JPH09211355A - 走査装置 - Google Patents
走査装置Info
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- JPH09211355A JPH09211355A JP1609896A JP1609896A JPH09211355A JP H09211355 A JPH09211355 A JP H09211355A JP 1609896 A JP1609896 A JP 1609896A JP 1609896 A JP1609896 A JP 1609896A JP H09211355 A JPH09211355 A JP H09211355A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- lens
- stimulable phosphor
- scanning
- reflected
- Prior art date
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- Radiography Using Non-Light Waves (AREA)
- Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ポリゴンミラー等の光偏向器と、光偏向器に
よって走査された光が入射するfθレンズを備えた走査
装置であって、fθレンズの光偏向器側に位置するレン
ズの入射側の面およびこれと反対側に位置する射出側の
面で反射した光が、光偏向器に入射することを防止する
ことができる走査装置を提供すること。 【解決手段】 光源(1)と、光源(1)から発せられ
た光(2)を走査させる光偏向器(9)と、光偏向器
(9)によって走査された光が入射するfθレンズ(1
1)と、光偏向器(9)とfθレンズ(11)の間の走
査方向上流側に設けられた遮光手段(14)が備えられ
ていることを特徴としている。
よって走査された光が入射するfθレンズを備えた走査
装置であって、fθレンズの光偏向器側に位置するレン
ズの入射側の面およびこれと反対側に位置する射出側の
面で反射した光が、光偏向器に入射することを防止する
ことができる走査装置を提供すること。 【解決手段】 光源(1)と、光源(1)から発せられ
た光(2)を走査させる光偏向器(9)と、光偏向器
(9)によって走査された光が入射するfθレンズ(1
1)と、光偏向器(9)とfθレンズ(11)の間の走
査方向上流側に設けられた遮光手段(14)が備えられ
ていることを特徴としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査装置に関する
ものであり、とくに、光、放射線あるいは電子線の画像
を、これらのエネルギーの形で、記録した輝尽性蛍光体
を含む輝尽性蛍光体層が設けられた蓄積性蛍光体シート
を、電磁波で走査して、輝尽性蛍光体を励起し、光、放
射線あるいは電子線のエネルギを光の形で放出させ、放
出された光を光電的に検出することにより、輝尽性蛍光
体に蓄積された光、放射線あるいは電子線の画像を、読
取るのに適した画像読み取り装置用の走査装置に関する
ものである。
ものであり、とくに、光、放射線あるいは電子線の画像
を、これらのエネルギーの形で、記録した輝尽性蛍光体
を含む輝尽性蛍光体層が設けられた蓄積性蛍光体シート
を、電磁波で走査して、輝尽性蛍光体を励起し、光、放
射線あるいは電子線のエネルギを光の形で放出させ、放
出された光を光電的に検出することにより、輝尽性蛍光
体に蓄積された光、放射線あるいは電子線の画像を、読
取るのに適した画像読み取り装置用の走査装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】光、放射線あるいは電子線の照射を受け
ると、そのエネルギを蓄積し、その後に、電磁波を照射
すると、蓄積した光、放射線あるいは電子線のエネルギ
に比例した光量の光を放出する輝尽性蛍光体を含む輝尽
性蛍光体層が設けられた蓄積性蛍光体シートを用いて、
光、放射線あるいは電子線の画像を記録させ、電磁波で
走査して、光、放射線あるいは電子線のエネルギを光の
形で放出させ、放出された光を光電的に検出することに
より、画像データを生成し、生成された画像データに基
づいて、CRTなどの表示手段あるいは写真フイルム上
に、光、放射線あるいは電子線の画像を再生する方法や
システムが広く知られている。たとえば、特開昭55−
12429号公報、特開昭55−12145号公報など
は、被写体を透過した放射線のエネルギを、蓄積性蛍光
体シートに設けられた輝尽性蛍光体層に蓄積、吸収さ
せ、しかる後に、輝尽性蛍光体層を電磁波で走査して、
輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から発せられた輝
尽光を、光電的に検出して、ディジタル画像信号を生成
し、所定の信号処理を施して、CRTなどの表示手段あ
るいは写真フイルム上に、画像として、再生する方法を
提案しており、この方法は、放射線診断の分野で広く使
用されている。
ると、そのエネルギを蓄積し、その後に、電磁波を照射
すると、蓄積した光、放射線あるいは電子線のエネルギ
に比例した光量の光を放出する輝尽性蛍光体を含む輝尽
性蛍光体層が設けられた蓄積性蛍光体シートを用いて、
光、放射線あるいは電子線の画像を記録させ、電磁波で
走査して、光、放射線あるいは電子線のエネルギを光の
形で放出させ、放出された光を光電的に検出することに
より、画像データを生成し、生成された画像データに基
づいて、CRTなどの表示手段あるいは写真フイルム上
に、光、放射線あるいは電子線の画像を再生する方法や
システムが広く知られている。たとえば、特開昭55−
12429号公報、特開昭55−12145号公報など
は、被写体を透過した放射線のエネルギを、蓄積性蛍光
体シートに設けられた輝尽性蛍光体層に蓄積、吸収さ
せ、しかる後に、輝尽性蛍光体層を電磁波で走査して、
輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から発せられた輝
尽光を、光電的に検出して、ディジタル画像信号を生成
し、所定の信号処理を施して、CRTなどの表示手段あ
るいは写真フイルム上に、画像として、再生する方法を
提案しており、この方法は、放射線診断の分野で広く使
用されている。
【0003】また、特公平1−60784号公報、特公
平1−60782号公報、特公平4−3952号公報な
どは、放射性標識を付与した物質を、生物体に投与した
後、その生物体あるいはその生物体の組織の一部を試料
とし、この試料を、蓄積性蛍光体シートに設けられた輝
尽性蛍光体層と一定時間重ね合わせることにより、輝尽
性蛍光体に放射線エネルギーを吸収させ、しかる後に、
輝尽性蛍光体層を電磁波で走査して、輝尽性蛍光体を励
起し、輝尽性蛍光体から発せられた輝尽光を、光電的に
検出して、ディジタル画像信号を生成し、所定の信号処
理を施して、CRTなどの表示手段あるいは写真フイル
ム上に、画像として、再生し、試料中の放射性標識物質
の位置情報を得るようにしたオートラジオグラフィ検出
方法を提案しており、さらに、特開平3−205550
号公報、特開平4−232864号公報などは、蛋白
質、核酸配列などの固定された高分子を、化学発光物質
と接触して、化学発光を生じさせる標識物質により、選
択的に標識し、標識物質によって選択的に標識された高
分子と、化学発光物質とを接触させて、化学発光物質と
標識物質との接触によって生ずる可視光波長域の化学発
光のエネルギーを、蓄積性蛍光体シートに設けられた輝
尽性蛍光体層に含まれる輝尽性蛍光体に蓄積させ、しか
る後に、輝尽性蛍光体層を電磁波で走査して、輝尽性蛍
光体を励起し、輝尽性蛍光体から発せられた輝尽光を、
光電的に検出して、ディジタル画像信号を生成し、所定
の信号処理を施して、CRTなどの表示手段あるいは写
真フイルム上に、画像として、再生することにより、遺
伝子情報などの高分子に関する情報を得るようにした化
学発光検出方法を提案している。また、特開昭61−5
1738号公報および同61−93538号公報は、金
属、非金属試料あるいは生物体組織試料などに電子線を
照射し、試料によって回折され、あるいは、試料を透過
した電子線のエネルギーを、蓄積性蛍光体シートに設け
られた輝尽性蛍光体層に含まれる輝尽性蛍光体に蓄積さ
せ、しかる後に、電磁波で走査して、輝尽性蛍光体を励
起し、輝尽性蛍光体から発せられた輝尽光を、光電的に
検出して、ディジタル画像信号を生成し、所定の信号処
理を施して、CRTなどの表示手段あるいは写真フイル
ム上に、画像として、再生することにより、試料の元素
分析、組成解析、構造解析、組織の観察などをおこなう
電子顕微鏡による検出方法を提案しており、特開昭59
−15843号公報などは、放射線を試料に照射し、試
料により回折された電子線のエネルギーを、輝尽性蛍光
体に蓄積させ、しかる後に、電磁波で走査して、輝尽性
蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から発せられた輝尽光
を、光電的に検出して、ディジタル画像信号を生成し、
所定の信号処理を施して、CRTなどの表示手段あるい
は写真フイルム上に、画像として、再生することによっ
て、試料の構造解析などをおこなう放射線回折画像検出
方法を提案している。
平1−60782号公報、特公平4−3952号公報な
どは、放射性標識を付与した物質を、生物体に投与した
後、その生物体あるいはその生物体の組織の一部を試料
とし、この試料を、蓄積性蛍光体シートに設けられた輝
尽性蛍光体層と一定時間重ね合わせることにより、輝尽
性蛍光体に放射線エネルギーを吸収させ、しかる後に、
輝尽性蛍光体層を電磁波で走査して、輝尽性蛍光体を励
起し、輝尽性蛍光体から発せられた輝尽光を、光電的に
検出して、ディジタル画像信号を生成し、所定の信号処
理を施して、CRTなどの表示手段あるいは写真フイル
ム上に、画像として、再生し、試料中の放射性標識物質
の位置情報を得るようにしたオートラジオグラフィ検出
方法を提案しており、さらに、特開平3−205550
号公報、特開平4−232864号公報などは、蛋白
質、核酸配列などの固定された高分子を、化学発光物質
と接触して、化学発光を生じさせる標識物質により、選
択的に標識し、標識物質によって選択的に標識された高
分子と、化学発光物質とを接触させて、化学発光物質と
標識物質との接触によって生ずる可視光波長域の化学発
光のエネルギーを、蓄積性蛍光体シートに設けられた輝
尽性蛍光体層に含まれる輝尽性蛍光体に蓄積させ、しか
る後に、輝尽性蛍光体層を電磁波で走査して、輝尽性蛍
光体を励起し、輝尽性蛍光体から発せられた輝尽光を、
光電的に検出して、ディジタル画像信号を生成し、所定
の信号処理を施して、CRTなどの表示手段あるいは写
真フイルム上に、画像として、再生することにより、遺
伝子情報などの高分子に関する情報を得るようにした化
学発光検出方法を提案している。また、特開昭61−5
1738号公報および同61−93538号公報は、金
属、非金属試料あるいは生物体組織試料などに電子線を
照射し、試料によって回折され、あるいは、試料を透過
した電子線のエネルギーを、蓄積性蛍光体シートに設け
られた輝尽性蛍光体層に含まれる輝尽性蛍光体に蓄積さ
せ、しかる後に、電磁波で走査して、輝尽性蛍光体を励
起し、輝尽性蛍光体から発せられた輝尽光を、光電的に
検出して、ディジタル画像信号を生成し、所定の信号処
理を施して、CRTなどの表示手段あるいは写真フイル
ム上に、画像として、再生することにより、試料の元素
分析、組成解析、構造解析、組織の観察などをおこなう
電子顕微鏡による検出方法を提案しており、特開昭59
−15843号公報などは、放射線を試料に照射し、試
料により回折された電子線のエネルギーを、輝尽性蛍光
体に蓄積させ、しかる後に、電磁波で走査して、輝尽性
蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から発せられた輝尽光
を、光電的に検出して、ディジタル画像信号を生成し、
所定の信号処理を施して、CRTなどの表示手段あるい
は写真フイルム上に、画像として、再生することによっ
て、試料の構造解析などをおこなう放射線回折画像検出
方法を提案している。
【0004】これらの方法においては、いずれも、光、
放射線あるいと電子線のエネルギーを蓄積している輝尽
性蛍光体を含む輝尽性蛍光体層が設けられた蓄積性蛍光
体シートを、電磁波によって、走査して、励起し、蓄積
している光、放射線あるいは電子線のエネルギーを、輝
尽光として、放出させ、光電的に読み取ることが必要不
可欠であり、そのための画像読み取り装置が提案されて
いる。このような画像読み取り装置においては、レーザ
光などの電磁波を走査させるポリゴンミラー、ガルバノ
メータミラー等の光偏向器と、光偏向器により反射、偏
向された光が入射するfθレンズを備えた走査装置を用
いて、画像が記録された輝尽性蛍光体層が設けられた蓄
積性蛍光体シートの表面を走査し、輝尽性蛍光体層から
発せられた輝尽光を光電的に読取ることによって、蓄積
性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に記録された画像情報
を読み取っている。
放射線あるいと電子線のエネルギーを蓄積している輝尽
性蛍光体を含む輝尽性蛍光体層が設けられた蓄積性蛍光
体シートを、電磁波によって、走査して、励起し、蓄積
している光、放射線あるいは電子線のエネルギーを、輝
尽光として、放出させ、光電的に読み取ることが必要不
可欠であり、そのための画像読み取り装置が提案されて
いる。このような画像読み取り装置においては、レーザ
光などの電磁波を走査させるポリゴンミラー、ガルバノ
メータミラー等の光偏向器と、光偏向器により反射、偏
向された光が入射するfθレンズを備えた走査装置を用
いて、画像が記録された輝尽性蛍光体層が設けられた蓄
積性蛍光体シートの表面を走査し、輝尽性蛍光体層から
発せられた輝尽光を光電的に読取ることによって、蓄積
性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に記録された画像情報
を読み取っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような光偏向器
と、光偏向器により反射された光が入射するfθレンズ
を備えた走査装置においては、光偏向器により反射され
たレーザ光などの電磁波のうち、fθレンズの光偏向器
側に位置するレンズを透過せずに、このレンズの光偏向
器側の面および光偏向器と反対側の面で反射したレーザ
光などの電磁波が、再度、光偏向器に入射し、光偏向器
で反射されることがあった。このような場合には、再
度、光偏向器に入射し、光偏向器で反射されたレーザ光
などの電磁波が、予定されていない経路で、蓄積性蛍光
体シートの輝尽性蛍光体層の表面に入射して、輝尽性蛍
光体を励起し、その結果、レーザ光などの電磁波により
励起されるべき輝尽性蛍光体層の部分以外からの輝尽光
が放出され、輝尽光を光電的に読み取って得た画像デー
タに基づいて、画像を形成した場合に、再生された画像
にゴーストが発生してしまうという問題がある。したが
って、本発明は、光偏向器と、光偏向器によって走査さ
れた光が入射するfθレンズを備えた走査装置であっ
て、fθレンズの光偏向器側に位置するレンズの入射側
の面およびこれと反対側に位置する射出側の面で反射し
た光が、光偏向器に入射することを防止することができ
る走査装置を提供することを目的とするものである。
と、光偏向器により反射された光が入射するfθレンズ
を備えた走査装置においては、光偏向器により反射され
たレーザ光などの電磁波のうち、fθレンズの光偏向器
側に位置するレンズを透過せずに、このレンズの光偏向
器側の面および光偏向器と反対側の面で反射したレーザ
光などの電磁波が、再度、光偏向器に入射し、光偏向器
で反射されることがあった。このような場合には、再
度、光偏向器に入射し、光偏向器で反射されたレーザ光
などの電磁波が、予定されていない経路で、蓄積性蛍光
体シートの輝尽性蛍光体層の表面に入射して、輝尽性蛍
光体を励起し、その結果、レーザ光などの電磁波により
励起されるべき輝尽性蛍光体層の部分以外からの輝尽光
が放出され、輝尽光を光電的に読み取って得た画像デー
タに基づいて、画像を形成した場合に、再生された画像
にゴーストが発生してしまうという問題がある。したが
って、本発明は、光偏向器と、光偏向器によって走査さ
れた光が入射するfθレンズを備えた走査装置であっ
て、fθレンズの光偏向器側に位置するレンズの入射側
の面およびこれと反対側に位置する射出側の面で反射し
た光が、光偏向器に入射することを防止することができ
る走査装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
光源と、該光源から発せられた光を走査させる光偏向器
と、該光偏向器によって走査された光が入射するfθレ
ンズと、前記光偏向器と前記fθレンズの間の走査方向
上流側に設けられた遮光手段とを備えた走査装置によっ
て達成される。本発明によれば、fθレンズの光偏向器
側に位置するレンズの入射側面および射出側面で、走査
光が反射された場合でも、反射された走査光は、光偏向
器とfθレンズの間の走査方向上流側に設けられた遮光
手段により遮光され、光偏向器に入射するが防止される
ので、光偏向器で、再度、反射された光が、予定されて
いない経路で、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層の
表面に入射して、輝尽性蛍光体を励起し、その結果、レ
ーザ光などの電磁波により励起されるべき輝尽性蛍光体
層の部分以外からの輝尽光が放出され、輝尽光を光電的
に読み取って得た画像データに基づいて、画像を形成し
た場合に、再生された画像にゴーストが発生することを
効果的に防止することが可能となる。本発明の好ましい
実施態様においては、前記遮光手段の走査方向下流側の
部分の上下方向中央部に、スリットが形成されている。
光源と、該光源から発せられた光を走査させる光偏向器
と、該光偏向器によって走査された光が入射するfθレ
ンズと、前記光偏向器と前記fθレンズの間の走査方向
上流側に設けられた遮光手段とを備えた走査装置によっ
て達成される。本発明によれば、fθレンズの光偏向器
側に位置するレンズの入射側面および射出側面で、走査
光が反射された場合でも、反射された走査光は、光偏向
器とfθレンズの間の走査方向上流側に設けられた遮光
手段により遮光され、光偏向器に入射するが防止される
ので、光偏向器で、再度、反射された光が、予定されて
いない経路で、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層の
表面に入射して、輝尽性蛍光体を励起し、その結果、レ
ーザ光などの電磁波により励起されるべき輝尽性蛍光体
層の部分以外からの輝尽光が放出され、輝尽光を光電的
に読み取って得た画像データに基づいて、画像を形成し
た場合に、再生された画像にゴーストが発生することを
効果的に防止することが可能となる。本発明の好ましい
実施態様においては、前記遮光手段の走査方向下流側の
部分の上下方向中央部に、スリットが形成されている。
【0007】本発明の好ましい実施態様によれば、fθ
レンズの光偏向器側に位置するレンズの入射側面および
射出側面で反射され、光偏向器に入射して、再度、反射
された光以外の迷光も、スリットの上下方向両側の遮光
手段の部分で、遮光することができるから、迷光によ
り、再生された画像にゴーストが発生することをより効
果的に防止することが可能となる。
レンズの光偏向器側に位置するレンズの入射側面および
射出側面で反射され、光偏向器に入射して、再度、反射
された光以外の迷光も、スリットの上下方向両側の遮光
手段の部分で、遮光することができるから、迷光によ
り、再生された画像にゴーストが発生することをより効
果的に防止することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の好ましい実施態様につき、詳細に説明を加える。図
1は、本発明の好ましい実施態様にかかる走査装置を含
むオートラジオグラフィ画像読み取り装置100の略斜
視図であり、図2はその略平面図である。この画像読み
取り装置100は、放射性標識物質の位置情報が記録さ
れた輝尽性蛍光体を含む輝尽性蛍光体層が設けられた蓄
積性蛍光体シートSをレーザ光により走査して、輝尽性
蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から発せられた光を、光
電的に検出して、ディジタル画像信号を生成するもので
ある。図1に示されるように、本実施態様にかかる走査
装置は、レーザ光源1を備えている。レーザ光源1から
発せられたレーザ光2は、第1のミラー3によって、そ
の光路が偏向され、フィルタ4を通過して、不要な波長
の光がカットされ、さらに、第1ビームエキスバンダ5
および第2のビームエキスバンダ6を通過し、所定のビ
ーム径に拡大された後、プレシリンドリカルレンズ7に
入射する。プレシリンドリカルレンズ7を通過したレー
ザ光は、第2のミラー8によって、その光路が偏向さ
れ、正六角形の回転多面鏡であるポリゴンミラー9の反
射面の1つに入射する。ポリゴンミラー9は、ポリゴン
モータ10によって時計回りに、回転されており、反射
面に入射したレーザ光2は、ポリゴンミラー9の回転に
ともなって、時計方向に走査されながら、fθレンズ1
1、凹状シリンドリカルレンズ12を通過し、凹状シリ
ンドリカルミラー13に入射する。レーザ光は、凹状シ
リンドリカルミラー13により、走査光学系の下方で、
レーザ光により走査される主走査方向と直交する副走査
方向に搬送されている蓄積性蛍光体シートSの表面に向
けて、下方に偏向され、蓄積性蛍光体シートSに設けら
れた輝尽性蛍光体層(図示せず)の表面に到達する。そ
の結果、レーザ光はポリゴンミラー9により主走査方向
に走査され、蓄積性蛍光体シートSが副走査方向に搬送
されているため、蓄積性蛍光体シートSに設けられた輝
尽性蛍光体層の表面が、レーザ光2によって、二次元的
に走査される。
明の好ましい実施態様につき、詳細に説明を加える。図
1は、本発明の好ましい実施態様にかかる走査装置を含
むオートラジオグラフィ画像読み取り装置100の略斜
視図であり、図2はその略平面図である。この画像読み
取り装置100は、放射性標識物質の位置情報が記録さ
れた輝尽性蛍光体を含む輝尽性蛍光体層が設けられた蓄
積性蛍光体シートSをレーザ光により走査して、輝尽性
蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体から発せられた光を、光
電的に検出して、ディジタル画像信号を生成するもので
ある。図1に示されるように、本実施態様にかかる走査
装置は、レーザ光源1を備えている。レーザ光源1から
発せられたレーザ光2は、第1のミラー3によって、そ
の光路が偏向され、フィルタ4を通過して、不要な波長
の光がカットされ、さらに、第1ビームエキスバンダ5
および第2のビームエキスバンダ6を通過し、所定のビ
ーム径に拡大された後、プレシリンドリカルレンズ7に
入射する。プレシリンドリカルレンズ7を通過したレー
ザ光は、第2のミラー8によって、その光路が偏向さ
れ、正六角形の回転多面鏡であるポリゴンミラー9の反
射面の1つに入射する。ポリゴンミラー9は、ポリゴン
モータ10によって時計回りに、回転されており、反射
面に入射したレーザ光2は、ポリゴンミラー9の回転に
ともなって、時計方向に走査されながら、fθレンズ1
1、凹状シリンドリカルレンズ12を通過し、凹状シリ
ンドリカルミラー13に入射する。レーザ光は、凹状シ
リンドリカルミラー13により、走査光学系の下方で、
レーザ光により走査される主走査方向と直交する副走査
方向に搬送されている蓄積性蛍光体シートSの表面に向
けて、下方に偏向され、蓄積性蛍光体シートSに設けら
れた輝尽性蛍光体層(図示せず)の表面に到達する。そ
の結果、レーザ光はポリゴンミラー9により主走査方向
に走査され、蓄積性蛍光体シートSが副走査方向に搬送
されているため、蓄積性蛍光体シートSに設けられた輝
尽性蛍光体層の表面が、レーザ光2によって、二次元的
に走査される。
【0009】fθレンズ11は、短冊状のレンズ11a
からなる第1レンズ群と、複数の短冊状のレンズ11
b、11cからなる第2レンズ群による2群3枚構成と
されている。第1レンズ群を構成するレンズ11aと、
ポリゴンミラー9の間には、第1の遮光板14が配置さ
れている。この第1の遮光板14は、ポリゴンミラー9
で反射されたレーザ光のうち、レンズ11aを透過せず
に、fθレンズ11の第1レンズ群を構成するレンズ1
1aのポリゴンミラー9側の面11a’およびfθレン
ズ11のレンズ11aの第2レンズ群を構成するレンズ
11b側の面11a”で反射した成分が、再度、ポリゴ
ンミラー9により反射され、予定されていない経路で、
蓄積性蛍光体シートSの輝尽性蛍光体層の表面に入射し
て、輝尽性蛍光体を励起し、その結果、レーザ光により
励起されるべき輝尽性蛍光体層の部分以外から輝尽光が
放出され、輝尽光を光電的に読み取って得た画像データ
に基づいて、画像を再生した場合に再生された画像に生
ずるゴーストの発生を防止するものである。第1の遮光
板14は、ポリゴンミラー9によって走査されたレーザ
光2を通過させるスリット14aが形成されている。第
1の遮光板14のスリット14aの両側(上下)の部分
は、主に、ポリゴンミラー9で反射されたレーザ光のう
ち、レンズ11aを透過せずに、fθレンズ11の第1
レンズ群を構成するレンズ11aのポリゴンミラー9側
の面11a’およびfθレンズ11のレンズ11aの第
2レンズ群を構成するレンズ11b側の面11a”で反
射した結果生じた迷光以外の迷光を、遮光するものであ
る。
からなる第1レンズ群と、複数の短冊状のレンズ11
b、11cからなる第2レンズ群による2群3枚構成と
されている。第1レンズ群を構成するレンズ11aと、
ポリゴンミラー9の間には、第1の遮光板14が配置さ
れている。この第1の遮光板14は、ポリゴンミラー9
で反射されたレーザ光のうち、レンズ11aを透過せず
に、fθレンズ11の第1レンズ群を構成するレンズ1
1aのポリゴンミラー9側の面11a’およびfθレン
ズ11のレンズ11aの第2レンズ群を構成するレンズ
11b側の面11a”で反射した成分が、再度、ポリゴ
ンミラー9により反射され、予定されていない経路で、
蓄積性蛍光体シートSの輝尽性蛍光体層の表面に入射し
て、輝尽性蛍光体を励起し、その結果、レーザ光により
励起されるべき輝尽性蛍光体層の部分以外から輝尽光が
放出され、輝尽光を光電的に読み取って得た画像データ
に基づいて、画像を再生した場合に再生された画像に生
ずるゴーストの発生を防止するものである。第1の遮光
板14は、ポリゴンミラー9によって走査されたレーザ
光2を通過させるスリット14aが形成されている。第
1の遮光板14のスリット14aの両側(上下)の部分
は、主に、ポリゴンミラー9で反射されたレーザ光のう
ち、レンズ11aを透過せずに、fθレンズ11の第1
レンズ群を構成するレンズ11aのポリゴンミラー9側
の面11a’およびfθレンズ11のレンズ11aの第
2レンズ群を構成するレンズ11b側の面11a”で反
射した結果生じた迷光以外の迷光を、遮光するものであ
る。
【0010】さらに、走査方向に対して、fθレンズ1
1のレンズ11aの第2レンズ群を構成するレンズ11
b側の面11a”の両端部を覆う第2の遮光板15が設
けられている。この第2の遮光板15は、ポリゴンミラ
ー9で反射されたレーザ光のうち、第2レンズ群を構成
するレンズ11b、11cを透過せずに、fθレンズ1
1のレンズ11bのポリゴンミラー9側の面11b’
で、レンズ11aに向けて反射されたレーザ光の一部
が、レンズ11aの端面で散乱され、散乱されたレーザ
光が、予定されていない経路で、蓄積性蛍光体シートS
の輝尽性蛍光体層の表面に入射して、輝尽性蛍光体を励
起し、その結果、レーザ光により励起されるべき輝尽性
蛍光体層の部分以外から輝尽光が放出され、輝尽光を光
電的に読み取って得た画像データに基づき、画像を再生
した場合に再生された画像に生ずるゴーストの発生を防
止するものである。第2の遮光板15は、fθレンズ1
1のレンズ11bのポリゴンミラー9側の面11b’で
反射したレーザ光の一部が、レンズ11aの端面に入射
することがないように、走査方向に対して、レンズ11
aの第2群レンズを構成するレンズ11b側の面の両端
部を覆っている。たとえば、第2の遮光板15として、
fθレンズ11のレンズ11aの第2レンズ群を構成す
るレンズ11b側の横幅約50ミリの略長方形をなす面
11a”の走査方向に対する両端部をそれぞれ約5ミリ
づつ覆う寸法形状を有するものを使用することができ
る。
1のレンズ11aの第2レンズ群を構成するレンズ11
b側の面11a”の両端部を覆う第2の遮光板15が設
けられている。この第2の遮光板15は、ポリゴンミラ
ー9で反射されたレーザ光のうち、第2レンズ群を構成
するレンズ11b、11cを透過せずに、fθレンズ1
1のレンズ11bのポリゴンミラー9側の面11b’
で、レンズ11aに向けて反射されたレーザ光の一部
が、レンズ11aの端面で散乱され、散乱されたレーザ
光が、予定されていない経路で、蓄積性蛍光体シートS
の輝尽性蛍光体層の表面に入射して、輝尽性蛍光体を励
起し、その結果、レーザ光により励起されるべき輝尽性
蛍光体層の部分以外から輝尽光が放出され、輝尽光を光
電的に読み取って得た画像データに基づき、画像を再生
した場合に再生された画像に生ずるゴーストの発生を防
止するものである。第2の遮光板15は、fθレンズ1
1のレンズ11bのポリゴンミラー9側の面11b’で
反射したレーザ光の一部が、レンズ11aの端面に入射
することがないように、走査方向に対して、レンズ11
aの第2群レンズを構成するレンズ11b側の面の両端
部を覆っている。たとえば、第2の遮光板15として、
fθレンズ11のレンズ11aの第2レンズ群を構成す
るレンズ11b側の横幅約50ミリの略長方形をなす面
11a”の走査方向に対する両端部をそれぞれ約5ミリ
づつ覆う寸法形状を有するものを使用することができ
る。
【0011】この走査装置においては、プレンシリンド
リカルレンズ7、fθレンズ11、凹状シリンドリカル
レンズ12および凹状シリンドリカルミラー13によっ
て、いわゆる面倒れ補正光学系が構成され、再生された
画像に走査線ピッチ誤差起因のムラが発生することの防
止が図られている。レーザ光源1から、凹状シリンドリ
カルミラー13に至る走査装置の各構成要素は、同一平
面内に位置するように、光学定盤上16に取付けられて
いる。さらに、図3に示されるように、凹状シリンドリ
カルミラー13の走査方向に対する上流側端部の側方の
光学定盤16上には、走査開始点検出用ミラー17が、
走査方向に対する下流側端部の側方の光学定盤16上に
は、走査開始点検出センサ18が取付けられている。走
査開始点検出用ミラー17は、凹状シリンドリカルミラ
ー13の走査方向上流側端部近傍で反射されたレーザ光
2が入射する位置に配置され、ポリゴンミラー9によっ
て走査されたレーザ光2が、凹状シリンドリカルミラー
13の走査方向上流側端部近傍で反射されたときに、レ
ーザ光2を、凹状シリンドリカルミラー13の走査方向
下流側端部に配置された走査開始点検出センサ18に向
けて反射するように構成されている。
リカルレンズ7、fθレンズ11、凹状シリンドリカル
レンズ12および凹状シリンドリカルミラー13によっ
て、いわゆる面倒れ補正光学系が構成され、再生された
画像に走査線ピッチ誤差起因のムラが発生することの防
止が図られている。レーザ光源1から、凹状シリンドリ
カルミラー13に至る走査装置の各構成要素は、同一平
面内に位置するように、光学定盤上16に取付けられて
いる。さらに、図3に示されるように、凹状シリンドリ
カルミラー13の走査方向に対する上流側端部の側方の
光学定盤16上には、走査開始点検出用ミラー17が、
走査方向に対する下流側端部の側方の光学定盤16上に
は、走査開始点検出センサ18が取付けられている。走
査開始点検出用ミラー17は、凹状シリンドリカルミラ
ー13の走査方向上流側端部近傍で反射されたレーザ光
2が入射する位置に配置され、ポリゴンミラー9によっ
て走査されたレーザ光2が、凹状シリンドリカルミラー
13の走査方向上流側端部近傍で反射されたときに、レ
ーザ光2を、凹状シリンドリカルミラー13の走査方向
下流側端部に配置された走査開始点検出センサ18に向
けて反射するように構成されている。
【0012】蓄積性蛍光体シートSに設けられた輝尽性
蛍光体層(図示せず)に含まれる輝尽性蛍光体は、レー
ザ光2の照射を受けると、励起されて、あらかじめ蓄積
していた放射性標識物質の位置情報を示すエネルギを、
エネルギの強度に比例した光量の輝尽光19として、放
出する。この輝尽光19は、レーザ光2により走査され
た部分から、無指向性の光として発せられるので、放射
性標識物質の位置情報を精度良く、検出するためには、
輝尽性蛍光体から放出された無指向性の輝尽光19を効
率良く、集光し、光電検出する必要がある。そこで、本
実施態様においては、図4に示されるように、蓄積性蛍
光体シートSの表面から、その所定距離だけ離れた位置
に配置された集光ガイド20によって、輝尽性蛍光体か
ら放出された無指向性の輝尽光19を集光し、光検出器
21に導き、光電的に検出するように構成されている。
図4に示されるように、集光ガイド20は、直線状の端
部20bを、蓄積性蛍光体シートSの輝尽性蛍光体層の
レーザ光1による走査部分に臨ませ、輝尽性蛍光体から
放出された輝尽光19を集光し、その内部で全反射させ
ながら、光検出器21に導くように配置される。
蛍光体層(図示せず)に含まれる輝尽性蛍光体は、レー
ザ光2の照射を受けると、励起されて、あらかじめ蓄積
していた放射性標識物質の位置情報を示すエネルギを、
エネルギの強度に比例した光量の輝尽光19として、放
出する。この輝尽光19は、レーザ光2により走査され
た部分から、無指向性の光として発せられるので、放射
性標識物質の位置情報を精度良く、検出するためには、
輝尽性蛍光体から放出された無指向性の輝尽光19を効
率良く、集光し、光電検出する必要がある。そこで、本
実施態様においては、図4に示されるように、蓄積性蛍
光体シートSの表面から、その所定距離だけ離れた位置
に配置された集光ガイド20によって、輝尽性蛍光体か
ら放出された無指向性の輝尽光19を集光し、光検出器
21に導き、光電的に検出するように構成されている。
図4に示されるように、集光ガイド20は、直線状の端
部20bを、蓄積性蛍光体シートSの輝尽性蛍光体層の
レーザ光1による走査部分に臨ませ、輝尽性蛍光体から
放出された輝尽光19を集光し、その内部で全反射させ
ながら、光検出器21に導くように配置される。
【0013】本実施態様によれば、第1レンズ群を構成
するレンズ11aと、ポリゴンミラー9の間には、第1
の遮光板14が配置されており、この第1の遮光板14
は、ポリゴンミラー9で反射されたレーザ光のうち、レ
ンズ11aを透過せずに、fθレンズ11の第1レンズ
群を構成するレンズ11aのポリゴンミラー9側の面1
1a’およびfθレンズ11のレンズ11aの第2レン
ズ群を構成するレンズ11b側の面11a”で反射した
光が、ポリゴンミラー9に入射することが防止されてい
るので、ポリゴンミラー9で反射されたレーザ光のう
ち、レンズ11aを透過せずに、fθレンズ11の第1
レンズ群を構成するレンズ11aのポリゴンミラー9側
の面11a’およびfθレンズ11のレンズ11aの第
2レンズ群を構成するレンズ11b側の面11a”で反
射した成分が、再度、ポリゴンミラー9で反射され、予
定されていない経路で、蓄積性蛍光体シートSの輝尽性
蛍光体層の表面に入射することがない。したがって、レ
ーザ光により励起されるべき輝尽性蛍光体層の部分以外
から輝尽光が放出され、輝尽光を光電的に読み取って得
た画像データに基づいて、画像を再生した場合に再生さ
れた画像にゴーストが発生することを効果的に防止する
ことが可能になる。
するレンズ11aと、ポリゴンミラー9の間には、第1
の遮光板14が配置されており、この第1の遮光板14
は、ポリゴンミラー9で反射されたレーザ光のうち、レ
ンズ11aを透過せずに、fθレンズ11の第1レンズ
群を構成するレンズ11aのポリゴンミラー9側の面1
1a’およびfθレンズ11のレンズ11aの第2レン
ズ群を構成するレンズ11b側の面11a”で反射した
光が、ポリゴンミラー9に入射することが防止されてい
るので、ポリゴンミラー9で反射されたレーザ光のう
ち、レンズ11aを透過せずに、fθレンズ11の第1
レンズ群を構成するレンズ11aのポリゴンミラー9側
の面11a’およびfθレンズ11のレンズ11aの第
2レンズ群を構成するレンズ11b側の面11a”で反
射した成分が、再度、ポリゴンミラー9で反射され、予
定されていない経路で、蓄積性蛍光体シートSの輝尽性
蛍光体層の表面に入射することがない。したがって、レ
ーザ光により励起されるべき輝尽性蛍光体層の部分以外
から輝尽光が放出され、輝尽光を光電的に読み取って得
た画像データに基づいて、画像を再生した場合に再生さ
れた画像にゴーストが発生することを効果的に防止する
ことが可能になる。
【0014】さらに、本実施態様によれば、第1の遮光
板14のスリット14aの上下方向両側の部分により、
主として、ポリゴンミラー9で反射されたレーザ光のう
ち、レンズ11aを透過せずに、fθレンズ11の第1
レンズ群を構成するレンズ11aのポリゴンミラー9側
の面11a’およびfθレンズ11のレンズ11aの第
2レンズ群を構成するレンズ11b側の面11a”で反
射した結果生じた迷光以外の迷光が、遮光されるので、
さらに、走査装置内で発生する他の迷光によって、画像
を再生した場合に再生された画像にゴーストが発生する
ことも防止することが可能になる。本発明は、以上の実
施態様に限定されることなく、特許請求の範囲に記載さ
れた発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それら
も、本発明の範囲内に包含されるものであることはいう
までもない。たとえば、前記実施態様においては、第1
の遮光板14にスリット14aを形成し、スリット14
aの上下方向両側部分の遮光板14によって、ポリゴン
ミラー9で反射されたレーザ光のうち、レンズ11aを
透過せずに、fθレンズ11の第1レンズ群を構成する
レンズ11aのポリゴンミラー9側の面11a’および
fθレンズ11のレンズ11aの第2レンズ群を構成す
るレンズ11b側の面11a”で反射した結果生じた迷
光以外の迷光を遮光しているが、ポリゴンミラー9で反
射されたレーザ光のうち、レンズ11aを透過せずに、
fθレンズ11の第1レンズ群を構成するレンズ11a
のポリゴンミラー9側の面11a’およびfθレンズ1
1のレンズ11aの第2レンズ群を構成するレンズ11
b側の面11a”で反射された光が、ポリゴンミラー9
に入射することを、もっぱら防止する場合には、図5に
示されるように、第1の遮光板14のスリット14aが
形成されている部分をカットしてもよい。
板14のスリット14aの上下方向両側の部分により、
主として、ポリゴンミラー9で反射されたレーザ光のう
ち、レンズ11aを透過せずに、fθレンズ11の第1
レンズ群を構成するレンズ11aのポリゴンミラー9側
の面11a’およびfθレンズ11のレンズ11aの第
2レンズ群を構成するレンズ11b側の面11a”で反
射した結果生じた迷光以外の迷光が、遮光されるので、
さらに、走査装置内で発生する他の迷光によって、画像
を再生した場合に再生された画像にゴーストが発生する
ことも防止することが可能になる。本発明は、以上の実
施態様に限定されることなく、特許請求の範囲に記載さ
れた発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それら
も、本発明の範囲内に包含されるものであることはいう
までもない。たとえば、前記実施態様においては、第1
の遮光板14にスリット14aを形成し、スリット14
aの上下方向両側部分の遮光板14によって、ポリゴン
ミラー9で反射されたレーザ光のうち、レンズ11aを
透過せずに、fθレンズ11の第1レンズ群を構成する
レンズ11aのポリゴンミラー9側の面11a’および
fθレンズ11のレンズ11aの第2レンズ群を構成す
るレンズ11b側の面11a”で反射した結果生じた迷
光以外の迷光を遮光しているが、ポリゴンミラー9で反
射されたレーザ光のうち、レンズ11aを透過せずに、
fθレンズ11の第1レンズ群を構成するレンズ11a
のポリゴンミラー9側の面11a’およびfθレンズ1
1のレンズ11aの第2レンズ群を構成するレンズ11
b側の面11a”で反射された光が、ポリゴンミラー9
に入射することを、もっぱら防止する場合には、図5に
示されるように、第1の遮光板14のスリット14aが
形成されている部分をカットしてもよい。
【0015】また、前記実施態様においては、放射性標
識物質の位置情報が、放射線エネルギの形で、蓄積、記
録された輝尽性蛍光体層を備えた蓄積性蛍光体シートS
の表面を、レーザ光2によって走査し、輝尽性蛍光体層
から放出された輝尽光19を受光して、集光ガイド20
により、光検出器21に導き、光電的に検出して、画像
を読み取っているが、本発明は、放射性標識物質の位置
情報を画像として読み取るオートラジオグラフィ検出方
法に限らず、ケミルミネッセンス検出方法、放射線回折
画像検出方法、電子顕微鏡による検出方法、蛍光画像検
出方法など、光、放射線あるいは電子線の画像を、これ
らのエネルギーの形で、記録した輝尽性蛍光体を含む輝
尽性蛍光体層が設けられた蓄積性蛍光体シートSを、電
磁波で走査して、輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体
から放出された輝尽光を集光し、光電的に読み取る場合
にも適用することができる。さらには、輝尽性蛍光体か
ら放出された輝尽光に限らず、シート状原稿を光により
走査する場合や、写真フイルムを光によって走査する場
合、更には、蛋白質、核酸配列などの固定された高分子
を蛍光色素により選択的に標識し、この標識された高分
子を光で走査して、発せられた蛍光を検出する蛍光画像
検出方法にも、本発明は適用可能である。
識物質の位置情報が、放射線エネルギの形で、蓄積、記
録された輝尽性蛍光体層を備えた蓄積性蛍光体シートS
の表面を、レーザ光2によって走査し、輝尽性蛍光体層
から放出された輝尽光19を受光して、集光ガイド20
により、光検出器21に導き、光電的に検出して、画像
を読み取っているが、本発明は、放射性標識物質の位置
情報を画像として読み取るオートラジオグラフィ検出方
法に限らず、ケミルミネッセンス検出方法、放射線回折
画像検出方法、電子顕微鏡による検出方法、蛍光画像検
出方法など、光、放射線あるいは電子線の画像を、これ
らのエネルギーの形で、記録した輝尽性蛍光体を含む輝
尽性蛍光体層が設けられた蓄積性蛍光体シートSを、電
磁波で走査して、輝尽性蛍光体を励起し、輝尽性蛍光体
から放出された輝尽光を集光し、光電的に読み取る場合
にも適用することができる。さらには、輝尽性蛍光体か
ら放出された輝尽光に限らず、シート状原稿を光により
走査する場合や、写真フイルムを光によって走査する場
合、更には、蛋白質、核酸配列などの固定された高分子
を蛍光色素により選択的に標識し、この標識された高分
子を光で走査して、発せられた蛍光を検出する蛍光画像
検出方法にも、本発明は適用可能である。
【0016】また、前記実施態様においては、光偏向器
として、ポリゴンミラーが用いられているが、ガルバノ
メータミラー等の他の光偏向器を使用した走査装置にも
本発明は適用可能である。
として、ポリゴンミラーが用いられているが、ガルバノ
メータミラー等の他の光偏向器を使用した走査装置にも
本発明は適用可能である。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、ポリゴンミラー等の光
偏向器によって走査された光が入射するfθレンズを備
えた走査装置であって、fθレンズの光偏向器側に位置
するレンズの入射側の面およびこれと反対側に位置する
射出側の面で反射した光が、光偏向器に入射することを
防止することができる走査装置を提供することが可能に
なる。
偏向器によって走査された光が入射するfθレンズを備
えた走査装置であって、fθレンズの光偏向器側に位置
するレンズの入射側の面およびこれと反対側に位置する
射出側の面で反射した光が、光偏向器に入射することを
防止することができる走査装置を提供することが可能に
なる。
【図1】図1は、本発明の実施態様にかかる走査装置を
含む画像読み取り装置の略斜視図である。
含む画像読み取り装置の略斜視図である。
【図2】図2は、本発明の実施態様にかかる走査装置を
含む画像読み取り装置の略平面図である。
含む画像読み取り装置の略平面図である。
【図3】図3は、本発明の実施態様にかかる走査装置の
光路を示す略正面図である。
光路を示す略正面図である。
【図4】図4は、本発明の実施態様にかかる走査装置を
含む画像読み取り装置における集光ガイドと蓄積性蛍光
体シートとの相対位置関係を示す略斜視図である。
含む画像読み取り装置における集光ガイドと蓄積性蛍光
体シートとの相対位置関係を示す略斜視図である。
【図5】図5は、本発明の他の実施態様にかかる走査装
置の要部を示す概略図である。
置の要部を示す概略図である。
1 レーザ光源 2 レーザ光 3 第1のミラー 3 フィルタ 5 第1のビームエキスパンダ 6 第2のビームエキスパンダ 7 プレシリンドリカルレンズ 8 第2のミラー 9 ポリゴンミラー 10 ポリゴンモータ 11 fθレンズ 12 凹シリンドリカルレンズ 13 凹シリンドリカルミラー 14 第1の遮光板 15 第2の遮光板 16 光学定盤 17 走査開始点検出用ミラー 18 走査開始点検出センサ 19 輝尽光 20 集光ガイド 21 光検出器
Claims (2)
- 【請求項1】 光源と、該光源から発せられた光を走査
させる光偏向器と、該光偏向器によって走査された光が
入射するfθレンズと、前記光偏向器と前記fθレンズ
の間の走査方向上流側に設けられた遮光手段とを備えた
ことを特徴とする走査装置。 - 【請求項2】 前記遮光手段の走査方向下流側の部分の
上下方向中央部に、スリットが形成されたことを特徴と
する請求項1に記載の走査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1609896A JPH09211355A (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 走査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1609896A JPH09211355A (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 走査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09211355A true JPH09211355A (ja) | 1997-08-15 |
Family
ID=11907049
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1609896A Pending JPH09211355A (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 走査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09211355A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010026115A (ja) * | 2008-07-17 | 2010-02-04 | Kyocera Mita Corp | 走査光学装置及びこれを備えた画像形成装置 |
-
1996
- 1996-01-31 JP JP1609896A patent/JPH09211355A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010026115A (ja) * | 2008-07-17 | 2010-02-04 | Kyocera Mita Corp | 走査光学装置及びこれを備えた画像形成装置 |
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