JPH0642225U - カード付連続帳票 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カードとその送付用台紙とに同時かつスムー
ズに印刷することができ、しかも、配送時や保管時等に
好適な薄型のカード付連続帳票を提供する。 【構成】 台紙１のカード添付部１ｂに剥離剤２を塗布
する。剥離剤２上には粘着剤３を介しカード４を剥離可
能に貼着する。カード４はカード表面形成部５とカード
裏面形成部６との２つに開かれた状態に形成する。カー
ド４を台紙１から剥がした後、そのカード４を折り曲げ
線７に沿って折り曲げ、かつカード表面形成部５とカー
ド裏面形成部６とを互いに貼り合わせたとき、カード４
には従来と同様に通常の使用が可能な厚さが得られるよ
うに構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、会員カード等のカードとその送付用台紙とに同時かつスムーズに 印刷することができ、しかも配送時や保管時等に好適な薄型のカード付連続帳票 に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、この種のカード付連続帳票としては図３又は図４に示すものが知ら れており、図３に示すカード付連続帳票は、カード１０とその送付用台紙１１を 別個独立に形成し、かつ、このカード１０及び台紙１１に必要な事項を別々に印 字した後、機械又は手作業等により、カード１０の角部１０ａを台紙１１の切込 み部１１ａに差し込んで、カード１０を送付用台紙１１に添付するように構成さ れている。

【０００３】 一方、図４に示すカード付連続帳票は、カード１０の裏面に粘着剤１２を介し て配設した透明フィルム１３と、台紙１１上に粘着剤１４を介して設けた透明フ ィルム１５とが互いに剥離可能に貼り合わされており、かつこのように貼り合わ された状態で、カード１０及び台紙１１に必要な事項を同時に印刷できるように 構成されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、図３に示す従来のカード付連続帳票にあっては、カード１０を 台紙１１に添付する前に、事前にカード１０及び台紙１１に必要な事項を別々に 印字するため、印字の作業工数が多く、しかも、その印字後においてカード１０ を送付用台紙１１に添付する際は、機械又は目視によりカード１０と送付用台紙 １１の印字内容がマッチしているかどうかをチェックするデータマッチ・チェッ クシステムも欠かさず必要となるので、機械設備費又は人件費等が余分にかかり 、製造コストが高くなる。

【０００５】 また、図４に示す従来のカード付連続帳票にあっては、粘着剤１２，１４及び 透明フィルム１３，１５を介して単にカード１０をそのまま台紙１１上に貼着す るように構成しただけであるため、カード１０及び透明フィルム１３，１５の厚 さがそのまま台紙１１の厚さに加算され、カード１０の貼着部分における総厚が 厚くなるので、カード１０及び台紙１１に必要な事項を印字する際、プリンタヘ ッド、インクリボン、あるいはＮＩＰ機の感光ドラムが破損するという不具合が 生じ、印刷をスムーズに行うことができない。

【０００６】 しかも、このカード付連続帳票によると、上記の如くカード１０の貼着部分に おける総厚が厚いため、図５に示す如く複数の台紙１１を重ねるように折り畳ん で一冊のカード付連続帳票を形成する場合には、台紙１１が大きく傾き、台紙１ １の積層状態が不安定となるので、一度に多くの台紙を重ねて束ねることができ ず、配送時や保管時等に不便である。

【０００７】 この考案は上述の事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、カ ードとその送付用台紙とに同時かつスムーズに印刷することができ、しかも、配 送時や保管時等に好適な薄型のカード付連続帳票を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、この考案は、送付用台紙と、この台紙上に塗布さ れた剥離剤と、その剥離剤上に剥離可能に貼着されると共にカード表面形成部と カード裏面形成部との２つに開かれた状態に形成したカードとを具備することを 特徴とする。

【０００９】

【作用】

この考案によれば、カードはカード表面形成部とカード裏面形成部との２つに 開かれた状態で台紙上に剥離可能に貼着される。

【００１０】

【実施例】

以下、この考案に係るカード付連続帳票の一実施例について図１及び図２を基 に詳細に説明する。

【００１１】 このカード付連続帳票は図１に示す如く送付用台紙１が余白部１ａとカード添 付部１ｂとに区分されており、そのカード添付部１ｂにはシリコーン剤等の剥離 剤２が台紙１上に直接塗布されている。

【００１２】 また、上記剥離剤２上には粘着剤３を介してカード４が剥離可能に貼着されて いると共に、このカード４はカード表面形成部５とカード裏面形成部６との２つ に開かれた状態に形成されており、そのカード表面形成部５とカード裏面形成部 ６の境にはミシン目等の折り曲げ線７が設けられている。

【００１３】 即ち、カード４を実際に利用する場合には、図２に示す如く、カード４を折り 曲げ線７に沿って折り曲げ、かつカード表面形成部５とカード裏面形成部６とを 互いに貼り合わせる。これにより、カード４には従来と同様に通常の使用が可能 な厚さが得られる。

【００１４】 なお、上記粘着剤３はカード４の裏面側に塗布したもので、カード４の剥離時 においては剥離剤２側でなくカード４側に一体に付着するように設けられている 。

【００１５】 次に、上記の如く構成されたカード付連続帳票の使用例について図１及び図２ を基に説明する。

【００１６】 このカード付連続帳票によれば、その台紙１をプリンタにセットするだけで、 カード４のカード表面形成部５とカード裏面形成部６のうち、いずれか一方には 氏名やコード番号等を、台紙１の余白部１ａには上記氏名に対応する宛名やメッ セージ等を同時に印刷することができる。なお、カード表面形成部５のみ、又は カード裏面形成部６のみだけでなく、そのカード表面形成部５とカード裏面形成 部６の両者に印刷しても良く、このように印刷した場合は、台紙１への印刷と同 時にカード４の両面印刷を実行することができる。

【００１７】 また、上記の如く台紙１に印刷された宛名のエンドユーザは、台紙１からカー ド４を剥がした後、その剥離後のカード４を折り曲げ線７に沿って折り曲げ、か つ粘着剤３を介しカード表面形成部５とカード裏面形成部６とを互いに貼り合わ せると、従来と同様に通常の使用が可能な厚さを有する一つのカードを得ること ができる。

【００１８】 したがって、上記実施例のカード付連続帳票によれば、カードと台紙とに必要 な事項を同時に印刷することができるので、印字の作業工数が少なくなり、かつ 、カードと台紙の印字内容がマッチしているかどうかをチェックするデータマッ チ・チェックシステムを一切省略することができ、製造コストの低減が図れる。

【００１９】 また、この実施例のカード付連続帳票にあっては、台紙に貼着されたカードは カード表面形成部とカード裏面形成部との２つに開かれた状態にある、即ちカー ドは従来の１／２の厚さで形成することができ、これにより、カードの貼着部分 における総厚が従来に比し薄くなるので、カード及び台紙へと印字する際、プリ ンタヘッド、インクリボン、あるいはＮＩＰ機の感光ドラムが破損するのを防止 でき、スムーズに印刷を行うことができる。

【００２０】 しかも、この実施例のカード付連続帳票によると、上記の如くカードの貼着部 分における総厚が薄くなるため、複数の台紙を重ねるように折り畳んで一冊のカ ード付連続帳票を形成する場合においても、台紙の傾きが小さく、安定した台紙 の積層状態が得られ、一度に多くの台紙を重ねて束ねることが可能となるので、 配送時や保管時等に便利な薄型のカード付連続帳票を提供することができる。

【００２１】 なお、カードの構成材料については、紙、合成紙、プラスチック、又はフィル ム等が考えられるが、特に限定されることはなく、カードの用途に応じて適宜選 択して適用することができる。

【００２２】

【考案の効果】

この考案に係るカード付連続帳票にあっては、上記の如くカードがカード表面 形成部とカード裏面形成部との２つに開かれた状態で台紙上に剥離可能に貼着さ れるように構成したため、カードと台紙とに必要な事項を同時に印刷することが できるので、印字の作業工数が少なくなり、かつ、カードと台紙の印字内容がマ ッチしているかどうかをチェックするデータマッチ・チェックシステムを一切省 略することができ、製造コストの低減が図れる。

【００２３】 また、この考案に係るカード付連続帳票によれば、台紙に貼着されたカードは カード表面形成部とカード裏面形成部との２つに開かれた状態にある、即ちカー ドは従来の１／２の厚さで形成することができ、これにより、カードの貼着部分 における総厚が従来に比し薄くなるので、カード及び台紙に必要な事項を印字す る際、プリンタヘッド、インクリボン、あるいはＮＩＰ機の感光ドラムが破損す るのを防止でき、スムーズに印刷を行うことができる。

【００２４】 しかも、この考案に係るカード付連続帳票によると、上記の如くカードの貼着 部分における総厚が薄いため、複数の台紙を重ねるように折り畳んで一冊のカー ド付連続帳票を形成する場合においても、台紙の傾きが小さく、安定した台紙の 積層状態が得られ、一度に多くの台紙を重ねて束ねることが可能となるので、配 送時や保管時等に便利な薄型のカード付連続帳票を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例を示す正面図及び平面図。

【図２】この考案の要部を説明する説明図。

【図３】従来のカード付連続帳票を説明する説明図。

【図４】従来の他のカード付連続帳票を示す正面図及び
平面図。

【図５】従来の一冊のカード付連続帳票を説明する説明
図。

【符号の説明】

１ 台紙 ２ 剥離剤 ４ カード ５ カード表面形成部 ６ カード裏面形成部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 送付用台紙と、この台紙上に塗布された
   剥離剤と、その剥離剤上に剥離可能に貼着されると共に
   カード表面形成部とカード裏面形成部との２つに開かれ
   た状態に形成したカードとを具備することを特徴とする
   カード付連続帳票。