JPH0642007U - チャック - Google Patents

チャック

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JPH0642007U
JPH0642007U JP7963892U JP7963892U JPH0642007U JP H0642007 U JPH0642007 U JP H0642007U JP 7963892 U JP7963892 U JP 7963892U JP 7963892 U JP7963892 U JP 7963892U JP H0642007 U JPH0642007 U JP H0642007U
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chuck
ball
pin
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毅 小峰
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造簡単にして製作が容易で、コストの低廉
化を期することのできるチャックを提供すること。 【構成】 締付ナット8に、ボール挿入孔15をその横
断方向に貫通するピン挿入孔17を設けて、これに係止
ピン18を挿着すると共に、前記ボール挿入孔15に詰
物20を前記係止ピン18によって係止されるように装
填してなること。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本願考案は、ドリル等の工具を掴持するチャックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のチャックとして、チャック本体と、これに嵌着されるコレットと、前 記チャック本体に螺着される締付ナットと、この締付ナット内に嵌合されて前記 コレットに圧接されるノーズリングとを備え、前記締付ナットとノーズリングと の嵌合面間に形成した環状孔に、締付ナットのボール挿入孔から複数個のボール を嵌挿したものがある。しかして、このチャックでは、コレット内にドリル等の 工具のシャンク部を挿入し、締付ナットを締付回動すると、締付ナットはチャッ ク本体側に移動し、この締付ナットと環状孔内のボールを介して連結しているノ ーズリングはナットの回転を自由としながら同じくチャック本体側に移動し、こ のノーズリングによりコレット先端部側の縮径が行われ、同時にコレットはチャ ック本体内に押し込まれることにより縮径し、かくして工具のシャンク部を強固 に掴持する。
【0003】 ところで、複数個のボールを環状孔に挿入するボール挿入孔の閉塞は、従来一 般に、当該ボール挿入孔に対し閉塞用ボルトを螺着させるか、又は閉塞用栓を圧 入させることにより行っているが、閉塞用ボルトによる螺着の場合には、締付ナ ットの肉厚を厚くしなければならないため重量が重くなって、高速精密回転には 不向きとなり、また閉塞用栓の圧入による場合には、締付ナットの肉厚は薄くで きるものの、栓が抜け易く、ボールが挿入孔より離脱する危険性があった。
【0004】 このような問題点を解決するものとして、実公平4−35050号公報に記載 されたチャックがある。これは、締付ナットの外周面にボール挿入孔を閉塞可能 なカバー部材を被嵌するようにしたもので、このカバー部材によってボールの離 脱を防止できると共に、締付ナットの肉厚をできるだけ薄くできる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記公報に記載のチャックでは、カバー部材を、ボール挿入孔を閉塞するよう に締付ナットに外嵌固着させるようにしたものであるが、締付ナットの外周面に はナット回転操作用の凹溝部が設けられるため、カバー部材は、ナット外周面上 で前記回転操作用凹溝部に被さらないような位置に被嵌し、固着する必要がある 。即ち、ボール挿入孔は通常締付ナットの先端側に設けられるため、前記回転操 作用凹溝部は締付ナットの後端側外周面に設けることになり、従ってカバー部材 は締付ナットの先端側外周面に外嵌固着する必要があるが、このようにカバー部 材を締付ナットの片側外周面に外嵌固着するには、カバー部材の後端部をナット 外周面上にかしめ手段等によって固着しなければならないため、その固着作業に 非常な手間がかかる上、当該ナット外周面にカバー部材の端部が係止可能な段部 を形成するなど、締付ナットの外周面を特定の形状にする必要がある。特に、前 記回転操作用凹溝部は一定の長さ(締付ナットの長さ方向の長さ)に形成する必 要があるため、締付ナットの長さが短い場合にはナット外周面上でのカバー部材 の嵌合幅が狭くなって、カバー部材の取付作業が一層困難となる。
【0006】 このように、ボール挿入孔からのボールの抜け出しを阻止する従来のカバー部 材では、締付ナット外周面上への固着作業が非常に面倒となる上、ナット外周面 を特定の形状に形成する必要があることから、製作及び取付けが容易に行い難く 、コストが高くつくという難点があった。
【0007】 本考案は、上記の課題に鑑み、構造簡単にして製作が容易で、コストの低廉化 を期することのできるチャックを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案におけるチャックは、締付ナット8に、ボ ール挿入孔15をその横断方向に貫通するピン挿入孔17を設けて、これに係止 ピン18を挿着すると共に、前記ボール挿入孔15に詰物20を前記係止ピン1 8によって係止されるように装填してなることを特徴とするものである。
【0009】 前記詰物20として好ましいものは、接着剤である。また、前記ピン挿入孔1 7は、締付ナット8の軸方向に穿設されるのが好ましい。
【0010】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、図1において、1は工作機械の主 軸に着脱自在に装着されるチャック本体で、その先端部には外周面にねじ部2が 形成され、内周面には奥窄まり状のテーパ面3が形成されている。4はチャック 本体1内に嵌着されるコレットで、その前後両端より交互に複数の割り溝4aが 形成されており、そしてこのコレット4の先端部には先細り状のテーパ面5が形 成され、また後端側には前記先端側テーパ面5とは逆テーパを成すテーパ面6が 形成され、これら両テーパ面5,6の中間に係止周溝7が形成されている。
【0011】 8はチャック本体1に螺着される締付ナットで、その後端側内周面にチャック 本体1のねじ部2に螺合するねじ部9が形成され、また外周面には回転操作用の 凹溝部8aが周方向所定間隔おきに形成されている。10は、締付ナット8の先 端部内に嵌合されて前記コレット4に圧接されるノーズリングで、その先端部内 周面にはコレット4の先端側テーパ面5に嵌合するテーパ面11が形成され、後 端部内周面にはコレット4の係止周溝7に係止可能な係止突起12が形成されて いる。
【0012】 前記締付ナット8とノーズリング10との嵌合面間には、図3から明らかなよ うに、締付ナット8側の断面半円状溝13aとノーズリング10側の断面半円状 溝13bとからなる環状孔13が形成され、そして締付ナット8には前記環状孔 13にボール14を挿入するためのボール挿入孔15が設けられている。しかし て、このボール挿入孔15から前記環状孔13に嵌挿された複数個のボール14 によって、締付ナット8とノーズリング10とが互いに回転自在にして且つ軸方 向相対移動不能に連結される。尚、このボール挿入孔15は、ボール14の直径 より大きい断面円形の孔であって、この挿入孔15の底部周縁には段部16が形 成されている。
【0013】 前記締付ナット8には、図1及び図2に示すように、前記ボール挿入孔15を その横断方向に貫通するピン挿入孔17が、当該締付ナット8の軸方向に穿設さ れていて、このピン挿入孔17に係止ピン18が挿着される。この係止ピン18 の挿着にあたっては、図1に示すように、穿設されるピン挿入孔17の手前側同 軸線上に、比較的径大の予備孔19を、締付ナット8の後端面側から穿孔し、こ の予備孔19の先方側に、前記ピン挿入孔17を、締付ナット8の先端面を貫通 しないように穿孔する。しかして、前記環状孔13にボール14が嵌挿された状 態において、前記ピン挿入孔17に、このピン挿入孔17より僅かに径小で且つ それとほぼ同一長さの係止ピン18を挿入する。この係止ピン18としては、ピ アノ線等の金属棒状材が好ましいが、硬質プラスチック製の棒状材を使用するこ ともできる。
【0014】 上記のようにしてピン挿入孔17に係止ピン18を挿入したならば、前記ボー ル挿入孔15及び前記予備孔19にそれぞれ詰物20を装填し、前記係止ピン1 8を定位置に固定する。この詰物20は接着剤からなるもので、好ましくは熱硬 化性樹脂、特にエポキシ樹脂製のものを使用する。この場合、接着剤の詰物20 は、図1及び図3に示すように、係止ピン18の下側にも行き渡るようにボール 挿入孔15の底部まで充填して、この係止ピン18が詰物20中に埋入される状 態とする。これによって、詰物20は前記係止ピン18により係止されてボール 挿入孔15内に固定される。また、詰物20として、ボール挿入孔15に適嵌合 する形状の金属製またはプラスチック製のブロックを用い、このブロックに係止 ピン18が挿入する係止孔を設けて、この係止孔に前記ピン18を挿入すること により、前記ブロックの詰物20を、前記ピン18で係止して、ボール挿入孔1 5内に固定するようにしてもよい。
【0015】 上述したような構成よりなるチャックの使用にあたっては、図1に示すように 、コレット4内にドリル等の工具Tを挿入し、締付ナット8を、その外周面の回 転操作用凹溝部8aに適当な回転操作具を係止させて締付方向に回動することに より、この締付ナット8は、ボール14を介して相対回転可能に連結されたノー ズリング10と共にチャック本体1側に移動し、これに伴いノーズリング10の テーパ面11がコレット4の先端側テーパ面5を圧接すると共に、コレット4の 後端側テーパ面6がチャック本体1のテーパ面3に圧接し、これらテーパ面3と テーパ面6、及びテーパ面11とテーパ面5との圧接作用によりコレット4が縮 径して工具Tを掴持固定する。
【0016】 こうして工具Tをチャックで掴持固定した状態で工作機械の主軸を回転させて 、チャックを介し工具Tを回転させるわけであるが、チャックの高速回転により ボール挿入孔15側のボール14に相当な遠心力が作用しても、ボール挿入孔1 5内に装填されている詰物20によって、ボール挿入孔15からの前記ボール1 4の抜け出しが阻止される。
【0017】 この場合、図1に示すような状態でボール14の遠心力による押圧力が詰物2 0の底面に強烈に作用しても、この詰物20は、前記係止ピン18により係止さ れて固定された状態にあるため、ボール挿入孔15から離脱して飛び出るような おそれがない。また、この詰物20は接着剤からなるため、ボール挿入孔15内 に充填されたとき当該孔孔15の内壁に密着固定すると共に、前記係止ピン18 と一体的に結合して、ボール挿入孔15内に確実に固定される。
【0018】 尚、上述した実施例では、係止ピン18を挿入するためのピン挿入孔17を穿 設するにあたって、このピン挿入孔17の手前側に予備孔19を穿孔しているが 、このような予備孔19を省略し、締付ナット8に直接ピン挿入孔17を穿孔し てもよい。
【0019】
【考案の作用及び効果】
請求項1においては、ボール挿入孔内の詰物は、締付ナットのピン挿入孔に挿 着された係止ピンによって係止固定される。従って、チャックの高速回転時に、 ボール挿入孔に位置するボールに相当な遠心力が作用しても、この詰物がボール 挿入孔から飛び出すおそれがない。そして特に、この請求項1によれば、ボール 挿入孔に装填する詰物を、このボール挿入孔を横断するように設けたピンによっ て係止させる構成であるから、従来のカバー部材からなるボール抜け出し阻止手 段に較べて、構造がきわめて簡単で製作が容易となり、コストの低廉化を図るこ とができる。
【0020】 請求項2のように、詰物が接着剤からなるものにおいては、ボール挿入孔内へ の装填が容易となり、しかもボール挿入孔内に装填した詰物は、係止ピンと一体 的に結合すると共に、ボール挿入孔の内壁に密着固定することができて、ボール 挿入孔内に確実に固定される。
【0021】 請求項3のように、ピン挿入孔を締付ナットの軸方向に穿設するときは、この ピン挿入孔の穿孔作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すチャックの半断面図で
ある。
【図2】図1の矢印Aから見た部分平面図である。
【図3】図1に示すチャックの部分正面図である。
【符号の説明】
1 チャック本体 3 テーパ面 4 コレット 5 テーパ面 6 テーパ面 8 締付ナット 10 ノーズリング 11 テーパ面 13 環状孔 14 ボール 15 ボール挿入孔 17 ピン挿入孔 18 係止ピン 20 詰物

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】チャック本体と、このチャック本体内に嵌
    着されるコレットと、前記チャック本体に螺着される締
    付ナットと、この締付ナット内に嵌合されて前記コレッ
    トに圧接されるノーズリングと、からなり、前記締付ナ
    ットとノーズリングとの嵌合面間には環状孔が形成さ
    れ、この環状孔に、前記締付ナットに設けたボール挿入
    孔より挿入される複数個のボールが嵌挿されてなるチャ
    ックにおいて、前記締付ナットに、前記ボール挿入孔を
    その横断方向に貫通するピン挿入孔を設けて、これに係
    止ピンを挿着すると共に、前記ボール挿入孔に詰物を前
    記係止ピンによって係止されるように装填してなること
    を特徴とするチャック。
  2. 【請求項2】前記詰物は、接着剤よりなることを特徴と
    する請求項1に記載のチャック。
  3. 【請求項3】前記ピン挿入孔は、締付ナットの軸方向に
    穿設されていることを特徴とする請求項1に記載のチャ
    ック。
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JPH0727046Y2 JPH0727046Y2 (ja) 1995-06-21

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005342797A (ja) * 2004-05-31 2005-12-15 Alps Tool Co Ltd ナット
JP2008044035A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Kuroda Precision Ind Ltd コレットチャック

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