JPH0640423Y2 - 無鉛工方式によるケ−ブル接続部 - Google Patents
無鉛工方式によるケ−ブル接続部Info
- Publication number
- JPH0640423Y2 JPH0640423Y2 JP1985195449U JP19544985U JPH0640423Y2 JP H0640423 Y2 JPH0640423 Y2 JP H0640423Y2 JP 1985195449 U JP1985195449 U JP 1985195449U JP 19544985 U JP19544985 U JP 19544985U JP H0640423 Y2 JPH0640423 Y2 JP H0640423Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lead
- aluminum
- epoxy resin
- resin adhesive
- cable
- Prior art date
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- Cable Accessories (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、アルミ被紙絶縁電力ケーブルの接続部に関
し、特にアルミ被と接続箱との間のシール部分に関する
ものである。
し、特にアルミ被と接続箱との間のシール部分に関する
ものである。
[従来の技術とその問題点] 第1図は、アルミ被紙絶縁電力ケーブルの接続部の一部
を示し、10はケーブルコア、12はケーブル絶縁体、14は
アルミ被、16は接続箱(鋼管)である。接続箱16とアル
ミ被との間のシール手段18には、鉛工(本鉛工)を用い
ている。
を示し、10はケーブルコア、12はケーブル絶縁体、14は
アルミ被、16は接続箱(鋼管)である。接続箱16とアル
ミ被との間のシール手段18には、鉛工(本鉛工)を用い
ている。
鉛工には、アルミメッキ、座鉛工、本鉛工の3段
階がある。鉛工時のアルミ被の温度は、のアルミメッ
キ時が最も高く、の座鉛工時がそれに次ぐ。
階がある。鉛工時のアルミ被の温度は、のアルミメッ
キ時が最も高く、の座鉛工時がそれに次ぐ。
鉛工時の熱によって絶縁体の紙が損傷を受けるようであ
ってはならないが、特に半合成紙の場合はプラスチック
の溶け出しを防ぐために管理が必要になる。
ってはならないが、特に半合成紙の場合はプラスチック
の溶け出しを防ぐために管理が必要になる。
従来の管理方式には、次のものがある。
(1)半合成紙アルミ被ケーブルの鉛工をクラフト紙の
場合と同じ方法で行い、ただ、鉛工近くのアルミ被の温
度を管理する。
場合と同じ方法で行い、ただ、鉛工近くのアルミ被の温
度を管理する。
・その欠点:しかし、この場合はケーブル絶縁体の温度
が上昇しすぎ、たとえば、よく使われるPPLPのうちのポ
リプロピレンが溶け出すことがある。
が上昇しすぎ、たとえば、よく使われるPPLPのうちのポ
リプロピレンが溶け出すことがある。
(2)低温ハンダによる流し込み鉛工も、一部に適用さ
れている(たとえば、昭和58年電気学会全国大会講演論
文集,1260参照)。
れている(たとえば、昭和58年電気学会全国大会講演論
文集,1260参照)。
・その欠点:しかし、この場合でも、最も温度の高くな
るのアルミメッキは従来の方法で行われるため、プラ
スチックの溶け出しは避けられない。
るのアルミメッキは従来の方法で行われるため、プラ
スチックの溶け出しは避けられない。
[問題点を解決するための手段] この考案は、熱を使わなくてすむようにしたもので、第
1図のように、 接続箱16とアルミ被14とのシール部分18に、従来の鉛工
に替えて、2液混合型の金属粉混入のエポキシ樹脂系接
着材を用いる点を特徴とするものである。
1図のように、 接続箱16とアルミ被14とのシール部分18に、従来の鉛工
に替えて、2液混合型の金属粉混入のエポキシ樹脂系接
着材を用いる点を特徴とするものである。
[その説明] 以上のように接続箱とアルミ被とのシール部分に、従来
から配管補修剤として実績のある金属粉混入のエポキシ
系などのエポキシ樹脂系接着材を、鉛工に替えて使用す
る。
から配管補修剤として実績のある金属粉混入のエポキシ
系などのエポキシ樹脂系接着材を、鉛工に替えて使用す
る。
このようなエポキシ樹脂系接着材には、たとえばロベメ
タル(商品名)がある。
タル(商品名)がある。
このエポキシ樹脂系接着材は、2剤からなり、その一つ
は精選された特殊スチールその他の金属分子の含有率の
高いベース剤で、もう一つはアルミの超微粒子を多く含
む活性剤である。
は精選された特殊スチールその他の金属分子の含有率の
高いベース剤で、もう一つはアルミの超微粒子を多く含
む活性剤である。
この2剤を混ぜ合せるだけで化学反応が起こり、硬化す
る。
る。
このエポキシ樹脂系接着材は、アルミと銅などの異種金
属でも接合し、接合面に腐食を発生させない。またこの
エポキシ樹脂系接着材は、硬化するとジュラルミンのよ
うに硬くなり、曲げ率、抗張力、圧縮強度などの面で優
れた物理特性を発揮する。
属でも接合し、接合面に腐食を発生させない。またこの
エポキシ樹脂系接着材は、硬化するとジュラルミンのよ
うに硬くなり、曲げ率、抗張力、圧縮強度などの面で優
れた物理特性を発揮する。
また導電性は、6.2x10-5Ωcm程度である。この値は、ケ
ーブルシースに用いる鉛合金の導電率(2.2x10-5Ωcm)
と同じオーダである。
ーブルシースに用いる鉛合金の導電率(2.2x10-5Ωcm)
と同じオーダである。
従来、アルミ被と接続箱との非鉛工シールとして、パッ
キンを用いる方式が提案されている。その場合、アルミ
被と接続箱との間はパッキン(ビチルゴムなど)によ
り、絶縁されるため、それらの間を電気的に接続する手
段(軟銅偏組線など)が必要であった。
キンを用いる方式が提案されている。その場合、アルミ
被と接続箱との間はパッキン(ビチルゴムなど)によ
り、絶縁されるため、それらの間を電気的に接続する手
段(軟銅偏組線など)が必要であった。
しかし、本発明の場合は、シール手段の金属粉入りエポ
キシ樹脂自体が、上記のように必要な導電性を持ってい
るので、アルミ被と接続箱との間を電気的に接続するた
めの特別な手段は不要である。
キシ樹脂自体が、上記のように必要な導電性を持ってい
るので、アルミ被と接続箱との間を電気的に接続するた
めの特別な手段は不要である。
このエポキシ樹脂系接着材には、急速型(5〜6分で硬
化)と標準型(4〜5時間で硬化)とがあり、それらを
併用することも可能である。
化)と標準型(4〜5時間で硬化)とがあり、それらを
併用することも可能である。
以上のエポキシ樹脂系接着材により、第1図のシール手
段18を形成する。
段18を形成する。
硬化するときの化学反応熱は60℃程度であるから、ケー
ブル絶縁体が半合成紙であっても、損傷を与える心配は
まったくない。
ブル絶縁体が半合成紙であっても、損傷を与える心配は
まったくない。
これは従来の鉛工に当る。従来の鉛工の場合は、その下
準備として、上記のようにアルミメッキが必要であった
が、このエポキシ樹脂系接着材を用いる場合は、そのよ
うな下準備は不要である。なお、従来の場合は、エポキ
シ含浸ガラステープによる補強および、自己融着テープ
他による保護を行っているが、このエポキシ樹脂系接着
材を用いる場合も、その点は同じである。
準備として、上記のようにアルミメッキが必要であった
が、このエポキシ樹脂系接着材を用いる場合は、そのよ
うな下準備は不要である。なお、従来の場合は、エポキ
シ含浸ガラステープによる補強および、自己融着テープ
他による保護を行っているが、このエポキシ樹脂系接着
材を用いる場合も、その点は同じである。
[考案の効果] アルミ被紙電力ケーブルの接続部における接続箱とアル
ミ被とのシール部分に、2液混合型の金属粉混入のエポ
キシ樹脂系接着材を用いているので、次の効果がある。
ミ被とのシール部分に、2液混合型の金属粉混入のエポ
キシ樹脂系接着材を用いているので、次の効果がある。
(1)火気を使用しないから、ケーブル絶縁体が半合成
紙であっても、まったく損傷を与えない。
紙であっても、まったく損傷を与えない。
(2)上記のように、アルミ被と接続箱との間のシール
手段は、エポキシ樹脂系ではあるが、導電率が高いの
で、それらの間を電気的に接続するために特別な手段を
とる必要はなくなり、それだけ作業時間が短くて済むよ
うになる。
手段は、エポキシ樹脂系ではあるが、導電率が高いの
で、それらの間を電気的に接続するために特別な手段を
とる必要はなくなり、それだけ作業時間が短くて済むよ
うになる。
第1図は本考案の実施例の主要部分と従来技術に共通の
説明図。 10:ケーブルコア、12:ケーブル絶縁体 14:アルミ被、16:接続箱(銅管) 18:シール手段
説明図。 10:ケーブルコア、12:ケーブル絶縁体 14:アルミ被、16:接続箱(銅管) 18:シール手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 吉田 昭太郎 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (56)参考文献 実公 昭38−6471(JP,Y1)
Claims (1)
- 【請求項1】アルミ被紙電力ケーブルの接続部における
接続箱とアルミ被とのシール部分に、2液混合型の金属
粉混入のエポキシ樹脂系接着材を用いたことを特徴とす
る、無鉛工方式によるケーブル接続部。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985195449U JPH0640423Y2 (ja) | 1985-12-19 | 1985-12-19 | 無鉛工方式によるケ−ブル接続部 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985195449U JPH0640423Y2 (ja) | 1985-12-19 | 1985-12-19 | 無鉛工方式によるケ−ブル接続部 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62104526U JPS62104526U (ja) | 1987-07-03 |
JPH0640423Y2 true JPH0640423Y2 (ja) | 1994-10-19 |
Family
ID=31153344
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985195449U Expired - Lifetime JPH0640423Y2 (ja) | 1985-12-19 | 1985-12-19 | 無鉛工方式によるケ−ブル接続部 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0640423Y2 (ja) |
-
1985
- 1985-12-19 JP JP1985195449U patent/JPH0640423Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62104526U (ja) | 1987-07-03 |
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