JPH0640685A - エレベーターのかご戸ロック装置 - Google Patents
エレベーターのかご戸ロック装置Info
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- JPH0640685A JPH0640685A JP19424892A JP19424892A JPH0640685A JP H0640685 A JPH0640685 A JP H0640685A JP 19424892 A JP19424892 A JP 19424892A JP 19424892 A JP19424892 A JP 19424892A JP H0640685 A JPH0640685 A JP H0640685A
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- Japan
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- lock device
- car door
- door lock
- elevator
- cage
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 かご戸ロック装置本体の動作や鎖錠時の状態
を簡便かつ確実に点検できる点検手段を付設したエレベ
ーターのかご戸ロック装置を提供する。 【構成】 かご戸1a,1b側に設けられるフック18
と、このフック18に係合してかご戸1a,1bの鎖錠
を行う鎖錠部21aを有しかご本体側に設けられるかご
戸ロック装置本体14とからなり、このかご戸ロック装
置本体14への通電や通電の解除によりかご戸1a,1
bの鎖錠や解錠を行うようにするエレベーターのかご戸
ロック装置において、前記かご戸ロック装置本体14そ
れ自体に手動により自由に操作し得る点検用の波形スイ
ッチ34を付設し、この波形スイッチ34を操作するこ
とによりかご戸ロック装置本体14への点検用電路を開
閉してかご戸1a,1bの鎖錠や解錠を任意に行い得る
ようにした。
を簡便かつ確実に点検できる点検手段を付設したエレベ
ーターのかご戸ロック装置を提供する。 【構成】 かご戸1a,1b側に設けられるフック18
と、このフック18に係合してかご戸1a,1bの鎖錠
を行う鎖錠部21aを有しかご本体側に設けられるかご
戸ロック装置本体14とからなり、このかご戸ロック装
置本体14への通電や通電の解除によりかご戸1a,1
bの鎖錠や解錠を行うようにするエレベーターのかご戸
ロック装置において、前記かご戸ロック装置本体14そ
れ自体に手動により自由に操作し得る点検用の波形スイ
ッチ34を付設し、この波形スイッチ34を操作するこ
とによりかご戸ロック装置本体14への点検用電路を開
閉してかご戸1a,1bの鎖錠や解錠を任意に行い得る
ようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベーターのかご戸
ロック装置に関するものであって、その保守点検を容易
に行えるようにした機能を内蔵させたものである。
ロック装置に関するものであって、その保守点検を容易
に行えるようにした機能を内蔵させたものである。
【0002】
【従来の技術】近来、雑居ビルや学校などに納入された
エレベーターでは、酔客や学生がエレベーター走行中
に、かご内から故意にかご戸をこじ開けることによりこ
れを急停止させる故障が発生している。この故障によ
り、乗客がかご内に閉じ込められたり、昇降路内に転落
する危険性があるため、エレベーターの走行中にかご戸
を機械的に鎖錠する「かご戸ロック装置」が考案されて
おり、その従来の装置の例として特開昭62−1913
89号公報に記載のものがあげられる。
エレベーターでは、酔客や学生がエレベーター走行中
に、かご内から故意にかご戸をこじ開けることによりこ
れを急停止させる故障が発生している。この故障によ
り、乗客がかご内に閉じ込められたり、昇降路内に転落
する危険性があるため、エレベーターの走行中にかご戸
を機械的に鎖錠する「かご戸ロック装置」が考案されて
おり、その従来の装置の例として特開昭62−1913
89号公報に記載のものがあげられる。
【0003】以下、このかご戸ロック装置についての理
解を深め得るようにするため、この公報に記載されてい
る装置を例にとり、その構造を図3に基づいて説明す
る。図3は、この従来の装置の構造を示す正面図であ
る。
解を深め得るようにするため、この公報に記載されてい
る装置を例にとり、その構造を図3に基づいて説明す
る。図3は、この従来の装置の構造を示す正面図であ
る。
【0004】図3において、1a,1bはエレベーター
両引戸の左右のかご戸、2a,2bはこれら左右のかご
戸1a,1bの上部にそれぞれ設けられたハンガーで、
出入口中央側の左右頂部にそれぞれフック2c,2dが
形成されており、かつ、上方には両端部にそれぞれ一対
の回転ローラ2e,2e,2f,2fが回転自在に軸支
されている。3はエレベーターのかご枠体側に取付けた
レール枠で、中間部に回転ローラ2e,2e,2f,2
fを転動させるためのレール4が設けられている。5は
ロック装置本体で、レール枠3中央頂部に取付けられた
ブラケット10と、このブラケット10に内蔵されたマ
グネット6,プランジャ7,復帰ばね8,ロック金具9
とからなる。プランジャ7は、マグネット6に挿通さ
れ、下端に復帰ばね8により下方に付勢されるロック金
具9が設けられている。ロック装置本体5はこのような
構成を備えているため、マグネット6に通電すると、そ
の電磁力で復帰ばね8の力に抗してプランジャ7、ひい
てはロック金具9を引き上げることができ、通電を断つ
と、電磁力が消滅して復帰ばね8の下方への付勢でこれ
らを下方へ押し下げることができる。その結果、ロック
金具9は、これに対応して位置するフック2c,2dへ
の係合を解除したり、保持したりすることができる。1
1はハンガー2aに取付けられたカム、12はマグネッ
ト6への通電を断つスイッチで、かご戸1a,1bが閉
じたとき、スイッチ12は、カム11に押圧されてマグ
ネット6への通電を断つ。
両引戸の左右のかご戸、2a,2bはこれら左右のかご
戸1a,1bの上部にそれぞれ設けられたハンガーで、
出入口中央側の左右頂部にそれぞれフック2c,2dが
形成されており、かつ、上方には両端部にそれぞれ一対
の回転ローラ2e,2e,2f,2fが回転自在に軸支
されている。3はエレベーターのかご枠体側に取付けた
レール枠で、中間部に回転ローラ2e,2e,2f,2
fを転動させるためのレール4が設けられている。5は
ロック装置本体で、レール枠3中央頂部に取付けられた
ブラケット10と、このブラケット10に内蔵されたマ
グネット6,プランジャ7,復帰ばね8,ロック金具9
とからなる。プランジャ7は、マグネット6に挿通さ
れ、下端に復帰ばね8により下方に付勢されるロック金
具9が設けられている。ロック装置本体5はこのような
構成を備えているため、マグネット6に通電すると、そ
の電磁力で復帰ばね8の力に抗してプランジャ7、ひい
てはロック金具9を引き上げることができ、通電を断つ
と、電磁力が消滅して復帰ばね8の下方への付勢でこれ
らを下方へ押し下げることができる。その結果、ロック
金具9は、これに対応して位置するフック2c,2dへ
の係合を解除したり、保持したりすることができる。1
1はハンガー2aに取付けられたカム、12はマグネッ
ト6への通電を断つスイッチで、かご戸1a,1bが閉
じたとき、スイッチ12は、カム11に押圧されてマグ
ネット6への通電を断つ。
【0005】このような構造を有するエレベーターかご
戸ロック装置においては、かご戸1a,1bを閉じる
と、そのハンガー2aに取付けられたカム11がスイッ
チを作動させてマグネット6への通電を断つ。その結
果、ロック金具9が復帰ばね8ににより下方に付勢さ
れ、ハンガー2a,2bにそれぞれ形成されたフック2
c,2dを左右両側から挾むようにこれに係合してかご
戸1a,1bを機械的に鎖錠する。また、その解錠は、
エレベーターが所定の階に停止後マグネット6に通電し
て励磁し、プランジャ7を引き上げてその係合を解除す
ることにより行う。このように、エレベーターかご戸ロ
ック装置は、エレベーターの走行中にかご戸1a,1b
を鎖錠し、任意の階に停止した後に解錠する構造となっ
ている。
戸ロック装置においては、かご戸1a,1bを閉じる
と、そのハンガー2aに取付けられたカム11がスイッ
チを作動させてマグネット6への通電を断つ。その結
果、ロック金具9が復帰ばね8ににより下方に付勢さ
れ、ハンガー2a,2bにそれぞれ形成されたフック2
c,2dを左右両側から挾むようにこれに係合してかご
戸1a,1bを機械的に鎖錠する。また、その解錠は、
エレベーターが所定の階に停止後マグネット6に通電し
て励磁し、プランジャ7を引き上げてその係合を解除す
ることにより行う。このように、エレベーターかご戸ロ
ック装置は、エレベーターの走行中にかご戸1a,1b
を鎖錠し、任意の階に停止した後に解錠する構造となっ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、このエレベ
ーターのかご戸ロック装置は、プランジャ7の固渋やマ
グネット6の故障等によりロック金具9が正常に作動せ
ず、かご戸1a,1bの鎖錠、解錠が正しく行われない
事態も生じ得る。その結果、乗客がかご内に長時間閉じ
込められたり、かご戸1a,1bがエレベーターの走行
中に開放可能となる等のトラブルが発生する。しかしな
がら、従来のエレベーターのかご戸ロック装置は、専
ら、かご戸をロックする機能を有するだけで、このよう
な事態を防ぐことへの配慮は欠如していた。
ーターのかご戸ロック装置は、プランジャ7の固渋やマ
グネット6の故障等によりロック金具9が正常に作動せ
ず、かご戸1a,1bの鎖錠、解錠が正しく行われない
事態も生じ得る。その結果、乗客がかご内に長時間閉じ
込められたり、かご戸1a,1bがエレベーターの走行
中に開放可能となる等のトラブルが発生する。しかしな
がら、従来のエレベーターのかご戸ロック装置は、専
ら、かご戸をロックする機能を有するだけで、このよう
な事態を防ぐことへの配慮は欠如していた。
【0007】本発明は、このような現状に鑑み、かご戸
ロック装置本体の動作や鎖錠時の状態等を簡便かつ確実
に点検でき、前記のような事態を未然に防ぐための点検
手段をそれ自体に付設したエレベーターのかご戸ロック
装置を提供することを目的とするものである。
ロック装置本体の動作や鎖錠時の状態等を簡便かつ確実
に点検でき、前記のような事態を未然に防ぐための点検
手段をそれ自体に付設したエレベーターのかご戸ロック
装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、かご戸側に設
けられるフックと、このフックに係合してかご戸の鎖錠
を行う鎖錠部を有しかご本体側に設けられるかご戸ロッ
ク装置とからなり、かご戸ロック装置本体への通電や通
電の解除によりかご戸の鎖錠や解錠を行うようにするエ
レベーターのかご戸ロック装置において、前記かご戸ロ
ック装置本体それ自体に手動により自由に操作し得る点
検用の開閉スイッチを付設し、この開閉スイッチを操作
することによりかご戸ロック装置本体への点検用電路を
開閉してかご戸の鎖錠や解錠を任意に行い得るようにす
ることにより前記の目的を達成するものである。
けられるフックと、このフックに係合してかご戸の鎖錠
を行う鎖錠部を有しかご本体側に設けられるかご戸ロッ
ク装置とからなり、かご戸ロック装置本体への通電や通
電の解除によりかご戸の鎖錠や解錠を行うようにするエ
レベーターのかご戸ロック装置において、前記かご戸ロ
ック装置本体それ自体に手動により自由に操作し得る点
検用の開閉スイッチを付設し、この開閉スイッチを操作
することによりかご戸ロック装置本体への点検用電路を
開閉してかご戸の鎖錠や解錠を任意に行い得るようにす
ることにより前記の目的を達成するものである。
【0009】
【作用】本発明のエレベーターのかご戸ロック装置は、
かご戸ロック装置本体それ自体に手動により自由に操作
し得る点検用の開閉スイッチを付設し、この開閉スイッ
チを操作することによりかご戸ロック装置本体への点検
用電路を開閉してかご戸の施錠や解錠を任意に行い得る
ようにしているので、点検者自身が手近の開閉スイッチ
を操作してかご戸ロック装置の所望の実動作を再現し、
同装置の作動状況を観察してその点検を行うことができ
る。
かご戸ロック装置本体それ自体に手動により自由に操作
し得る点検用の開閉スイッチを付設し、この開閉スイッ
チを操作することによりかご戸ロック装置本体への点検
用電路を開閉してかご戸の施錠や解錠を任意に行い得る
ようにしているので、点検者自身が手近の開閉スイッチ
を操作してかご戸ロック装置の所望の実動作を再現し、
同装置の作動状況を観察してその点検を行うことができ
る。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図1及び図2に基づいて説
明する。図1は本発明の実施例のエレベーターのかご戸
ロック装置の構造を示す正面図、図2は図1中のかご戸
ロック装置本体の内部構造を示す正面図である。図1
中、図3と同一符号を付けた部分は、同図と同一の部分
を表わし、これらの部分については、説明の重複を避け
るため詳述しない。
明する。図1は本発明の実施例のエレベーターのかご戸
ロック装置の構造を示す正面図、図2は図1中のかご戸
ロック装置本体の内部構造を示す正面図である。図1
中、図3と同一符号を付けた部分は、同図と同一の部分
を表わし、これらの部分については、説明の重複を避け
るため詳述しない。
【0011】図1において、13は図示されていないド
アモーター等が設置されているかご枠、14は本発明の
実施例のかご戸ロック装置本体、15はかご戸ロック装
置本体14をかご枠13及びレール枠3に取付けるため
のL字形の金具、16はかご戸ロック装置本体14を金
具15に締結固定するボルト、17は金具15をかご枠
13およびレール枠3に締結固定するボルト、18はか
ご戸1aにハンガー2aを介して取付けられたフックで
ある。
アモーター等が設置されているかご枠、14は本発明の
実施例のかご戸ロック装置本体、15はかご戸ロック装
置本体14をかご枠13及びレール枠3に取付けるため
のL字形の金具、16はかご戸ロック装置本体14を金
具15に締結固定するボルト、17は金具15をかご枠
13およびレール枠3に締結固定するボルト、18はか
ご戸1aにハンガー2aを介して取付けられたフックで
ある。
【0012】次に、図2に基づいてかご戸ロック装置本
体14の内部構造を説明する。図2において、19はエ
レベーターが走行することにより励磁される電磁石、2
0はこの電磁石19等かご戸ロック装置本体14の内部
機構を収容するケースで、ケース20は、左右両側に前
記ボルト16の挿通用長孔20cを設けたフランジ部2
0a,20bを有する。21はレバー、22は電磁石1
9及びレバー21を取付けるL字形の金具で、レバー2
1は、先端部下面に前記フック18の先端部と係合する
鍵形の先端部を有する鎖錠部21aが設けられていると
ともに後端部に後述のストッパ25と当接する支持部2
1cが設けられており、軸部21bで金具22に回転自
在に軸着されている。また、L字形の金具22は、上辺
にボルト23で電磁石19が締結固定されているととも
に、側辺をボルト24でケース20に締結固定してお
り、かつ、上辺には電磁石19の鉄芯22aが形成され
ている。25はフランジ部20aに取付けられたストッ
パ、26はボルト27でケース20に取付けられたばね
座、28はこのばね座26と前記レバー21の先端部と
の間に取付けられ、レバー21の先端部を下方に付勢す
る復帰ばねである。レバー21は、電磁石19が励磁さ
れていないときには、先端部がこの復帰ばね28により
下方に付勢されて下降し、その鎖錠部21aとフック1
8との係合を解除しているとともに、支持部21cが軸
21bを軸として上方に回動し、ストッパ25に当接し
ているが、電磁石19が励磁されると、レバー21は、
電磁石19の鉄芯22aに吸着され、先端部が復帰ばね
28の力に抗して上方に回動して鎖錠部21aがフック
18に係合する。
体14の内部構造を説明する。図2において、19はエ
レベーターが走行することにより励磁される電磁石、2
0はこの電磁石19等かご戸ロック装置本体14の内部
機構を収容するケースで、ケース20は、左右両側に前
記ボルト16の挿通用長孔20cを設けたフランジ部2
0a,20bを有する。21はレバー、22は電磁石1
9及びレバー21を取付けるL字形の金具で、レバー2
1は、先端部下面に前記フック18の先端部と係合する
鍵形の先端部を有する鎖錠部21aが設けられていると
ともに後端部に後述のストッパ25と当接する支持部2
1cが設けられており、軸部21bで金具22に回転自
在に軸着されている。また、L字形の金具22は、上辺
にボルト23で電磁石19が締結固定されているととも
に、側辺をボルト24でケース20に締結固定してお
り、かつ、上辺には電磁石19の鉄芯22aが形成され
ている。25はフランジ部20aに取付けられたストッ
パ、26はボルト27でケース20に取付けられたばね
座、28はこのばね座26と前記レバー21の先端部と
の間に取付けられ、レバー21の先端部を下方に付勢す
る復帰ばねである。レバー21は、電磁石19が励磁さ
れていないときには、先端部がこの復帰ばね28により
下方に付勢されて下降し、その鎖錠部21aとフック1
8との係合を解除しているとともに、支持部21cが軸
21bを軸として上方に回動し、ストッパ25に当接し
ているが、電磁石19が励磁されると、レバー21は、
電磁石19の鉄芯22aに吸着され、先端部が復帰ばね
28の力に抗して上方に回動して鎖錠部21aがフック
18に係合する。
【0013】本発明の実施例の装置においては、このよ
うなレバー21の作動状態を表示する作動表示機構が設
けられているのでその説明をすると、29はボルト30
でレバー21の先端部上面に取付けられたカム、31は
ボルト32でケース20内部に取付けられたスイッチ
で、スイッチ31は、ボルト32で固定されている固定
部の外、この固定部に軸部31dで回動自在に軸着され
た可動部31aを有する。この可動部31aは、前記カ
ム29に対応する側の端部にカム29に当接するローラ
31bが転動し得るように軸支されているとともに、そ
の他方の端部に、固定部の接点と接離する接点31cが
設けられており、ローラ31bがばね31eによりカム
29に当接するように付勢されている。作動表示機構
は、このような構造を備えているから、電磁石19が励
磁されていると、レバー21が鉄芯22aに吸着されて
カム29が図2の実線位置に保持され、その結果、スイ
ッチ31の可動部31aもばね31eで付勢されて実線
位置に回動変位しており、その可動部31aの接点31
cが固定部の接点に接触している。また。電磁石19が
消磁されると、レバー21は、先端部が復帰ばね28で
付勢されて下降するように反時計方向に回動して図2の
点線位置に変位し、その結果、スイッチ31の可動部3
1aもローラ31bがカム29にで押圧されることによ
り点線位置に回動変位し、その可動部31aの接点31
cが固定部の接点より離れる。したがって、このような
スイッチ31の接点の接離に応じて適宜の表示手段を作
動させるようにすると、レバー21の鎖錠部21aが鎖
錠位置にあるか解錠位置にあるかの識別、ひいては、電
磁石19が励磁されているか否かの識別を遠隔的に行う
ことができる。
うなレバー21の作動状態を表示する作動表示機構が設
けられているのでその説明をすると、29はボルト30
でレバー21の先端部上面に取付けられたカム、31は
ボルト32でケース20内部に取付けられたスイッチ
で、スイッチ31は、ボルト32で固定されている固定
部の外、この固定部に軸部31dで回動自在に軸着され
た可動部31aを有する。この可動部31aは、前記カ
ム29に対応する側の端部にカム29に当接するローラ
31bが転動し得るように軸支されているとともに、そ
の他方の端部に、固定部の接点と接離する接点31cが
設けられており、ローラ31bがばね31eによりカム
29に当接するように付勢されている。作動表示機構
は、このような構造を備えているから、電磁石19が励
磁されていると、レバー21が鉄芯22aに吸着されて
カム29が図2の実線位置に保持され、その結果、スイ
ッチ31の可動部31aもばね31eで付勢されて実線
位置に回動変位しており、その可動部31aの接点31
cが固定部の接点に接触している。また。電磁石19が
消磁されると、レバー21は、先端部が復帰ばね28で
付勢されて下降するように反時計方向に回動して図2の
点線位置に変位し、その結果、スイッチ31の可動部3
1aもローラ31bがカム29にで押圧されることによ
り点線位置に回動変位し、その可動部31aの接点31
cが固定部の接点より離れる。したがって、このような
スイッチ31の接点の接離に応じて適宜の表示手段を作
動させるようにすると、レバー21の鎖錠部21aが鎖
錠位置にあるか解錠位置にあるかの識別、ひいては、電
磁石19が励磁されているか否かの識別を遠隔的に行う
ことができる。
【0014】33はケーブルで、このようなスイッチ3
3の接離により生じる電気的信号を送るための電路や電
源からの電流をエレベーターが走行することにより電磁
石19に供給するための電路等が納められている。この
電源からの電流を電磁石19に供給するための電路は、
エレベーター内のスイッチにより必要に応じて遮断させ
ることができ、また、当然のことながら、エレベーター
が目的地に到着して停止した場合には解錠のため遮断さ
れる。
3の接離により生じる電気的信号を送るための電路や電
源からの電流をエレベーターが走行することにより電磁
石19に供給するための電路等が納められている。この
電源からの電流を電磁石19に供給するための電路は、
エレベーター内のスイッチにより必要に応じて遮断させ
ることができ、また、当然のことながら、エレベーター
が目的地に到着して停止した場合には解錠のため遮断さ
れる。
【0015】なお、本実施例においては、かご戸ロック
装置本体14の鎖錠部21aと係合するフック18が図
3の従来の装置とは異なり、かご戸1a,1bのうちの
一方のかご戸1aにだけしか設けられていないが、他方
のかご戸1bは、図示していないリンク機構によりかご
戸1aの開閉動作と連動して開閉するようにされている
ので、一方のかご戸1aがフック18と鎖錠部21aと
の係合により鎖錠されれば、他方のかご戸1bも必然的
に開放できなくなる。
装置本体14の鎖錠部21aと係合するフック18が図
3の従来の装置とは異なり、かご戸1a,1bのうちの
一方のかご戸1aにだけしか設けられていないが、他方
のかご戸1bは、図示していないリンク機構によりかご
戸1aの開閉動作と連動して開閉するようにされている
ので、一方のかご戸1aがフック18と鎖錠部21aと
の係合により鎖錠されれば、他方のかご戸1bも必然的
に開放できなくなる。
【0016】以上、エレベーターのかご戸ロック装置の
構造中、かご戸をロックする機能を有する部分の構造を
中心に関連する実施例の構造を述べてきたが、進んで、
本発明の実施例の装置の最重要部分である点検機能を有
する部分について説明をする。エレベーターのかご戸ロ
ック装置は、安全装置の一つであるから、故障の恐れが
ないか否か等を定期的に点検することが望まれるが、そ
の場合でも、点検者自らがその装置の実動作を再現しな
がらその装置の作動状況を目で確められるようにするの
が最良の方法である。そこで、本発明においては、かご
戸ロック装置本体それ自体に手動により自由に操作し得
る点検用の開閉用スイッチを付設し、この開閉スイッチ
を点検者自らが操作することにより点検用電路(エレベ
ーターの運転時にかご戸ロック装置本体へ電流を供給す
る電路に代わり点検時に同本体へ電流を供給する電路)
を開閉して点検しようとする事項に呼応してかご戸の鎖
錠や解錠を任意に行えるようにし、これにより、エレベ
ーターのかご戸ロック装置の作動状況を、実動作を再現
しながら目で確めることができるようにした。実施例に
より説明すると、実施例においては、かご戸ロック装置
本体14の側部に点検用電路(図示せず)を開閉するた
めの保守点検用の波形スイッチ34(家屋の内壁等に取
付けられ電燈等を点滅する通常の開閉用手動スイッチ)
を付設し、エレベーター内のスイッチ(図示せず)の操
作によりケーブル33からの電磁石19への給電を断っ
た後、点検者自らがその波形スイッチ34を自由に操作
しつつ、例えば、鎖錠部21aの作動に異常な点がない
か否かや、鎖錠部21aとフック18との間の先端部の
掛り代の深さやその先端部同士の水平距離であるギャッ
プの巾が適正距離にあるか否か等かご戸ロック装置の作
動状況を目で確めてきめ細かく点検できるようにしてい
る。
構造中、かご戸をロックする機能を有する部分の構造を
中心に関連する実施例の構造を述べてきたが、進んで、
本発明の実施例の装置の最重要部分である点検機能を有
する部分について説明をする。エレベーターのかご戸ロ
ック装置は、安全装置の一つであるから、故障の恐れが
ないか否か等を定期的に点検することが望まれるが、そ
の場合でも、点検者自らがその装置の実動作を再現しな
がらその装置の作動状況を目で確められるようにするの
が最良の方法である。そこで、本発明においては、かご
戸ロック装置本体それ自体に手動により自由に操作し得
る点検用の開閉用スイッチを付設し、この開閉スイッチ
を点検者自らが操作することにより点検用電路(エレベ
ーターの運転時にかご戸ロック装置本体へ電流を供給す
る電路に代わり点検時に同本体へ電流を供給する電路)
を開閉して点検しようとする事項に呼応してかご戸の鎖
錠や解錠を任意に行えるようにし、これにより、エレベ
ーターのかご戸ロック装置の作動状況を、実動作を再現
しながら目で確めることができるようにした。実施例に
より説明すると、実施例においては、かご戸ロック装置
本体14の側部に点検用電路(図示せず)を開閉するた
めの保守点検用の波形スイッチ34(家屋の内壁等に取
付けられ電燈等を点滅する通常の開閉用手動スイッチ)
を付設し、エレベーター内のスイッチ(図示せず)の操
作によりケーブル33からの電磁石19への給電を断っ
た後、点検者自らがその波形スイッチ34を自由に操作
しつつ、例えば、鎖錠部21aの作動に異常な点がない
か否かや、鎖錠部21aとフック18との間の先端部の
掛り代の深さやその先端部同士の水平距離であるギャッ
プの巾が適正距離にあるか否か等かご戸ロック装置の作
動状況を目で確めてきめ細かく点検できるようにしてい
る。
【0017】本発明の実施例の装置により保守点検を行
う場合におけるその装置の作動や点検のやり方の例を述
べると、いま、エレベーターが任意の階床に停止し、か
ご戸1a,1bが全閉しているものと仮定し、この状態
からかご呼び又はホール呼びがあってエレベーターが走
行を開始した場合には、この時点で、電磁石19にケー
ブル33を通じて電源の電流が供給され、電磁石19は
励磁される。その結果、レバー21は、鉄芯22aに吸
引されて軸部21bを中心に鎖錠部21aを上昇させる
ように回動し、鎖錠部21aは、フック18と係合して
かご戸1a,1bを鎖錠する。それゆえ、保守点検の
際、点検者がエレベーターに乗ってこれを所望の位置に
停止させた場合には、鎖錠部21aは、フック18と係
合してかご戸2a,2bを鎖錠している。そこで、点検
をしようとする場合には、点検者は、まずエレベーター
内のスイッチを操作してケーブル33による電磁石19
への電流の供給を断ち、レバー21を、復帰ばね28の
付勢により軸部21を中心に鎖錠部21aを下降させる
ように回動させて鎖錠部21aのフック18への係合を
解除する。しかる後、点検者は、天井の点検口を開いて
その点検口からエレベーターの屋根に上がり、屋根上で
波形スイッチ34を操作しつつ、かご戸ロック装置の作
動状況を目で確めて保守点検をする。
う場合におけるその装置の作動や点検のやり方の例を述
べると、いま、エレベーターが任意の階床に停止し、か
ご戸1a,1bが全閉しているものと仮定し、この状態
からかご呼び又はホール呼びがあってエレベーターが走
行を開始した場合には、この時点で、電磁石19にケー
ブル33を通じて電源の電流が供給され、電磁石19は
励磁される。その結果、レバー21は、鉄芯22aに吸
引されて軸部21bを中心に鎖錠部21aを上昇させる
ように回動し、鎖錠部21aは、フック18と係合して
かご戸1a,1bを鎖錠する。それゆえ、保守点検の
際、点検者がエレベーターに乗ってこれを所望の位置に
停止させた場合には、鎖錠部21aは、フック18と係
合してかご戸2a,2bを鎖錠している。そこで、点検
をしようとする場合には、点検者は、まずエレベーター
内のスイッチを操作してケーブル33による電磁石19
への電流の供給を断ち、レバー21を、復帰ばね28の
付勢により軸部21を中心に鎖錠部21aを下降させる
ように回動させて鎖錠部21aのフック18への係合を
解除する。しかる後、点検者は、天井の点検口を開いて
その点検口からエレベーターの屋根に上がり、屋根上で
波形スイッチ34を操作しつつ、かご戸ロック装置の作
動状況を目で確めて保守点検をする。
【0018】このように、本発明の実施例の装置によれ
ば、点検者自身が手近のスイッチを操作して同装置の実
動作を自由に再現し、同装置の作動状況を入念に確めら
れるので、簡便かつ確実に点検でき、その点検は、1人
の点検者でも行うことができる。また、本発明の実施例
の装置においては、かご戸ロック装置本体14が上方の
かご枠13付近の位置に取り付けられて鎖錠部21aが
エレベーターの屋根の上方に位置しているので、図3の
従来の装置とは異なり鎖錠用係合部材間の掛り代の深さ
やギャップの巾を屋根上で容易に観察することができ
る。
ば、点検者自身が手近のスイッチを操作して同装置の実
動作を自由に再現し、同装置の作動状況を入念に確めら
れるので、簡便かつ確実に点検でき、その点検は、1人
の点検者でも行うことができる。また、本発明の実施例
の装置においては、かご戸ロック装置本体14が上方の
かご枠13付近の位置に取り付けられて鎖錠部21aが
エレベーターの屋根の上方に位置しているので、図3の
従来の装置とは異なり鎖錠用係合部材間の掛り代の深さ
やギャップの巾を屋根上で容易に観察することができ
る。
【0019】
【発明の効果】以上の説明から明らかなとおり、本発明
のエレベーターのかご戸ロック装置は、かご戸ロック装
置本体それ自体に手動により自由に操作し得る点検用の
開閉スイッチを付設し、この開閉スイッチを操作するこ
とによりかご戸ロック装置本体への点検用電路を開閉し
てかご戸の鎖錠や解錠を任意に行い得るようにしている
ので、点検者自身が手近のスイッチを操作してかご戸ロ
ック装置の実動作を自由に再現し、同装置の作動状況を
入念に確めることができ、そのため、同装置の点検を簡
便かつ確実に行うことができ、その点検は、1人の点検
者でも行うことができる。
のエレベーターのかご戸ロック装置は、かご戸ロック装
置本体それ自体に手動により自由に操作し得る点検用の
開閉スイッチを付設し、この開閉スイッチを操作するこ
とによりかご戸ロック装置本体への点検用電路を開閉し
てかご戸の鎖錠や解錠を任意に行い得るようにしている
ので、点検者自身が手近のスイッチを操作してかご戸ロ
ック装置の実動作を自由に再現し、同装置の作動状況を
入念に確めることができ、そのため、同装置の点検を簡
便かつ確実に行うことができ、その点検は、1人の点検
者でも行うことができる。
【図1】本発明の実施例のエレベーターのかご戸ロック
装置の構造を示す正面図である。
装置の構造を示す正面図である。
【図2】図1中のかご戸ロック装置本体の内部構造を示
す正面図である。
す正面図である。
【図3】従来の装置の構造を示す正面図である。
1a,1b かご戸 2a,2b ハンガー 3 レール枠 13 かご枠 14 かご戸ロック装置本体 18 フック 19 電磁石 21 レバー 21a 鎖錠部 28 復帰ばね 34 波形スイッチ
Claims (1)
- 【請求項1】 かご戸側に設けられるフックと、このフ
ックに係合してかご戸の鎖錠を行う鎖錠部を有しかご本
体側に設けられるかご戸ロック装置本体とからなり、こ
のかご戸ロック装置本体への通電やその通電の解除によ
りかご戸の鎖錠や解錠を行うようにするエレベーターの
かご戸ロック装置において、前記かご戸ロック装置本体
それ自体に手動により自由に操作し得る点検用の開閉ス
イッチを付設し、この開閉スイッチを操作することによ
りかご戸ロック装置本体への点検用電路を開閉してかご
戸の鎖錠や解錠を任意に行い得るようにしたことを特徴
とするエレベーターのかご戸ロック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19424892A JPH0640685A (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | エレベーターのかご戸ロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19424892A JPH0640685A (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | エレベーターのかご戸ロック装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0640685A true JPH0640685A (ja) | 1994-02-15 |
Family
ID=16321454
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19424892A Pending JPH0640685A (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | エレベーターのかご戸ロック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0640685A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104379486A (zh) * | 2012-06-18 | 2015-02-25 | 思迈特迪克公司 | 设置有机构的改进的阻挡/释放装置的电梯轿厢门 |
-
1992
- 1992-07-21 JP JP19424892A patent/JPH0640685A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104379486A (zh) * | 2012-06-18 | 2015-02-25 | 思迈特迪克公司 | 设置有机构的改进的阻挡/释放装置的电梯轿厢门 |
US9663329B2 (en) | 2012-06-18 | 2017-05-30 | Sematic S.P.A. | Lift cages with improved blocking/releasing devices |
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