JPH0642201Y2 - X線回折装置 - Google Patents

X線回折装置

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JPH0642201Y2
JPH0642201Y2 JP4872588U JP4872588U JPH0642201Y2 JP H0642201 Y2 JPH0642201 Y2 JP H0642201Y2 JP 4872588 U JP4872588 U JP 4872588U JP 4872588 U JP4872588 U JP 4872588U JP H0642201 Y2 JPH0642201 Y2 JP H0642201Y2
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JP
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ray
rays
curved mirror
curved
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JP4872588U
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JPH01152249U (ja
Inventor
恵三 小川
裕 横沢
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理学電機株式会社
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  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、被測定試料からの回折X線によって蓄積性蛍
光板上に潜像を形成し、これにレーザ光線等の励起光を
照射して蛍光を発生させて、上記潜像の読取りを行うよ
うな、X線回折装置に関し、特に、X線収束手段に特徴
のあるX線回折装置に関する。
[従来の技術] 蓄積性蛍光板は、従来のX線フィルムよりも優れた特性
を有するX線用二次元検出器として、最近脚光を浴びて
いるものである。その特徴は、感度の一様性と位置分解
能がX線フィルムと同程度に優れている上に、感度はX
線フィルムの10倍以上あることである。したがって、こ
の蓄積性蛍光板を利用したX線回折装置が既に提案され
ている(特開昭59−15843)。
一方、従来のX線フィルムを利用したカメラ法では、露
出時間の短縮化を図るために、点収束光学系を利用し
て、X線の輝度を高めているものがある。
[考案が解決しようとする課題] 本考案は、蓄積性蛍光板による優れた感度と、点収束光
学系による高いX線輝度とに着目して、これらを組み合
わせることによって、より感度の優れたX線回折装置を
開発するに至ったものである。
[課題を解決するための手段] 本考案のX線回折装置は、X線源から蓄積性蛍光板に至
るX線通過経路に、第1の湾曲ミラーと、第2の湾曲ミ
ラーと、被測定試料とを配置したものである。そして、
第1の湾曲ミラーでX線を全反射させることによって、
特定方向でのX線の発散を収束させている。続いて、第
2の湾曲ミラーでX線を全反射させることによって、前
記特定方向に垂直な方向でのX線の発散をも収束させて
いる。これにより、蓄積性蛍光板上にX線を点収束させ
ることができる。
上述の第2の湾曲ミラーは、湾曲結晶モノクロメータに
置き換えることができる。この場合は、湾曲結晶モノク
ロメータでX線を回折させることによって、X線の発散
を収束させ、かる単色化している。
[作用] 請求項1の考案にあっては、第1の湾曲ミラーと第2の
湾曲ミラーとによってX線の発散を蓄積性蛍光板上に二
次元的に点収束させている。このような点収束光学系
は、従来の平行ビーム法に比べて、同サイズのX線スポ
ットの輝度が格段に高くなる。これに加えて、蓄積性蛍
光板自体、X線フィルムに比べて感度が格段に優れてい
る。したがって、両者の相乗効果により、本考案のX線
回折装置は、従来のカメラ法に比べて、露光時間が極め
て短縮できるものである。
請求項2の考案にあっては、上述の第2の湾曲ミラー
を、湾曲結晶モノクロメータに置き換えている。そのた
め、請求項1の考案よりもX線スポットの輝度が低下す
るが、単色性が向上する。
[実施例] 次に、図面を参照して本考案の実施例を説明する。
第1図は本考案の一実施例のX線回折装置におけるX線
光学系の斜視図である。X線源10(白色X線源)と蓄積
性蛍光板12の間には、第1の湾曲ミラー14と、第2の湾
曲ミラー16と、被測定試料18が配置されている。
第1の湾曲ミラー14は、ニッケルコーティングを施した
ミラーである。X線(CuKα)がニッケル表面で全反射
するための臨界入射角は25分である。したがって、X線
はこれより小さい角度で入射させる必要がある。この実
施例では、入射角は20分に設定されている。したがっ
て、湾曲ミラー14の曲率半径は非常に大きいものとな
り、X線源10と第1の湾曲ミラー14の距離が数十センチ
メートルのときに曲率半径は数十メートルにもなる。図
面では、ミラーの湾曲は誇張して描いてある。この第1
の湾曲ミラー14は、第1図においてX線の上下方向の発
散を収束させている。
具体的な例を挙げると、X線源10から第1の湾曲ミラー
14の中心までの距離は400mmであり、第1の湾曲ミラー1
4の湾曲面の寸法は、70mm×20mmである。そして、この
ミラーの曲率半径は約69mである。そして、X線源10か
ら350mmの距離に置かれている発散スリット(図示せ
ず)の上下方向のスリット幅は、0.305mmであり、ミラ
ー14に入射するX線の、上下方向の発散角は、0.05度で
ある。
第2の湾曲ミラー16も、ニッケルコーティングミラーで
あり、これは、X線の水平方向の発散を収束させてい
る。具体的な例を挙げると、第1の湾曲ミラー14の中心
から、第2の湾曲ミラー16の中心までの距離は110mmで
ある。
X線源10は、0.2mm×0.2mmの大きさである。このとき、
蓄積性蛍光板12上でのX線スポットは0.3mm以内に収ま
る。したがって、反射スポット間の分離能力が高い。
蓄積性蛍光板12は、二価のユーロピウムイオンをドープ
したバリウムフロロブロマイド(BaFBr:Eu2+)の粉末結
晶蛍光体を、プラスチックフィルム上に塗布したもので
ある。この蓄積性蛍光板12は、X線で露光された後、He
−Neレーザ光(ピーク波長633nm)が照射されると、ピ
ーク波長390nmの輝尽性蛍光を発生する。
第1図は、X線回折装置の構成のうち、X線光学系だけ
を示したが、その他の構成、例えば、試料18の回転駆動
機構や蓄積性蛍光板12の読取り装置などは、公知の技術
をそのまま利用できるので、その説明は省略する。
次に、この実施例の動作を、X線光学系の働きを中心
に、説明する。第1図において、X線源10から発射され
たX線11は、第1の湾曲ミラー14で全反射して、上下方
向で収束されていく。続いて、第2の湾曲ミラー16で全
反射して、水平方向で収束されていく。第2図は、第1
図のX線光学系を上から見た平面図であり、第3図はそ
の側面図である。第2図では、第2の湾曲ミラー16によ
るX線の収束が良く示され、第3図では、第1の湾曲ミ
ラー14によるX線の収束が良く示されている。最終的
に、X線は、蓄積性蛍光板12上でスポット収束する。結
晶試料18で回折されたX線は、蓄積性蛍光板12上に回折
パターンとなって潜像記憶される。その後、この潜像は
レーザ照射され、蛍光として読み取られる。
以上の動作において、X線源10から発射されたX線11
は、2回の全反射によって収束されていくので、蓄積性
蛍光板12上のX線スポットの輝度は、従来の平行ビーム
法などに比べて、10倍程度大きくなる。これに加えて、
蓄積性蛍光板12の感度は、従来のX線フィルムに比べ
て、10倍程度良好である。したがって、平行ビーム法で
X線フィルムを露光する場合と比較すれば、この実施例
の装置による露光時間は、100分の1程度で済むことに
なる。また、X線源を低出力型にすることも可能とな
る。
ところで、第1図に示す第2の湾曲ミラー16を、湾曲結
晶モノクロメータに変えることもできる。例えば、ゲル
マニウムの(111)面を利用した湾曲結晶モノクロメー
タとすることができる。このとき、第1の湾曲ミラー14
で全反射したX線はモノクロメータに対して入射角13.6
度で入射し、その回折線は、0.8度および27.2度のとこ
ろに現れる。この回折線の位置に試料をセットすること
になる。この場合、X線は、モノクロメータ結晶で回折
して収束していき、単色化されることになる。もちろ
ん、全反射ミラーの場合と比較すれば、X線輝度は低下
するが、単色性を優先する場合はこのような光学系とす
ることができる。
さらに、第2の湾曲ミラーと、湾曲結晶モノクロメータ
とを両方準備することもできて、これらを選択的にX線
通路に挿入することもできる。
[考案の効果] 以上説明したように本考案は、点収束光学系と蓄積性蛍
光板とを組み合わせたことにより、X線回折装置全体の
感度を飛躍的に向上させることができた。
特に、請求項1の考案では、第1の湾曲ミラーと第2の
湾曲ミラーとによって、全反射を利用して、X線の発散
を二次元的に収束させているので、X線輝度が格段に高
くなる。
これに対して、請求項2の考案では、第2の湾曲ミラー
を、湾曲結晶モノクロメータに置き換えており、請求項
1の考案よりもX線輝度は低下するが、単色性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例におけるX線光学系を示す斜
視図、 第2図はその平面図、 第3図はその側面図である。 10……X線源 12……蓄積性蛍光板 14……第1の湾曲ミラー 16……第2の湾曲ミラー 18……被測定試料

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】蓄積性蛍光板を利用して試料のX線回折像
    を測定する形式のX線回折装置において、 X線源から蓄積性蛍光板に至るX線通過経路に、第1の
    湾曲ミラーと、第2の湾曲ミラーと、被測定試料とを配
    置し、 前記第1の湾曲ミラーでX線を全反射させることによっ
    て、特定方向でのX線の発散を収束させ、 前記第2の湾曲ミラーでX線を全反射させることによっ
    て、前記特定方向に垂直な方向でのX線の発散を収束さ
    せ、 もって、前記蓄積性蛍光板上にX線を点収束させること
    を特徴とするX線回折装置。
  2. 【請求項2】蓄積性蛍光板を利用して試料のX線回折像
    を測定する形式のX線回折装置において、 X線源から蓄積性蛍光板に至るX線通過経路に、湾曲ミ
    ラーと、湾曲結晶モノクロメータと、被測定試料とを配
    置し、 前記湾曲ミラーでX線を全反射させることによって、特
    定方向でのX線の発散を収束させ、 前記湾曲結晶モノクロメータでX線を回折させることに
    よって、前記特定方向に垂直な方向でのX線の発散を収
    束させ、 もって、前記蓄積性蛍光板上にX線を点収束させること
    を特徴とするX線回折装置。
JP4872588U 1988-04-13 1988-04-13 X線回折装置 Expired - Lifetime JPH0642201Y2 (ja)

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JP4872588U JPH0642201Y2 (ja) 1988-04-13 1988-04-13 X線回折装置

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JPH01152249U JPH01152249U (ja) 1989-10-20
JPH0642201Y2 true JPH0642201Y2 (ja) 1994-11-02

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