JPH0640353A - 車体下部の結合構造 - Google Patents

車体下部の結合構造

Info

Publication number
JPH0640353A
JPH0640353A JP4290591A JP4290591A JPH0640353A JP H0640353 A JPH0640353 A JP H0640353A JP 4290591 A JP4290591 A JP 4290591A JP 4290591 A JP4290591 A JP 4290591A JP H0640353 A JPH0640353 A JP H0640353A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor
cross member
side sill
rear frame
joined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4290591A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2977301B2 (ja
Inventor
Masahiro Osumi
正宏 大隅
Masakatsu Osugi
政克 大杉
Seikichi Yamamoto
清吉 山本
Hiroaki Inoue
博章 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP3042905A priority Critical patent/JP2977301B2/ja
Publication of JPH0640353A publication Critical patent/JPH0640353A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2977301B2 publication Critical patent/JP2977301B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アンダとアッパーのボディ構造を別個に組立
て艤装後両者を組付けるときの組付け性を高め且つ第3
クロスメンバからなる閉断面部を簡単化・強化でき且つ
リヤフレームの前端側部分とその周辺部の構造を改善で
きる車体下部の結合構造を提供する。 【構成】 アンダーボディ構造BDのフロントフロア1
0の後端側部分の上面にクロスメンバ15がフロントフ
ロア10と閉断面をなすように結合され、アンダーボデ
ィ構造BDまたはアッパーボディ構造BUに属するメイ
ンセンタフロア16の前端部がクロスメンバ15の上壁
部の上面に結合され、フロントフロア10の左右両側縁
部にはサイドシルインナ本体13が結合され、アッパー
ボディ構造BUにおいてセンタフロアの一部であるクロ
ージングプレートにリヤフレーム23・23Aが結合さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車体下部の結合構造に
関し、特にフロントフロアとこれに結合されたフロント
フレームとを含むアンダーボディ構造を、このアンダー
ボディ構造以外のアッパーボディ構造に対して相対的に
下方より組付けて結合するようにした車体下部の結合構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の車体(ホワイトボディ)
を組立てる際には、フロア部材を主体とするアンダーボ
ディとこれ以外のアッパーボディとを一体的に組立てて
から、アンダーボディにシート装置などの艤装品を組付
けるようにしていたが、この場合艤装品をサイドドア開
口から組み込むことになるので艤装作業の作業性が低下
する。
【0003】そこで、最近では、例えば、実開昭62−
108183号公報に示すように、フロントフロアとセ
ンタフロアとリヤフロアとからなるフロア部材のうちの
フロントフロアとこれに結合されたフロントフレームと
を主体とするアンダーボディ構造と、これ以外のアッパ
ーボディ構造とを別個に組立ててから、アンダーボディ
構造をアッパーボディ構造に対して相対的に下方より組
付けるようにした車体下部の結合構造が提案されてい
る。この構造では、アッパーボディ構造のフロア開口部
の周縁部にフランジ部を形成しておき、このフランジ部
にアンダーボディ構造のフランジ部を結合する構造とし
ている。
【0004】一方、車体下部構造において、従来よりフ
ロントフロアとセンタフロアとの境界部には第3クロス
メンバとフロア部材とで形成される閉断面構造が設けら
れている。この閉断面構造について説明すると、図20
に示す例では、フロントフロア100の後端部とセンタ
フロア101の前端部の傾斜部101aとの上側に第3
クロスメンバ102を結合して閉断面構造に形成してあ
る。図21に示す例では、センタフロア111の傾斜部
111aとその後側部分との下側に第3クロスメンバ1
12を結合して閉断面構造に形成してある。図22に示
す例では、フロントフロア120の後端部にも傾斜部1
20aを形成し、この傾斜部120a及びその前側部分
とセンタフロア121の傾斜部121a及びその後側部
分とで閉断面構造に形成してある。
【0005】更に、これら3図に示すように、フロント
フロア100・110・120の左部と右部の下面には
フロントフレーム103・113・123が結合され、
センタフロア101・111・121の左右の外側部分
の下面には比較的高さの小さなリヤフレーム104・1
14・124が結合され、第3クロスメンバの下側に沿
って延びるようにリヤフレーム104・114・124
の前端側部分は曲折状に形成されてその前端部はフロン
トフレーム103・113・123に結合されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の第3クロス
メンバの構造においては、少なくともセンタフロアの前
端部に曲折状に傾斜部を形成する必要があり、またこの
傾斜部を活用して第3クロスメンバを構成するので、フ
ロア部材の成形加工が複雑化し、第3クロスメンバの構
造が複雑化しまた組付け性が悪くなる。また、板厚の薄
いフロア部材を大幅に活用して第3クロスメンバを構成
するので、第3クロスメンバの剛性・強度が低くなる。
また、リヤフレームの高さ寸法が小さく且つ第3クロス
メンバの下側で曲折状に形成してあるので、リヤフレー
ムの剛性・強度が低くなる。また、第3クロスメンバと
リヤフレームとフロントフレームとの結合構造が非常に
複雑になっており、フロントフロアとフロントフレーム
はアンダーボディ構造に属しまたリヤフレームはアッパ
ーボディ構造に属することから、リヤフレームの前端側
部分におけるアンダーボディ構造とアッパーボディ構造
との結合が難しくなること、などの問題がある。
【0007】本発明の目的は、第3クロスメンバの剛性
・強度を高めつつその構造を簡単化でき、リヤフレーム
の前端側部分とその周辺部の構造を改善してアンダーボ
ディ構造をアッパーボディ構造に組付けるときの組付け
性を向上できるような車体下部の結合構造を提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る車体下部
の結合構造は、フロントフロアとこれに結合されたフロ
ントフレームとを含むアンダーボディ構造を、このアン
ダーボディ構造以外のアッパーボディ構造に対して相対
的に下方より組付けて結合するようにした車体下部の結
合構造において、前記アンダーボディ構造のフロントフ
ロアの後端側部分の上面には上壁部と前後1対の側壁部
を有するクロスメンバがフロントフロアと閉断面構造を
なすように結合され、前記アンダーボディ構造又はアッ
パーボディ構造に属するセンタフロアの前端部が前記ク
ロスメンバの上壁部の上面に重ね合わせて結合されたも
のである。
【0009】請求項2に係る車体下部の結合構造は、請
求項1の車体下部の結合構造において、前記センタフロ
アのうちの左右のリヤフレーム間のセンタフロア主要部
はアンダーボディ構造に属するように結合され、このセ
ンタフロア主要部の左右両側の外側センタフロア部分は
アッパーボディ構造に属するように結合され、この外側
センタフロア部分の下面にはクロスメンバと略同高のリ
ヤフレームの前端側部分が結合されてその前端部がクロ
スメンバに当接され、前記クロスメンバの両端部がサイ
ドシルに結合されたものである。
【0010】請求項3に係る車体下部の結合構造は、請
求項2の車体下部の結合構造において、前記サイドシル
との間に間隔をあけて配設されたリヤフレームの前端側
部分は、前記クロスメンバの後側に配設されたトルクボ
ックス部材を介してサイドシルに結合されたものであ
る。
【0011】請求項4に係る車体下部の結合構造は、請
求項2の車体下部の結合構造において、前記リヤフレー
ムの前端側部分はサイドシルの内側に当接状に配設され
てサイドシルに結合されたものである。
【0012】
【作用】請求項1に係る車体下部の結合構造において
は、前記アンダーボディ構造のフロントフロアの後端側
部分の上面には上壁部と前後1対の側壁部を有するクロ
スメンバがフロントフロアと閉断面構造をなすように結
合され、前記アンダーボディ構造又はアッパーボディ構
造に属するセンタフロアの前端部が前記クロスメンバの
上壁部の上面に重ね合わせて結合されているので、クロ
スメンバと閉断面構造を構成するためにフロントフロア
やリヤフロアを曲折状に形成する必要がなくなってこれ
らフロアの構造が簡単化し、また閉断面構造に組付ける
ときの組付け性が著しく向上する。また、上壁部と前後
1対の側壁部を有するクロスメンバをフロントフロアの
上面に結合して閉断面構造を構成するので、フロントフ
ロアに比較して板厚の厚い部材からなり上壁部と前後1
対の側壁部を有するクロスメンバを主体として閉断面構
造を構成することでその剛性・強度を高めることが出来
る。
【0012】請求項2に係る車体下部の結合構造におい
ては、基本的に請求項1と同様の作用が得られるうえ、
前記センタフロアのうちの左右のリヤフレーム間のセン
タフロア主要部はアンダーボディ構造に属するように結
合されているので、アンダーボディ構造を後方に拡大し
てアンダーボディ構造とアッパーボディ構造との結合前
におけるアッパーボディ構造に関するボディ組付け時の
組付け性と艤装品組付け時の艤装性を向上できる。ま
た、このセンタフロア主要部の左右両側の外側センタフ
ロア部分はアッパーボディ構造に属するように結合さ
れ、この外側センタフロア部分の下面にはクロスメンバ
と略同高(略同じ高さ寸法)のリヤフレームの前端側部
分が結合されてその前端部がクロスメンバに当接されて
いるので、リヤフレームを大型化してその剛性を高め、
また閉断面構造の下側においてリヤフレームを曲折状に
形成せずに直線状に形成してその構造を簡単化でき且つ
その剛性・強度を高めることが出来るとともに、アンダ
ーボディ構造をアッパーボディ構造に対して組付けると
きの組付け性を向上できる。前記クロスメンバの両端部
がサイドシルに結合され、また前記のようにリヤフレー
ムとクロスメンバとの結合強度も強化されるので、クロ
スメンバとサイドシルとリヤフレームとの結合強度を著
しく強化でき、特に後突荷重に対する性能を改善でき
る。
【0013】請求項3に係る車体下部の結合構造におい
ては、基本的に請求項2と同様の作用が得られるうえ、
前記サイドシルとの間に間隔をあけて配設されたリヤフ
レームの前端側部分は、前記クロスメンバの後側に配設
されたトルクボックス部材を介してサイドシルに結合さ
れているので、トルクボックス部材を介してボディ剛
性、特にボディの捩じり剛性を向上できる。
【0014】請求項4に係る車体下部の結合構造におい
ては、基本的に請求項2と同様の作用が得られるうえ、
前記リヤフレームの前端側部分はサイドシルの内側に当
接状に配設されてサイドシルに結合されているので、リ
ヤフレームとサイドシルとの結合強度を強化できる。
【0015】
【発明の効果】前記作用の項で詳しく説明したように、
次のような効果が得られる。請求項1に係る車体下部の
結合構造によれば、クロスメンバと閉断面構造を構成す
るためにフロントフロアやリヤフロアを曲折状に形成す
る必要がなくなってこれらフロアの構造が簡単化し、ま
たクロスメンバを組付けて閉断面構造に組付けるときの
組付け性が著しく向上する。また、フロントフロアに比
較して板厚の厚い部材からなり上壁部と前後1対の側壁
部を有するクロスメンバを主体として閉断面構造を構成
することでその剛性・強度を高めることが出来る。
【0016】請求項2に係る車体下部の結合構造によれ
ば、基本的に請求項1と同様の効果が得られるうえ、ア
ンダーボディ構造を後方へ拡大してアンダーボディ構造
とアッパーボディ構造との結合前におけるアッパーボデ
ィ構造に関するボディ組付け性と艤装品の艤装性を向上
できる。また、リヤフレームを大型化してその剛性を高
め、また閉断面構造の下側においてリヤフレームを曲折
状に形成せずに直線状に形成してその構造を簡単化でき
且つその剛性・強度を高めることが出来るとともに、ア
ンダーボディ構造をアッパーボディ構造に対して組付け
るときの組付け性を向上できる。また、クロスメンバと
サイドシルとリヤフレームとの結合強度を著しく強化で
き、特に後突荷重に対する性能を改善できる。
【0017】請求項3に係る車体下部の結合構造によれ
ば、基本的に請求項2と同様の効果が得られるうえ、ト
ルクボックス部材を介してボディ剛性、特にボディの捩
じり剛性を向上できる。
【0018】請求項4に係る車体下部の結合構造によれ
ば、基本的に請求項2と同様の効果が得られるうえ、リ
ヤフレームとサイドシルとの結合強度を強化できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、4ドアセダンタイプの自動車の
車体下部の結合構造に本発明を適用したものである。図
1・図2に示すように、自動車の車体は、予め組立てら
れたアンダーボディ構造BD(図2にハッチングの縁取
りで図示)を予め組立てられたアッパーボディ構造BU
に対して相対的に下方より組付けて結合することにより
組立てられる。尚、アンダーボディ構造BDにはシート
装置や変速レバーやシートベルト等の艤装品を組付けた
状態でまたアッパーボディ構造BUには種々の艤装品を
艤装した状態で、アンダーボディ構造BDとアッパーボ
ディ構造BUとを組付けるものとする。
【0020】アンダーボディ構造BDは、フロントフロ
ア10と、フロントフロア10の下面に前後方向向きに
設けられた左右のフロントフレーム11と、フロントフ
ロア10に属しその上面中央部に設けられたシャフトト
ンネル12と、フロントフロア10の左右両端部のサイ
ドシルインナ本体13と、フロントフロア10の前部と
後端部に夫々左右方向に設けられた第2クロスメンバ1
4及び第3クロスメンバ15と、メインセンタフロア1
6(センタフロア主要部に相当する)などで構成されて
いる。
【0021】アッパーボディ構造BUは、前記アンダー
ボディ構造BD以外の構造からなり、シュラウドパネル
2、左右1対のフロントサイドフレーム3およびホイー
ルエプロン4、カウル・ダッシュ構造5などを含むフロ
ントボディ1と、リヤフロア24、センタフロアの左右
両側部分である左右1対のクロージングプレート31、
左右1対のリヤフレーム23、第4クロスメンバ、リヤ
エンドパネル、パッケージトレイ構造などを含むリヤボ
ディと、夫々サイドシル40を含む左右1対のボディサ
イドパネル6と、ルーフパネル7などを備えている。
【0022】次に、アンダーボディ構造BDについて図
3及び図5〜図10を参照しながら説明する。但し、ボ
ディ構造は左右対称なので、左側部分について説明す
る。図3に示すように、フロントフロア10には外側に
張り出したフロア延長部10aが一体に形成され、フロ
ントフロア10の下面には、図5〜図7及び図10に示
すように、後端部がフロントフロア10の後端部まで延
びるフロントフレーム11が左右のフランジ部11aで
接合され、フロア延長部10aの内端に対応するフロン
トフロア10の上面には、フロントフロア10の後端部
近傍まで延びるサイドシルインナ本体13がフランジ部
13aで接合され、フロントフロア10の後端部近傍の
上面には、フロントフロア10に比較して板厚の厚い部
材からなる第3クロスメンバ15であって上壁部15a
と前後1対の側壁部15bを有する下面開放台形状の第
3クロスメンバ15が配設され、その前後のフランジ部
15cはフロントフロア10の上面に接合され、左端の
フランジ部15dと左端の前後のフランジ部15eは夫
々サイドシルインナ本体13のフランジ部13bとサイ
ドシルインナ本体13の立壁部13cに接合され、サイ
ドシルインナ本体13より所定距離内側の第3クロスメ
ンバ15の上壁部15aには、メインセンタフロア16
の前端部が接合されている。このようにアンダーボディ
構造BDを構成することにより、図10に示すように、
第3クロスメンバ15とフロントフロア10とで閉断面
構造が構成され、アンダーボディ構造BDの後端部に
は、フロントフロア10、サイドシルインナ本体13、
第3クロスメンバ15及びメインセンタフロア16とで
リヤフレーム23の前端部を配設可能な収容空間18が
形成される。尚、符号10bはフロア延長部10aに形
成された切欠部である。
【0023】次に、アッパーボディ構造BUのうち一般
的な構造でなく本願特有の構造について説明する。但
し、左右対称の構造なのでアンダーボディ構造BDの後
部の左側部分に結合される部分について説明する。図4
に示すように、サイドシルアウタ25とサイドシルアウ
タ25より短いサイドシル補強板26及びサイドシルイ
ンナアッパー29とが閉断面構造を形成するように接合
され、サイドシル補強板26の後端部の内側には第3ク
ロスメンバ15と略同高で且つ水平状のリヤフレーム2
3の前端側部分が配設され、リヤフレーム23の左側の
フランジ部23aの前端部は、図7に示すように、サイ
ドシル補強板26とサイドシルアッパ29との接合部で
あるフランジ部34の上面に接合されるとともに、サイ
ドシル補強板26より後側のリヤフレーム23の底壁部
23bは、図8・図9に示すように、連結板部材30を
介してサイドシルアウタ25に連結されている。また、
リヤフレーム23の上端には、リヤフレーム23と左右
方向に略同幅で且つ前端側部分がリヤフレーム23の前
端部より前方に延びたクロージングプレート31(これ
が外側センタフロア部分に相当する)が配設され、クロ
ージングプレート31は、図7〜図9に示すように、リ
アフレーム23の左右のフランジ部23aの上面に接合
されるとともに、その右端前部及び右端後部は夫々サイ
ドシルインナアッパ29とサイドシルアウタ25との接
合部32及びサイドシルアウタ25に夫々接合されてい
る。
【0024】以上のように構成されたアンダーボディ構
造BDとアッパーボディ構造BUとを組付けて結合する
場合、アンダボディ構造BDをアッパボディ構造に対し
て相対的に下方より移動させ、リヤフレーム23の前端
側部分を収容空間18に嵌入させるとともに、サイドシ
ルアウタ25とサイドシル補強板26との接合部33と
連結板部材30とをフロア延長部10a上に載置するよ
うに組付ける。このように組付けた状態では、リヤフレ
ーム23の前端部は第3クロスメンバ15の後側の側壁
部15bに当接状になり、リヤフレーム23の前端側部
分はサイドシルインナ本体13の立壁部13cに当接状
になり、クロージングプレート31の前端部は第3クロ
スメンバ15の上壁部15aに重なり、クロージングプ
レート31の右端部はメインセンタフロア16の右端部
上に重なり、連結板部材30の右端部はフロア延長部1
0aの切欠部10bに係合している。
【0025】次に、図5〜図10に示すように、フロン
トフロア延長部10aと接合部33及び連結板部材30
とを複数のボルト51で締結し、サイドシルインナ本体
13をサイドシル補強板26とサイドシルインナアッパ
29との接合部34、リヤフレーム23及びクロージン
グプレート31にボルト52で締結し、フロントフロア
延長部10aと連結板部材30とサイドシルアウタ25
とサイドシル補強板26とサイドシルインナアッパ29
とサイドシルインナ本体13とからなるサイドシル40
を閉断面構造に形成する。
【0026】また、図6・図10に示すように、クロー
ジングプレート31の前端部を第3クロスメンバ15の
上壁部15aにボルト53で締結することにより、クロ
ージングプレート31及びサイドシルインナ本体13と
を介してリヤフレーム23を第3クロスメンバ15に結
合し、図7〜図9に示すように、メインセンタフロア1
6とリヤフレーム23及びクロージングプレート31と
を複数のボルト54で締結し、フロントフロア10とリ
ヤフレーム23とを複数のボルト55で締結する。尚、
アッパーボディ構造BUとアンダーボディ構造BDとの
結合部であってシール性を要する部分には、予めシール
のための接着剤を塗布してから結合するものとする。
【0027】このように組立てられる車体下部の結合構
造の作用について説明する。第3クロスメンバ15とフ
ロントフロア10とを結合して閉断面構造が構成され、
この閉断面構造は板厚の厚い第3クロスメンバ15を主
体として構成されるので、その剛性・強度を高めること
が出来る。また、メインセンタフロア16の前端部を第
3クロスメンバ15の上壁部15aに重ね合わせて結合
したので、第3クロスメンバ15の所の閉断面構造を形
成するためにフロントフロア10やメインセンタフロア
16を曲折状に形成する必要がなくこれらフロア10・
16の構造が簡単化し且つアンダーボディ構造BDとア
ッパーボディ構造BUとの組付性が著しく向上する。
【0028】加えて、メインセンタフロア16をアンダ
ーボディ構造BDに属するように結合したので、アンダ
ーボディ構造BDが後方に拡大されてフロア開口を大き
く形成できるようになり、アンダーボディ構造BDとア
ッパーボディ構造BUとの結合前におけるアッパーボデ
ィ構造BUに関するボディ組付け性及び艤装品を組付け
るときの艤装性を向上出来る。更に、センタフロアの一
部であるクロージングパネル31をアッパーボディ構造
BUに属するように結合し、クロージングパネル31の
下面に第3クロスメンバ15と略同じ高さのリヤフレー
ム23の前端側部分を結合したので、リヤフレーム23
を大型化してその剛性を高めることが出来、前記閉断面
構造の下側においてリヤフレーム23を曲折状に形成す
ることなく直線状に形成できるので、リヤフレーム23
の構造を簡単化出来且つ剛性・強度を高めることが出
来、アンダーボディ構造BDとアッパーボディ構造BU
との組付け性を向上出来る。
【0029】また、第3クロスメンバ15の両端部をサ
イドシル40を構成するサイドシルインナ本体13に結
合し、クロージングパネル31サイドシルインナ本体1
3とを介してリヤフレーム23と第3クロスメンバ15
とを結合し、リヤフレーム23をサイドシルインナ本体
13の内側に当接状に配設し且つリヤフレーム23とサ
イドシルインナ本体13とを結合したので、リヤフレー
ム23と第3クロスメンバ15とサイドシルとの結合強
度を著しく高めることが出来、特に後突荷重に対する性
能を改善出来る。
【0030】<別実施例>本実施例の車体下部の結合構
造は、図11・図12に示すように、左右のリヤフレー
ム23Aをサイドシル40Aとの間に間隔をあけて配設
するとともにリヤフレーム23Aをトルクボックス部材
50を介してサイドシル40Aに結合したものである。
尚、前記実施例と同様の部材には同一の符号を付して詳
細な説明を省略する。
【0031】先ず、アンダーボディ構造BDAについて
説明する。図13に示すように、サイドシルインナ本体
13Aはフロントフロア10Aの後端部よりも後方まで
延び、フロントフロア10Aの後端部近傍には、フロン
トフロア10Aの下面に配設された方形皿状のベース部
61とベース部61の右端部からフロントフロア10A
に形成された挿通孔(図示略)を介して上方に傾斜状に
起されたジャンクション部62からなるリヤフレームジ
ャンクション60が配設され、ベース部61はフランジ
部61a・61b・61cでフロントフロア10Aの下
面に接合され、ジャンクション部62は第3クロスメン
バ15の後側の側壁部15bとメインセンタフロア16
に夫々フランジ部62a・62bで接合されている。こ
のようにアンダーボディ構造BDAを構成することによ
り、図18〜図20に示すように、第3クロスメンバ1
5とフロントフロア10Aとで閉断面構造が構成され、
アンダーボディ構造BDAの後端部には、フロントフロ
ア10A、サイドシルインナ本体13A、第3クロスメ
ンバ15、メインセンタフロア16及びリヤフレームジ
ャンクション60のジャンクション部62とでリヤフレ
ーム23の前端側部分を配設可能な収容空間18Aが形
成される。
【0032】次に、アッパーボディ構造BUAのうち前
記と同様に一般的でな本願特有の構造について説明す
る。図14に示すように、サイドシルアウタ25とこれ
と同じ長さのサイドシル補強板26A及びサイドシルイ
ンナアッパー29Aとが閉断面構造を形成するように接
合され、サイドシル補強板26の後端部の内側には第3
クロスメンバ15と略同高で且つ上端及び左右両端面が
開放状の箱形のトルクボックス部材70が配設され、ト
ルクボックス部材70の内側には第3クロスメンバ15
と略同高のリアフレーム23Aの前端側部分が配設さ
れ、図16〜図18に示すように、トルクボックス70
はフランジ部70a・70b・70cでリヤフレーム2
3Aの前端側部分に接合され、リアフレーム23A及び
トルクボックス部材70の上端にはリヤフレーム23A
の前端部より前方に延びたクロージングプレート31が
配設され、図15〜図17に示すように、クロージング
プレート31は、リヤフレーム23Aに接合されるとと
もに接合部32に接合されている。
【0033】以上のように構成されたアンダーボディ構
造BDAとアッパーボディ構造BUとは、アンダーボデ
ィ構造BDAをアッパーボディ構造に対して相対的に下
方より移動させ、リヤフレーム23Aの前端側部分及び
トルクボックス部材70を収容空間18Aに嵌入させて
組付ける。このように組付けた状態では、リヤフレーム
23Aの前端部が第3クロスメンバ15の後側部に当接
状になり、リヤフレーム23Aの前端側部分の右側部は
リヤフレームジャンクション60のジャンクション部6
2に当接状になるとともに、トルクボックス部材70は
サイドシルインナ本体13Aに当接状になる。
【0034】次に、図15〜図19に示すように、フロ
ントフロア延長部10aと接合部33とを複数のボルト
71で締結し、サイドシルインナ本体13Aと接合部3
4及びクロージングプレート31とをボルト72で締結
することによりサイドシル40Aを閉断面構造に形成す
る。また、図15・図18・図19に示すように、クロ
ージングプレート31の前端部を第3クロスメンバ15
の上壁部15aにボルト73で締結するとともにリヤフ
レーム23Aの底壁部の前端部を第3クロスメンバ15
とフロントフロア10Aにボルト77で締結することに
より、クロージングプレート31とトルクボックス部材
70とサイドシルインナ本体13Aとを介してリヤフレ
ーム23Aを第3クロスメンバ15に結合し、図16・
図17に示すように、メインセンタフロア16とリアフ
レーム23とクロージングプレート31とジャンクショ
ン部62とをボルト74で締結して結合し、トルクボッ
クス部材70とフロントフロア10A及びリヤフレーム
ジャンクション60のベース部61をボルト75で締結
するとともに、トルクボックス部材70とサイドシルイ
ンナ本体13A及びフロントフロア10Aとをボルト7
6で締結して結合する。
【0035】このように、トルクボックス70をサイド
シルインナ本体13Aに結合することにより、リヤフレ
ーム23Aがトルクボックス部材70を介してサイドシ
ル40Aに結合され、トルクボックス部材70により車
体の剛性、特に捩じり剛性を向上させることが出来る。
尚、第3クロスメンバ15の断面形状は台形状に限るも
のではないし、リヤフレーム23・23Aの前端部の内
側壁部に接合フランジを形成しておいてそのフランジを
第3クロスメンバ15に結合してもよく、またリヤフレ
ーム23・23Aの前端部に前端壁を形成しておいてそ
れを第3クロスメンバ15にボルト結合する(この場
合、第3クロスメンバ15の前側の側壁部にボルトラン
ナ挿通穴を設ける)ことも可能である。また、リヤフレ
ーム23・23Aの後側部分は前側部分と同じ断面形状
とは限らないことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】アンダーボディ構造とアッパーボディ構造の分
解斜視図である。
【図2】車体下部の概略平面図である。
【図3】アンダーボディ構造の要部斜視図である。
【図4】アッパーボディ構造の要部斜視図である。
【図5】図2の5−5線断面図である。
【図6】図2の6−6線断面図である。
【図7】図2の7ー7線断面図である。
【図8】図2の8−8線断面図である。
【図9】図2の9−9線断面図である。
【図10】図2の10−10線断面図である。
【図11】別実施例に係る図1相当図である。
【図12】別実施例に係る図2相当図である。
【図13】別実施例に係る図3相当図である。
【図14】別実施例に係る図4相当図である。
【図15】図12の15−15線断面図である。
【図16】図12の16−16線断面図である。
【図17】図12の17−17線断面図である。
【図18】図12の18−18線断面図である。
【図19】図12の19−19線断面図である。
【図20】図12の20−20線断面図である。
【図21】従来技術に係る車体下部の断面図である。
【図22】従来技術に係る車体下部の断面図である。
【図23】従来技術に係る車体下部の断面図である。
【符号の説明】
BD・BDA アンダーボディ構造 BU・BUA アッパーボディ構造 10・10A フロントフロア 11 フロントフレーム 13・13A サイドシルインナ本体 15 第3クロスメンバ 15a 上壁部 15b 側壁部 16 メインセンタフロア 23 リヤフレーム 31 リヤフレームクロージングプレート 40・40A サイドシル 70 トルクボックス部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 博章 広島県安芸郡府中町新地3番1号マツダ株 式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントフロアとこれに結合されたフロ
    ントフレームとを含むアンダーボディ構造を、このアン
    ダーボディ構造以外のアッパーボディ構造に対して相対
    的に下方より組付けて結合するようにした車体下部の結
    合構造において、 前記アンダーボディ構造のフロントフロアの後端側部分
    の上面には上壁部と前後1対の側壁部を有するクロスメ
    ンバがフロントフロアと閉断面構造をなすように結合さ
    れ、 前記アンダーボディ構造又はアッパーボディ構造に属す
    るセンタフロアの前端部が前記クロスメンバの上壁部の
    上面に重ね合わせて結合されたことを特徴とする車体下
    部の結合構造。
  2. 【請求項2】 前記センタフロアのうちの左右のリヤフ
    レーム間のセンタフロア主要部はアンダーボディ構造に
    属するように結合され、このセンタフロア主要部の左右
    両側の外側センタフロア部分はアッパーボディ構造に属
    するように結合され、この外側センタフロア部分の下面
    にはクロスメンバと略同高のリヤフレームの前端側部分
    が結合されてその前端部がクロスメンバに当接され、前
    記クロスメンバの両端部がサイドシルに結合されたこと
    を特徴とする請求項1に記載の車体下部の結合構造。
  3. 【請求項3】 前記サイドシルとの間に間隔をあけて配
    設されたリヤフレームの前端側部分は、前記クロスメン
    バの後側に配設されたトルクボックス部材を介してサイ
    ドシルに結合されたことを特徴とする請求項2に記載の
    車体下部の結合構造。
  4. 【請求項4】 前記リヤフレームの前端側部分はサイド
    シルの内側に当接状に配設されてサイドシルに結合され
    たことを特徴とする請求項2に記載の車体下部の結合構
    造。
JP3042905A 1991-02-14 1991-02-14 車体下部の結合構造 Expired - Fee Related JP2977301B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3042905A JP2977301B2 (ja) 1991-02-14 1991-02-14 車体下部の結合構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3042905A JP2977301B2 (ja) 1991-02-14 1991-02-14 車体下部の結合構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0640353A true JPH0640353A (ja) 1994-02-15
JP2977301B2 JP2977301B2 (ja) 1999-11-15

Family

ID=12649051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3042905A Expired - Fee Related JP2977301B2 (ja) 1991-02-14 1991-02-14 車体下部の結合構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2977301B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007245850A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Mazda Motor Corp 自動車の車体構造
JP2007245851A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Mazda Motor Corp 自動車の車体構造
CN105818870A (zh) * 2015-01-23 2016-08-03 保时捷股份公司 用于生产复合结构类型的机动车辆车身的方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4096559B2 (ja) 2002-01-22 2008-06-04 三菱自動車工業株式会社 車体構造
JP2008279955A (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Toyota Motor Corp 燃料電池搭載車両

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007245850A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Mazda Motor Corp 自動車の車体構造
JP2007245851A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Mazda Motor Corp 自動車の車体構造
CN105818870A (zh) * 2015-01-23 2016-08-03 保时捷股份公司 用于生产复合结构类型的机动车辆车身的方法
US10094036B2 (en) 2015-01-23 2018-10-09 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Method for producing a motor vehicle body in a hybrid design

Also Published As

Publication number Publication date
JP2977301B2 (ja) 1999-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6079662B2 (ja) 車体下部構造
JP4032702B2 (ja) 車両の後部車体構造
WO2011074326A1 (ja) 車体パネル接合構造
KR19980070976A (ko) 차량의 차체 구조
JP2002120766A (ja) 車両のサイドシル構造
JP5014476B2 (ja) 自動車のサイドシル構造
JP4019647B2 (ja) 車体構造
JP3435910B2 (ja) 自動車の車体構造
JPH0640353A (ja) 車体下部の結合構造
JP7209223B2 (ja) 車両の上部車体構造
JP6237669B2 (ja) 車両の上部車体構造
JP2000142469A (ja) 車体構造
JP4245895B2 (ja) 自動車の車体側部構造
JP6881397B2 (ja) 下部車体構造
JP2977302B2 (ja) 車体下部の結合構造
JP3857055B2 (ja) 自動車のサイドアウタパネルの分割部結合構造
JP5358597B2 (ja) 車体後部のフレーム構造
JP2001247057A (ja) 車両の車体下部構造
JP3377888B2 (ja) 自動車の車体下部構造
JPH11310160A (ja) 自動車のクロスメンバ結合構造
JP3274357B2 (ja) 自動車の車体前部構造
JPH0621832Y2 (ja) 自動車の後部車体構造
JPH0349098Y2 (ja)
JP2590093Y2 (ja) 側部車体構造
JP2017128225A (ja) 車両の前部車体構造

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees