JPH0640280Y2 - 仮囲枠における安全表示用のコーナー部材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、各種建築現場等の危険防止のために使用する
仮囲枠における仮囲板のコーナー部分に取着する着色反
射シートを表示した仮囲枠における安全表示用のコーナ
ー部材に関するものである。

（従来の技術） 従来この種の仮囲枠における危険防止については、何等
安全の処置が実施されない現状である。また、安全を確
認するために黄色等の着色テープを各仮囲板の必要個所
に適宜張着使用されている程度である。

（考案が解決しようとする課題） 以上述べた従来のものにおいては、その都度、仮囲枠に
着色シートを貼着することは容易に出来るものの、危険
防止の予備作業のため忘れたりするものである。また短
期間の内に着色シートが剥がれたりすると共に、使用時
に毎回着色シートを張り付けるという問題点が生じてい
た。

本考案は、この様な従来の問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とする所は、仮囲枠における最も危険
が発生するコーナー部分にコーナーの各仮囲板の表面よ
り被着状態に取り付けることによつて外観的に大変優
れ、且つ簡単に危険を防止して安全に作業及び通行がで
きるようにした仮囲枠のコーナー部材を提供しようとす
るものである。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本考案の仮囲枠における安
全表示用のコーナー部材は、長手方向の帯状体に形成さ
れ、このコーナー部材（１）の裏面または表面に長手方
向に沿つた折曲溝を形成して折曲自在とし、またコーナ
ー部材（１）の表面には、横方向または斜め方向に所定
間隔を設けて凹部（３）（３）……を数段に形成してあ
る。この凹部（３）（３）……に各種に着色された着色
反射シート（５）（５）を接着してなるものである。

（作用） 本考案は、上記の如き構成よりなり、今この考案を建築
等の現状の外壁としての仮囲枠に使用するには、土台
（８）の主柱（７）と裏面側の支柱及び胴縁とによつて
順次整列された各仮囲板（６）（６）……の接合するコ
ーナー部分にコーナー部材（１）を第２図の如く略直角
状に折曲して表面より当付け、取付孔（10）（10）によ
つて取着子又は金属紐等を以て締着するものである。そ
して、コーナー部材（１）の所定間隔に設けた着色反射
シート（５）（５）……が該仮囲枠のコーナー部分に表
示された危険防止に大いに役立つものである。

（実施例） 次に、本考案の実施例を図面について説明すると、第３
図において、コーナー部材（１）は、例えばポリプロピ
レン等の合成樹脂を以て長手方向の帯状に形成され、全
体を黒色に形成されたものが最も好ましいものである。
そのコーナー部材（１）には、裏面側の長手方向の略中
央部分に直角方向に折曲するための折曲溝（２）を形成
してある。また、該コーナー部材（１）の表面には、横
方向に所定間隔を設けて着色反射シート（５）が嵌合す
る凹部（３）（３）……を数段に形成してある。なお該
凹部（３）（３）は横方向に限定されるものではなく、
斜め方向に形成してもよい。着色反射シート（５）
（５）……は、裏面に貼着剤等を貼着し、例えば黄色で
夜光塗料等をシートに塗着したものを凹部（３）の巾に
切断したものを貼着剤等を介して接着する。そして、該
コーナー部材（１）自体の色と交互に着色表示できるよ
うに接着するものである。符号（６）は、多数縦方向に
並列する補強リブを設けた仮囲板を示し、この仮囲板
（６）は、土台（８）に立設した主柱（７）に締結等の
手段で強固に張設される。（９）は地層を示し、（10）
は、コーナー部材（１）の上下両端又は所定位置に穿設
した固定用の取付孔を示すものである。

なお、折曲溝（２）はコーナー部材の裏面側に設けた方
が、表面側の着色反射シート（５）の連続性を損なわず
好ましいが、表面側に設けても本考案の目的に反するも
のではない。

（考案の効果） 本考案は、上述のとおりに構成されているので、仮囲枠
のコーナー部分に対する打撃等の障害を極力防止できる
と共に、夜間等に生ずる危険防止を確実にする効果と、
予め製作してあるコーナー部材を装着するものであるか
ら、取着が極めて容易となる効果がある。そして、コー
ナー部材に長手方向の折曲溝を形成してあるので、折曲
が容易であると共に、コーナーの角度に自由自在に対応
できるという大変に便利で実利性の有る効果がある。ま
た、コーナー部材の表面側に所定間隔を設けて凹部を形
成し、この凹部に着色反射シートを嵌着しているので、
凹部によつて、着色反射シートが確実に張着できる効果
と、着色反射シートの表面が突出することがないので、
容易に擦れて剥がれたり、切裂したりする憂いがない効
果がある。更に、凹部によつてコーナー部材と張着され
る着色反射シートとが交互に正確に区画表示され大変に
美観に優れる効果がある。また、コーナー部材の着色と
着色反射シートとの彩色との組合わせも容易で危険防止
に最も良い色柄が簡単にできるため大変に便利となる効
果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を使用した仮囲枠の斜面図、第２図は第
１図Ａ−Ａ線の横断平面図、第３図はコーナー部材の斜
面図、第４図は同じく一部の着色反射シートを剥離した
欠除した斜面図である。符号（１）はコーナー部材、
（２）は折曲溝、（３）は凹部、（５）は着色反射シー
ト、（６）は仮囲板である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】仮囲枠の仮囲板と仮囲板とのコーナー部分
   に装設する安全表示用のコーナー部材において、該コー
   ナー部材は、合成樹脂を以て長手方向の帯状体に形成さ
   れると共に、その裏面または表面の長手方向に沿つて折
   曲自在となる折曲溝を形成し、且つ該コーナー部材の表
   面には、横方向または斜め方向に所定間隔を設けて凹部
   を各形成し、該凹部には安全を表示する各種の着色反射
   シートを接着した事を特徴とする仮囲枠における安全表
   示用のコーナー部材。