JPH0641561B2 - オルガノポリシロキサン組成物 - Google Patents

オルガノポリシロキサン組成物

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JPH0641561B2
JPH0641561B2 JP21524988A JP21524988A JPH0641561B2 JP H0641561 B2 JPH0641561 B2 JP H0641561B2 JP 21524988 A JP21524988 A JP 21524988A JP 21524988 A JP21524988 A JP 21524988A JP H0641561 B2 JPH0641561 B2 JP H0641561B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は室温硬化性オルガノシロキサン組成物,特には
自動車用FIPGシール材として有用とされる室温硬化性オ
ルガノポリシロキサン組成物に関するものである。
(従来の技術) 自動車のエンジン周辺のシールとしては,従来コルク,
有機ゴム,アスベストなどで作られた耐油性のガスケッ
ト,パッキング材が使用されているが,在庫管理および
工程管理が煩雑であり,またそのシール性能にも信頼性
がないという欠点がある。
そのため,この種の用途には室温硬化性のシリコーンゴ
ムを利用したFIPG方式(Formed In Place Gasets)が採用
されるようになり,作業性,密閉性,耐熱性の面で高い
評価が得られているが,オートマチック車に使用されて
いるオートトランスミッション、特にはFF車に使用さ
れているディファレンシャルギヤが一体となっているオ
ートトランスミッションでは従来の室温硬化性シコーン
ゴムを利用したFIPG方式ではギヤオイルの泡立ちが激し
くオイル漏れが起こり使用が不可能であった。
(発明の構成) 本発明はこのような不利を解決することのできる室温硬
化性オルガノポリシロキサン組成物に関するものであ
り,これは1)分子鎖両末端が水酸基で封鎖されたジオル
ガノポリシロキサン100重量部,2)一般式 (式中,R1は非置換または置換1価炭化水素基,R2
よびR3は水素原子あるいは同一または異種の非置換ま
たは置換1価炭化水素基,R4は非置換または置換1価
炭化水素基,nは3または4)で示されるα,β−置換
ビニロキシシランまたはその加水分解物1〜25重量
部,3)一般式 (式中,R5は同一または異種の非置換または置換1価
炭化水素基)で示される1価の基を1分子中に少なくと
も1個有するオルガノシランまたはシロキサン0.01〜1
0重量部,4)分子鎖両末端がトリオルガノシロキシ基で
封鎖された重合度が300以上のジオルガノポリシロキ
サンおよび/または一般式 (R6は水素原子またはアミノアルキル基,R7は-(CH2)
3NHR6で表わされる基もしくは非置換または置換一価炭
化水素基,R8は同一または異種の非置換または置換1
価炭化水素基,m,1は整数)で示される分子中に少な
くともアミノ基を1ケ含有するオルガノシロキサン0.1
〜100重量部,5)トリオルガノシロキシ単位およびSi
O2単位よりなる網状ポリシロキサン0.1〜50重量部,
6)カーボン,酸化亜鉛,炭酸亜鉛,酸化マグネシウム,
炭酸カルシウムより選ばれる充填剤1〜500重量部と
からなることを特徴とするものである。
本発明を構成する上記の第1成分と第2成分とは室温硬
化性シリコーンゴム組成物として公知のものであり,こ
の第1成分としての分子鎖両末端が水酸基で封鎖された
ジオルガノポリシロキサンは一般式 で示されるものであり,これはその両末端基が水酸基で
封鎖されたジオルガノポリシロキサンである。この式中
のRはメチル基,エチル基,プロピル基などのアルキル
基,シクロヘキシル基などのシクロアルキル基,ビニル
基,アリル基などのアルケニル基,フェニル基,トリル
基などのアリール基あるいはこれらの基の水素原子が部
分的にハロゲン原子などで置換された基であるが,この
Rは同一の基でも異種の基であってもよく,またこの式
中のnはこのジオルガノポリシロキサンの25℃における
粘度が25〜500,000csの範囲,好ましくは1,000〜100,00
0csの範囲を与える数である。
また,本発明の組成物を構成する第2成分としてのビニ
ロキシシランまたはその部分加水分解物は,本発明の組
成物において架橋剤として作用するものであるが,この
ものは一般式 で示され,このR1は前記したRと同様の非置換または
置換一価炭化水素基,R2,R3は水素原子またはR1
同様の同一または異種の非置換または置換一価炭化水素
基,R4は非置換または置換二価炭化水素基で、nは3
または4とされる。このビニロキシシランまたはその加
水分解物としてはメチル(イソプロペノキシ)シラン,
ビニル(イソプロペノキシ)シラン,フェニルトリ(イ
ソプロペノキシ)シラン,プロピルトリ(イソプロペノ
キシ)シラン,テトラ(インプロペノキシ)シラン,3,
3,3−トリフルオロプロピル(イソプロペノキシ)シラ
ン,3−クロロプロピル(イソプロペノキシ)シラン,
メチルトリ(1−フェニルエチニロキシ)シラン,メチ
ルトリ(イソブテニロキシ)シラン,メチルトリ(イソ
ペンチロキシ)シラン,ビニル(シクロペタノキシ)シ
ラン,メチルトリ(シクロヘキサノキシ)シランならび
にこれらの部分加水分解物などが例示されるが,これら
は該当する各種ケトンとハロゲン化シランとをトリエチ
ルアミン,ジメチルアニリンなどの有機アミンまたは金
属ナトリウムなどを酸受容体とし,必要に応じて酸化亜
鉛などを触媒として脱塩酸反応させることにより得るこ
とができる。
なお,この第2成分の第1成分に対する配合量は,上記
した第1成分100重量部に対し1重量部以下ではこの
組成物製造時あるいは保存中にゲル化を起こしたり,硬
化后に得られる弾性体が目的とする物性を示さなくな
り,25重量部以上とするとこの組成物の硬化時の収縮
率が大きくなり,またこの硬化物の弾性も低下するの
で,1〜25重量部の範囲とする必要がある。
つぎに本発明の組成物を構成する第3成分としてのオル
ガノシランまたはシロキサンは本発明の組成物において
硬化触媒として作用するものであるが,このものは一般
で示され,R5は前記したR2と同様の水素原子あるいは
同一または異種の非置換または置換一価炭化水素基とさ
れる一価の基を1分子中に少なくとも1個有するオルガ
ノシランまたはシロキサンとされるが,上記の式で示さ
れる1価の基はどのような2価の基を介してケイ素原子
に結合してもよく,この2価の基としてはアルキル基ま
たはオキシアルキレン基が例示される。このオルガノシ
ランまたはシロキサンとしては下記のもの が例示されるが,これらのうちではその合成が容易であ
るなどの理由から式 で示されるものが好ましいものとされる。
このオルガノシランまたはシロキサンは例えばグアニジ
ンまたはグアニジン誘導体とハロゲン置換アルキル基を
有するシランまたはシロキサンとを適当な酸受容体の存
在下で反応させることによって合成することができる。
なお,このものの配合量はこれを第1成分100重量部
に対して0.01重量部以下とするとこの組成物を空気中に
曝した場合にタックフリーの皮膜形成に長時間要する
し,その内部硬化性がわるくなり,10重量部以上とす
ると皮膜形成時間が数秒間と極めて短くなって作業性に
劣るようになるほか加熱時に変色などが起こるので,0.
01〜10重量部の範囲とする必要があるが,好ましい範
囲は0.1〜1重量部とされる。
本発明の組成物を構成する第4成分のa)としての分子鎖
両末端がトリオルガノシロキシ基で封鎖された重合度が
300以上のジオルガノポリシロキサンは一般式 で示されるものである。これは両末端がトリオルガノシ
ロキシ基で封鎖されたジオルガノポリシロキサンであ
る。この式中のR9はメチル基,エチル基,プロピル基
などのアルキル基,シクロヘキシル基などのシクロアル
キル基,ビニル基,アリル基などのアルケニル基,フェ
ニル基,トリル基などのアリール基あるいはこれらの基
の水素原子が部分的にハロゲン原子などで置換された基
であるが,このR9は同一の基でも異種の基であっても
よく,またこの式中のkが300以下であると本発明の
組成物が潤滑油に溶け出した場合にその潤滑油の泡立ち
を抑えることができないため,この式中のkは300以
上の整数とされる。
また,第4成分のb)成分としては一分子中に少なくとも
アミノ基を一ケ含有するオルガノシロキサンであり一般
で示されるものである。この式中、R6は水素原子また
はアミノアルキル基,R7は-(CH2)3NHR6で表わされる
基、もしくはR8と同様な非置換または置換一価炭化水
素基,R8はRと同様な非置換または置換一価炭化水素
基,m,1は整数で示されるものである。
なお,この第4成分の第1成分に対する配合量は,上記
した第1成分100重量部に対して0.1重量部以下では
本発明の組成物が潤滑油に溶け出した場合にその潤滑油
の泡立ちを抑えることができず,100重量部以上添加
するとこの組成物の硬化時の強度が低下するので,0〜
100重量部の範囲,好ましくは3〜20重量部とする
必要がある。
また,本発明を構成する第5成分としてのトリオルガノ
シロキシ単位およびSiO2単位よりなる網状ポリシロキサ
ンはエンジンオイル,ギヤオイルなどで劣化後のアル
ミ,アルミダイキャスト,鉄等の接着性向上剤として作
用するものであり,トリオルガノクロロシランとテトラ
クロロシランの共加水分解あるいはトリオルガノアルコ
キシシランとテトラアルコキシシランの共加水分解によ
り合成することができる。トリオルガノクロロシランと
してはトリメチルクロロシラン,ビニルジメチルクロロ
シラン,フェニルジメチルクロロシラン,アリルジメチ
ルクロロシラン,ジビニルメチルクロロシラン,トリビ
ニルクロロシラン,トリフェニルクロロシランなどが例
示される。また,トリオルガノアルコキシシランとして
はトリメチルメトキシシラン,ビニルジメチルメトキシ
シラン,フェニルジメチルエトキシシラン,アリルジメ
チルメトキシシラン,ジビニルメチルメトキシシラン,
トリビニルメトキシシラン,トリフェニルメトキシシラ
ン,トリメチルプロポキシシラン,トリメチルブトキシ
シランなどが例示される。また,テトラアルコキシシラ
ンとしてはテトラメトキシシラン,テトラエトキシシラ
ン,テトラプロポキシシラン,テトラブトキシシランな
どが例示される。これら網状ポリシロキサンはベンゼ
ン,トルエンなどの有機溶剤と水との混合物中へ上記ト
リアルキルクロロシランとテトラクロロシランあるいは
上記トリオルガノアルコキシシランとテトラアルコキシ
シランの混合物を滴下することにより合成することがで
きる。
なお,この第5成分の第1成分に対する配合量は,上記
した第1成分100重量部に対して0.1重量部以下では
本発明の組成物に対する接着性向上剤として作用が少な
く,50重量部以上添加すると本発明の組成物が硬化時
に充分なゴム物性が得られないので,0.1〜50重量部
の範囲,好ましくは1〜10重量部とする必要がある。
また,本発明を構成する第6成分としてのカーボン,酸
化亜鉛,炭酸亜鉛,酸化マグネシウム,炭酸カルシウム
より選ばれる充填剤はこの組成物の硬化後の耐エンジン
オイル性,耐ギヤオイル性向上剤として作用するもので
ある。この第6成分の第1成分に対する配合量は,上記
した第1成分100重量部に対して1重量部以下では本
発明の組成物に対する耐エンジンオイル性,耐ギヤオイ
ル性向上剤としての作用が少なく,500重量部以上で
は本発明の組成物が硬化時に充分なゴム物性が得られな
いので,1〜500重量部の範囲,好ましくは5〜10
0重量部とする必要がある。
本発明の組成物は上記した第1〜第6成分の所定量を乾
燥雰囲気中で均一に混合することにより一液型の室温硬
化性組成物として得られるが,これは第1成分,第3成
分,第4成分,第5成分および第6成分の均一混合物と
第2成分とを別包装とし,使用時にこれらを混合する二
液型のものとしてもよい。また,この組成物は空気中に
暴露すると空気中の湿分によって架橋反応が進行し,ゴ
ム弾性体に硬化する。
また,煙霧質シリカ,沈降性シリカ,二酸化チタン,酸
化アルミニウム,石英粉末,タルクおよびベントナイト
などの補強剤,アスベスト,ガラス繊維および有機繊維
などの繊維質充填剤,メタクリル酸カリウムなどの耐油
性向上剤,着色剤,ベンガラおよび酸化セリウムなどの
耐熱性向上剤,耐寒性向上剤,ポリエーテルなどのチク
ソトロピー剤,脱水剤,γ−アミノプロピルトリエトキ
シシランなどの接着性向上剤などを添加してもよく,こ
れらは必要に応じてその所定量を添加すればよい。
この組成物は潤滑油低起泡性とそのシール性からオート
マチック車に使用されているオートトランスミッション
特にはFF車に使用されているディファレンシャルギヤ
が一体となているオートトランスミッションのFIPG材料
として適しているほか,また建設工業,電気工業,電子
工業用の機器で潤滑油の攪拌の激しい部位へのシール材
としても有利に使用できるものである。
つぎに本発明の実施例をあげるが,例中の部はいずれも
重量部を示したものであり,粘度は25℃での測定値を
示したものである。
実施例1〜4,比較例1 分子鎖両末端が水酸基で封鎖された,粘度が5,200csの
ジメチルポリシロキサン100部にビニルトリイソプロ
ペノキシシラン6.0部,式 で示されるグアニジル基含有シラン0.7部,γ−アミノ
プロピルトリエトキシシラン1.0部,トリメチルクロロ
シランとテトラクロロシランの共加水分解物5.0部,酸
化亜鉛75部および煙霧質シリカ16部を無水の状態で
混合して試料Iを作ると共に,ついでこれに分子鎖両末
端がトリメチルシロキシ基で封鎖された平均重合度が5
15のジメチルポリシロキサン0.1部,1.0部,5.0部お
よび10部添加して試料II〜Vを作った。
つぎにこれら試料I〜V0.75gをキシレン3.75gに溶解
し,これをトヨタ純正キャッスルオートフルードD−II
(トヨタ自動車(株)製商品名)250gを添加し,均
一に溶解させた。このオイルをJIS K 2518「石油製品泡
立ち試験方法」に準じて,第1図に示した泡立ち試験装
置により,24℃,93.5℃および冷却後の24℃での泡立
ち度,泡安定度を測定した結果を第1表に示した。ここ
で泡立ち度とは5分間空気を吹き込み終了直後の泡の量
(ml)であり,泡安定度とは泡立ち度測定後さらに10
分間放置した後の泡の量(ml)である。また,この試料
I〜Vの溶解したオイル165.5℃で72時間劣化した後
の泡立ち度,泡安定度を測定したところ,第1表に併記
した結果が得られた。
つぎに,この試料I〜Vから厚さ2mmのシートを作り,
20℃−55%RHの雰囲気下で7日間放置してゴム弾性
体とし,これを120℃に保持したトヨタ純正キャッス
ルオートフルードD−II(前出)の中へ240時間浸漬
後のゴム物性を調べたところ第2表に示した結果が得ら
れた。つぎにこれらの試料I〜Vを第2図に示した予め
サンドペーパーでその表面を磨いた100×25×1mm
のJIS G3141の冷間圧延鉄板1の一端上面に25×10m
mの面積でシール材2を塗布し,この塗布面を挟んだ位
置に厚さ1mmのテフロン板をスペーサー3として載置し
た後,この上に上記と同様の鉄板を重ね,500gの重
垂4を載せ,ついでこれらを20℃−55%RHの雰囲気
下で96時間放置してこの塗布面を硬化させ,これを1
20℃に保持したトヨタ純正キャッスルオートフルード
D−II(前出)の中へ240時間浸漬後の剪断接着力を
測定したところ,第2表に併記した結果が得られた。ま
た,JIS H 4000のアルミニウム板についても同様な試験
を行なったところ,第2表に併記した結果が得られた。
注)泡立ち度:5分間空気を吹き込み終了直後の泡の量
(ml) 泡安定度:泡立ち度測定後さらに10分間放置した後の
泡の量(ml) 実施例6,7,比較例2 分子鎖両末端が水酸基で封鎖された,粘度が5,000csの
ジメチルポリシロキサン100部にビニルトリイソプロ
ペノキシシラン5.5部,式 で示されるグアニジル基含有シラン0.6部,γ−アミノ
プロピルトリエトキシシラン1.3部,トリメチルメトキ
シシランとテトラメトキシシランの共加水分解物2.5部
およびカーボンブラック18部を無水の状態で混合して
試料VIIIを作ると共に,ついでこれに分子鎖両末端がト
リメチルシロキシ基で封鎖された平均重合度が318の
ジメチルポリシロキサン(第4成分)5部および10部
添加して試料VI,VIIを作った。
つぎにこれら試料VI〜VIIIを用いて実施例1〜4と同様
な方法で泡立ち度,泡安定度を測定したところ第3表に
示した結果が得られた。また,この試料VI〜VIIIの溶解
したオイルを165.5℃で72時間劣化した後,実施例1
〜4と同様な方法で泡立ち度,泡安定度を測定したとこ
ろ第3表に示した結果が得られた。
また,この試料VI〜VIIIを用いて実施例1〜4と同様な
方法で2mm厚シートおよび剪断接着用サンプルを作成
し,これを120℃に保持されたトヨタ純正キャッスル
オートフルードD−II(前出)の中に240時間浸漬
し,劣化後の物性を測定したところ,第4表に示した結
果が得られた。
実施例8,比較例3 分子鎖両末端が水酸基で封鎖された,粘度が21,100csの
ジメチルポリシロキサン100部にメチルトリイソプロ
ペノキシシラン6.0部,式 で示されるグアニジル基含有シラン0.8部,γ−エチレ
ンジアミノプロピルトリメトキシシラン1.1部,炭酸カ
ルシウム10部,ビニルジメチルクロロシランとテトラ
クロロシランの共加水分解物2.5部およびカーボンブラ
ック16部を無水の状態で混合して試料IXを作ると共
に,ついでこれに分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基
で封鎖された平均重合度が425のジメチルポリシロキ
サン5部添加して試料Xを作った。
つぎにこれら試料IX,Xを用いて実施例1〜4と同様な
方法で泡立ち度,泡安定度を測定したところ第5表に示
した結果が得られた。
また,この試料IX,Xを用いて実施例1〜4と同様な方
法で2mm厚シートおよび剪断接着用サンプルを作成し,
これを120℃に保持されたトヨタ純正キャッスルモー
ターオイル10W−30(トヨタ自動車(株)製商品名)の
中に240時間浸漬し,劣化後の物性を測定したとこ
ろ,第6表に示した結果が得られた。
実施例9,比較例4 分子鎖両末端が水酸基で封鎖された,粘度が5,200csの
ジメチルポリシロキサン100部にフェニルトリイソプ
ロペノキシシラン7.0部,式 で示されるグアニジル基含有シラン0.7部,γ−アミノ
プロピルトリエトキシシラン1.0部,フェニルジメチル
クロロシランとテトラクロロシランの共加水分解物2.0
部およびカーボンブラック17部を無水の状態で混合して
試料XIを作ると共に,ついでこれに平均分子式 で示されるアミノシロキサン5部添加して試料XIIを作
った。
つぎにこれら試料XI,XIIを用いて実施例1〜4と同
様な方法で泡立ち度,泡安定度を測定したところ第7表
に示した結果が得られた。
また,この試料XI,XIIを用いて実施例1〜4と同様
な方法で2mm厚シートおよび剪断接着用サンプルを作成
し,これを120℃に保持されたトヨタ純正キャッスル
モーターオイル10W−30(トヨタ自動車(株)製商品
名)の中に240時間浸漬し,劣化後の物性を測定した
ところ,第8表に示した結果が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明において使用した泡立ち試験装置であ
り、第2図は本発明の剪断接着力を測定する方法の斜視
図を示したものである。 1.被着鉄板,被着アルミニウム板, 2.シール材, 3.スペーサー, 4.重垂。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 83:08 83:04) (72)発明者 佐藤 伸一 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越化 学工業株式会社シリコーン電子材料技術研 究所内 審査官 保倉 行雄 (56)参考文献 特開 昭59−80463(JP,A) 特開 昭54−11953(JP,A)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分子鎖両末端が水酸基で封鎖されたジオル
    ガノポリシロキサン 100重量部
  2. 【請求項2】一般式 (式中,R1は非置換または置換1価炭化水素基,R2
    よびR3は水素原子あるいは同一または異種の非置換ま
    たは置換1価炭化水素基,R4は非置換または置換2価
    炭化水素基,nは3または4)で示されるα,β−置換
    ビニロキシシランまたはその加水分解物1〜25重量部
  3. 【請求項3】一般式 (式中,R5は同一または異種の非置換または置換1価
    炭化水素基)で示される1価の基を1分子中に少なくと
    も1個有するオルガノシランまたはシロキサン 0.01〜10重量部
  4. 【請求項4】a)分子鎖両末端がトリオルガノシロキシ基
    で封鎖された重合度が300以上のジオルガノポリシロ
    キサンおよび/またはb)一般式 (R6は水素原子またはアミノアルキル基,R7は-(CH2)
    3NHR6で表わされる基もしくは非置換または置換一価炭
    化水素基,R8は同一または異種の非置換または置換一
    価炭化水素基,mは1は整数)で示される分子中に少な
    くともアミノ基を1ケ含有するオルガノシロキサン 0.1〜100重量部
  5. 【請求項5】トリオルガノシロキシ単位およびSiO2単位
    よりなる網状ポリシロキサン0.1〜50重量部
  6. 【請求項6】カーボン,酸化亜鉛,炭酸亜鉛,酸化マグ
    ネシウム,炭酸カルシウムより選ばれる充填剤1〜50
    0重量部 とからなることを特徴とするオルガノポリシロキサン組
    成物。
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