JPH0641426U - 茶樹管理装置における被刈取体の処理装置 - Google Patents

茶樹管理装置における被刈取体の処理装置

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JPH0641426U
JPH0641426U JP8578392U JP8578392U JPH0641426U JP H0641426 U JPH0641426 U JP H0641426U JP 8578392 U JP8578392 U JP 8578392U JP 8578392 U JP8578392 U JP 8578392U JP H0641426 U JPH0641426 U JP H0641426U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、茶樹の管理を行う装置に関するも
のであって、特に刈り均しのために剪枝された樹枝片や
収穫された茶葉を一定位置に導くための新規な装置を提
供することを目的とする。 【構成】 本考案の茶樹管理装置における被刈取体の処
理装置は、刈刃42によって茶樹の一部を刈り取り、被
刈取体を後方に空気流Fによって移送させ、一定位置に
まとめる装置において、前記刈刃42後方には収容袋4
3を設けるとともに、この収容袋43の終端43Bを畝
間6に位置させるようにしたことを特徴とする。 【効果】 本考案の装置は、刈刃42によって刈り取ら
れた被刈取体を収容袋43によって確実に所定の方向に
案内することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の目的】 【産業上の利用分野】
本考案は、茶樹の管理を行う装置に関するものであって、特に刈り均しのため に剪枝された樹枝片や収穫された茶葉を一定位置に導くための新規な装置に係る ものである。
【0002】
【考案の背景】
茶園の管理作業の一つとして茶葉の収穫を安定させるためや樹勢を向上させる ために茶樹の樹枝、枝葉を刈り取る剪枝作業が行われるが、その作業状態や作業 段階によって習慣的に整枝、浅刈り、深刈り、中刈り、台刈り等と呼び分けられ ている。これらの殆どの作業にあっては、切り払われた樹枝片は茶畝間に放置さ れるものであり、このため従来からこの種の作業を行う剪枝機には空気流で樹枝 片を所定方向に吹き飛ばすための部材が設けられている。具体的には可搬式の二 人用剪枝機にあっては刈刃を駆動する原動機を駆動源とした送風機ユニットによ って空気流を生起させ、この空気流によって刈刃に刈り取られた樹枝片を原動機 と反対側の端部に吹き飛ばすようにしていた。しかしながらこのような空気流に よる樹枝片等の案内等があったとしても完全に正確な作用は期待できず、一部は 茶畝上に飛散してしまうことも完全には回避できない。
【0003】 ところで更にこの種の剪枝作業についても省力化が求められてくるようになる と、可搬式のものからレール走行台車や畝間走行台車に剪枝機ユニットを搭載し て剪枝作業を行う傾向となり、このような場合には剪枝された樹枝片の処理も可 搬式における場合とは多少異なり、更にそれに適した厳密な処理が求められる。 例えば自走式のうち、剪枝機ユニットのエンジン側を畝間を単軌条で走行する台 車ユニットに搭載するような形態のものの場合には、剪枝機ユニットのエンジン 側が畝間に位置するため、これを下方にして他端部側を茶畝のほぼ中央上端部に 位置させて作業を行い、且つ畝間側(原動機側)に刈り取った樹枝片を放擲する ような作業形態をとる。しかしながらこのような手法をとると畝間側(樹枝片が 放擲される側)には剪枝機ユニットにおける原動機のほか、走行台車の駆動ユニ ット等の種々の機能部材が存在し、そのまま刈り取られた樹枝片を落としたので はこれら機能部材の円滑な作動を妨げるというおそれも予想される。このためこ の種の自走式の剪枝機にあっては、可搬式の剪枝機以上に被刈取体である樹枝片 の案内を更に正確に行うことも要求されている。
【0004】 更に茶葉収穫のための摘採作業を行うにあたっても従来可搬機あるいは自走式 のものいずれの場合にも刈刃後方に茶葉の収容袋を取り付けることが行われてい るが、このものは単に収容袋を接続させただけであって、それ以上の格別な工夫 はなく、多くはこのものが茶畝上をずり動きながら茶葉を収容してゆくものであ り、その作業は必ずしも円滑に行われるものではなかった。
【0005】
【開発を試みた技術的事項】
本考案はこのような背景からなされたものであって、剪枝作業あるいは茶葉の 摘採作業において被刈取体を合理的に一定位置に導き、その作業を円滑に行い得 るようにした茶樹管理装置の開発を試みたものである。
【0006】
【考案の構成】 【目的達成の手段】
すなわち本出願の茶樹管理装置における被刈取体の処理装置の第一の考案は、 刈刃によって茶樹の一部を刈り取り、被刈取体を後方に空気流によって移送させ 、一定位置にまとめる装置において、前記刈刃後方には収容袋を設けるとともに 、この収容袋の終端を茶畝間に位置させるようにしたことを特徴として成るもの である。
【0007】 また本出願の茶樹管理装置における被刈取体の処理装置の第二の考案は、前記 要件に加え、前記収容袋の終端は受取側開口に比べてすぼまり状態に形成し、且 つ収容袋の終端は受取開口の中心位置に比べて一方の側に偏在して形成されてい ることを特徴として成るものである。
【0008】 更にまた本出願の茶樹管理装置における被刈取体の処理装置の第三の考案は、 前記要件に加え、前記収容袋は終端を開放したものであることを特徴として成る ものである。 これら考案により前記目的を達成しようとするものである。
【0009】
【考案の作用】
本考案にあっては整枝された樹枝片や摘採された茶葉等の被刈取体が収容袋に よって円滑に畝間に案内される。
【0010】
【実施例】
以下本考案を図示の実施例に基づいて具体的に説明する。符号1は本考案を実 施した茶樹管理装置であって、このものは一例として台車ユニット2に対し実質 的に剪枝作業を行う管理機ユニット3が組み合わされて成る。勿論、本考案は台 車ユニット2と管理機ユニット3とが組み合わされる形態が一つの好ましい実施 例であるが、管理機ユニット3のみに対しても適用できる。
【0011】 まず台車ユニット2について説明する。図示の実施例において、符号10は台 車ユニット2のフレームであって、一例として鋼製あるいは軽合金製等の角パイ プ等を組み合わせて構成する。この実施例におけるフレーム10は、ほぼ垂直に 設けられるメインポスト11に対しその下端に水平方向に延びる走行体支持アー ム12を設け、前記メインポスト11の途中にはその中間付近にハンドルブラケ ット13を設ける。更にこのメインポスト11に対しては管理機支持ブラケット 14をその下方近くに設けるものであって、メインポスト11に外嵌めされるよ うな形態で上下方向にその取付位置を調節自在とした状態に取り付けられる。
【0012】 具体的には管理機支持ブラケット14は前記ハンドルブラケット13と反対方 向に延びるようにほぼ水平に支持ステー14aを具えるとともに、上方に前記メ インポスト11にほぼ沿って立ち上がり、上部において水平に張り出したほぼL 字形をした吊持ステー14bとを具え、更にクランプボルト14cを設け、この クランプボルト14cの作用端を張り出すことによって、前記メインポスト11 との固定状態を維持できるようにして成る。
【0013】 一方、前記メインポスト11に対してその内部に摺動自在に挿入される状態に 発電機支持ブラケット15を設ける。このものはメインポスト11内に嵌まり込 む角パイプ状のスライド部15aに対しその上端から水平に張り出すようにマウ ント部15bを設けて成るものであり、この発電機支持ブラケット15はメイン ポスト11に対して取り付けられたクランプボルト15cがねじ込まれることに よりメインポスト11との固定状態が維持される。
【0014】 そしてこれら管理機支持ブラケット14と発電機支持ブラケット15との間に は一例としてモータシリンダを適用した昇降シフトシリンダC1 を介在させる。 すなわち昇降シフトシリンダC1 の本体側を発電機支持ブラケット15のマウン ト部15bの下面に接続するとともに、昇降シフトシリンダC1 の摺動子側端部 を前記管理機支持ブラケット14に接続して成る。このようにすることによって 例えば管理機支持ブラケット14または発電機支持ブラケット15のいずれか一 方をそれらのクランプボルト14c、15cを締め込むことによってメインポス ト11に固定した際に昇降シフトシリンダC1 を収縮させることにより他の固定 されていない側の部材の昇降を図るようにする。この昇降操作によって実質的に は管理機ユニット3の設定高さの調節が行われる。
【0015】 このような各種のブラケット等を含んで成るフレーム10に対して更に次のよ うな部材が組み付けられる。まず符号20は走行駆動輪であって、一例として空 気タイヤを用いた車輪を前記フレーム下方の走行体支持アーム12の先端部に設 ける。この走行駆動輪20の近くには図4に示すように駆動モータMを搭載し、 その出力スプロケットS1 と前記走行駆動輪20の従動スプロケットS2 との間 にチェーン21を懸張させてその回転を伝達する。そしてこの駆動モータMと走 行駆動輪20との間にはその接続を断接するためのクラッチ機構22を具える。 このものは走行駆動輪20の車軸に対して前記従動スプロケットS2 が常時自由 回転し得る状態となっており、一方、走行駆動輪20の車軸と共に回転するクラ ッチディスク22aをその軸に対し軸方向に摺動自在に構成しておくとともに、 クラッチディスク22aと前記従動スプロケットS2 との間に係合構造を具えて おき、クラッチディスク22aをクラッチスプリング22bに抗して従動スプロ ケットS2 から切り離したときにクラッチが切れた状態とする。
【0016】 その作動はクラッチシフタ23によって行われるものであって、クラッチシフ タ23におけるシフトフォーク23aが前記クラッチディスク22aのシフト動 作を行うとともに、クラッチシフタ23の他端にはレリーズレバー23bが設け られ、このものが例えばハンドルに設けられたレバー操作等を受けて移動させら れるクラッチワイヤ23cによって引かれることによって前記クラッチディスク 22aを従動スプロケットS2 から切り離すようにする。
【0017】 なお前述した走行駆動輪20は走行体の一例であり、走行体としてはこのよう なタイヤ形式のものに限らず、例えばクローラタイプのもの等適宜のものが適用 できる。また本明細書において走行体が単軌条に設けられている旨記載するのは 実質的に一本の茶畝間を走行するような走行体が設けられている意味であって、 走行駆動輪20が例えばダブルタイヤ状に接した状態、あるいはある程度の幅を もった状態に設定されていたとしても単軌条として設けられていることに変わり はない。また後述するように当然ながら茶園における管理作業を行うにあたり機 体の左右バランスがとれている方が操作面で行いやすいことはいうまでもなく、 この実施例では図2に示すように後述する補助輪25に対し走行駆動輪20は幾 分か作業を行う茶畝5側に偏在したような状態となっている。いわば車輪のトレ ッド位置がずれた状態に設定されているのである。勿論、このトレッド位置は合 致させた状態であっても勿論差し支えない。
【0018】 一方、走行駆動輪20に対して対向する走行体支持アーム12の端部には補助 輪25が設けられる。このものはフレーム10に対し上下方向並びに走行方向に 一定範囲可動状態に取り付けられて成るものであって、具体的には一例としてベ ルクランク状のリンクブラケット26が走行体支持アーム12に対しそ一端部側 のピボット軸27において回動自在に取り付けられ、そのリンクブラケット26 の下端が引き寄せられ状態に懸架スプリング28によって走行駆動輪20側に引 かれており、これによってリンクブラケット上端を支点としたフォーク29に支 持された車輪が上下方向に移動し得るように構成されている。またこの補助輪2 5については、フォーク29のキャスタ軸29Aが幾分か回動し得る範囲に設定 されており、これによって自然な直進走行が可能となる。
【0019】 更に前記メインポスト11の中間付近に設けられたハンドルブラケット13か らは一例として二股状のハンドル30がその取付角度をセレーション31によっ て調節自在に取り付けられている。なおこのハンドル30の取付位置そのものは ハンドルブラケット13全体がメインポスト11に沿って上下に移動し得るよう に構成することによって適宜の固定位置に設定し得るようにしてもよい。
【0020】 次に前記発電機支持ブラケット15には前記走行駆動輪20の駆動モータMに 給電する発電機33を搭載する。そしてこの発電機支持ブラケット15について もすでに述べているとおり、昇降シフトシリンダC1 を作動させることによって その設定位置を調節し得る。すなわち発電機33の搭載位置(高さ)を調節する には管理機支持ブラケット14をクランプボルト14cを締め込むことによって 固定状態とした後、昇降シフトシリンダC1 を収縮させるのである。このように するときには昇降シフトシリンダC1 の収縮に応じて前記発電機ブラケット15 が昇降し、適宜の位置に設定される。なお発電機33を含め各台車ユニット2に 搭載される管理機ユニット3とを茶樹管理装置1を構成する部材については走行 駆動輪20のトレッド方向をほぼ重心を中心位置として概ねバランスがとれてい るようなレイアウトをとることが好ましい。また走行時の安定性を考慮すると、 前記発電機33はこのような高い位置に設けるほか、例えば走行駆動輪20のカ バー24を利用してその上方に取り付けるなど搭載位置を低く設定することも好 ましい。
【0021】 次に管理機ユニット3の取付構造と併せ、管理機ユニット3の設定位置調整機 構50について説明する。まず管理機ユニット3の一例である剪枝機は支持ステ ー14aによって剪枝機フレーム40のエンジン側端部付近が回動自在に支持さ れる。そして剪枝機フレーム40の上部中央付近には接続ブラケット51が設け られ、この接続ブラケット51を含んで、接続ブラケット51とメインポスト1 1の側部上方より張り出す吊持ステー14bとの間に設定位置調整機構50が設 けられる。
【0022】 設定位置調整機構50は、管理機ユニット3の回動駆動源であるシフタ52と 、このシフタ52の摺動子53の作用長を拡大する伸長拡大部54と、前記剪枝 機フレーム40に設けられる接続ブラケット51とを具えて成っており、このう ちシフタ52としては、一例としてモータシリンダから成る傾斜シフトシリンダ C2 が適用される。また伸長拡大部54は前記支持ステー14a、吊持ステー1 4b、シフタ52及び剪枝機フレーム40との間で一種のスライダ揺動クランク 機構を形成するもので、吊持ステー14bに一端を回動自在に支承させて成る拡 張アーム54aと、この拡張アーム54aの自由端側及び前記接続ブラケット5 1間をつなぐ連結杆55とを具えて成っている。
【0023】 拡張アーム54aは一例として平面円弧状の二枚の金属製平板を並設して成る ものであり、このうち一方は更に直線状に延長形成されている。なお拡張アーム 54aのこのような円弧状部分の内側に形成される空間を逃げ部56と定義する ものであり、この逃げ部56を設けることで吊持ステー14bと拡張アーム54 aとの干渉を避け、拡張アーム54aの回動範囲を増大させているのである。
【0024】 一方、連結杆55は、傾斜シフトシリンダC2 の摺動子53の動きを前記拡張 アーム54aに伝える働きをするものであり、その一端は傾斜シフトシリンダC 2 の摺動子53と共に接続ブラケット51における所定の接続位置に回動自在に 支承され、他端は拡張アーム54aにおいて直線状に延長形成された部位の先端 付近に同じく回動自在に支承されている。
【0025】 そして拡張アーム54aに対しては更に傾斜シフトシリンダC2 の基端部が回 動軸57によって回動自在に支持されるものであって、これにより傾斜シフトシ リンダC2 は拡張アーム54aの回動に伴って揺動しながら往復運動する構成と なっている。
【0026】 そしてこのような傾斜シフトシリンダC2 の摺動子53及び連結杆55が接続 される接続ブラケット51は剪枝機フレーム40への取付部である平板状部分と 、この取付部の上面中央より上方に立ち上がる前記摺動子53及び連結杆55と の接続部とから成っていて、このうち接続部には接続位置調整機構58が設けら れる。なお図1〜5に示す本実施例においては、摺動子53及び連結杆55を回 動自在に軸支する部分を複数個所設け、摺動子53及び連結杆55を取り付ける 際にこれらを選択することで管理機ユニット3の傾斜角の調整範囲の更なる拡大 を行っている。
【0027】 そしてここに適用される管理機ユニット3の一例である剪枝機は適宜可搬式の ものと基本構成を同じくするものであり、二人用可搬式剪枝機の操作ハンドルを 取り外したような形態をとる。このことから、その基本構成は、常法に従い刈刃 42を畝幅方向に設け、これを内燃機関あるいは電動モータを適用した前記原動 機41によって駆動する。そして刈刃42の周辺には本装置の特徴的構成である 収容袋43と、剪枝した樹枝片Aを収容袋43に送るための送風装置44とを設 け、更に刈刃42の後方にはガイド板42A、スライド板42Bを設ける。
【0028】 まず送風装置44について更に詳しく述べると、符号44Aは前記原動機41 の出力軸側に組み込まれた送風機ユニットであって、この送風機ユニット44A からそのケーシングの一部を含む送風ダクト44Bが刈刃の一例としてほぼ前方 斜め上方において刈刃42に沿うように延長形成される。そして更にその先端側 には一例としてフレキシブルチューブを適用した先端ダクト44Cを更に接続さ せる。先端ダクト44Cは原動機41の反対側の端部において剪枝機フレーム4 0に対して固定され、ここに主吹出孔44Dを開口させる。従ってこの実施例に おいては主吹出孔44Dは原動機41と反対側において原動機側に向かって空気 流F1 が供給されるような向きに設定されている。勿論、剪枝態様によってはこ のような向きに設定することを限定するものではなく、例えば従来の可搬式のよ うに原動機41側から他端側に向かって吹き出すような形態をとってももとより 差し支えない。なお以下空気流を総称するときには空気流Fとして示す。
【0029】 主吹出孔44Dはフレキシブルチューブを適用した先端ダクト44Cの先端に 開口しているが、この先端ダクト44Cについてもフレキシブルチューブを適用 すること限定しない。一定の剛性を有する樹脂パイプあるいは金属パイプ等を適 用してもよい。また送風ダクト44B、先端ダクト44Cが一体化したような形 態をとってももとより差し支えないし、更には剪枝機フレーム40のフレーム部 材等の内部をダクトとして利用する等の手法もとり得るものである。要は所定の 位置から所定の方向に向かって空気流が供給されるような配管構造をとればよい のである。
【0030】 更に前記送風機ユニット44Aのケーシングの一部をも兼ねた部位における送 風ダクト44Bからはその下方に一例として三基の副吹出管44Eを分岐させ、 その先端を副吹出孔44Fとする。具体的には送風機ユニット44Aのケーシン グの一部から空気流F2 を導き出すようにしたものであり、副吹出孔44Fの作 用方向は前記主吹出孔44Dの空気流F1 の供給先端側において、それを後方に 案内するような吹出方向に設定されている。
【0031】 更にまた前記送風ダクト44Bと先端ダクト44Cとの間には補助吹出管44 Gを分岐させ、その先端は補助吹出孔44Hとする。このものは一例として送風 ダクト44Bと先端ダクト44Cとの間に設けられたジョイントピース44Iに 取り付けられ、且つその向きを変更調節できるように構成されている。勿論この ような吹出方向を調節できる構造は、前記主吹出孔44D及び副吹出孔44F等 の一つまたは幾つか、あるいはそれらのすべてに適用してももとより差し支えな い。
【0032】 更にまたこのような送風装置44の後方には刈り取った樹枝片Aの案内を更に 確実にするために前述の収容袋43を設けるものであって、以下このものについ て説明する。この収納袋43はその刈り取られた樹枝片Aの受取側開口43Aを 刈刃42のほぼ全幅にわたるように大きく開口させるものであって、これを装着 するために前記収容袋43の係止フック40Aを剪枝機フレーム40の上下及び 幅方向に数カ所設ける。そして収容袋43における受取側開口43Aは当該フッ クに係止できるようにゴムバンド43C等を通して構成しておく。更に収容袋4 3の特徴的構成は図7に示すようにその終端43Bを刈り取った樹枝片A等の受 取側開口43Aに比べて充分に小さく、且つ受取側開口43Aの中心より一方の 側にずれたような形態とする。
【0033】 そしてその終端43Bは剪枝作業等の場合において、樹枝片Aを畝間6に放擲 したままでよいような場合には、これを開放したものとする。勿論これを回収し たい場合には、この終端43Bは閉鎖した状態としてもよい。なお収容袋43が 茶畝5上をずれるように移動してゆく際に移動抵抗が管理機ユニット3の一例で ある剪枝機を後方に引いて管理機ユニット3がフレーム10に対しモーメントを 生ずることとなるから、これを回避するために前記収容袋43には牽引用のワイ ヤ45を取り付け、このものを例えば走行駆動輪20のカバー24等に接続させ 、収容袋43が剪枝機に対して弛んだ状態に保持されるようにしてもよい。
【0034】 本考案たる茶樹管理における被刈取体の処理装置は以上述べたような具体的な 構造を有するものであり、以下被刈取体の一例である刈り取られた樹枝片Aの処 理態様を中心にその作動態様並びに茶樹管理方法について説明する。この作業に あたっては常法に従い管理機ユニット3である剪枝機を茶畝5に対して所定の位 置に高さ、角度等を調整し、原動機41を駆動しながら台車ユニットを茶畝5間 に走行させ、管理機ユニット3である剪枝機の刈刃42を駆動して茶樹の刈り込 みを行う。このとき原動機41によって駆動される送風機ユニット44は空気流 Fを送風ダクト44Bから先端ダクト44Cに供給し、これらは主吹出孔44D と副吹出孔44F、更には補助吹出孔44Hから所定の方向に吹き出されること となる。
【0035】 まず主吹出孔44Dからの空気流F1 はガイド板42Aにほぼ沿って原動機4 1側に向かうものであり、刈刃42によって刈り取られた樹枝片Aはガイド板上 を原動機41側に向かうように移動させられてゆく。そして原動機41近くにお いては副吹出孔44Fからの後方に向かう空気流F2 によって集められてきた樹 枝片Aはガイド板42Aの後方に吹き飛ばされるようになるものであり、その吹 き飛ばされる位置は茶畝5の畝間6であって、台車ユニット2の諸機能部材から 外れた後方に吹き飛ばされるのである。勿論この傾向を助けるため、補助吹出孔 44Hからの幾分か斜め後方に向かう空気流F3 吹き出しも更に有効である。
【0036】 勿論、刈り取り状況を見て主吹出孔44D、副吹出孔44F、補助吹出孔44 H等のいずれか一つ、あるいはそれらの幾つか、あるいはすべての方向を調節し て好ましい樹枝片Aの放擲位置を設定することができる。また更にこの刈り取っ た樹枝片Aの処理を確実にするため、収容袋43を次のように利用する。すなわ ち収容袋43の受取開口43Aを、その上端側は剪枝機フレーム40やスライド 板42Bにおける係止フック40Aに引っかけるとともに、下方は前記ガイド板 42Aの下方に差し込まれるように(すなわちガイド板42Aとスライド板42 Bとの間に割り込むように)取り付けるのである。このようにするときにはガイ ド板42Aから吹き飛ばされてくる樹枝片Aは収容袋43に入り、更にその終端 43Bは畝間6側に偏向して設けられていることから、畝間6側に案内されてゆ き、終端43Bが開口しているときには順次畝間6に排出される。
【0037】 なお以上述べたすべての実施例において、なおこの茶樹管理装置1は当然、作 業者が一人で操作できるものであるが、更に図1、2に示すように剪枝機フレー ム40に対し更に補助ハンドル46を取り付け、茶畝5の他方の側にも作業者を 配置していわば二人作業とすることももとより可能である。
【0038】
【他の実施例】
本考案は以上述べた実施例を代表的な実施例とするものであるが、更に他の変 形も可能である。まず収納袋43における終端43Bについては、これが開口し たものと閉鎖したものとを、別途収容袋43として用意するほか、閉じ開き自在 として、被刈取体を収容したままで回収できる場合と、そのまま放置する場合と の二通りの使用ができるようにすることも可能である。すなわち図11(a)に 示すように、この部分を例えば巾着あるいはファスナ等によって閉じ開きできる ようにしてもよいのである。更にまた図11(b)に示す実施例は終端43Bを 茶畝5の両側に向かうように二股状に分岐させたものである。勿論この場合にあ っても終端43Bを開閉自在としてもよい。更にまた図11(c)(d)に示す ように特に収容袋43の終端43Bを閉じて、この部分に茶葉等を収容して移動 してゆく場合の作動を円滑にするために、収容袋43の終端43Bの付近の下面 に例えばソリ板状のスキッドプレート43Dやコロを具えた支持架台43E等を 付設したり、別途用意するようにしてもよい。
【0039】 また先に述べた実施例は自走式の剪枝機に適用されたものであるが、適用対象 機種としては従来の二人用可搬式の剪枝機であってもよいし、また茶葉を収穫す る摘採機にそのまま適用してもよい。このような摘採機を適用するに場合におい ては、収容袋43の終端43Bを開口させた状態として被刈取体を放置できるよ うなタイプとするときには従来の摘採機が剪枝機としても流用できる途を開くの である。勿論、終端43Bが閉じているときには茶葉の収穫に用いることができ るのである。
【0040】
【考案の効果】
本考案は以上述べたような構成を有するから、刈刃42によって刈り取られた 被刈取体を収容袋43によって確実に所定の方向に案内することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用した茶樹管理装置の使用状態を示
す透視斜視図である。
【図2】同上正面図である。
【図3】同上各部の動きを示す斜め後方からの斜視図で
ある。
【図4】台車ユニット下部の走行体の駆動機構を透視し
て示す斜視図である。
【図5】管理機ユニットの設定位置調整機構の作動状態
を示す説明図である。
【図6】管理機ユニットを拡大して示す正面図である。
【図7】同上平面図である。
【図8】同上斜め後方からの斜視図である。
【図9】各吹出孔から吹き出される空気流の流れを示す
骨格的平面図である。
【図10】収納袋を示す斜視図である。
【図11】収納袋の他の実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 茶樹管理装置 2 台車ユニット 3 管理機ユニット 5 茶畝 6 畝間 7 枕地 10 フレーム 11 メインポスト 12 走行体支持アーム 13 ハンドルブラケット 14 管理機支持ブラケット 14a 支持ステー 14b 吊持ステー 14c クランプボルト 15 発電機支持ブラケット 15a スライド部 15b マウント部 15c クランプボルト 20 走行駆動輪(走行体) 21 チェーン 22 クラッチ機構 22a クラッチディスク 22b クラッチスプリング 23 クラッチシフタ 23a シフトフォーク 23b レリーズレバー 23c クラッチワイヤ 24 カバー 25 補助輪 26 リンクブラケット 27 ピボット軸 28 懸架スプリング 29 フォーク 29A キャスタ軸 30 ハンドル 31 セレーション 33 発電機(カウンタバランサ) 40 剪枝機フレーム 40A 係止フック 41 原動機 42 刈刃 42A ガイド板 42B スライド板 43 収容袋 43A 受取側開口 43B 終端 43C ゴムバンド 43D スキッドプレート 43E 支持架台 44 送風装置 44A 送風機ユニット 44B 送風ダクト 44C 先端ダクト 44D 主吹出孔 44E 副吹出管 44F 副吹出孔 44G 補助吹出管 44H 補助吹出孔 44I ジョイントピース 45 ワイヤ 46 補助ハンドル 50 設定位置調整機構 51 接続ブラケット 52 シフタ 53 摺動子 54 伸長拡大部 54a 拡張アーム 55 連結杆 56 逃げ部 57 回動軸 58 接続位置調整機構 59 係合溝 A 樹枝片 C1 昇降シフトシリンダ C2 傾斜シフトシリンダ F 空気流 F1 空気流 F2 空気流 F3 空気流 M 駆動モータ S1 出力スプロケット S2 従動スプロケット

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈刃によって茶樹の一部を刈り取り、被
    刈取体を後方に空気流によって移送させ、一定位置にま
    とめる装置において、前記刈刃後方には収容袋を設ける
    とともに、この収容袋の終端を茶畝間に位置させるよう
    にしたことを特徴とする茶樹管理装置における被刈取体
    の処理装置。
  2. 【請求項2】 前記収容袋の終端は受取側開口に比べて
    すぼまり状態に形成し、且つ収容袋の終端は受取開口の
    中心位置に比べて一方の側に偏在して形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の茶樹管理装置における被
    刈取体の処理装置。
  3. 【請求項3】 前記収容袋は終端を開放したものである
    ことを特徴とする請求項1または2記載の茶樹管理装置
    における被刈取体の処理装置。
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