JPH0640995Y2 - 内燃機関のバランス装置 - Google Patents
内燃機関のバランス装置Info
- Publication number
- JPH0640995Y2 JPH0640995Y2 JP2745589U JP2745589U JPH0640995Y2 JP H0640995 Y2 JPH0640995 Y2 JP H0640995Y2 JP 2745589 U JP2745589 U JP 2745589U JP 2745589 U JP2745589 U JP 2745589U JP H0640995 Y2 JPH0640995 Y2 JP H0640995Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- combustion engine
- internal combustion
- flywheel
- balancer
- shaft
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、内燃機関のバランス装置に係り、特にバラン
サ軸と増速フライホイールとを有するバランス装置に係
る。
サ軸と増速フライホイールとを有するバランス装置に係
る。
［従来の技術］ 内燃機関の回転二次の往復慣性力を打消す機構として、
クランク軸心の両側に各々配設されてクランク軸の回転
数の二倍の回転数にて互いに相反する方向に回転駆動さ
れる二つのバランサ軸を有する二次バランサ機構は既に
知られており、これは例えば実開昭56-25852号、実開昭
56-138247号の各公報に示されている。
クランク軸心の両側に各々配設されてクランク軸の回転
数の二倍の回転数にて互いに相反する方向に回転駆動さ
れる二つのバランサ軸を有する二次バランサ機構は既に
知られており、これは例えば実開昭56-25852号、実開昭
56-138247号の各公報に示されている。
また二次バランサ機構とは別に、フライホイールの見掛
けの慣性モーメントを大きくして内燃機関の出力トルク
の変動を緩和する増速フライホイール機構が既に考えら
れており、これは例えば実開昭57-53144号に示されてい
る。
けの慣性モーメントを大きくして内燃機関の出力トルク
の変動を緩和する増速フライホイール機構が既に考えら
れており、これは例えば実開昭57-53144号に示されてい
る。
［考案が解決しようとする課題］ 上述の如き二次バランサ機構と増速フライホイール機構
とが内燃機関に組込まれると、内燃機関はクランク軸以
外に二つのバランサ軸に加えて増速フライホイール軸が
必要になり、またこれら三本の軸を増速回転するための
動力伝達機構が必要になり、これらのことから内燃機関
が大型化する欠点がある。特に、クランク軸の端部にフ
ライホイール増速用の歯車機構が設けられると、その
分、内燃機関の軸長が長くなり、これは特に軸線方向の
小型化を要求される横置式の内燃機関として不適切なも
のになる。
とが内燃機関に組込まれると、内燃機関はクランク軸以
外に二つのバランサ軸に加えて増速フライホイール軸が
必要になり、またこれら三本の軸を増速回転するための
動力伝達機構が必要になり、これらのことから内燃機関
が大型化する欠点がある。特に、クランク軸の端部にフ
ライホイール増速用の歯車機構が設けられると、その
分、内燃機関の軸長が長くなり、これは特に軸線方向の
小型化を要求される横置式の内燃機関として不適切なも
のになる。
本考案は、二つのバランサ軸とフライホイールとを合理
的に配置することにより、この二つの機構を有する内燃
機関がさほど大型化することなく得られる内燃機関のバ
ランス装置を提供することを目的としている。
的に配置することにより、この二つの機構を有する内燃
機関がさほど大型化することなく得られる内燃機関のバ
ランス装置を提供することを目的としている。
［課題を解決するための手段］ 上述の如き目的は、本考案によれば、クランク軸心の両
側に各々配設されてクランク軸の回転数の二倍の回転数
にて互いに相反する方向に回転駆動される二つのバラン
サ軸を有し、前記二つのバランサ軸の少なくとも何れか
一方にフライホイールが装着され、該一方のバランサ軸
が出力軸をなしていることを特徴とする内燃機関のバラ
ンス装置によって達成される。
側に各々配設されてクランク軸の回転数の二倍の回転数
にて互いに相反する方向に回転駆動される二つのバラン
サ軸を有し、前記二つのバランサ軸の少なくとも何れか
一方にフライホイールが装着され、該一方のバランサ軸
が出力軸をなしていることを特徴とする内燃機関のバラ
ンス装置によって達成される。
［考案の作用及び効果］ 上述の如き構成によれば、フライホイールは本来クラン
ク軸の二倍の速度にて回転しているバランス軸に取付け
られることにより、このフライホイールは増速フライホ
イールとして有効に作用し、増速フライホイールのため
に特別なフライホイール軸及びフライホイール増速用の
歯車機構を設ける必要がなくなる。これにより二つのバ
ランサ軸と増速フライホイールと有する内燃機関の小型
化が図られるようになる。
ク軸の二倍の速度にて回転しているバランス軸に取付け
られることにより、このフライホイールは増速フライホ
イールとして有効に作用し、増速フライホイールのため
に特別なフライホイール軸及びフライホイール増速用の
歯車機構を設ける必要がなくなる。これにより二つのバ
ランサ軸と増速フライホイールと有する内燃機関の小型
化が図られるようになる。
［実施例］ 以下の添付の図を参照して本考案を実施例について詳細
に説明する。
に説明する。
第１図及び第２図は本考案によるバランス装置を備えた
内燃機関の一つの実施例を示している。これらの図に於
て、10は内燃機関本体、特に四気筒機関のシリンダブロ
ックを示している。シリンダブロック10は各気筒間に位
置する５個の軸受12をもってクランク軸14を回転可能に
支持している。尚、図にて161、162、163、164は各々１
番気筒、２番気筒、３番気筒、４番気筒のクランクピン
を示しており、181、182、183、184は各気筒のクランク
ピンの両側に位置するカウンタウエイトを示している。
内燃機関の一つの実施例を示している。これらの図に於
て、10は内燃機関本体、特に四気筒機関のシリンダブロ
ックを示している。シリンダブロック10は各気筒間に位
置する５個の軸受12をもってクランク軸14を回転可能に
支持している。尚、図にて161、162、163、164は各々１
番気筒、２番気筒、３番気筒、４番気筒のクランクピン
を示しており、181、182、183、184は各気筒のクランク
ピンの両側に位置するカウンタウエイトを示している。
クランク軸14の軸心の両側にはクランク軸14と平行にバ
ランサ軸20と22とが各々シリンダブロック10より回転可
能に支持された態様にて設けられている。
ランサ軸20と22とが各々シリンダブロック10より回転可
能に支持された態様にて設けられている。
バランサ軸20と22は各々これらが３番気筒の４番気筒側
のカウンタウエイト183に対応する軸線方向位置に従動
歯車24、28を有している。３番気筒の４番気筒側のカウ
ンタウエイト183には駆動歯車26が一体に形成されてお
り、駆動歯車26は従動歯車24と噛合している。駆動歯車
26は従動歯車24の二倍の歯数を有し、これによりバラン
サ軸20はクランク軸14の回転方向とは反対の方向にクラ
ンク軸20の回転数に対し二倍の回転数にて回転すること
になる。バランサ軸22の従動歯車28はシリンダブロック
10に取付けられたアイドル歯車30を介して駆動歯車26と
噛合しており、これによりバランサ軸22はクランク軸14
の回転数の二倍の回転数をもってクランク軸10の回転方
向と同方向に回転することになる。
のカウンタウエイト183に対応する軸線方向位置に従動
歯車24、28を有している。３番気筒の４番気筒側のカウ
ンタウエイト183には駆動歯車26が一体に形成されてお
り、駆動歯車26は従動歯車24と噛合している。駆動歯車
26は従動歯車24の二倍の歯数を有し、これによりバラン
サ軸20はクランク軸14の回転方向とは反対の方向にクラ
ンク軸20の回転数に対し二倍の回転数にて回転すること
になる。バランサ軸22の従動歯車28はシリンダブロック
10に取付けられたアイドル歯車30を介して駆動歯車26と
噛合しており、これによりバランサ軸22はクランク軸14
の回転数の二倍の回転数をもってクランク軸10の回転方
向と同方向に回転することになる。
バランサ軸20と22は各々内燃機関中心Ｃの両側に等量の
バランスウエイト30、32と36、38を有している。
バランスウエイト30、32と36、38を有している。
バランサ軸20の一端部にはフライホイール40が取付けら
れている。フライホイール40は図示されていない変速装
置と駆動連結されるようになっており、バランサ軸20は
出力軸として作用する。
れている。フライホイール40は図示されていない変速装
置と駆動連結されるようになっており、バランサ軸20は
出力軸として作用する。
クランク軸14が回転すると、バランス軸20はクランク軸
14の回転方向とは反対の方向にクランク軸14の回転数の
二倍の回転数をもって回転し、これに伴ないフライホイ
ール14が増速回転され、またもう一つのバランサ軸22は
クランク軸14と同じ方向にクランク軸14の回転数の二倍
の回転数をもって回転する。二つのバランス軸20及び22
が各々回転することにより、四気筒機関特有の回転二次
慣性力はそのバランサ軸の回転に伴なうバランスウエイ
ト32〜38の回転で打消されることになる。
14の回転方向とは反対の方向にクランク軸14の回転数の
二倍の回転数をもって回転し、これに伴ないフライホイ
ール14が増速回転され、またもう一つのバランサ軸22は
クランク軸14と同じ方向にクランク軸14の回転数の二倍
の回転数をもって回転する。二つのバランス軸20及び22
が各々回転することにより、四気筒機関特有の回転二次
慣性力はそのバランサ軸の回転に伴なうバランスウエイ
ト32〜38の回転で打消されることになる。
フライホイール40はクランク軸14の二倍の回転速度で回
転駆動されるバランス軸20に取付けられていることによ
り、増速フライホイールの専用のフライホイール軸が不
要になり、またこれの増速の歯車装置が省略されるよう
になる。また、フライホイール40は比較的長いバランス
軸20に取付けられていることにより、充分な軸受剛性が
得られ、信頼性及び耐久性の向上が図られる。また、フ
ライホイール40の増速駆動は３番気筒の如き中間気筒部
分にて行われているから、この駆動のために内燃機関の
軸長が増大することがない。
転駆動されるバランス軸20に取付けられていることによ
り、増速フライホイールの専用のフライホイール軸が不
要になり、またこれの増速の歯車装置が省略されるよう
になる。また、フライホイール40は比較的長いバランス
軸20に取付けられていることにより、充分な軸受剛性が
得られ、信頼性及び耐久性の向上が図られる。また、フ
ライホイール40の増速駆動は３番気筒の如き中間気筒部
分にて行われているから、この駆動のために内燃機関の
軸長が増大することがない。
第１図は本考案によるバランサ装置を備えた内燃機関の
シリンダブロックの底面図、第２図は第１図に示された
本考案によるバランス装置を備えた内燃機関の端面図で
ある。 10……シリンダブロック,12……軸受,14……クランク
軸，161、162、163、164……クランクピン，181、182、
183、184……カウンタウエイト,20、22……バランサ軸,
24……従動歯車,26……駆動歯車,28……従動歯車,30…
…アイドル歯車,32、34、36、38……バランスウエイト,
40……フライホイール
シリンダブロックの底面図、第２図は第１図に示された
本考案によるバランス装置を備えた内燃機関の端面図で
ある。 10……シリンダブロック,12……軸受,14……クランク
軸，161、162、163、164……クランクピン，181、182、
183、184……カウンタウエイト,20、22……バランサ軸,
24……従動歯車,26……駆動歯車,28……従動歯車,30…
…アイドル歯車,32、34、36、38……バランスウエイト,
40……フライホイール
Claims (1)
- 【請求項１】クランク軸心の両側に各々配設されてクラ
ンク軸の回転数の二倍の回転数にて互いに相反する方向
に回転駆動される二つのバランサ軸を有し、前記二つの
バランサ軸の少なくとも何れか一方にフライホイールが
装着され、該一方のバランサ軸が出力軸をなしているこ
とを特徴とする内燃機関のバランス装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2745589U JPH0640995Y2 (ja) | 1989-03-10 | 1989-03-10 | 内燃機関のバランス装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2745589U JPH0640995Y2 (ja) | 1989-03-10 | 1989-03-10 | 内燃機関のバランス装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02117454U JPH02117454U (ja) | 1990-09-20 |
| JPH0640995Y2 true JPH0640995Y2 (ja) | 1994-10-26 |
Family
ID=31249963
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2745589U Expired - Lifetime JPH0640995Y2 (ja) | 1989-03-10 | 1989-03-10 | 内燃機関のバランス装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0640995Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6866996B2 (ja) * | 2016-09-23 | 2021-04-28 | 株式会社石川エナジーリサーチ | エンジン |
-
1989
- 1989-03-10 JP JP2745589U patent/JPH0640995Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02117454U (ja) | 1990-09-20 |
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