JPH0642146U - 押出成形用金型 - Google Patents

押出成形用金型

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JPH0642146U
JPH0642146U JP077295U JP7729592U JPH0642146U JP H0642146 U JPH0642146 U JP H0642146U JP 077295 U JP077295 U JP 077295U JP 7729592 U JP7729592 U JP 7729592U JP H0642146 U JPH0642146 U JP H0642146U
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JP
Japan
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slit
die
resin
lip
manifold
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP077295U
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English (en)
Inventor
幹夫 子安
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】スリットのギャップの精度を向上させる。 【構成】一対のTダイ本体11,12によってマニホル
ド13が形成され、Tダイ本体11,12の先端にリッ
プが配設され、該リップが樹脂を押し出すためのスリッ
ト14を形成する。Tダイ本体11,12の樹脂との接
触部分に、セラミックス粉末が溶射されて溶射層26が
形成される。該溶射層26は、セラミックス粉末を高温
かつ高圧でTダイ本体11,12の母材の表面に衝突さ
せることによって形成されるため、溶射層26と母材間
の結合力が大きくなり、耐久性が向上する。また、前記
溶射層26を形成した後に研磨加工などの機械加工を施
すことができる。したがって、スリット14のギャップ
の精度を向上させることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、押出成形用金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、フィルム、シート等を押出成形するための押出装置においては、押出機 の先端にTダイすなわち押出成形用金型を接続しており、前記押出機において溶 融した樹脂を該押出成形用金型を介して押し出し、成形品を成形したり、ラミネ ート加工を施したりしている。
【0003】 図2は従来の押出成形用金型の断面図である。 図において、11,12は押出成形用金型を構成する一対のTダイ本体である 。該Tダイ本体11,12は、成形品やラミネート加工品の幅に対応するように 設定された長さを有していて、図に示すように相互に対向して配設され、図示し ない押出機から溶融した樹脂を受けるマニホルド13が両者間に形成される。1 4は該マニホルド13内の樹脂を押し出すためのスリットである。
【0004】 前記Tダイ本体11,12は、スリット14に近くなるほど細くなるランド1 1a,12aを有しており、ランド11aに調整リップ15が、ランド12aに 固定リップ16が取り付けられている。該固定リップ16は前記ランド12aに 固定されているのに対して、前記調整リップ15は前記ランド11aに対して移 動することができるように取り付けられていて、調整ボルト17を回転させるこ とによって前記調整リップ15をスライドさせ、前記スリット14のギャップを 変更することができる。なお、前記ランド12aに固定リップ16が取り付けら れているが、これを調整リップに代え、一対の調整リップによって前記スリット 14のギャップを変更するようにすることができる。
【0005】 前記マニホルド13は、押出機からの樹脂を受ける樹脂注入口19に連通する 主マニホルド部分13aと、該主マニホルド部分13aに連通して下方に延在し て形成され、前記スリット14に連通するプレッシャマニホルド部分13bから 成っている。 前記構成の押出成形用金型において、押出機で溶融させられた樹脂は、樹脂注 入口19を介してマニホルド13に送られ、該マニホルド13内で成形品やラミ ネート加工品の幅方向に広がってスリット14から押し出される。
【0006】 ところで、前記Tダイ本体11,12の母材は鋼で形成されているが、溶融さ れた高温の樹脂がTダイ本体11,12の表面に沿って流れると、摩耗するだけ でなく、樹脂によって腐食することがある。そこで、Tダイ本体11,12の樹 脂との接触部分、例えばマニホルド13の内周面a、スリット14の表面b及び 該スリット14の周囲の面cに硬質クロームめっきなどのめっき処理を施してコ ーティング層21を形成し、耐摩耗性及び耐腐食性を向上させるようにしている 。この場合、ランド11aと調整リップ15間、及びランド12aと固定リップ 16間にも同時にめっき処理が施される。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の押出成形用金型においては、Tダイ本体11,12 の母材に硬質クロームめっきなどのめっき処理を施しているため、コーティング 層21の厚さにばらつきが発生しやすく、品質管理が難しい。 また、コーティング層21を形成した後に研磨加工などの機械加工を施すと、 母材からコーティング層21が剥(はく)離しやすく、その場合スリット14の ギャップの精度が低下してしまう。
【0008】 本考案は、前記従来の押出成形用金型の問題点を解決して、品質管理が容易で 、スリットのギャップの精度を向上させることができる押出成形用金型を提供す ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】 そのために、本考案の押出成形用金型においては、一対のTダイ本体によって マニホルドが形成され、Tダイ本体の先端にリップが配設され、該リップが樹脂 を押し出すためのスリットを形成する。 前記Tダイ本体の樹脂との接触部分に、セラミックス粉末が溶射されて溶射層 が形成される。
【0010】
【作用】
本考案によれば、前記のように一対のTダイ本体によってマニホルドが形成さ れ、Tダイ本体の先端にリップが配設され、該リップが樹脂を押し出すためのス リットを形成する。押出機から供給された樹脂は、マニホルドを介してスリット に送られ、該スリットから押し出される。
【0011】 前記Tダイ本体の樹脂との接触部分に、セラミックス粉末が溶射されて溶射層 が形成される。該溶射層は、セラミックス粉末を高温かつ高圧でTダイ本体の母 材の表面に衝突させることによって形成されるため、溶射層と母材間の結合力が 大きくなり、耐久性が向上する。 また、前記溶射層を形成した後に研磨加工などの機械加工を施しても溶射層が 剥離することがない。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の実施例について図面を参照しながら詳細に説明する。 図1は本考案の実施例を示す押出成形用金型の断面図である。 図において、11,12は押出成形用金型を構成する一対のTダイ本体である 。該Tダイ本体11,12は、成形品やラミネート加工品の幅に対応するように 設定された長さを有していて、図に示すように相互に対向して配設され、図示し ない押出機から溶融した樹脂を受けるマニホルド13が両者間に形成される。1 4は該マニホルド13内の樹脂を押し出すためのスリットである。
【0013】 前記Tダイ本体11,12は、スリット14に近くなるほど細くなるランド1 1a,12aを有しており、ランド11aに調整リップ15が、ランド12aに 固定リップ16が取り付けられている。該固定リップ16は前記ランド12aに 固定されているのに対して、前記調整リップ15は前記ランド11aに対して移 動することができるように取り付けられていて、調整ボルト17を回転させるこ とによって前記調整リップ15をスライドさせ、前記スリット14のギャップを 変更することができる。なお、本実施例においては、前記ランド12aに固定リ ップ16が取り付けられているが、これを調整リップに代え、一対の調整リップ によって前記スリット14のギャップを変更するようにすることができる。
【0014】 前記マニホルド13は、前記Tダイ本体11,12の合わせ面間に形成され、 押出機からの樹脂を受ける樹脂注入口19に連通する主マニホルド部分13aと 、該主マニホルド部分13aに連通して下方に延在して形成され、前記スリット 14に連通するプレッシャマニホルド部分13bから成っている。前記主マニホ ルド部分13aは断面がほぼ円形状であり、プレッシャマニホルド部分13bは 断面が細溝状になっている。
【0015】 前記構成の押出成形用金型において、押出機で溶融させられた樹脂は、樹脂注 入口19を介してマニホルド13に送られ、該マニホルド13内で成形品やラミ ネート加工品の幅方向に広がってスリット14から押し出される。 ところで、前記Tダイ本体11,12の母材は鋼で形成されているが、溶融さ れた高温の樹脂がTダイ本体11,12の表面に沿って流れると、摩耗するだけ でなく、樹脂によって腐食することがある。そこで、Tダイ本体11,12の樹 脂との接触部分、例えばマニホルド13の内周面a、スリット14の表面b及び 該スリット14の周囲の面cにセラミックス粉末を溶射して溶射層26を形成し 、耐摩耗性及び耐腐食性を向上させるようにしている。
【0016】 また、ランド11aと調整リップ15間、及びランド12aと固定リップ16 間にも同時に溶射処理を施し、前記スリット14のギャップの精度を高くしてい る。 この場合、溶射は高温のWC,Ni基合金系等の炭化物、窒化物、酸化物から 成る耐摩耗性及び耐腐食性の高いセラミックス粉末を処理面に高速で衝突させ、 その時の衝撃でセラミックス粉末を処理面にめり込ませることによって行われる 。したがって、Tダイ本体11,12の母材が摩耗したり、腐食したりするのを 防止する。しかも、溶射層26は大きい結合力によって母材を被覆するので、母 材から容易に剥離するようなことはなく、該溶射層26に研磨加工などの機械加 工を施すことができ、スリット14のギャップの精度を向上させることが可能と なる。
【0017】 例えば、ランド11aに対して調整リップ15をスライドさせることによって 前記スリット14のギャップを調整することができるようになっているが、ラン ド11aと調整リップ15が互いに接触する面、及びランド12aと固定リップ 16が互いに接触する面に凹凸などがあると、スリット14のギャップを精度良 く設定することができない。したがって、ランド11aと調整リップ15が互い に接触する面、及びランド12aと固定リップ16が互いに接触する面は、いず れも研磨加工が施されるようになっている。
【0018】 本実施例においては、Tダイ本体11,12の母材に溶射層26が形成される ため、研磨加工を施した場合でも母材から溶射層26が剥離することはなく、ス リット14のギャップを正確に設定することができる。 溶射によって形成される溶射層26は10〔μm〕〜5〔mm〕程度の厚みを 有する。セラミックス粉末が溶射されたTダイ本体11,12は、その後、熱処 理炉に入れられて加熱されるか、直接バーナなどによって加熱され、前記溶射層 26が再溶融される。
【0019】 この溶射層26が再溶融される時、Tダイ本体11,12の母材と溶射層26 との境界面に数十〔μm〕の厚さの拡散接合層が形成され、溶射層26を母材に 対して一体的に結合する。この場合、溶射層26と母材の粒子間の結合力が大き い。したがって、溶射層26に研磨加工などの機械加工を施しても母材から溶射 層26が剥離することはなく、スリット14のギャップの精度を向上させること が可能となる。
【0020】 溶射するセラミックス粉末を選択することによって、偏肉精度、耐摩耗性、耐 腐食性を向上させるなどの各種の設計要求品質を得るために最適な溶射層26を 形成することができる。 なお、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、本考案の趣旨に基づい て種々変形することが可能であり、それらを本考案の範囲から排除するものでは ない。
【0021】
【考案の効果】
以上詳細に説明したように、本考案によれば、Tダイ本体の樹脂との接触部分 に、セラミックス粉末が溶射されて溶射層が形成される。該溶射層は、セラミッ クス粉末を高温かつ高圧でTダイ本体の母材の表面に衝突させることによって形 成されるため、溶射層と母材間の結合力が大きくなり、耐久性が向上する。
【0022】 また、前記溶射層を形成した後に研磨加工などの機械加工を施すことができる ので、スリットのギャップの精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す押出成形用金型の断面図
である。
【図2】従来の押出成形用金型の断面図である。
【符号の説明】
11,12 Tダイ本体 13 マニホルド 14 スリット 15 調整リップ 16 固定リップ 26 溶射層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)マニホルドを形成する一対のTダ
    イ本体と、 (b)該Tダイ本体の先端に配設され、樹脂を押し出す
    ためのスリットを形成するリップと、 (c)前記Tダイ本体の樹脂との接触部分に、セラミッ
    クス粉末を溶射して形成される溶射層を有することを特
    徴とする押出成形用金型。
JP077295U 1992-11-10 1992-11-10 押出成形用金型 Withdrawn JPH0642146U (ja)

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JP077295U JPH0642146U (ja) 1992-11-10 1992-11-10 押出成形用金型

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JPH0642146U true JPH0642146U (ja) 1994-06-03

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5242837B1 (ja) * 2012-09-04 2013-07-24 東芝機械株式会社 Tダイおよびその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5242837B1 (ja) * 2012-09-04 2013-07-24 東芝機械株式会社 Tダイおよびその製造方法
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