JPH0641279U

JPH0641279U - 共同聴視施設用端末装置

Info

Publication number: JPH0641279U
Application number: JP8312092U
Authority: JP
Inventors: 一浩喜多
Original assignee: デイエツクスアンテナ株式会社
Priority date: 1992-11-05
Filing date: 1992-11-05
Publication date: 1994-05-31

Abstract

(57)【要約】【目的】受信周波数を切り換えるときに不快な雑音の
発生を防止する。【構成】共同聴視施設のラインから複数波のテレビジ
ョン放送信号が周波数変換装置10に入力される。周波数
変換装置10は、選択遠隔制御信号に応じて各テレビジョ
ン放送信号のうちの１波を選択し、テレビジョン受像機
12が受信可能な周波数に変換し、テレビジョン受像機12
に供給する。テレビジョン受像機12は、ミュート回路13
を有し、このミュート回路13は、ミュート遠隔制御信号
が入力されるとミュート動作し、再度ミュート遠隔制御
信号が入力されるとミュート動作を停止する。遠隔制御
信号送信機18が、チャンネル選択釦20の操作に応じて、
ミュート遠隔制御信号、上記選択遠隔制御信号及び上記
ミュート停止遠隔制御信号を、この順にテレビジョン受
像機12及び周波数変換装置10に送信する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、共同聴視施設の端末に設けられ、共同聴視施設のラインを介して伝送されてきた複数波の高周波信号、例えばテレビジョン放送信号のうち１波を選択し、受信機、例えばテレビジョン受像機またはテレビジョン放送信号の音声信号を受信するオーディオ機器等で受信可能な周波数に周波数変換する周波数変換装置と、上記受信機とからなる端末装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、上記のような周波数変換装置において、ある１波を受信していた状態から異なる周波数帯の１波に受信チャンネルを切り換える場合、周波数変換装置の出力周波数が一時的に不安定となるので、受信機の音声出力に不快な音が発生していた。これを防止するために、周波数変換装置では、複数のテレビジョン放送信号のうち選択された１波をベースバンド信号に復調する復調器を設け、このベースバンド信号によってテレビジョン受像機等で受信可能な周波数帯の搬送波を変調する変調器を設け、この復調器と変調器との間にミュート回路を設け、受信チャンネルを切り換える指示が与えられると、ミュート回路を作動させて、復調器から変調器へのベースバンド信号の供給を絶った状態で、復調器によって受信チャンネルを切り換え、ベースバンド信号が安定した後に、ミュート回路を停止させることが行われていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記のような周波数変換装置では、復調器と、変調器と、ミュート回路とを設けなければならず、複数の高周波信号のうち、１波を選択し、これをテレビジョン受像機等で受信可能な周波数に直接に変換するタイプの周波数変換装置と比較して、周波数変換装置の構成が複雑になるだけでなく、コストの上昇も招くという問題点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の問題点を解決するために、本考案は、ミュート開始遠隔制御信号に応じてミュート動作すると共にミュート停止遠隔制御信号に応じて上記ミュート動作を停止するように構成された受信手段と、共同聴視施設のラインから複数波の高周波信号が入力され選択遠隔制御信号に応じて上記各高周波信号のうちの１波を選択し上記受信手段が受信可能な周波数に変換する周波数変換手段と、１操作に応じて上記ミュート開始遠隔制御信号、上記選択遠隔制御信号及び上記ミュート停止遠隔制御信号を、この順に上記受信手段及び上記周波数変換手段に送信する遠隔制御用送信手段とを、具備するものである。

【０００５】

【作用】

本考案によれば、遠隔制御用送信手段が、まずミュート開始遠隔制御信号を発生すると、これに応じて受信手段がミュート動作する。続いて、遠隔制御用送信手段が、選択遠隔制御信号を発生し、周波数変換手段が１波の高周波信号を受信手段が受信可能な周波数に周波数変換する。その後、遠隔制御用送信手段が、ミュート停止遠隔制御信号を発生し、これに応じて受信手段のミュート動作が停止する。これによって、周波数変換手段からの変換信号が受信手段に供給される。

【０００６】

【実施例】

この実施例の端末装置は、周波数変換装置１０を有している。この周波数変換装置１０は、共同聴視施設のラインから供給された複数波のテレビジョン放送信号のうち、選択遠隔制御信号に応じて１波を選択し、これをテレビジョン受像機１２で受信可能な周波数帯の高周波信号に周波数変換するものである。この周波数変換は、例えば選択された１波のテレビジョン放送信号を、中間周波信号に変換し、この中間周波信号をさらに周波数変換して、上記受信可能な周波数帯の高周波信号とするものである。

【０００７】また、テレビジョン受像機１２は、ミュート回路１３を備えている。このミュート回路１３は、ミュート遠隔制御信号が供給されたとき、ミュート動作を行い、再びミュート遠隔制御信号が供給されたとき、ミュート動作を停止するように構成されている。

【０００８】選択遠隔制御信号及びミュート遠隔制御信号は、例えば赤外線信号として周波数変換装置１０及び受像機１２に供給される。周波数変換装置１０及び受像機１２は、この赤外線信号を受光するために、それぞれ受光部１４、１６を有している。

【０００９】周波数変換装置１０及び受像機１２に選択遠隔制御信号、ミュート遠隔制御信号を供給するために、１台の遠隔制御信号送信機１８が設けられている。この遠隔制御信号送信機１８は、複数のテレビジョン放送信号にそれぞれ対応するチャンネル選択釦２０、２０・・・のうち、いずれかを操作すると、そのチャンネル選択釦２０に対応するテレビジョン放送信号を選択する選択遠隔制御信号を発生すると共に、ミュート遠隔制御信号を発生するように構成されている。特に、その発生順序が、図２に示すように、まずミュート遠隔制御信号、ついで選択遠隔制御信号、再びミュート遠隔制御信号となるように構成されている。

【００１０】従って、あるテレビジョン放送信号を受信している状態から、他のテレビジョン放送信号を受信するために、遠隔制御信号送信機１８の或るチャンネル選択釦２０を操作すると、まずミュート遠隔制御信号が発生する。これをテレビジョン受像機１２の受光部１６が受光し、テレビジョン受像機１２においてミュート動作が開始され、テレビジョン受像機１２の音声のスピーカからの拡声が絶たれる。

【００１１】次いで、選択遠隔制御信号が遠隔制御信号送信機１８から送信され、これが周波数変換装置１０の受光部１４で受光され、周波数変換装置１０は、その選択遠隔制御信号に対応したテレビジョン放送信号をテレビジョン受像機１２で受信可能な周波数に変換して、テレビジョン受像機１２に供給する。

【００１２】周波数変換装置１０が新たに選択されたテレビジョン放送信号を周波数変換した出力が安定した頃、再びミュート遠隔制御信号が、遠隔制御信号送信機１８から送信され、これがテレビジョン受像機１２の受光部１６で受光され、テレビジョン受像機１２のミュート動作が停止する。

【００１３】このように周波数変換装置１０が、いままで受信していたテレビジョン放送信号の周波数変換から、新たに選択されたテレビジョン放送信号の周波数変換に動作を切り換えている過渡期間中、テレビジョン受像機１２のミュート回路が動作しているので、不快な雑音がテレビジョン受像機のスピーカから拡声されることはない。しかも、このような周波数変換装置１０に対する選択の変更と、テレビジョン受像機１２に対するミュート動作の開始及び停止の指示は、１台の遠隔制御信号送信機１８の１つのチャンネル選択釦２０の操作だけで行われる。

【００１４】上記の実施例では、テレビジョン受像機１２のミュート回路１３は、ミュート遠隔制御信号を、まず受信すると、ミュート動作を行い、再びミュート遠隔制御信号を受信すると、ミュート動作を停止するものを示したが、ミュート動作の開始を指示する遠隔制御信号を受けるとミュート動作をし、ミュート動作の停止を指示する遠隔制御信号とを受けるとミュート動作を停止するミュート回路を使用することもできる。また、テレビジョン受像機１２を用いたが、これに代えて共同聴視施設のラインを介して伝送される音声信号、例えばテレビジョン放送信号の音声信号またはＦＭ放送信号を受信することができるオーディオ機器を使用することもできる。

【００１５】

【考案の効果】

以上のように、本考案によれば、遠隔制御用送信手段が、１操作に応じて、ミュート開始遠隔制御信号、選択遠隔制御信号及びミュート停止遠隔制御信号を、この順に発生するので、受信手段がミュート動作を行っている間に、周波数変換手段が周波数変換動作を行い、この動作の終了後にミュート動作が停止される。従って、受信周波数の切換によって不快な雑音が発生することがない。しかも、周波数変換手段としては、一旦ベースバンド信号に復調してから、再度変調する必要がないので、構成が簡略化され、コストも低減される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による端末装置の１実施例のブロック図
である。

【図２】同実施例において遠隔制御信号送信機が発生す
る遠隔制御信号を示す図である。

【符号の説明】

１０周波数変換装置（周波数変換手段）１２テレビジョン受像機（受信手段）１３ミュート回路１８遠隔制御信号送信機（遠隔制御信号送信手段）

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ミュート開始遠隔制御信号に応じてミュ
ート動作すると共にミュート停止遠隔制御信号に応じて
上記ミュート動作を停止するように構成された受信手段
と、共同聴視施設のラインから複数波の高周波信号が入
力され選択遠隔制御信号に応じて上記各高周波信号のう
ちの１波を選択し上記受信手段が受信可能な周波数に変
換する周波数変換手段と、１操作に応じて上記ミュート
開始遠隔制御信号、上記選択遠隔制御信号及び上記ミュ
ート停止遠隔制御信号を、この順に上記受信手段及び上
記周波数変換手段に送信する遠隔制御用送信手段とを、
具備する共同聴視施設用端末装置。