JPH01176645A - 電子顕微鏡像記録読取方法および装置 - Google Patents

電子顕微鏡像記録読取方法および装置

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JPH01176645A
JPH01176645A JP62335509A JP33550987A JPH01176645A JP H01176645 A JPH01176645 A JP H01176645A JP 62335509 A JP62335509 A JP 62335509A JP 33550987 A JP33550987 A JP 33550987A JP H01176645 A JPH01176645 A JP H01176645A
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JP
Japan
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electron microscope
reading
electron beam
dimensional sensor
electron
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JP62335509A
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Inventor
Nobufumi Mori
信文 森
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH01176645A publication Critical patent/JPH01176645A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電子顕微鏡像の記録読取方法および装置に関す
るものであり、特に詳細には電子顕微鏡像を高感度で記
録し、また各種画像処理可能に電気信号で読み取るよう
にし、そして電子顕微鏡像が高速で再生されるようにし
た記録読取方法および装置に関するものである。
(従来の技術) 従来より、試料を透過させた電子線を電界あるいは磁界
によって屈折させて、試料の拡大像を得る電子顕微鏡が
公知となっている。周知のようにこの電子顕微鏡におい
ては、試料を透過した電子線により対物レンズの後焦平
面に試料の回折パターンが形成され、その回折線が再び
干渉して試料の拡大像が形成されるようになっている。
したがって投影レンズにより上記拡大像を投影すれば試
料の拡大e! (散乱像)が観察され、また上記後焦平
面を投影すれば拡大された試料の回折パターンが観察さ
れる。なお対物レンズと投影レンズとの間に中間レンズ
を配置しておけば、この中間レンズの焦点距離調節によ
り、上述の拡大像(散乱像)あるいは回折パターンが随
意に得られる。
上述のようにして形成される拡大像あるいは回折パター
ン(以下、−括して透過電子線像と称する)を観察する
ため従来は一般に、投影レンズの結像面に写真フィルム
を配して透過電子線像を露光させたり、あるいはイメー
ジインテンシファイアを配して透過電子線像を増幅投影
するようにしたり、あるいは蛍光板を配して透過電子線
像を可視化しテレビカメラで撮影するようにしていた。
しかし写真フィルムは電子線に対して感度が低い上現像
処理が面倒であるという欠点を有し、一方イメージイン
テンシファイアやテレビカメラを用いる場合、画像の鮮
鋭度が低い上、画像に歪みか生じやすいという問題があ
る。
また上記のような透過電子線像に対しては、像を見易く
する等の目的で階調処理、周波数強調処理、a度処理、
減算処理、加算処理等の画像処理や、フーリエ解析法に
よる3次元像の再構成、画像の2値化および粒子径測定
等のための画像解析、さらには回折パターンの処理(結
晶情報の解析、格子定数、転移、格子欠陥の解明等)等
の処理が施されることが多いが、このような場合従来は
、写真フィルムを現像して得た顕微鏡像をミクロフォト
メータで読み取って電気信号に変換し、この電気信号を
例えばA/D変換してからコンピュータにより処理する
という煩雑な作業を行なっていた。
上記のような“1シ情に鑑みて本出願人は、電子顕微鏡
像を高感度、高画質で記録再生可能で、しかも各種処理
が容易となるように、顕微鏡像を担持する電気信号が直
接前られる、新しい電子顕微鏡1象記録再生方法を提案
した(特開昭61−51738号、同61−93539
号等)。この電子顕微鏡像記録再生方法は基本的に、電
子線エネルギーを蓄積する蓄積性蛍光体シート等の2次
元センサに、試料を透過した電子線を真空状態で蓄積記
録し、次いで該2次元センサに光照射あるいは加熱を行
なって蓄積されたエネルギーを光として放出させ、この
放出光を充電的に検出して画像信号を得、この画像信号
を用いて試料の透過電子線像を+fr生するものである
上記の2次元センサとは、電子線露出を受けたときその
エネルギーの少なくとも一部を一時的同蓄積し、後に外
部から刺激を与えると蓄積してい゛るエネルギーの少な
くとも一部を光、電気、音等の検出可能な形態で放出す
る能力を持つ材料からなるものである。この2次元セン
サとして具体的には、例えば特開昭55−12429号
、同55−116340号、同55−163472号、
同56−11395号、同56−104645号公報等
に示される蓄積性蛍光体シートが特に好適に用いられう
る。すなわち、ある種の蛍光体に電子線等の放射線を照
射するとこの放射線のエネルギーの一部がその蛍光体中
に蓄積され、その後その蛍光体に可視光等の励起光を照
射すると、蓄積されたエネルギーに応じて蛍光体が蛍光
(輝尽発光)を示す。このような性質を示す蛍光体を蓄
積性蛍光体と言い、蓄積性蛍光体シートとは、上記蓄積
性蛍光体からなるシート状の記録体のことであり、一般
に支持体とこの支持体上に積層された蓄積性蛍光体層と
からなる。蓄積性蛍光体層は蓄積性蛍光体を適当な結合
剤中に分散させて形成したものであるが、この蓄積性蛍
光体層が自己支持性である場合、それ自体で蓄積性蛍光
体シートとなりつる。なお、この蓄積性蛍光体シートを
形成するための輝尽性蛍光体の例は、前記特開昭61−
93539号に詳しく記載されている。
また、上述の2次元センサとして、例えば特公昭55−
47719号、同55−47720号公報等に記載され
ている熱蛍光体シートを用いることもてきる。この熱蛍
光体シートは主として熱の作用によって蓄積している放
射線エネルギーを熱蛍光として放出する蛍光体(熱蛍光
体)からなるシート状の記録体である。
上記電子顕微鏡像記録再生方法においては、蓄積性蛍光
体シート等の2次元センサに電子顕微鏡像を蓄積記録す
るようにしたから、電子顕微鏡像を高感度で記録するこ
とが可能になり、したがって電子顕微鏡の電子線露光量
を低減でき、試料の損傷を少な(することができる。ま
たこの方法におい−では電子顕微鏡像に階調処理、周波
数強調処理等の画像処理を施すことも極めて容易になり
、また前述したような回折パターンの処理や、3次元1
象の百tFt成、画像の2値化等の画像解析も、上記電
気信号をコンピュータに入力することにより、従来に比
べ極めて簡単かつ迅速に行なえるようになる。
(発明か解決しようとする問題点) ところが上記の方法によって電子顕微鏡像を再生する場
合、再生電子顕微鏡像の画質が・場合によってまちまち
になることがある。
このような不具合を解消するための一つの方法として、
例えば特開昭62−222556号に示されるような「
先読み」を行なうことが考えられている。この「先読み
」とは、電子顕微鏡像の可視像を11f生する画像信号
を?47るための読取処理(本読み)に先立って行なわ
れる、概略の電子顕微鏡像を把握するための読取処理で
あり、この読取処理で把握した概略の電子顕微鏡像情報
に基づいて本読みにおける読取条件や上記画像信号に対
する画像処理条件を設定すれば、常に最良の画質の電子
顕微鏡像を再生することができる。しかしながらこの「
先読み」を実施すれば、当然、読取処理に要する時間が
長引いてしまう。
一方上述のような2次元センサは用いずに、電子顕微鏡
像記録のために写真乾板等を用いる従来の電子顕微鏡に
あっては、視野探しあるいは電子顕微鏡像観察のための
蛍光スクリーンに電子線検出手段を組み込んでおき、該
検出手段が検出した電子線エネルギーに応じて写真乾板
等に対する電子線露出時間を制御することも行なわれて
いる。
このような方法を前記蓄積性蛍光体シート等の2次元セ
ンサを用いる電子顕微鏡像記録再生方法に適用すること
もできるが、この場合は2次元センサに照射される電子
線の平均的なエネルギーしか測定できないので、こうし
て測定した電子線エネルギーに基づいて前述の読取条件
や画像処理条件を設定すると、それらの条件が、実際に
記録されている電子顕微鏡像情報に対して不適正なもの
になってしまうこともある。
そこで本発明は、上記のような不具合を解消し、常に最
良の画質の電子顕微鏡像を再生可能にする電子顕微鏡像
記録読取方法、およびその方法を実施するための装置を
提供することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段及び作用)本発明の電子
顕微鏡像記録読取方法は、前述したような2次元センサ
に、試料を透過した電子線を真空状態で蓄積記録し、次
いで該2次元センサに光照射あるいは加熱を行なって蓄
積されたエネルギーを光として放出させ、電子顕微鏡像
を担うこの放出光を光電的に読み取って画像信号を得る
電子顕微鏡像記録読取方法において、 上記2次元センサに照射される電子線の線量を該センサ
上の相異なる複数の位置毎に測定し、こうしてrll定
した複数通りの電子線量が示す概略の電子顕微鏡像情報
に基づいて、上記放出光の読取りにおける読取条件およ
び/または画像処理条件を設定するようにしたことを特
徴とするものである。
上述の方法は、電子顕微鏡の結像面に固定され、試料を
透過した電子線のエネルギーを蓄積する蓄積性蛍光体シ
ート等の2次元センサと、この2次元センサに光照射あ
るいは加熱を行なって該センサに蓄積されている電子線
エネルギーを光として放出させる励起手段、および上記
2次元センサからの光を光電的に検出して画像信号を得
る光検出器からなる読取系と、 上記2次元センサに照射される電子線の線量を該センサ
上の相異なる複数の位置毎に測定する電子線検出器と、 この電子線検出器が測定した複数通りの電子線量が示す
概略の電子顕微鏡像情報に基づいて、上記放出光の読取
りにおける読取条件および/または画像処理条件を設定
する制御手段とからなる本発明の電子顕微鏡像記録読取
装置によって実施されつる。
(実 施 例) 以下、図面に示す実施例に基づいて本発明の詳細な説明
する。
第1図は本発明の電子顕微鏡像記録読取装置の一実施例
を示すものである。電子顕微vt1の鏡体部1aは、−
様の速度の電子線2を射出する電子銃3と、電子線2を
試料面に絞り込む磁気レンズ、静電レンズ等からなる少
なくとも1コの集束レンズ4と、試料台5と、上記集束
レンズ4と同様の対物レンズ6と、投影レンズ7とを有
してなる。
試料台5上に載置された試料8を透過した電子線2は上
記対物レンズ6により屈折され、該試料8の拡大透過像
8aを形成する。この拡大透過像8aは投影レンズ7に
より、結像面9に結像投影される(図中の8b)。
上記鏡体部1aの下方には、本発明による電子顕微鏡像
記録読取装置IOが配置されている。この電子顕微鏡像
記録読取装置10は、鏡体部la内の前記結像面9に固
定された蓄積性蛍光体からなる2次元センサ(以下、蓄
積性蛍光体シートllという)と、励起光源12および
光走査系13からなる励起毛段と、前記鏡体部1aの周
壁に設けられた透光窓■4を介して蓄積性蛍光体シート
11に対向するように配されたフォトマルチプライヤ−
(光電子増倍管)15と、消去光源16とを有している
上記蓄積性蛍光体シート11は前述したような蓄積性蛍
光体が透明支持体上に層成されてなるものである。また
励起光源12は一例としてHe−Neレーザ、半導体レ
ーザ等からなり、光走査系13は第1および第2の光偏
向器13a、13bと、固定ミラー13cとからなる。
第1および第2の光偏向器Ha、13bとしてはそれぞ
れ、ガルバノメータミラー、ポリゴンミラー、ホログラ
ムスキャナ、AOD等の公知の光偏向器が使用されうる
。励起光源12から射出された励起光ビーム12aは第
1の光偏向器13aにより偏向されるとともに、第2の
光偏向器13bにより上記偏向の方向と直角な方向(図
の矢印A方向)に偏向され、例えば鉛ガラス等が嵌め込
まれた透光窓21を透過して鏡体部1a内に入射し、固
定ミラー13cにおいて反射して前記蓄積性蛍光体シー
トll上に入射する。このようにして蓄積性蛍光体シー
ト11は励起光ビーム12aによりX−Y両方向に走査
される。なお図示はしないが、励起光源12から発せら
れた励起光ビーム12aは、蓄積性蛍光体シート11が
発する輝尽発光光(後に詳述する)の波長領域をカット
するフィルターを通過させ、ビームエキスパンダーによ
りビーム径を調整した後、光偏向器13a、13bで偏
向され、次いでfθレンズを通過させて均一なビーム径
となされ蓄積性蛍光体シートに入射されるのが好ましい
なお鏡体部la内には、蓄積性蛍光体シート11への電
子線照射および励起光ビーム照射を妨げない位置(第1
図表示の位置)と、該シー)11の上方側においてそれ
と平行になる位置とをとりつる電子線検出パネル30が
配設されている。この電子線検出パネル30は蓄積性蛍
光体シートllとほぼ同面積のものであり、第3図に示
すように複数(本例では30個)の電子線検出器31が
平面的に並べられてなる。この電子線検出器31として
は、例えばファラデーカップや金属板電流検出器が用い
られる。
前記消去光源1Bは蓄積性蛍光体シート11の励起波長
領域に含まれる光を発生するものである。そして上記第
2の光偏向器13bと固定ミラー13cとの間において
励起光ビーム12aの光路中に入る位置と、該光路から
外れた位置とをとりうるミラー17が配設されている。
消去光源1Bが発する消去光leaはレンズ18によっ
て集光され、上記ミラー17が励起光ビーム12aの光
路中に入る位置に設定されていれば、該ミラー17およ
び固定ミラー13cにおいて反射して、蓄積性蛍光体シ
ート11を全面的に照射する。また対物レンズ7と蓄積
性蛍光体シート11との間において鏡体部1aには、電
子線2を遮断しうるシャッター19が設けられ、蓄積性
蛍光体シート11とフォトマルチプライヤ−15との間
には光シヤツター22が設けられている。そして前記透
光窓14には、蓄積性蛍光体シート11が発する輝尽発
光光のみを透過させ、励起光ビーム12aを取り除く光
学フィルターを備えたガラス20が嵌着されている。ま
た鏡体部1aの内部は通常の電子顕微鏡におけるのと同
様に、蓄積性蛍光体シート11が配置されている部分も
含めて゛、電子顕微鏡稼動中は真空ポンプ等の公知の手
段により真空状態に維持される。
フォトマルチプライヤ−15の出力は、電子顕微鏡像読
取用増幅器33に入力される。この増幅器33にはA/
D変換器34が接続され、該A/D変換器34の出力は
信号処理回路36を通してCRT等の画像再生装置37
に送られるようになっている。
以下、上記構成の電子顕微鏡像記録読取装置lOによる
電子顕微鏡像の記録、読取りについて詳しく説明する。
試料台5に試料8を載置し、電子銃3、集束レンズ4、
対物レンズ6および投影レンズ7を駆動させ、電子線検
出パネル30を蓄積性蛍光体シート11と平行になる位
置に設定し、そして前述のシャッター19を開くと(第
1図図示の状態)、上記電子線検出パネル30に、試料
8の拡大透過像を担持する電子線2が照射される。パネ
ル30の各電子線検出器31はこの電子線2の照射を受
けると、その電子線量に応じた出力Qを発する。なお、
電子線2が上述のように試料8の拡大透過像を担持して
いれば、その線量分布は通常−様ではないので、上記の
各出力Qは当然まちまちになる。これらの各出力Qは増
幅器23に入力され、そこで適正レベルに増幅された上
でデータ演算部24に入力される。これらの出力Qは、
各電子線検出器31が74?1定した電子線2の線量を
示すものであり、全体としては該電子線2が担う前記試
料8の拡大透過像の概略情報を示すものとなる。データ
演算部24は、例えばこれらの出力Qのヒストグラムに
基づいて、後述の電子顕微鏡像読取りにおける最適な読
取条件、すなわち読取ゲインSkと収録スケールファク
ター(ラチチュード)Gp、および画像処理における最
適な画像処理条件Cを求める。
以上のようにして電子線検出パネル30への電子線照射
がなされた後、シャッター19が閉じられ、また電子線
検出パネル30は第1図の表示位置に上げられる。次い
でシャッター19が所定時間開かれ、結像面9に固定さ
れた蓄積性蛍光体シート11に、試料8の拡大透過像8
bを担持する電子線2のエネルギーが蓄積される。この
電子線露光の際には、光シヤツター22は閉じられてい
るのが好ましい。
次いで、上述のようにして記録された電子顕微vt像の
読取りを行なう。本発明方法によって電子顕微鏡像読取
りを行なう際には、まず光シヤツター22が開かれ、続
いて前述のように励起光源12から射出され、X−Y両
方向に偏向された励起光ビーム!2aがシート11上に
入射せしめられる。このように偏向された励起光ビーム
12aにより蓄積性蛍光体シート11は2次元的に走査
され、該シート11は上記電子線エネルギーのレベルに
応じた強度の輝尽発光光を放出する。この輝尽発光光は
シート11の裏側から、上記励起光ビーム12aを取り
除く光学フィルターを備えたガラス20を介してフォト
マルチプライヤ−15によって受光され、輝尽発光光量
が光電的に読み取られる。
上記輝尽発光光の光量を担持するフォトマルチプライヤ
=15の出力は増幅器33に入力され、この増幅器33
において、前記データ演算部24が決定した適正な読取
ゲインSkで増幅され、画像信号Sが得られる。この画
像信号SはA/D変換器34において、上記と同様にデ
ータ演算部24が決定した適正な収録スケールファクタ
ーGpでディジタル化される。ディジタル化された画像
信号Sdは、信号処理回路36において例えば階調処理
や周波数強調等の画像処理(信号処理)を受けた後、C
RT等の画像再生装置37に送られる。この画像再生装
置37は画像信号Sdに基づいて、蓄積性蛍光体シー)
11に記録されていた電子顕微鏡像を再生する。なお上
記画像処理条件も、データ演算部24が決定した条件C
に設定される。
以上述べたように本発明においては、複数の電子線検出
器31がnll+定した電子線量に基づいて電子顕微鏡
像の概略情報を把握し、この電子顕微鏡像情報に基づい
て、蓄積性蛍光体シート11からの輝尽発光光読取りに
おける読取ゲイン、および画像信号Sの収録スケールフ
ァクター、さらには画像処理条件を最適に設定できるよ
うになっているので、画像再生装置37において再生さ
れる電子顕微鏡像は、常にコントラストが適正で観察性
に優れたものとなる。なお上記読取ゲイン等の条件は、
前述のように複数の電子線検出器31の出力Qに基づい
て決定する他、これらの出力Qの他に、蓄積性蛍光体シ
ート11への電子線露出時間等も加味して決定するよう
にしてもよい。
以上のようにして電子顕微鏡像の読取りが終了した後、
光シヤツター22が閉じられ、ミラー17は励起光ビー
ム!2aの光路中に入る位置に立てられ、そして消去光
源16が点灯される。それによりシーH1の表面には、
該消去光源16が発する消去光16aが照射される。蓄
積性蛍光体シート11に前記のように励起光ビーム12
aが照射されても、該シート11に蓄積されていた電子
線エネルギーがすべて放出される訳ではなく、残像が残
る場合がある。
しかしこのように蓄積性蛍光体シート11に消去光1[
iaを照射すれば、上記残像が消去され、蓄積性蛍光体
シート11が再使用可能となる。またこの消去光照射に
より、シート11の蛍光体中に不純物として含まれてい
るZ2G RHなどの放射性元素によるノイズ成分も放
出される。上記消去光源16とじては、例えば特開昭5
6−11392号に示されているようなタングステンラ
ンプ、ハロゲンランプ、赤外線ランプ、キセノンフラッ
シュランプあるいはレーザ光源等が任意に選択使用され
得る。また読取り用の励起光源12を消去用に兼用して
もよい。
なお画像再生装置37としては、前述のCRTの他、第
2図に示すような光走査記録装置も好適に用いられる。
以下、この第2図の光走査記録装置により画像再生する
場合について簡単に説明する。
感光フィルム100を第2図に矢印Yで示す副走査方向
に移動させるとともに、記録光としてのレーザビーム1
01を光偏向器104により感光フィルム100上にお
いて矢印X方向に主走査させ、該レーザビーム101を
信号供給回路102からの画像信号に基づいてA10変
調器103により変調することにより、感光フィルム1
00上に可視像を形成する。
上記変調用画像信号として、前述の画像再生装置37か
ら出力された信号を用いれば、蓄積性蛍光体シート11
に蓄積記録された前記拡大透過像8bが感光フィルム+
00に再生される。
なお信号処理回路36から出力された画像信号は、以上
説明のように直ちに画像再生装置37に送って電子顕微
鏡像再生に供してもよいし、あるいは後に画像再生する
ために、−旦磁気テープ、磁気ディスク等の記憶媒体3
8に記憶させておいてもよい。
また蓄積性蛍光体シート11上の複数の位置において電
工線2の線量を測定するためには、第3図に示した電子
線検出パネル30以外の手段を用いることも可能である
。第5図はこの電子線量ΔIII定手段定則段例を示し
ている。この測定手段は、前記電子線検出パネル30と
同様に蓄積性蛍光体シート11上において該シート11
とほぼ平行となる位置と、蓄積性蛍光体シート11上か
ら退出してこのシート11への電子線照射を妨げない位
置とをとりつるステージ40と、このステージ40上に
おいて縦横方向に移動自在とされた1つの電子線検出器
31と、この電子線検出器31を移動させるモータ41
および42と、これらのモータ4L 42の駆動を制御
して、上記電子線検出器31をステージ40上で所定の
順路に従って2次元的に移動させる2次元移動制御回路
43とを有している。この測定手段によって電子線量を
測定する様、ステージ40は上記のように蓄積性蛍光体
シー1−11上の位置に配され、電子線検出器31が移
動される。2次移動制御回路43はモータ41.42の
回転量に基づいて電子線検出器31の位置を求め、この
位置を示す信号Rをデータ演算部24に入力する。電子
線検出器31は移動開始時から連続的に作動状態とされ
、したがって増幅器23からデータ演算部24には電子
線量を示す信号が連続的に入力されるが、データ演算部
24は上記位置信号Rに基づいて、電子線検出器31が
ステージ40上(すなわち蓄積性蛍光体シート11上)
の複数の所定位置に到達する毎に増幅器23からの信号
をサンプリングして、そのサンプリングした信号から上
記各所定位置毎の電子線量をそれぞれ求める。このよう
にして、後に蓄積性蛍光体シートII上に照射される電
子線の線量が、該シー1−11上の複数の位置毎に求め
られる。データ演算部24はこうして求めた電子線口に
基づいて、前述の場合と同様にして適正な読取ゲインS
k、収録スケールファクターGp1画像処理条件Cを求
める。
なお上記第5図の装置におけるように1つの電子線検出
器31を2次元的に移動させるのとは反対に、1つの電
子線検出器31を蓄積性蛍光体シートU上の任意位置に
停止させるとともに、電子顕微鏡1の各レンズへの電界
あるいは磁界の印加状態を制御することによって電子線
2を蓄積性蛍光体シートll上を2次元的に移動するよ
うに偏向させ、それにより、後の電子顕微鏡像記録時に
蓄積性蛍光体シートIl上の別個の箇所に照射されるこ
とになる電子線の線量をそれぞれ該電子線検出器31に
よって順次測定するようにしてもよい。
また、上述の実施例のシステムにおいては、2次元セン
サに電子顕微鏡像を記録するための記録装置と、2次元
センサに記録された電子顕微鏡像を読み取るための読取
装置とが一体化されて電子顕微鏡像記録読取装置10と
されているが、例えば特開昭61−237355号公報
に示されているように、記録装置と読取装置とは互に別
体として設けられてもよい。この場合、記録装置におい
て2次元センサに電子顕微鏡像の記録が行なわれた後2
次元センサは記録装置より取り出されて読取装置にかけ
られ、記録電子顕微鏡像の読取りが行なわれる。
次に、前述の回折パターンを記録し、読み取る場合の方
法について説明する。第4図は試料8の回折パターン8
cを記録する様子を示すものである。本例において電子
顕微鏡80は、対物レンズ6と投影レンズ7との間に中
間レンズ81を備えたものが使用され、対物レンズ7の
後焦平面に形成された試料8の回折パターン8cは、上
記後焦平面に焦点を合わせた中間レンズ81および投影
レンズ7により、結像面9に拡大投影される。この場合
にも上記結像面9に2次元センサとしての蓄積性蛍光体
シートllを配置すれば、該シート11に透過電子線2
による上記回折パターン8cの拡大像が蓄積記録される
。この蓄積記録された回折パターン8cは、前記第1図
で説明したのと全く同様にして読取り可能であり、その
読取り像はCRTに表示したり、あるいはハードコピー
として再生したりすることができる。この場合も、上記
のようにして電子顕微鏡像(回折パターン8c)を蓄積
性蛍光体シート11に蓄積記録するのに先立って、前述
したような電子線検出パネル30を蓄積性蛍光体シート
11上に配して、電子線2の線量を該シートll上の各
位置毎に測定することにより、このシート11に蓄積記
録される回折パターン8cの概略の情報を把握すること
が可能になる。
また、以上述べた蓄積性蛍光体シート11に代えて熱蛍
光体シートを用いる場合、このシートから蓄積エネルギ
ーを加熱によって放出させるには、例えばCO2レーザ
などの熱線を放出する加熱源を用い、この熱線で熱蛍光
体シートを走査すればよく、そのためには例えば特公昭
55−47720号公報等の記述を参考にすればよい。
(発明の効果) 以上詳細に説明した通り本発明においては、蓄積性蛍光
体シート等の2次元センサに電子顕微鏡像を蓄積記録し
た後、該センサから電子顕微鏡像を読み取るに当たり、
2次元センサに照射される電子線の線量を2次元センサ
上の複数の位置毎に測定して電子顕微鏡像情報の概略を
把握し、この把握した情報に基づいて上記読取り時の読
取条件および/または画像処理条件を適正に設定するよ
うにしているから、常に最も観察性の優れた高画質の電
子顕微鏡を再生することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例装置を示す概略図、第2図は
本発明方法によって得られた読取画像信号に括づいて電
子顕微鏡像を再生する装置の一例を示す概略斜視図、 第3図は第1図の装置における電子線=apl定手段合
手段平面図、 第4図は本発明方法が適用されうる別の電子顕微鏡の例
を示す概略図、 第5図は本発明の別の実施例における電子線量測定手段
を示す平面図である。 1.80・・・電子顕微鏡  2・・・電子線8・・・
試料       9・・・電子顕微鏡の結像面10・
・・電子顕微鏡像記録読取装置 11・・・蓄積性蛍光体シート12・・・励起光源12
a・・・励起光ビーム  13・・・光走査系13a、
 13b・・・光偏向器 15・・・フォトマルチプライヤ− 16・・・消去光源     lea・・・消去光23
.33・・・増幅器    24・・・データ演算部3
0・・・電子線検出パネル 31・・・電子線検出器3
4・・・A/D変換器   3B・・・信号処理回路3
7・・・画像再生装置   40・・・ステージ41.
42・・・モータ    43・・・2次元移動制御回
路第1図 第2図

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)電子線エネルギーを蓄積する2次元センサに、試
    料を透過した電子線を真空状態で蓄積記録し、次いで前
    記2次元センサに光照射あるいは加熱を行なって蓄積さ
    れたエネルギーを光として放出させ、電子顕微鏡像を担
    うこの放出光を光電的に読み取って画像信号を得る電子
    顕微鏡像記録読取方法において、 前記2次元センサに照射される電子線の線量を該センサ
    上の相異なる複数の位置毎に測定し、こうして測定した
    複数通りの電子線量が示す概略の電子顕微鏡像情報に基
    づいて、前記放出光の読取りにおける読取条件および/
    または前記画像信号に対する画像処理条件を設定するこ
    とを特徴とする電子顕微鏡像記録読取方法。
  2. (2)前記放出光の読取りを、前記2次元センサを真空
    状態に置いたままで行なうことを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の電子顕微鏡像記録読取方法。
  3. (3)前記2次元センサとして蓄積性蛍光体シートを用
    い、この蓄積性蛍光体シートに試料を透過した電子線を
    真空状態で蓄積記録し、次いで該蓄積性蛍光体シートを
    励起光で走査して蛍光を放出させ、この放出された蛍光
    を光電的に検出することを特徴とする特許請求の範囲第
    1項または第2項記載の電子顕微鏡像記録読取方法。
  4. (4)前記電子線量の測定を、前記2次元センサとほぼ
    平行な面上に並べて配置された複数の電子線検出器で行
    なうことを特徴とする特許請求の範囲第1項から第3項
    いずれか1項記載の電子顕微鏡像記録読取方法。
  5. (5)前記電子線量の測定を、前記2次元センサとほぼ
    平行な面内において2次元的に移動する1つの電子線検
    出器で行なうことを特徴とする特許請求の範囲第1項か
    ら第3項いずれか1項記載の電子顕微鏡像記録読取方法
  6. (6)電子顕微鏡の結像面に配置され、試料を透過した
    電子線のエネルギーを蓄積する2次元センサと、 この2次元センサに光照射あるいは加熱を行なって該セ
    ンサに蓄積されている電子線エネルギーを光として放出
    させる励起手段、および前記2次元センサからの光を光
    電的に検出して画像信号を得る光検出器からなる読取系
    と、 前記結像面に配置された2次元センサに照射される電子
    線の線量を該センサ上の相異なる複数の位置毎に測定す
    る電子線検出器と、 この電子線検出器が測定した複数通りの電子線量が示す
    概略の電子顕微鏡像情報に基づいて、前記放出光の検出
    における読取条件および/または前記画像信号に対する
    画像処理条件を設定する制御手段とからなる電子顕微鏡
    像記録読取装置。
  7. (7)前記電子線検出器が、前記2次元センサとほぼ平
    行な面上に並べて複数配置されていることを特徴とする
    特許請求の範囲第6項記載の電子顕微鏡像記録読取装置
  8. (8)前記電子線検出器が1つ設けられ、該検出器が、
    前記2次元センサとほぼ平行な面内において2次元的に
    移動自在に形成されていることを特徴とする特許請求の
    範囲第6項記載の電子顕微鏡像記録読取装置。
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