JPH0641828A - 篠交換機におけるペッグユニット - Google Patents

篠交換機におけるペッグユニット

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JPH0641828A
JPH0641828A JP15541691A JP15541691A JPH0641828A JP H0641828 A JPH0641828 A JP H0641828A JP 15541691 A JP15541691 A JP 15541691A JP 15541691 A JP15541691 A JP 15541691A JP H0641828 A JPH0641828 A JP H0641828A
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賢次 佐々木
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一夫 山田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のペッグユニットを並設し、ペッグユニ
ット上の揺動アームによって複数対の満ボビンを左右対
と前後対間で配列変更する場合に、満ボビンが互いに干
渉しないようにする。 【構成】 スライド体31の前部ブロック31c上に前
ペッグ32を設け、前ペッグ32より後方に支持体36
をシリンダ44の作動で所定量前後動するように備え、
この支持体36上に揺動アーム38の基端を軸支し、揺
動アーム38の先端部に後ペッグ41を支承する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は精紡機の前後二列のク
リールのボビンハンガに吊下されているボビンが小玉ボ
ビンとなったとき、この小玉ボビンを前後2個単位でク
リールに設けた予備レールの満ボビンと交換する篠交換
機に使用されるペッグユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】精紡機のクリールの篠巻ボビンが小玉又
は空ボビンとなると、これを篠巻満ボビンと交換せねば
ならない。篠巻満ボビンは重量も3kg近くあって、これ
を作業者の手によって高所のクリールへ吊下することは
重労働であった。そこでこのような篠交換作業の自動化
のために、90度水平旋回するベース上に第1,第2ス
ライド体を長手方向に摺動自在に設け、第2スライド体
前部に前ペッグを回動可能に支持し、また、この前ペッ
グに対して後ペッグをクリールのボビンハンガの左右ピ
ッチと前後ピッチとなるように長手方向に移動するよう
に設けたペッグユニットを用いて、予備レールの左右対
の満ボビンをボビンハンガの左右ピッチで取降し、次に
ベース全体を90度水平旋回して第1,第2スライド体
を前進させて満ボビン間ピッチを変換し、クリールの小
玉ボビンを外した後の空ボビンハンガに吊下するように
したもの(特開昭64−52828号)などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術では、予
備レールの左右2個の満ボビンをその左右ピッチで前後
ペッグ上へ載せ、2つの満ボビンを載せたまま、ベース
を第1,第2スライダごと旋回しているため、旋回され
る装置全体の重量が大きく、大きな旋回駆動源を必要と
する。また慣性が大きいため、旋回速度を上げることが
困難で、停止時のショックも大きい問題がある。
【0004】また、予備レールで取降した満ボビンをク
リールの前後対空ボビンハンガの直下へ位置させるため
の、第1,第2スライダのストロークが小さくできない
ために、ペッグユニット全長が大きく、例えば同時に2
対以上の満ボビンを交換する目的でこのペッグユニット
を篠交換機上へ並設したとしてもペッグユニットが旋回
する時に互いに干渉してしまって、結局2錘しか扱え
ず、篠交換効率が悪い。
【0005】そこで本出願人は特願平2−300506
号で上記問題を解決したペッグユニットを提案してい
る。これによれば、前後、昇降するペッグユニットが先
端に後ペッグを支持した揺動アームを備え、揺動アーム
の揺動で前ペッグに対して後ペッグが前後方向でクリー
ルの前後ピッチで並ぶ原位置と予備レール直下でクリー
ルの左右ピッチで並ぶ変位位置に移動するようにし、こ
のペッグユニットによって予備レールの隣合う左右2個
(左右対)の満ボビンを複数対予備レール直下へ取降
し、これを前記揺動アームの作用でクリールの前後ピッ
チに並べ、その後、クリールの前後対の小玉ボビンと篠
交換機上の満ボビンを交換するようにしてある。
【0006】この発明はこのペッグユニットの改良に係
るもので、複数のペッグユニットを並設した状態で複数
対の満ボビンを左右対と前後対の間で配列変換する時、
満ボビン直径がクリールのボビンハンガの左右ピッチに
可及的に近い大径の場合であっても揺動アーム後端の満
ボビンが変位位置から、又は変位位置へ移動する時に左
右対の状態で隣合う満ボビンと干渉しないペッグユニッ
トを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、前後、昇降
するスライド体に支持体と、上向きの前ペッグとを前後
方向に相対的に所定量移動可能に設け、この支持体に揺
動アームの基部を軸支して所定角度水平揺動可能とし、
この揺動アームの先端部に上向きの後ペッグを設け、揺
動アームの長さ、及び支持体と前ペッグの相対移動量
を、後ペッグが前ペッグに対して前後方向にクリールの
ボビンハンガの前後ピッチで並ぶ原位置と、左右方向に
クリールのボビンハンガの左右ピッチで並ぶ変位位置と
の間で移動させる量に設定して成ることを特徴とする。
【0008】
【作用】前記によれば後ペッグを変位位置にして一列状
態の予備レールの左右対の満ボビンを取降し、次に前ペ
ッグと支持体の前後方向の距離を拡げる動作と、揺動ア
ームの旋回動作により後ペッグを前ペッグに対して原位
置に位置させて、満ボビン対を前後対に変更する。前ペ
ッグに対して支持体が前後方向に相対移動するため、例
えば取降した左右対の満ボビンの後ペッグ上のものを、
支持体の移動で隣合う満ボビンに対して前後方向にずら
すことができ、満ボビン直径がクリールのボビンハンガ
の左右ピッチと可及的に近い大径の場合でも、なんら相
互干渉なく扱うことができる。
【0009】また、予備レールを2列とし、後ペッグを
原位置として満ボビンを前後対で取降し、これを左右対
とする時にも先に揺動アームを旋回してそれから後ペッ
グの満ボビンを前ペッグ上の満ボビンに並べることで、
満ボビンの相互干渉をなくすことができる。
【0010】
【実施例】この実施例では、精紡機1の機台長手方向を
左右方向、また、機巾方向を前後方向と記すことにす
る。図1において、精紡機1のクリール2には左右方向
に所定間隔でクリールピラー3が立設され、このクリー
ルピラー3間に支持ブラケット4bを介して左右方向に
延設した前後2本の支持レール5,6が取着してある。
各支持レール5,6には夫々精紡機1の錘数の1/4の
ボビンハンガ7が左右方向にトランペット14のピッチ
A1の2倍の左右ピッチA2で支承されている(図2
4,25)。各ボビンハンガ7の前後中間位置に図25
に示すように開口部8を備えたC字状のロービングガイ
ド9が前記左右ピッチA2で配置されている。ロービン
グガイド9の両端部は中心方向へ湾曲した係止部9aに
形成されている。ロービングガイド9は支持ブラケット
4bの間にばねを介して吊下してあり、満ボビンFBの
進入時には満ボビンFBによっておしのけられて側方へ
逃げ、満ボビンFBの通過後、元へ復帰するようになっ
ている。図24に示すようにボビンハンガ7に吊下され
る前、後列の篠巻ボビン10F,10Bは左右方向に満
ボビンFBと中玉ボビンMBを交互に吊下して紡出を開
始し、各ボビンの前後2個(以下、前後対P1)は同一
巻径にしてある。
【0011】クリールピラー3上端の支持ブラケット4
a先端には下方に開口したほぼ矩形断面形状の予備レー
ル11が左右方向に沿って延設してあり、クリール2の
手前上方に位置している。この予備レール11には、前
記クリール2の前列のボビンハンガ7と同数のボビンハ
ンガ12を前記左右ピッチA2で左右方向に一列で支承
したボビンキャリッジ13が走行可能に吊下してある。
ボビンキャリッジ13の各ボビンハンガ12には篠交換
に先立ち満ボビンFBが吊下され、各満ボビンFBがク
リール2で紡出中の篠巻ボビンと対向するようにボビン
キャリッジ13が停止している。
【0012】次に篠交換機20について説明する。この
実施例では篠交換は篠継動作を伴っている。図1におい
て篠交換機20は本体21下部の車輪22と精紡機1の
ガイドレール1aに案内されるガイドローラ23を備
え、周知のように図示しない走行モータで回動されるス
クロールカムとガイドレール1aの側方へ突設したガイ
ドピンとの係合により精紡機1に沿って走行し、かつ、
所定の篠換作業位置に停止するようにしてある。
【0013】本体21には前後対P1の小玉ボビンSB
とこれと交換される予備レール11の左右2個(左右対
P2、図24)の満ボビンFBとを夫々複数対(3対)
同時に交換するための複数(6個)のペッグユニット3
0A,30Bと、3対6個の満ボビンFBから篠端を空
気吸引により吸引口出しする篠端引出し装置70と、満
ボビンFBの篠端を紡出中の小玉ボビンSBに追継させ
る6個の篠継ヘッド100と、満ボビンFBの篠をロー
ビングガイド9に掛ける篠掛け装置130と、後述の空
ボビン用ペッグユニット30Aのうち、本体21の左右
方向端に位置するものの前ペッグ32上の小玉ボビンS
Bを予備レール11の直下から外れた待避位置S6(図
26)へ一時的に預けるボビン預け装置160と、これ
らの装置を動作させるそれぞれの駆動手段を備えてい
る。
【0014】まずペッグユニット30A,30Bについ
て説明する。6つのペッグユニット30A,30Bはボ
ビン預け装置160に近い側から1つおきに空ボビン用
ペッグユニット30A、満ボビン用ペッグユニット30
Bである。満ボビン用ペッグユニット30Bにおいて、
図5,7に示すように、左右側板31a,31bが前部
ブロック31c、中間ブロック31d及び後部ブロック
31eで連結されてスライド体31が構成されている。
前部ブロック31c上には図3に示すように前ペッグ3
2が回動自在に支承され、正逆転モータ33により、ギ
ヤ列34を介して回動するようにしてある。図5に示す
ように前部ブロック31cと中間ブロック31dは前後
方向の2本のガイドロッド35で連結してある。このガ
イドロッド35には支持体36が前後方向に所定量摺動
自在に案内されている。支持体36はその後部下面と前
記前部ブロック31c間がシリンダ44で連結されてい
る。支持体36の前部は上方へ突出した取付部36aと
なっている。
【0015】取付部36aには、図4に示すように上方
へ向いて支軸37aを立設した固定ギヤ37が一体固着
してある。支軸37aには揺動アーム38の基部が水平
回動自在に支持され、アーム上面に取付けた揺動モータ
39で回転するギヤ40が前記固定ギヤ37と噛み合っ
ている。この揺動アーム38の先端上面には、前記前ペ
ッグ32と同一高さ位置に前ペッグ32と共に一対のペ
ッグを構成する後ペッグ41が回動自在に支承され、揺
動アーム38上面に設けた正逆転モータ42によりギヤ
列43を介して回動するようにしてある。これらの前、
後ペッグ32,41を適宜正逆回転することで、後述の
篠交換動作中にペッグ32,41上の満ボビンFBから
繰り出される篠R2が適切なたるみ状態となるようにし
てある。
【0016】この揺動アーム38の基部と後ペッグ41
との距離(旋回半径)及び支持体36の前後方向移動量
は、支持体36が中間ブロック31dと当接する後退端
にあって後ペッグ41を前ペッグ32に対して前後方向
に一直線に並べた時、後ペッグ41は前ペッグ32との
間隔がクリール2のボビンハンガ7の前後ピッチA3と
なる原位置S1(図30(3))となり、またその状態か
ら前記揺動アーム38が一定角度揺動した位置にあっ
て、支持体36を前部ブロック31Cと当接する前進端
位置とした時に、後ペッグ41が前ペッグ32の左右方
向にクリール2のボビンハンガ7の左右ピッチA2で並
ぶ変位位置S2(図30(1))となる量に設定され、し
かも、図30(2)に示すように、支持体36が後退端に
あって揺動アーム38を旋回して後ペッグ41を原位置
S1とするとき(あるいはその逆もある)、後ペッグ4
1上に左右ピッチA2に極めて近い大径の満ボビンFB
が載っていても隣り合う満ボビンFB外周と干渉しない
ようにしてある。こうして満ボビンFBを左右対P2と
前後対P1間で変換する機構が構成されている。
【0017】次にペッグユニット30Bの前後動機構に
ついて説明する。夫々のペッグユニット30Bにおい
て、上方に開口した断面コ字状のベース45の前後両端
内側に対向して設けたブラケット46上面に前後方向の
ガイドロッド47が固着してある。このガイドロッド4
7にスライダ65後部の左右両側に一体固着した案内部
48が摺動自在に嵌装されている。スライダ65は左右
側板65a,65bが前後方向全長にわたる底板65c
で連結され、その前後方向両端内側に対向して設けたブ
ラケット65d上に前後方向のガイドロッド66が固着
してある。このガイドロッド66に前記スライド体31
の後部ブロック31eが摺動自在に案内されている。
【0018】前記ベース45には図4に示すように前後
方向の中央から前方に第1ラック67が固着され、スラ
イダ65の底板65cに回動自在に支持したピニオン5
1と噛み合っている。このピニオン51はスライド体3
1の後部ブロック31e下面にピニオン位置から後端に
わたって固着した第2ラック49と噛み合っている。そ
してスライダ65の底板65cには第1ラック67と平
行に、第1ラック67とほぼ等しい長さの第3ラック6
8が第1,第2ラック67,49の両方にまたがる位置
に固着されている。第3ラック68と噛み合う駆動ギヤ
231は、図4,6に示すように各ペッグユニット30
Bを連結する後述の昇降部材58の連結部58a内に回
動自在に支持され、1つの昇降部材58の下端部に固着
した前後動用モータ50からギヤ列232,233、3
つの昇降部材58を貫通する伝導シャフト234及びチ
ェン駆動機構235を介して回動されるようになってい
る。従って図4の状態から駆動ギヤ231を回動させる
と、3つのペッグユニット30Bでは夫々第3ラック6
8によってスライダ65が前進し、ピニオン51が第1
ラック67により回転され、このピニオン51の回転で
第2ラック49を介してスライド体31がスライダ65
の前進移動量の倍の移動量で前進し、ペッグユニット3
0Bは後ペッグ41が原位置S1にある状態で篠交換機
20内にある状態から前、後ペッグ32,41がクリー
ル2の前後2列のボビンハンガ7の直下位置の間で前後
動するようになっている。
【0019】次に小玉ボビン用ペッグユニット30Aは
図8に示すように支持体36とその前後動機構を待た
ず、固定ギヤ37が前部ブロック31cに固定されてお
り、固定ギヤ37つまり支軸37aが前後しない分、揺
動アーム38aの旋回半径が長く設定してあり、揺動ア
ーム38aの水平揺動によってのみ、後ペッグ41を原
位置S1と変位位置S2に位置させ、小玉ボビンSBを
前後一対P1から左右対P2に変換するようにしてあ
る。また、ペッグユニット30Aの前後動機構はペッグ
ユニット30Bとほぼ同一であるが、第3ラック68を
駆動するギヤ列233が中間ギヤ236を含んだものと
なっている。ペッグユニット30Aのスライド体31の
右側板31bには、図3,9,10に示すように、側板
全長にわたる前後バー241と、その前端から斜めの前
方上方へ屈曲し、前ペッグ32上端前方を横切り、ペー
ス45の左側板上方で上方へ立上げた案内部242とか
ら成る篠さばきガイド240が一体固着してある。この
篠さばきガイド240は、図28(d)で篠継され、ペッ
グユニット30Aの前方にある篠R2をペッグユニット
30Aの前進時に側方にさばいてペッグユニット30A
(あるいはその上の小玉ボビンSB)と篠R2とが干渉
しないようにするものである。
【0020】次にペッグユニット30A,30Bの昇降
装置について図11〜13を用いて説明する。篠交換機
20の本体21上部と下部のブラケット55a,55b
間に上下方向の6本のガイドロッド56が立設してあ
る。このガイドロッド56の1本おきの3本に図11に
示すように空ボビン用の昇降部材57が、残る3本に満
ボビン用の昇降部材58が夫々昇降自在に嵌装してあ
る。各3つの昇降部材57,58は夫々連結板57b,
58bで連結されている。各昇降部材57,58の上方
へ伸びる連結部57a,58a上端には前記ベース45
が夫々一体連結され、後ペッグ41が原位置S1にある
状態で隣合うペッグユニット30A,30Bの前ペッグ
32、後ペッグ41の左右ピッチが夫々クリール2のボ
ビンハンガ7の左右ピッチA2と一致させてある。各昇
降部材57,58は本体21の下部に設けた夫々の昇降
モータ59の駆動スプロケット60と、上部のブラケッ
ト55aに回動自在に支持したスプロケット61の間に
巻回したチェン62の中間に連結してあり、チェン62
の周回によって、ペッグユニット30A,30Bが上下
方向の待機位置(図12S3)と、予備レール11のボ
ビンハンガ12にボビンを着脱する上昇端位置(図12
S4)の間で昇降するようにしてある。こうしてこの実
施例では空ボビン用ペッグユニット30Aとその前後、
昇降装置によって空ボビン取外し装置が、また、満ボビ
ン用のペッグユニット30Bとその前後、昇降装置によ
って満ボビン供給装置が構成される。
【0021】次に篠端引出し装置70について説明す
る。図14,15において、篠交換機20の本体21の
両側に本体21下面から上部に向けてプレート71が取
付けてある。プレート71の夫々の外側には斜め方向の
ガイドロッド73が延設してある。左右のガイドロッド
73にはスライドブロック74が摺動自在に案内してあ
る。各スライドブロック74には本体21下面に取付け
たモータ75で回転されるスプロケット76と、本体2
1上部に回動自在に支持したスプロケット77間に巻回
したチェン78が夫々連結されている。左右のスライド
ブロック74の先端には一端を吸引源に接続したパイプ
79が回動自在にかつ軸方向移動自在に支持してある。
パイプ79の一端(図15左端)にはレバー80の一端
が一体に連結してある。このレバー80の他端は図17
に示すように2又に分れ、これらの2又部81には夫々
カムフォロア82が回動自在に軸支してある。これらの
カムフォロア82は、本体21の左側板に一体固着した
横移動板カム85を左右両側から挾んでいる。横移動板
カム85はスライドブロック74の上昇によりパイプ7
9を左右方向へトランペットピッチA1だけシフトさせ
るように曲げられている。このパイプ79には口出しノ
ズル89が2個ずつ3組固着、連通してある。各組にお
ける口出しノズル89の左右ピッチは精紡機1のトラン
ペット14の左右ピッチA1と一致され、各組間の左右
ピッチは前記左右ピッチA1の4倍に設定してある。前
記横移動板カム85にはカム溝72が形成され、このカ
ム溝72には前記レバー80にカムフォロア82と直交
して設けた別のカムフォロア86が嵌入してある。この
カム溝72はスライドブロック74が上昇するにつれて
口出しノズル89を後述の篠継ヘッド100と干渉しな
い軌跡で上昇させるように形成してある。従ってスライ
ドブロック74の昇降により、口出しノズル89は待機
位置S7と口出し位置S8との間でシフトされつつ昇降
移動する。
【0022】次に篠継ヘッド100とその作動機構につ
いて図2,18,19を参照して説明する。本体21の
左右にわたるシャフト110が本体21の前部に取付け
たブラケット111に回動自在に支持してある。このシ
ャフト110には、図1において左右両端に夫々アーム
112が一体楔着してある。各アーム112の先端には
篠継ヘッド100の支持バー101の両端に設けた軸部
101aが夫々回動自在に支持してある。軸部101a
はアーム112より突出し、レバー113を介してヘッ
ド揺動シリンダ114のピストンロッド115に連結し
てあり、篠継ヘッド100を垂下状態からほぼ水平状態
の間で揺動するようにしてある。前記シャフト110の
一端はレバー116の一端と楔着され、レバー116他
端はモータ117の回転を前後動とするクランク装置1
18のリンクレバー118aに連結してある。このクラ
ンク装置118の作用でアーム112を篠交換機20内
の待機位置から、水平状態とした篠継ヘッド100がト
ランペット14上方の篠継位置S9となる前進端位置ま
で揺動させる。
【0023】篠継ヘッド100は特開昭62−5342
5号に開示のものと同一である。前記支持バー101
に、第2図に示すように吸引ノズル89と対応してヘッ
ド本体102aが固着され、各ヘッド本体102aには
夫々支軸102を支点として揺動する篠把持レバー10
3を備えており、図示しないシリンダの作用で左右往復
動するレバー作動バー104と一体の作動部材105が
篠把持レバー103を揺動させ、篠把持レバー103の
先端がストッパブロック106と当接して満ボビンFB
の篠R2を把持する位置と、ストッパブロック107と
当接して小玉ボビンSBの篠R1を把持する位置と、両
方のストッパブロック106,107に当接しない中立
位置の3つの位置に切換えられるようになっている。
【0024】次に篠掛け装置130について図11,2
0〜23を参照して説明する。図11で示すように空ボ
ビン用の昇降部材57をガイドしている3本のガイドロ
ッド56のうち、左右2本の前方で上下のブラケット5
5a,55b間に2本のガイドロッド131が立設して
ある。2本のガイドロッド131には昇降ブロック13
2が昇降自在に嵌装してある。左右の昇降ブロック13
2は連結部材142で連結してある。
【0025】左右の昇降ブロック132間には、左右方
向の揺動軸133が回動自在に支持してある。揺動軸1
33には3本の篠掛けバー134の下端が楔着してあ
り、揺動軸133の一端にはレバー143の一端が一体
連結され、レバー143の他端にはカムフォロア143
aが軸支してある。このカムフォロア143aは本体2
1とブラケット55a間に立設された板カム144のカ
ム面144aに案内されるようにしてある。そして前記
連結部材142には上部のブラケット55aに回動自在
に支持したスプロケット138と本体21の下面に取付
けた昇降モータ139のスプロケット140間に巻回し
たチェン141が連結してある。そして、前記カム面1
44aは、昇降ブロック132の昇降により篠掛けバー
134先端の篠ガイド部材145が図28(c)の待機状
態から図28(d)のように前列クリールの下方へ揺動、
前進し、その後図29(b)のようにロービングガイド9
の上方の篠掛け位置へ上昇した後、図29(c)のように
待機状態へ戻る軌跡をとるように形成してある。
【0026】各篠掛けバー134の先端部には図22,
23のように一対の篠ガイド部材145が設けてある。
即ち篠掛けバー134先端部上面に固定したブラケット
146に互いに反対方向を向けて2個のエアーシリンダ
147を並設し、夫々のエアーシリンダ147のピスト
ンロッド148の先端部にガイド凹み145aを形成し
た鉤状の篠ガイド部材145が螺着してある。篠ガイド
部材145の下面は凹状に形成されていて、その凹部を
篠掛けバー134の上面に固着した角状のガイドバー1
49上に載置し、篠ガイド部材145は図22における
実線と仮想線で図示した位置にガイドバー149に案内
されて往復摺動する。本実施例のエアーシリンダ147
は図示は省略したがシリンダ本体内にばねを内蔵した周
知の単動シリンダで常時はばねで付勢されてピストンロ
ッドが突出していて(実線で示した状態)篠ガイド部材
145の左右の間隔Bは前記満ボビンの間隔A2と等し
い間隔で左右のガイド凹み145aは篠掛けする2個の
C字状ロービングガイド9の開口部8とほぼ対向してい
る。
【0027】次に小玉ボビンSBのボビン預け装置16
0について説明する。図2において最も左側にある小玉
ボビン用ペッグユニット30Aの左側で本体21上にボ
ビン預け装置160が取付けられている。ボビン預け装
置160は、本体21に固着したベース161にアーム
162が水平回動自在に軸支され、アーム162の先端
には、内蔵のシリンダ動作で開閉するグリッパ163が
取付けてある。アーム162はベース161に固着した
モータ164によりギヤ列165を介して所定角度水平
揺動され、図2で最も左側にあるペッグユニット30A
の前ペッグ32鉛直上方位置S5と予備レール11直下
から外れた待避位置S6との間で前記グリッパ163を
揺動するようにしてある。ボビン預け装置160の高さ
は、予備レール11に吊下したボビンRBの下方を通過
する高さに設定してある。
【0028】以上の構成により本発明の第1の方法を実
施する場合、以下のようになる。クリール2の前後列に
左右方向に1列おきに満、中玉ボビンFB,MBと仕掛
けて紡出を始める。中玉ボビンMBが小玉ボビンSBと
なると篠交換機20が精紡機1の前面に沿って左方(図
28で矢印Y方向)へ進入し、交換すべき3つの前後対
P1の小玉ボビンSBの右端列と、篠交換機20に搭載
した右端(図28で下端)の小玉ボビン用ペッグユニッ
ト30Aとを対向させて停止し、各ペッグユニット30
A,30Bの各前ペッグ32は予備レール11の3つの
隣り合う左右対P2(6個)の満ボビンFBの直下に位
置する(図28(a))。この時、篠継ヘッド100、及
び口出しノズル89は篠継ぎされる小玉ボビンSBの篠
R1を案内するトランペット14と対向しており、篠ガ
イド部材145は小玉ボビンSBの篠R1を案内してい
るC字状ロービングガイド9と対向している。支持体3
6を前進端に位置させた状態で3つの満ボビン用ペッグ
ユニット30Bを昇降モータ59とチェン62を介して
待機位置S3から上昇端位置S4へ上昇させつつ、上昇
端位置S4に至る間に3つの満ボビン用ペッグユニット
30Bの揺動モータ39を作動させて固定ギヤ37とギ
ヤ40の作用で揺動アーム38を反時計方向に水平揺動
して後ペッグ41を変位位置S2へ移動させる。こうし
て上昇された満ボビン用ペッグユニット30Bの前後ペ
ッグ32,41にクリール2の交換すべき3つの前後対
P1の小玉ボビンSBと対応する予備レール11の3つ
の左右対P2の満ボビンFBを載置する。上昇したペッ
グユニット30Bは満ボビン取降位置S10まで下降さ
れ停止する。
【0029】続いて口出しノズル昇降用のモータ75が
チェン78を周回し、スライドブロック74が斜め前方
上方へ上昇することによりカムフォロア82が横移動板
カム85に、カムフォロア86がカム溝72に夫々案内
され、口出しノズル89は待機位置S7から口出し位置
S8まで左右方向へ移動しつつ上昇され、口出し位置S
8で6つの満ボビンFB外周に近接して停止する。口出
し位置S8で図示しない吸引源が作動して口出しノズル
89が吸引を始めると共に、満ボビンFBを載置した各
前、後ペッグ32,41を2つの正逆転モータ42,3
3により篠巻戻し方向へゆっくり回転させて、口出しノ
ズル89が篠端を吸引口出しする。吸引を続けながら前
記と逆の動作で口出しノズル89を口出し位置S8から
篠継ヘッド100下方の待機位置S7へ横移動させつつ
下降させる。この時、満ボビンFBは篠切断が生じない
ように巻戻し方向に回転される。口出しされた満ボビン
FBの篠端は篠ガイド部材145の前方を通って篠継ヘ
ッド100の篠把持レバー103とストッパブロック1
06との間に把持される。この時、揺動アーム38の後
ペッグ41上の満ボビンの篠は、篠さばきガイド240
の案内部242の水平部分242aに掛けられ、案内さ
れる(図28(b))。
【0030】次いで篠継ヘッド100をヘッド揺動シリ
ンダ114の動作で垂下状態からほぼ水平状態へ揺動さ
せ、口出しノズル89と篠継ヘッド100間で篠R2を
口出しノズル89内のコーム(図示なし)の作用により
篠端を筆先状にして切断する(図28(c))。
【0031】次に篠掛け装置130の昇降モータ139
の動作で篠ガイド部材145を僅かに上昇させると、カ
ム面144aにカムフォロア143aが案内されて篠ガ
イド部材145が前進し、篠継ヘッド100と満ボビン
FBの間の2本の篠R2の間に入り込み、各2本の篠R
2は篠ガイド部材145の斜面で左右にさばかれ、その
中間部が夫々ガイド凹み145a内に位置される。
【0032】篠ガイド部材145を前列の小玉ボビンS
Bの直下へ移動させると同時に満ボビンFBを巻戻し方
向へ回転させつつ篠継ヘッド100の揺動シリンダ11
7を作動してアーム112を前進端位置まで揺動させ、
篠継ヘッド100をトランペット14上方の篠継位置S
9に位置させる。こうして篠継ヘッド100が把持して
その溝底部102bに保持されている満ボビンFBの篠
R2に小玉ボビンSBの篠R1を重ね合せ、篠把持レバ
ー103を中立位置にする。すると満ボビンFBの篠R
2は把持を解放されて小玉ボビンSBの篠R1と共にト
ランペット14からドラフトローラ15へ連れ込まれて
追継ぎが行なわれる(図28(d))。
【0033】次に揺動アーム38の揺動角度をそのまま
保持して支持体36をシリンダ44の作用で中間ブロッ
ク31dに当接させ、予備レール11の直下で一列とな
っていた満ボビンFBをジグザグ配列とする(図30
(1),(2))。このまま揺動アーム38を旋回し、後ペ
ッグ41を原位置S1へ戻して満ボビンFBを前後対P
1とする(図30(3))。このとき、後ペッグ41上の
満ボビンFBは支持体36が前後方向に移動した分だ
け、揺動半径が小さくなっているので、満ボビンFB外
径がクリール2の左右ボビンピッチA2と極めて近い大
径のものであっても、前後移動量を適宜設定することで
前ペッグ32上の満ボビン外周と全く干渉せずに配列変
更することができる。
【0034】次いで篠把持レバー103が小玉ボビンS
Bの篠R1をストッパブロック107との間で把持し、
小玉ボビンSBの篠R1がドラフトローラ15へ送り込
まれることで小玉ボビンSBの篠R1が切断される。次
いで小玉ボビン用ペッグユニット30Aの前後動用モー
タ50を駆動して小玉ボビン用ペッグユニット30Aを
前進させ、それらの前、後ペッグ32,41を交換すべ
き前後対P1の小玉ボビンSBの直下に位置させる(図
28(e))。この時、篠継された篠R2は篠さばきガイ
ド240の案内部242又は前後バー241によってペ
ッグユニット30Aの側方へさばかれる。
【0035】次に小玉ボビンSB直下の小玉ボビン用ペ
ッグユニット30Aを昇降して前後対P1の小玉ボビン
SBをクリール2のボビンハンガ7から外し、前、後ペ
ッグ32,41上に小玉ボビンSBを載せた状態で小玉
ボビンSBをペッグ回転により篠巻取方向へ回転させ
て、切断した小玉ボビンSBの篠R1を巻取る(図28
(f))。小玉ボビンSBを載せた空ボビン用ペッグユ
ニット30Aを後退させて、対応した前後対P1の満ボ
ビンFBの隣へ前後対P1のまま取り出す(図24)。
ペッグユニット30Aを僅かに上昇させて、篠交換機2
0の左右端に位置するペッグユニット30Aの前側の小
玉ボビンSBをボビン預け装置160のグリッパ163
が把持し、その状態でペッグユニット30Aを待機位置
S3へ下降して小玉ボビンSBを前ペッグ32から抜き
取り、アーム162により待機位置S6へ預ける(図2
9(a))。
【0036】篠継ヘッド100を垂直にして待機位置へ
戻すと共に篠ガイド部材145を上昇させて、ロービン
グガイド9の上方僅か前方へ移動させ、篠ガイド部材1
45の下流の篠R2をロービングガイド9の開口部8か
らC字状のロービングガイド9内へ導く。次いで2個の
エアーシリンダ147の作用で篠ガイド部材145を互
いに接近移動させた後、篠ガイド部材145を後退さ
せ、篠R2をロービングガイド9の係止部9aの内側に
引掛ける(図29(b),図25 2点鎖線)。次いで篠
ガイド部材145を待機位置へ戻し、満ボビンFBを載
せた3つの満ボビン用ペッグユニット30Bを待機位置
S3まで下降させると共に篠交換機20全体を右方向に
クリール2のボビンハンガ7の左右ピッチA2だけ移動
させて各前後対P1の満ボビンFBを、クリール2の小
玉ボビンSBを取外した空のボビンハンガ7と対向させ
る(図29(c))。この時、篠交換機の右方向端のペッ
グユニット30Aの前ペッグ32上には小玉ボビンSB
が無いので、前回の篠換で予備レール11に吊下した小
玉ボビンSBと篠交換機20上のいかなるボビンも干渉
せず、その分、予備レール11の位置を低くできること
になる。
【0037】そして満ボビンFBを載せた満ボビン用ペ
ッグユニット30Bを前進させて前後対P1のボビンハ
ンガ7直下に位置させた後昇降し、満ボビンFBを小玉
ボビンSBを外した後のボビンハンガ7に挿着する(図
29(d))。その後、満ボビン用ペッグユニット30B
を後退させ、待機位置S6にあった小玉ボビンSBをア
ーム162の旋回とグリッパ163の開閉動作及びペッ
グユニット30Aの上昇で右端の前ペッグ32上へ戻
し、篠交換機20を左方へクリール2のボビンハンガ7
の1ピッチA2だけ移動させると同時に小玉ボビンSB
を載せた小玉ボビン用ペッグユニット30Aを上昇させ
つつ揺動アーム35を揺動して小玉ボビンSBを載せた
まま後ペッグ41を原位置S1から変位位置S2へ揺動
させ、3対の前後列P1の小玉ボビンSBを左右対P2
に配列して一列状態とし、満ボビンFBを外した後の予
備レール11のボビンハンガ12に挿着する(図29
(e))。そして変位位置S2にあった後ペッグ38を原
位置S1へ戻し、一連の篠交換が終了する(図29
(f))。そして篠交換機20はクリール2のボビンハン
ガ7の6ピッチ分左方へ移動して停止し、以下前記動作
を繰り返す。
【0038】尚、上記実施例では前後対満ボビンを精紡
クリールの前後対の空のボビンハンガと対向させる時、
及び取出した小玉ボビン対を予備レールに吊下する時
に、篠交換機の本体自体を左右ピッチだけ移動するよう
にしたが、この方法の実施にあたっては、篠交換機の本
体に、各ペッグユニットが左右ピッチA2を保ったまま
左右ピッチA2だけ左右方向に往復動するようにしてあ
ってもよい。
【0039】次にこのペッグユニット30Bを用いて、
予備レールがクリール2に沿ってクリール2のボビンハ
ンガ7の前後ピッチA3で設けてある場合の篠交換につ
いて説明する。予備レール11a,11bはこれに吊下
したボビンの下端と篠交換機20上端との間にボビンが
入り込めるだけの十分な間隔が生じる高さ位置に設けて
ある。いま、図31(a)の斜線を施した満ボビンFBと
クリール2の小玉ボビンSBとを篠継後、交換する時に
は、満ボビン用のペッグユニット30Bにより予備レー
ル2から左右方向に一列おきに3対の前後対P1の満ボ
ビンFBを外して図32の二点鎖線の位置まで下降さ
せ、ここで揺動アーム38と支持体36を作用させて図
30(3),図30(2),図30(1)の順で予備レール1
1bの直下で左右対P2として一列状態に配列する。そ
してこの状態で満ボビンFBから篠を口出しし篠継した
後、再度満ボビンFBを前後列に変更し、その隣に前後
対P1の小玉ボビンSBを取出し、小玉ボビンSBを外
した後のクリール2の前後対P1の空ボビンハンガ7に
前後対P1の満ボビンFBを吊下し、取出した小玉ボビ
ンSBは前後対P1のまま、満ボビンFBを外した後の
前後列の予備レール11a,11bに吊下される。
【0040】この場合にも前後対P1の満ボビンFBを
一列状態とする時に、まず揺動アーム38を所定角度旋
回してそれから支持体36を前進させるので、配列変更
される満ボビンFBがクリール2のボビンハンガの左右
ピッチA2に極めて近い大径であっても、一列になる時
に隣合う満ボビンFBと干渉せず、篠を痛めない。
【0041】
【発明の効果】以上のようにこの発明のペッグユニット
によれば、前ペッグに対して後ペッグを変位位置にして
予備レールの左右対の満ボビンを取降し、次に揺動アー
ムを支持した支持体と前ペッグ間の前後距離を広げると
共に、揺動アームを旋回して後ペッグを原位置とするの
で、左右対の満ボビンを前後対とすることができる。し
かも、前ペッグに対して揺動アームを支持した支持体を
相対的に前後移動させるので、例えば後ペッグを変位位
置として左右対の満ボビンを取降し、次に支持体と前ペ
ッグ間の前後方向距離を広げると後ペッグ上のものはこ
れと隣合う満ボビンに対して前後方向にずらすことがで
き、満ボビンの直径がクリールのボビンハンガの左右ピ
ッチに極めて近い場合でも、互いに干渉すること無く左
右対と前後対間の配列変更が行ない得る。
【0042】また、予備レールを前後2列としたものと
組合せる場合には前後列で取降した満ボビンを左右対に
して一列状態とするときに、満ボビン相互の干渉を防止
できる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】篠交換機の側面図である。
【図2】篠交換機の正面図である。
【図3】ペッグユニットの平面図である。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】図7のV−V断面図である。
【図6】ペッグユニットの前後動装置の伝達機構であ
る。
【図7】図4の正面図である。
【図8】小玉ボビン用ペッグユニットの側面図である。
【図9】篠さばきガイドの側面図である。
【図10】図9の正面図である。
【図11】図12のXI−XI断面図である。
【図12】ペッグユニットの昇降装置の側面図である。
【図13】図12の正面図である。
【図14】篠端引出し装置の側面図である。
【図15】図14の正面図である。
【図16】横移動板カム部分拡大図である。
【図17】図16の正面図である。
【図18】篠継ヘッドの前後動装置を示す側面図であ
る。
【図19】篠継ヘッドの拡大図である。
【図20】篠掛け装置の側面図である。
【図21】図20の正面図である。
【図22】篠ガイド部材の拡大図である。
【図23】図22の側面図である。
【図24】ボビンの前後対、左右対の説明図である。
【図25】ロービングガイドと篠の関係を示す図であ
る。
【図26】ボビン預け装置の平面図である。
【図27】図26の側面図である。
【図28】動作説明図である。
【図29】動作説明図である。
【図30】満ボビン配列変換の動作説明図である。
【図31】予備レールが2列の場合の適用例である。
【図32】図31(a)の側面図である。
【符号の説明】
2 クリール、 7 ボビンハンガ、 11 予備レー
ル、20 篠交換機、 30B ペッグユニット、 3
1 スライド体、32 前ペッグ、 36 支持体、
38 揺動アーム、 41 後ペッグ、S1 原位置、
S2 変位位置、 P1 前後対、 FB 満ボビ
ン、SB 小玉ボビン、 A2 ボビンハンガの左右ピ
ッチ、A3 ボビンハンガの前後ピッチ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年6月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】篠ガイド部材145を上昇させて、ロービ
ングガイド9の上方僅か前方へ移動させ、篠ガイド部材
145の下流の篠R2をロービングガイド9の開口部8
からC字状のロービングガイド9内へ導く。次いで2個
のエアーシリンダ147の作用で篠ガイド部材145を
互いに接近移動させた後、篠ガイド部材145を後退さ
せ、篠R2をロービングガイド9の係止部9aの内側に
引掛ける(図29(b),図25 2点鎖線)。次いで篠
ガイド部材145を待機位置へ戻した後、篠継ヘッド1
00を篠継位置S9から後退させて待機位置に戻して垂
直にし、満ボビンFBを載せた3つの満ボビン用ペッグ
ユニット30Bを待機位置S3まで下降させると共に篠
交換機20全体を右方向にクリール2のボビンハンガ7
の左右ピッチA2だけ移動させて各前後対P1の満ボビ
ンFBを、クリール2の小玉ボビンSBを取外した空の
ボビンハンガ7と対向させる(図29(c))。この時、
篠交換機の右方向端のペッグユニット30Aの前ペッグ
32上には小玉ボビンSBが無いので、前回の篠換で予
備レール11に吊下した小玉ボビンSBと篠交換機20
上のいかなるボビンも干渉せず、その分、予備レール1
1の位置を低くできることになる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図29
【補正方法】変更
【補正内容】
【図29】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図6】
【図7】
【図5】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図23】
【図32】
【図12】
【図13】
【図14】
【図16】
【図17】
【図15】
【図18】
【図19】
【図20】
【図25】
【図21】
【図22】
【図24】
【図26】
【図27】
【図31】
【図28】
【図29】
【図30】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 精紡クリールの前後対の小玉ボビンと予
    備レールの満ボビンとを交換する篠交換機に使用される
    ペッグユニットであって、前後、昇降するスライド体に
    支持体と、上向きの前ペッグとを前後方向に相対的に所
    定量移動可能に設け、この支持体に揺動アームの基部を
    軸支して所定角度水平揺動可能とし、この揺動アームの
    先端部に上向きの後ペッグを設け、揺動アームの長さ、
    及び支持体と前ペッグの相対移動量を、後ペッグが前ペ
    ッグに対して前後方向にクリールのボビンハンガの前後
    ピッチで並ぶ原位置と、左右方向にクリールのボビンハ
    ンガの左右ピッチで並ぶ変位位置との間で移動させる量
    に設定して成ることを特徴とする篠交換機におけるペッ
    グユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5762883A (en) * 1995-08-03 1998-06-09 Mitsubishi Jukogyo Kabushiki Kaisha Wet flue gas desulfurization apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5762883A (en) * 1995-08-03 1998-06-09 Mitsubishi Jukogyo Kabushiki Kaisha Wet flue gas desulfurization apparatus

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