JPH0118914Y2 - - Google Patents

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JPH0118914Y2
JPH0118914Y2 JP12976480U JP12976480U JPH0118914Y2 JP H0118914 Y2 JPH0118914 Y2 JP H0118914Y2 JP 12976480 U JP12976480 U JP 12976480U JP 12976480 U JP12976480 U JP 12976480U JP H0118914 Y2 JPH0118914 Y2 JP H0118914Y2
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balancer
cylinder
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engine
balance
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、3気筒120゜クランク配置または4気
筒90゜クランク配置の内燃機関の往復動慣性偶力
用バランサ装置に関するものである。
〔従来の技術とその課題〕
周知のように3気筒120゜クランク配置または4
気筒90゜クランク配置の往復動機関には、理論上、
1次、2次とも往復動慣性偶力のみが発生する。
かかる2次の往復動慣性偶力を消去しようとす
れば、1次用のバランサ装置の外に、2次用のバ
ランサ装置を必要とし、機関を複雑化、高価にす
る。
そのため、本考案者らは、一定機関回転数にお
いてバランサ軸を任意の非等回転角速度とすれ
ば、バランサウエイトの遠心力が経時的に任意の
大きさにできることに着目して、1組のバランサ
装置でもつて、1次のみならず2次以上の往復動
慣性力または往復動慣性偶力を消去できるバラン
サ装置を提案した。すなわち、1組のバランサ装
置におけるバランサ軸を、非円形の歯車の噛合せ
により、等速回転するクランク軸に対し、非等速
に回転させるバランサ装置を提案した(実開昭52
−77302号公報参照)。
ところが、かかる提案のバランサ装置では、ク
ランク軸の外に2本のバランサ軸を使用し、これ
らのバランサ軸にそれぞれバランサウエイトを付
設した構造となつているので、依然として、構造
の複雑化は歪めなく、コストアツプとなる。
〔課題を解決するための手段〕
そこで本考案は、従来技術のかかる問題を解決
するために案出されたもので、その要旨とすると
ころは、内燃機関のクランク軸にはオーバーバラ
ンス率50%のバランスウエイトを設け、該クラン
ク軸とは別体として設けた1本のバランサ軸に
は、機関の往復動慣性偶力とのみ釣り合うバラン
サウエイトを設け、該クランク軸の回転を該バラ
ンサ軸に角速度を変化させて連動せしめ、1次お
よび2次以上の往復動慣性偶力を釣り合わすよう
にした3気筒120゜クランク配置または4気筒クラ
ンク配置の内燃機関のバランサ装置にある。
〔実施例〕
本考案の構成を添付図面に示す実施例にしたが
つて詳細に説明する。
第1図は3気筒120゜クランク配置機関の説明
図、第2図は要部図である。
これらの図において、1はクランク軸、2はこ
れと別体として設けたバランサ軸、3はこのバラ
ンサ軸2に取付けたバランサウエイトを示す。4
はクランク軸1に取付けた駆動歯車で、その構造
は、後記のように近似楕円形をなしている。5は
バランサ軸2に取付けた被動歯車であつて、その
構造も後記のように近似楕円形をなしており、か
つ駆動歯車4と噛合している。31はクランク軸
1に取付けた第1気筒のバランスウエイト、32
は第2気筒のバランスウエイト、33は第3気筒
のバランスウエイトを示し、各々オーバーバラン
ス率を50%としている。
かかるオーバーバランス率50%のバランスウエ
イト31,32,33をクランク軸1に付設した
ため、前記バランサ軸2に付設したバランサウエ
イト3,3…と分担して機関の往復動慣性偶力を
釣り合せることができ、その結果バランサ軸2を
1本で構成できるものである。
これを更に、例えば3気筒120゜クランク配置で
説明すれば、ピストン−クランクメカニズムの機
械力学が教えるごとく、3気筒の各気筒のクラン
ク軸に、各気筒のクランク腕などと釣合う「回転
質量」と、ピストンなどと釣合う「往復動質量」
の1/2とを各クランクウエイブにそれぞれ付設す れば、各気筒にはクランク軸と反対方向に回転す
る合成された慣性力のみが有害なアンバランスと
して未だ消去されずに残る。その結果、クランク
軸系において、第1気筒と第3気筒とに発生し
た、かかる残存合成慣性力の分力によつて慣性偶
力が発生することになる。したがつて、3気筒で
は有害なアンバランスを往復動慣性偶力に帰する
ことができるので、バランサ軸は、クランク軸と
平行でかつ反対方向に同じ速度で回転するバラン
サ軸としては、1本のみでよいことになる。
なお、いう迄もなく、この1本のバランサ軸に
次のようなバランサを付設することによりかかる
往復動慣性偶力が消去できる。すなわち、瞬時に
おいて、第3気筒が上死点にあるとき、第1気筒
および第3気筒のクランク腕と同じ方向でかつ第
2気筒のクランク腕と直角方向に、しかも第2気
筒を中心に第1および第2気筒側にふり分けて、
前述のクランク軸系の往復動慣性偶力と釣合せる
バランサを付設すれば、かかる往復動慣性偶力は
消去できるのである。
さて、ピストン6の往復動によつて、機関の往
復動慣性偶力Mは、 ここで、 WH:往復運動部重量(1気筒当り) R:クランク半径 ω:クランク軸の角速度 d:シリンダピツチ θ:クランク回転角度 λ:L/R L:連接棒の中心間距離 そして、バランスウエイトにてオーバーバラン
ス率50%(回転部のカウンターバランスに対し50
%付加したもの)とし、かつ往復動慣性偶力Mと
釣り合わすため、このバランスウエイトにより発
生する回転偶力(モーメント)のcos成分をMRC
とし、sin成分をMRSとすると、 また、バランサウエイトにより発生する往復動
慣性偶力Mと釣り合わすための回転偶力(モーメ
ント)のcos成分をMBCとし、sin成分をMBSとす
ると、 MBC=WB/g・RB・{ωB(θ)}2・S・cos(θB
θ)+π/6)…(3) ここで、 WB:バランサウエイト3の重量
(第2図の斜線の部分 RB:WBの重心位置半径 S:第2図に示す重心間距離 ωB(θ):WBのθをパラメーターとする不等速
な角速度 θB(θ):WBのθをパラメーターとする 回転角度 したがつて、往復動慣性偶力MをMRCとMBC
でもつて、均等ではないが分担して釣り合わせる
ためには、 M+MRC+MBCO とすればよい。
したがつて、次の式が得られる。
また、MRS=MBSにする必要があるので、 となる。
そこで、(5)式を満足させた上で、(4)式により、
近似楕円形をした駆動歯車4および被動歯車5の
ピツチプロフイルおよび、バランサウエイト3の
大きさを決定すれば、1軸のバランサ装置によつ
て1次のみならず2次以上の往復動慣性偶力を消
去することができる。
なお、以上の説明は、3気筒120゜クランク配置
機関について述べたが、本考案はこれに限らず、
4気筒90゜クランク配置機関にもバランサウエイ
ト3の大きさおよび位相角を異にして上記と同様
に決定して適用することができる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、3気筒120゜クランク配置また
は4気筒90゜クランク配置の内燃機関に付設する
バランサ軸のバランサウエイトの外に、所定の回
転数一定のクランク軸の方にもオーバーバランス
率50%のバランスウエイトを付設し、往復動慣性
偶力を分担して釣り合せるので、従来のバランサ
装置(前掲の実開昭52−77302号公報記載のもの)
と異なり、1組のバランサ装置におけるバランサ
軸を1本で構成でき、1次のみならず、2次以上
の往復動慣性偶力を略完全に消去できるのは勿
論、機関の構造を簡素化でき、コストダウンに資
することができる効果を有する。
そして、このオーバーバランス率50%のバラン
スウエイトを付設することによつて生じる余計な
慣性偶力は、偶力であるので機関フレームの内部
応力として残り、機関外へは漏出しないことか
ら、総じて、振動のない機関を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の説明図、第2図は同
要部図である。 1……クランク軸、2……バランサ軸、3……
バランサウエイト、31……第1気筒のバランサ
ウエイト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内燃機関のクランク軸にはオーバーバランス率
    50%のバランスウエイトを設け、該クランク軸と
    は別体として設けた1本のバランサ軸には、機関
    の往復動慣性偶力とのみ釣り合うバランサウエイ
    トを設け、該クランク軸の回転を該バランサ軸に
    角速度を変化させて連動せしめ、1次および2次
    以上の往復動慣性偶力を釣り合わすようにした3
    気筒120゜クランク配置または4気筒90゜クランク
    配置の内燃機関のバランサ装置。
JP12976480U 1980-09-10 1980-09-10 Expired JPH0118914Y2 (ja)

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JP12976480U JPH0118914Y2 (ja) 1980-09-10 1980-09-10

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JPS5751853U JPS5751853U (ja) 1982-03-25
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JPS62188835A (ja) * 1986-02-14 1987-08-18 Honda Motor Co Ltd バランサ軸付きエンジン

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JPS5751853U (ja) 1982-03-25

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