JPH064145Y2 - 油圧ブレ−キ弁 - Google Patents

油圧ブレ−キ弁

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JPH064145Y2
JPH064145Y2 JP17517585U JP17517585U JPH064145Y2 JP H064145 Y2 JPH064145 Y2 JP H064145Y2 JP 17517585 U JP17517585 U JP 17517585U JP 17517585 U JP17517585 U JP 17517585U JP H064145 Y2 JPH064145 Y2 JP H064145Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば油圧モータを回転させて油圧ショベル
や油圧クレーン等の慣性体を走行駆動する油圧駆動装置
等に設けられる油圧ブレーキ弁に関する。
〔従来技術〕
本出願人は先に、油圧ショベルや油圧クレーン等を走行
駆動するため、特開昭59-117967号公報として、第4図
ないし第6図に示す如き油圧駆動装置および外向き流れ
の油圧ブレーキ弁を提案した。
図において、1は油圧源となる油圧ポンプ、2は該油圧
ポンプ1からの圧油により回転駆動されるアクチュエー
タとしての油圧モータで、該油圧モータ2は慣性体とし
ての油圧シヨベルや油圧クレーン等の走行装置3を走行
駆動せしめるようになっている。ここで、油圧ポンプ1
からの圧油はメインリリーフ弁4により所定の設定圧P
に設定されている。そして、この圧油は油圧モータ2
を、駆動した後、戻り油となってタンク5に環流される
構成となっている。6は油圧モータ2の回転方向を切換
えるために手動操作される方向切換弁で、該方向切換弁
6は中立位置6Aから左側の切換位置6Bに切換えられ
るとき、油圧モータ2を矢示A方向に、右側の切換位置
6Cに切換えられるとき、油圧モータ2を矢示B方向に
それぞれ回転させるように、油圧ポンプ1から油圧モー
タ2への圧油の給排を制御している。
7は方向切換弁6の各ポートと油圧モータ2の各ポート
にそれぞれ配管8A,9A,8B,9Bを介して接続さ
れた油圧ブレーキ弁を示し、該油圧ブレーキ弁7は一対
の油通路10,11と、該各油通路10,11の途中に
設けられたカウンタバランス弁12と、該カウンタバラ
ンス弁12と油圧モータ2との間に位置して前記各油通
路10,11間に設けられた一対のクロスオーバリリー
フ弁13,14とから大略構成され、前記各油通路1
0,11はカウンタバランス弁12の一側の各ポートを
前記各配管8A,9Aを介して方向切換弁6の各ポート
と連通させた油路10A,11Aと、前記各配管8B,
9Bを介して油圧モータ2の各ポートと連通させた油路
10B,11Bと、該各油路10B,11Bをカウンタ
バランス弁12の他側の各ポートと連通させた油路10
C,11Cとから構成されている。
そして、該各油路10C,11Cと各油路10A,11
Aとの間にはカウンタバランス弁12と並列になるよう
に一対のチェック弁15,16が介装され、該各チェッ
ク弁15,16はそれぞれ油路10A,11Aから油路
10C,11Cに向けてのみ油液の流通を許すようにな
っている。また、前記各油路10B,11B間には連通
孔17,18がそれぞれ穿設され、該各連通孔17,1
8の端部には前記各クロスオーバリリーフ弁13,14
用の弁座17A,18Aが設けられている。そして、該
各弁座17A,18Aの直径は第5図に示すように寸法
に設定されている。
ここで、前記各クロスオーバリリーフ弁13,14は外
向き流れ形式のもので、該各クロスオーバリリーフ弁1
3,14は各弁座17A,18Aに離着座することによ
り各油路10B,11B間を連通・遮断するポペット形
の弁体13A,14Aと、該各弁体13A,14Aの基
端が臨むばね室13B,14Bと、該各ばね室13B,
14B内に設けられ各弁体13A,14Aを閉弁方向に
付勢するばね13C,14Cからなり、各弁体13A,
14Aの直径は寸法dに設定されている(第5図参
照)。そして、該各弁体13A,14Aが各弁座17
A,18Aに着座しているとき、各弁体13A,14A
の先端面内側部分 にはそれぞれ油路11B,10Bの圧力が作用し、先端
面外側部分 にはそれぞれ油路10B,11Bの圧力が作用するよう
になっている。
そして、前記内側部分 は外側部分 に比較してその受圧面積が大きくなるように、 なる関係に設定されており、前記各弁座17A,18A
の直径は各弁体13A,14Aの直径に対して なる関係を満たすように形成されている。一方、前記各
ばね室13B,14Bはそれぞれリリーフ側となる各油
通路11,10の油路11A,10Aと通路19,20
を介して油通路11,10をクロスするように接続され
ており、方向切換弁6を切換位置6Bに切換えたときに
は、ばね室14Bに油圧ポンプ1からの圧油が通路20
を介して供給され、切換位置6Cに切換えたときには、
ばね室13Bに油圧ポンプ1からの圧油が通路19を介
して供給され、該各ばね室14B,13Bは高圧となっ
て、該各ばね室14B,13B内を摺動する弁体14
A,13Aを閉弁状態におくようになっている。
従来技術による油圧ブレーキ弁7が設けられた油圧駆動
装置は上述の構成を有するもので、走行装置3を走行駆
動させるには、方向切換弁6を切換えて油圧ポンプ1か
らの圧油を油圧モータ2に供給すれば、油圧モータ2が
回転駆動され、走行装置3は走行駆動されるようにな
る。そこで、方向切換弁6を図中左側の切換位置6Bに
切換えた場合を例に挙げて、その作動を説明する。
方向切換弁6を切換えると、油路10Aが油圧ポンプ1
と接続されると共に、油路11Aがタンク5と接続され
る。従って、油路10A.11A間に差圧が生じ、この
差圧によってカウンタバランス弁12が中立位置から図
中左側の切換位置に切換わる。この結果、油圧ポンプ1
から吐出され、メインリリーフ弁4によって所定の設定
圧Pに設定された圧油は油路10Aから油路10C,
10Bおよび配管8Bを介して油圧モータ2に供給さ
れ、油圧モータ2を矢示A方向に回転させる。そして、
該油圧モータ2からの戻り油は、配管9B、油路11
B,11C,11Aおよび配管9Aを介してタンク5に
環流する。
次に、方向切換弁6を中立位置6Aに復帰させると、油
圧ポンプ1から回路内への圧油の供給が停止され、油路
10A,11Aは共にタンク5と接続された状態とな
り、カウンタバランス弁12は中立位置に復帰する。こ
の結果、油圧モータ2への圧油の供給は停止され、油圧
モータ2は慣性回転するが、この慣性回転は後述するよ
うにクロスオーバリリーフ弁13のブレーキ作用によっ
て、徐々に停止せしめられる。
ここで、従来技術では、上述した式(1)の関係から、
各クロスオーバリリーフ弁13,14は弁体13A,1
4Aの先端面内側部分 が先端面外側部分 に比較して受圧面積が大きくなっている上に、油圧モー
タ2を回転させるときには、方向切換弁6を切換位置6
Bまたは6Cに切換えることにより、ばね室14Bまた
は13Bに油圧ポンプ1からの圧油が通路20または1
9を介して供給されるから、該ばね室14Bまたは13
Bは高圧状態におかれる。
従って、油圧モータ2を矢示A方向に回転させていると
きに、油路10B内の圧力をメインリリーフ弁4による
設定圧Pと同圧とし、各ばね13C,14Cのばね荷
重をfとした場合、 なる関係を満たすようにばね荷重fを設定することによ
り、各クロスオーバリリーフ弁13,14を閉弁状態に
おき、油圧モータ2を大きな駆動力でもって回転駆動で
きる。
一方、油圧モータ2を停止させるために、方向切換弁6
を中立位置6Aに復帰させると、カウンタバランス弁1
2も中立位置に復帰し、油路10Aと10Bおよび油路
11Aと11Bの連通が遮断される。しかし、この状態
で、走行装置3からの慣性力により油圧モータ2が矢示
A方向に慣性回転せしめられると、該油圧モータ2がポ
ンプ作用を行ない、油路10B内の油液を吸引して油路
11B側に吐出する。この結果、該油路11B内の圧力
が上昇し、油路10B側が低圧となる。
ところが、従来技術では、上述した式(2)により となっているから、各クロスオーバリリーフ弁13,1
4の開弁圧を前記設定圧Pより低い値Pとし、ばね
荷重fを、 なる関係に満たすことによって、上述の(2)式は、 となり、この(2)′式に基づいて、前記油路11B内
の圧力が前記値P(P<P)以上となったとき
に、弁体13Aを開弁させて矢示C方向の外向き流れを
生起できる。このように、弁体13Aが開弁すると、油
路11B内の圧力を油路10B側にリリーフして、この
ときの抵抗力により、慣性エネルギを吸収し、ブレーキ
作用を与える。
なお、各弁座17A,18Aの直径dと各弁体13
A,14Aの直径寸法dとの関係は、前述の(2)′
式から、 となるように設定されている。
かくして、従来技術では、車輌の走行時等油圧駆動装置
の作動中は高い設定圧Pに保持して大きな駆動力を発
揮できる上に、停止時には前記設定圧Pより低い値P
でクロスオーバリリーフ弁13または14を開弁し
て、圧力をリリーフさせることができ、油圧モータ2に
加わる慣性力を吸収して、該油圧モータ2を停止させる
ことが可能となる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
然るに、上述した従来技術では、下記のような未解決な
問題が生じている。
即ち、油圧モータ2を停止させるときに、例えば弁体1
3Aを開弁させて矢示C方向の外向き流れを生起させて
いるから、第5図中に示すように、弁体13Aの開弁時
には、該弁体13Aの先端面における受圧面積が領域S
に相当する部分から領域S′に相当する部分にまで縮小
する。即ち、弁体13Aを大きく開弁させ矢示C方向に
油液を流出させる場合には、第6図に示すように流量の
増加に応じて、クロスオーバリリーフ弁13のリリーフ
圧は値Pよりもさらに大きくなる。このため、弁体1
3Aをばね13Cに抗して開弁させるには値Pよりも
高い圧力が必要となり、いわゆるオーバライド特性が悪
いという問題が生じる。これは一般に運動量保存の法則
から、流体力の影響としても説明できるものである。そ
して、このオーバライド特性が悪いという問題は矢示C
方向の外向き流れを生起させている限り、解決すること
が困難な問題として残ってしまう。
本考案は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもの
で、本考案は油圧駆動装置の作動中には高い設定圧に保
持して大きな駆動力を発揮できる上に、停止時には前記
設定圧より低い圧力でクロスオーバリリーフ弁を開弁し
て、油圧モータ等に加わる慣性力を緩やかに吸収でき、
オーバライド特性を良くできるようにした油圧ブレーキ
弁を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上述した問題点を解決するために、本考案による油圧ブ
レーキ弁は、一端が油圧源側と接続され、他端がアクチ
ュエータと接続される一対の油通路と、該各油通路の途
中に設けられたカウンタバランス弁と、該カウンタバラ
ンス弁とアクチュエータ側との間に位置して前記各油通
路間に設けられた一対のクロスオーバリリーフ弁とを備
えている。
そして、本発明が採用する構成の特徴は、前記各クロス
オーバリリーフ弁を、弁座に離着座することにより、前
記各油通路間の連通路を当該油通路から連通路に向けて
内向きに流れる内向き流れを連通・遮断する弁体と、該
弁体の基端が臨むばね室と、該ばね室内に設けられ前記
弁体を閉弁方向に付勢するばねと、前記弁体の先端に突
設され、前記連通路を内向きに流れる内向き流れによっ
て閉弁方向の力を発生させる突部とで形成し、一端が前
記ばね室に接続され、他端が前記カウンタバランス弁と
油圧源側との間に位置して前記各クロスオーバリリーフ
弁と対応する前記各油通路にそれぞれ並行に接続される
通路を設け、前記各クロスオーバリリーフ弁の開弁圧を
メインリリーフ弁の設定圧Pより低い値Pとし、か
つ該各クロスオーバリリーフ弁は各弁座の直径をD
各弁体の直径をDとしたときに、 となるように該各弁座および各弁体を形成したことにあ
る。
〔作用〕
このように構成することにより、各油通路が閉塞され、
カウンタバランス弁が閉弁してもアクチュエータの慣性
回転によって一方の油通路側が高圧となり、クロスオー
バリリーフ弁の開弁圧に達すると、弁体が弁座から離れ
開弁する。このように、クロスオーバリリーフ弁が開弁
すると、弁体の受圧面積が大きくなり、開弁方向の力が
増加しようとする。しかし、該弁体に設けた突部によっ
て開弁方向の力を相殺するように閉弁方向の力を発生
し、リリーフ設定圧を一定に保持することができる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を第1図ないし第3図に基づいて
説明する。なお、実施例において、前述した第4図に示
す従来技術と同一の構成要素には同一の符号を付し、そ
の説明を省略するものとする。
図において、21は本実施例で採用する油圧ブレーキ弁
で、該油圧ブレーキ弁21は従来技術で用いた油圧ブレ
ーキ弁7とほぼ同様に構成されている。然るに、該油圧
ブレーキ弁21では各油路10B,11B間に連通孔2
2,23が穿設され、該各連通孔22,23の端部には
後述する各クロスオーバリリーフ弁24,25用の弁座
22A,23Aが設けられている。そして、該各弁座2
2A,23Aの直径は第2図に示すように寸法Dに設
定されている。
24,25はカウンタバランス弁12と油圧モータ2と
の間に位置した各油通路10,11の油路10B,11
B間に設けられた一対のクロスオーバリリーフ弁で、該
各クロスオーバリリーフ弁24,25は従来技術による
外向き流れのクロスオーバリリーフ弁13,14と異っ
て、内向き流れ形式となっている。即ち、前記各クロス
オーバリリーフ弁24,25は各弁座22A,23Aに
離着座することにより各油路10B,11B間を連通・
遮断するポペット形の弁体24A,25Aと、該各弁体
24A,25Aの基端が臨むばね室24B,25Bと、
該各ばね室24B,25B内に設けられ各弁体24A,
25Aを閉弁方向に付勢するばね24C,25Cと、前
記各弁体24A,25Aの先端から軸方向に突設され、
径方向に円板状に張り出すように形成された突部24
D,25Dとからなり、各弁体24A,25Aの直径は
第2図に示すように寸法Dに設定されている。そし
て、該各弁体24A,25Aが各弁座22A,23Aに
着座しているとき、各弁体24A,25Aの先端面内側
部分 にはそれぞれ油路11B,10Bの圧力が作用し、先端
面外側部分 にはそれぞれ油路10B,11Bの圧力が作用するよう
になっている。
ここで、該外側部分 は内側部分 に比較して、その受圧面積が大きく、各ばね24C,2
5Cのばね荷重をfとし、メインリリーフ弁4の設定圧
をPとしたときに、 なる関係を満たすように設定されている。また、各クロ
スオーバリリーフ弁24,25の開弁圧をP(P
)としたときに、前記ばね荷重fは、 f=π/4(D −D )P…(4) なる関係を満たすから、前記式(3),(4)により、 π/4(D <π/4(D )P
(5) となり、この式(5)に基づいて各弁体24A,25A
と各弁座22A,23Aは、 なる関係を満たすようにそれぞれ設計されている。さら
に、前記各ばね室24B,25Bは各クロスオーバリリ
ーフ弁24,25とそれぞれ対応する各油路10,11
の油路10A,11Aと通路26,27を介して並列に
接続されており、方向切換弁6を切換位置6Bに切換え
たときには、ばね室24Bに通路26を介して油圧ポン
プ1からの圧油が供給され、切換位置6Cに切換えたと
きには、ばね室25Bに通路27を介して油圧ポンプ1
からの圧油が供給される。
次に、以上の通り構成される本実施例の作動について、
方向切換弁6を図中左側の切換位置6Bに切換えた場合
を例に挙げて説明する。なお、本実施例でもその基本的
作動については従来技術によるものと格別差異はないの
で、その説明は省略する。
まず、方向切換弁6の切換操作によりカウンタバランス
弁12も同方向に切換わり、油路10B側は高圧とな
り、油路11B側は低圧となる。このとき、クロスオー
バリリーフ弁24のばね室24Bには通路26を介して
油圧ポンプ1からの圧油が供給されているから、弁体2
4Aは閉弁状態に保持される。一方、クロスオーバリリ
ーフ弁25の弁体25Aにはその先端面内側部分 にメインリリーフ弁4で設定された設定圧Pの圧力が
作用するが、前記式(3)により、 なる関係におかれているから、該弁体25Aも閉弁状態
に保持される。
かくして、車輌の走行時等油圧駆動装置の作動中は油通
路10内を高い圧力状態(設定圧P)に保持して大き
な駆動力を油圧モータ2に与えることができる。
次に、油圧モータ2を停止させるために、方向切換弁6
を中立位置6Aに復帰させたときに、油圧モータ2がポ
ンプ作用を行ない油路11B側が高圧となった状態につ
いて説明する。この状態ではカウンタバランス弁12も
方向切換弁6と共に中立位置に復帰するから、各油路1
0A,11Aはタンク5と接続されて低圧状態となり、
ばね室24B,25Bは共に低圧となっている。この状
態で油路11B内の圧力が上昇して、クロスオーバリリ
ーフ弁24,25の開弁圧P(P<P)以上にな
ると、クロスオーバリリーフ弁25の弁体25Aにはそ
の先端面外側部分 に前記開弁圧Pが作用し、前記式(4)により該弁体
25Aは開弁され、油路11Bから油路10Bに向けて
矢示D方向の内向き流れが生じ、該油路11B内の圧力
をリリーフすることができ、該油圧モータ2に加わる慣
性力を吸収して、該油圧モータ2を停止させることがで
きる。
さらに、この状態では弁体25Aの開弁時に矢示D方向
の内向き流れを生じさせているから、第2図に示すよう
に、該弁体25Aの先端面における受圧面積が領域S
の外側に相当する部分から領域S′の外側に相当する
部分にまで拡大して、該弁体25Aに矢示E方向、即ち
開弁方向の大きな力が作用し、弁開度を大きくしてリリ
ーフ流量を増加させ、リリーフ圧Pを低下させようと
する。
しかし、本実施例では弁体25Aの先端には突部25D
を設ける構成とし、前記矢示D方向の内向き流れを該突
部25Dに衝突させることにより矢示F方向、即ち閉弁
方向の力を生じさせることができ、該矢示F方向の力に
よって前記矢示E方向の力を部分的に相殺することがで
きる。従って、本実施例では、矢示E方向の力によりク
ロスオーバリリーフ弁25のリリーフ圧が第3図中に点
線で示す如く値Pよりも下がるのを、矢示F方向の力
を生起させることによって、実線で示す如く補償するこ
とができ、オーバライド特性を確実に良くすることがで
きる。
なお、前記実施例では、各弁体24A,25Aの先端側
に図示の如く円板状に張り出すように突部24D,25
Dを形成するものとして述べたが、該各突部24D,2
5Dの形状はこれに限定されず、他の形状に形成しても
よい。この場合、各突部24D,25Dによって第2図
中に示すような矢示F方向の力を生起させ、リリーフ圧
を第3図に実線に示すような特性に補償することが
できればよい。
〔考案の効果〕
以上詳述した通り、本考案の油圧ブレーキ弁によれば、
各クロスオーバリリーフ弁を一対の油通路から該各油通
路間を連通する連通路に向け内向きに流れる内向き流れ
の弁構造とし、該各クロスオーバリリーフ弁のばね室を
カウンタバランス弁と油圧源との間に位置して該各クロ
スオーバリリーフ弁と対応する各油通路に並行に接続
し、該各油通路間の連通路を連通・遮断する弁体の先端
に該連通路を流れる内向き流れによって閉弁方向の力を
発生させる突部を形成し、一方前記各クロスオーバリリ
ーフ弁の開弁圧をメインリリーフ弁の設定圧Pより低
い値Pとし、各弁座の直径をD、各弁体の直径をD
としたときに となるように該各弁座および各弁体を形成する構成とし
たから、油圧モータ等のアクチュエータを回転させると
きには各クロスオーバリリーフ弁を閉弁させた状態に保
持して大きな駆動力を与えることができ、アクチュエー
タを停止させるときには比較的低い開弁圧Pで内向き
流れのリリーフを行なうことができ、しかもクロスオー
バリリーフ弁が開弁することによって弁体の受圧面積が
大きくなり、開弁方向の力が増加しようとしても、該弁
体に設けた突部によって開弁方向の力を相殺するような
閉弁方向の力を発生させ、リリーフ設定圧を一定に保持
することができ、オーバライド特性を良好ならしめるこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案の実施例を示し、第1図は
油圧ブレーキ弁を設けた油圧駆動装置の回路図、第2図
は第1図中の要部を示す拡大図、第3図はクロスオーバ
リリーフ弁のリリーフ圧と流量との関係を示す特性線
図、第4図ないし第6図は従来技術を示し、第4図は第
1図と同様の回路図、第5図は第4図中の要部を示す第
2図と同様の拡大図、第6図はクロスオーバリリーフ弁
のリリーフ圧と流量との関係を示す特性線図である。 1…油圧ポンプ、2…油圧モータ、4…メインリリーフ
弁、10,11…油通路、12…カウンタバランス弁、
22A,23A…弁座、24,25…クロスオーバリリ
ーフ弁、24A,25A…弁体、24B,25B…ばね
室、24C,25C…ばね、26,27…通路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端が油圧源側と接続され、他端がアクチ
    ュエータと接続される一対の油通路と、該各油通路の途
    中に設けられたカウンタバランス弁と、該カウンタバラ
    ンス弁とアクチュエータ側との間に位置して前記各油通
    路間に設けられた一対のクロスオーバリリーフ弁とから
    なる油圧ブレーキ弁において、前記各クロスオーバリリ
    ーフ弁を、弁座に離着座することにより、前記各油通路
    間の連通路を当該各油通路から連通路に向けて内向きに
    流れる内向き流れを連通・遮断する弁体と、該弁体の基
    端が臨むばね室と、該ばね室内に設けられ前記弁体を閉
    弁方向に付勢するばねと、前記弁体の先端に突設され、
    前記連通路を内向きに流れる内向き流れによって閉弁方
    向の力を発生させる突部とで形成し、一端が前記ばね室
    に接続され、他端が前記カウンタバランス弁と油圧源側
    との間に位置して前記各クロスオーバリリーフ弁と対応
    する前記各油通路にそれぞれ並行に接続される通路を設
    け、前記各クロスオーバリリーフ弁の開弁圧をメインリ
    リーフ弁の設定圧Pより低い値Pとし、かつ該各ク
    ロスオーバリリーフ弁は各弁座の直径をD、各弁体の
    直径をDとしたときに、 となるように該各弁座および各弁体を形成したことを特
    徴とする油圧ブレーキ弁。
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