JPH0866876A - 工具取付台 - Google Patents
工具取付台Info
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- JPH0866876A JPH0866876A JP20470094A JP20470094A JPH0866876A JP H0866876 A JPH0866876 A JP H0866876A JP 20470094 A JP20470094 A JP 20470094A JP 20470094 A JP20470094 A JP 20470094A JP H0866876 A JPH0866876 A JP H0866876A
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Abstract
工具ホルダであってもこれを確実に保持するでき、ホル
ダの締め付けの際に、工具ホルダのつれ回りを防止でき
る工具取付台を提供することである。 【構成】工具を工具ホルダ10に取り付ける際に工具ホ
ルダを保持する工具取付台32であって、工具ホルダが
挿入されて工具ホルダの外周が保持される保持穴40を
有し、該保持穴の内周面44には工具ホルダの少なくと
も一方の周方向への回転により工具ホルダの外周と前記
内周面との間に喰い込むくさび部材46が配置された工
具取付台である。
Description
り付ける際に、工具ホルダを保持する工具取付台に関す
る。
持させる作業をするため、工具ホルダを例えば直立の状
態で保持するツールクランプスタンドすなわち工具取付
台が使用されている。この工具取付台は、工具ホルダを
挿入する保持穴を有し、かつホルダナットを締め付けて
工具を保持させる際に工具ホルダがつれ回るのを防止す
るための機構を有している。この機構は、工具ホルダの
フランジ部に従来から通常設けられているキー溝に係合
する係合突起や、工具ホルダの基端に設けられたナット
部に係合する係合穴からなっている。
うに工具ホルダの外周面にキー溝を形成したり、工具ホ
ルダの基端部にナット部を形成すると、工具ホルダを高
速回転させた場合、これらキー溝やナット部の存在によ
りその回転バランスが崩れ、振動が発生するという問題
が生じる。またこれらキー溝やナット部を形成すること
は、加工工程の増加につながるという問題も存在する。
が良く、加工工程が少ない工具ホルダ、すなわち外周面
が少なくとも周方向に滑らかな円筒状の工具ホルダであ
っても、これを確実に保持することができ、ホルダの締
め付けの際に、工具ホルダのつれ回りを防止できる工具
取付台を提供することを目的とする。
めに、本発明は工具を工具ホルダに取り付ける際に工具
ホルダを保持する工具取付台であって、工具ホルダが挿
入されて工具ホルダの外周が保持される保持穴を有し、
該保持穴の内周面には工具ホルダの少なくとも一方の周
方向への回転により工具ホルダの外周面と前記内周面と
の間に喰い込むくさび部材が配置されていることを特徴
とするものである。
る保持手段が設けられ、この保持手段は、くさび部材を
収容する遊び領域とくさび領域を形成し、くさび部材
は、工具ホルダの前記一方の周方向への回転によりくさ
び領域に位置して工具ホルダの外周面と該くさび領域の
壁面との間に喰い込むよう構成されていることが好まし
く、くさび部材は、工具ホルダが前記一方の周方向と逆
方向に回転することにより、遊び領域に移動するよう構
成されていることが好ましい。
周面に配置され、くさび部材を周方向に所定の間隔を移
動可能に保持するリテーナと、工具取付台の内周面に形
成され、前記遊び領域と前記くさび領域の深さを決定す
る溝と、を備えていることが好ましい。
周方向両側に連続的に形成され、くさび部材は工具ホル
ダの前記一方の周方向またはその逆方向への回転により
遊び領域からいずれかのくさび領域に移動して工具ホル
ダの外周面と該くさび領域の壁面との間に喰い込むよう
構成されていることが好ましい。また、前記くさび部材
を遊び領域からくさび領域に向かって付勢する付勢手段
を備えていることが好ましい。
回転させて工具ホルダをその一方の周方向に回転させる
ことにより、くさび部材は工具ホルダの外周面と工具取
付台の内周面との間に喰い込み、これにより、工具ホル
ダと工具取付台とはその一方の周方向に一体化され、工
具ホルダを工具取付台に工具ホルダの一方の周方向に回
転しないよう固定することができる。この結果、ホルダ
ナットを工具ホルダに対して一方の周方向に回動させる
ことができ、加工工具を工具ホルダに把持させることが
できる。従って、工具ホルダの外周面には、工具取付台
に係合するためのキー溝等を設ける必要はなく、その外
周面をなめらかに形成することができる。このように工
具ホルダの外周面にキー溝等を設ける必要がなくなった
結果、高速回転時のバランスを保つことができ、さらに
工具ホルダの加工を容易にすることができる。
明する。図1は、本実施例に係る工具取付台によって装
着される工具ホルダ、すなわちチャック本体10を示
す。このチャック本体10は、主として、マシニングセ
ンターやその他の主軸ヘッド(図示省略)に装着され、
基端方向すなわち図1の左方向に向かって先細りとなる
テーパーシャンク部12と、このテーパーシャンク部1
2に続いて形成されたチャック位置決め用フランジ部1
4と、このフランジ部14からさらに一体的に先端方向
に突出するチャック筒16とを備えている。フランジ部
14の外周面には、従来設けられていたトルク伝達用の
キー溝等が形成されておらず、少なくとも周方向になめ
らかな面を有している。このため、本実施例に使用され
るチャック本体10を高速回転させた場合にも、回転バ
ランスを保つことができる。なお、工具の高速回転を必
要とする加工は、通常小径加工が主であり、伝達トルク
も小さいため、キー溝による主軸との係合がなくても、
テーパシャンク部12と主軸内面との摩擦だけのトルク
伝達で充分である。また、テーパーシャンク部12の基
端部には、T字状の突部17が形成されており、この突
部17が引っ張られることによりチャック本体10は主
軸ヘッドに固定される。ここでも、後述する工具取付台
との係合のためのナット部等は設けられていない。
レートシャンク部またはコレットを受ける内周面18を
有し、チャック筒16の外周面20は、先端方向に向か
って先細りとなるテーパ状に形成されている。このチャ
ック筒16の外周面にはホルダナット22が回転自在に
遊嵌され、このホルダナット22は、チャック筒16の
外周面20と対応して先端方向に向かって先細テーパ状
に形成された内周面24を有している。このホルダナッ
ト22とチャック筒16との間には、複数のニードルロ
ーラ26が介装され、これらニードルローラ26はリテ
ーナ28によって回転可能に保持されている。そして、
ホルダナット22を回転することによってニードルロー
ラ26は自転しつつチャック筒16の外周面20に対し
て螺旋状に公転し、これにより、チャック筒16に工具
把持力を与えるよう構成されている。また、ホルダナッ
ト22の外周には、従来のホルダナット締め付け用のス
パナを引っ掛けるための溝やローレット加工も施されて
おらず、ここでも高速回転時のバランスを確保してい
る。なお、このホルダナット22は、周方向になめらか
な面に対しても回転トルクを与えることができる特殊な
スパナ(図示省略)によって回転することができる。
部切り欠き側面図であり、図3はその平面図である。工
具取付台32は、図2に示すように全体としてコの字状
に形成されており、前記チャック本体10を保持する保
持部34と、保持部34に続いて下方向に形成された柱
部36と、この柱部36を介して前記保持部34を支持
するベース部38と、から構成されている。
成されており、図3に示すように前記チャック本体10
が挿入されてチャック本体10のフランジ部14の外周
面15が保持される一対の保持穴、すなわち締め付け用
保持穴40Aと緩め用保持穴40Bを有する。各保持穴
40A、40Bは、図2に示すように保持部34の上面
から底面に亘って貫通されており、その中間部付近で半
径方向内側に突出する段差42を有している。各保持穴
40A、40Bの段差42より上方は、前記フランジ部
14の外径よりも若干大きい内径を有しており、段差4
2より下方は前記フランジ部14の外径より小さい内径
を有している。このように構成することにより、前記チ
ャック本体10を各保持穴40A、40Bに挿入した
際、前記フランジ部14が前記段差42に当接するの
で、チャック本体10が工具取付台32から脱落するこ
とを防止することができる。また、各保持穴40A、4
0Bの内周面44には、後述するくさび機構がそれぞれ
設けられている。
付け用保持穴40Aの一部断面図であり、前記くさび機
構は、この図に示すように、内周面44の周方向に適宜
間隔をおいて複数配置された円筒状のくさび部材46
と、この各くさび部材46を収容する溝48と、この各
くさび部材46を図4の時計方向に付勢するコイル状の
ばね50とを備えている。各溝48は保持穴40Aの内
周面44から陥没するとともに円筒状のくさび部材46
を収容すべく軸方向(図4の紙面に直角の方向)に所定
の長さ延びている。また、溝48は比較的深い溝である
遊び領域52と、この遊び領域52よりも浅いくさび領
域54が周方向に連続的に形成されることにより構成さ
れている。遊び領域52は、くさび部材46を転動自在
に収納するために充分な容積を有するとともに、くさび
部材46の一部が内周面44から内側に若干突出するよ
うにその深さがくさび部材46の直径より小さく形成さ
れている。くさび領域54の深さは、フランジ部14の
外周面15との間でくさび部材46がくさび状に喰い込
むように比較的浅くなっている。また、ばね50は、ば
ね収納部56に収納され、くさび部材46を時計方向、
すなわち遊び領域52からくさび領域54に向かって付
勢し、図5に示すように、チャック本体10が保持穴4
0Aに装着されていない通常の状態ではくさび部材46
はくさび領域54に位置している。なお、ばね収納部5
6とは反対側の溝端部には突起58が形成され、この突
起58とばね50の付勢によってくさび部材46が溝4
8から脱落するのを防止している。
は、図5に示すように保持穴40Aのくさび機構と反対
方向にくさび作用を奏するよう構成されている。すなわ
ち、保持穴40Aのくさび領域54は遊び領域52に対
して時計方向側、すなわち図4の矢印Aの方向側に形成
されているのに対し、保持穴40Bのくさび領域54は
遊び領域52に対して反時計方向(図5の矢印Bの方
向)側に形成されている。さらに、保持穴40Bにおい
てばね50は、くさび部材46を遊び領域52からくさ
び領域54に向かって、すなわち反時計方向に付勢する
よう配置されている。
ず、ドリル、エンドミル等の加工工具をチャック筒16
に装着する場合は、図2に示すように、チャック本体1
0を締め付け用保持穴40Aに挿入する。これにより、
くさび部材46はフランジ部14と接触し、フランジ部
14の外周面15に押圧されてくさび領域54から遊び
領域52、すなわち図6の状態から図7の状態に移動す
る。この遊び領域52は、遊びを持ってくさび部材46
を収納するため、フランジ部14との喰い込みはない。
よって、チャック本体10を保持穴40Aに挿入する
際、くさび部材46の外周面がフランジ部14の外周面
15に接するもののその作業をさまたげるものではな
く、スムーズにチャック本体10を保持穴40Aに挿入
することができる。
ダナット22をチャック本体10に締め付ける方向、す
なわち時計方向(図4の矢印Aの方向)に回転させる
と、くさび部材46は、溝48の遊び領域52の内周面
とフランジ部14の外周面15に接していることによ
り、およびばね50の付勢力により、自転しつつ相対的
に時計方向に移動する。ここで、ホルダナット22の回
転には、なめらかな円周面に対しても充分な回転トルク
伝達が可能なスパナ(図示省略)を使用することが良
い。くさび部材46が相対的に時計方向に移動すると、
くさび部材46はくさび領域54に位置し、くさび部材
46は、図8に示されるように、くさび領域54の壁面
とフランジ部14の外周面15との間にくさび状に喰い
込み、チャック本体10は装着具に対して一体化し固定
される。ホルダナット22をチャック本体10に対して
その締め付けの方向にさらに力を加えると、チャック本
体10は工具取付台に対してその締め付け方向に固定さ
れているので、ホルダナット22を締め付け方向に回転
させることができる。そしてこの回転によって、チャッ
ク筒16の内周面18を収縮させ、加工工具、例えばド
リル、エンドミル等をチャック筒16の内周面18に把
持させることができる。
取り外す際は、チャック本体10を前記締め付け方向と
反対方向、すなわち反時計方向に回転させれば、くさび
部材46は相対的に反時計方向に移動し、溝48の遊び
領域52に収容される。この遊び領域52は上述のよう
に深い溝であるため、くさび部材46の外周面は、くさ
び領域54の壁面とフランジ部14の外周面15に喰い
込まないので、容易にチャック本体10を保持穴40A
から取り出すことができる。
チャック筒16から取り外す場合は、先ず、チャック本
体10を緩め用保持穴40Bに挿入する。次に上記加工
工具をチャック筒16に装着させる場合と反対に、すな
わちチャック本体10をホルダナット22の緩み方向
(図5の矢印Bの方向)に回転させると、くさび作用に
よってチャック本体10は工具取付台に対して一体化さ
れ、時計方向に固定させる。これにより、ホルダナット
22の外周面に形成された凹部30にスパナを引っかけ
ることによりホルダナット22をチャック本体10に対
してホルダナット22の緩み方向に回転させることがで
き、この回転によって、チャック筒16の内周面18は
拡張し、加工工具をチャック筒16から取り外すことが
できる。
すれば、チャック本体の外周面に、ホルダナットの締め
付け際のチャック本体のつれ回りを防止するためのキー
溝等を設けなくても、チャック本体を工具取付台に対し
て一方の周方向に固定することができ、工具ホルダのつ
れ回りを防止することができる。このため、本実施例の
工具取付台に使用されるチャック本体は、高速回転時の
バランスを保つことができるとともに、加工工程を少な
くすることができる。
6を円柱状に形成したが、これに限定する必要はなく、
転動するものであれば充分であり、例えば球状に形成し
ても良い。また、本実施例に使用されるチャック本体1
0においては、その外周面をなめらかに形成し、何等溝
等を設けなかったが、これに限定する必要はなく、例え
ば図1の2点斜線で示すように従前から設けられている
トルク伝達用のキー溝59を形成しても良い。この場合
でも、キー溝59の位置に合わせてチャック本体10を
工具取付台に挿入する必要はなく、円周上のどの位置に
はめ込んでも使用することができるので、チャック本体
10の工具取付台への挿入操作が容易になるという利点
がある。また、本実施例においては、ばねとしてコイル
状のばね50を使用したが、これに限る必要はなく、例
えば板ばねであっても良い。
実施例が上記第1の実施例と相違する点は、保持穴40
の内周面44に、脱着自在に環状のくさびリング61を
備え、該くさびリング61に前述の実施例と同様なくさ
び機構、すなわちくさび部材46、遊び領域52とくさ
び領域54を構成する溝48、及びばね50を設けた点
である。そして、該くさびリング61は、上下逆にして
も保持穴40に装着するできるようになっており、この
ようにすることにより、くさび機構の食い込み方向を逆
にすることができる。
1を備えることにより、加工工具をチャック筒16に装
着する場合と、チャック筒16から取り外す場合とで
は、くさびリング61を工具取付台に装着する向きを換
えるだけでよいので、保持穴40は図9に示すように一
つで良い。
本実施例が上記第1の実施例と相違する点は、保持穴4
0の内周面44に、環状のリテーナ60を固定し、この
リテーナ60に形成された複数の収容溝62にくさび部
材46を収容した点と、コイルばねの代わりに板ばね5
0´を使用した点である。
外方に突出する突起64が前記保持穴40の内周面44
の一部に形成された凹部66に係合することにより、保
持穴40の内周に固定されている。板ばね50´は中央
部がくさび部材46に向かって突出する弓状に形成さ
れ、くさび部材46をくさび領域に向かって付勢してい
る。
び部材を移動可能に保持し、保持穴40の内周面44に
形成された比較的浅い溝48によって遊び領域52とく
さび領域54を構成したので、保持穴40の内周面44
のみで両領域を形成し、かつくさび部材を保持した第1
実施例に比し、保持穴40の内周面44の加工が容易で
ある。
例を示す。本実施例が上記第3実施例と相違する点は、
リテーナ60が保持穴40の内周面44に固定されてお
らず、リテーナ60全体が保持穴40の周方向に回動す
ることにより、くさび部材46を遊び領域52からくさ
び領域54に移動させる点と、くさび部材46毎に付勢
手段を設けるのではなく、リテーナ60に付勢手段を設
けることにより、各くさび部材46を遊び領域52から
くさび領域54に付勢している点と、保持穴40が一つ
のみしか設けられていない点である。なお、本実施例に
おいて第1実施例と同一なものについては、符号を同じ
くし、その説明は省略する。
して工具取付台本体33と、工具取付台本体33の内周
面44に設置される円筒状のリテーナ60と、このリテ
ーナ60を一周方向に付勢するばね68と、このばね6
8を抑える蓋体70と、を有する。
0の内周面44に周方向に回動可能に設置されており、
このリテーナ60には、前記くさび部材46を回転可能
かつ周方向に移動不能に収容する収容溝62が周方向に
適宜間隔で複数形成されている。このようにリテーナ6
0にくさび部材46が収容されるよう構成することによ
り、本実施例においては、複数のくさび部材46は、リ
テーナ60と一体となって周方向に移動する。なお、本
実施例においても、保持穴40の内周面44の溝48に
よって、前記遊び領域52およびくさび領域54が構成
される。本実施例における各々の溝48は、くさび領域
54が遊び領域52の周方向両側に連続的に形成される
ことにより構成されている。このように構成することに
より、溝48を容易に形成することができる。また、符
号72は、くさび部材46が遊び領域52から反時計方
向側のくさび領域54に移動するのを防止するストッパ
であり、これによりくさび部材46が、遊び領域52と
時計方向側のくさび領域54との間のみを移動すること
を確保することができる。よって、このチャック本体1
0を一方向に回転させたときのみフランジ部14とロッ
クするという機能を呈するものである。
状に形成したものであり、その両端部には小突起74、
76がそれぞれ形成されている。一方の小突起74は、
リテーナ60の上面に形成された嵌合溝(図示省略)に
嵌合され、他方の小突起76は、前記蓋体70に形成さ
れた嵌合溝(図示省略)に嵌合される。このように構成
することにより、リテーナ60は常時、くさび部材46
が遊び領域52からくさび領域54の方に移動する方向
に付勢されている。
のばねによってくさび部材46を遊び領域52からくさ
び領域54に付勢することができ、部品点数の減少及び
組立の簡素化を図ることができる。
本実施例においては、上記第1の実施例と異なり、図1
7に示すように、くさび領域54が遊び領域52の周方
向両側に連続的に形成されている。この遊び領域52の
壁面には、その壁面から陥没する陥没溝78が形成さ
れ、この陥没溝78に沿って、円柱80が出没可能に備
えられている。この円柱80は、対になって備えられて
いる板ばね50´によって常に保持穴40の中心方向に
付勢されており、保持穴40にフランジ部14を装着す
る前の通常の状態では、陥没溝78から溝48内に突出
している。このため、図17の実線で示すように、保持
穴40にフランジ部14を装着する前のくさび部材46
は、円柱80に押圧されて左右いずれかのくさび領域5
4に位置している。なお、くさび部材46の両端部には
ボス部82が備えられており、このボス部82を溝48
の両側面、すなわち図17の左右側面に設けられた嵌装
溝84に嵌装することにより、くさび部材46が溝48
から脱落するのを防止している。
ず、保持穴40にフランジ部14を挿入すると、くさび
部材46はフランジ部14の外周面15と接触し、図1
6の2点鎖線で示すように、フランジ部14の外周面1
5に押圧されてくさび領域54から遊び領域52に逃
げ、円柱80をばね50´の付勢力に抗して後退させ
る。よって、スムーズに保持穴40にチャック本体10
を挿入することができる。
せる場合は、チャック本体10を反時計方向に回転する
と、図17に実線で示すように、くさび部材46は時計
方向側のくさび領域54に向かって転動するとともに円
柱80の突出力により、そのくさび領域に押し込まれ、
くさび領域54の壁面とフランジ部14の外周面15と
の間にくさび状に喰い込み、チャック本体10と工具取
付台32は一体化される。このため、さらに同方向にホ
ルダナット22を回転させると、チャック筒16の内周
面18が収縮して加工工具がチャック筒16に把持され
る。
り出す際は、チャック本体10を反時計方向に若干回転
させれば、くさび部材46は、相対的に反時計方向に移
動して溝48の遊び領域52に収納される。これによ
り、上記実施例と同様、チャック本体10を保持穴40
から容易に取り出すことができる。
す場合は、チャック本体10を反時計方向に回転する
と、くさび部材46は相対的に反時計方向側のくさび領
域54に移動し、同様にしてくさび領域54の壁面とフ
ランジ部14の外周面15との間にくさび状に喰い込
み、チャック本体10と工具取付台は一体化される。こ
のため、ホルダナット22を反時計方向に回転させるこ
とにより、チャック筒16の内周面20が拡張し、加工
工具をチャック筒16から取り外すことができる。
を取り付ける場合と取り外す場合とでチャック本体10
を挿入する保持穴を換える必要がないので、保持穴40
は一つで良い。
時のバランスが良く、加工工程が少ない工具ホルダ、す
なわち外周面が少なくとも周方向に滑らかな円筒状の工
具ホルダであってもこれを確実に保持することができ、
ホルダの締め付けの際に、工具ホルダのつれ回りを防止
できる工具取付台を提供することができる。
ックの切り欠き断面図を示す。
である。
構の拡大図である。
び機構の拡大図である。
外周面との間に喰い込んだ状態を示す拡大図である。
る。
面図である。
ある。
る。
る。
面図である。
た断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 工具を工具ホルダに取り付ける際に工具
ホルダを保持する工具取付台であって、工具ホルダが挿
入されて工具ホルダの外周が保持される保持穴を有し、
該保持穴の内周面には工具ホルダの少なくとも一方の周
方向への回転により工具ホルダの外周面と前記内周面と
の間に喰い込むくさび部材が配置された工具取付台。 - 【請求項2】 前記内周面にはくさび部材を保持する保
持手段が設けられ、この保持手段は、くさび部材を収容
する遊び領域とくさび領域を形成し、くさび部材は、工
具ホルダの前記一方の周方向への回転によりくさび領域
に位置して工具ホルダの外周面と該くさび領域の壁面と
の間に喰い込むよう構成された請求項1記載の工具取付
台。 - 【請求項3】 くさび部材は、工具ホルダが前記一方の
周方向と逆方向に回転することにより、遊び領域に移動
するよう構成された請求項2記載の工具取付台。 - 【請求項4】 前記保持手段は、工具取付台の内周面に
配置され、くさび部材を周方向に所定の間隔を移動可能
に保持するリテーナと、工具取付台の内周面に形成さ
れ、前記遊び領域と前記くさび領域の深さを決定する溝
と、を備えている請求項2または3記載の工具取付台。 - 【請求項5】 前記くさび領域は遊び領域の周方向両側
に連続的に形成され、くさび部材は工具ホルダの前記一
方の周方向またはその逆方向への回転により遊び領域か
らいずれかのくさび領域に移動して工具ホルダの外周面
と該くさび領域の壁面との間に喰い込むよう構成された
請求項2記載の工具取付台。 - 【請求項6】 前記くさび部材を遊び領域からくさび領
域に向かって付勢する付勢手段を備えた請求項2乃至5
のいずれか記載の工具取付台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20470094A JP3710149B2 (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | 工具取付台 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20470094A JP3710149B2 (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | 工具取付台 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004322322A Division JP4157866B2 (ja) | 2004-11-05 | 2004-11-05 | 工具取付台 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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Cited By (4)
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