JPH064078A - 電子リズム楽器 - Google Patents
電子リズム楽器Info
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- JPH064078A JPH064078A JP4134590A JP13459092A JPH064078A JP H064078 A JPH064078 A JP H064078A JP 4134590 A JP4134590 A JP 4134590A JP 13459092 A JP13459092 A JP 13459092A JP H064078 A JPH064078 A JP H064078A
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- Japan
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- key
- keys
- white
- percussion
- percussion instrument
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- Electrophonic Musical Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】各鍵一つづつに各打楽器を順次割当てていかな
くても特定の鍵域内の白鍵もしくは黒鍵のみを特定の打
楽器に一度に対応づけることのできる機能を備えた電子
リズム楽器を提供する。 【構成】第一の押鍵情報と第二の押鍵情報とにより特定
された鍵域内の白鍵と黒鍵とを識別する識別手段と、こ
の鍵域内の白鍵もしくは黒鍵に所定の音源を一度に割り
当てる割当手段とを設けたことを特徴とする。
くても特定の鍵域内の白鍵もしくは黒鍵のみを特定の打
楽器に一度に対応づけることのできる機能を備えた電子
リズム楽器を提供する。 【構成】第一の押鍵情報と第二の押鍵情報とにより特定
された鍵域内の白鍵と黒鍵とを識別する識別手段と、こ
の鍵域内の白鍵もしくは黒鍵に所定の音源を一度に割り
当てる割当手段とを設けたことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鍵盤と接続され、該鍵
盤によりリズムを演奏することのできる電子リズム楽器
に関する。
盤によりリズムを演奏することのできる電子リズム楽器
に関する。
【0002】
【従来の技術】MIDI(Musical Instr
ument Digital Interface)と
呼ばれる電子楽器のディジタル・インターフェースが国
際的に規格化されており、このMIDIを用いることに
より、電子楽器相互間もしくは電子楽器とコンピュータ
との間で相互に通信を行なうことができる。尚、MID
I規格については既に公知であるため(例えば、特願昭
59−129745号参照)、ここではMIDI規格の
詳細な説明については省略する。
ument Digital Interface)と
呼ばれる電子楽器のディジタル・インターフェースが国
際的に規格化されており、このMIDIを用いることに
より、電子楽器相互間もしくは電子楽器とコンピュータ
との間で相互に通信を行なうことができる。尚、MID
I規格については既に公知であるため(例えば、特願昭
59−129745号参照)、ここではMIDI規格の
詳細な説明については省略する。
【0003】上記電子楽器の一種である、打楽器音を発
生する電子リズム楽器にも上記MIDI規格を採用した
ものが登場してきており、このMIDI規格を採用した
電子リズム楽器のうち、MIDI信号を出力する鍵盤と
接続され、この鍵盤の鍵と打楽器の種類とをあらかじめ
対応づけておいて、どの鍵が押されたかに応じてその鍵
と対応づけられている打楽器音を発するように構成され
た電子リズム楽器が知られている。この様に鍵盤と接続
された電子リズム楽器を用いることにより、鍵盤による
リズム演奏が可能となる。
生する電子リズム楽器にも上記MIDI規格を採用した
ものが登場してきており、このMIDI規格を採用した
電子リズム楽器のうち、MIDI信号を出力する鍵盤と
接続され、この鍵盤の鍵と打楽器の種類とをあらかじめ
対応づけておいて、どの鍵が押されたかに応じてその鍵
と対応づけられている打楽器音を発するように構成され
た電子リズム楽器が知られている。この様に鍵盤と接続
された電子リズム楽器を用いることにより、鍵盤による
リズム演奏が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記鍵盤と接続された
電子リズム楽器において、一つの打楽器音にはただ一つ
の鍵のみを対応づけることに代え、一つの打楽器音に対
し複数の鍵を対応づけることが知られている(特開平2
−28698号公報参照)。この場合、一つの打楽器
音、例えばスネアドラムに対し互いに横に並ぶ複数の鍵
を対応づけておき、これら複数の鍵の端から端まで比較
的容易な奏法であるグリッサンド(glissando
glissando)奏法を行なうことにより、従来非
常に高度な奏法とされてきた打楽器音(スネアドラム)
のロール(roll,トレモロ(tremolo),,
連打)を演奏することができることとなる。
電子リズム楽器において、一つの打楽器音にはただ一つ
の鍵のみを対応づけることに代え、一つの打楽器音に対
し複数の鍵を対応づけることが知られている(特開平2
−28698号公報参照)。この場合、一つの打楽器
音、例えばスネアドラムに対し互いに横に並ぶ複数の鍵
を対応づけておき、これら複数の鍵の端から端まで比較
的容易な奏法であるグリッサンド(glissando
glissando)奏法を行なうことにより、従来非
常に高度な奏法とされてきた打楽器音(スネアドラム)
のロール(roll,トレモロ(tremolo),,
連打)を演奏することができることとなる。
【0005】上記のように一つの打楽器に複数の鍵を対
応づける方法として、各鍵一つずつに各打楽器を対応づ
けていくこともできるが、その対応づけを簡単化するた
めに、打楽器の種類と、その打楽器と対応づけるべき鍵
域の一端に位置する第一の鍵と他端側に位置する第二の
鍵とを指定することにより、第一の鍵と第二の鍵とに挾
まれた複数の鍵を一度にその打楽器に対応づける方法が
知られている。
応づける方法として、各鍵一つずつに各打楽器を対応づ
けていくこともできるが、その対応づけを簡単化するた
めに、打楽器の種類と、その打楽器と対応づけるべき鍵
域の一端に位置する第一の鍵と他端側に位置する第二の
鍵とを指定することにより、第一の鍵と第二の鍵とに挾
まれた複数の鍵を一度にその打楽器に対応づける方法が
知られている。
【0006】しかし、上記のように第一の鍵と第二の鍵
とを指定する方法を採用するとこれらの鍵に挾まれた鍵
域内の全ての鍵がその一つの打楽器に対応づけられてし
まい、その鍵域内の白鍵と黒鍵とを互いに別な打楽器に
対応づけるには、鍵域を指定する方法ではなく、各鍵一
つずつに各打楽器を対応づけていく方法を用いる必要が
あり、その対応づけの作業が煩わしいという問題点があ
る。
とを指定する方法を採用するとこれらの鍵に挾まれた鍵
域内の全ての鍵がその一つの打楽器に対応づけられてし
まい、その鍵域内の白鍵と黒鍵とを互いに別な打楽器に
対応づけるには、鍵域を指定する方法ではなく、各鍵一
つずつに各打楽器を対応づけていく方法を用いる必要が
あり、その対応づけの作業が煩わしいという問題点があ
る。
【0007】本発明は、上記事情に鑑み、各鍵一つずつ
に各打楽器を順次割当てていかなくても特定の鍵域内の
白鍵もしくは黒鍵のみを特定の打楽器に一度に対応づけ
ることのできる機能を備えた電子リズム楽器を提供する
ことを目的とする。
に各打楽器を順次割当てていかなくても特定の鍵域内の
白鍵もしくは黒鍵のみを特定の打楽器に一度に対応づけ
ることのできる機能を備えた電子リズム楽器を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の電子リズム楽器は、押鍵情報を入力する入力
手段と、音源の種類を選択する選択手段と、第一の押鍵
情報と第二の押鍵情報とにより特定された鍵域内の白鍵
と黒鍵とを識別する識別手段と、前記選択手段により選
択された音源を、前記鍵域内の白鍵もしくは黒鍵に割り
当てる割当手段とを設けたことを特徴とするものであ
る。
の本発明の電子リズム楽器は、押鍵情報を入力する入力
手段と、音源の種類を選択する選択手段と、第一の押鍵
情報と第二の押鍵情報とにより特定された鍵域内の白鍵
と黒鍵とを識別する識別手段と、前記選択手段により選
択された音源を、前記鍵域内の白鍵もしくは黒鍵に割り
当てる割当手段とを設けたことを特徴とするものであ
る。
【0009】
【作用】本発明の電子リズム楽器は、第一の押鍵情報と
第二の押鍵情報とにより特定された鍵域のうち白鍵と黒
鍵とを識別する識別手段と、所定の音源をこの特定され
た鍵域内の白鍵もしくは黒鍵に割り当てる割当手段とを
設けたため、各鍵一つずつに各打楽器を順次割当ていか
なくても特定の鍵域内の白鍵もしくは黒鍵のみを特定の
打楽器に一度に対応づけることができる。またこの操作
を2回繰り返すと、特定の鍵域内の白鍵と黒鍵とに互い
に異なる打楽器を割り当てることも可能となる。
第二の押鍵情報とにより特定された鍵域のうち白鍵と黒
鍵とを識別する識別手段と、所定の音源をこの特定され
た鍵域内の白鍵もしくは黒鍵に割り当てる割当手段とを
設けたため、各鍵一つずつに各打楽器を順次割当ていか
なくても特定の鍵域内の白鍵もしくは黒鍵のみを特定の
打楽器に一度に対応づけることができる。またこの操作
を2回繰り返すと、特定の鍵域内の白鍵と黒鍵とに互い
に異なる打楽器を割り当てることも可能となる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて詳細に説明する。図5は、本発明の一実施例に係る
電子リズム楽器と鍵盤とがMIDIで接続された状態を
あらわした図、図6は、図5に示す電子リズム楽器の外
観斜視図、図7は、図5,図6に示す電子リズム楽器の
内部回路構成を表わした回路ブロック図である。
いて詳細に説明する。図5は、本発明の一実施例に係る
電子リズム楽器と鍵盤とがMIDIで接続された状態を
あらわした図、図6は、図5に示す電子リズム楽器の外
観斜視図、図7は、図5,図6に示す電子リズム楽器の
内部回路構成を表わした回路ブロック図である。
【0011】この電子リズム楽器には、図6に示すよう
に、そのパネル5上に、多数のスイッチ6とこれらのス
イッチ6を操作した結果等が表示される表示器7とが備
えられている。またこの電子リズム楽器2の内部には、
図7に示すように、コンピュータシステムが備えられて
おり、CPU11ではROM12に記録されたプログラ
ムが読み出されて実行される。またインターフェイス1
3は鍵盤1から送信されたMIDI信号を受信するため
のものであり、スイッチ6,表示器7は、図6に示すス
イッチ6,表示器7に対応している。また音源14は、
本実施例では、バスドラム(BD),スネアドラム(S
D),タムタム(TM),シンバル(SY)の4種類の
打楽器音を電気信号として発生するものであり(以下、
この電気信号を「打楽器音信号」と称する。)、CPU
11からの指令に基づいて、この音源14から対応する
打楽器音信号が発せられ、サウンド・システム3(図5
参照)を介して打楽器音に変換される。この打楽器音信
号を発する音源回路としては、例えばアナログ方式,P
CM方式等が知られているが、打楽器音信号をどのよう
にして発生させるかということについてはここでの主題
ではないため、これらの方式の詳細説明は省略する。
に、そのパネル5上に、多数のスイッチ6とこれらのス
イッチ6を操作した結果等が表示される表示器7とが備
えられている。またこの電子リズム楽器2の内部には、
図7に示すように、コンピュータシステムが備えられて
おり、CPU11ではROM12に記録されたプログラ
ムが読み出されて実行される。またインターフェイス1
3は鍵盤1から送信されたMIDI信号を受信するため
のものであり、スイッチ6,表示器7は、図6に示すス
イッチ6,表示器7に対応している。また音源14は、
本実施例では、バスドラム(BD),スネアドラム(S
D),タムタム(TM),シンバル(SY)の4種類の
打楽器音を電気信号として発生するものであり(以下、
この電気信号を「打楽器音信号」と称する。)、CPU
11からの指令に基づいて、この音源14から対応する
打楽器音信号が発せられ、サウンド・システム3(図5
参照)を介して打楽器音に変換される。この打楽器音信
号を発する音源回路としては、例えばアナログ方式,P
CM方式等が知られているが、打楽器音信号をどのよう
にして発生させるかということについてはここでの主題
ではないため、これらの方式の詳細説明は省略する。
【0012】また図7に示すRAM15には、自動演奏
を行なうための演奏データと、鍵盤1の多数の各鍵と各
打楽器音との対応関係を示した割当テーブルとが記憶さ
れている。なお、この自動演奏についても本発明の主題
ではないためここでは演奏データについての説明は省略
する。図8は、MIDI規格のノートナンバーを鍵盤上
に表わした図である。
を行なうための演奏データと、鍵盤1の多数の各鍵と各
打楽器音との対応関係を示した割当テーブルとが記憶さ
れている。なお、この自動演奏についても本発明の主題
ではないためここでは演奏データについての説明は省略
する。図8は、MIDI規格のノートナンバーを鍵盤上
に表わした図である。
【0013】MIDI規格では、図8に示すように、中
央C4を60番として、半音上がる毎に一つ増え、また
半音下がる毎に一つ減る番号(これを「ノートナンバ
ー」と称する。)が各鍵に割り当てられている。図1
は、図7に示すRAM15に記録された割当テーブルの
一例を表わした図である。
央C4を60番として、半音上がる毎に一つ増え、また
半音下がる毎に一つ減る番号(これを「ノートナンバ
ー」と称する。)が各鍵に割り当てられている。図1
は、図7に示すRAM15に記録された割当テーブルの
一例を表わした図である。
【0014】図7に示すRAM15内の割当テーブル
に、図1に示すようにノートナンバー(RAM15内の
各メモリのアドレス)と、該ノートナンバーが割り当て
られた鍵が白鍵であるかあるいは黒鍵であるかという情
報と、さらに打楽器の種類とを対応づけておくことによ
り、鍵を押した際にこの割当テーブル中の押された鍵に
付されたノートナンバーに対応するアドレスの内容、即
ち打楽器の種類が参照され、音源14(図7参照)から
この参照された打楽器の種類に対応する打楽器音信号が
発せられ、サウンド・システム3(図5参照)を介して
その打楽器音が発せられる。ここで、各ノートナンバー
が割り当てられた鍵が白鍵であるか黒鍵であるかという
情報は、以下に述べるようにしてこの割当テーブルを作
成する際に用いられる。尚、この割当テーブルにおい
て、記号BD,SD,TM,SYは、図7の音源14に
示す各打楽器に対応し、記号Nはそのノートナンバーが
どの打楽器にも割当られていないことを表わしている。
またこの割当テーブル(図1)では、簡単のため、ノー
トナンバーそのものをRAM15内のメモリのアドレス
として示したが、ノートナンバーとアドレスとが同一で
あることは必要ではなく、ノートナンバーとアドレスと
が一対一に対応づけられていればよいことはもちろんで
ある。
に、図1に示すようにノートナンバー(RAM15内の
各メモリのアドレス)と、該ノートナンバーが割り当て
られた鍵が白鍵であるかあるいは黒鍵であるかという情
報と、さらに打楽器の種類とを対応づけておくことによ
り、鍵を押した際にこの割当テーブル中の押された鍵に
付されたノートナンバーに対応するアドレスの内容、即
ち打楽器の種類が参照され、音源14(図7参照)から
この参照された打楽器の種類に対応する打楽器音信号が
発せられ、サウンド・システム3(図5参照)を介して
その打楽器音が発せられる。ここで、各ノートナンバー
が割り当てられた鍵が白鍵であるか黒鍵であるかという
情報は、以下に述べるようにしてこの割当テーブルを作
成する際に用いられる。尚、この割当テーブルにおい
て、記号BD,SD,TM,SYは、図7の音源14に
示す各打楽器に対応し、記号Nはそのノートナンバーが
どの打楽器にも割当られていないことを表わしている。
またこの割当テーブル(図1)では、簡単のため、ノー
トナンバーそのものをRAM15内のメモリのアドレス
として示したが、ノートナンバーとアドレスとが同一で
あることは必要ではなく、ノートナンバーとアドレスと
が一対一に対応づけられていればよいことはもちろんで
ある。
【0015】ここで、ノートナンバーと打楽器との対応
づけ、即ち割当テーブルの作成は以下のようにして行な
われる。先ず各ノートナンバーと該各ノートナンバーが
割り当てられた各鍵が白鍵であるかあるいは黒鍵である
かを示す情報との対応づけは、あらかじめROM12
(図7参照)に記憶されており、この電子リズム楽器の
電源投入時等に実行されるイニシャルプログラムにより
RAM15内の割当テーブル(図1参照)に記録され
る。
づけ、即ち割当テーブルの作成は以下のようにして行な
われる。先ず各ノートナンバーと該各ノートナンバーが
割り当てられた各鍵が白鍵であるかあるいは黒鍵である
かを示す情報との対応づけは、あらかじめROM12
(図7参照)に記憶されており、この電子リズム楽器の
電源投入時等に実行されるイニシャルプログラムにより
RAM15内の割当テーブル(図1参照)に記録され
る。
【0016】次に図6に示すパネル5上のモード切替ス
イッチ6aを切り替えることにより、電子リズム楽器2
は割当テーブル設定モードとなる。このように電子リズ
ム楽器2を割当テーブル設定モードに切り替えた状態に
おいて、先ず打楽器セレクトスイッチ6bの中から割り
当てようとする打楽器の種類、例えばここではスネアド
ラムSDを選択し、その後この選択された打楽器に割り
当てる鍵域の両端の鍵が押下される。
イッチ6aを切り替えることにより、電子リズム楽器2
は割当テーブル設定モードとなる。このように電子リズ
ム楽器2を割当テーブル設定モードに切り替えた状態に
おいて、先ず打楽器セレクトスイッチ6bの中から割り
当てようとする打楽器の種類、例えばここではスネアド
ラムSDを選択し、その後この選択された打楽器に割り
当てる鍵域の両端の鍵が押下される。
【0017】図2は、上記割当テーブル設定モードにお
いて打楽器の種類(ここではスネアドラムSD)を選択
した段階で実行されるプログラムを表わしたフローチャ
ートである。打楽器の種類が選択されると、図2に示す
プログラムが実行され、ステップ(1)で第一の押鍵情
報が入力されるまで待機し、この第一の押鍵情報が入力
されるとこの第一の押鍵情報に含まれるノートナンバー
がメモリに記憶される(ステップ(2))。ここではノ
ートナンバー36の白鍵が押下されたものとする。次に
ステップ(3)で第二の押鍵情報が入力されるまで待機
し、この第二の押鍵情報(ここではノートナンバー47
の白鍵が押下されるものとする)が入力されると、図1
に示す割当テーブルが参照されて押下された2つの鍵が
ともに白鍵もしくは黒鍵か、あるいは一方が白鍵で他方
が黒鍵かが判定される(ステップ(4))。このとき押
下された2つの鍵がともに白鍵もしくはともに黒鍵でな
かった場合は、押鍵が不適切であるとしてステップ
(1)に戻り、再度第一の押鍵情報が入力されるのを待
つ待機状態となる。この際、押鍵が不適切であった旨を
表示することが好ましい。またステップ(4)において
押下された2つの鍵がともに白鍵もしくはともに黒鍵で
あった場合は、ステップ(5)) に進む。ここでは第一
の押鍵はノートナンバー36の白鍵であり、また第二の
押鍵はノートナンバー47の白鍵であり、ともに白鍵で
あるため、ステップ(5)) に進む。ステップ(5))
では、第一の押鍵に対応するノートナンバーと第二の押
鍵に対応するノートナンバーとを比較し、これら2つの
ノートナンバーのうち小さいノートナンバーに対応する
割当テーブルのアドレスを開始アドレスとし大きいノー
トナンバーに対応する割当テーブルのアドレスを最終ア
ドレスとして、選択されている打楽器(ここではスネア
ドラムSD)が割り当てられる鍵域の両端のアドレスが
指定される。この後、選択されている打楽器(ここでは
スネアドラムSD)を表わす識別符号が開始アドレス
(ここではノートナンバー36)に書き込まれ(ステッ
プ(6))、アドレスが1だけインクリメントされ(ス
テップ(7))、選択されている打楽器(ここではスネ
アドラムSD)を表わす識別符号が最終アドレス(ここ
ではノートナンバー47)まで書き込まれたか否かが判
断され(ステップ(8))、まだ書き込むべき鍵が残っ
ている場合は、1だけインクリメントされたアドレス
(ノートナンバー)に対応する鍵が白鍵か黒鍵かが判断
される(ステップ(9))。ステップ(1),ステップ
(3)で押下された鍵が白鍵の場合、このステップ
(9)で黒鍵であると判断されるとステップ(7)に戻
ってアドレス(ノートナンバー)がさらに1だけインク
リメントされ、ステップ(9)で白鍵であると判断され
ると選択された打楽器(ここではスネアドラムSD)を
表わす識別符号がそのアドレスに書き込まれる。
いて打楽器の種類(ここではスネアドラムSD)を選択
した段階で実行されるプログラムを表わしたフローチャ
ートである。打楽器の種類が選択されると、図2に示す
プログラムが実行され、ステップ(1)で第一の押鍵情
報が入力されるまで待機し、この第一の押鍵情報が入力
されるとこの第一の押鍵情報に含まれるノートナンバー
がメモリに記憶される(ステップ(2))。ここではノ
ートナンバー36の白鍵が押下されたものとする。次に
ステップ(3)で第二の押鍵情報が入力されるまで待機
し、この第二の押鍵情報(ここではノートナンバー47
の白鍵が押下されるものとする)が入力されると、図1
に示す割当テーブルが参照されて押下された2つの鍵が
ともに白鍵もしくは黒鍵か、あるいは一方が白鍵で他方
が黒鍵かが判定される(ステップ(4))。このとき押
下された2つの鍵がともに白鍵もしくはともに黒鍵でな
かった場合は、押鍵が不適切であるとしてステップ
(1)に戻り、再度第一の押鍵情報が入力されるのを待
つ待機状態となる。この際、押鍵が不適切であった旨を
表示することが好ましい。またステップ(4)において
押下された2つの鍵がともに白鍵もしくはともに黒鍵で
あった場合は、ステップ(5)) に進む。ここでは第一
の押鍵はノートナンバー36の白鍵であり、また第二の
押鍵はノートナンバー47の白鍵であり、ともに白鍵で
あるため、ステップ(5)) に進む。ステップ(5))
では、第一の押鍵に対応するノートナンバーと第二の押
鍵に対応するノートナンバーとを比較し、これら2つの
ノートナンバーのうち小さいノートナンバーに対応する
割当テーブルのアドレスを開始アドレスとし大きいノー
トナンバーに対応する割当テーブルのアドレスを最終ア
ドレスとして、選択されている打楽器(ここではスネア
ドラムSD)が割り当てられる鍵域の両端のアドレスが
指定される。この後、選択されている打楽器(ここでは
スネアドラムSD)を表わす識別符号が開始アドレス
(ここではノートナンバー36)に書き込まれ(ステッ
プ(6))、アドレスが1だけインクリメントされ(ス
テップ(7))、選択されている打楽器(ここではスネ
アドラムSD)を表わす識別符号が最終アドレス(ここ
ではノートナンバー47)まで書き込まれたか否かが判
断され(ステップ(8))、まだ書き込むべき鍵が残っ
ている場合は、1だけインクリメントされたアドレス
(ノートナンバー)に対応する鍵が白鍵か黒鍵かが判断
される(ステップ(9))。ステップ(1),ステップ
(3)で押下された鍵が白鍵の場合、このステップ
(9)で黒鍵であると判断されるとステップ(7)に戻
ってアドレス(ノートナンバー)がさらに1だけインク
リメントされ、ステップ(9)で白鍵であると判断され
ると選択された打楽器(ここではスネアドラムSD)を
表わす識別符号がそのアドレスに書き込まれる。
【0018】以上のようにして、ここではノートナンバ
ー36の白鍵からノートナンバー47の白鍵までの全て
の白鍵にスネアドラムSDが割り当てられる。このよう
に第一の押鍵と第二の押鍵がともに白鍵であるかもしく
はともに黒鍵であるかによって、選択された打楽器がそ
の2つの鍵に挾まれる鍵域内の白鍵のみもしくは黒鍵の
みに割り当てられる。次に、打楽器セレクトスイッチ6
bの中から他の打楽器を選択し、上記と同様にして押鍵
することにより、各打楽器についてノートナンバーとの
対応づけが行なわれる。なお、特定の鍵一つのみに特定
の打楽器を割り当てる場合は、図6に示す電子リズム楽
器2のパネル5のスイッチ6を操作すること等により、
図2に示すプログラムとは異なるプログラムを実行させ
るようにしてもよいが、図2に示すプログラムを実行さ
せて割り当てるべき特定の鍵を続けて2回押下するよう
にしてもよい。
ー36の白鍵からノートナンバー47の白鍵までの全て
の白鍵にスネアドラムSDが割り当てられる。このよう
に第一の押鍵と第二の押鍵がともに白鍵であるかもしく
はともに黒鍵であるかによって、選択された打楽器がそ
の2つの鍵に挾まれる鍵域内の白鍵のみもしくは黒鍵の
みに割り当てられる。次に、打楽器セレクトスイッチ6
bの中から他の打楽器を選択し、上記と同様にして押鍵
することにより、各打楽器についてノートナンバーとの
対応づけが行なわれる。なお、特定の鍵一つのみに特定
の打楽器を割り当てる場合は、図6に示す電子リズム楽
器2のパネル5のスイッチ6を操作すること等により、
図2に示すプログラムとは異なるプログラムを実行させ
るようにしてもよいが、図2に示すプログラムを実行さ
せて割り当てるべき特定の鍵を続けて2回押下するよう
にしてもよい。
【0019】このようにして割当テーブルを完成させた
後、モード切替スイッチ6aを切替え、電子リズム楽器
2をプレイモードにすることにより、鍵盤1により、上
記割当テーブルに基づくリズム演奏を行なうことができ
る。ここで、図1を参照して、上記のようにして設定さ
れた割当テーブルについてさらに詳細に説明する。
後、モード切替スイッチ6aを切替え、電子リズム楽器
2をプレイモードにすることにより、鍵盤1により、上
記割当テーブルに基づくリズム演奏を行なうことができ
る。ここで、図1を参照して、上記のようにして設定さ
れた割当テーブルについてさらに詳細に説明する。
【0020】図1に示すように、例えばノートナンバー
37の黒鍵にはシンバル(SY)が対応づけられてお
り、ノートナンバー50の白鍵にはタムタム(TM)が
対応づけられている。従ってノートナンバー37の黒鍵
をたたくとシンバルの音が発せられ、ノートナンバー5
0の白鍵をたたくとタムタムの音が発せられる。ここで
鍵を押下する速度(ベロシティ)を検出し、この速度に
応じてこの速度が早いほど大きな音が倍音も豊かに発せ
られるように音量,音色を制御することが好ましい。
37の黒鍵にはシンバル(SY)が対応づけられてお
り、ノートナンバー50の白鍵にはタムタム(TM)が
対応づけられている。従ってノートナンバー37の黒鍵
をたたくとシンバルの音が発せられ、ノートナンバー5
0の白鍵をたたくとタムタムの音が発せられる。ここで
鍵を押下する速度(ベロシティ)を検出し、この速度に
応じてこの速度が早いほど大きな音が倍音も豊かに発せ
られるように音量,音色を制御することが好ましい。
【0021】また図1に示すように、この割当テーブル
では、ノートナンバー36,38,40,41,43,
45,47のいずれもがスネアドラム(SD)に対応づ
けられている。これらのノートナンバー36,38,4
0,41,43,45,47は、図8に示すように、互
いに隣接して横に並ぶ6つの白鍵に対応している。従っ
て、ノートナンバー36の白鍵からノートナンバー47
の白鍵まで比較的簡単な奏法であるグリッサンド奏法を
行なうことにより、従来高度な奏法とされてきたスネア
ドラムのロール(連打)を演奏することができることと
なる。
では、ノートナンバー36,38,40,41,43,
45,47のいずれもがスネアドラム(SD)に対応づ
けられている。これらのノートナンバー36,38,4
0,41,43,45,47は、図8に示すように、互
いに隣接して横に並ぶ6つの白鍵に対応している。従っ
て、ノートナンバー36の白鍵からノートナンバー47
の白鍵まで比較的簡単な奏法であるグリッサンド奏法を
行なうことにより、従来高度な奏法とされてきたスネア
ドラムのロール(連打)を演奏することができることと
なる。
【0022】このようにここでは特定の鍵域内の白鍵の
みもしくは黒鍵のみに一つの打楽器を割り当てるように
したため、連打の要求を満たし、かつ白鍵と黒鍵とに互
いに異なる打楽器を割り当てることができるため、白鍵
であるか黒鍵であるかを問わずにその鍵域内の全ての鍵
に一つの打楽器を割り当てる場合と比べより多様な演奏
が可能となる。またその鍵域の両端の鍵を押下するだけ
でその鍵域内の全ての白鍵もしくは全ての黒鍵に打楽器
が割り当てられるため、各鍵一つずつに打楽器を順次対
応づけていく場合と比べ、より効率的かつ間違いの少な
い割当作業が可能となる。
みもしくは黒鍵のみに一つの打楽器を割り当てるように
したため、連打の要求を満たし、かつ白鍵と黒鍵とに互
いに異なる打楽器を割り当てることができるため、白鍵
であるか黒鍵であるかを問わずにその鍵域内の全ての鍵
に一つの打楽器を割り当てる場合と比べより多様な演奏
が可能となる。またその鍵域の両端の鍵を押下するだけ
でその鍵域内の全ての白鍵もしくは全ての黒鍵に打楽器
が割り当てられるため、各鍵一つずつに打楽器を順次対
応づけていく場合と比べ、より効率的かつ間違いの少な
い割当作業が可能となる。
【0023】しかしこのように複数の鍵を一つの打楽器
に割り当てた場合、例えばキーナンバー38の鍵のみを
押すつもりがその隣のキーナンバー40の鍵にも指がか
かってしまい、これら2つの鍵が相前後して押されてし
まうことは特に初心者にはよく経験されることであり、
この場合、打楽器(ここではスネアドラム)を一つだけ
鳴らすつもりが続いて2つ鳴ってしまうことになる。そ
こでここではこのような意図しない連打を防止するため
に、以下のように、同一の音源に対応する複数の押鍵情
報を受信した場合には最初に受信した信号により発音を
開始する信号を発生するとともにそれ以降に受信した押
鍵情報では発音を開始する信号の発生を禁止する禁止手
段が設けられる。
に割り当てた場合、例えばキーナンバー38の鍵のみを
押すつもりがその隣のキーナンバー40の鍵にも指がか
かってしまい、これら2つの鍵が相前後して押されてし
まうことは特に初心者にはよく経験されることであり、
この場合、打楽器(ここではスネアドラム)を一つだけ
鳴らすつもりが続いて2つ鳴ってしまうことになる。そ
こでここではこのような意図しない連打を防止するため
に、以下のように、同一の音源に対応する複数の押鍵情
報を受信した場合には最初に受信した信号により発音を
開始する信号を発生するとともにそれ以降に受信した押
鍵情報では発音を開始する信号の発生を禁止する禁止手
段が設けられる。
【0024】ここで、上記禁止手段における禁止を解除
するタイミングとしては、例えばその音源に対応する複
数の押鍵情報のうちの最初に受信した押鍵情報から所定
時間経過したタイミング等を採用してもよいが、より好
ましくは、その音源に対応する複数の押鍵情報が全て解
除(離鍵)されたタイミングが選択される。図3は、互
いに同一の打楽器に割り当てられた複数の鍵が互いに相
前後して押下された状態を表わした信号波形図である。
ここでは(A),(B),(C)の3つの鍵が各信号波
形図の立ち下がりのタイミングで押鍵され、各立ち上が
りのタイミングで離鍵されたことを表わしている。
するタイミングとしては、例えばその音源に対応する複
数の押鍵情報のうちの最初に受信した押鍵情報から所定
時間経過したタイミング等を採用してもよいが、より好
ましくは、その音源に対応する複数の押鍵情報が全て解
除(離鍵)されたタイミングが選択される。図3は、互
いに同一の打楽器に割り当てられた複数の鍵が互いに相
前後して押下された状態を表わした信号波形図である。
ここでは(A),(B),(C)の3つの鍵が各信号波
形図の立ち下がりのタイミングで押鍵され、各立ち上が
りのタイミングで離鍵されたことを表わしている。
【0025】また図4は、図7に示すCPU11におい
て押鍵および離鍵のタイミングで実行される割込みプロ
グラムのフローチャートである。尚、ここで示したフロ
ーチャートは、どの打楽器に対応する鍵が押鍵もしくは
離鍵されたかが判断された後に起動されるプログラムで
あるが、どの打楽器に対応する鍵が押鍵もしくは離鍵さ
れたかを問わずに同一の割込みプログラムが起動され、
その割込みプログラム内においてどの打楽器に対応する
鍵が押されたかを判断するようにしてもよいことはもち
ろんである。
て押鍵および離鍵のタイミングで実行される割込みプロ
グラムのフローチャートである。尚、ここで示したフロ
ーチャートは、どの打楽器に対応する鍵が押鍵もしくは
離鍵されたかが判断された後に起動されるプログラムで
あるが、どの打楽器に対応する鍵が押鍵もしくは離鍵さ
れたかを問わずに同一の割込みプログラムが起動され、
その割込みプログラム内においてどの打楽器に対応する
鍵が押されたかを判断するようにしてもよいことはもち
ろんである。
【0026】ここで図3に示すように、互いに同一の打
楽器に対応づけられた(A),(B),(C)の3つの
鍵がそれぞれ時刻t1,t2,t3において押鍵され、
またそれぞれ時刻t4,t5,t6において離鍵される
と、これらt1,t2,t3,t4,t5,t6の各タ
イミングで図4に示すプログラムが起動される。先ずこ
のプログラムを起動するに先立って、例えば電子リズム
楽器2に電源が投入されたタイミングやこの電子リズム
楽器2がモード切替えスイッチ6a(図6参照)により
プレイモードに切替えられたタイミング等においてイニ
シャライズ用プログラムが起動され、この図4に示すプ
ログラムのステップ(b)で参照されるフラグ、即ちス
テップ(c)でオンされステップ(i)でオフされるフ
ラグがオフ状態とされ、またステップ(e)でインクリ
メント(+1)されステップ(g)でデクリメント(−
1)されるカウンタもゼロにイニシャライズされる。
楽器に対応づけられた(A),(B),(C)の3つの
鍵がそれぞれ時刻t1,t2,t3において押鍵され、
またそれぞれ時刻t4,t5,t6において離鍵される
と、これらt1,t2,t3,t4,t5,t6の各タ
イミングで図4に示すプログラムが起動される。先ずこ
のプログラムを起動するに先立って、例えば電子リズム
楽器2に電源が投入されたタイミングやこの電子リズム
楽器2がモード切替えスイッチ6a(図6参照)により
プレイモードに切替えられたタイミング等においてイニ
シャライズ用プログラムが起動され、この図4に示すプ
ログラムのステップ(b)で参照されるフラグ、即ちス
テップ(c)でオンされステップ(i)でオフされるフ
ラグがオフ状態とされ、またステップ(e)でインクリ
メント(+1)されステップ(g)でデクリメント(−
1)されるカウンタもゼロにイニシャライズされる。
【0027】押鍵もしくは離鍵の各タイミング(図3に
示す各時刻t1,t2,t3,t4,t5,t6)でこ
のプログラムが起動され、先ずステップ(a)において
このプログラムが押鍵のタイミング(図3に示す各時刻
t1,t2,t3のいずれか)で起動されたものか否か
が判断される。押鍵のタイミングで起動された場合は次
にフラグが参照され、このフラグがオンかオフかが判定
される(ステップ(b))。このフラグがオフであると
いうことは、このプログラムに対応する打楽器に割り当
てられた複数の鍵のうちの一つが最初に押されたタイミ
ング(図3に示す時刻t1 )でこのプログラムが起動さ
れたことを意味している。そこでこのフラグがオフの場
合は、ステップ(c)に進んでこのフラグをオンにし、
さらにステップ(d)に進んでこのプログラムに対応す
る打楽器音が発せられる。この打楽器音の発生のメカニ
ズムについては前述した通りであり、ここではこの説明
は省略する。その後さらにステップ(e)に進み、カウ
ンタが+1だけインクリメントされる。このカウンタ
は、このプログラムに対応する打楽器に割り当てられた
複数の鍵が重複していくつ押されたかを記憶するレジス
タであり、図3に示す状況の場合、時刻t1 で「1」,
時刻t2で「2」,時刻t3で「3」がこのカウンタに
記憶されることになる。以上のようにして、時刻t1で
このプログラムが起動された際は、打楽器音が発せられ
る。また時刻t2,t3においてこのプログラムが起動
された場合は、ステップ(b)においてフラグが既にオ
ンになっている旨判断され、ステップ(e)にスキップ
してカウンタをインクリメントするだけで終了し、従っ
てこの時刻t2,t3においては打楽器音は発せられな
い。
示す各時刻t1,t2,t3,t4,t5,t6)でこ
のプログラムが起動され、先ずステップ(a)において
このプログラムが押鍵のタイミング(図3に示す各時刻
t1,t2,t3のいずれか)で起動されたものか否か
が判断される。押鍵のタイミングで起動された場合は次
にフラグが参照され、このフラグがオンかオフかが判定
される(ステップ(b))。このフラグがオフであると
いうことは、このプログラムに対応する打楽器に割り当
てられた複数の鍵のうちの一つが最初に押されたタイミ
ング(図3に示す時刻t1 )でこのプログラムが起動さ
れたことを意味している。そこでこのフラグがオフの場
合は、ステップ(c)に進んでこのフラグをオンにし、
さらにステップ(d)に進んでこのプログラムに対応す
る打楽器音が発せられる。この打楽器音の発生のメカニ
ズムについては前述した通りであり、ここではこの説明
は省略する。その後さらにステップ(e)に進み、カウ
ンタが+1だけインクリメントされる。このカウンタ
は、このプログラムに対応する打楽器に割り当てられた
複数の鍵が重複していくつ押されたかを記憶するレジス
タであり、図3に示す状況の場合、時刻t1 で「1」,
時刻t2で「2」,時刻t3で「3」がこのカウンタに
記憶されることになる。以上のようにして、時刻t1で
このプログラムが起動された際は、打楽器音が発せられ
る。また時刻t2,t3においてこのプログラムが起動
された場合は、ステップ(b)においてフラグが既にオ
ンになっている旨判断され、ステップ(e)にスキップ
してカウンタをインクリメントするだけで終了し、従っ
てこの時刻t2,t3においては打楽器音は発せられな
い。
【0028】次に離鍵のタイミング(図3に示す時刻t
4,t5,t6)においてこのプログラムが起動される
と、ステップ(a)を経由した後、ステップ(f)に進
み、離鍵のタイミングか否かが判定される。このプログ
ラムは押鍵もしくは離鍵のタイミングで起動されるもの
であるため、押鍵でなければ離鍵であり、従ってこのス
テップ(f)は本来不要であるが、ノイズ等により起動
される事態を想定し、念のためこのステップ(f)が置
かれている。離鍵のタイミングにおいては次にステップ
(g)においてカウンタが1だけデクリメントされる。
即ち、図3に示す時刻t4で起動された際はこのカウン
タは「2」となり、時刻t5においては「1」となり、
時刻t6において「0」となる。次にステップ(h)で
このカウンタの値が「0」か否かが判断され、「 0」で
ない場合はそのまま終了し、「 0」の場合、即ち図3に
示す時刻t6においてはステップ(i)に進み、ステッ
プ(c)でオンにされたフラグがオフにされ、これによ
り、この後このプログラムに対応する複数の鍵のいずれ
かが押下された場合、再度対応する打楽器音が発せられ
る状態となる。
4,t5,t6)においてこのプログラムが起動される
と、ステップ(a)を経由した後、ステップ(f)に進
み、離鍵のタイミングか否かが判定される。このプログ
ラムは押鍵もしくは離鍵のタイミングで起動されるもの
であるため、押鍵でなければ離鍵であり、従ってこのス
テップ(f)は本来不要であるが、ノイズ等により起動
される事態を想定し、念のためこのステップ(f)が置
かれている。離鍵のタイミングにおいては次にステップ
(g)においてカウンタが1だけデクリメントされる。
即ち、図3に示す時刻t4で起動された際はこのカウン
タは「2」となり、時刻t5においては「1」となり、
時刻t6において「0」となる。次にステップ(h)で
このカウンタの値が「0」か否かが判断され、「 0」で
ない場合はそのまま終了し、「 0」の場合、即ち図3に
示す時刻t6においてはステップ(i)に進み、ステッ
プ(c)でオンにされたフラグがオフにされ、これによ
り、この後このプログラムに対応する複数の鍵のいずれ
かが押下された場合、再度対応する打楽器音が発せられ
る状態となる。
【0029】以上のようにして、例えば図3に示すよう
に互いに同一の打楽器に割り当てられた複数の鍵が相前
後して押された場合、最初に押されたタイミング(図3
の場合は時刻t1 )で対応する打楽器音が発せられ、そ
の後これら互いに同一の打楽器に割り当てられた複数の
鍵が全て離鍵されるまで(図3の場合は時刻t6まで)
その打楽器の発音は禁止される。このように構成するこ
とにより、例えば初心者等が図8に示すノートナンバー
38の白鍵を押すつもりがその隣のノートナンバー40
の白鍵(これらノートナンバー38,40の白鍵は図1
に示すようにいずれもスネアドラムに割り当てられてい
る。)にも指がかかり、これら同一の音源に割り当てら
れた複数の鍵が、例えばそれらが全て離鍵されるよりも
前に次の鍵が押されるように相前後して押された場合
に、最初の押鍵のタイミングにおいてのみ対応する打楽
器音が発生され、従って不用意に連打とはならずに済む
こととなり、特に初心者等にとって使いやすい電子リズ
ム楽器が構成されることとなる。
に互いに同一の打楽器に割り当てられた複数の鍵が相前
後して押された場合、最初に押されたタイミング(図3
の場合は時刻t1 )で対応する打楽器音が発せられ、そ
の後これら互いに同一の打楽器に割り当てられた複数の
鍵が全て離鍵されるまで(図3の場合は時刻t6まで)
その打楽器の発音は禁止される。このように構成するこ
とにより、例えば初心者等が図8に示すノートナンバー
38の白鍵を押すつもりがその隣のノートナンバー40
の白鍵(これらノートナンバー38,40の白鍵は図1
に示すようにいずれもスネアドラムに割り当てられてい
る。)にも指がかかり、これら同一の音源に割り当てら
れた複数の鍵が、例えばそれらが全て離鍵されるよりも
前に次の鍵が押されるように相前後して押された場合
に、最初の押鍵のタイミングにおいてのみ対応する打楽
器音が発生され、従って不用意に連打とはならずに済む
こととなり、特に初心者等にとって使いやすい電子リズ
ム楽器が構成されることとなる。
【0030】尚、押鍵のベロシティに応じて音量,音色
を制御する場合において、上記のように互いに同一の打
楽器に割り当てられた複数の鍵が相前後して押された場
合、最初に押された鍵のベロシティが採用される。
を制御する場合において、上記のように互いに同一の打
楽器に割り当てられた複数の鍵が相前後して押された場
合、最初に押された鍵のベロシティが採用される。
【0031】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の電
子リズム楽器では、第一の押鍵情報と第二の押鍵情報と
により特定された鍵域内の白鍵と黒鍵とを識別し、選択
された音源を特定された鍵域内の白鍵もしくは黒鍵に割
り当てるようにしたため、各鍵を一つずつ各打楽器に割
り当てる煩わしさを軽減するとともに特定の鍵域内の白
鍵と黒鍵とに互いに異なる打楽器を割り当てることもで
き、より簡単な準備作業でより多様な演奏が可能とな
る。
子リズム楽器では、第一の押鍵情報と第二の押鍵情報と
により特定された鍵域内の白鍵と黒鍵とを識別し、選択
された音源を特定された鍵域内の白鍵もしくは黒鍵に割
り当てるようにしたため、各鍵を一つずつ各打楽器に割
り当てる煩わしさを軽減するとともに特定の鍵域内の白
鍵と黒鍵とに互いに異なる打楽器を割り当てることもで
き、より簡単な準備作業でより多様な演奏が可能とな
る。
【図1】図7に示すRAMに記録された割当テーブルの
一例を表わした図
一例を表わした図
【図2】図7に示すCPUにおいて、割当テーブル設定
モード内の打楽器の種類を選択した段階で実行されるプ
ログラムのフローチャート
モード内の打楽器の種類を選択した段階で実行されるプ
ログラムのフローチャート
【図3】互いに同一の打楽器に割り当てられた複数の鍵
が互いに相前後して押下された状態を表わした信号波形
図
が互いに相前後して押下された状態を表わした信号波形
図
【図4】図7に示すCPUにおいて押鍵および離鍵のタ
イミングで実行される割込みプログラムのフローチャー
ト
イミングで実行される割込みプログラムのフローチャー
ト
【図5】本発明の一実施例に係る電子リズム楽器と鍵盤
とがMIDIで接続された状態をあらわした図
とがMIDIで接続された状態をあらわした図
【図6】図5に示す電子リズム楽器の外観斜視図
【図7】図5,図6に示す電子リズム楽器の内部回路構
成を表わした回路ブロック図
成を表わした回路ブロック図
【図8】MIDI規格のノートナンバーを鍵盤上に表わ
した図
した図
1 鍵盤 2 電子リズム楽器 3 サウンド・システム 5 パネル 6 スイッチ 7 表示器 11 CPU 12 ROM 13 インターフェース 14 音源 15 RAM
Claims (1)
- 【請求項1】押鍵情報を入力する入力手段と、 音源の種類を選択する選択手段と、 第一の押鍵情報と第二の押鍵情報とにより特定された鍵
域内の白鍵と黒鍵とを識別する識別手段と、 前記選択手段により選択された音源を、前記鍵域内の白
鍵もしくは黒鍵に割り当てる割当手段とを設けたことを
特徴とする電子リズム楽器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4134590A JPH064078A (ja) | 1992-05-27 | 1992-05-27 | 電子リズム楽器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4134590A JPH064078A (ja) | 1992-05-27 | 1992-05-27 | 電子リズム楽器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH064078A true JPH064078A (ja) | 1994-01-14 |
Family
ID=15131944
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4134590A Withdrawn JPH064078A (ja) | 1992-05-27 | 1992-05-27 | 電子リズム楽器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH064078A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007501964A (ja) * | 2003-05-20 | 2007-02-01 | クリエイティブ テクノロジー リミテッド | 様々なスケールにおいて音楽キーボードの白鍵の使用を可能にするシステム |
-
1992
- 1992-05-27 JP JP4134590A patent/JPH064078A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007501964A (ja) * | 2003-05-20 | 2007-02-01 | クリエイティブ テクノロジー リミテッド | 様々なスケールにおいて音楽キーボードの白鍵の使用を可能にするシステム |
JP4874109B2 (ja) * | 2003-05-20 | 2012-02-15 | クリエイティブ テクノロジー リミテッド | 様々なスケールにおいて音楽キーボードの白鍵の使用を可能にするシステム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990803 |