JPH1120344A - 配送伝票 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】配送伝票を構成する複数枚の帳票や紙片などを
同一面に並べ、また、配送物の配送に伴って必要な帳票
や紙片などを取り外しでき、ノンインパクトプリンタを
用いた配送伝票への情報出力が行えるようにする。 【解決手段】表面に配送情報記入部５を有した配送兼受
領票６と配送票７とを切り取りミシン目８を介して連接
してなる上紙片２と、折り部１０を介して連接された中
紙片３と、折り兼切り取り部１１を介して連接された貼
付片４とが、Ｚ状に折り畳み可能に設けられ、中紙片３
には、折り部１０より折り畳んだ際、上紙片２の切り取
りミシン目が設けられてなり、上紙片と中紙片の裏面側
の一方および貼付片４の裏面側にそれぞれ粘着剤１２が
設けられてなると共に、上紙片、中紙片、貼付片の裏面
側に剥離紙１３が当接され、Ｚ状の折り畳みで対向する
中紙片３と貼付片４との対向面に、中紙片３と貼付片４
とを剥離可能に接着する接着剤１４が塗布されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は配送物の配送に際し
て使用する配送伝票に関するものである。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】従来から配送物を配送
する場合、配送物側に受取人の住所氏名などの情報を設
けるようにするとともに、配送作業員が取り扱う帳票や
受取人側からの受領確認が行えるようにするために、複
数枚の帳票を分離可能に綴じ合わせた配送伝票が用いら
れている。例えば、差出人側控、業務管理用の配送票、
配送作業員用の配達票、受取人から受領確認を得るため
の受領票、そして、配送物に貼付するなどして一体化さ
せる貼付票などからなり、これらの帳票それぞれにおい
て配送物に関する差出人住所氏名や受取人住所氏名、配
送物名などの配送情報を記載するための配送情報記入部
を有しており、カーボンシステムやノンカーボンシステ
ムを採用することで最上位の帳票の配送情報記入部に記
載した配送情報が下位の帳票にも同時複写できるように
設けられていた。ところで、通信販売業者のように数多
くの顧客向けに配送物を配送する場合においても上記し
た配送伝票を使用し、集中管理された顧客情報などから
配送情報をその配送伝票に出力するようにして発行業務
の効率化が図られるようになってきており、このような
配送伝票の発行に際しては上述したように配送伝票が複
写形式であるためにインパクトプリンタを用いて出力が
行われている。一方、近年、印字処理に優れ高い静粛性
が得られるノンインパクト形式のプリンタが多く出回る
ようになってきていることから、このノンインパクトプ
リンタを用いて配送伝票の発行が希望されるようになっ
てきたが、上述した従来の配送伝粟では複数枚の帳票が
重ね合わされた構造であり、この配送伝票に対して前記
ノンインパクトプリンタでは情報出力が行えないという
問題がある。そこで、本発明は上記事情に鑑み、配送伝
票を構成する複数枚の帳票や紙片などを同一面に並べら
れるようにするとともに、配送物の配送に伴って必要な
帳票や紙片などを取り外すことができるようにすること
を課題とし、上述したノンインパクトプリンタを用いた
配送伝票への情報出力が行えるようにすることを目的と
する。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を考慮
してなされたもので、それぞれ表面に配送情報記入部を
有した配送兼受領票と配送票とを切り取りミシン目を介
して連接してなる上紙片と、この上紙片に折り部を介し
て連接された中紙片と、表面に配送情報記入部を有して
前記中紙片に折り兼切り取り部を介して連接された貼付
片とが、前記中紙片を中心にしてＺ状に折り畳み可能に
設けられ、前記中紙片には、前記折り部より折り畳んだ
際、前記上紙片の切り取りミシン目が設けられてなり、
前記上紙片と中紙片の裏面側の少なくとも一方および貼
付片の裏面側にそれぞれ粘着剤が設けられてなると共
に、前記上紙片、中紙片、貼付片の裏面側に剥離紙が当
接されてなり、前記Ｚ状の折り畳みで対向する前記中紙
片と貼付片との対向面に、通常では接着することなく接
着条件の付与により接着力を生じて中紙片と貼付片とを
剥離可能に接着する接着剤が塗布されていることを特徴
とする配送伝票を提供して、上記課題を解消するもので
ある。

【０００４】

【発明の実施の形態】つぎに本発明を図１から図４に示
す実施の形態に基づいて詳細に説明する。図中１は配送
伝票で、該配送伝票１は図１に示されているように、上
紙片２と中紙片３と貼付片４とが横一連にして連接され
たものである。前記上紙片２はそれぞれ表面側に配送情
報記入部５を有している配達兼受領票６と配送票７が切
り取りミシン目８を介して高さ方向（紙片連接方向に直
交する方向）に分離可能にして連接されたものであり、
例えば前記配達兼受領票６は配送作業員が直接取り扱っ
たり配送物を渡した受取人から受け取り確認のための受
領印を貰うためのものであり、受領印部９を有してい
る。また、配送票７は例えば配送過程初期時に取り外さ
れて配送管理部署が配送情報記入部に記載されている配
送情報を管理情報として利用できるようにしたものであ
る。

【０００５】上記上紙片２と中紙片３とは折り用ミシン
目からなる折り部ｌ０を介して連接され、この中紙片３
と上記貼付片４とは切り取り用ミシン目からなる折り兼
切り取り部１１を介して連接されており、前記中紙片３
を中心にしてＺ状に折り畳み可能に設けられている。そ
して、前記貼付片４にあっては、展開状態で上紙片２の
表面と同じ側の表面であって、前記Ｚ状に折り畳んだと
きには中紙片３にて隠される側の面に配送情報記入部５
を有している。また、この貼付片４は裏面に粘着剤１２
が剥離紙１３に覆われた状態であり、後述するようにＺ
状に折り畳まれた配送伝票を配送物に貼着する際にはこ
の粘着剤１２によって貼り付けられる。このように配送
伝票１においては、展開状態で同一面側となる上記上紙
片２の表面と貼付片４の表面とにそれぞれ配送情報記入
部５が位置しているため、この展開状態とした配送伝票
１をインパクトプリンタやノンインパクトプリンタにセ
ットして各配送情報記入部５に配送情報を印字すること
ができる。

【０００６】配送伝票１では図２に示す如く、上記折り
部ｌ０と折り兼切り取り部１１とから中紙片３が中心と
なるようにしてＺ状に折り畳み可能に設けられているも
のであり、上紙片２と中紙片３とでは、このＺ状の折り
畳みで表面それぞれを対向面として折り合わされ、中紙
片３と貼付片４とではＺ状の折り畳みで表面それぞれを
対向面として折り合わされるようにしている。前記上紙
片２の中紙片３との対向面には、粘着剤１２が塗布さ
れ、剥離紙１３が当接されている。また、中紙片３の対
向面と貼付片４の対向面とには、通常では接着すること
なく、接着条件により接着力を生じる接着剤１４が塗布
されている。そして、前記接着剤１４への圧、熱などか
らなる接着条件の付与は上記配送情報記入部５への情報
を印字し、この配送伝票１をＺ状に折り畳んだ後に行わ
れるものであり、前記上紙片２の裏面の剥離紙１３を剥
離し、上紙片２と中紙片３とを強固に接着する。一方、
前記接着剤１４は接着条件が付与されることで接着強度
の低い接着力を生じるものであり、折り合わされた中紙
片３と貼付片４とを剥離可能に接着する。剥離紙１３の
貼付片４と中紙片３との境には、切り取りミシン目２２
を設けてなるものである。

【０００７】上述したように上紙片２と中紙片３とは粘
着剤１２を介して強接着力で接着されるとともに、配送
伝票１の取り扱いに際して配達兼受領票６と配送票７と
が取り外される時点が異なることから、上紙片２の切り
取りミシン目８と対応するようにして中紙片３にもこの
切り取りミシン目８に対応して切り取りミシン目２０が
設けられており、配達兼受領票６と配送票７とのそれぞ
れが配送過程の異なる時点で取り外すことができるよう
にしている。そして、例えば、配達兼受領票６と配送票
７との内、配送過程の初期段階で配送票７が配送業務の
ために取り外されるような場合には、貼付片４の配送情
報記入部５を前記配送票７に対応する位置に配置するこ
とで配送票７を取り外した時点で貼付片４の配送情報記
入部５が表れ、そこに記載された配送情報を読み取るこ
とができるようになる。上記配達兼受領票６や配送票７
は粘着剤１２を介して中紙片３のそれぞれ対向部分と一
体化されるため、上記展開状態のときにこの中紙片３の
表面にも配送物に関する配送情報などを設けることが可
能であり、また、配達兼受領票６の受領印部９を中紙片
３側に位置させるようにすることも可能であろう。

【０００８】図３は配送伝票１をＺ状に折り畳み、上紙
片２（配達兼受領票と配送票）、中紙片３、貼付片４と
を貼り合わせた状態を断面で示している。この断面で示
されているように、中紙片３の横幅寸法が貼付片４の横
幅寸法より大きく、かつ、折り部１０側に接着剤１４の
未塗布部２１を設けることにより、接着剤１４を介して
中紙片３と中紙片４とを貼り合わせたときに折り部１０
が貼付片４の外側辺より外方に位置すると共に、未接着
部が形成されるようになり、この外方に張り出した折り
部１０が指掛かりとなって配達兼受領票や配送票の引き
起こしが容易になるように設けられている。図４は更に
他の例を示すものである。この実施の例では上記配達兼
受領票６と配送票７とが高さ方向に亘る切り取りミシン
目８を介して分離可能に設けられているものであり、こ
のように配達兼受領票６と配送票７とを上紙片と中紙片
と貼付片との連接方向と同じ方向にして連接するように
してもよい。この場合、前記切り取りミシン目８に対応
する中紙片３の切り取りミシン目２０も高さ方向に亘る
ものであり、Ｚ状に折り畳み接着させた後に配送票７と
中紙片３の対応部分とが一体となった状態で取り外せる
ようにしている。

【０００９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の配送伝票
は、それぞれ表面に配送情報記入部を有した配送兼受領
票と配送票とを切り取りミシン目を介して連接してなる
上紙片と、この上紙片に折り部を介して連接された中紙
片と、表面に配送情報記入部を有して前記中紙片に折り
兼切り取り部を介して連接された貼付片とが、前記中紙
片を中心にしてＺ状に折り畳み可能に設けられ、前記中
紙片には、前記折り部より折り畳んだ際、前記上紙片の
切り取りミシン目が設けられてなり、前記上紙片と中紙
片の裏面側の少なくとも一方および貼付片の裏面側にそ
れぞれ粘着剤が設けられてなると共に、前記上紙片、中
紙片、貼付片の裏面側に剥離紙が当接されてなり、前記
Ｚ状の折り畳みで対向する前記中紙片と貼付片との対向
面に、通常では接着することなく接着条件の付与により
接着力を生じて中紙片と貼付片とを剥離可能に接着する
接着剤が塗布されていることを特徴とするものである。
このように、配達兼受領票と配送票とからなる上紙片
と、中紙片と、貼付片とが一連に連接されて、配送情報
記入部が展開状態の配送伝票の同一面側にそれぞれ位置
しているため、インパクトプリンタばかりでなくノンイ
ンパクトプリンタによっても配送情報が印字出力できる
ようになり、配送伝票の発行に際して印字処理に優れ高
い静粛性のあるノンインパクトプリンタが採用できるよ
うになる。また、折り畳んだ後に上紙片と中紙片と貼付
片とを貼り合わせることができるため、この折り畳まれ
て各片を貼り合わせてなる配送伝票を貼付片の粘着剤を
介して配送物に取り付けても、上紙片の配達兼受領票や
配送票が引き起こし可能な状態のままバラ付かなくな
り、その取り扱いが簡単になるなど、実用性に優れた効
果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る配送伝票の一例を示すもので、
（イ）は一例の表面を示す説明図、（ロ）は一例を断面
で示す説明図である。

【図２】一例をＺ状に折り畳む状態を示す説明図であ
る。

【図３】折り畳まれた配送伝票を断面で示す説明図であ
る。

【図４】他の例を示す説明図である。

【符号の説明】

１ 配送伝票 ２ 上紙片 ３ 中紙片 ４ 貼付片 ５ 配送情報記入部 ６ 配達兼受領票 ７ 配送票 ８ 切り取りミシン目 ９ 受領印部 １０ 折り部 １１ 折り兼切り取り部 １２ 粘着剤 １４ 接着剤 ２１ 接着剤未塗布部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 それぞれ表面に配送情報記入部を有した
   配送兼受領票と配送票とを切り取りミシン目を介して連
   接してなる上紙片と、この上紙片に折り部を介して連接
   された中紙片と、表面に配送情報記入部を有して前記中
   紙片に折り兼切り取り部を介して連接された貼付片と
   が、前記中紙片を中心にしてＺ状に折り畳み可能に設け
   られ、前記中紙片には、前記折り部より折り畳んだ際、
   前記上紙片の切り取りミシン目が設けられてなり、前記
   上紙片と中紙片の裏面側の少なくとも一方および貼付片
   の裏面側にそれぞれ粘着剤が設けられてなると共に、前
   記上紙片、中紙片、貼付片の裏面側に剥離紙が当接され
   てなり、前記Ｚ状の折り畳みで対向する前記中紙片と貼
   付片との対向面に、通常では接着することなく接着条件
   の付与により接着力を生じて中紙片と貼付片とを剥離可
   能に接着する接着剤が塗布されていることを特徴とする
   配送伝票。