JP3710149B2 - 工具取付台 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、工具を工具ホルダに取り付ける際に、工具ホルダを保持する工具取付台に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、工具ホルダに対して工具を把持させる作業をするため、工具ホルダを例えば直立の状態で保持するツールクランプスタンドすなわち工具取付台が使用されている。この工具取付台は、工具ホルダを挿入する保持穴を有し、かつホルダナットを締め付けて工具を保持させる際に工具ホルダがつれ回るのを防止するための機構を有している。この機構は、工具ホルダのフランジ部に従来から通常設けられているキー溝に係合する係合突起や、工具ホルダの基端に設けられたナット部に係合する係合穴からなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように工具ホルダの外周面にキー溝を形成したり、工具ホルダの基端部にナット部を形成すると、工具ホルダを高速回転させた場合、これらキー溝やナット部の存在によりその回転バランスが崩れ、振動が発生するという問題が生じる。またこれらキー溝やナット部を形成することは、加工工程の増加につながるという問題も存在する。
【0004】
そこで、本発明は、高速回転時のバランスが良く、加工工程が少ない工具ホルダ、すなわち外周面が少なくとも周方向に滑らかな円筒状の工具ホルダであっても、これを確実に保持することができ、ホルダの締め付けの際に、工具ホルダのつれ回りを防止できる工具取付台を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために、本発明は、工具を工具ホルダに取り付ける際に工具ホルダを保持する工具取付台であって、工具ホルダが挿入されて工具ホルダの外周が保持される保持穴を有し、当該保持穴の内周面には、円筒ローラからなるくさび部材を保持する保持手段が設けられ、当該保持手段は、工具取付台の内周面に配置され、前記くさび部材を周方向に所定の間隔で移動可能に保持するリテーナと、工具取付台の内周面に形成され、前記くさび部材を収容する遊び領域とくさび領域の深さを決定する溝と、を備え、前記くさび部材は、前記工具ホルダの一方の周方向への回転により、前記くさび領域に位置して、当該工具ホルダの外周面と当該くさび領域の壁面との間に喰い込むように構成され、前記保持穴の内周面に、前記工具ホルダのフランジ部に当接可能な段差が形成されてなる工具取付台を提供するものである。
【0006】
前記くさび領域は、遊び領域の周方向両側に連続的に形成され、くさび部材は、工具ホルダの前記一方の周方向またはその逆方向への回転により遊び領域からいずれかのくさび領域に移動して工具ホルダの外周面と該くさび領域の壁面との間に喰い込むよう構成されることができる。
【0007】
前記くさび部材を遊び領域からくさび領域に向かって付勢する付勢手段を備えることができる。また、前記リテーナを、前記遊び領域からくさび領域に向かって付勢する付勢手段を備えることもできる。
【0008】
前記保持穴を2個設け、当該各保持穴に挿入された工具ホルダが各々異なる方向に回転された際に固定されるよう構成することもできる。また、前記保持穴を1個設け、当該保持穴の内周面は、別体に形成されたくさびリングの両方向の内周面から構成することもできる。この場合、前記くさびリングは、上下逆に当該保持穴に着脱自在に装着され、挿入された工具ホルダが各々異なる方向に回転された際に固定されるよう構成することもできる。
【0009】
【作用】
本発明によれば、工具ホルダのホルダナットを回転させて工具ホルダをその一方の周方向に回転させることにより、くさび部材は工具ホルダの外周面と工具取付台の内周面との間に喰い込み、これにより、工具ホルダと工具取付台とはその一方の周方向に一体化され、工具ホルダを工具取付台に工具ホルダの一方の周方向に回転しないよう固定することができる。この結果、ホルダナットを工具ホルダに対して一方の周方向に回動させることができ、加工工具を工具ホルダに把持させることができる。従って、工具ホルダの外周面には、工具取付台に係合するためのキー溝等を設ける必要はなく、その外周面をなめらかに形成することができる。このように工具ホルダの外周面にキー溝等を設ける必要がなくなった結果、高速回転時のバランスを保つことができ、さらに工具ホルダの加工を容易にすることができる。
【0010】
【実施例】
次に本発明の実施例について図に基づいて説明する。図1は、本実施例に係る工具取付台によって装着される工具ホルダ、すなわちチャック本体10を示す。このチャック本体10は、主として、マシニングセンターやその他の主軸ヘッド(図示省略)に装着され、基端方向すなわち図1の左方向に向かって先細りとなるテーパーシャンク部12と、このテーパーシャンク部12に続いて形成されたチャック位置決め用フランジ部14と、このフランジ部14からさらに一体的に先端方向に突出するチャック筒16とを備えている。フランジ部14の外周面には、従来設けられていたトルク伝達用のキー溝等が形成されておらず、少なくとも周方向になめらかな面を有している。このため、本実施例に使用されるチャック本体10を高速回転させた場合にも、回転バランスを保つことができる。なお、工具の高速回転を必要とする加工は、通常小径加工が主であり、伝達トルクも小さいため、キー溝による主軸との係合がなくても、テーパシャンク部12と主軸内面との摩擦だけのトルク伝達で充分である。また、テーパーシャンク部12の基端部には、T字状の突部17が形成されており、この突部17が引っ張られることによりチャック本体10は主軸ヘッドに固定される。ここでも、後述する工具取付台との係合のためのナット部等は設けられていない。
【0011】
チャック筒16は、把持すべき工具のストレートシャンク部またはコレットを受ける内周面18を有し、チャック筒16の外周面20は、先端方向に向かって先細りとなるテーパ状に形成されている。このチャック筒16の外周面にはホルダナット22が回転自在に遊嵌され、このホルダナット22は、チャック筒16の外周面20と対応して先端方向に向かって先細テーパ状に形成された内周面24を有している。このホルダナット22とチャック筒16との間には、複数のニードルローラ26が介装され、これらニードルローラ26はリテーナ28によって回転可能に保持されている。そして、ホルダナット22を回転することによってニードルローラ26は自転しつつチャック筒16の外周面20に対して螺旋状に公転し、これにより、チャック筒16に工具把持力を与えるよう構成されている。また、ホルダナット22の外周には、従来のホルダナット締め付け用のスパナを引っ掛けるための溝やローレット加工も施されておらず、ここでも高速回転時のバランスを確保している。なお、このホルダナット22は、周方向になめらかな面に対しても回転トルクを与えることができる特殊なスパナ(図示省略)によって回転することができる。
【0012】
図2は本実施例に係る工具取付台32の一部切り欠き側面図であり、図3はその平面図である。工具取付台32は、図2に示すように全体としてコの字状に形成されており、前記チャック本体10を保持する保持部34と、保持部34に続いて下方向に形成された柱部36と、この柱部36を介して前記保持部34を支持するベース部38と、から構成されている。
【0013】
保持部34は、所定の厚さを有するよう形成されており、図3に示すように前記チャック本体10が挿入されてチャック本体10のフランジ部14の外周面15が保持される一対の保持穴、すなわち締め付け用保持穴40Aと緩め用保持穴40Bを有する。各保持穴40A、40Bは、図2に示すように保持部34の上面から底面に亘って貫通されており、その中間部付近で半径方向内側に突出する段差42を有している。各保持穴40A、40Bの段差42より上方は、前記フランジ部14の外径よりも若干大きい内径を有しており、段差42より下方は前記フランジ部14の外径より小さい内径を有している。このように構成することにより、前記チャック本体10を各保持穴40A、40Bに挿入した際、前記フランジ部14が前記段差42に当接するので、チャック本体10が工具取付台32から脱落することを防止することができる。また、各保持穴40A、40Bの内周面44には、後述するくさび機構がそれぞれ設けられている。
【0014】
図4は、図2のIV−IV線に沿った締め付け用保持穴40Aの一部断面図であり、前記くさび機構は、この図に示すように、内周面44の周方向に適宜間隔をおいて複数配置された円筒状のくさび部材46と、この各くさび部材46を収容する溝48と、この各くさび部材46を図4の時計方向に付勢するコイル状のばね50とを備えている。各溝48は保持穴40Aの内周面44から陥没するとともに円筒状のくさび部材46を収容すべく軸方向(図4の紙面に直角の方向)に所定の長さ延びている。また、溝48は比較的深い溝である遊び領域52と、この遊び領域52よりも浅いくさび領域54が周方向に連続的に形成されることにより構成されている。遊び領域52は、くさび部材46を転動自在に収納するために充分な容積を有するとともに、くさび部材46の一部が内周面44から内側に若干突出するようにその深さがくさび部材46の直径より小さく形成されている。くさび領域54の深さは、フランジ部14の外周面15との間でくさび部材46がくさび状に喰い込むように比較的浅くなっている。また、ばね50は、ばね収納部56に収納され、くさび部材46を時計方向、すなわち遊び領域52からくさび領域54に向かって付勢し、図5に示すように、チャック本体10が保持穴40Aに装着されていない通常の状態ではくさび部材46はくさび領域54に位置している。なお、ばね収納部56とは反対側の溝端部には突起58が形成され、この突起58とばね50の付勢によってくさび部材46が溝48から脱落するのを防止している。
【0015】
また、緩め用保持穴40Bのくさび機構は、図5に示すように保持穴40Aのくさび機構と反対方向にくさび作用を奏するよう構成されている。すなわち、保持穴40Aのくさび領域54は遊び領域52に対して時計方向側、すなわち図4の矢印Aの方向側に形成されているのに対し、保持穴40Bのくさび領域54は遊び領域52に対して反時計方向(図5の矢印Bの方向)側に形成されている。さらに、保持穴40Bにおいてばね50は、くさび部材46を遊び領域52からくさび領域54に向かって、すなわち反時計方向に付勢するよう配置されている。
【0016】
次に本実施例の動作について説明する。まず、ドリル、エンドミル等の加工工具をチャック筒16に装着する場合は、図2に示すように、チャック本体10を締め付け用保持穴40Aに挿入する。これにより、くさび部材46はフランジ部14と接触し、フランジ部14の外周面15に押圧されてくさび領域54から遊び領域52、すなわち図6の状態から図7の状態に移動する。この遊び領域52は、遊びを持ってくさび部材46を収納するため、フランジ部14との喰い込みはない。よって、チャック本体10を保持穴40Aに挿入する際、くさび部材46の外周面がフランジ部14の外周面15に接するもののその作業をさまたげるものではなく、スムーズにチャック本体10を保持穴40Aに挿入することができる。
【0017】
次に、このチャック本体10を図6のホルダナット22をチャック本体10に締め付ける方向、すなわち時計方向(図4の矢印Aの方向)に回転させると、くさび部材46は、溝48の遊び領域52の内周面とフランジ部14の外周面15に接していることにより、およびばね50の付勢力により、自転しつつ相対的に時計方向に移動する。ここで、ホルダナット22の回転には、なめらかな円周面に対しても充分な回転トルク伝達が可能なスパナ(図示省略)を使用することが良い。くさび部材46が相対的に時計方向に移動すると、くさび部材46はくさび領域54に位置し、くさび部材46は、図8に示されるように、くさび領域54の壁面とフランジ部14の外周面15との間にくさび状に喰い込み、チャック本体10は装着具に対して一体化し固定される。ホルダナット22をチャック本体10に対してその締め付けの方向にさらに力を加えると、チャック本体10は工具取付台に対してその締め付け方向に固定されているので、ホルダナット22を締め付け方向に回転させることができる。そしてこの回転によって、チャック筒16の内周面18を収縮させ、加工工具、例えばドリル、エンドミル等をチャック筒16の内周面18に把持させることができる。
【0018】
次にチャック本体10を保持穴40Aから取り外す際は、チャック本体10を前記締め付け方向と反対方向、すなわち反時計方向に回転させれば、くさび部材46は相対的に反時計方向に移動し、溝48の遊び領域52に収容される。この遊び領域52は上述のように深い溝であるため、くさび部材46の外周面は、くさび領域54の壁面とフランジ部14の外周面15に喰い込まないので、容易にチャック本体10を保持穴40Aから取り出すことができる。
【0019】
次に、ドリル、エンドミル等の加工工具をチャック筒16から取り外す場合は、先ず、チャック本体10を緩め用保持穴40Bに挿入する。次に上記加工工具をチャック筒16に装着させる場合と反対に、すなわちチャック本体10をホルダナット22の緩み方向(図5の矢印Bの方向)に回転させると、くさび作用によってチャック本体10は工具取付台に対して一体化され、時計方向に固定させる。これにより、ホルダナット22の外周面に形成された凹部30にスパナを引っかけることによりホルダナット22をチャック本体10に対してホルダナット22の緩み方向に回転させることができ、この回転によって、チャック筒16の内周面18は拡張し、加工工具をチャック筒16から取り外すことができる。
【0020】
以上のように本実施例の工具取付台を使用すれば、チャック本体の外周面に、ホルダナットの締め付け際のチャック本体のつれ回りを防止するためのキー溝等を設けなくても、チャック本体を工具取付台に対して一方の周方向に固定することができ、工具ホルダのつれ回りを防止することができる。このため、本実施例の工具取付台に使用されるチャック本体は、高速回転時のバランスを保つことができるとともに、加工工程を少なくすることができる。
【0021】
なお、本実施例においては、くさび部材46を円柱状に形成したが、これに限定する必要はなく、転動するものであれば充分であり、例えば球状に形成しても良い。また、本実施例に使用されるチャック本体10においては、その外周面をなめらかに形成し、何等溝等を設けなかったが、これに限定する必要はなく、例えば図1の2点斜線で示すように従前から設けられているトルク伝達用のキー溝59を形成しても良い。この場合でも、キー溝59の位置に合わせてチャック本体10を工具取付台に挿入する必要はなく、円周上のどの位置にはめ込んでも使用することができるので、チャック本体10の工具取付台への挿入操作が容易になるという利点がある。また、本実施例においては、ばねとしてコイル状のばね50を使用したが、これに限る必要はなく、例えば板ばねであっても良い。
【0022】
図9は、本発明の第2の実施例を示す。本実施例が上記第1の実施例と相違する点は、保持穴40の内周面44に、脱着自在に環状のくさびリング61を備え、該くさびリング61に前述の実施例と同様なくさび機構、すなわちくさび部材46、遊び領域52とくさび領域54を構成する溝48、及びばね50を設けた点である。そして、該くさびリング61は、上下逆にしても保持穴40に装着するできるようになっており、このようにすることにより、くさび機構の食い込み方向を逆にすることができる。
【0023】
以上のように、脱着自在のくさびリング61を備えることにより、加工工具をチャック筒16に装着する場合と、チャック筒16から取り外す場合とでは、くさびリング61を工具取付台に装着する向きを換えるだけでよいので、保持穴40は図9に示すように一つで良い。
【0024】
図10は、本発明の第3の実施例を示す。本実施例が上記第1の実施例と相違する点は、保持穴40の内周面44に、環状のリテーナ60を固定し、このリテーナ60に形成された複数の収容溝62にくさび部材46を収容した点と、コイルばねの代わりに板ばね50´を使用した点である。
【0025】
リテーナ60は、環状に形成されており、外方に突出する突起64が前記保持穴40の内周面44の一部に形成された凹部66に係合することにより、保持穴40の内周に固定されている。板ばね50´は中央部がくさび部材46に向かって突出する弓状に形成され、くさび部材46をくさび領域に向かって付勢している。
【0026】
以上のように、リテーナ60によってくさび部材を移動可能に保持し、保持穴40の内周面44に形成された比較的浅い溝48によって遊び領域52とくさび領域54を構成したので、保持穴40の内周面44のみで両領域を形成し、かつくさび部材を保持した第1実施例に比し、保持穴40の内周面44の加工が容易である。
【0027】
図11ないし図13は、本発明の第4実施例を示す。本実施例が上記第3実施例と相違する点は、リテーナ60が保持穴40の内周面44に固定されておらず、リテーナ60全体が保持穴40の周方向に回動することにより、くさび部材46を遊び領域52からくさび領域54に移動させる点と、くさび部材46毎に付勢手段を設けるのではなく、リテーナ60に付勢手段を設けることにより、各くさび部材46を遊び領域52からくさび領域54に付勢している点と、保持穴40が一つのみしか設けられていない点である。なお、本実施例において第1実施例と同一なものについては、符号を同じくし、その説明は省略する。
【0028】
本実施例における工具取付台32は、主として工具取付台本体33と、工具取付台本体33の内周面44に設置される円筒状のリテーナ60と、このリテーナ60を一周方向に付勢するばね68と、このばね68を抑える蓋体70と、を有する。
【0029】
更に詳しくは、リテーナ60は、保持穴40の内周面44に周方向に回動可能に設置されており、このリテーナ60には、前記くさび部材46を回転可能かつ周方向に移動不能に収容する収容溝62が周方向に適宜間隔で複数形成されている。このようにリテーナ60にくさび部材46が収容されるよう構成することにより、本実施例においては、複数のくさび部材46は、リテーナ60と一体となって周方向に移動する。なお、本実施例においても、保持穴40の内周面44の溝48によって、前記遊び領域52およびくさび領域54が構成される。本実施例における各々の溝48は、くさび領域54が遊び領域52の周方向両側に連続的に形成されることにより構成されている。このように構成することにより、溝48を容易に形成することができる。また、符号72は、くさび部材46が遊び領域52から反時計方向側のくさび領域54に移動するのを防止するストッパであり、これによりくさび部材46が、遊び領域52と時計方向側のくさび領域54との間のみを移動することを確保することができる。よって、このチャック本体10を一方向に回転させたときのみフランジ部14とロックするという機能を呈するものである。
【0030】
ばね68は、図14に示すようにほぼ円環状に形成したものであり、その両端部には小突起74、76がそれぞれ形成されている。一方の小突起74は、リテーナ60の上面に形成された嵌合溝(図示省略)に嵌合され、他方の小突起76は、前記蓋体70に形成された嵌合溝(図示省略)に嵌合される。このように構成することにより、リテーナ60は常時、くさび部材46が遊び領域52からくさび領域54の方に移動する方向に付勢されている。
【0031】
以上のように、第4実施例によれば、一つのばねによってくさび部材46を遊び領域52からくさび領域54に付勢することができ、部品点数の減少及び組立の簡素化を図ることができる。
【0032】
図15は、本発明の第5の実施例を示す。本実施例においては、上記第1の実施例と異なり、図17に示すように、くさび領域54が遊び領域52の周方向両側に連続的に形成されている。この遊び領域52の壁面には、その壁面から陥没する陥没溝78が形成され、この陥没溝78に沿って、円柱80が出没可能に備えられている。この円柱80は、対になって備えられている板ばね50´によって常に保持穴40の中心方向に付勢されており、保持穴40にフランジ部14を装着する前の通常の状態では、陥没溝78から溝48内に突出している。このため、図17の実線で示すように、保持穴40にフランジ部14を装着する前のくさび部材46は、円柱80に押圧されて左右いずれかのくさび領域54に位置している。なお、くさび部材46の両端部にはボス部82が備えられており、このボス部82を溝48の両側面、すなわち図17の左右側面に設けられた嵌装溝84に嵌装することにより、くさび部材46が溝48から脱落するのを防止している。
【0033】
次に本実施例の動作について説明する。まず、保持穴40にフランジ部14を挿入すると、くさび部材46はフランジ部14の外周面15と接触し、図16の2点鎖線で示すように、フランジ部14の外周面15に押圧されてくさび領域54から遊び領域52に逃げ、円柱80をばね50´の付勢力に抗して後退させる。よって、スムーズに保持穴40にチャック本体10を挿入することができる。
【0034】
次に、加工工具をチャック筒16に把持させる場合は、チャック本体10を反時計方向に回転すると、図17に実線で示すように、くさび部材46は時計方向側のくさび領域54に向かって転動するとともに円柱80の突出力により、そのくさび領域に押し込まれ、くさび領域54の壁面とフランジ部14の外周面15との間にくさび状に喰い込み、チャック本体10と工具取付台32は一体化される。このため、さらに同方向にホルダナット22を回転させると、チャック筒16の内周面18が収縮して加工工具がチャック筒16に把持される。
【0035】
次にチャック本体10を保持穴40から取り出す際は、チャック本体10を反時計方向に若干回転させれば、くさび部材46は、相対的に反時計方向に移動して溝48の遊び領域52に収納される。これにより、上記実施例と同様、チャック本体10を保持穴40から容易に取り出すことができる。
【0036】
次に加工工具をチャック筒16から取り出す場合は、チャック本体10を反時計方向に回転すると、くさび部材46は相対的に反時計方向側のくさび領域54に移動し、同様にしてくさび領域54の壁面とフランジ部14の外周面15との間にくさび状に喰い込み、チャック本体10と工具取付台は一体化される。このため、ホルダナット22を反時計方向に回転させることにより、チャック筒16の内周面20が拡張し、加工工具をチャック筒16から取り外すことができる。
【0037】
以上のように本実施例によれば、加工工具を取り付ける場合と取り外す場合とでチャック本体10を挿入する保持穴を換える必要がないので、保持穴40は一つで良い。
【0038】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、高速回転時のバランスが良く、加工工程が少ない工具ホルダ、すなわち外周面が少なくとも周方向に滑らかな円筒状の工具ホルダであってもこれを確実に保持することができ、ホルダの締め付けの際に、工具ホルダのつれ回りを防止できる工具取付台を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係わる工具取付台に使用されるチャックの切り欠き断面図を示す。
【図2】本実施例に係わる工具取付台の一部切り欠き図である。
【図3】工具取付台の平面図である。
【図4】図2のIV−IV線に沿った断面図である。
【図5】図2のIV−IV線に沿った断面図である。
【図6】チャック本体を保持穴に装着する前のくさび機構の拡大図である。
【図7】チャック本体を保持穴に装着している際のくさび機構の拡大図である。
【図8】くさび部材がくさび領域の壁面とフランジ部の外周面との間に喰い込んだ状態を示す拡大図である。
【図9】本発明の第2の実施例の分解斜視図である。
【図10】本発明の第3の実施例を示す要部断面図である。
【図11】本発明の第4の実施例を示す一部切り欠き平面図である。
【図12】図10のXII−XII線に沿った断面図である。
【図13】第4の実施例の図8と同位置の断面図である。
【図14】第4の実施例に使用されるばねの斜視図である。
【図15】本発明の第5の実施例を示す断面図である。
【図16】図15におけるXVI−XVI線に沿った断面図である。
【図17】図16におけるXVII−XVII線に沿った断面図である。
【符号の説明】
10 工具ホルダ
32 工具取付台
40 保持穴
44 内周面
46 くさび部材
Claims (6)
- 工具を工具ホルダに取り付ける際に工具ホルダを保持する工具取付台であって、
工具ホルダが挿入されて工具ホルダの外周面が保持される保持穴を有し、
当該保持穴の内周面には、円筒ローラからなるくさび部材を保持する保持手段が設けられ、
当該保持手段は、
工具取付台の内周面に配置され、前記くさび部材を周方向に所定の間隔で移動可能に保持するリテーナと、
工具取付台の内周面に形成され、前記くさび部材を収容する遊び領域とくさび領域の深さを決定する溝と、
を備え、
前記くさび領域は、遊び領域の周方向両側に連続的に形成され、
前記くさび部材は、工具取り付けの際の工具ホルダの一方の周方向の回転により遊び領域から一方のくさび領域に移動して工具ホルダの外周面と該くさび領域の壁面との間に喰い込むよう構成されると共に、工具取り外しの際の工具ホルダの前記一方の周方向とは逆方向の回転により他方のくさび領域に移動して工具ホルダの外周面と該くさび領域の壁面との間に喰い込むよう構成され、
前記保持穴の内周面に、前記工具ホルダのフランジ部に当接可能な段差が形成されてなる工具取付台。 - 前記くさび部材を遊び領域からくさび領域に向かって付勢する付勢手段を備えた請求項1記載の工具取付台。
- 前記リテーナを前記遊び領域からくさび領域に向かって付勢する付勢手段を備えた請求項1記載の工具取付台。
- 前記保持穴が2個設けられ、当該各保持穴に挿入された工具ホルダが各々異なる方向に回転された際に固定されるよう構成された請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の工具取付台。
- 前記保持穴が1個設けられ、当該保持穴の内周面は、別体に形成されたくさびリングの両方向の内周面からなる請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の工具取付台。
- 前記くさびリングは、上下逆に当該保持穴に着脱自在に装着され、挿入された工具ホルダが各々異なる方向に回転された際に固定されるよう構成された請求項5記載の工具取付台。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20470094A JP3710149B2 (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | 工具取付台 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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