JPS62253289A - 自動車のリアウインドガラス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はヒータ導体及びアンテナ翼体を備えた自動車の
リアウィンドガラスに関する。

〔発明の概要〕

透明又は極細のヒータ導体及びチューニングされたスト
リップパターン状に透明導電膜を成形したアンテナ導体
をリアウィンドのガラス面に付設して、後方視界の低下
を軽減したものである。

〔従来の技術〕

自動車のリアウィンドガラスに防曇用ヒータ線と共にラ
ジオ受信用アンテナ線を付設したものが知られている。

アンテナ線のラインパターンを自在にチューニングする
ことができるので、従来のホイップアンテナよりも大巾
に受信指向特性が改善されるようになった。ヒータ綿及
びアンテナ線は、一般に導電ペーストの印刷、焼成によ
り形成されている。

〔発明が解決しようとする問題点） ヒータ線及びアンテナ線を狭い窓ガラス面上に付設する
ので、綿密度が高くなり、後方視界が悪くなる問題があ
る。

ヒータ線を透明導電膜又は極細導線で形成して、注視し
ないとヒータ線の存在が分らないように実質透明にし、
アンテナ導線は特に設けずにこのヒータ線から受信出力
を取出すことが考えられるが、この場合指向特性の劣化
は避けられない。

アンテナ線を極細導線で構成することも考えられるが、
アンテナ線は周波数特性及び指向特性を改善するために
高度にチューニングされ、分岐や引き回しの多い導線パ
ターンを使用するため、製造が困難である。特に０．１
龍以下の線径のアンテナ素線を用いて直線部、折返し部
、Ｔ字分岐部等のある複雑なパターンをガラス面上に付
設することは、加工技術面で困難である。また極細線で
はＴ字結合部分を半田接合することが難しい。

本発明はこの問題にかんがみ、アンテナ導体及びヒータ
導体を付設したリアウィンドガラスを実質的に透明にす
ると共に、良好な受信特性が得られるようにすることを
目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、視認が容易でない透明又は極細のヒータ導体
と、受信電波に対してチューニングされたストリップパ
ターン状に透明導電膜を成形したアンテナ導体とを自動
車のリアウィンドガラス面に設けることにより、リアウ
ィンドを実質透明にし、後方視界の低下を軽減したこと
を特徴とする。

〔実施例〕

第１図は本発明を通用した自動車のリアウィンドガラス
の実施例を示す。リアウィンドガラス１にはヒータ線２
及びアンテナ線３を付設しである。

ヒータ線２は、注視しないと分らない程度の極細線材で
構成する。またアンテナ線３は、透明導電１ｇを透明シ
ート基村上に形成して、このシート基材をチューニング
したスリップパターンの形に切取ったものを用いる。従
ってリアウィンドガラス１の全体はほぼ透明であり、ヒ
ータ線２及びアンテナＷＡ３が付設して・あることは明
瞭に視識できない。

ヒータ線２は、０．０７５　ｍφ〜０．１ｍｍφの線径
のタングステン線をポリビニルブチラール等の樹脂を用
いて多数本を波状に一定間隔で平行に塩化ビニルシート
等に定着した後塩化ビニルシートを除去したもので、は
ぼ線径の厚みのポリビニルブチラールのシート材の形で
一般に入手し得る。

ヒータ線２は、上下二群に分け、−側端をバスバー４ａ
で接続し、他の側端において各群にバスバ４ｂ、４ｃを
設けて給電線５から加熱電流を流す折返し形の構成であ
る。

アンテナ線３は、例えば０．１ｍｍ厚の透明シートにＩ
ＴＯ膜をコーティングしたものをチューニングしたスト
リップパターンの形に例えばレーザで切断加工して形成
する。第１図に示すアンテナパターンはＦＭ受信用にチ
ューニングしたものであって、一本の直線を２回１８０
°に折返したような三段の水平素子３ａ、３ｂ、３ｃと
、素子３ａの上部に所定長さにわたって沿設されたＴ字
状補助素子３ｄとを有し、補助素子３ｄの中央と、中段
水平素子３ｂの中心から外れた所定のチューニングポイ
ントとが結合線３ｅを介して結合されている。給電点３
ｆは水平素子３ａ、３ｂの折返し点に設けられている。

このアンテナ線３は第１図のような寸法を有し、ラジオ
放送帯（ＦＭ）において、優れた無指向性及び周波数特
性を示す。なお各素子３ａ〜３ｄの線巾は１５關で、線
間ピッチば２５關前後である。

ＩＴＯ膜をコーティングしたシート状素材で入手し得る
もの（例えば商品名ルミソーラ）は、１５〜２０Ω／口
程の面積抵抗を持つ。この場合、受信電流の抵抗ロスを
極力少なくするため線巾を５龍以上にするのが望ましい
。

アンテナｖＡ３のＦＭ受信出力は給電点３ｆからフィー
線６を通ってプリアンプ７に導出され、プリアンプ７か
らラジオチューナに送られる。一方、ＡＭ放送電波はヒ
ータ線２をアンテナとして受ける。給電点は接地側のパ
スパー４ｂであり、ここからＡＭ受信出力をフィーダ線
８を介してプリアンプ７に導出し、チューナに送る。

ヒータ線２をアンテナとして使用するため、ヒータ給電
線５にＲＦ帯で高インピーダンスのチョークコイル９を
挿入し、接地点及び電源からヒータ線を高周波に対して
浮かす。なおコンデンサ１０は電源ノイズを除去するデ
カップリング用であり、加熱電流はバッテリー１１から
スイッチ１２を通って供給される。

なおヒータ線２は両側に給電端子を設けた構成でもよい
。第１図のような二群折返しによる一端給電の構成によ
れば、車内においてバスバー４ｂ、４Ｃに連らなる給電
線５を不必要に引回す必要がす＜＼ハスパー４ｂ、４ｃ
とバッテリー１０とを最短距離で結合できるので、給電
線５の浮遊容量を小さくしてＡＭ受信電波のロスを少な
くできる。

一方、ヒータ線２を両端給電にした場合には、給電線５
の引き回し長さが増加するが、ボディーに対する給電線
５の容量を５０ＰＦ以下にすれば、ヒータ線２をアンテ
ナ線として利用できる。

第２図の断面で示すように、リアウィンドガラス１はガ
ラス板１ａ、ｌｂから成る二枚構成の合せガラスであっ
て、ヒータ線２を定着したシート材１３及びＩＴＯをコ
ーティングしたシート材１４　（アンテナパターン形状
に切取ったもの）を０．４１程度の厚みの二枚のポリビ
ニルブチラール・フィルム１５ａ、１５ｂで挾み、更に
ガラス板１ａ、１ｂで挾んで高温、高圧で圧接する。こ
の際、銅板（箔）等のバスバー４ａ〜４Ｃをヒータ線２
の端に挾み込む。ヒータ給電線５のリードは予めバスバ
ー４ｂ、４Ｃに半田付けしておく。またアンテナ！Ｆ、
？！　３の給電点３ｆには、フィーダ線６のリード端を
挾み込む。

第３図は第１図のアンテナ線３の周波数−レベル特性グ
ラフで、公知のほぼ同様なパターン形状を有する印刷、
焼成法によるアンテナとほぼ同じゲインが得られた。第
３図の点線が第１図のアンテナで１．実線が公知の印刷
タイプのアンテナである。

なおアンテナ線３として、透明シート材（フィルム）上
又はガラス面上に透明導電膜を所要パターンマスクを用
いてコーティング（蒸着やスパッタリング、化学メッキ
）したもの、又はコーティングした透明導電膜を所要パ
ターン形状にエツチングしたものを用いることができる
。またヒータ線２にも透明導電膜を使用することができ
る。透明導電膜としてはＩＴＯ膜の外に金属薄膜、酸化
金属薄膜を使用できる。また第１図の実施例は合せガラ
スであるが、単板ガラスを用いてその一方の面にヒータ
線２及びアンテナ線３を接着又はコーティングしてもよ
い。

〔発明の効果］ 本発明は上述の如く、ヒータ導体として透明又は極細の
導体を用い、アンテナ導体として透明導電膜をチューニ
ングされたストリップパターンに成形した導体を用いた
ので、リアウィンドの後方視界の低下が無く、またチュ
ーニングパターンにより良好なアンテナ受信特性が得ら
れる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明を適用した自動車のリアウィンドガラス
の正面図、第２図は要部断面図、第３図は受信周波数−
レベル特性図である。 なお図面に用いた符号において、 １−−−−−−・−・−一−−−−−−−・リアウィン
ドガラス２−一−−−−・・・−一−−−−・−・・ヒ
ータ線３＝−・−−−−ｍ−−−・−＝−・−アンテナ
線である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 視認が容易でない透明又は極細のヒータ導体と、受信電
   波に対してチューニングされたストリップパターン状に
   透明導電膜を成形したアンテナ導体とをガラス面に備え
   る自動車のリアウインドガラス。