JPH0641821B2 - ガス冷凍機 - Google Patents

ガス冷凍機

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JPH0641821B2
JPH0641821B2 JP60199247A JP19924785A JPH0641821B2 JP H0641821 B2 JPH0641821 B2 JP H0641821B2 JP 60199247 A JP60199247 A JP 60199247A JP 19924785 A JP19924785 A JP 19924785A JP H0641821 B2 JPH0641821 B2 JP H0641821B2
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JP
Japan
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displacer
expander
gas
low temperature
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JP60199247A
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博文 小高
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Seiko Seiki KK
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Seiko Seiki KK
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  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この発明は、クライオポンプ等に好適なガス冷凍機に関
する。
《従来技術とその問題点》 最近、多くの熱力学的サイクルが低温を達成するために
開発されている。その代表的なものがガス冷凍機であ
り、クライオポンプ等に有効に利用されている。
第5図は、クライオポンプに適用された2段式ヘリウム
ガス冷凍機を示すもので、このガス冷凍機1は、円筒状
のエキスパンダ2と、このエキスパンダ2内で往復動可
能に配置されたディスプレイサ3と、ディスプレイサ3
内に設けられた蓄冷器4と、からなり、上記ディスプレ
イサ3によりエキスパンダ2内を常温室5,低温室6,
超低温室7にそれぞれ区画するとともに、常温室5から
低温室6ならびに超低温室7へ蓄冷器4を通じてヘリウ
ムガスを流し込み、図示しない手段、例えばモータ出力
をクランク機構を介してディスプレイサ3を往復動させ
るか、作業ガスの差圧によりディスプレイサ3を往復動
させることにより、低温室6ならびに超低温室7のヘリ
ウムガスを断熱膨脹させることにより寒冷ガスを生成
し、よって低温室6ならびに超低温室7を所望の低温も
しくは超低温に冷却するというものである。
なお図中符号8は、常温室5,低温室6,超低温室7を
それぞれ区画し、温度差をシールするシール部材を示
し、符号9は負荷部分を示す。
上記ガス冷凍機の温度勾配は、第5図下側のグラフに示
すように、常温室5は常温に、低温室6は70〜80K
に、超低温室7は10〜20Kにそれぞれ冷却されてお
り、かつディスプレイサ3内の蓄冷器4が緩かな温度勾
配を持つように設定されている。
従って上記シール部材8は個々のディスプレイサ3の端
部側に位置し、ディスプレイサ3はこのシール部材8に
よりエキスパンダ2内に保持される形となり、かつエキ
スパンダ2内面とディスプレイサ3外面との間隙は微小
なものなので、ディスプレイサ3の往復動により、エキ
スパンダ2内面にディスプレイサ3が接触し、このディ
スプレイサ3の材料は断熱のためベークライトを使用し
ており、ベークライトは摩耗により摩耗粉が発生しやす
くこの摩耗粉が冷凍機の性能を低下させる。すなわちこ
の摩耗粉が、シール部材8のシール性を低下させるとと
もに、蓄冷器4を構成する金属メッシュ等の間隙に入り
込み、蓄冷器4の能力を低下させるという不具合があっ
た。
さらに場合によってはディスプレイサ3の倒れによりシ
ール部材8が各室(常温室5,低温室6,超低温室7)
を確実に断熱シールすることができず、冷凍能力が著し
く低下する等の虞れもあり、これらの対策が急務であっ
た。
《発明の目的》 この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、その
目的とするところは、エキスパンダ内をディスプレイサ
が往復動し、ヘリウムガスを断熱膨脹させるガス冷凍機
において、エキスパンダとディスプレイサとの接触を確
実に防止し、接触により生ずる摩耗粉の発生を皆無と
し、この摩耗粉の悪影響を廃除することにより、常に安
定した冷凍能力を得るようにしたガス冷凍機を提供する
ことにある。
《発明の構成》 前記目的を達成するために、本発明は、外部の熱負荷と
接触するエキスパンダと、このエキスパンダ内を往復動
しかつ内部に蓄冷器を備えたディスプレイサと、ディス
プレイサを上記エキスパンダ内で往復動させるディスプ
レイサ駆動手段とからなり、 上記ディスプレイサにより区切られた可変容量空間に、
送り込まれるガスをディスプレイサの往復動により断熱
膨脹させ、エキスパンダを所望の超低温状態に冷却する
ガス冷凍機において、 上記ディスプレイサの外周部には、該ディスプレイサの
往復動をガイドするガイド部材が周接されているととも
に、このガイド部材には、上記ディスプレイサとエキス
パンダとの隙間空間と上記可変容量空間を連通するため
の切欠きもしくは突起による間隙部を形成し、上記隙間
空間が上記ガスの膨張空間を構成するようにした。
《実施例の説明》 以下、本発明に係るガス冷凍機の一実施例について添付
図面を参照しながら詳細に説明する。
第1図はヘリウムガスを用いた2段式ガス冷凍機の断面
図、第2図ないし第4図は本発明に用いるガイド部材を
示すそれぞれ断面図である。
このガス冷凍機10は、2段に形成された円筒状エキス
パンダ11と、このエキスパンダ11と相似形で、かつ
やや小形のディスプレイサ12と、このディスプレイサ
12がエキスパンダ11内で往復動するように、ディス
プレイサ12を駆動させる駆動手段13とから構成され
ている。
そして上記ディスプレイサ12中には、ヘリウムガスを
冷却させる蓄冷器14が配備され、かつディスプレイサ
12の外周部にはこのディスプレイサ12の往復動によ
り、第1図中、左方向からそれぞれ常温室15,低温室
16,超低温室17を区画するシール部材18が設けら
れている。
前記駆動手段13は、モータ19と、モータ19の出力
軸20を介して連携されるカム21と、このカム21の
駆動をディスプレイサ12の往復動に伝達するカムシャ
フト22とから構成されており、モータ19の回転をカ
ム21により往復動に変換し、カムシャフト22を介し
てディスプレイサ12の往復動に伝達するようにしてい
る。
定常状態における動作サイクルを参考的に説明すると、
始めディスプレイサ12はエキスパンダ11の最下部に
あり、このとき吐出バルブ25が開き、コンプレッサ2
4から高圧のヘリウムガスがディスプレイサ12内へ送
り込まれ、常温室15,低温室16,超低温室17は高
圧となる。
そして駆動手段13の駆動により、ディスプレイサ12
が引き上げられ、常温室15内のヘリウムガスも蓄冷器
14で冷却されながら、低温室16,超低温室17に充
填され、低温室16,超低温室17が最大容積となった
とき、吐出バルブ25が閉じ、代わりに吸入バルブ23
が開く。そして低温室16,超低温室17の高圧ヘリウ
ムガスを蓄冷器14を経て放出する。このときサイモン
膨張、すなわち低温室16、超低温室17の高温ヘリウ
ムガスが膨張しつつ、かつ吸入バルブ23からガスの一
部分を押し出す形で断熱膨張することにより、寒冷が発
生する。そして低温室16,超低温室17は最低圧力と
なり、駆動手段13の駆動によりディスプレイサ12は
押し下げられ、冷却されたヘリウムガスは蓄冷器14を
冷却しながら常温室15に移送される。これでエキスパ
ンダ11の動作の1サイクルが完了する。熱は2つの低
温部すなわち低温室16,超低温室17で吸収され、高
温部で放出される。
ところで、本実施例においては、ディスプレイサ12の
外周部にガイド部材26が周設されており、かつこのガ
イド部材26にはガスの通過を許容する間隙部が形成さ
れている。従って、膨張空間として所定の容量が確保で
きるのでヘリウムガスの断熱膨脹作用に支障をきたすこ
とはない。
第2図に示すガイド部材26は、テフロン製のガイドリ
ングの一部に切欠き部27が設けられている。
なおこのガイド部材26は、通常ステンレス板を使用し
ているエキスパンダ11の内面を傷付けないために表面
滑性の良好な材料を選択すれば良い。
なお第3図,第4図は上記ガイド部材26の変形例を示
すもので、第3図に示すものはリング状のガイド部材2
6′の外周適宜箇所に突起28を設けたもので、第4図
に示すものはガイド部材26″の内周適宜箇所に突起2
9が形成されたものを示す。
従って、これらガイド部材26,26′,26″をエキ
スパンダ12の外周部に周設すれば、エキスパンダ12
が往復動する際、エキスパンダ12はシール部材18と
このガイド部材26により保持され、ディスプレイサ1
2とエキスパンダ11とは接触することはない。さら
に、上記ガイド部材にはそれぞれ切欠き部27,突起2
8,29がそれぞれ形成されているので、このガイド部
材26を通してガスの流通が自由に行われ、所定の容量
が確保できるのでガスの断熱膨脹作用に悪影響を及ぼす
ことはなく、所望の冷却が可能となる。
なお上記実施例のものはモータ駆動方式のガス冷凍機を
例示したが、ガスの差圧を利用したガス駆動方式のガス
冷凍機に適用できることは勿論、かつガス・モータ併用
駆動タイプのガス冷凍機に用いても良い。
《発明の効果》 以上説明してきたように、本発明に係るガス冷凍機にあ
っては、ディスプレイサの外周部にガイド部材を周設
し、ディスプレイサとエキスパンダとの接触を確実に防
止することができるので、従来の如く、ディスプレイサ
の摩耗から生じる摩耗粉による悪影響、例えばシール部
材のシール性の低下、蓄冷器内の目詰まりによる冷却能
力低下等の不具合をことごとく解決することができ、さ
らにディスプレイサの倒れ等の不祥の事態をも未然に防
止することができるものであるから、ガス冷凍機におけ
るシール部材や蓄冷器等の性能を維持し、これらの寿命
を長くすることができ、ガス冷凍機の冷凍能力を長期に
亘り安定して維持することができる効果を有する。
さらにこのガイド部材には切欠き部、突起等が形成され
ており、ディスプレイサとエキスパンダとの隙間空間を
このガイド部材により気密にシールするのではなく、ガ
ス流通の間隙が形成されているので、ガスの断熱膨張の
ための所定の空間が確保できるため、ガス冷凍機の原理
であるサイモン膨張の障害となることはない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るガス冷凍機の一実施例を示す断面
図、第2図ないし第4図は本発明に用いるガイド部材を
示す第1図中A−A断面図、第5図は従来のガス冷凍機
の断面図ならびに温度勾配を示すグラフを示す。 10……ガス冷凍機 11……エキスパンダ 12……ディスプレイサ 13……駆動手段 14……蓄冷器 15……常温室 16……低温室 17……超低温室 18……シール部材 19……モータ 20……出力軸 21……カム 22……カムシャフト 23……吸入バルブ 24……コンプレッサ 25……吐出バルブ 26……ガイド部材 27……切欠き部 28,29……突起

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部の熱負荷と接触するエキスパンダと、
    このエキスパンダ内を往復動しかつ内部に蓄冷器を備え
    たディスプレイサと、ディスプレイサを上記エキスパン
    ダ内で往復動させるディスプレイサ駆動手段とからな
    り、 上記ディスプレイサにより区切られた可変容量空間に送
    り込まれるガスをディスプレイサの往復動により断熱膨
    張させ、エキスパンダを所望の超低温状態に冷却するガ
    ス冷凍機において、 上記ディスプレイサの外周部には、該ディスプレイサの
    往復動をガイドするガイド部材が周設されているととも
    に、このガイド部材には、上記ディスプレイサとエキス
    パンダとの隙間空間と上記可変容量空間を連通するため
    の切欠きもしくは突起による間隙部が形成され、上記隙
    間空間が上記ガスの膨張空間を構成することを特徴とす
    るガス冷凍機。
JP60199247A 1985-09-09 1985-09-09 ガス冷凍機 Expired - Lifetime JPH0641821B2 (ja)

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