JPH08327798A - 蓄積性蛍光体の読取り方法及びその装置 - Google Patents

蓄積性蛍光体の読取り方法及びその装置

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JPH08327798A
JPH08327798A JP7155343A JP15534395A JPH08327798A JP H08327798 A JPH08327798 A JP H08327798A JP 7155343 A JP7155343 A JP 7155343A JP 15534395 A JP15534395 A JP 15534395A JP H08327798 A JPH08327798 A JP H08327798A
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JP
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stimulable phosphor
light
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latent image
stimulable
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JP7155343A
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English (en)
Inventor
Takao Kinebuchi
隆男 杵渕
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Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
Original Assignee
Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単で小型で安価であり、しかも読取
り精度の高い蓄積性蛍光体の読取り方法を提供する。 【構成】 蛍光灯9から放出される光を蓄積性蛍光体5
の全面に照射してその蓄積性蛍光体の内部に蓄積された
エネルギ潜像を信号光として外部へ放出し、多数の光フ
ァイバを結束して形成したバンドルファイバ1によって
その信号光をCCDイメージセンサ3へ導く。CCDイ
メージセンサ3によって平面的に読み取られた画像デー
タは、必要に応じてCRT12に映像として表示された
り、必要に応じてプリンタ14によって用紙上に印刷さ
れる。蓄積性蛍光体5は紫外線カットフィルタを含んで
おり、さらにバンドルフィルタ1は青色の色付き光ファ
イバによって構成され、これらにより、CCDイメージ
センサ3にノイズ光が入るのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蓄積性蛍光体の内部に
蓄積されたエネルギ潜像を読み取るための読取り方法及
び読取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】蓄積性蛍光体は、X線等の放射線に感応
する感応体のことであり、輝尽性蛍光体とも呼ばれてい
る。この蓄積性蛍光体は、X線等をエネルギの形で蓄積
することができ、さらにレーザ光等といった輝尽励起光
をその蓄積性蛍光体に照射することにより、そのエネル
ギを外部に光として放出できる性質を有する。つまり、
蓄積性蛍光体にX線等の放射線を照射すると、その照射
された部分に対応する蓄積性蛍光体内にエネルギが潜像
として蓄積され、さらに蓄積性蛍光体に輝尽励起光を照
射すると上記潜像エネルギが光となって外部へ放出され
る。このような物質としては、例えば、特開昭56−1
1392号公報において可視ないし赤外輝尽性蛍光体と
して挙げられている各種の蛍光体が知られている。
【0003】上記蓄積性蛍光体を用いたX線読取りシス
テムとして、例えば、図4に示す装置が知られている。
このX線装置は、モータ61によって駆動されて矢印A
方向へ回転する回転台51と、ブラケット52によって
回転台51に固定された2個の測定板53とを有してい
る。両測定板53は、図5に示すように、支持板54及
びその上に接着された蓄積性蛍光体55によって構成さ
れており、図4においては、その蓄積性蛍光体55が外
側を向くように各測定板53が回転台51に固定されて
いる。
【0004】回転台51は、モータ61によって駆動さ
れて間欠的に回転移動する。この回転移動により各測定
板53は、消去ステージS、X線露光ステージR、待機
ステージT、そして読取りステージYの各ステージにお
いて一定時間停止しながらそれらの各ステージ間を間欠
的に周回移動する。
【0005】消去ステージSには、ランプカバー62及
びその内部に格納された複数、図では3本のランプ59
が設けられている。ランプカバー62のうち測定板53
と対向する面はその全域が開口となっており、ランプ2
9から放射された光がその開口を介して外部へ放出され
る。測定板53がこの消去ステージSの処理位置(鎖線
位置)に置かれている場合、ランプカバー62の開口か
ら放出された光によって測定板53、従って蓄積性蛍光
体55が照明される。
【0006】X線露光ステージRには、測定対象である
試料56が置かれており、この試料56にX線Lが照射
される。このとき、試料56内の結晶格子面と入射X線
との間で回折条件が満足されると試料56でX線回折が
生じ、その回折X線が測定板53の蓄積性蛍光体55に
入射してそれを露光する。蓄積性蛍光体55にX線が入
射すると、その入射した部分の蓄積性蛍光体55内にエ
ネルギーが蓄積される。こうして、X線露光ステージR
において蓄積性蛍光体55の内部に、試料56の内部の
結晶構造に対応するエネルギ潜像が形成される。
【0007】待機ステージTには、特別な処理機器は設
けられておらず、蓄積性蛍光体55には特別な処理は行
われない。読取りステージYには、レーザ光源57、走
査光学系60、そしてレーザ光検出器63を備えたレー
ザ読取り装置58が設けられている。レーザ光源57か
ら放出されたレーザ光は、走査光学系60によって蓄積
性蛍光体55の小面積の1点に照射される。この小面積
部分にエネルギ潜像が存在する場合には、そのエネルギ
潜像がレーザ光によって励起されて外部へ光となって出
射する。出射した光は、走査光学系60によってレーザ
光検出器63へ導かれ、その検出器63によって検出さ
れる。
【0008】走査光学系60は、測定板53に対して平
行に左右(B−B’)方向及び上下(D−D’)方向に
走査移動する。これにより、蓄積性蛍光体55の全領域
におけるエネルギ潜像が読み取られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来のX線読取りシステムでは、レーザ等の輝尽励起光及
びそれを走査移動させるための駆動系が必要となるの
で、構造が複雑で高価であるという問題があった。ま
た、消去ステージと読取りステージとを別個独立に設け
なければならないので、装置全体が大きくなると共に高
価になるという問題があった。また、レーザ等の輝尽励
起光を走査移動させる形式の読取り系では、読み残しが
発生して読取り精度が悪いという問題もあった。
【0010】本発明は、上記の問題点を解消するために
なされたものであって、構造が簡単で小型で安価であ
り、しかも読取り精度の高い蓄積性蛍光体の読取り方法
及び読取り装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明に係る蓄積性蛍光体の読取り方法は、蓄積性蛍
光体に輝尽励起光を照射してその蓄積性蛍光体の内部に
蓄積したエネルギ潜像を読み取るようにした蓄積性蛍光
体の読取り方法において、(1)蓄積性蛍光体に輝尽励
起光を照射してその蓄積性蛍光体の潜像担持面に蓄積し
たエネルギ潜像を光として外部へ放出し、(2)蓄積性
蛍光体の潜像担持面に対向して配設された2次元集光手
段によって潜像担持面から放出される光を平面的に集光
し、(3)集光された光を上記2次元集光手段によって
2次元光検出器へ導き、その2次元光検出器によって上
記潜像担持面に蓄積されたエネルギ潜像を読み取ること
を特徴とする。
【0012】輝尽励起光は蓄積性蛍光体の潜像担持面の
表面側及び裏側のどちらから照射しても構わないが、実
際上は、潜像担持面の裏側から蓄積性蛍光体へ照射され
ることが多い。その理由は、通常の測定形態では蓄積性
蛍光体の潜像担持面側には2次元集光手段が配設される
ことになるので、輝尽励起光を放射するための蛍光灯等
を設置するための空間的な余裕が潜像担持面の表面側に
はほとんど無いからである。
【0013】蓄積性蛍光体は、望ましくは、紫外線カッ
トフィルタとしての性質を有する基材と、その基材上に
一様に塗布された蓄積性蛍光乳剤とによって構成され、
その蓄積性蛍光乳剤が上記潜像担持面として作用する。
紫外線カットフィルタによって基材を構成すれば、蓄積
性蛍光体の潜像担持面の裏側から蛍光灯によって輝尽励
起光をその蓄積性蛍光体に照射する場合、基材によって
紫外線等がカットされることになって蓄積性蛍光乳剤が
紫外線等によって感光することが防止され、その結果、
読取り精度が向上する。
【0014】上記の目的を達成するため、本発明に係る
蓄積性蛍光体の読取り装置は、(1)蓄積性蛍光体に輝
尽励起光を照射する光照射手段と、(2)集光用端面及
び光射出用端面を備えていて蓄積性蛍光体の潜像担持面
に対向して集光用端面が配置された2次元集光手段と、
(3)2次元集光手段の光出射用端面に対向して配設さ
れた2次元光検出器とを有することを特徴とする。上記
光照射手段は、望ましくは、蓄積性蛍光体の潜像担持面
の裏側に配設される。また、蓄積性蛍光体は、望ましく
は、紫外線カットフィルタとしての性質を有する基材
と、その基材上に一様に塗布された蓄積性蛍光乳剤とに
よって構成され、その蓄積性蛍光乳剤が上記潜像担持面
として作用する。また、2次元光検出器は、望ましく
は、CCDイメージセンサによって構成する。
【0015】2次元集光手段は、望ましくは、複数本の
光ファイバを束ねて形成したバンドルファイバによって
構成される。集光レンズを用いた光学系によっても2次
元集光手段を構成できるが、その場合には、希望する読
取り精度を実現できる2次元集光手段は著しく高価且つ
大型になるので実用的でない。また、望ましくは、光照
射手段を蛍光灯によって構成し、蓄積性蛍光体の基材を
赤色の色付き透明部材によって構成し、そして光ファイ
バを青色の色付きファイバによって構成する。これによ
り、光照射手段からの光に含まれる紫外線等の不要光は
蓄積性蛍光体の基材によってカットされ、さらに、光照
射手段から出て蓄積性蛍光体を通過した光は光ファイバ
によってカットされ、その結果、2次元光検出器には蓄
積性蛍光体内のエネルギ潜像に対応して励起された信号
光のみが導かれる。
【0016】
【作用】請求項1記載の蓄積性蛍光体の読取り方法及び
請求項5記載の蓄積性蛍光体の読取り装置によれば、蛍
光灯等といった光照射手段によって輝尽励起光が蓄積性
蛍光体の広い面積に照射され、これにより、蓄積性蛍光
体の潜像担持面、例えば蓄積性蛍光乳剤のうちのエネル
ギ潜像が形成されている部分から光が放射される。こう
して放射された光はバンドルファイバ等といった2次元
集光手段によってCCDイメージセンサ等といった2次
元光検出器へ導かれ、その2次元光検出器によって光を
読み取る。
【0017】この読取り方法及び装置によれば、レーザ
光等の励起光及びそれを走査移動させるための駆動系が
不要となるので、構造が非常に簡単になり、製造価格も
安価になり、さらに装置全体を小型にできる。また、エ
ネルギ潜像を外部へ放射するために蓄積性蛍光体に輝尽
励起光を照射するときに蓄積性蛍光体内のエネルギが同
時に消去されるので、専用の消去ステージを設ける必要
がなくなる。また、光照射手段によって輝尽励起光を蓄
積性蛍光体の広い面積に照射して潜像を光として放出す
るようにしたので、レーザ等の励起光を走査して読み取
る場合に比べて、読み残しの発生がなくなって読取り精
度が向上する。
【0018】
【実施例】図1は、本発明に係る蓄積性蛍光体の読取り
装置の一実施例を示している。この読取り装置は、光照
射手段としての複数本、実施例の場合は4本の蛍光灯9
と、2次元集光手段としてのバンドルファイバ1と、そ
して2次元光検出器としてのCCDイメージセンサ3と
を有している。バンドルファイバ1は、図2に示すよう
に、面積の広い集光用端面1a及び面積の狭い光射出用
端面1bを有している。読み取りの対象である蓄積性蛍
光体5は、バンドルファイバ1の集光用端面1aと蛍光
灯9との間に設置される。
【0019】蓄積性蛍光体5は、図3に示すように、基
材2の上に蓄積性蛍光乳剤4を一様に塗布することによ
って形成されている。蓄積性蛍光乳剤4は潜像担持面を
構成する。例えば、適宜の物質6にX線Lを照射し、そ
の物質6で回折した回折X線を蓄積性蛍光乳剤4に照射
すると、蓄積性蛍光乳剤4のうち回折X線が入射した部
分にエネルギが潜像として蓄積される。基材2は、紫外
線を含む短波長、例えば波長500nm以下の短波長の
光を吸収する紫外線カットフィルタ、例えば赤色の色付
きガラスや色付きアクリル板等によって形成される。図
1において、蓄積性蛍光体5をバンドルファイバ1の集
光用端面1aと蛍光灯9との間の所定読取り位置に設置
するときには、蓄積性蛍光乳剤4の面がバンドルファイ
バ1の集光用端面1aに隙間なく密着される。
【0020】バンドルファイバ1は、図2に示すよう
に、多数の光ファイバを結束することによって形成され
ており、集光用端面1aの全体の面積は200mm×2
00mm又は300mm×300mm程度に設定され
る。バンドルファイバ1を構成する個々の光ファイバの
集光用端面1a側の直径は約100μmであり、光出射
用端面1b側の直径は、CCDイメージセンサ3の1ピ
クセルサイズまで狭められている。これにより、蓄積性
蛍光体5の蓄積性蛍光乳剤4の面の100μm×100
μmの単位画素がCCDイメージセンサ3の1ピクセル
に読み込まれる。なお、各光ファイバは、通常の無色フ
ァイバと異なって、青色の色付きガラスによって形成さ
れており、蛍光灯9から出て蓄積性蛍光体5を通過した
赤色光を吸収し、且つ蓄積性蛍光体5の蓄積性蛍光乳剤
4から励起される青色励起光(波長は約400nm)の
みを透過する。
【0021】CCDイメージセンサ3の出力端子には2
次元データ読取り装置10が接続され、その2次元デー
タ読取り装置10の出力端子には、映像制御回路11に
よって駆動制御されるCRT12及びプリンタ制御回路
13によって駆動制御されるプリンタ14が、それぞ
れ、接続されている。2次元データ読取り装置10は、
CCDイメージセンサ3の各ピクセルの信号を読み取る
ことにより、蓄積性蛍光体5内に蓄積された潜像を読み
取って、その画像信号を映像制御回路11及びプリンタ
制御回路13へ送る。
【0022】本実施例の読取り装置は以上のように構成
されているので、潜像が形成された蓄積性蛍光体5の蓄
積性蛍光乳剤4の全面をバンドルファイバ1の集光用端
面1aに密着させた状態で、蛍光灯9の光を蓄積性蛍光
体5の基板2側、すなわち潜像担持面の裏側から蓄積性
蛍光体5の全面に照射する。すると、蓄積性蛍光乳剤4
内の潜像部分から光が発生し、この光が集光用端面1a
からバンドルファイバ1へ受け取られる。このとき、蛍
光灯9からは紫外線等の不要な波長光が発生するが、こ
れは紫外線カットフィルタの作用を兼ねた基板2によっ
て吸収すなわちカットされるので、潜像に対応した信号
光以外のノイズ光がバンドルファイバ1へ取り込まれる
ことが確実に防止される。
【0023】バンドルファイバ1に受け取られた信号光
は、個々の光ファイバ内を伝わってCCDイメージセン
サ3へ到達し、対応するピクセルの出力信号として取り
出される。2次元データ読取り装置10は、CCDイメ
ージセンサ3の出力信号に基づいて、1枚の蓄積性蛍光
体5の全面に対応する1フレーム分の画像信号を生成
し、その画像信号を映像制御回路11及びプリンタ制御
回路13へ送る。これにより、必要に応じてCRT12
の画面上に蓄積性蛍光体5のエネルギ潜像が映像として
映し出され、さらに必要に応じて蓄積性蛍光体5のエネ
ルギ潜像の画像データがプリンタ14によって文字情報
又は数値情報としてプリントされる。測定者は、CRT
12上に映し出される画像又はプリンとされた数値情報
等を参照することにより、物質6(図3参照)の結晶構
造等を判定する。
【0024】以上、好ましい実施例を挙げて本発明を説
明したが、本発明はその実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載した技術的範囲内で種々に改
変できる。例えば、蓄積性蛍光体5の全面から面状すな
わち2次元的に発生する光をCCDイメージセンサまで
導くための2次元集光手段を上記実施例の場合のように
バンドルファイバによって構成すれば非常に有利ではあ
るが、これをレンズ等を用いた光学系によって構成する
ことも可能である。また、2次元光検出器は、蓄積性蛍
光体5から発生する光像を平面的すなわち2次元的に検
出できる限りにおいて、CCDイメージセンサ以外の任
意の光検出器を用いることができる。
【0025】また、上記実施例では、蓄積性蛍光体5の
基材2を紫外線カットフィルタによって形成したが、こ
れに代えて、基材2を無色透明な材料によって形成し、
それとは別に紫外線カットフィルタを設けるようにする
こともできる。また、上記実施例では、バンドルファイ
バ1を構成する個々の光ファイバを青色の色付きファイ
バによって形成したが、これに代えて、個々の光ファイ
バを無色透明の通常の光ファイバによって形成し、それ
とは別に青色のフィルタを設けるようにすることもでき
る。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の蓄積性蛍光体の読取り方
法及び請求項5記載の蓄積性蛍光体の読取り装置によれ
ば、レーザ光等の輝尽励起光及びそれを走査移動させる
ための駆動系が不要となるので、構造が非常に簡単にな
り、製造価格も安価になり、さらに装置全体を小型にで
きる。また、エネルギ潜像を外部へ放射するために蓄積
性蛍光体に輝尽励起光を照射するとき、蓄積性蛍光体内
のエネルギが同時に消去されるので、専用の消去ステー
ジを設ける必要がなくなり、この面からも装置全体を小
型に形成できる。また、光照射手段によって輝尽励起光
を蓄積性蛍光体の広い面積に照射して潜像を光として放
出するようにしたので、レーザ等の励起光を走査移動し
て潜像を読み取る場合に比べて、読み残しの発生がなく
なって読取り精度が向上する。
【0027】請求項2記載の蓄積性蛍光体の読取り方法
及び請求項6記載の蓄積性蛍光体の読取り装置によれ
ば、レーザ光等といった輝尽励起光を容易に蓄積性蛍光
体の全面に照射できる。
【0028】請求項3記載の蓄積性蛍光体の読取り方法
及び請求項7記載の蓄積性蛍光体の読取り装置によれ
ば、蓄積性蛍光体の内部に蓄積されたエネルギを信号光
として外部へ放出するのと同時に、蓄積性蛍光体内のエ
ネルギを完全に消去できるので、専用の消去ステージを
設ける必要がなくなる。よって、本発明に係る蓄積性蛍
光体の読取り装置を利用したX線読取りシステムの全体
構成を簡単にすることができる。
【0029】請求項4記載の蓄積性蛍光体の読取り方法
及び請求項8記載の蓄積性蛍光体の読取り装置によれ
ば、蓄積性蛍光体に照射される輝尽励起光のうち紫外線
その他の不要波長光が基材によってカットされるので、
ノイズの少ない信号光を得ることができる。
【0030】請求項9記載の蓄積性蛍光体の読取り装置
によれば、レンズ等の光学系を用いて2次元集光手段を
形成した場合に比べて、2次元集光手段を極めて簡単
に、小型に且つ安価に形成できる。
【0031】請求項10及び請求項11記載の蓄積性蛍
光体の読取り装置によれば、蓄積性蛍光体からCCDイ
メージセンサ等の2次元光検出器へ向かう光のうちか
ら、信号光以外のノイズ成分を光ファイバそれ自体によ
ってカットできる。
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蓄積性蛍光体の読取り装置の一実
施例を示す図である。
【図2】2次元集光手段の一例であるバンドルファイバ
を示す斜視図である。
【図3】蓄積性蛍光体の一例を部分的に破断して示す斜
視図である。
【図4】従来の蓄積性蛍光体の読取り装置を用いたX線
読取りシステムの全体を示す斜視図である。
【図5】図4の従来システムの要部を一部破断して示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 バンドルファイバ(2次元集光手段) 1a バンドルファイバの集光用端面 1b バンドルファイバの光射出用端面 2 蓄積性蛍光体の基材 3 CCDイメージセンサ(2次元光検出器) 4 蓄積性蛍光体の蓄積性蛍光乳剤 5 蓄積性蛍光体 6 測定対象物質 9 蛍光灯(光照射手段)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄積性蛍光体に輝尽励起光を照射してそ
    の蓄積性蛍光体の内部に蓄積したエネルギ潜像を読み取
    るようにした蓄積性蛍光体の読取り方法において、 蓄積性蛍光体に輝尽励起光を照射してその蓄積性蛍光体
    の潜像担持面に蓄積したエネルギ潜像を光として外部へ
    放出し、 蓄積性蛍光体の潜像担持面に対向して配設された2次元
    集光手段によって潜像担持面から放出される光を平面的
    に集光し、 集光された光を上記2次元集光手段によって2次元光検
    出器へ導き、その2次元光検出器によって上記潜像担持
    面に蓄積されたエネルギ潜像を読み取ることを特徴とす
    る蓄積性蛍光体の読取り方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の蓄積性蛍光体の読取り方
    法において、輝尽励起光は蓄積性蛍光体の潜像担持面の
    裏側からその蓄積性蛍光体へ照射されることを特徴とす
    る蓄積性蛍光体の読取り方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の蓄積性蛍光
    体の読取り方法において、輝尽励起光は蓄積性蛍光体の
    全面に照射されることを特徴とする蓄積性蛍光体の読取
    り方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のうちのいずれか
    1つに記載の蓄積性蛍光体の読取り方法において、蓄積
    性蛍光体は、紫外線カットフィルタとしての性質を有す
    る基材と、その基材上に一様に塗布された蓄積性蛍光乳
    剤とによって構成され、その蓄積性蛍光乳剤が上記潜像
    担持面として作用することを特徴とする蓄積性蛍光体の
    読取り方法。
  5. 【請求項5】 蓄積性蛍光体に輝尽励起光を照射してそ
    の蓄積性蛍光体の内部に蓄積したエネルギ潜像を読み取
    るようにした蓄積性蛍光体の読取り装置において、 蓄積性蛍光体に輝尽励起光を照射する光照射手段と、 集光用端面及び光射出用端面を備えていて蓄積性蛍光体
    の潜像担持面に対向して集光用端面が配置された2次元
    集光手段と、 2次元集光手段の光出射用端面に対向して配設された2
    次元光検出器とを有することを特徴とする蓄積性蛍光体
    の読取り装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の蓄積性蛍光体の読取り装
    置において、光照射手段は、蓄積性蛍光体の潜像担持面
    の裏側に配設されることを特徴とする蓄積性蛍光体の読
    取り装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は請求項6記載の蓄積性蛍光
    体の読取り装置において、光照射手段は、蓄積性蛍光体
    の全面に輝尽励起光を照射することを特徴とする蓄積性
    蛍光体の読取り装置。
  8. 【請求項8】 請求項5から請求項7のうちのいずれか
    1つに記載の蓄積性蛍光体の読取り装置において、蓄積
    性蛍光体は、紫外線カットフィルタとしての性質を有す
    る基材と、その基材上に一様に塗布された蓄積性蛍光乳
    剤とによって構成され、その蓄積性蛍光乳剤が上記潜像
    担持面として作用することを特徴とする蓄積性蛍光体の
    読取り装置。
  9. 【請求項9】 請求項5から請求項8のうちのいずれか
    1つに記載の蓄積性蛍光体の読取り装置において、2次
    元集光手段は、複数本の光ファイバを束ねて形成したバ
    ンドルファイバであることを特徴とする蓄積性蛍光体の
    読取り装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の蓄積性蛍光体の読取り
    装置において、光ファイバは、蓄積性蛍光体内のエネル
    ギ潜像に対応して励起された光を通過させ、しかも光照
    射手段から出て蓄積性蛍光体を通過した光を通過させな
    い色付きファイバであることを特徴とする蓄積性蛍光体
    の読取り装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の蓄積性蛍光体の読取
    り装置において、光照射手段は蛍光灯であり、蓄積性蛍
    光体の基材は赤色透明部材であり、そして光ファイバは
    青色ファイバであることを特徴とする蓄積性蛍光体の読
    取り装置。
  12. 【請求項12】 請求項5から請求項11のうちのいず
    れか1つに記載の蓄積性蛍光体の読取り装置において、
    2次元光検出器はCCDイメージセンサを有することを
    特徴とする蓄積性蛍光体の読取り装置。
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