可動ピン41eより上方に
位置せしめられる。また、図6において実線により示さ
れる如くに、係合用カム部材51の部分51aにロック
解除用カム部材55の板状部55aが上方側から当接し
て、係合用カム部材51がロック解除用カム部材55に
よりf方向への回動が規制されるとともに、ロック解除
用カム部材55が係合用カム部材51によりg方向への
回動が規制される。
【0023】そして、ボンネット6が第1の位置に拘束
された状態から解放されたとき、待機位置をとるフック
部材40は、そのフック部40dが、固定部材21の溝
部21aにおける下方部分から上方部分に向けて上昇移
動せしめられるストライカ10に当接するものとなっ
て、ストライカ10を固定ベース部材21の溝部21a
における上方部分に拘束しする。それにより、図2にお
いて一点鎖線により示される如くに、ボンネット6が、
その開放端を若干上方に移動させてエンジンルーム4を
半開状態となす第2の位置に拘束される。
【0024】また、ボンネット6が第1の位置に拘束さ
れた状態から解放される際における、ワイヤ34及び3
5のc方向への移動により、ワイヤ34の他端部が取り
付けられたレバー移動用カム部材47及びワイヤ35の
他端部が取り付けられたロック解除用カム部材55が、
夫々、e方向とは逆の方向及びg方向とは逆の方向に回
動せしめられる。それにより、レバー移動用カム部材4
7は、図4において一点鎖線により示される如くに、ロ
ック制御部材41の可動ピン41eを所定量下方に押圧
移動させた後、図4において二点鎖線により示される如
くに、可動ピン41eから離脱せしめられる。待機位置
をとるロック制御部材41は、可動ピン41eが下方に
押圧されることに伴って、d方向とは逆の方向に回動せ
しめられ、図1において一点鎖線により示される如くの
操作位置におかれる。このようなロック制御部材41の
待機位置から操作位置への回動に伴って、円板状本体部
41aに設けられた係合凹部41bが、待機位置をとる
フック部材40の円板状本体部40aに設けられた係合
凹部40bに近接せしめられて、図4において一点鎖線
により示される如くに、係合凹部40bに対向するもの
となるとともに、操作レバー41dが下方に移動せしめ
られ、図2において一点鎖線により示される如くの位置
をとるものとなる。
【0025】一方、ワイヤ35のc方向への移動によ
り、g方向とは逆の方向に回動せしめられたロック解除
用カム部材55は、図6において実線により示される位
置から一点鎖線により示される位置におかれる。斯かる
ロック解除用カム部材55の回動により、待機位置をと
るフック部材40における係合凹部40bに取り付けら
れた係合用カム部材51が、f方向に回動せしめられ
る。それにより、係合用カム部材51は、図6において
一点鎖線より示される如くに、部分51bが、フック部
材40の係合凹部40bに対向せしめられたロック制御
部材41の係合凹部41bに係合して、待機位置をとる
フック部材40を、操作位置をとるロック制御部材41
と一体的に回動し得る状態となす。
【0026】このように待機位置をとるフック部材40
が操作位置をとるロック制御部材41と一体的に回動し
得る状態にあるもとで、車外から第2の位置に拘束され
たボンネット6の開放端とエンジンルーム形成部3との
間を通じて、ロック制御部材41における操作レバー4
1dに対してそれを上方に移動させる操作が行われる
と、その操作レバー41dの上方への移動に伴い、ロッ
ク制御部材41がフック部材40を伴ってd方向に回動
せしめられる。斯かるd方向への回動によりフック部材
40は、図1及び図4において一点鎖線により示される
如くに、フック部40dがストライカ10から離脱する
ものとなる。それにより、ストライカ10が固定ベース
部材21の溝部21aにおける上方部分に拘束された状
態から解放され、その結果、ボンネット6が、第2の位
置に拘束された状態から解放される。
【0027】斯かるボンネット6を第2の位置に拘束さ
れた状態から解放すべく操作される、操作位置をとるロ
ック制御部材41の操作レバー41dは、ロック制御部
材41が待機位置をとる場合に比して下方の位置をとる
ものとされることにより、車外からの操作レバー41d
に対する操作が容易に行われる。
【0028】このようにボンネット6が、第2の位置に
拘束された状態から解放され、操作レバー41dが上方
に移動せしめられる状態から解放されると、フック部材
40は、ロック制御部材41を伴ってd方向に回動せし
められる。そして、フック部材40が再び待機位置をと
るものとなると、そのd方向への回動がストッパピン4
5により規制され、それにより、ロック制御部材41
が、再び操作位置をとるものとなる。
【0029】また、第2の位置に拘束された状態から解
放されたボンネット6が、再びエンジンルーム4を閉状
態となすべく回動せしめられると、待機位置をとるフッ
ク部材40は、フック部40dにおける傾斜部とされた
上端部がその上方からストライカ10により押圧され
て、d方向とは逆の方向に回動せしめられて、フック部
40dがストライカ10から離隔する。それにより、図
3において一点鎖線により示される如くに、ストライカ
10が、ロック部材23を、その係合凹部23aに当接
してa方向とは逆の方向に回動させつつ、固定ベース部
材21の溝部21a内に挿入される状態におかれる。斯
かるロック部材23のa方向とは逆の方向への回動によ
り、ストライカ10にロック部材23における係合凹部
23aが係合せしめられるとともに、図3において一点
鎖線により示される位置をとるストッパレバー24は、
その突起部24aがロック部材23における縁部に当接
する状態から解放されて、b方向に回動せしめられる。
【0030】その結果、図3において実線により示され
る如くに、ロック部材23及びストッパレバー24が、
夫々に設けられた切欠部23b及び突起部24aが相互
係合状態とされ、ロック部材23がa方向への回動が規
制されるとともに、ストッパレバーがb方向への回動が
規制される。それにより、ストライカ10が、ロック部
材23によって固定ベース部材21の溝部21aにおけ
る下方部分に拘束された状態とされ、その結果、ボンネ
ット6が、図2において実線により示される如くの、エ
ンジンルーム4を閉状態となす第1の位置に拘束され
る。また、ストッパレバー24のb方向への回動によ
り、ワイヤ移動用カム部材25が、図3において一点鎖
線により示される位置から実線により示される位置をと
るものとされて、ワイヤ34及び35がc方向とは逆の
方向に移動せしめられる。
【0031】斯かるワイヤ34のc方向とは逆の方向へ
の移動により、レバー移動用カム部材47がe方向に回
動せしめられ、図4において二点鎖線により示される位
置から実線により示される位置をとる。また、ワイヤ3
5のc方向とは逆の方向への移動により、ロック解除用
カム部材55がg方向に回動せしめられて、図6におい
て一点鎖線により示される位置から実線により示される
位置におかれる。つた、ロック解除用カム部材55のg
方向への回動により、係合用カム部材51が、f方向と
は逆の方向に回動せしめられて、図6において一点鎖線
により示される位置から実線により示される位置におか
れ、部分51bがロック制御部材41における係合凹部
41bから離脱せしめられる。その結果、待機位置をと
るフック部材40及び操作位置をとるロック制御部材4
1は、夫々個別に回動し得るものとなり、ロック制御部
材41がd方向とは逆の方向に回動せしめられる。そし
て、ロック制御部材41が再び待機位置をとるものとな
ると、そのd方向とは逆の方向への回動がストッパピン
45により規制される。斯かるロック制御部材41の回
動に伴って、操作レバー41dが、図2において実線に
より示されるに、第1の位置に拘束されたボンネット6
に近接した位置に移動せしめられ、また、可動ピン41
eが、レバー移動用カム部材47の下方側に位置せしめ
られるものとなる。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係る自動車のボンネットロック装置によれば、エンジン
ルームを閉状態となす第1の位置から移行せしめられ、
その開放端を若干上方に移動させてエンジンルームを半
開状態となす第2の位置に拘束されたボンネットを、そ
の第2の位置における拘束状態から解放するため操作さ
れるものとされる操作レバーが、ボンネットが第1の位
置に拘束された状態のもとでは、ボンネットに近接した
待機位置におかれ、また、ボンネットが第2の位置に拘
束された状態のもとでは、待機位置より下方側となる操
作位置におかれるので、操作レバーを、ボンネットが第
1の位置に拘束された状態のもとでは、ボンネットによ
り覆われて、自動車の外観を損なうことがないものとで
きるとともに、ボンネットが第2位置に拘束された状態
のもとでは、車外からの操作を容易に行なえるものとな
すことができる。
【0033】さらに、本発明に係る自動車のボンネット
ロック装置にあっては本体部がエンジンルーム内におけ
るラジエータの内方の位置に配され、操作レバーのみが
ラジエータを越えて自動車の外方側に伸びるものとされ
ることにより、エンジンルーム内におけるラジエータの
外方側に配される部品点数が低減され、特に、エンジン
ルームが自動車の前方部分に設けられる場合には、車体
のエンジンルーム形成部における前端部側が低くできる
ものとされて、車体のエンジンルーム形成部を車室内か
らの前方視界が改善されることになるものとできること
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車のボンネットロック装置の
一例における要部を示す正面図である。
【図2】本発明に係る自動車のボンネットロック装置の
一例をそれが適用された自動車の前方側部分と共に示す
概略断面図である。
【図3】図1に示される例の要部を示す背面図である。
【図4】図1に示される例の動作説明に供される図であ
る。
【図5】図1に示される例の部分を示す側面図である。
【図6】図1に示される例の動作説明に供される図であ
る。
【符号の説明】
3 エンジンルーム形成部 4 エンジンルーム 6 ボンネット 7 ラジエータ 10 ストライカ 20 ボンネットロック装置 21 固定ベース部材 23 ロック部材 24 ストッパレバー 25 ワイヤ移動用カム部材 33 レリーズワイヤ 34,35 ワイヤ 40 フック部材 40d フック部 41 ロック制御部材 41d 操作レバー 47 レバー移動用カム部材 51 係合用カム部材 55 ロック解除用カム部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車におけるエンジンルーム内に配設さ
    れた固定ベース部材と、 該固定ベース部材により回動可能に支持されて配され、
    上記エンジンルームを開閉するボンネットを上記エンジ
    ンルームを閉状態となす第1の位置に拘束する状態をと
    るロック部材と、 上記固定ベース部材により回動可能に支持されて配さ
    れ、上記ボンネットが上記ロック部材により上記第1の
    位置に拘束された状態から解放されたとき、該ボンネッ
    トをその開放端が若干上方に移動せしめられることにな
    る第2の位置に拘束する状態をとるフック部材と、 上記固定ベース部材により回動可能に支持されて配さ
    れ、上記固定ベース部材側から上記自動車における外方
    側に伸びる操作レバーを有し、上記ボンネットが上記第
    1の位置にあるとき、上記操作レバーが上記ボンネット
    に近接した待機位置をとるものとなるロック制御部材
    と、 上記フック部材が上記ボンネットを第2の位置に拘束す
    る状態をとるとき、上記操作レバーを上記待機位置より
    下方側となる操作位置に移動させるべく、上記ロック制
    御部材を回動させる回動機構部と、 上記操作レバーの上記操作位置から上方への移動に伴っ
    て上記ロック制御部材が回動せしめられるとき、上記フ
    ック部材を上記ロック制御部材と一体的に回動させて、
    上記ボンネットを第2の位置に拘束された状態から解放
    するロック解除機構部と、を備えて構成される自動車の
    ボンネットロック装置。
  2. 【請求項2】固定ベース部材が、上記エンジンルーム内
    に配されたラジエータより内方の位置に配され、該固定
    ベース部材により支持されたロック制御部材における操
    作レバーが、上記ラジエータの上方を通じて伸びるもの
    とされたことを特徴とする請求項1記載の自動車のボン
    ネットロック装置。
  3. 【請求項3】ロック解除機構部が、上記フック部材に回
    動可能に取り付けられて上記ロック制御部材に係合する
    ことにより、上記フック部材と上記ロック制御部材とが
    一体的に回動し得るものとなすカム部材を含むことを特
    徴とする請求項1又は2記載の自動車のボンネットロッ
    ク装置。
JP19444692A 1992-07-22 1992-07-22 自動車のボンネットロック装置 Pending JPH0642246A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140045604A (ko) * 2012-09-05 2014-04-17 현대자동차주식회사 자동차 업-다운 후드 래치 어셈블리

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140045604A (ko) * 2012-09-05 2014-04-17 현대자동차주식회사 자동차 업-다운 후드 래치 어셈블리

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