JPH0640766A - 高強度低熱膨張セラミックス - Google Patents
高強度低熱膨張セラミックスInfo
- Publication number
- JPH0640766A JPH0640766A JP4217146A JP21714692A JPH0640766A JP H0640766 A JPH0640766 A JP H0640766A JP 4217146 A JP4217146 A JP 4217146A JP 21714692 A JP21714692 A JP 21714692A JP H0640766 A JPH0640766 A JP H0640766A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mullite
- thermal expansion
- cordierite
- low thermal
- high strength
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】チタン酸アルミニウムにロウ石、タルクの一種
1〜20重量%を添加した母相に対し、ムライト、もし
くはムライトコージェライトを10〜60重量比添加し
たセラミックス焼成体。 【効果】低熱膨張、低熱伝導の特性を有するセラミック
スの強度が飛躍的に増大される。
1〜20重量%を添加した母相に対し、ムライト、もし
くはムライトコージェライトを10〜60重量比添加し
たセラミックス焼成体。 【効果】低熱膨張、低熱伝導の特性を有するセラミック
スの強度が飛躍的に増大される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高強度低熱膨張セラミッ
クスに関する。
クスに関する。
【0002】
【従来の技術】チタン酸アルミニウム系のセラミックス
はその融点が高く、熱膨張性が低い性質を有するセラミ
ックスであることが知られており、また、その熱伝導率
が低くてエンジンなどの構造用断熱材料として有望視さ
れている。
はその融点が高く、熱膨張性が低い性質を有するセラミ
ックスであることが知られており、また、その熱伝導率
が低くてエンジンなどの構造用断熱材料として有望視さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のような特性を有
するチタン酸アルミニウムは、微密な焼結体を得ること
が困難なために機械的強度が小さいという問題があり、
これは該素材が熱膨張率に大きな異方性を有しているた
めに冷却時に不可避的な亀裂を生じ、これが見掛け上の
低熱膨張性を与える要因となるものであるが、一方では
強度が低いという原因にもなっている。
するチタン酸アルミニウムは、微密な焼結体を得ること
が困難なために機械的強度が小さいという問題があり、
これは該素材が熱膨張率に大きな異方性を有しているた
めに冷却時に不可避的な亀裂を生じ、これが見掛け上の
低熱膨張性を与える要因となるものであるが、一方では
強度が低いという原因にもなっている。
【0004】本発明はこのようなチタン酸アルミニウム
の性質に鑑みてなされたものであり、その目的はチタン
酸アルミニウムに対し、ムライトまたはムライト・コー
ジェライト複合の高純度ゾルゲル粉末を添加することに
より、その強度を増大させようとする高強度低熱膨張セ
ラミックスを提供することにある。
の性質に鑑みてなされたものであり、その目的はチタン
酸アルミニウムに対し、ムライトまたはムライト・コー
ジェライト複合の高純度ゾルゲル粉末を添加することに
より、その強度を増大させようとする高強度低熱膨張セ
ラミックスを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明によれば、酸化アルミニウム/酸化チタンの
モル比が1以上のチタン酸アルミニウム組成物に外割で
ロウ石、タルクの少なくとも1種を1〜20重量%添加
した母相に対し、純度99.5%以上のムライト、もし
くはコージェライト含有量40%以下のムライトコージ
ェライト複合粉末を10〜60wt%添加した高強度低
膨張セラミックスが提供される。
めに本発明によれば、酸化アルミニウム/酸化チタンの
モル比が1以上のチタン酸アルミニウム組成物に外割で
ロウ石、タルクの少なくとも1種を1〜20重量%添加
した母相に対し、純度99.5%以上のムライト、もし
くはコージェライト含有量40%以下のムライトコージ
ェライト複合粉末を10〜60wt%添加した高強度低
膨張セラミックスが提供される。
【0006】
【作用】母材に添加したムライト、もしくはムライトコ
ージェライト複合物が強固な第2相を形成して、チタン
酸アルミニウムの強度が大きく向上するが、低熱膨張性
は維持されている。
ージェライト複合物が強固な第2相を形成して、チタン
酸アルミニウムの強度が大きく向上するが、低熱膨張性
は維持されている。
【0007】
【実施例】つぎに本発明の実施例について詳細に説明す
る。
る。
【0008】チタン酸アルミニウムの母相としては、酸
化アルミニウム(Al2 O3 )と酸化チタン(TiO
2 )の当モル化合物である通常のチタン酸アルミニウム
(重量比56:44)に比して、過剰に酸化アルミニウ
ムを加えた(重量比61:39)ものに、ロウ石とタル
クを外割で各5重量%を加えた混合したものを用いた。
化アルミニウム(Al2 O3 )と酸化チタン(TiO
2 )の当モル化合物である通常のチタン酸アルミニウム
(重量比56:44)に比して、過剰に酸化アルミニウ
ムを加えた(重量比61:39)ものに、ロウ石とタル
クを外割で各5重量%を加えた混合したものを用いた。
【0009】そして、試料の調製は母相に対して、純度
99.5%以上のムライトゾルゲル粉末、もしくはコー
ジェライト含有量40%以下のムライトコージェライト
ゾルゲル複合粉末を添加物として10〜60wt%加え
た後、ボールミルにて分散混合を行い、石膏型に流し込
んで棒状の試料とし、その乾燥後に1500 Cおよび
1525 Cにて焼成を行った。なお、比較のために母
相についても同様な行程によって試料を作成した。
99.5%以上のムライトゾルゲル粉末、もしくはコー
ジェライト含有量40%以下のムライトコージェライト
ゾルゲル複合粉末を添加物として10〜60wt%加え
た後、ボールミルにて分散混合を行い、石膏型に流し込
んで棒状の試料とし、その乾燥後に1500 Cおよび
1525 Cにて焼成を行った。なお、比較のために母
相についても同様な行程によって試料を作成した。
【0010】ついで、各試料について、強度や熱膨張係
数の特性を測定した結果が図1に示す特性表であり、試
料No.3〜6が本実施例によるものである。
数の特性を測定した結果が図1に示す特性表であり、試
料No.3〜6が本実施例によるものである。
【0011】そして、図1の特性表から明らかなよう
に、本実施例による焼成体は従来のチタン酸アルミニウ
ム焼成体に比して強度が大であり、低熱膨張係数を有し
ていることが了解できる。
に、本実施例による焼成体は従来のチタン酸アルミニウ
ム焼成体に比して強度が大であり、低熱膨張係数を有し
ていることが了解できる。
【0012】
【発明の効果】上述の実施例のように本発明によれば、
母相となるチタン酸アルミニウムに対してムライト、ま
たはムライトコージェライト複合物が添加されて強固な
第2相が形成されたので、従来に比して強度が大にな
り、また低熱膨張、低熱伝導の性質も備えているので、
エンジン用の断熱材料に適切なセラミックスが得られる
効果がある。
母相となるチタン酸アルミニウムに対してムライト、ま
たはムライトコージェライト複合物が添加されて強固な
第2相が形成されたので、従来に比して強度が大にな
り、また低熱膨張、低熱伝導の性質も備えているので、
エンジン用の断熱材料に適切なセラミックスが得られる
効果がある。
【図1】本実施例によるチタン酸アルミニウム系の焼成
体の性質を示す特性図表図である。
体の性質を示す特性図表図である。
Claims (1)
- 【請求項1】酸化アルミニウム/酸化チタンのモル比が
1以上のチタン酸アルミニウム組成物に外割でロウ石、
タルクの少なくとも1種を1〜20重量%添加した母相
に対し、純度99.5%以上のムライト、もしくはコー
ジェライト含有量40%以下のムライトコージェライト
複合粉末を10〜60wt%添加したことを特徴とする
高強度低熱膨張セラミックス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4217146A JPH0640766A (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | 高強度低熱膨張セラミックス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4217146A JPH0640766A (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | 高強度低熱膨張セラミックス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0640766A true JPH0640766A (ja) | 1994-02-15 |
Family
ID=16699581
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4217146A Pending JPH0640766A (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | 高強度低熱膨張セラミックス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0640766A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009041369A1 (ja) | 2007-09-27 | 2009-04-02 | Hitachi Metals, Ltd. | セラミックハニカム構造体及びその製造方法 |
JP2010116289A (ja) * | 2008-11-12 | 2010-05-27 | Sumitomo Chemical Co Ltd | チタン酸アルミニウム系セラミックスの製造方法 |
US8394167B2 (en) | 2006-06-30 | 2013-03-12 | Corning Incorporated | Cordierite aluminum magnesium titanate compositions and ceramic articles comprising same |
US8956436B2 (en) | 2006-06-30 | 2015-02-17 | Corning Incorporated | Cordierite aluminum magnesium titanate compositions and ceramic articles comprising same |
US9079799B2 (en) | 2012-11-30 | 2015-07-14 | Corning Incorporated | Cordierite aluminum magnesium titanate compositions and ceramic articles comprising same |
JP2016531820A (ja) * | 2013-09-23 | 2016-10-13 | コーニング インコーポレイテッド | コージエライト対ムライトの比率が高いコージエライト・ムライト・チタン酸アルミニウムマグネシウム組成物およびそれから構成されたセラミック物品 |
US10501375B2 (en) | 2006-06-30 | 2019-12-10 | Corning Incorporated | Cordierite aluminum magnesium titanate compositions and ceramic articles comprising same |
-
1992
- 1992-07-23 JP JP4217146A patent/JPH0640766A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8394167B2 (en) | 2006-06-30 | 2013-03-12 | Corning Incorporated | Cordierite aluminum magnesium titanate compositions and ceramic articles comprising same |
US8673045B2 (en) | 2006-06-30 | 2014-03-18 | Corning Incorporated | Cordierite aluminum magnesium titanate compositions and ceramic articles comprising same |
US8956436B2 (en) | 2006-06-30 | 2015-02-17 | Corning Incorporated | Cordierite aluminum magnesium titanate compositions and ceramic articles comprising same |
US10450233B2 (en) | 2006-06-30 | 2019-10-22 | Corning Incorporated | Cordierite aluminum magnesium titanate compositions and ceramic articles comprising same |
US10501375B2 (en) | 2006-06-30 | 2019-12-10 | Corning Incorporated | Cordierite aluminum magnesium titanate compositions and ceramic articles comprising same |
WO2009041369A1 (ja) | 2007-09-27 | 2009-04-02 | Hitachi Metals, Ltd. | セラミックハニカム構造体及びその製造方法 |
US9890085B2 (en) | 2007-09-27 | 2018-02-13 | Hitachi Metals, Ltd. | Ceramic honeycomb structure and its production method |
JP2010116289A (ja) * | 2008-11-12 | 2010-05-27 | Sumitomo Chemical Co Ltd | チタン酸アルミニウム系セラミックスの製造方法 |
US9079799B2 (en) | 2012-11-30 | 2015-07-14 | Corning Incorporated | Cordierite aluminum magnesium titanate compositions and ceramic articles comprising same |
JP2016531820A (ja) * | 2013-09-23 | 2016-10-13 | コーニング インコーポレイテッド | コージエライト対ムライトの比率が高いコージエライト・ムライト・チタン酸アルミニウムマグネシウム組成物およびそれから構成されたセラミック物品 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2828986B2 (ja) | セラミックス焼結体 | |
JPH0558722A (ja) | アルミニウムチタネートセラミツクス及びその製造方法 | |
JPS61128411A (ja) | 誘電体磁器組成物 | |
JPS58125662A (ja) | 低膨脹性コ−デイエライトセラミツクスの製造法 | |
JPH0640766A (ja) | 高強度低熱膨張セラミックス | |
US5288672A (en) | Ceramics based on aluminum titanate, process for their production and their use | |
JPH04305054A (ja) | アルミニウムチタネート構造体とその製造方法 | |
JPH0725662A (ja) | チタン酸アルミニウムセラミック粉末及びその焼結体製造方法 | |
JPH06305828A (ja) | チタン酸アルミニウム複合材料及びその製造方法 | |
US2220412A (en) | Refractory and method of making same | |
JP3216332B2 (ja) | 繊維強化チタン酸アルミニウム焼結体及びその製造方法 | |
JPS5879869A (ja) | コ−デイエライト質磁器とその製造方法 | |
JPH0226863A (ja) | コージライト質セラミックスとその製造方法 | |
JPS61270255A (ja) | 耐熱衝撃性セラミツクス | |
JPH0551250A (ja) | 低熱膨張セラミツク材料及びその製造法 | |
JPH05105508A (ja) | ガラス・ムライトウイスカー複合基板及びその製造方法 | |
JPH0551251A (ja) | セラミツク焼成体及びその製造方法 | |
JPH06183831A (ja) | 高強度チタン酸アルミニウム材料及びその製造方法 | |
CN114538933A (zh) | 一种行波管夹持杆的制备方法 | |
JPH05279116A (ja) | 低熱膨張セラミックス材料及びその製造方法 | |
JPS6112867B2 (ja) | ||
JPH03103354A (ja) | 耐熱衝撃性焼成用セッター | |
JPH0551252A (ja) | セラミツク焼成体及びその製造方法 | |
JPH02137769A (ja) | チタン酸アルミニウム質焼結体の製造方法 | |
JPS63123872A (ja) | ZrB↓2系複合セラミツクス |