JPH0641402Y2 - ガラスアンテナ - Google Patents
ガラスアンテナInfo
- Publication number
- JPH0641402Y2 JPH0641402Y2 JP1987127361U JP12736187U JPH0641402Y2 JP H0641402 Y2 JPH0641402 Y2 JP H0641402Y2 JP 1987127361 U JP1987127361 U JP 1987127361U JP 12736187 U JP12736187 U JP 12736187U JP H0641402 Y2 JPH0641402 Y2 JP H0641402Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductive film
- transparent conductive
- antenna
- window glass
- reception
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
- Details Of Aerials (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は透明導電膜をアンテナ導体として使用する自動
車のガラスアンテナに関する。
車のガラスアンテナに関する。
自動車のリアークウォータ窓ガラスの略全面に被着した
透明導電膜に、線状導体をその周縁に沿って一部が欠損
した開放ループ状に接合すると共に、リアークウォータ
窓ガラスの縁部に沿って少なくとも線状導体の部分及び
線状導体のない透明導電膜の部分に給電端子を設け、各
給電端子の受信信号をダイバーシティ受信機に供給する
ことにより、窓ガラスの透視性を損わずに高い受信利得
が得られるようにしたガラスアンテナである。
透明導電膜に、線状導体をその周縁に沿って一部が欠損
した開放ループ状に接合すると共に、リアークウォータ
窓ガラスの縁部に沿って少なくとも線状導体の部分及び
線状導体のない透明導電膜の部分に給電端子を設け、各
給電端子の受信信号をダイバーシティ受信機に供給する
ことにより、窓ガラスの透視性を損わずに高い受信利得
が得られるようにしたガラスアンテナである。
従来より自動車の後部窓ガラスの裏面（車内側）に曇り
止め用の複数本のヒータ線と共にラジオ受信用のアンテ
ナ線を付設したものが知られている。このアンテナ線は
一般にAM及びFM帯域において良好な受信出力が得られる
ようにチューニングされていて、TV放送電波を受信する
ことができない。従って車内においてラジオ放送及びTV
放送を受信するためには、TV用の専用アンテナを付設し
なければならない。しかし自動車の車体は大部分が鉄板
であり、またリア窓ガラスはヒータ線及びラジオ用アン
テナ線などによって占有されているので、付設可能部分
は極めて限られている。またフロントガラスにアンテナ
線を付設することは視界上好ましくない。
止め用の複数本のヒータ線と共にラジオ受信用のアンテ
ナ線を付設したものが知られている。このアンテナ線は
一般にAM及びFM帯域において良好な受信出力が得られる
ようにチューニングされていて、TV放送電波を受信する
ことができない。従って車内においてラジオ放送及びTV
放送を受信するためには、TV用の専用アンテナを付設し
なければならない。しかし自動車の車体は大部分が鉄板
であり、またリア窓ガラスはヒータ線及びラジオ用アン
テナ線などによって占有されているので、付設可能部分
は極めて限られている。またフロントガラスにアンテナ
線を付設することは視界上好ましくない。
そこでリアークウォータ窓ガラスにアンテナ導体を付設
し、これをTV用のアンテナ導体として用いている。しか
しアンテナ導体として銀ペースト等を印刷、焼成したも
のを用い、チューニングのために複雑に引き回した配線
パターンを採用すると、窓ガラスの透視性が損われ、視
野障害が生じる。
し、これをTV用のアンテナ導体として用いている。しか
しアンテナ導体として銀ペースト等を印刷、焼成したも
のを用い、チューニングのために複雑に引き回した配線
パターンを採用すると、窓ガラスの透視性が損われ、視
野障害が生じる。
このためリアークウォータ窓ガラスに付設するアンテナ
導体として導明導電膜を使用することが試みられてい
る。透明導電膜をアンテナ導体として用いた従来のガラ
スアンテナは、リアークウォータ窓ガラス上に被着した
透明導電膜の一端に給電端子を設けて、その面上に誘起
される受信電流を給電端子から取り出す構成である。
導体として導明導電膜を使用することが試みられてい
る。透明導電膜をアンテナ導体として用いた従来のガラ
スアンテナは、リアークウォータ窓ガラス上に被着した
透明導電膜の一端に給電端子を設けて、その面上に誘起
される受信電流を給電端子から取り出す構成である。
この種の透明導電膜の単位面積当りのインピーダンスは
窓ガラスアンテナ材として用いられる銀ペーストなどと
比較して一般に高く、例えばその直流抵抗値は銀の数百
倍である。従って透明導電膜の面上に誘起される受信電
流を、この透明導電膜の一端に形成した給電端子にて集
電して取り出すようにすると、抵抗分による損失が多い
ので取り出し効率が悪い。そのため透明導電膜をアンテ
ナ導体として使用した場合はアンテナ利得が低い。
窓ガラスアンテナ材として用いられる銀ペーストなどと
比較して一般に高く、例えばその直流抵抗値は銀の数百
倍である。従って透明導電膜の面上に誘起される受信電
流を、この透明導電膜の一端に形成した給電端子にて集
電して取り出すようにすると、抵抗分による損失が多い
ので取り出し効率が悪い。そのため透明導電膜をアンテ
ナ導体として使用した場合はアンテナ利得が低い。
またリアークウォータ窓ガラスの面積はリアー窓ガラス
と比較して小さいので、受信面積を大きくすることがで
きず、誘起される受信電流も少ない。従ってリアークウ
ォータ窓ガラスに透明導電膜を付設してアンテナ導体と
して用いた場合には、アンテナ利得が低く、良好な受信
を行うことができない上、特定の放送帯域にチューニン
グすることも困難である。
と比較して小さいので、受信面積を大きくすることがで
きず、誘起される受信電流も少ない。従ってリアークウ
ォータ窓ガラスに透明導電膜を付設してアンテナ導体と
して用いた場合には、アンテナ利得が低く、良好な受信
を行うことができない上、特定の放送帯域にチューニン
グすることも困難である。
更に、TV放送周波数はVHF〜UHFの広帯域にわたってい
て、１つのアンテナ導体でこれらの帯域をカバーするこ
とは非常に困難である。
て、１つのアンテナ導体でこれらの帯域をカバーするこ
とは非常に困難である。
また給電端子は受電効率が良い位置に設けられるが、受
信周波数の変化や電波の到来方向の変化等によって受電
効率の良い位置が変化して給電端子から取り出す受信信
号のレベルが低下する。
信周波数の変化や電波の到来方向の変化等によって受電
効率の良い位置が変化して給電端子から取り出す受信信
号のレベルが低下する。
本考案は上述の問題点にかんがみ、リアークウォータ窓
ガラスの透視性を損うことなく高い受信利得を得ること
を目的とする。
ガラスの透視性を損うことなく高い受信利得を得ること
を目的とする。
本考案のガラスアンテナは、第２図に示すように、自動
車のリアークウォータ窓ガラス１の略全面に被着された
透明導電膜３と、上記透明導電膜３にその周縁に沿って
一部欠損した開放ループ状に接合された線条導体（集電
線９）と、少なくとも上記線条導体部分及び透明導電膜
部分の各部に設けられた給電端子４、５とを具備し、各
給電端子の受信信号をダイバーシティ受信機に供給する
構成である。
車のリアークウォータ窓ガラス１の略全面に被着された
透明導電膜３と、上記透明導電膜３にその周縁に沿って
一部欠損した開放ループ状に接合された線条導体（集電
線９）と、少なくとも上記線条導体部分及び透明導電膜
部分の各部に設けられた給電端子４、５とを具備し、各
給電端子の受信信号をダイバーシティ受信機に供給する
構成である。
透明導電膜３に誘導された受信波をその周縁に設けたル
ープ状の線条導体９に集電し、線条導体９に設けた給電
端子４及び透明導電膜３に設けた給電端子５からの受信
信号によりダイバーシティ受信を行う。透明導電膜３と
ループ状の線状導体２とがアンテナ特性を著しく異にす
るので、周波数特性や指向性について相補効果が出る。
また取出し位置の異なる複数の給電点からの受信出力に
ついてダイバーシティ受信を行うことにより、受信状況
の変化に対処させている。リアークウォータ窓ガラス１
の略全面に設けたアンテナ導体が透明導電膜３であり、
また非透明な線条導体９をリアークウォータ窓ガラス１
の縁部1aに沿って設けるので、視野障害にならず、窓ガ
ラスの透視性を保てる。
ープ状の線条導体９に集電し、線条導体９に設けた給電
端子４及び透明導電膜３に設けた給電端子５からの受信
信号によりダイバーシティ受信を行う。透明導電膜３と
ループ状の線状導体２とがアンテナ特性を著しく異にす
るので、周波数特性や指向性について相補効果が出る。
また取出し位置の異なる複数の給電点からの受信出力に
ついてダイバーシティ受信を行うことにより、受信状況
の変化に対処させている。リアークウォータ窓ガラス１
の略全面に設けたアンテナ導体が透明導電膜３であり、
また非透明な線条導体９をリアークウォータ窓ガラス１
の縁部1aに沿って設けるので、視野障害にならず、窓ガ
ラスの透視性を保てる。
第１図は本考案の参考例を示す自動車のリアークウォー
タ窓ガラスの正面図である。
タ窓ガラスの正面図である。
リアークウォータ窓ガラス１の縁部1aに沿って、低抵抗
の線状導体を用いて形成した集電線２が閉ループ状に設
けられている。このような集電線２は、銀の微細な粒
子、低融点ガラス粉末を有機溶媒でペースト状にした導
電ペーストをリアークウォータ窓ガラス１の縁部1aに沿
ってスクリーン印刷し、更に焼成して得られる。
の線状導体を用いて形成した集電線２が閉ループ状に設
けられている。このような集電線２は、銀の微細な粒
子、低融点ガラス粉末を有機溶媒でペースト状にした導
電ペーストをリアークウォータ窓ガラス１の縁部1aに沿
ってスクリーン印刷し、更に焼成して得られる。
なお集電線２をリアークウォータ窓ガラス１上に設ける
時に、その縁部1aとの間に30mm程度のスペースを設けれ
ば集電線２と車体との容量結合を防止できる。
時に、その縁部1aとの間に30mm程度のスペースを設けれ
ば集電線２と車体との容量結合を防止できる。
閉ループ状に設けられた集電線２の上側に透明導電膜３
が被着されている。この透明導電膜３は集電線２と同様
にリアークウォータ窓ガラス１の縁部1aとの間に30mm程
度のスペースを明けてほぼ全面に被着されており、従っ
て集電線２が透明導電膜３の縁部3aに沿って配置され
る。このような透明導電膜３はSnO2、ZnO、In2O3、IT
O、TiO2等の透明導電材をスパッタリングや蒸着によ
り、或いは吹き付け塗布し焼成して形成することができ
る。集電線２と透明導電膜３とは電気的に接合されてい
る。集電線２の斜辺部2aに２つの給電端子４、５を設け
これらの給電端子４、５を、受信レベルの何れか大きい
方を選択するダイバーシティ受信方式に利用している。
これらの給電端子４、５を設ける位置は給電効率を考慮
して選定されている。例えば三角形状に形成されたリア
ークウォータ窓ガラス１の各辺の長さが、辺ab＝950m
m、辺▲▼＝750mm、辺▲▼＝420mmである場
合、頂点ａから480mm離れた斜辺部に給電端子４を設け
ると共に、頂点ａから180mm離れた斜辺部に給電端子５
を設ければ高い給電効率が得られる。
が被着されている。この透明導電膜３は集電線２と同様
にリアークウォータ窓ガラス１の縁部1aとの間に30mm程
度のスペースを明けてほぼ全面に被着されており、従っ
て集電線２が透明導電膜３の縁部3aに沿って配置され
る。このような透明導電膜３はSnO2、ZnO、In2O3、IT
O、TiO2等の透明導電材をスパッタリングや蒸着によ
り、或いは吹き付け塗布し焼成して形成することができ
る。集電線２と透明導電膜３とは電気的に接合されてい
る。集電線２の斜辺部2aに２つの給電端子４、５を設け
これらの給電端子４、５を、受信レベルの何れか大きい
方を選択するダイバーシティ受信方式に利用している。
これらの給電端子４、５を設ける位置は給電効率を考慮
して選定されている。例えば三角形状に形成されたリア
ークウォータ窓ガラス１の各辺の長さが、辺ab＝950m
m、辺▲▼＝750mm、辺▲▼＝420mmである場
合、頂点ａから480mm離れた斜辺部に給電端子４を設け
ると共に、頂点ａから180mm離れた斜辺部に給電端子５
を設ければ高い給電効率が得られる。
第１図中一点鎖線で示す縁部1aに沿った所定巾部分にマ
スキング６が設けられている。このマスキング６はセラ
ミック等の有色のコーティングによって成されていて、
集電線２はこのマスキング６の部分に設けられ、外部か
らは直接見えないようになっている。従ってリアークウ
ォータ窓ガラス１に視野障害が生じないと共に、外観が
損なわれない。
スキング６が設けられている。このマスキング６はセラ
ミック等の有色のコーティングによって成されていて、
集電線２はこのマスキング６の部分に設けられ、外部か
らは直接見えないようになっている。従ってリアークウ
ォータ窓ガラス１に視野障害が生じないと共に、外観が
損なわれない。
集電線２はループアンテナとして機能し、集電線２上に
受信電流が誘起される。この受信電流は集電線２内を通
って給電端子４、５に流れて外部に取り出される。
受信電流が誘起される。この受信電流は集電線２内を通
って給電端子４、５に流れて外部に取り出される。
一方アンテナ用透明導電膜３の抵抗は前記したように非
常に高いので、透明導電膜３に誘起された受信電流を給
電端子に直接給電すると抵抗による損失が非常に大き
い。しかし低抵抗の集電線２に集めて給電端子４、５か
ら取り出すことができるので、透明導電膜３内を流れる
距離を僅かにすることができて、抵抗による損失を大幅
に軽減でき、受電効率が高まる。
常に高いので、透明導電膜３に誘起された受信電流を給
電端子に直接給電すると抵抗による損失が非常に大き
い。しかし低抵抗の集電線２に集めて給電端子４、５か
ら取り出すことができるので、透明導電膜３内を流れる
距離を僅かにすることができて、抵抗による損失を大幅
に軽減でき、受電効率が高まる。
また全体としては面状アンテナとル−プ状アンテナとの
複合体であり、各アンテナの電気定数（抵抗率、リアク
タンス等）が著しく異なっているから、指向性や周波数
特性に関する相補効果がガラス面上の合成で得られる。
また受信波に関して位相の異なる二点のアンテナ出力を
切換えるダイバーシティ受信により受信性能を一層高め
ることができる。
複合体であり、各アンテナの電気定数（抵抗率、リアク
タンス等）が著しく異なっているから、指向性や周波数
特性に関する相補効果がガラス面上の合成で得られる。
また受信波に関して位相の異なる二点のアンテナ出力を
切換えるダイバーシティ受信により受信性能を一層高め
ることができる。
即ち、受信状況（到来電波の方向や受信周波数等）が変
化すると、集電線２や透明導電膜３上に誘起される受信
電流の粗密分布が変化する。従って集電線２に集電され
た受信電流を効率良く取り出すことができる給電位置が
変化するので、受信電流を各給電端子４、５からダイバ
ーシティ受信機に供給し、何れか大きい方の受信レベル
を選択することにより、受信状況の変化に伴う受信利得
の低下を軽減することができる。
化すると、集電線２や透明導電膜３上に誘起される受信
電流の粗密分布が変化する。従って集電線２に集電され
た受信電流を効率良く取り出すことができる給電位置が
変化するので、受信電流を各給電端子４、５からダイバ
ーシティ受信機に供給し、何れか大きい方の受信レベル
を選択することにより、受信状況の変化に伴う受信利得
の低下を軽減することができる。
なお左右のリアークウォータ窓ガラス１上に夫々ガラス
アンテナを設けて、４つの給電点の何れか大きい受信レ
ベルを選択するダイバーシティ受信方式にすることがで
きる。この場合、左右のリアークウォータ窓ガラス間の
距離が長いのでスペースダイバーシティ受信の効果が得
られる。
アンテナを設けて、４つの給電点の何れか大きい受信レ
ベルを選択するダイバーシティ受信方式にすることがで
きる。この場合、左右のリアークウォータ窓ガラス間の
距離が長いのでスペースダイバーシティ受信の効果が得
られる。
なお集電線２の斜辺上の透明導電膜３に開口部（被膜除
去部）を形成すれば、給電端子４、５を半田付け等によ
り集電線２に接合することができる。
去部）を形成すれば、給電端子４、５を半田付け等によ
り集電線２に接合することができる。
第２図は、本考案の一実施例を示す。この実施例では、
第１図の集電線２（線条導体）の一部、即ち斜辺部2aと
（第２図の9bに対応する）底辺部との角部を切り欠いて
開放ループ状にし、斜辺部9aを頂部ａから約250mmの範
囲で、また底辺部9bを頂部ａから約170mmの範囲で切欠
いてチューニングを施している。給電端子４、５を設け
る位置は第１図に示したガラスアンテナと同じでよい。
従って給電端子４には集電線２から給電され、給電端子
５には透明導電膜３から直接給電される。
第１図の集電線２（線条導体）の一部、即ち斜辺部2aと
（第２図の9bに対応する）底辺部との角部を切り欠いて
開放ループ状にし、斜辺部9aを頂部ａから約250mmの範
囲で、また底辺部9bを頂部ａから約170mmの範囲で切欠
いてチューニングを施している。給電端子４、５を設け
る位置は第１図に示したガラスアンテナと同じでよい。
従って給電端子４には集電線２から給電され、給電端子
５には透明導電膜３から直接給電される。
この構成は、複合アンテナとして周波数特性や指向性に
ついての相補効果を得るのに好適であり、ダイバーシテ
ィ受信にすることにより一層効果が上がる。
ついての相補効果を得るのに好適であり、ダイバーシテ
ィ受信にすることにより一層効果が上がる。
第１図の参考例及び第２図に示した本実施例のガラスア
ンテナ及び第３図に示す集電線を設けない従来のガラス
アンテナに２つの給電端子４、５を設けた場合について
のUHF帯（470MHz〜770MHz）での受信利得を第４図に示
す。第４図は受信利得の平均値を示し、集電線２を閉ル
ープ状に設けた第１図のガラスアンテナの特性Ａを破
線、集電線９を開放ループ状に設けた第２図のガラスア
ンテナに対応する特性Ｂを実線、集電線が設けられてい
ない第３図のガラスアンテナの特性Ｃを一点鎖線で示
す。
ンテナ及び第３図に示す集電線を設けない従来のガラス
アンテナに２つの給電端子４、５を設けた場合について
のUHF帯（470MHz〜770MHz）での受信利得を第４図に示
す。第４図は受信利得の平均値を示し、集電線２を閉ル
ープ状に設けた第１図のガラスアンテナの特性Ａを破
線、集電線９を開放ループ状に設けた第２図のガラスア
ンテナに対応する特性Ｂを実線、集電線が設けられてい
ない第３図のガラスアンテナの特性Ｃを一点鎖線で示
す。
第４図から明らかなように集電線２、９を設けることに
よって受信利得が向上する。また全体的に見て集電線を
開放ループ状に設けて透明導電膜３から給電端子５に直
接給電するガラスアンテナ（Ｂ）の方が、閉ループ状に
設けたガラスアンテナ（Ａ）よりも高い受信利得が得ら
れる。
よって受信利得が向上する。また全体的に見て集電線を
開放ループ状に設けて透明導電膜３から給電端子５に直
接給電するガラスアンテナ（Ｂ）の方が、閉ループ状に
設けたガラスアンテナ（Ａ）よりも高い受信利得が得ら
れる。
なお集電線２、９の長さを必要な周波数帯に合せて変え
れば、特定の周波数帯にチューニングすることができ
る。また本実施例においてはリアークウォータ窓ガラス
１上に設けた集電線２、９の上側に透明導電膜３を被着
したが、リアークウォータ窓ガラス１上に透明導電膜３
をスパッタリング等で被着してからその上側に集電線
２、９を印刷、焼成で付設してもよい。
れば、特定の周波数帯にチューニングすることができ
る。また本実施例においてはリアークウォータ窓ガラス
１上に設けた集電線２、９の上側に透明導電膜３を被着
したが、リアークウォータ窓ガラス１上に透明導電膜３
をスパッタリング等で被着してからその上側に集電線
２、９を印刷、焼成で付設してもよい。
本考案のガラスアンテナは上述のように、自動車のリア
ークウォータ窓ガラスの略全面に被着された透明導電膜
の周縁に沿って線条導体を一部が欠損した開放ループ状
に設けると共に、線条導体部分及び透明導電膜部分の各
部に給電端子を設け、各給電端子の受信信号をダイバー
シティ受信機に供給するようにしたので、各導体がその
電気特性、形状（面状と線状）、空間位置（全面と周
縁）に関し互いに著しく相違し、従って高感度化のため
の導体チューニングの自由度（導体長さや給電端子の設
置位置などの調整要素）が多く、チューニングが容易で
ある上、ダイバーシティ受信をすることにより周波数特
性や指向性について良好な相補効果が得られ、受信状況
の変動に伴う受信利得の急変を確実に補償することがで
きる。従って、小面積の窓ガラスであっても透視性を損
うことなく、受信性能を改善することができる。
ークウォータ窓ガラスの略全面に被着された透明導電膜
の周縁に沿って線条導体を一部が欠損した開放ループ状
に設けると共に、線条導体部分及び透明導電膜部分の各
部に給電端子を設け、各給電端子の受信信号をダイバー
シティ受信機に供給するようにしたので、各導体がその
電気特性、形状（面状と線状）、空間位置（全面と周
縁）に関し互いに著しく相違し、従って高感度化のため
の導体チューニングの自由度（導体長さや給電端子の設
置位置などの調整要素）が多く、チューニングが容易で
ある上、ダイバーシティ受信をすることにより周波数特
性や指向性について良好な相補効果が得られ、受信状況
の変動に伴う受信利得の急変を確実に補償することがで
きる。従って、小面積の窓ガラスであっても透視性を損
うことなく、受信性能を改善することができる。
第１図は本考案の参考例を示すリアークウォータ窓ガラ
スの正面図、第２図は本考案の一実施例を示すリアーク
ウォータ窓ガラスの正面図、第３図は線状導体が設けら
れていない窓ガラスアンテナの例を示すリアークウォー
タ窓ガラスの正面図、第４図は受信利得の平均値を示す
グラフである。 なお図面に用いた符号において、 １……リアークウォータ窓ガラス 1a……縁部 2,9……集電線 ３……透明導電膜 4,5……給電端子 である。
スの正面図、第２図は本考案の一実施例を示すリアーク
ウォータ窓ガラスの正面図、第３図は線状導体が設けら
れていない窓ガラスアンテナの例を示すリアークウォー
タ窓ガラスの正面図、第４図は受信利得の平均値を示す
グラフである。 なお図面に用いた符号において、 １……リアークウォータ窓ガラス 1a……縁部 2,9……集電線 ３……透明導電膜 4,5……給電端子 である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 村上 治憲 大阪府大阪市東区道修町４丁目８番地 日 本板硝子株式会社内 (72)考案者 鳥井 俊夫 大阪府大阪市東区道修町４丁目８番地 日 本板硝子株式会社内 (72)考案者 岡 秀俊 大阪府大阪市東区道修町４丁目８番地 日 本板硝子株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−81101（ＪＰ，Ａ) 特開 昭56−157138（ＪＰ，Ａ) 実公 昭49−1562（ＪＰ，Ｙ２)
Claims (1)
- 【請求項１】自動車のリアークウォータ窓ガラスの略全
面に被着された透明導電膜と、 上記透明導電膜にその周縁に沿って一部欠損した開放ル
ープ状に接合された線条導体と、 少なくとも上記線条導体部分及び透明導電膜部分の各部
に設けられた給電端子とを具備し、 各給電端子の受信信号をダイバーシティ受信機に供給す
るようにしたガラスアンテナ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987127361U JPH0641402Y2 (ja) | 1987-08-21 | 1987-08-21 | ガラスアンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987127361U JPH0641402Y2 (ja) | 1987-08-21 | 1987-08-21 | ガラスアンテナ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6433237U JPS6433237U (ja) | 1989-03-01 |
| JPH0641402Y2 true JPH0641402Y2 (ja) | 1994-10-26 |
Family
ID=31379725
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987127361U Expired - Lifetime JPH0641402Y2 (ja) | 1987-08-21 | 1987-08-21 | ガラスアンテナ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0641402Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06268423A (ja) * | 1993-03-10 | 1994-09-22 | Shodenryoku Kosoku Tsushin Kenkyusho:Kk | 導体端面アンテナ |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56157138A (en) * | 1980-05-09 | 1981-12-04 | Nissan Motor Co Ltd | Diversity receiver for vehicle |
| JPS6281101A (ja) * | 1985-10-03 | 1987-04-14 | Asahi Glass Co Ltd | 自動車のダイバ−シテイ−アンテナ装置 |
-
1987
- 1987-08-21 JP JP1987127361U patent/JPH0641402Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6433237U (ja) | 1989-03-01 |
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